JP2008114310A - 打ち込み機の打ち込み深さ調整装置 - Google Patents

打ち込み機の打ち込み深さ調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】打ち込み深さの調整機構を備えた打ち込み機において、打ち込み時の反動により調整ダイヤルが不用意に回転しやすく、この場合には再調整する必要があり、使い勝手よくない。従来これを解決するため調整ダイヤルを軸方向に付勢してその不用意な回転を防止する技術があったが、これでは誤操作防止用のコンタクトアームのストロークが不必要に大きくなって操作性が悪くなる。本発明では、別途軸方向付勢手段を追加することなく調整ダイヤルの不用意な回転が防止されるようにする。
【解決手段】調整ダイヤル22に径方向に付勢して設けた回転規制部材30を作動部材13の軸部13aに対して径方向に弾性的に係合させて、調整ダイヤル22の回転動作を規制する構成とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば圧縮エア式の釘打ち機等の打ち込み機において打ち込み具の打ち込み深さを調整するための装置に関する。
例えば、図5に示す圧縮エア式の打ち込み機50は、打撃ピストン52を内装した本体部51を備えており、ハンドル部53の基部にはトリガ形式のスイッチレバー54が設けられている。このスイッチレバー54を指先で引き操作して本体部51に収容したシリンダに圧縮エアを給排気して打撃ピストン52を打ち込み方向に往復動させ、これにより打撃ピストン52に一体に設けたドライバ55の先端部を打ち込み具の頭部に打撃して当該打ち込み具を打ち込み対象物に打ち込むことができる。本体部51の先端(図示下端面)には、上記ドライバ55が往復動され、かつ打ち込み具が1本ずつ供給される筒状のドライバガイド56が下方へ突き出す状態に設けられている。
また、通常この種の打ち込み機50にはその不用意な打ち込み動作を防止するための機構が設けられている。この誤動作防止機構60は、上記ドライバガイド56に沿ってコンタクトアーム61を移動可能かつその先端部をドライバガイド56の先端(打ち込み具の発射口)から突き出す方向に付勢して設ける一方、当該コンタクトアーム61の後端側若しくは当該後端側に支持した別部材の後端側を上記スイッチレバー54付近まで延長して、当該後端側がオン位置に位置する状態でのみ、当該スイッチレバー54をオン操作可能若しくはその操作が有効になる構成となっている。この誤動作防止機構60によれば、使用者がハンドル部53を把持してドライバガイド56の先端部を被打ち込み材に押し付け、これによりコンタクトアーム61をその付勢力により後退させてその後端側をオン位置に移動させた状態でのみスイッチレバー54のオン操作が有効になって打ち込み動作を行うことができる。
さらに、この種の打ち込み機50には、打ち込み具の被打ち込み材に対する打ち込み深さを調整するための機構が設けられている。この打ち込み深さ調整装置70は、多くの場合上記コンタクトアーム61のドライバガイド56に対する相対移動距離を変化させて、被打ち込み材への押し付け状態における、当該コンタクトアーム61の先端部のドライバガイド56の先端部からの突き出し寸法を調整することにより被打ち込み材に対するドライバ55の下動端位置を調整して打ち込み具の打ち込み深さを調整する構成となっている。
従来の一般的な打ち込み深さ調整装置70の詳細が図6に示されている。この従来の打ち込み深さ調整装置70は、コンタクトアーム61の後端部61aに作動部材75を図示上下方向に相対移動可能に設け、この作動部材75上に、作動部材75の移動方向に高さが段階的に変化するカム面を有するカム部材71と、これと一体に設けた回転操作用の調整ダイヤル73を相対回転可能に支持し、このカム部材71のカム面に対して作動部材75に一体に設けた係合部72を突き当てて軸方向に係合させた構成としてもので、調整ダイヤル73の回転操作により係合部72が係合するカム面を変化させることによりコンタクトアーム61に対する作動部材75の長さ(後端部61aから後方へ突き出す長さ)を変化させ、これによりドライバガイド56の先端部に対するコンタクトアーム61の突き出し寸法を変化させて打ち込み深さを調整する構成となっている。
