JP5708383B2 - 電線の端末構造 - Google Patents
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Description
端子金具がハウジングのキャビティ内の正規位置まで挿入されて抜け止めされると、ゴム栓がキャビティの入口に嵌ってこれを塞ぐことにより、防水機能を果たすようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ゴム栓の筒状取付部が所望位置でかしめ圧着されたか否かを簡単にかつ正確に確認できる手段を提供するところにある。
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。
本実施形態では、被覆電線10の端末に、雌側の端子金具20(以下、雌端子20)と、ゴム栓40とが固着された端末構造を例示している。
雌端子20は、図示しない雌ハウジングのキャビティ内に挿入されて抜け止めされて収容され、それに伴いゴム栓40が同キャビティの入口に緊密に嵌着されることでシールが採られるようになっている。
被覆電線10の端末に雌端子20とゴム栓40とを固着するに当たっては、被覆電線10の端末において絶縁被覆12が所定長さに亘って切除され、いわゆる皮剥きがなされ、芯線11の端末が所定長さ露出された端末処理が施されるようになっている。
端子接続部21の内部には、底板22の前縁から折り返されるようにして弾性接触片23が設けられており、同端子接続部21に対して相手の雄端子のタブが前方から挿入され、弾性接触片23と弾性的に接触することにより、雄端子と雌端子20とが電気的に接続されるようになっている。
一方、被覆電線10の残された絶縁被覆12の端末には、後記するゴム栓40の筒状取付部43が嵌装され、上記したインシュレーションバレル30は、絶縁被覆12の端末並びにゴム栓40の筒状取付部43に亘ってかしめ圧着されるものである。インシュレーションバレル30は、例えば、両バレル片31がそれぞれの突出端を重ねつつ、ゴム栓40の筒状取付部43の外周を左右両側から抱き込むようにして、いわゆるオーバラップ型にかしめられるようになっている。
ゴム栓40は、大径(厚肉)の本体部41を有しており、同本体部41の外周面、詳細には本体部41における前半部分の外周面には、上記した雌ハウジングのキャビティの内周面の全周に亘って弾性的に密着する環形のリップ42が、前後に間隔を開けて2条形成されている。
この筒状取付部43が絶縁被覆12の端末に嵌った状態において、上記したインシュレーションバレル30がかしめられるようになっている。
本実施形態において筒状取付部43の所望のかしめ位置とは、筒状取付部43の先端43Aが、インシュレーションバレル30におけるバレル片31の前縁31Aの直後に位置していることを意味する。筒状取付部43が上記位置でかしめられていれば、筒状取付部43の先端43Aがインシュレーションバレル30(バレル片31)の前縁31Aから飛び出ることに起因して、かしめられたときに先端43Aが跳ね上がることが未然に防止され、また、筒状取付部43のかしめ範囲が長い寸法確保されて、十分な固着力が得られるためである。
被覆電線10の端末に対してゴム栓40が先通しされ、ゴム栓40が一旦後方に退避された状態で被覆電線10の絶縁被覆12の端末が皮剥きされ、芯線11の端末が所定長さに亘って露出状態とされる。そののち図1に示すように、ゴム栓40が前方に移動されて、筒状取付部43が残された絶縁被覆12の端末の外周に嵌められた状態となる。この実施形態では、筒状取付部43の先端43Aが、絶縁被覆12の先端縁から同筒状取付部43の長さよりも少し短い所定長さ後方に来るような位置に設定されている。
これにより、被覆電線10の端末に雌端子20がゴム栓40ともども圧着固定された状態となる。
例えば、筒状取付部43が前に出過ぎていると、筒状取付部43の先端43Aがバレル片31の前縁31Aから飛び出て跳ね上がってかしめられ、このような状態が目視されたら、不良品として処理される。
逆に、筒状取付部43が後に引っ込み過ぎていると、筒状取付部43の先端43Aが検査孔35に臨んでいたり、検査孔35が開いた状態であることが目視でき、このようなときは固着力の不足が懸念されるため、同様に不良品として処理される。
