JP2008112493A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】「コイルパターン飛び」や「しみこみ」を防止しつつ、コイルを垂直な形状に形成する。
【解決手段】薄膜磁気ヘッドの製造方法は、コイルが形成されるべき面上にレジスト層を形成するステップS4と、レジスト層に、コイルの形状に対応して巻回しながら延びる渦巻状の開口と、開口の最外周部のさらに外側を最外周部に沿って延び、コイルが形成されるべき面が露出しない深さを有する凹部と、を形成するレジスト層加工ステップS5と、開口および凹部の形成されたレジスト層に熱処理または紫外線照射をおこなうステップS6と、熱処理または紫外線照射がおこなわれたレジスト層の開口内にコイルを形成するステップS7と、コイルが形成された後、レジスト層を除去するステップS8と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は薄膜磁気ヘッドの製造方法に関し、特に書込素子のコイルの形成方法に関する。
ハードディスク装置に用いられる薄膜磁気ヘッドの書込素子は、大別すると、記録メディアに磁気情報を書き込むための磁極層と、磁極層の周囲に巻回して設けられたコイルと、磁極層とコイルとの絶縁を確保するための層間絶縁層と、により形成されている。コイルに電流が印加されると、電磁変換作用によって磁極層に磁束が発生し、記録メディアに磁気情報が書き込まれる。
図13〜16は従来技術におけるコイルの作成方法の一例を示す概念図である。図13,15,16において、コイル中心に関して両側の開口およびコイルは均等な幅およびピッチで描かれているが、実際には磁極先端側のほうが幅、ピッチとも狭い。まず、図13に示すように、基板(図示せず)上に下部磁気シールド層1を形成し、アルミナ膜2によって周囲から絶縁されたセンサー素子(読込素子)4を形成し、その上を上部磁気シールド層3で覆う。次に、非磁性層5およびシード層9を形成し、シード層9の上にレジスト層110を設ける。シード層9はコイルを電気めっきで作成する際の電極層である。次に、フォトリソグラフィー技術を用いて、レジスト層110にコイルの形状に対応した開口125a〜125cを設ける。図14はこのときに用いられるマスク121の平面図である。なお、以下の説明では、開口125a〜125cは別々の開口として扱っているが、実際には図14から明らかなとおり連続した渦巻状の開口である。また、コイルは三回巻き構成であるが、これは一例に過ぎない。
次に、後工程で形成されるコイル112とシード層9との密着性を高めるため、レジスト層110に熱処理あるいはUV(紫外線)照射をおこなう。これは以下の理由に基づく。記録メディアの高記録密度化に伴い薄膜磁気ヘッドのコンパクト化が進んでいくと、これに合せてコイル112およびコイルピッチも微細化する必要がある。コイルピッチが微細化すると、開口125a,125b間のレジスト壁110a、および開口125b,125c間のレジスト壁110bも微細化していくため、レジスト層110のシード層9との密着性が低下する。レジスト層110の密着性が低下してレジスト壁110a,110bの剥離や移動が生じると、コイル112が部分的に形成されない「コイルパターン飛び」が生じるおそれが高まる。また、密着性が低下すると、めっきによりシード層9上に形成された金属膜がレジスト層110とシード層9との間にもぐりこみ、レジスト層110の下にめっきがされる「しみこみ」が発生するおそれもある。これらの不具合を避けるために、フォトリソグラフィーによって開口125a〜125cを形成した後、クリーンオーブン、ホットプレートなどを用いた熱処理(ポストベーク)や、UV(紫外線)照射をおこなうことで、レジストの密着性の向上を図っている。
次に、図15に示すように、開口125a〜125cに電気めっきによってコイル112を形成する。コイル112はめっき時の電極として作用するシード層9が露出している部分のみに形成されるため、レジスト層110の開口125a〜125c内だけに形成される。次に、図16に示すように、層間絶縁層13を形成し、その上に書込素子の磁極層15を形成する。
特開平11−126310号公報 特開平5−159229号公報
