JP2008089157A - 減速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置全体を貫通する中心孔を有する減速装置において、中心孔を通過させる配線配管類の損傷を防止する。
【解決手段】 減速装置は、内歯歯車と、内歯歯車に噛み合った状態を維持して内歯歯車の中心軸回りに公転しながら自転可能に支持されている外歯歯車と、内歯歯車の中心軸回りに自転可能に支持されており、外歯歯車の自転に伴って内歯歯車の中心軸回りに自転するキャリアと、キャリアに対して自転可能に支持されており、自転することによって外歯歯車を内歯歯車の中心軸回りに公転させるクランク軸と、内歯歯車又はキャリアに固定されており、内歯歯車の中心軸に沿って減速装置全体を貫通する中心孔を有する中心管を備えている。そして、前記中心孔の少なくとも一端部には、開口端に向けて径が拡大する拡径部が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、偏心揺動型減速装置に関する。特に、装置全体を貫通している中心孔を有する偏心揺動型減速装置に関する。
内歯歯車と外歯歯車を用意し、両者が噛み合った状態を維持しながら外歯歯車を内歯歯車の中心軸回りに公転させると、外歯歯車が内歯歯車に対して自転する。この現象を利用する偏心揺動型減速装置が開発されている。
偏心揺動型減速装置は、内歯歯車と、外歯歯車と、キャリアと、クランク軸を備えている。外歯歯車は、内歯歯車に噛み合った状態を維持して内歯歯車の中心軸回りに公転しながら自転可能に支持されている。キャリアは、内歯歯車の中心軸回りに自転可能に支持されており、外歯歯車の自転に伴って内歯歯車の中心軸回りに自転する。クランク軸は、キャリアに対して自転可能に支持されており、自転することによって外歯歯車を内歯歯車の中心軸回りに公転させる。
モータによってクランク軸を自転させると、外歯歯車が内歯歯車の中心軸回りに公転しながら自転する。このとき外歯歯車は、クランク軸による公転の回転数に比して、非常に遅い回転数で自転する。外歯歯車の自転に伴って、キャリアは内歯歯車の中心軸回りに自転する。キャリアと内歯歯車は、低速度かつ高トルクで相対回転する。このように、偏心揺動型減速装置では、モータによってクランク軸を高速度かつ低トルクで回転させ、内歯歯車とキャリアを低速度かつ高トルクで相対回転させるようになっている。
偏心揺動型減速装置において、装置全体を貫通する中心孔が形成された減速装置が開発されている。この種の減速装置は、中心孔を通じて電気配線や圧縮エア等の流体配管(以下では、配線配管類という)を配設できることから、産業用ロボットの関節部等に多く採用されている。
特許文献1に、中心孔を有する偏心揺動型減速装置が開示されている。この減速装置では、クランク軸(特許文献1では入力軸と称している)が内歯歯車の中心軸上に配置されており、そのクランク軸に中心孔が形成されている。中心孔の一端部には、開口端に向けて径が拡大する拡径部が形成されている。この減速装置では、中心孔の一端部に拡径部を形成することによって、中心孔を通過させた配線配管類が中心孔の開口端に強く接触することを防止している。
国際公開第2006/075752号パンフレット
特許文献1の減速装置では、中心孔がクランク軸に形成されている。クランク軸は、モータからの回転運動を受けて外歯歯車を公転させるものであり、比較的に高回転で回転する。クランク軸が高速度で回転することから、配線配管類が中心孔の側面(即ち、クランク軸)に軽く接触しているだけでも、配線配管類が早期に損傷してしまう。また、その接触に伴うエネルギー損失も比較的に大きくなる。
本発明は、上記の課題を解決する。本発明は、装置全体を貫通する中心孔を有し、その中心孔を通じて配線配管類を配設可能な偏心揺動型減速装置において、配線配管類と中心孔との接触に起因して配線配管類が早期に損傷することやエネルギー損失が無用に増大することを抑制する技術を提供する。
本発明の減速装置は、内歯歯車と、内歯歯車に噛み合った状態を維持して内歯歯車の中心軸回りに公転しながら自転可能に支持されている外歯歯車と、内歯歯車の中心軸回りに自転可能に支持されており、外歯歯車の自転に伴って内歯歯車の中心軸回りに自転するキャリアと、キャリアに対して自転可能に支持されており、自転することによって外歯歯車を内歯歯車の中心軸回りに公転させるクランク軸と、内歯歯車又はキャリアに固定されており、内歯歯車の中心軸に沿って減速装置全体を貫通する中心孔を有する中心管を備えている。そして、前記中心孔の少なくとも一端部には、開口端に向けて径が拡大する拡径部が形成されていることを特徴とする。