次に、本発明の実施形態2を図4ないし図7によって説明する。この実施形態2では、インシュレーションバレル30を含めて雌端子20の全体構造は上記実施形態1のものと同様であり、かつゴム栓40の筒状取付部43の所望のかしめ位置が、筒状取付部43の先端43Aがインシュレーションバレル30におけるバレル片31の前縁31Aの直後に位置していることも同様であるが、かしめ圧着位置を確認する手段が実施形態1とは異なっている。
以下には、実施形態1との相違部分について主に説明し、共通の機能を有する部位、部材については、実施形態1と同一符号を付すことで重複した説明は省略する。
検査孔37を一度見るだけで、ゴム栓40の筒状取付部43の先端43Aが所望位置でかしめ圧着されたか否かを確認することができる。
図8ないし図11は本発明の実施形態3を示す。実施形態3は実施形態2の変形例とも言うべきものであって、雌端子20Aに設けられたインシュレーションバレル50の形状が異なっている。
実施形態3の雌端子20Aのインシュレーションバレル50は、底板53の左右の側縁から、一対のバレル片51,52が当該雌端子20Aの軸線方向である前後方向にずれた形態で立ち上がり形成されている。両バレル片51,52は、共に幅狭で先端がやや尖った形状に形成され、ゴム栓40の筒状取付部43に対して、前後にずれた形態で左右から巻き付くようにかしめられる。特に前側のバレル片51は、その前縁51Aが雌端子20Aの軸線と直角をなして切り立つように形成されている。
上記の所望のかしめ位置に基づき、検査孔37は、インシュレーションバレル50の底板53における幅方向の中央部において、特にその前縁37Aが、前側のバレル片51の前縁51Aと一致した位置に開口形成されている。
同じく検査孔37を一度見るだけで、ゴム栓40の筒状取付部43の先端43Aが所望位置でかしめ圧着されたか否かを確認することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1において、検査孔の形状は長方形に限らず、三角形、円形等の任意の形状に形成することができる。
(2)実施形態2,3においても、検査孔の形状は任意に選定できるが、その前縁にバレル片の前縁と平行をなす直線部を有している形状とすることが好ましい。
(4)本発明は、被覆電線の端末に雄端子ともどもゴム栓がかしめ圧着されるものにも同様に適用できる。
(5)電線は被覆電線に限らずシールド電線であってもよく、要するところ本発明は、電線の端末に端子金具ともどもゴム栓を固着した端末構造全般に広く適用することができる。
12…絶縁被覆
20,20A…雌端子(端子金具)
30…インシュレーションバレル
31…バレル片
31A…(バレル片31の)前縁
32…底板
35…検査孔
37…検査孔
37A…(検査孔37の)前縁
40…ゴム栓
43…筒状取付部
43A…(筒状取付部43の)先端
50…インシュレーションバレル
51,52…バレル片
51A…(前側のバレル片51の)前縁
53…底板
Claims (2)
- 底板の側縁からバレル片が立ち上がり形成されたインシュレーションバレルを有する端子金具と、
電線に挿通され前面に筒状取付部が突設されたゴム栓と、が具備され、
電線における絶縁被覆の端末に前記ゴム栓の前記筒状取付部が外嵌され、前記絶縁被覆の端末と前記筒状取付部とに亘って前記端子金具の前記インシュレーションバレルがかしめ圧着されることで電線の端末に前記端子金具と前記ゴム栓とが固着される電線の端末構造において、
前記端子金具の前記インシュレーションバレルにおける前記バレル片には、その前縁よりも後方位置において前記ゴム栓の前記筒状取付部の有無を目視可能な検査孔が開口されており、
前記筒状取付部の先端が、前記バレル片の前縁と前記検査孔の前縁との間に位置していることを特徴とする電線の端末構造。 - 底板の側縁からバレル片が立ち上がり形成されたインシュレーションバレルを有する端子金具と、
電線に挿通され前面に筒状取付部が突設されたゴム栓と、が具備され、
電線における絶縁被覆の端末に前記ゴム栓の前記筒状取付部が外嵌され、前記絶縁被覆の端末と前記筒状取付部とに亘って前記端子金具の前記インシュレーションバレルがかしめ圧着されることで電線の端末に前記端子金具と前記ゴム栓とが固着される電線の端末構造において、
前記端子金具の前記インシュレーションバレルにおける前記底板には、前記バレル片の前縁と一致した位置から後方に向かって開口した検査孔が形成されており、
前記筒状取付部の先端が、前記検査孔の前縁と前記検査孔の後縁との間に位置していることを特徴とする電線の端末構造。
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