JP2008081112A - アンダーカットのない案内レールを有するローラブラインド - Google Patents

Abstract

【課題】取り付けが簡単な自動車用ローラブラインドを提供する。
【解決手段】自動車用ローラブラインドは、展開されたブラインドシートの側面に案内レールを備える。これらの案内レールは、アンダーカットのない案内溝を有している。細長片のようなアクチュエータは、引張棒と駆動装置の間に力を伝達するのに用いられる。案内レールにより、アクチュエータがブラインドシートの平面に垂直に折れ曲がるのが防止されている。それらの形状により、それらは、本質的に、すなわち外部の援助なしに、ブラインドシートの平面に平行して曲がるのが防止されている。
【選択図】図２

Description

本発明は、自動車用ローラブラインドに関する。

電気駆動される後部窓ローラブラインドが、従来技術から知られている。従来技術によるこのローラブラインドは、後部シェルフ下方に回転自在に搭載され、一端にブラインドシートが固定された巻取りシャフトを備えている。その他端は、端部側にて案内レールに案内される引張棒に連結される。案内レールは、後部窓シェルフまたはこのシェルフ下方から始まる後部窓の側縁部に沿って、窓の上端部近傍まで延びている。ブラインドシートを付勢するため、通常、巻取りシャフト内にまたはそれに隣接してばねモータが存在し、このばねモータにより、巻取りシャフトは、ブラインドシートの巻取り方向に付勢される。

ブラインドシートの巻き戻しまたは引き伸ばしは、案内レールの溝空間に折れ曲がりなく案内される細長片のようなモータの助けを借りて実行される。アクチュエータを駆動するため、共通のギアモータが設けられ、巻取りシャフトに隣接し概略その中心の高さに存する。ギアモータを案内レールの下端部に結合するため、ギアモータのギア筐体にて終端する案内管が設けられる。これらの案内管の助けを借りて、アクチュエータは、駆動モータと案内レールとの間で折れ曲がりにくいようにして案内され、その結果、それらは、押し作用を伝達可能である。

空間上の理由のために、モータは、巻取りシャフトに隣接して相対的に密接して配置されるので、案内管は、ギアモータ近傍で、巻取りシャフトに概略平行に延びて、巻取りシャフトに直角の方向に、案内レールに向けて撓ませる必要がある。同様の空間上の理由から、案内管の曲率半径はそれらが案内レールに通じるところで比較的かなり小さくなっている。これらを取り付けるためには、アクチュエータが、全ての方向に等しく柔軟であることが必要となる。このため、案内溝は、それ故、折れ曲がりなく案内されることを保証するためアンダーカットされている。

案内溝がアンダーカットされると、引張棒の取り付けは、より困難となる。引張棒の案内部材は、案内レールの両端からしか導入することができない。

その上、下方切り込み案内レールの製造は、困難であるか、高価である。それらが、装備品またはルーフライニングと一体的に形成され、後者と共に、または、それらの中に射出成形されることになっている場合は、特にである。

知られた配置の困難性は、後部窓ブラインドと関して前に説明された。原理上は、似たような困難性は、類似の態様で駆動されるサンルーフブラインドにおいても発生する。

この点からすると、本発明の課題は、取り付けが簡単な自動車用ローラブラインドを創作することである。

本発明によれば、この課題は、請求項１の特徴を有する自動車用のローラブラインドによって解決される。

自動車用の新規なローラブラインドは、２つの端面で回転自在に取り付けられた巻取りシャフトを備える。ブラインドシートは、一方の端部が、通常の方法で、巻取りシャフトに固定されている。巻取りシャフトから離れた位置にあるブラインドシートの他端は、引張棒に連結されている。引き伸ばされたブラインドシートの両側面には、引張棒を案内する２つの案内レールが設けられている。２つの案内レールのそれぞれは、既知のものと対照的に、アンダーカットのない案内溝を有している。引張棒を動かすか、または引張棒から動かす目的を有する、細長片のようなアクチュエータは、案内レールを走行する。アクチュエータは、その厚さが案内溝の幅に合う矩形断面を有しており、積極的に、それらを駆動できるような歯を有している。