打ち込み機本体部51の押し付け操作によりコンタクトアーム61をドライバガイド56に対して相対的に後退させ、これにより作動部材75を一体でオン位置まで移動させることによりスイッチレバー54のオン操作が有効になる。
上記した従来の打ち込み深さ調整装置70では、作動部材75の後端と本体部51との間に第1圧縮ばね74が介装され、この第1圧縮ばね74によって作動部材75ひいてはコンタクトアーム61が下方(打ち込み方向)に付勢され、従って当該コンタクトアーム61の先端部がドライバガイド56の先端部に対して突き出し方向に付勢されている。このため、当該打ち込み機50の被打ち込み材Wへの押し付け操作は、この第1圧縮ばね74に抗してコンタクトアーム61をドライバガイド56に対して後退させることによりなされる。
また、コンタクトアーム61の後端部61aは、第1圧縮ばね74よりも十分に小さな付勢力に設定された第2圧縮ばね76により調整ダイヤル73に弾性的に押圧された状態となっている。係合部材72はこの第2圧縮ばね76の付勢力によりカム部材71のカム面に弾性的に突き当てられた状態となっており、従って、調整ダイヤル73の回転操作は、第2の圧縮ばね76の軸方向の付勢力に抗してなされる構成となっている。
特開2000−15591号公報 特開2000−190251号公報
このように構成された従来の打ち込み深さ調整装置70には次のような問題があった。すなわち、打ち込み動作の反動(衝撃)により本体部51が被打ち込み材Wから浮き上がる方向に変位すると、図6中二点鎖線で示すように調整ダイヤル73からコンタクトアームの後端部61aが離間し、その結果第2の圧縮ばね76による係合部72のカム部71(カム面)に対する軸方向の押し付け力(係合力)が弱められる。カム部材71及び調整ダイヤル73は作動部材75の軸回りに自由回転可能に支持されていることから、カム部材71に対する係合部72の軸方向の係合力が弱められ、場合によって両者の係合状態が外れるとカム部材71及び調整ダイヤル73が不用意に回転して調整位置がずれてしまう場合があった。打ち込み時の反動で、一旦設定した打ち込み深さがずれてしまったのでは、再度打ち込み深さの調整作業を行う必要があり、この点で当該打ち込み機の使い勝手が著しく損なわれる。
この問題を解消するため、従来例えば図7に示す構成の打ち込み深さ調整装置80が提供されている。上記の打ち込み深さ調整装置70と同様の部材については同位の符号を用いる。この打ち込み深さ調整装置80は、調整ダイヤル73とコンタクトアーム61の後端部61aとの間に第3圧縮ばね81を介装したもので、この構成によれば調整ダイヤル73に対して常時第3圧縮ばね81の付勢力が作用するためカム部材71に対する係合部72の係合状態が確実に維持されてその回り止めがなされることから、打ち込み時の反動によりコンタクトアーム61の後端部61aが相対移動した場合であってもカム部材71及び調整ダイヤル73が不用意に回転することが防止される。
しかしながら、第3圧縮ばね81を用いた場合には、打ち込み動作をさせるためにコンタクトアーム61の先端部を被打ち込み材Wに押し付け操作する場合に、当該コンタクトアーム61が第3圧縮ばね81に抗してストロークLだけ後退した後に作動部材75が後退するため、コンタクトアーム61の相対移動量が、前記打ち込み深さ調整装置70に比して第3圧縮ばね81に抗して移動させるストロークLだけ長くなり、この点で操作性が損なわれる問題があった。