この減速装置では、内歯歯車の中心軸に沿って減速装置全体を貫通する中心孔が、内歯歯車又はキャリアに固定されている中心管に形成されている。内歯歯車又はキャリアに固定されている中心管は、内歯歯車又はキャリアの一方に対して静止し続け、内歯歯車又はキャリアの他方に対して低速度で回転する。例えばこの減速装置をロボットの関節に用いる場合、内歯歯車又はキャリアの一方を基準側のアームに固定し、内歯歯車又はキャリアの他方を先端側のアームに固定することができる。このとき、配線配管類が基準側アームに固定されていると、配線配管類は先端側アームが揺動するときに擦れるが、両者の相対速度は小さい。同様に、配線配管類が先端側アームに固定されていると、配線配管類は基準側アームに対して擦れるが、両者の相対速度は小さい。配線配管類が高速で回転するクランク軸に接触することと比較すると、配線配管類を擦る部材の速度は小さい。そのことから、中心孔の側面に配線配管類が接触していても、配線配管類が早期に損傷することはない。また、その接触に伴うエネルギー損失も比較的に小さい。さらに、中心孔の少なくとも一端部には、拡径部が形成されている。それにより、例えば配線配管類を中心孔の通過直後に曲げて配設する場合でも、配線配管類が中心孔の開口端に強く接触することが防止される。
この減速装置によると、配線配管類が中心孔に強く接触することを防止できるとともに、両者の接触に起因する配線配管類の損傷やエネルギー損失を抑制することができる。
上記の減速装置において、前記中心孔の拡径部には、軸方向に第1拡径区間と第2拡径区間が形成されていることが好ましい。この場合、第1拡径区間では、前記中心孔の側面が第1半径の円弧に沿って拡がっており、第2拡径区間では、前記中心孔の側面が第1半径よりも小さい第2半径の円弧に沿って拡がっていることが好ましい。そして、第2拡径区間は、第1拡径区間よりも前記開口端側に位置していることが好ましい。
拡径部において中心孔の側面が円弧に沿って拡がっていると、例えば配線配管類を中心孔の通過直後に曲げて配設した場合でも、配線配管類が中心孔の側面と局所的に接触することを防止することができる。このとき、中心孔の側面が、開口端から遠い区間では大きな半径の円弧に沿って拡がっており、開口端から近い区間では小さな半径の円弧に沿って拡がっていると、拡径部において中心孔の径が拡大する程度を小さく抑えながら、配線配管類が中心孔の側面と局所的に接触することを有意に防止することができる。拡径部の形成に伴って減速装置が過剰に大型化することを避けることができる。
上記の減速装置において、前記中心管は、前記拡径部において前記内歯歯車又は前記キャリアにボルト留めされていることが好ましい。
それにより、拡径部の形成に伴う減速装置の大型化を最小限に留めることができる。
本発明の減速装置によると、中心孔を通過する配線配管類が中心孔に強く接触することが防止されるとともに、両者の接触に起因する配線配管類の損傷やエネルギー損失を抑制することができる。小さな中心孔に多くの配線配管類を通過させることが可能となることから、従来よりも中心孔を小さくすることによって減速装置の小型化を図ることもできる。
最初に、本実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1) 減速装置は、一対の外歯歯車を備えている。一対の外歯歯車は、互いに180度の位相差を持って、内歯歯車の中心軸回りに公転しながら自転する。
(特徴2) キャリアは、外歯歯車の回転軸方向両側に位置する一対の板状部と、一対の板状部間に伸びている複数の柱状部を備えている。
(特徴3) キャリアには、複数の柱状部が設けられている。複数の柱状部は、キャリアの一対の板状部間に伸びている。複数の柱状部は、周方向に等間隔で配置されている。
(特徴4) クランク軸には、一対の偏心体が設けられている。各々の偏心体は、円板形状を有しており、その中心軸はクランク軸の自転軸からオフセットして(ずれて)位置している。一対の偏心体の一方の中心軸と他方の中心軸は、クランク軸の自転軸から互いに反対方向にオフセットしている。一対の偏心体の一方は、一対の外歯歯車の一方に形成されている貫通孔に嵌り込んでいる。一対の偏心体の他方は、一対の外歯歯車の他方に形成されている貫通孔に嵌り込んでいる。クランク軸の自転に伴って、一対の偏心体は互いに180度の位相差を持って偏心回転し、一対の外歯歯車は互いに180度の位相差を持って内歯歯車の中心軸回りに公転しながら自転する。
