JP2008103152A - ソケット端子 - Google Patents

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正晴 末谷
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Abstract

【課題】外ばね形式のソケット端子において品質を安定させる。
【解決手段】スリーブ部53の外周に嵌着されるO型リング65には、4本の押圧片67が90度間隔を開けて形成され、同押圧片67は、軸方向の手前側を向きかつ斜め内方を向いた片持ち梁状に叩き出し形成される。O型リング65がスリーブ部53の外周に嵌合された場合、各押圧片67が、各フィンガ61を個別に内方に向けて押圧する。全フィンガ61に対して押圧力が作用することで、スリーブ部53は全周にわたってほぼ均一に押圧力を受け、スリーブ部53(フィンガ61)と丸ピン22との間の接触面積・接触圧力が、全周にわたってほぼ一定に維持される。これは、製品(ソケット端子50)が変わっても同様であるから、結果すべての製品にわたってばらつきのない一定の品質を確保することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、外ばね形式のソケット端子に関する。
動力電線のような大容量の電線の接続部分に設けられるコネクタ端子の一例として、ピン端子とソケット端子とからなるものが挙げられ、さらにソケット端子には、内部にルーバが嵌着されたルーバ形式のものと、外ばね形式のものとが知られている。
この外ばね形式のソケット端子は、電線の端末に接続される電線接続部の前方に、相手のピン端子の丸ピンが嵌合されるスリーブ部が連設され、同スリーブ部に、環形をなす外ばねリングが嵌着された構造である。より具体的には、スリーブ部は、開口縁から切り込まれたスリットが複数本所定角度間隔を開けて形成されることで、スリットの間に同数のフィンガが片持ち状に形成された構造となっており、外ばねリングの弾力でスリーブ部が窄められ、内部に挿通された丸ピンの外周にフィンガが弾性的に押し付けられることで、両端子間の電気的接続が取られるようになっている。この種の外ばね形式のソケット端子は、特許文献1に記載されている。
特開平10−270110号公報
上記した外ばねリングは、弾性を有する帯材を端縁同士を突き合わせるように円形に回曲してなる、いわゆるC型のものが一般に使用されるが、スリーブ部ともども真円に形成することは難しい。そのため、外ばねリングがスリーブ部の外周に嵌められたとしても、全周にわたって均一に押圧する訳にはいかず、特にフィンガの数が多くなると、押圧されないフィンガが出てくるおそれがある。その上、製品ごとに押圧する箇所が異なる可能性が大きい。言い換えると、スリーブ部(フィンガ)と丸ピンとの間の接触面積・接触圧力、ひいては接触抵抗値が周方向において不均一となり、それも製品ごとに不均一の形態が異なって、品質が安定しないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、外ばね形式のソケット端子において品質を安定させるところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相手のピン端子と嵌合接続されるソケット端子であって、前記ピン端子の丸ピンが挿入可能で、かつ複数のスリットが所定角度間隔を開けて開口縁から切り込み形成されることにより前記スリットの間に同数のフィンガが設けられたスリーブ部と、環形をなして前記スリーブ部の外周に嵌合されることにより同スリーブ部を縮径付勢する外ばねリングとを備えたものにおいて、前記外ばねリングの内周面には、前記各フィンガを個別に押圧することが可能な押圧部が突設されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記押圧部が、切り起こしまたは切り出しによって形成された梁状片であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記外ばねリングが、無端状のO型であるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記フィンガの外周面には、前記押圧部が嵌る位置決め凹部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
外ばねリングがスリーブ部の外周に嵌合された場合、同外ばねリングの内周の押圧部が、各フィンガを個別に内方に向けて押圧する。全フィンガに対して押圧力が作用することで、言い換えるとスリーブ部は全周にわたってほぼ均一に押圧力を受け、結果、スリーブ部(フィンガ)と丸ピンとの間の接触面積・接触圧力が、全周にわたってほぼ一定に維持される。これは、製品が変わっても同様である。すなわち、すべての製品にわたってばらつきのない一定の品質を確保することができる。