本発明は、この問題を解消するためになされたもので、打ち込み時の反動により本体部が移動した場合等であっても調整ダイヤルが不用意に回転してその調整位置が不用意にずれてしまうことがなく、従って一旦調整した打ち込み深さが確実に保持されることから使い勝手がよく、またコンタクトアームのストロークについても従来の打ち込み深さ調整装置80のストロークLを不要とすることにより操作性も確保することができる打ち込み機を提供することを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の打ち込み深さ調整装置とした。
請求項1記載の打ち込み深さ調整装置によれば、カム部材の作動部材に対する不用意な回転が当該カム部材に設けた回転規制部材によって規制される。このため、打ち込み動作時の反動により打ち込み機本体部が反打ち込み方向に変位し、その結果コンタクトアームがカム部材から離間する方向に変位して仮に当該カム部に対する係合部の係合状態が外れた場合であっても、当該カム部材の不用意な回転動作が回転規制部材によって規制されることから、一旦設定した打ち込み深さが反動等によってずれてしまうことはなく確実に維持され、従って当該打ち込み機の使い勝手を損なうことがない。
また、カム部材が径方向に係合してその不用意な回転を規制する回転規制部材を備えていることから、従来のように当該カム部材を軸方向に付勢してその不用意な回転を規制する必要がなく、従って従来の第3の圧縮ばね81若しくはこれに相当する付勢手段を省略することができるのでコンタクトアームの後退距離について第3の圧縮ばね81を圧縮方向に変形させるストロークLだけ長くすることがなく、これにより当該打ち込み機の操作性を確保することができる。
請求項2記載の打ち込み深さ調整装置によれば、径方向に付勢された回転規制部材が作動部材の係合溝に弾性的に嵌め込まれて径方向に係合されることにより当該カム部材の不用意な回転が規制されることから従来のように軸方向の付勢力によりその不用意な回転を規制する必要がなく、従って従来の第3の圧縮ばね若しくはこれに相当する付勢手段を省略することができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る打ち込み深さ調整装置20を備えた打ち込み機1を示している。この打ち込み機1は、圧縮エアを駆動源とする釘打ち機で、本体部2とハンドル部3と釘マガジン4を備えている。ハンドル部3の基部には、トリガ形式のスイッチレバー8が支軸8aを介して図示上下に引き操作可能に設けられている。このスイッチレバー8の背面側には、アイドラ9が支軸9aを介して図示上下に傾動可能に支持されている。このアイドラ9の後方(図示上方)には、ハンドル部3に組み込んだトリガバルブの作動ロッド3aが位置している。後述するコンタクトアーム10の押し付け操作によりアイドラ9が後方へ傾動し、この傾動状態でスイッチレバー8を引き操作すると作動ロッド3aが図示上方に移動してトリガバルブがオンして打ち込み動作がなされる。コンタクトアーム10の押し付け操作がなされないと、アイドラ9が後方へ傾動した状態とならず、従ってこの状態ではスイッチレバー8を引き操作しても作動ロッド3aが変位しないことから打ち込み動作はなされない。
本体部2には圧縮エアにより往復動する打撃ピストン6が内装されている。打撃ピストン6には釘の頭部を打撃するためのドライバ7が一体に取り付けられている。ドライバ7は、本体部2の下面から突き出す状態に設けた筒状のドライバガイド5内を往復動する。このドライバガイド5には、釘打ち込み動作に連動して釘マガジン4から釘が1本ずつ供給される。
ドライバガイド5の先端部には、コンタクトアーム10が上下に往復動可能に支持されている。このコンタクトアーム10の詳細が図2及び図3に示されている。このコンタクトアーム10は、ドライバガイド5の先端部の周囲を取り巻く円環形状を有する押圧部11と、この押圧部11から上方へ長く延びる作動アーム部12を備えている。この作動アーム部12の後端部12a(図示上端部)は本体部2の側方に至っている。この後端部12aには作動部材13が支持されている。この作動部材13は、軸部13aと規制部13bを備えている。軸部13aは、コンタクトアーム10の後端部12aに設けた挿通孔を経て釘マガジン4に設けた支持部4aに軸方向移動可能に支持されている。