(特徴5) 外歯歯車とキャリアには、内歯歯車の中心軸上に位置する中心孔が形成されている。中心管は、外歯歯車およびキャリアの中心孔を通過している。
(特徴6) 中心管の拡径部には、軸方向に沿って第1拡径区間と第2拡径区間と第3拡径区間が形成されている。第3拡径区間は、第1拡径区間と第2拡径区間の間に位置している。第3拡径区間では、中心孔の側面が直線に沿って拡がっている。
図1は、本発明を実施した減速装置10を示している。図1に示すように、減速装置10は、例えば産業用ロボットの関節部100に好適に適用することができる。関節部100は、前段アーム102と後段アーム104と減速装置10とモータ106を備えている。後段アーム104は、減速装置10を介して前段アーム102に揺動可能に接続されている。減速装置10は、減速装置10を貫通する中心孔92を有する中空構造を有している。減速装置10の中心孔92を通じて、前段アーム102側と後段アーム104側との間に配線配管類110が配設される。モータ106は、前段アーム102に固定されている。モータ106の出力軸には、モータ歯車108が取付けられている。
減速装置10は、主に、内歯歯車20と、一対の外歯歯車80a、80bと、キャリア30と、三つのクランク軸60と、中心管90と、入力軸40を備えている。一対の外歯歯車80a、80bは、内歯歯車20に噛み合った状態を維持して内歯歯車20の中心軸C回りに公転しながら自転可能に支持されている。キャリア30は、内歯歯車20の中心軸C回りに自転可能に支持されており、一対の外歯歯車80a、80bの自転に伴って内歯歯車20の中心軸C回りに自転する。クランク軸60は、キャリア30に対して自転可能に支持されており、自転することによって一対の外歯歯車80a、80bを内歯歯車20の中心軸C回りに公転させる。中心管90は、キャリア30に固定されており、内歯歯車20の中心軸Cに沿って減速装置10を貫通する中心孔92を有している。入力軸40は、キャリア30に対して自転可能に支持されているとともに、モータ歯車106および3つのクランク軸60と係合している。詳しくは後述するが、各々のクランク軸60の端部には従動歯車68が設けられており、各々の従動歯車68が入力軸40に噛み合っている。入力軸40を回転させることによって、各々のクランク軸60が自転するように構成されている。
減速装置10では、モータ106によって入力軸40が回転させられると、3つのクランク軸60が自転する。クランク軸60が自転すると、一対の外歯歯車80a、80bが内歯歯車20に対して公転する。一対の外歯歯車80a、80bが内歯歯車20に対して公転すると、一対の外歯歯車80a、80bは自転する。このとき、一対の外歯歯車80a、80bは、クランク軸60による公転の回転数に比して、非常に遅い回転数で自転する。一対の外歯歯車80a、80bの自転に伴って、キャリア30は内歯歯車20の中心軸C回りに自転する。内歯歯車20に対してキャリア30は低速度かつ高トルクで回転する。それにより、前段アーム102に対して後段アーム104が低速度かつ高トルクで揺動する。このとき、配線配管類110が通過している中心管90は、キャリア30や後段アーム104とともに低速度かつ高トルクで回転する。
図2は、減速装置10の構成を示す断面図である。図3は、図2のIII-III線断面図である。図2、図3を参照しながら、減速装置10の構成について詳細に説明する。
内歯歯車20は、円筒形状を有している。内歯歯車20の内周面には、複数本のピン22が周方向に等間隔で配置されている。内歯歯車20は、内歯型のピン歯車である。内歯歯車20には、固定用のボルトを通すための孔24が複数形成されている。
一対の外歯歯車80a、80bは、互いに同一形状を有している。各々の外歯歯車80a、80bは、略円板形状を有している。外歯歯車80a、80bの外周面には、内歯歯車20の歯車ピン22と噛み合う歯車部82a、82bが形成されている。外歯歯車80a、80bには、中心軸からオフセットした位置に、三つのキャリア用貫通孔84a、84bと、三つのクランク用貫通孔86a、86bが設けられている。また、外歯歯車80a、80bには、中心軸の位置に開口する中心孔83a、83bが形成されている。以下では、図2中の右側に位置する外歯歯車80aを第1外歯歯車80aと称し、図2中の左側に位置する外歯歯車80bを第2外歯歯車80bと称することがある。