レジストに熱処理あるいはUV照射を行うとレジストが収縮することが知られている。図15を参照すると、開口125a,125b間に挟まれたレジスト壁110a、開口125b,125c間に挟まれたレジスト壁110b、およびコイル中心部に対応したレジスト壁110cはレジストの容積が小さいため、収縮によるレジストの変形量も限定的である。しかし、コイルの最外周部に対応した開口125aよりも外側に存在する外側レジスト部110dはレジストの容積が大きいため、収縮量も大きい。外側レジスト部110dの基部はシード層9に固定されているため、外側レジスト部110dは上部を中心に変形し、開口125aはコイルの径方向外側に向かって斜めに開くように変形する。この結果、開口125aに形成されるコイル112も同様に上部が斜めにせり出した形状となり、垂直なパターンが形成できない。コイルの最外周部がこのような形状で形成されると、後工程で形成される磁極層15とコイル112との間隔が著しく狭くなり、極端な場合は、図16に示すように磁極層15とコイル112とが接触してしまう。接触が生じなくても、磁極層15とコイル112間の層間絶縁層13の絶縁厚さが十分に確保できず、絶縁抵抗不良の原因になる。
レジストの現像後にポストベ−クやUV照射をおこなわなければレジストの収縮は生じず、コイルの最外周部も垂直な形状に形成できるため、薄膜化された層間絶縁層でも十分な絶縁性を得ることができる。しかし、高密度化にともなうコイルピッチの微細化のために、レジスト層とシード層との接着面積はますます小さくなる傾向にあり、上述した「コイルパターン飛び」や「しみこみ」を防止するためには、レジスト現像後のレジストの熱処理またはUV照射は不可欠である。
本発明は、「コイルパターン飛び」や「しみこみ」を防止しつつ、コイルを垂直な形状に形成することのできる薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、書込素子を有する薄膜磁気ヘッドであって、書込素子の一部を構成する磁極層に磁束を発生させるコイルが薄膜磁気ヘッドの積層方向と直交する面内で磁極層の周りを巻回して設けられる薄膜磁気ヘッドの製造方法である。本製造方法は、コイルが形成されるべき面上にレジスト層を形成するステップと、レジスト層に、コイルの形状に対応して巻回しながら延びる渦巻状の開口と、開口の最外周部のさらに外側を最外周部に沿って延び、コイルが形成されるべき面が露出しない深さを有する凹部と、を形成するレジスト層加工ステップと、開口および凹部の形成されたレジスト層に熱処理または紫外線照射をおこなうステップと、熱処理または紫外線照射がおこなわれたレジスト層の開口内にコイルを形成するステップと、コイルが形成された後、レジスト層を除去するステップと、を有している。
上述のように、レジストの開口の最外周部は、その外側を広がるレジスト層の収縮の影響を受けて垂直に形成されにくい。しかし、本発明では、開口の最外周部のさらに外側に最外周部に沿って延びる凹部を設けているため、レジスト層の収縮の影響が凹部で緩和される。この結果、レジストの開口の最外周部にはレジスト層の収縮応力が伝わりにくくなり、垂直な形状が維持しやすくなる。このため、開口に形成されるコイルも垂直に形成されやすくなる。しかも、レジスト層への熱処理または紫外線照射をおこなうことでレジスト層の密着性も確保されるので、「コイルパターン飛び」や「しみこみ」を防止することも容易である。
レジスト層加工ステップは、凹部を、開口の最外周部のうち、磁極先端側の部分に形成することを含んでいることが望ましい。
レジスト層加工ステップは、開口に対応する主開口と凹部に対応する補助開口とを有するマスクを介して、ポジ型レジストを露光することを含み、補助開口の幅は、主開口の幅よりも小さく、かつ露光装置の解像度よりも大きく形成されていることが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、「コイルパターン飛び」や「しみこみ」を防止しつつ、コイルを垂直な形状に形成することのできる薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することができる。
本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を図1のフロー図および図2〜12を参照して説明する。図2〜5,8〜12の各図において(a)は上方から見た平面図を、(b)は(a)中の線xb−xb(xは図番)に沿った断面図を示している。図6は、本実施形態で用いるマスクの平面図を、図7は本実施形態の製造工程中の断面図を示している。図2〜5,8〜12の(b)および図7において、コイル中心に関して両側の開口およびコイルは均等な幅およびピッチで描かれているが、実際には磁極先端側のほうが幅、ピッチとも狭い。以下の説明では三回巻きのコイルを例として示すが、本発明が任意の巻き数のコイルに適用できることはいうまでもない。また、以下の説明ではコイルは一段構成としているが、本発明は二段以上のコイルを設ける多層コイル構造についても同様に適用することができる。