アクチュエータは、矩形断面を有しているので、それらは、アンダーカットのない案内溝から横方向外側に折れ曲がることなく、押す力を伝達できるように、引き伸ばされたブラインドシートの平面と平行な方向に本質的に十分な硬さを有している。他方では、それらが駆動する際に積極的に結合する２つの駆動ギアの外形に容易に適合することができるように、あるいは、直線上にない場所に格納されうるように、それらは、それに垂直な方向に、十分に柔軟性を有している。

このようにして、作動部材は、押すことによって、駆動ホイールと引張棒の間の力の伝達に少なくとも影響を及ぼすことができる。

ローラブラインドは手動で操作することができ、その場合、このタイプの構成が、独国特許出願１０２００６０４６０６５号明細書と独国特許出願１０２００６０４６０６４号明細書に詳細に記載されている。

電動式のローラブラインドのために、例えば、巻取りシャフトと接続された電気駆動装置が設けられている。電気駆動装置と駆動ギアとが結合される他の可能性もありうる。

そのようなローラブラインドのための電気駆動装置は、独国特許出願１０２００６０４６０６９号明細書に詳細に記載されている。

また、ブラインドシートの外側縁が互いに平行となっていないローラブラインドの新規な構成が用いられうる。このためには、可変長の引張棒が必要となる。

案内レールが巻取りシャフトに近接する一端から始まる場合には、好ましい案内状態が達成されうる。

窓の形状によって、案内レールは、互いに平行に配置されるか、または、互い一点で集まるように配置されうる。

細長片のようなアクチュエータは、厚さ方向の寸法が、断面輪郭の幅方向の２倍以上に小さくなるような平坦な矩形状とするのが得策である。案内レールが駆動ギアの回転軸に対して直交している場合、駆動ギアは、歯がまっすぐ並ぶギアとなる。案内レールが回転軸に対して直交していない場合には、駆動ギアは、歯の波頂線が案内レールの縦軸に対して直交するような螺旋ギアとなる。

駆動ギアは巻取りシャフトに同軸上に配置され、駆動モータは巻取りシャフトに結合することができる。

弾性補正手段が、駆動ギアと巻取りシャフトの間に挿入される。最も単純なケースでは、補正手段は、渦巻又は螺旋状のばねである。

渦巻ばねが駆動ギアの凹所で設置された場合には、かなりのスペースを節約することができる。

汚れと損傷から車両を守るべく各アクチュエータの荷重がかかっていない部分を格納するために、各アクチュエータ用の収容管が設けられている。

収容管は可撓性材料から形成されるようにするが適切である。収容管を円形にすることができる。

本発明の他の観点におけるさらなる改良が、従属クレームの主題である。

以下の図の説明は、本発明を理解するために欠かせない本発明の特徴の説明に限られている。いくつかの修正が可能であることが明らかである。記述されない些細な部分は、図面に基づいて通常の方法で技術の当業者によって想到することができ、その限りにおいて図の記述が補足される。

以下の図面は、必ずしも一定の比率であるというわけではない。特定の部品は、重要な詳細を例示するために、誇張されたサイズで示されるかもしれない。さらに、図面は単純化されて、実際的な具体化において必要なすべての詳細を含むというわけではない。

発明の主題の実施形態は、図に示されている。

図１は、乗用車の切り離された後部部分を示す。図は、切り離された左内側に鏡面対称である右内側の図を示す。特に明記されない限り、車体右側面に関する説明は、車体左側面に対して通常の方法で適用される。表示は、簡略化されており、その表示が本発明を理解するために必要でないので、例えば、自動車の車体の内部構造、補強部材、及び取付け手段は、示されていない。