キャリア30は、対向する一対の板状部30a、30cと、一対の板状部30a、30c間に伸びている三つの柱状部30bを備えている。一対の板状部30a、30cは、一対の外歯歯車80a、80bの軸方向両側に位置している。即ち、一対の外歯歯車80a、80bが、一対の板状部30a、30cの間に収容された位置関係となっている。三つの柱状部30bは、周方向に等間隔に配置されている。キャリア30は、一対の板状部30a、30cが、複数の柱状部30bによって連結された構造を有している。なお、一方(図2中の左側)の板状部30aと三つの柱状部30bは一体に形成されており、他方(図2中の右側)の板状部30cが複数のボルト32によって柱状部30bに固定されている。一対の板状部30a、30cには、内歯歯車20の中心軸Cの位置に中心孔33a、33bが形成されている。以下では、図2中の左側に位置する板状部30aを第1板状部30aと称し、図2中の右側に位置する板状部30cを第2板状部30cと称することがある。
各々の柱状部30bは、外歯歯車80a、80bの各々のキャリア用貫通孔84a、84bを通過している。柱状部30bとキャリア用貫通孔84a、84bとの間には、外歯歯車80a、80bがキャリア30に対して偏心回転(即ち、内歯歯車20に対して公転)することを許容する隙間が設けられている。
キャリア30は、一対のアンギュラ玉軸受28a、28bを介して、内歯歯車20に取付けられている。キャリア30は、内歯歯車20に中心軸C回りに自転可能に支持されている。キャリア30と内歯歯車20との間には、オイルシール29が設けられている。
3つのクランク軸60は、一対の円すいころ軸受56a、56bを介して、キャリア30に対して自転可能に取付けられている。一対の円すいころ軸受56a、56bは、クランク軸60を自転可能に支持するとともに、クランク軸60が軸方向に移動することを禁止する。
各々のクランク軸60には、一対の偏心円板部62a、62bと、従動歯車68が設けられている。各々の偏心円板部62a、62bは、円板形状を有しているとともに、その中心軸がクランク軸60の中心軸から径方向にオフセットしている。第1偏心円板部62a(図2中の左側)と、第2偏心円板部62b(図2中の右側)は、互いに反対方向にオフセットされており、両者は180度の位相差を持って偏心回転するようになっている。第1偏心円板部62aは、針状ころ軸受64aを介して、第1外歯歯車80aのクランク用貫通孔86aに嵌り込んでいる。第2偏心円板部62bは、針状ころ軸受64bを介して、第2外歯歯車80bのクランク用貫通孔86bに嵌り込んでいる。それにより、クランク軸60が自転することによって、第1外歯歯車80aと第2外歯歯車80bが180度の位相差を持って偏心回転するようになっている。一対の外歯歯車80a、80bは、クランク軸60によって偏心回転させられることにより、内歯歯車20と噛み合った状態を維持しながら、内歯歯車20に対して公転しながら自転することとなる。
入力軸40は、内歯歯車20の中心軸C回りに自転可能に支持されている。入力軸40は、中心孔42を有する中空軸である。入力軸40には、入力歯車46と駆動歯車44が設けられている。入力歯車46は、モータ歯車108に噛み合っている。駆動歯車44は、各々のクランク軸60の従動歯車68と噛み合っている。それにより、モータ106が回転すると、入力軸40を介して、各々のクランク軸60が自転するようになっている。
中心管90は、中心孔92を有する管状部材である。中心管90は、複数のボルト50によってキャリア30に固定されている。各々のボルト50は、内歯歯車20の中心軸Cと平行に伸びている。中心管90は、内歯歯車20の内孔と、キャリア30の中心孔33a、33cと、入力軸40の中心孔42と、外歯歯車80a、80bの中心孔83a、83bを通過しており、減速装置10全体を貫通している。
中心管90の中心孔92は、内歯歯車20の中心軸Cに沿って減速装置10を貫通している。中心孔92の一端部(図2中の左側)には、開口端92aに向けて直径Dが拡大する拡径部94が形成されている。それにより、配線配管類110を中心孔92の通過直後に曲げて配設しても(図1参照)、配線配管類110が中心孔92の側面(即ち、中心管90)に局所的に強く接触することが防止される。なお、中心孔92の反対側の端部(図2中の右側の端部)にも、同じような拡径部を形成してもよい。