軸部13aの先端側には規制ピン13cがその径方向に貫通する状態で固定されている。この規制ピン13cとコンタクトアーム10の後端部12aとの間には第2圧縮ばね15が介装されている。この第2圧縮ばね15によってコンタクトアーム10の後端部12aは図示上方へ付勢されている。
軸部13aは、コンタクトアーム10の後端部12aから上方へ突き出している。この突き出し先端側に規制部13bが一体に設けられている。この規制部13bは、本体部2に設けた案内壁部2bに沿って移動可能に支持されており、これにより作動部材13の軸回りの回転が規制されている。また、上記規制ピン13cの両端部が支持部4aに係合されることによっても軸部13aひいては作動部材13の軸回りの回転が規制されている。
この規制部13bの後端部は、アイドラ9の先端直下に至っている。コンタクトアーム10が被打ち込み材Wに対して押し付け操作されると、この規制部13bが一体で図示上方へ後退する。規制部13bが後退するとアイドラ9が支軸9aを中心にして後方(図において時計回り方向)へ傾動する。この傾動状態でスイッチレバー8を引き操作すると、この引き操作が有効になって打ち込み動作がなされる。
また、本体部2には、ストッパ部2cが設けられている。このストッパ部2cに当接することにより作動部材13の図示上方への後退端が規制されている。
軸部13aと、本体部2に取り付けた固定座2aとの間に第1圧縮ばね14が介装されている。この第1圧縮ばね14の付勢力は、後述する打ち込み深さ調整装置20を経てコンタクトアーム10に作用している。この第1圧縮ばね14によってコンタクトアーム10は、図示下方の前進側(打ち込み側)に付勢されている。このため、コンタクトアーム10の被打ち込み材Wに対する押し付け操作はこの第1圧縮ばね14の付勢力に抗してなされる。また、第1圧縮ばね14は、第2圧縮ばね15よりも十分に大きな付勢力を有している。第1圧縮ばね14は第2圧縮ばね15の付勢力に打ち勝って適切かつ十分な付勢力でコンタクトアーム10を打ち込み側(図示下方)へ付勢している。
この軸部13aには、本実施形態の打ち込み深さ調整装置20を構成するカム部材21が支持されている。このカム部材21は、その前面側(図示下面側)に円板形状の調整ダイヤル22を一体に備えている。また、カム部材21の後面には、軸部13aの移動方向(コンタクトアーム10の移動方向)に高さが段階的に異なる複数段のカム面21a〜21aが設けられている。このカム面21aの後方には、係合部13dが位置している。この係合部13dは軸部13aに一体に設けられている。
係合部13dは、カム部材21の各カム面21aに突き当てられている。突き当てるカム面21aを変更することにより、コンタクトアーム10の後端部12aに対する作動部材13の長さ(後端部12aから後方への突き出し寸法)が変化する。作動部材13の後退端(ストローク)はストッパ部材2cにより一定であることから、後端部12aに対する作動部材13の長さが変化すると、非押し付け操作時におけるコンタクトアーム10の前進端位置(ドライバガイド5の先端部に対する相対位置)が変化する。
例えば図2に示すように、係合部材13dが低いカム面21aに当接した状態では、コンタクトアーム10の後端部12aが第2圧縮ばね15によって後退側に変位する結果、コンタクトアーム10の先端部(押圧部11)の位置は相対的に後退側に変位して、ドライバガイド5の先端部との間の間隔が小さくなる。このため、コンタクトアーム10の押し付け操作時におけるその先端部とドライバガイド5の先端部との間の間隔が小さくなり、若しくはゼロになって打ち込み深さは深くなる。