図示された自動車の車体部分１は、それから横方向にＣ柱３が下方に下部構造に至るルーフ２を有する。対応するＣ柱は、車両の切り離された側に考えられるであろう。Ｃ柱３には、内側にライニング４が設けられている。

ルーフ２は、その後端部にて、窓上端部６により上側について限定される後部窓５に移行する。鏡面対称に互いに向けて延びる側縁部から、一方の隅領域８にて窓上端部６に移る１つの部分７のみが、理解可能である。

後部窓５の幅は、車体のベルト線の高さにて、窓上端部６の領域におけるそれより大きい。後部右側部扉１１が知られた方法でヒンジ留めされたＢ柱９が、Ｃ柱３の前方に間隔を置いて存在する。後部右側部扉１１は、垂直ストラット１３により、実質的に矩形の部分１４及び三角形の部分１５に区分された窓切り取り部１２を含む。

さらに、後部座席座面１６と背もたれ１７とを有する後部シート１５は、室内に属する。後部座席座面１６は、下部構造１８上に支持される。

後部シェルフ１９は、背もたれ１７の後部上端部と後部窓５との間に延びる。

後部窓５には、そのうちブラインドシート２２のみが図１で認識できる後部ローラブラインド２１が設けられている。さらなるローラブラインドは、窓切り取り部１２に配置され、矩形の窓部分１４においてブラインドシート２３、三角形の部分１５において、ブラインドシート２４である。

ブラインドシート２３、２４の駆動形式は、後部窓ローラブラインド２１の駆動形式に対応し、そのため、その構成のみを詳細に説明することで十分である。

図２によれば、後部窓５の側部に延びる２つの案内レール２５、２６は、後部窓ローラブラインド２１に属する。

案内レール２５、２６は、互いに鏡面対称に配列され、後部窓５の側縁部の輪郭に従う。図２の表示と異なり、案内レールは、程度の差はあるが、ルーフ２の方向に向くように延びている。

２つの案内レール２５、２６は、同等であるので、案内レール２６の内部構造を説明すれば十分である。その説明は、案内レール２５に対し、類似して適用される。

図３によると、案内レール２６の奥行きのない矩形の側面には、アンダーカットのない案内溝がある。案内溝２７は、２つの互いに平行な側壁２８，２９、そして溝底３０によって区画されており、スロット３１を通って外側に開いている。

２つの案内レール２５、２６は、ブラインドシート２２に一端が固定された引張棒３２を案内するために使用される。引張棒３２は、そこに２つの端部材３３、３４が引き出し筒式に案内される中央の部材から構成される。中央の部材は、ブラインドシート２２に形成された管状のループに配置される。２つの端部材３３、３４は、ばね３５によって、案内レール２５、２６の方向に、外側に向かって、本質的に付勢されている。

２つの端部材３３、３４のそれぞれは、その自由端にスライダ３６を支えている。端部材３３、３４は、案内溝２７の隙間をもって適合するように、断面について寸法を定められる。対照的に、スライド部材３５の断面は、例えば、奥行きのない矩形の案内溝２７の断面に適合している。

引張棒３２から離間したブラインドシート２２の端部は、巻取りシャフト３７に固定される。

駆動装置３８は、後部窓５の前に広がる伸展位と、引張棒３２が、後部シェルフ１９に横たわっているか、そこにあるスロットを通して格納される収納位置内との間で、ブラインドシート２２を移動させる働きをする。

駆動装置３８は、同一に形成された、２つの細長片のような可撓性のアクチュエータ３９、４０を有している。アクチュエータ３９、４０の各々は、断面が奥行きのない矩形の断面を有し、２つの平側面４１、４２を有している。平側面４２は、ギアモータ４３を支持する。この結果、一方の側面は、歯に対して柔軟な歯竿となる。歯竿３９、４０の厚みは、案内溝２７のクリアランスに対応する。２つのアクチュエータ３９、４０は、それによって、それらの平側面４１、４２の平面に対して垂直に折れ曲がらないように、それらと関係する案内レール２５、２６によって案内される。それらは、それに垂直な方向に、より良い断面２次モーメントを有するので、それらは、作動力を引張棒３２に与えることができる。それらの形状のため、それらは、圧縮荷重下でさえも、スロット３１を通って横方向外側へ折れ曲がることがない。より良い案内のために、アクチュエータ３９、４０は、関係するスライダ３６とそれらの終端で接続される。