図4は、中心管90を単独で示す図である。図4に示すように、中心孔92の拡径部94は、軸方向に第1拡径区間94a(図中の右)と第2拡径区間94c(図中の左)と第3拡径区間94b(図中の中)に区分することができる。第2拡径区間94cは、第1拡径区間94aよりも開口端92a側に位置している。第3拡径区間94bは、第1拡径区間94aと第2拡径区間94cの間に位置している。第1拡径区間94aでは、中心孔92の側面が第1半径R1の円弧に沿って拡がっている。第2拡径区間94cでは、中心孔92の側面が第1半径R1よりも小さい第2半径R2の円弧に沿って拡がっている。第3拡径区間94bでは、中心孔92の側面が直線に沿って拡がっている。それにより、配線配管類110を中心孔92の通過直後に曲げて配設した場合(図1参照)でも、配線配管類110が中心孔92の側面に局所的に接触することが防止される。また、中心孔92の側面を、開口端92aから遠い区間では大きな半径R1の円弧に沿って拡大し、開口端92aから近い区間では小さな半径R2の円弧に沿って拡大させることによって、中心孔92の径Dが拡大する程度を抑制している。それにより、拡径部94を形成することによって減速装置10が過剰に大型化することを防止している。
図4に示すように、中心孔92の拡径部94には、中心管90をキャリア30に固定するためのボルト孔96が形成されている。ボルト孔96は、拡径部94の第2円弧拡径区間94cに形成されている。ボルト孔96は、周方向に等間隔で複数形成されている。ボルト孔96を拡径部94に形成することによって、中心管90にボルト孔96を形成するためのフランジ部等を設ける必要がない。ボルト孔96には、座グリ加工が施されている。それにより、ボルト50のヘッド部が中心孔92の側面から突出することはない(図2参照)。このように、本実施例の減速装置10では、中心孔92の拡径部94を、中心管90を固定するためのフランジ部としても利用している。それにより、中心孔92に拡径部94を形成しながらも、中心管92や減速装置10が過剰に大型化することが防止される。また、ボルト孔96を拡径部94に形成することによって、ボルト孔96を内歯歯車20の回転軸Cと平行に、即ち、中心孔92の中心軸と平行に形成することができる。それにより、中心管90をキャリア30に固定するボルト50(図2参照)が、すべて中心孔92の中心軸と平行に伸びることとなる。中心管90をキャリア30に固定する際に、両者を固定する複数のボルト50(図2参照)を締付けやすく、両者の固定や分解を容易に行うことができる。それに対して、ボルト孔96を中心孔92の側面に径方向に形成すると、複数のボルト50が中心孔92の側面から放射状に伸びることとなり、それらのボルト50を締付ける作業が面倒となる。なお、中心管90をキャリア30に固定する手法はボルト留めに限られない。
次いで、減速装置10の動作について説明する。先ずモータ106がモータ歯車108を回転させる。モータ歯車108は、入力軸40の入力歯車46に噛み合っている。従って、モータ歯車108の回転に従動して、入力軸40が内歯歯車20の回転軸C回りに自転する。入力軸40には駆動歯車44が形成されており、その駆動歯車44はクランク軸60の従動歯車68に噛み合っている。従って、入力軸40の自転に従動して、クランク軸60が自転する。クランク軸60が自転することによって、クランク軸60の第1偏心円板部62aと第2偏心円板部62bが180度の位相差を持って偏心回転する。第1偏心円板部62aの偏心回転に伴って、第1外歯歯車80aは内歯歯車20に噛み合った状態を維持しながら内歯歯車20の中心軸C回りに公転する。また、第2偏心円板部62bの偏心回転に伴って、第2外歯歯車80bは内歯歯車20に噛み合った状態を維持しながら内歯歯車20の中心軸C回りに公転する。第1外歯歯車80aと第2外歯歯車80bは、180度の位相差を持って公転する。外歯歯車80a、80bは、内歯歯車20と噛み合った状態で公転することによって、自らも自転する。
外歯歯車80a、80bの公転の回転数と、外歯歯車80a、80bの自転の回転数の比は、外歯歯車80a、80bの歯数と内歯歯車20との歯数との関係によって定まる。例えば、内歯歯車20の歯数が52であり、外歯歯車80a、80bの歯数が51であり、その歯数差が1である場合、外歯歯車80a、80bが52回公転することによって、外歯歯車80a、80bが1回自転する。従って、外歯歯車80a、80bと内歯歯車20との間で、回転数が52分の1に減速される。外歯歯車80a、80bが自転することによって、キャリア30が内歯歯車20の中心軸C回りに自転する。このとき、キャリア30に固定されている中心管90も自転する。キャリア30と中心管90は、低速度かつ高トルクで自転する。そのことから、中心孔92の側面(即ち中心管90)に配線配管類110が接触していても、配線配管類110が早期に損傷することはない。また、その接触に伴うエネルギー損失も比較的に小さい。