<請求項2の発明>
各フィンガは梁状片で押圧されることから、フィンガに加わる押圧力は、いわゆる「梁の計算」によって求めることができる。ひいては、接触圧力等を簡単にかつ正確に求めることができる。
<請求項3の発明>
外ばねリングが無端状のO型であると、自ずから開き防止されるから、全周にわたって均一な押圧力を作用させるに当たって、より有効となる。
なお、O型リングはスリーブ部の前方から嵌め込まれる必要があるが、押圧部が梁状片である場合は、同梁状片がスリーブ部の前方から進入しても同スリーブ部の先端に引っ掛からないような向きに形成されていれば、O型リングに適用することが可能である。
<請求項4の発明>
外ばねリングは、各押圧部が対応するフィンガの位置決め凹部に嵌った状態でスリーブ部の外周に装着される。外ばねリングの回り止めがなされることで、各押圧部が個別に対応するフィンガを押圧する機能を、確実に発揮させることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4に基づいて説明する。
この実施形態では、例えばハイブリッド車において、モータとインバータ装置との間に配線される動力電線に介設されたコネクタに適用した場合を例示している。
同コネクタは、図1に示すように、モータに接続された電線30Xの端末に設けられた雄コネクタ10と、インバータ装置に接続された電線30Yの端末に設けられた雌コネクタ40とから構成されている。なお以下では、各コネクタ10,40について、嵌合面側を前方として説明する。
先に雄コネクタ10について説明すると、雄コネクタ10は、雄ハウジング11内に3本のピン端子20を収容して構成されている。
雄ハウジング11は合成樹脂製であって、横長の長円形断面をなすブロック状に形成されており、前端の外周にはフランジ12が形成されている。雄ハウジング11内には、ピン端子20が挿入される前後方向を向いた3本のキャビティ14が、横方向に一定のピッチで並んで形成されている。
このピン端子20は、銅合金により鍛造等で形成され、さらに銀、錫等のメッキが施されている。ピン端子20は、円柱状の本体部21の前面に丸ピン22が同心に突設され、同丸ピン22の先端面は面取りされている。本体部21の後面の中心には、電線接続孔24が形成されているとともに、本体部21の前半側の外周面には、係止溝25が全周にわたって形成されている。
雄ハウジング11内のキャビティ14は基本的には円形孔であって、後端側(図1の左側)から順次に、大径の入口15、ピン端子20の本体部21が収容される収容室16、仕切壁17を挟んで、後記する相手の雌ハウジング41のタワー部43が嵌合される嵌合凹部18が形成されている。収容室16の底面にはランス19が形成されているとともに、仕切壁17には、ピン端子20の丸ピン22が挿通される挿通孔17Aが開口されている。
そして、ピン端子20の本体部21の電線接続孔24内に、電線30Xの端末の露出された芯線31が挿入され、その外周がかしめられることで圧着される。このような電線30Xの端末に接続されたピン端子20が、雄ハウジング11の対応するキャビティ14内に後面の入口15から挿入され、本体部21の前面段差部が仕切壁17に当たる正規位置まで挿入されたところで、ランス19が係止溝25に弾性的に係止することで抜け止めされ、このとき丸ピン22が、仕切壁17の挿通孔17Aを通って嵌合凹部18内に突出するようになっている。
なお、キャビティ14の入口15は、ホルダ33で抜け止めされた個別のゴム栓34によってシールされるとともに、フランジ12には、複数のボルト挿通孔12Aが所定の箇所に形成されている。
次に、雌コネクタ40を説明する。雌コネクタ40は、雌ハウジング41内に、上記の各ピン端子20と接続される3本のソケット端子50を収容して構成されている。
雌ハウジング41は同じく合成樹脂製であって、横長の長円形断面のブロック状をなすハウジング本体41Aを備え、同ハウジング本体41Aの前端の外周には、雄ハウジング11のフランジ12と突き合わされるフランジ42が形成され、同フランジ42には、雄ハウジング11側のフランジ12のボルト挿通孔12Aと整合するボルト挿通孔42Aが形成されている。
また、ハウジング本体41Aの前面には、雄ハウジング11の嵌合凹部18内にそれぞれ嵌合可能なほぼ円柱状をなす3本のタワー部43が、左右方向に並んで突設されている。雌ハウジング41の内部には、ハウジング本体41Aの後面から各タワー部43の前端に達する3本のキャビティ44が横方向に並んで形成されている。各キャビティ44内には、後記するソケット端子50が後方から挿入されるようになっており、キャビティ14の後端側に大径の入口45が形成されているとともに、ほぼ中央深さ位置の底面に、ランス49が形成されている。また、各キャビティ44の前壁46には、雄ハウジング11に収容されたピン端子20の丸ピン22が挿入される端子挿入口47が開口されている。