駆動装置３８は、出力シャフト４４が巻取りシャフト３７の軸受ジャーナル４５にしっかりと接続されたギアモータ４３を更に有している。

２つの軸受ジャーナル４５、４６の各々の上には、それぞれ駆動ギア（平歯車）４７、４８が、取り付けられており、駆動ギア（平歯車）４７、４８には、関係するアクチュエータ３９，４０と積極的に噛み合う歯４９がその外周面に設けられている。かみ合いが持続するように、２つのアクチュエータ３９、４０は、関係する駆動ギア４７，４８に対する半径方向に、図示しない手段で押されている。回転軸に対して、アクチュエータ３９、４０は、ブラインドシート２２が巻取りシャフト３７を逃がすのと同じ側で、関連する駆動ギア４７，４８に支えられている。

駆動ギア４７は、軸受ジャーナル４５に回転可能に取り付けられている。概して、同じことが、車軸ジャーナル４６上において駆動ギア４８にも適用される。駆動モーメントが伝達されることによる運動力学的な結合が、図３に詳細に示されている。この記述は、２つの駆動ギア４７、４８にも同様に適用される。

駆動ギア４７は、ディスクのような形状をしており、各アクチュエータ３９、４０の歯４３と積極的に協働するまっすぐに面する歯４９を有している。

歯４９の同軸上で、駆動ギア４７は、駆動ギア４７が軸受ジャーナル４５に回転可能に取り付けられる同心の軸受内径面５３を含むポットのような凹部５２を有している。凹部５２は、軸受ジャーナル４５と駆動ギア４７との間で弾力性がある回転結合を生じる渦巻ばね５４のために、ばねの筐体を形成する。この目的のために、軸受ジャーナル４５には、ばねの内端部で設けられた開口部５７との合口用の突出タブ５６が、適切な場所に設けられている。
外側のばねの端部もまた同様に開口部５８を有する。そして、それは凹部５２の外周面から半径方向を向くタブ５９と積極的に接続される。

機能説明を以下に示すと、巻取りシャフト３７により巻かれたブラインドシート２２によって形成されるロール体と比べて駆動ギア４７の有効径を、適切な寸法にすると、ばねは、巻取りシャフト３７に関して相対的に回転するようになる。この相対的な回転数は、最高でおよそ１回転に達する。このようにして、比較的短い有効経路長を有する渦巻ばね５４が、用いられうる。

図の表示は、一定の縮尺でない。代わりに、重要であることは、本発明に対応する駆動原理の重要な特徴を説明することである。案内レール２５、２６の寸法、及び、結果的に生じる２つの可撓性のアクチュエータ３９、４０の外径に対する適当な値は、実際の実施から知られる。

完全を帰すために、各案内レール２５，２６から見て、各駆動ギア４７、４８の反対側に、その空間条件に対応して、車両内に比較的自由に設置されうる弾力的に柔軟な収容管６１、６２が、あることに言及できる。

収容管６１と６２を動かなくしておくためにとられる処置は、それらが本発明の理解にとって重要でないため、図示しない。同様に、図示されないものとして、例えば、関連する弾力的に柔軟なアクチュエータ３９，４０の通過用の適切な接線ボアを有する、駆動ギア４７、４８を囲む筐体がある。