(ステップS1)まず、図2に示すように、基板(図示せず)上にNiFe等からなる下部磁気シールド層1を形成し、その上にアルミナ等からなる絶縁膜2に囲まれたセンサー素子4を形成する。センサー素子4としては、AMR(異方性磁気抵抗効果)素子、GMR(巨大磁気抵抗効果)素子、またはTMR(トンネル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を用いた素子を用いることができる。次に、NiFe等からなる上部磁気シールド層3を形成する。次に、書込ヘッド部の磁気ギャップとなる、アルミナ等からなる非磁性層5を形成する。次に、アルミナ等からなる非磁性層5を形成する。さらに、非磁性層5上にレジスト層6を設け、レジスト層6に、非磁性層5にコンタクトパターン8(ステップS2で形成)を形成するための開口7を、フォトリソグラフィー技術を用いて形成する。
(ステップS2)次に、図3に示すように、イオンミリング、RIE(Reactive Ion Etching)、ウェットエッチング等を用いて、非磁性層5にコンタクトパターン8を形成する。コンタクトパターン8は、上部磁気シールド層3と磁極層15(後述)とを磁気的にコンタクトさせるために設けられる。上部磁気シールド層3は、書込ヘッド部の書込磁極の一部として機能する。その後、レジスト層6をNMP(N-methyl-2-pyrrolidinone)や一般的な有機溶剤によって剥離し除去する。レジスト層6の除去は酸素アッシングを用いておこなうこともできる。
(ステップS3)次に、図4に示すように、非磁性層5の上にスパッタ、蒸着などの方法を用いて、例えばCuからなるシード層9を成膜する。Cuの密着性を向上させるため、Cu層の下にTi,Cr,Taなどを接着層として用いてもよい。シード層9は、コイルを電気めっきで形成する際の電極膜として用いられ、コイルが形成されるべき面となる。
(ステップS4)次に、図5に示すように、シード層9の上にレジスト層10を形成する。具体的には、レジスト材を、スピンコート法など一般的に用いられる手法でシード層9の上に塗布する。レジスト材としては一般的なポジ型フォトレジストを用いることができる。
(ステップS5:レジスト加工ステップ)次に、後述するマスク21を用いてレジスト層10を露光し、その後現像し、開口25a〜25cを形成する。コイル12は磁極層15に磁束を発生させるため、磁極層15の周りを薄膜磁気ヘッドの積層面と平行な面上に巻回して設けられる。このため、開口25a〜25cは、実際には、コイル12の形状に対応して巻回しながら延びる一つの渦巻状の開口である。現像後は、開口25a〜25cは垂直な形状を維持している。
本実施形態では、レジスト層10に、最外周部の開口25aのさらに外側を開口25aに沿って延びる凹部26が形成されている。凹部26は開口25aのうち、磁極先端側の部分に形成することが望ましい。凹部26はコイルが形成されるべき面(シード層9)まで達しない深さを有している。換言すれば、凹部26の位置では、シード層9はレジスト材に覆われ露出していない。
このような凹部26および開口25a〜25cを備えたレジスト層10は、図6に示すマスク21を用いて作成することができる。マスク21の主開口22は、開口25a〜25cに対応する、巻回しながら延びる渦巻状の開口である。主開口22は、露光装置(図示せず)の光源からの光を通過させるよう露光装置の解像度以上の幅を有している。レジスト層10はポジ型レジストを用いているので、レジスト層10を露光、現像することによって、主開口22と同じ形状の開口25a〜25cがレジスト層10に形成される。マスク21はまた凹部26に対応する補助開口23を有している。補助開口23の幅は、主開口22の幅よりも小さく、かつ露光装置の解像度よりも大きく形成されている。これは以下の理由による。もし補助開口23が主開口22と同じ、またはそれ以上の幅を有していると、光源からの光が補助開口23を通過し、レジスト層10が十分に露光されてしまい、現像後に、レジスト層10にシード層9が露出する開口が形成されてしまう。シード層9が露出していると、その部分にめっきによって不要な金属膜が形成され好ましくない。そこで、シード層9が露出しないように、補助開口23への光の入射を制限する必要がある。しかし、補助開口23の幅が露光装置の解像限界より小さいと露光がおこなわれず、凹部26が形成されない。補助開口23の幅を主開口22の幅よりも小さく、かつ露光装置の解像度よりも大きく設定することによって、補助開口23への光の入射が適切な量に制限され、上述の凹部26が形成される。