係合部材13は、第1圧縮ばね14により打ち込み方向(図1において下方)に付勢されている。第1圧縮ばね14の付勢力は、規制ピン13cの両端部が支持部4aに弾性的に当接することによりマガジン4側で受けられる。また、カム面21aは、第2圧縮ばね15により係合部材13に弾性的に押し付けられる。このことから、係合部材13はカム面21aに対して第2圧縮ばね15の付勢力で押し付けられて軸方向に係合している。このため、通常の操作時には、カム部材21はコンタクトアーム10と一体で進退する。
また、第2圧縮ばね15により軸方向に付勢された後端部12aが押し付けられることにより、カム部材21の軸部13aに対する不用意な回転が規制される。
しかも、本実施形態では、カム部材21は、回転規制部材30によっても作動部材13の軸部13aに対する回転が規制されている。回転規制部材30の詳細が図4に示されている。本実施形態では回転規制部材30の一例として鋼球が例示されている。この回転規制部材30は第4圧縮ばね31によって径方向内側すなわち軸部13a側に付勢されている。軸部13aには、断面半円形の係合溝13e〜13eがその軸方向に沿って形成されている。各係合溝13eは軸部13aのほぼ全長にわたって形成されている。この係合溝13e〜13eは、軸部13aの軸回りに等間隔で複数形成されている。カム部材21側の回転規制部材30が第4圧縮ばね31によって係合溝13eに弾性的に嵌め込まれることにより、当該カム部材21の不用意な回転が規制される。
これに対して、係合溝13e〜13eは軸部13aの軸方向に長く形成されているため、軸部13aのカム部材21に対する軸方向への相対変位がこの回転規制部材30によって規制されることはない。このため、調整ダイヤル22を回転操作して、係合部13dが突き当てられるカム面21aを変更した場合に、当該カム部材21の軸部13aに対する軸方向の変位がスムーズになされる。
調整ダイヤル22の回転操作(打ち込み深さ調整操作)は、第4圧縮ばね31で付勢された回転規制部材30の回転方向の付勢力(係合溝13eに対する押し付け力)、第1及び第2圧縮ばね14,15による軸方向の付勢力に抗してなされる。
以上説明した本実施形態に係る打ち込み深さ調整装置20によれば、第4圧縮ばね31により径方向にばね付勢された回転規制部材30がカム部材21に設けられており、この回転規制部材30が軸部13aの係合溝13eに弾性的に嵌め込まれて当該カム部材21の不用意な回転が規制される。このため例えば打ち込み動作により本体2が反打ち込み方向に戻され、その結果コンタクトアーム10の被打ち込み材Wに対する押し付けが一瞬解除されて、調整ダイヤル22に対する後端部12aの押し付け状態及び係合部13dのカム面21aに対する押し付け状態が解除され、その結果カム面21a及び調整ダイヤル22に対して第2圧縮ばね15の軸方向の押し付け力が作用しなくなった場合であっても、これとは別にカム部材21の回転が回転規制部材30により規制されていることから、これらの不用意な回転が規制され、従って一旦設定した打ち込み深さの設定値がずれてしまうことがなく、この点で当該打ち込み深さ調整装置20の使い勝手を確保することができる。
このように、カム部材21及び調整ダイヤル22の調整位置(回転位置)が回転規制部材30によって保持されることから、打ち込み時の反動により第2圧縮ばね15による軸方向の付勢力が作用しなくなった状態であってもその調整位置(回転位置)がずれてしまうことがない。このことから、従来の図7に示す構成中第3圧縮ばね81を省略してコンタクトアーム10の後端部12aを直接調整ダイヤル22に当接させた状態(図7に示す構成)としても、打ち込み動作時の反動により調整ダイヤル22が不用意に回転しまうことがない。このことから、一旦調整した打ち込み深さの設定値が確実に維持される良好な使い勝手を維持しつつ、従来の第3の圧縮ばね81を縮める方向のストロークLを省略してコンタクトアーム10の押し付け操作時のストロークを短縮することができ、これにより当該打ち込み深さ調整装置20の操作性をも向上させることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、回転規制部材として鋼球を例示したが、ピン等のその他の形状及び材質の部材に変更してもよい。