示された構成での動作モードは、以下のようである。

ここで、完全に、すなわちできる限り、ブラインドシート２２が巻取りシャフト３７上に最初は巻き上げられているものと仮定する。巻き上げられた状態では、２つの駆動ギア４７、４８に含まれる渦巻ばね５４は、わずかなバイアスの下にある。そのバイアスのため、アクチュエータ３９、４０は、それらとかみ合い、このようにしてそれらと積極的に結合し、引張棒３２の２つのスライダ３６の方向に弾性的にバイアスされており、それらに支えられている。渦巻ばね５４のバイアス力により、ブラインドシート２２は、巻取りシャフト３７と引張棒３２との間で張られている。ばね３５は、スライダ３６と、スロット底３０に対してそれに結合する細長片のようなアクチュエータ３９、４０の端を押す。

この位置から開始して、利用者は、後部窓ローラブラインド２１を展開しようとすると、電気スイッチによってギアモータ４３を始動させる。運転中のギアモータ４３は、巻取りシャフト３７からブラインドシート２２を広げる方向にそれに結合する２つの軸受ジャーナル４５、４６とともに、巻取りシャフト３７を回転させる。

２つの駆動ギア４７、４８は、同じ方向に回転する。ブラインドシート２２が完全に巻かれていたときには、それらの有効径は、巻取りシャフト３７の上でロール体の外径と適合するので、開かれたローラブラインドに対応して、２つのアクチュエータ３９、４０は、最初に、引張棒３２、すなわちブラインドシート２２の可動前端部と同じ速度で正確に動く。

ブラインドシート２２が広げられていくにつれて、巻取りシャフトの上に存在するロール体は、小さくなっていく。したがって、同じ回転角度における、２つの弾力的に柔軟であるが圧縮しないアクチュエータ３９、４０の移動よりも、巻取りシャフト３７の１回転にあたりのブラインドシートの広がり方が少なくなる。

ブラインドシート２２との堅い結合のため、それらはブラインドシート２２と同じ速度で動くことを強制される。そして、それは従って２つの駆動ギア４７，４８の回転運動が巻取りシャフト３７の回転運動に関して遅れる原因となる。それ故、渦巻ばね５４は、時計ばねと同様に、よりきつく巻かれている。

伸長道程の寸法及び長さにもよるが、巻取りシャフト３７と駆動ギア４７，４８との間の相対回転の大きさは、約１回転に制限されている。

この伸張動作の結果、引張棒３２が窓の上端に到達すると、ブラインドシート２２の布の張力は当初より、いく分か大きくなる。ブラインドシートは、逆の方向に沿って退避されるが、その際に２つの渦巻ばね５４は対応する範囲で緩むようになる。退避運動の終わりで、引張棒３２は、後部シェルフ１９の上に置かれるが、２つの渦巻ばね５４において滞在する残余の張力がブラインドシート２２に必要な布の張力を提供する状態となる。渦巻ばね５４が両側で正確に同じ寸法とされているので、同じ力が引張棒３２の両端に作用する。

駆動力が２つの案内レール２５，２６の下端で直接導入されるので、２つのアクチュエータ３９，４０を共通の電源に接続して複雑に撓ませる必要はない。各アクチュエータ３９、４０は、それ自身の電源を備えており、それらは、輪郭が完全にまっすぐ伸びていることから、アクチュエータ３９，４０の撓みが必要最小限となるように配置されている。その結果、摩擦は、それによって先行技術の解決法と比較して非常に減少する。収容管６１、６２も、大幅にまっすぐ伸びるようになり、それらが柔軟であることから、車両の任意の場所に置くことができるようになる。

示された構成がさらに示すように、２つのアクチュエータ３９、４０はそれらの荷重部分の領域、すなわち、引張棒３２と各駆動ギア４７，４８との間では圧縮荷重下にある。そして、それは、引張棒を手動操作する場合にも当てはまる。荷重の部分の全長にわたって、この圧縮荷重は、各アクチュエータ３９、４０が側壁２８，２９に垂直に案内溝２７から折れ曲がろうとする原因となる可能性がある。各アクチュエータ３９、４０は、これらの２つの固定された側壁２８、２９によって外へ折れ曲がるのが完全に防止されている。