(ステップS6)次に、図7に示すように、レジスト層10とシード層9との密着性を向上させるため、レジスト層10を熱処理する。熱処理は、クリーンオーブンや、ホットプレートなどを用いておこなうことができる。熱処理の代わりにUV照射をおこなってもよい。前述のように、レジスト層10はこれらの処理によって収縮する。しかし、体積収縮の度合い(変形量)はレジストの体積と相関しており、レジストの体積が大きいほど変形量も大きく、レジストの体積が小さいほど変形量は小さい。開口25a,25bに挟まれたレジスト壁10a、および開口25b,25cに挟まれたレジスト壁10bは、体積が小さく変形量が小さいため、熱処理あるいはUV照射の後も垂直な形状を保つ。コイル中心部に対応するレジスト壁10cも同様である。この結果、これらのレジスト壁に挟まれた開口25b,25cもほぼ垂直な形状に維持される。一方、凹部26よりも外周側にある外側レジスト部10dはレジストが広範囲に広がっているため体積が大きく、変形量が大きい。しかし、凹部26と開口25aに挟まれた部分10eは、凹部26によって外側レジスト部10dと分離されているため、外側レジスト部10dの収縮の影響を受けにくく、ほぼ垂直な形状を維持する。換言すれば、凹部26はレジストの収縮に対する緩衝材として機能し、収縮応力を開口25aに伝えにくくするため、開口25aの変形が抑制される。このため、コイルの最外周部を形成する開口25aはほぼ垂直な形状に維持される。
(ステップS7)次に、図8に示すように、レジスト層10の開口25a〜25c内に、電気めっきによりコイル12を形成する。コイル12の材料としては、銅などの導電性材料を用いることができる。上述のように、開口25a〜25cは最外周部の開口25aも含めて垂直に形成されているので、開口25a〜25cに形成されるコイル12も垂直に形成される。凹部26はシード層9が露出していないので金属材料が形成されることはない。万一凹部26に金属材料が充填されても、次のステップでレジスト層10とともに除去することができる。このようにして、本実施形態では、垂直な形状のコイル12を得ることができる。
(ステップS8)次に、図9に示すように、NMPや一般的な有機溶剤を用いたウェット法によって、開口25a〜25c内にコイル12が形成されたレジスト層10を除去する。
(ステップS9)次に、図10に示すように、イオンミリング、RIE、ウェットエッチング法などを用いて、コイル12直下部を除くシード層9を除去する。
(ステップS10)次に、図11に示すように、コイル12と書込素子を構成する磁極層15(次ステップで形成)とを電気的に絶縁するために、フォトレジストからなる層間絶縁層13を形成する。
(ステップS11)次に、図12に示すように、電気めっき、スパッタ法などを用いて、層間絶縁層13上に高磁束密度、高透磁率の材料を堆積させ、書込素子の磁極層15を形成する。その後、公知の手法によってアルミナ等からなる保護膜(図示せず)を形成する。
このように、本発明はレジストが熱処理またはUV照射によって収縮する際に、レジストの収縮による影響がコイルの最外周部で最も大きいという事実に鑑みてなされたものである。すなわち、実際のコイルは通常数ターンを有しているが、最外周のコイルは、その半径方向外側に存在するレジストの体積が大きく、熱処理やUV照射後にレジストの開口が大きく変形してしまうため、垂直に形成されない。しかし、内側のコイルは、周囲のレジストの体積が小さいので、レジストの収縮による影響がほとんど生じず、垂直に形成される。この傾向は、近年のコイルの狭ピッチ化によるレジストパターン幅の微細化によって益々強まっている。本発明では、コイルを形成する開口の最外周部のさらに外側にダミーの凹部を形成し、これをレジスト収縮の影響を緩和する応力緩和パターンとして利用している。これによって、熱処理やUV照射後も、最外周部の開口が垂直に維持され、コイルも垂直に形成される。このため、層間絶縁層を薄く形成しても磁極層との接触あるいは層間絶縁層の絶縁不良が生じにくくなる。また、コイルが傾斜して形成されると、コイルのシャドウ効果のため、後工程でシード層を除去できない部分が生じることがあるが、そのような問題も解消しやすくなる。
凹部を形成するにはマスクに上述した所定形状の補助開口を設けるだけでよく、フォトリソグラフィー工程やその後のめっき工程も従来と同様に実施することができる。このため、本発明によってプロセス数が増えることはない。コイルめっき時には凹部にはめっきがされないため、後工程でめっきを除去する必要もない。さらに、本発明では熱処理やUV照射によってレジストの密着性が高められているので、「コイルパターン飛び」や「しみこみ」の発生も効果的に抑制できる。