続いて、ソケット端子50を詳細に説明する。ソケット端子50は、図2に示すように、端子本体51と、外ばねリング65とから構成されている。
端子本体51は、上記したピン端子20と同様に、銅合金により鍛造、切削等で形成され、さらに銀、錫等のメッキが施されている。端子本体51は、円柱状の基部52の前面に、これより小径の円筒形をなすスリーブ部53が同心に連設された形状である。基部52の後面の中心には、電線接続孔54が形成されているとともに、基部52の前半側の外周面には、係止溝55が全周にわたって形成されている。
スリーブ部53は全体としては、ピン端子20の丸ピン22がほぼ緊密に挿入される円筒形をなし、その外周面における先端部と、同先端部から所定寸法奥に入った位置とにおいて、外ばねリング65の位置決め用の突条57が全周にわたって形成されている。前側の突条57の前面外周縁には、ガイド用に面取り部58が形成されている。
このスリーブ部53には、図示4本のスリット60が、90度間隔を開けて前縁から同スリーブ部53の全長にわたって切り込まれ、各スリット60の間に4枚の片持ち状のフィンガ61が設けられた形状となっている。
一方、上記したスリーブ部53を弾性的に縮径付勢するべく同スリーブ部53の外周に嵌着される外ばねリング65が備えられている。この外ばねリング65は、ステンレス鋼板等の金属製の帯状をなす板ばねが、長さ方向の両端縁同士を突き合わせて円形に回曲され、同突き合わせ部を溶接することにより無端状の環形に形成されている。以下、同外ばねリング65をO型リング65という。
このO型リング65は、スリーブ部53の外径寸法よりも少し大きい内径寸法を有し、また、スリーブ部53の外周に設けられた前後の突条57の間で挟持される幅寸法を有している。
さて、このO型リング65には、内周側に突出した4本の押圧片67が90度間隔を開けて形成されている。押圧片67は詳細には、同O型リング65における幅方向の中央部分を外面側から叩き出すことによって、前方(図2の手前側)の斜め内方を向いた傾斜した片持ち梁状に形成されており、各押圧片67の突出端の内接円の径が、スリーブ部53の外径よりも少し小さくなるように形成されている。
本実施形態のソケット端子50は、以下のようにして使用される。
ソケット端子50は、図2に示すように、端子本体51と、O型リング65とが別体として形成され、スリーブ部53の先端側が窄んだ状態とされ、かつO型リング65が、各押圧片67が各フィンガ61の幅方向の中央部に対応する回動姿勢を取った状態において、同O型リング65が、同図の矢線に示すように、スリーブ部53の外周に対して前方から嵌められる。O型リング65は、押圧片67が前側の突条57の面取り部58に当たって撓み変形しつつ押し込まれ、押し込み方向の先端縁が後側の突条57に当たったところで、図3に示すように、スリーブ部53が復元しつつO型リング65が前後の突条57の間に嵌った状態で装着される。このようにO型リング65が装着されると、図4にも示すように、各押圧片67のばね力により各フィンガ61がそれぞれ内方に押圧された状態となる。また、押圧片67の先端がフィンガ61の外面に食い込むように押し付けられることで、O型リング65が軸線回りに回動することが規制される。
そして、図1に参照して示すように、端子本体51における基部52の後面の電線接続孔54内に、インバータ装置側の電線30Yの端末の露出された芯線31が挿入され、その外周がかしめられることで圧着される。このようにO型リング65が装着された状態で電線30Yの端末に接続されたソケット端子50が、雌ハウジング41の対応するキャビティ44内に後面の入口45から挿入され、スリーブ部53の先端が前壁46に当たる正規位置まで挿入されたところで、ランス49が係止溝55に弾性的に係止することにより抜け止めされて収容される。同様に、キャビティ44の入口45は、ホルダ33で抜け止めされた個別のゴム栓34によってシールされる。
このように、雌ハウジング41内にソケット端子50を収容してなる雌コネクタ40が、既述したように、雄ハウジング11内にピン端子20を収容した雄コネクタ10に対して嵌合される。具体的には、雌ハウジング41のタワー部43が、雄ハウジング11の嵌合凹部18内に嵌合され、両ハウジング11,41のフランジ12,42同士が突き当たったところで嵌合が停止される。