平らで、細長片のようなアクチュエータ３９、４０の特殊な形状は、案内レール２５、２６の援助を得ずに、荷重がかかる部分の全長に渡って、横方向の折れ曲がりを完全に自動的に防ぐのに充分である。

このように、先行技術からよく知られているアンダーカットされた溝は、除去することができる。アンダーカットがない案内溝は、特に困難を伴わずに、自動車の装備品であっても、その中にこのようなガイド溝を入れて射出成形することが可能であるという大きな利点がある。装備品は、同様にルーフライナーの部分を含むことがここで理解される。

アンダーカットがない部分が、たとえそれ以外には真っ直ぐでない輪郭であったとしても、その型から容易に解放されうるので、製造の単純化が実現される。

各アクチュエータ３９、４０を、サンドイッチのような態様で構成した場合には、展開されたブラインドシート２２の平面と平行な方向への折れ曲がりにくさを更に改善することができる。例えば、各アクチュエータ３９、４０は、図３に示されるように、弾性層のギアモータ（ベアリング歯）４３と背側を構成しているばね鋼片６４と、から成る。ばね鋼片は、とても薄く、そのため、例えば、わずかに曲がった輪郭を容易に認識することができる。それは、横方向には平らであり、すなわち、母線は直線である。

２本の案内レール２５、２６が互いに平行に走っていないが、図２で示されるように、しかし、ある角度で斜めに走っている場合、案内レール２５，２６の軸が、各アクチュエータ３９，４０とかみあっている歯の頂上線に垂直にたつように２つの駆動ギア４７、４８の歯が傾斜していれば、それで充分である。

駆動ギア４７，４８から離れた各々のアクチュエータ３９，４０の荷重部分の端部は、ばねで付勢された終端部３３、３４によって、案内溝２７に強制的に保持される。

本発明は後部窓ローラブラインドに基づく例のために説明された。それは容易に認識されるが、本発明は、アンダーカットのない案内溝と連係するフラットアクチュエータの形式で、側窓ローラブラインドやサンルーフシェードにも適用できる。

自動車用ローラブラインドは、展開されたブラインドシートの側面に案内レールを備える。これらの案内レールは、アンダーカットのない案内溝を有している。細長片のようなアクチュエータは、引張棒と駆動装置との間で力を伝達するのに用いられる。これらは、案内レールによってブラインドシートの平面に垂直に折れ曲がるのが防止されている。それらの形状のため、それらは、本質的に、すなわち外部の補助なしに、ブラインドシートの平面に垂直に折れ曲がるのが防止されている。

乗用車の切り離された後部の斜視図である。 図１による車両の後部窓ローラブラインドの基本構成である。 １つの案内部材の一部に加えて１つの案内レールの断面を示す斜視図である。 分解単純化された斜視図に基づいて１つの駆動ギアと巻取りシャフトとの接続を示す図である。

符号の説明

１ 車体部分
２ ルーフ
３ Ｃ柱
４ ライニング
５ 後部窓
６ 窓上端部
７ 部分
８ 隅領域
９ Ｂ柱
１１ 後部右側部扉
１２ 窓切り取り部
１３ 垂直ストラット
１４ 矩形の部分
１５ 後部シート
１６ 後部座席座面
１７ 背もたれ
１８ 下部構造
１９ 後部シェルフ
２１ ローラブラインド
２２、２３、２４ ブラインドシート
２５、２６ 案内レール
２７ 案内溝
２８、２９ 側壁
３０ 溝底
３１ スロット
３２ 引張棒
３３、３４ 端部材
３５ ばね
３６ スライダ
３７ 巻取りシャフト
３８ 駆動装置
３９、４０ アクチュエータ
４１、４２ 平側面
４３ ギアモータ
４４ 出力シャフト
４５、４６ 軸受ジャーナル
４７、４８ 駆動ギア
４９ 歯
５２ 凹部
５６ 突出タブ
５７、５８ 開口部
５９ タブ
６１、６２ 収容管
６４ ばね鋼片