なお、以上説明した実施形態においては、凹部を磁極先端側のみに作成した。これは書込素子としての特性(磁束立ち上がり特性、オーバーライト特性等)を改善するためにはコイルの巻き数をできるだけ多く確保することが必要であり、特に磁極先端側でコイルピッチを小さくすることが重要であるためである。本実施形態では最外周部のコイルが垂直に形成され、さらに層間絶縁層の厚みも低減できるので、より多くのコイル巻き数を確保することができる。しかし、コイルの磁極先端側と反対側の部分でも同様の傾斜は発生するので(図7のA部参照)、この部位に本実施形態を適用することも可能である。さらに、傾斜の度合いは小さいものの、コイル中心部(図7のレジスト壁10c参照)にも多少の傾斜は生じるので、この部位に本実施形態を適用することも可能である。
本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すフロー図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 図1に示す薄膜磁気ヘッドの製造方法で用いるマスクの平面図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示すステップ図である。 従来技術の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例を示すステップ図である。 従来技術で用いられるマスクの一例を示す平面図である。 従来技術の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例を示すステップ図である。 従来技術の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例を示すステップ図である。
符号の説明
1 下部磁気シールド層
2 絶縁膜
3 上部磁気シールド層
4 センサー素子
5 非磁性層
6 レジスト層
7 開口
8 コンタクトパターン
9 シード層
10,110 レジスト層
10a,10b,10c,110a,110b,110c レジスト壁
10d,110d 外側レジスト部
10e 部分
12,112 コイル
13 層間絶縁層
15 磁極層
21,121 マスク
22 主開口
23 補助開口
25a,25b,25c,125a,125b,125c 開口
26 凹部

Claims (3)

  1. 書込素子を有する薄膜磁気ヘッドであって、該書込素子の一部を構成する磁極層に磁束を発生させるコイルが該薄膜磁気ヘッドの積層方向と直交する面内で該磁極層の周りを巻回して設けられる薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記コイルが形成されるべき面上にレジスト層を形成するステップと、
    前記レジスト層に、前記コイルの形状に対応して巻回しながら延びる渦巻状の開口と、該開口の最外周部のさらに外側を該最外周部に沿って延び、前記コイルが形成されるべき面が露出しない深さを有する凹部と、を形成するレジスト層加工ステップと、
    前記開口および前記凹部の形成された前記レジスト層に熱処理または紫外線照射をおこなうステップと、
    前記熱処理または前記紫外線照射がおこなわれた前記レジスト層の前記開口内に前記コイルを形成するステップと、
    前記コイルが形成された後、前記レジスト層を除去するステップと、
    を有する、薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記レジスト層加工ステップは、前記凹部を、前記開口の最外周部のうち、磁極先端側の部分に形成することを含む、請求項1に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記レジスト層加工ステップは、前記開口に対応する主開口と前記凹部に対応する補助開口とを有するマスクを介して、ポジ型レジストを露光することを含み、
    前記補助開口の幅は、前記主開口の幅よりも小さく、かつ露光装置の解像度よりも大きく形成されている、
    請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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