この間に、ピン端子20の丸ピン22が、タワー部43の前壁46の端子挿入口47を通ってキャビティ44内に進入し、同キャビティ44内に収容されている対応するソケット端子50のスリーブ部53内に前方から進入する。ピン端子20は、各フィンガ61の内面に摺接して、フィンガ61を開きかつO型リング65の押圧片67を弾性変形させつつ押し込まれ、上記のように両コネクタ10,40の嵌合動作が停止したときには、O型リング65の押圧片67の復元弾力を受けてスリーブ部53が窄められ、各フィンガ61の内面が丸ピン22の外周面に押し付けられることで、対応するピン端子20とソケット端子50間での電気的接続が取られる。
なお、両コネクタ10,40は、互いに突き当てられたフランジ12,42同士を、ボルト挿通孔12A,42Aに通したボルトとナットで締結することにより、正規の嵌合状態に保持される。また、両コネクタ10,40が嵌合状態に保持されたら、両側の電線30X,30Yと、嵌合された両コネクタ10,40の外側に、シールド用に編組線を被せておくとよい。
以上のように本実施形態のソケット端子50では、O型リング65がスリーブ部53の外周に嵌合された場合、O型リング65に設けられた押圧片67が、各フィンガ61を個別に内方に向けて押圧する。全フィンガ61に対して押圧力が作用することで、言い換えるとスリーブ部53は全周にわたってほぼ均一に押圧力を受け、結果、スリーブ部53(フィンガ61)と丸ピン22との間の接触面積・接触圧力が、全周にわたってほぼ一定に維持される。これは、製品(ソケット端子50)が変わっても同様である。すなわち、すべての製品にわたってばらつきのない一定の品質を確保することができる。
また各フィンガ61は片持ち梁状の押圧片67で押圧されることから、フィンガ61に加わる押圧力は、いわゆる「梁の計算」によって求めることができ、ひいては接触圧力等を簡単にかつ正確に求めることができる。
しかも、無端状のO型リング65であるから、自ずから開き防止がなされ、全周にわたって均一な押圧力を作用させるに当たってより有効となる。
なお、実施形態1の変形例として、図5に示すように、スリーブ部53における各フィンガ61の外周面の所定位置、すなわちO型リング65の押圧片67が押圧する位置に、同押圧片67の先端が嵌る位置決め凹部63を設けるようにしてもよい。これにより、O型リング65が、スリーブ部53の軸線回りに回動することがより確実に規制される。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6及び図7によって説明する。この実施形態2は、上記実施形態1のO型リング65に対して、押圧片の形状に変更を加えたものである。
すなわち、実施形態2の押圧片68は、外面側からの叩き出しによりO型リング65Aの軸線に沿った向きで形成されているのは同じであるが、長さ方向の中央部が内方に膨出した両持ち梁状に形成されている。各押圧片68における膨出部69の先端の内接円の径が、スリーブ部53の外径よりも少し小さくなるように形成されている。
このO型リング65Aが、実施形態1と同様に、スリーブ部53の前方から嵌着され、図7に示すように正規に嵌着されると、各押圧片68のばね力により各フィンガ61がそれぞれ内方に押圧された状態となる。
実施形態1と同様に、各押圧片68が、対応するフィンガ61を個別に内方に向けて押圧することで、スリーブ部53は全周にわたってほぼ均一に押圧力を受け、スリーブ部53(フィンガ61)と丸ピン22との間の接触面積・接触圧力が、全周にわたってほぼ一定に維持され、ひいてはすべての製品(ソケット端子50)にわたってばらつきのない一定の品質を確保できる。また各フィンガ61に加わる押圧力は、同様に「梁の計算」によって求められ、ひいては接触圧力等が簡単にかつ正確に求められる。
<実施形態3>
図8及び図9は本発明の実施形態3を示す。この実施形態3の外ばねリング70は、上記実施形態1,2に示した外ばねリング65,65Aが無端状のO型リングであるのに対して、C型の外ばねリング70となっている(以下、C型リング70という)。
同C型リング70は、ステンレス鋼板等の金属製の帯状をなす板ばね71が、長さ方向の両端縁72同士を突き合わせるように円形に回曲された形状となっており、スリーブ部53の外径寸法よりも少し大きい内径寸法を有し、また、スリーブ部53の外周に設けられた前後の突条57の間で挟持される幅寸法を有している。
このC型リング70にも、内周側に突出した4本の押圧片74が90度間隔を開けて形成されている。押圧片74は、同じように叩き出しによって形成されているが、まず同C型リング70の周方向に沿った姿勢で、かつ平面から見た反時計回り方向の前端側が斜め内方を向いた片持ち梁状に形成されており、各押圧片74の突出端の内接円の径が、スリーブ部53の外径よりも少し小さくなるように形成されている。