Claims (21)

1. ２つの端面を有し、回転自在に搭載された巻取りシャフト（３７）と、
   巻取りシャフト（３７）の一端に固定されたブラインドシート（２２）と、
   巻取りシャフト（３７）から離れた端部で、ブラインドシート（２２）と連結された引張棒（３２）と、
   引き延ばされたブラインドシート（２２）の両側を通り、それぞれが引張棒（３２）を案内するアンダーカットのない案内溝（２７）を有する２つの案内レール（２５、２６）と、
   一方は、一方の案内レール（２５，２６）と関係し、他方は、他方の案内レール（２５，２６）と関係し、両方とも案内レール（２５，２６）を通過し、案内溝（２７）の幅と厚さと対応する矩形断面を有し、両方ともベア歯（４２）を有し、引張棒（３２）と協動する２つの細長片のようなアクチュエータ（３９，４０）と、
   一方は、一方のアクチュエータ（３９，４０）と結合され、他方は、他方のアクチュエータ（３９，４０）と結合され、巻取りシャフト（３７）の最端部に配置された、２つの駆動ギア（４７，４８）と、を備え、
   アクチュエータ（３９，４０）は、駆動ホイール（４７、４８）と、引張棒（３２）との間に、運動学的に介在する、自動車用ローラブラインド（２１）。
2. 少なくとも巻取りシャフト用の駆動装置（３８）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
3. 少なくとも駆動ギア（４７，４８）用の駆動装置（３８）が設けられていることを特徴とする請求項２に記載のローラブラインド。
4. 引張棒（３２）は、可変長であることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
5. 案内レール（２５，２６）は、巻取りシャフト（３７）に近接する一端を起点としていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
6. 前記案内レール（２５、２６）は、平行に、又は、互いに一点で集まるように通っていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
7. 前記各アクチュエータ（３９，４０）は、引き伸ばされたブラインドシート（２２）に垂直な方向に折れ曲がりにくい案内溝（２７）によって案内されることを特徴とする請求項６に記載のローラブラインド。
8. 前記各アクチュエータ（３９、４０）は、平らで、断面が矩形で、その一方の平側面が歯（４２）と当接することを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
9. アクチュエータ（３９、４０）は、ばね鋼帯から成る背部（４１）を有するサンドイッチ構造となっていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
10. 前記駆動ギア（４７，４８）は、平歯車であることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
11. 前記駆動ギア（４７、４８）は、アクチュエータ（３９、４０）と噛み合う歯の縦軸方向が、案内レール（２５，２６）の長手方向となるような螺旋歯車機構を有することを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
12. ２つの駆動ギア（４７，４８）は、巻取りシャフト（３７）に接続されていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
13. ２つの駆動ギア（４７，４８）は、巻き取りシャフト（３７）と同軸上に配置されていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
14. 駆動モータ（４３）は、巻取りシャフト（３７）と結合していることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
15. 補正手段（５４）が、駆動ギアと、巻き取りシャフト（３７）との間に配置されていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
16. 前記補正手段が、渦巻ばね（５４）によって形成されていることを特徴とする請求項１５に記載のローラブラインド。
17. 前記渦巻ばねは、駆動ギア（４７、４８）の凹部に設置されていることを特徴とする請求項１６に記載のローラブラインド。
18. 前記各アクチュエータ（３９，４０）が、その結合する駆動ギア（４７，４８）と噛み合い続けるように備え付けられた手段が提供されていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
19. 前記各駆動ギア（４７，４８）用の分離変速機ケースが設けられていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
20. 前記ローラブラインドが退避したときに、アクチュエータ（３９，４０）の荷重のない部分を収納する分離された収納管（６１，６２）が、各アクチュエータ（３９，４０）用に設けられていることを特徴とする請求項１に記載のローラブラインド。
21. 前記収納管（６１，６２）は、可撓性材料から成ることを特徴とする請求項２０に記載のローラブラインド。

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