また、回転規制部材を径方向に付勢する手段として第4圧縮ばね31を例示したが、これに代えてリーフスプリング、ゴムあるいはダンパーを用いる構成としてもよい。
さらに、第4圧縮ばね31等の別部材としての付勢手段を省略して、カム部材の内周側に弾性変形可能な係合凸部を一体に設け、この係合凸部を軸部13a側の係合溝13eに係合させてその不用意な回転を規制する構成としてもよい。
また、例示した打ち込み深さ調整装置20は、圧縮エア式の釘打ち機に限らず電動モータを駆動源とする電動式の釘打ち機あるいはタッカー等その他の形態の打ち込み機にも広く適用することができる。
本発明の実施形態に係る打ち込み深さ調整装置を備えた打ち込み機の全体側面図である。 コンタクトアーム及び打ち込み深さ調整装置の側面図である。本図は、第1及び第2圧縮ばねの付勢力がカム部材に対して軸方向に作用している通常の状態を示している。 コンタクトアーム及び打ち込み深さ調整装置の側面図である。本図は、第1及び第2圧縮ばねによる軸方向の付勢力がカム部材に作用していない打ち込み反動時の状態を示している。 図2の(4)-(4)線矢視図であって、作動部材の軸部に対する回転規制部材の係合状態を示す横断面図である。 従来の打ち込み深さ調整装置を備えた打ち込み機の全体側面図である。 従来の打ち込み深さ調整装置の側面図である。 第3圧縮ばねを介装して、カム部材の不用意な回転を規制したタイプの従来の打ち込み深さ調整装置の側面図である。
符号の説明
W…被打ち込み材
1…打ち込み機(釘打ち機)
2…本体部
4…釘マガジン
5…ドライバガイド
6…打撃ピストン
7…ドライバ
8…スイッチレバー
10…コンタクトアーム
12…作動アーム部、12a…後端部
13…作動部材、13a…軸部、13e…係合溝
14…第1圧縮ばね
15…第2圧縮ばね
20…打ち込み深さ調整装置
21…カム部材、21a…カム面
22…調整ダイヤル
30…回転規制部材(鋼球)
31…第4圧縮ばね
50…打ち込み機(従来)
60…誤操作防止機構
61…コンタクトアーム
70…打ち込み深さ調整装置(従来)
71…カム部材
72…係合部
73…調整ダイヤル
74…第1圧縮ばね
75…作動部材
76…第2圧縮ばね
81…第3圧縮ばね

Claims (2)

  1. 打ち込み機本体の被打ち込み材への押し付け操作によりコンタクトアームをドライバガイドに対して相対的に後退させると打ち込み動作可能な状態となる打ち込み機において、
    前記コンタクトアームの後端部に、その後退端を規制するための作動部材を前記打ち込み方向に沿って相対移動可能に設けるとともに、該作動部材の軸部にその移動方向に高さが異なる複数段のカム面を有するカム部材を軸回りに回転可能に設け、該カム部材のカム面に対して前記作動部材に一体に設けた係合部を軸方向に係合させて当該作動部材の前記コンタクトアームに対する長さを変化させることにより当該コンタクトアームの後退距離を変化させて前記打ち込み深さを調整する装置であって、
    前記カム部材に回転規制部材を設け、該回転規制部材を前記作動部材に対して径方向に係合させて前記カム部材の回転を規制する構成とした打ち込み深さ調整装置。
  2. 請求項1記載の打ち込み深さ調整装置であって、前記作動部材に係合溝を軸方向に沿って、かつ前記複数段のカム面に対応して軸回りに複数設ける一方、前記回転規制部材を径方向に付勢して設け、該回転規制部材を前記係合溝に弾性的に嵌め込んで当該カム部材の回転を規制する構成とした打ち込み深さ調整装置。

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