このような形状のC型リング70は、弾性的に開かれつつ、前後の突条57の間の位置において、スリーブ部53の外周に対して径方向の外側から嵌められ、さらに正面(図9の手前側)から見て反時計回り方向に回動されつつ、各押圧片74の突出端が各フィンガ61の幅方向の中央部に来るような回動姿勢を取って装着される。これにより、各押圧片74のばね力により各フィンガ61がそれぞれ内方に押圧された状態となる。
実施形態3のC型リング70を使用した場合も、各押圧片74が、対応するフィンガ61を個別に内方に向けて押圧することで、スリーブ部53は全周にわたってほぼ均一に押圧力を受け、スリーブ部53(フィンガ61)と丸ピン22との間の接触面積・接触圧力が、全周にわたってほぼ一定に維持され、ひいてはすべての製品(ソケット端子50)にわたってばらつきのない一定の品質を確保できる。また各フィンガ61に加わる押圧力は、同様に「梁の計算」によって求められ、ひいては接触圧力等が簡単にかつ正確に求められる。
<実施形態4>
図10及び図11は、本発明の実施形態4を示す。この実施形態4は、上記実施形態3の変形例とも言うべきものであって、実施形態4の押圧片76は、外面側からの叩き出しによりC型リング70Aの周方向に沿った向きで形成されているのは同じであるが、長さ方向の中央部が内方に膨出した両持ち梁状に形成されている。各押圧片76における膨出部77の先端の内接円の径が、スリーブ部53の外径よりも少し小さくなるように形成されている。
このC型リング70が、実施形態3と同様に、前後の突条57の間の位置において、スリーブ部53の外周に対して径方向の外側から嵌められ、さらに、各押圧片76の膨出部77の先端が各フィンガ61の幅方向の中央部に来るような回動姿勢を取って装着される。これにより、各押圧片74のばね力により各フィンガ61がそれぞれ内方に押圧された状態となる。
実施形態3と同様の作用効果を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1,2に例示した外ばねリングは、スリーブ部に装着が可能であれば、C型リングとしてもよい。
(2)実施形態2ないし4においても、スリーブ部(フィンガ)の外周面に、外ばねリングの押圧片が嵌る位置決め凹部を設けることで、外ばねリングの回り止めを施すようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、ソケット端子の端子本体を鍛造、切削で形成した場合を例示したが、同端子本体を金属板をプレス加工して形成するようにしてもよい。
(4)スリットすなわちフィンガの数は、上記実施形態に例示した4本に限らず、それ以外の複数本であってもよい。
(5)上記実施形態では、ワイヤ−ワイヤのコネクタに適用した場合を例示したが、雄雌いずれか一方のコネクタが機器のケースと一体的に設けられた機器直結型のものにも、本発明は同様に適用すること可能である。
本発明の実施形態1に係る雌雄のコネクタの嵌合状態を示す断面図 ソケット端子のC型リング装着前の斜視図 ソケット端子のC型リング装着後の斜視図 その拡大断面図 実施形態1の変形例に係る斜視図 本発明の実施形態2に係るO型リングの斜視図 O型リングが装着されたソケット端子の斜視図 実施形態3に係るC型リングの斜視図 C型リングが装着されたソケット端子の斜視図 実施形態4に係るC型リングの斜視図 C型リングが装着されたソケット端子の斜視図
符号の説明
20…ピン端子
22…丸ピン
50…ソケット端子
51…端子本体
53…スリーブ部
60…スリット
61…フィンガ
63…位置決め凹部
65,65A…O型リング(外ばねリング)
67,68…押圧片(押圧部)
70,70A…C型リング(外ばねリング)
74,76…押圧片(押圧部)

Claims (4)

  1. 相手のピン端子と嵌合接続されるソケット端子であって、
    前記ピン端子の丸ピンが挿入可能で、かつ複数のスリットが所定角度間隔を開けて開口縁から切り込み形成されることにより前記スリットの間に同数のフィンガが設けられたスリーブ部と、
    環形をなして前記スリーブ部の外周に嵌合されることにより同スリーブ部を縮径付勢する外ばねリングとを備えたものにおいて、
    前記外ばねリングの内周面には、前記各フィンガを個別に押圧することが可能な押圧部が突設されていることを特徴とするソケット端子。
  2. 前記押圧部が、切り起こしまたは切り出しによって形成された梁状片であることを特徴とする請求項1記載のソケット端子。
  3. 前記外ばねリングが、無端状のO型であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のソケット端子。
  4. 前記フィンガの外周面には、前記押圧部が嵌る位置決め凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のソケット端子。
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