図1に示すように、内歯歯車20を前段アーム102側に固定し、キャリア30を後段アーム104側に固定することによって、後段アーム104を前段アーム102に対して揺動させることができる。
本実施例の減速装置10では、配線配管類110が通過する中心管90が、キャリア30に固定されている。それに対して、中心管90を、キャリア30に固定せずに、内歯歯車20に固定してもよい。この場合、中心管90を内歯歯車20に直接固定してもよいし、内歯歯車20に固定された他の部材に固定してもよい。本実施例の場合では、中心管90を内歯歯車20に直接固定するよりも、内歯歯車20に固定されている前段アーム102に固定する方が、設計変更しやすいといえる。中心管90を内歯歯車20に固定する方式を採用しても、中心管90は配線配管類110に対して静止し続けるか、低速度かつ高トルクで回転する。いずれの場合も、特許文献1の減速装置のように高速で回転するクランク軸を通過する中心孔に配線配管類110を配設する場合に比して、配線配管類110と中心孔とが摺動する速度を十分に遅く(本実施例では52分の1の速度)することができる。本実施例によると、配線配管類110が早期に損傷することや、エネルギー損失が増大することを防止することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記した実施例では、キャリア30に柱状部30bを設け、柱状部30bが外歯歯車80a、80bに形成されている貫通孔84a、84bを通過している。しかしながら、例えばキャリア30が十分な強度を有する構造であれば、キャリア30に柱状部30bを設ける必要は必ずしもない。
上記した実施例では、三つのクランク軸60を使用しているが、クランク軸60の数は三つに限定されない。クランク軸60の数は三つ未満でもよいし、四つ以上でもよい。例えば、入力軸40に一つ又は複数の偏心円板部62a、62bを設け、入力軸40とクランク軸60を同一の軸部材で構成することもできる。この場合でも、入力軸40の中心孔42を通過するように中心管90を配置すればよい。
上記した実施例では、二つ外歯歯車80a、80bを使用しているが、外歯歯車の数は二つに限定されない。外歯歯車の枚数は一つでもよいし、三つ以上でもよい。外歯歯車の数を少なくすると、減速装置の回転軸方向の長さを短くすることができる。外歯歯車の数を多くすると、減速装置の回転バランスが向上する。目的と用途に応じて選択することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例1の減速装置を用いる関節部を示す図。 実施例1の減速装置の断面図。 図2中のIII−III線断面図。 中心管を示す図。
符号の説明
10:減速装置
20:内歯歯車
30:キャリア
30a、30c:キャリアの板状部
30b:キャリアの柱状部
40:入力軸
56a,56b:円すいころ軸受
60:クランク軸
80a、80b:外歯歯車
90:中心管
92:中心管の中心孔
94:中心孔の拡径部

Claims (3)

  1. 内歯歯車と、
    内歯歯車に噛み合った状態を維持して内歯歯車の中心軸回りに公転しながら自転可能に支持されている外歯歯車と、
    内歯歯車の中心軸回りに自転可能に支持されており、外歯歯車の自転に伴って内歯歯車の中心軸回りに自転するキャリアと、
    キャリアに対して自転可能に支持されており、自転することによって外歯歯車を内歯歯車の中心軸回りに公転させるクランク軸と、
    内歯歯車又はキャリアに固定されており、内歯歯車の中心軸に沿って減速装置全体を貫通する中心孔を有する中心管を備え、
    前記中心孔の少なくとも一端部には、開口端に向けて径が拡大する拡径部が形成されていることを特徴とする減速装置。
  2. 前記中心孔の拡径部には、軸方向に第1拡径区間と第2拡径区間が形成されており、
    第1拡径区間では、前記中心孔の側面が第1半径の円弧に沿って拡がっており、
    第2拡径区間では、前記中心孔の側面が第1半径よりも小さい第2半径の円弧に沿って拡がっており、
    第2拡径区間は、第1拡径区間よりも前記開口端側に位置していることを特徴とする請求項1の減速装置。
  3. 前記中心管は、前記拡径部において前記内歯歯車又は前記キャリアにボルト留めされていることを特徴とする請求項1又は2の減速装置。
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