JP2008076095A - 方位検出方法、方位検出装置、プログラム - Google Patents

方位検出方法、方位検出装置、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装置構成を大型化することなく、虚像による方位の誤検出を防止可能な方位検出方法、方位検出装置、及びプログラムを提供する。
【解決手段】探査波の半波長以上の間隔で配置された一対の送受信素子からなる素子アレーにより、周波数の異なる2種類の探査波を送受信して、各探査波毎に受信信号の位相差φ1、φ2を求め(S210〜S240,S270)、更に、これら位相差φ1,φ2の差からなる方位指標Δφrを求め(S250)、この方位指標Δφrに基づいて、探査波を反射した対象物体が存在する方位θを決定する(S260)。
【選択図】図3

Description

本発明は、探査波を送信し、探査波を反射した目標物体からの反射波を受信して、目標物体が存在する方位を検出する方位検出方法、その方法を適用した方位検出装置、及びプログラムに関する。
従来より、超音波等からなる探査波を送信して、その探査波を反射した目標物体からの反射波を、一定間隔で一列に受信素子を配置した素子アレーで受信し、各受信素子から得られる受信信号の位相差から目標物体が存在する方位を検出する、いわゆる位相モノパルス方式を採用した方位検出装置が知られている。
この種の方位検出装置では、探査波の波長をλとして、受信素子の素子間隔をλ/2より小さくすることが望ましい。これは、素子間隔がλ/2以上に設定されていると、方位の虚像が発生して方位を一意に特定することができないためである。
即ち、図13に示すように、受信素子の素子間隔をd、受信素子の正面方向に対する反射波の到来方向の角度をθ0 とすると、その到来方向から推定される推定方位の方位角θは(1)式で求められ、この(1)式を変形すると(2)式が得られる。
Figure 2008076095
つまり、d≧λ/2であれば、(2)式の右辺の値が−1〜1を取るようなnが複数存在することにより、複数の方位角θ(推定方位)が求められることになる。しかも、dが大きくなるほど、求められる方位角θの数も多くなる。
例えば、d=1.0λ、θ0 =60°として(2)式からθを求めた場合、到来方向である60°以外に、虚像となる−7.7°が算出されることになる。
しかし、実際には、受信素子の直径がλ/2以上のものしかなく、受信素子の素子間隔をλ/2より小さくすることが困難であった。
これに対して、使用周波数の異なる複数の素子アレーを用い、その使用周波数によって素子アレーのサイドビームの方向が異なることを利用して、全ての素子アレー受信される反射波を実像、一部の素子アレーで受信される反射波を虚像として認識する方法がしられている(例えば、特許文献1参照)。
また、素子間隔が異なる二組の素子アレーを用い、それぞれにて虚像を含めた方位検出を行い、両者の間で検出結果が一致するものを実像、一致しないものを虚像として認識する方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−305222号公報 特開平11−248821号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、虚像の除去を可能とするためには、サイドビームのビーム幅が互いに重なり合うことのないように、ビーム幅を絞り込む必要があり、そのためには、素子アレーを構成する素子数を多くする必要があり、また、特許文献2に記載の方法では、一方向の方位検出に対して二組の素子アレーが必要であるため、いずれにしても装置が大型化してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、装置構成を大型化することなく、虚像による方位の誤検出を防止可能な方位検出方法、方位検出装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の方位検出方法では、第1周波数を有する第1探査波及び前記第1周波数より高い第2周波数を有する第2探査波を送信し、第1及び第2探査波を反射した目標物体からの反射波を、第2探査波の半波長以上の間隔で一列に配置された複数の受信素子からなる素子アレーにより受信し、その受信信号に基づいて目標物体が存在する方位を検出する。
具体的には、第1ステップでは、受信素子のそれぞれから得られる受信信号の位相差を、第1及び第2探査波のそれぞれについて算出する。続く第2ステップでは、第1ステップにて算出される第1探査波での位相差と、第2探査波での位相差との差を方位指標として算出する。最後に第3ステップでは、第2ステップにて算出された方位指標に基づいて、第1及び第2探査波を反射した物体の方位を検出する。
即ち、第2探査波の半波長以上の間隔で受信素子が配置されている場合、第1ステップで得られる位相差と方位との間には、図5(a)に示すような対応関係があり、方位±90°の変化に対して位相差は1周(360°)以上してしまうため、位相差から方位を一意に特定することができない。これは、周波数を変化させても同じである。但し、周波数を変化させた場合、特性にずれが生じ、そのずれ(即ち、位相差の差)は方位が0°から離れるほど、大きなものとなる。
つまり、第2ステップで算出される方位指標(位相差の差)と方位との間には、図5(b)に示すような対応関係があり、方位±90°の変化に対して方位指標は単調増加するため、方位指標から方位を一意に特定することが可能となる。
このように本発明の方位検出方法では、探査波の周波数を変えることにより得られる二つの位相差から方位指標(位相差の差)を求め、その方位指標と方位との対応関係を利用して、探査波を反射した対象物体が存在する方位を求めるようにされている。
従って、本発明の方位検出方法によれば、従来装置のように、素子間隔の異なる複数組の素子アレーを用いたり、素子アレーの指向性を絞るために素子数を増やしたりする必要がないため、必要最小限(一対の受信素子)の受信素子により装置を構成することができ、その結果、装置を大型化することなく、虚像による誤検出の防止を実現することができる。
次に、請求項2に記載の方位検出装置では、送信手段が、第1周波数を有する第1の探査波及び第1周波数より高い第2周波数を有する第2探査波を送信し、受信手段が、第2探査波の半波長以上の間隔で配置された複数の受信素子からなる素子アレーを介して、第1及び第2探査波を反射した対象物体からの反射波を受信する。
そして、位相差算出手段が、受信素子のそれぞれから得られる受信信号の位相差を、前記第1及び第2探査波のそれぞれについて算出し、指標算出手段が、この位相差算出手段にて算出される第1探査波での位相差と、第2探査波での位相差との差を方位指標として算出する。
すると、方位決定手段が、指標算出手段にて算出された方位指標に基づいて、第1及び第2探査波を反射した物体の方位を検出する。
つまり、請求項2に記載の方位検出装置は、請求項1に記載の方位検出方法を実現する装置であり、従って、請求項2に記載の方位検出装置によれば、請求項1に記載の方位検出方法による効果と同様の効果を得ることができる。
ところで、本発明の方位検出装置において、方位決定手段は、請求項3に記載のように、予め設定された方位指標と方位との対応関係に基づき、指標算出手段にて算出された方位指標に対応する方位を決定方位とする方位算出手段により構成してもよい。
即ち、方位指標と方位との対応関係は、上述したように1対1となるため、方位指標から方位を求めることができる。
この場合、方位決定手段は、請求項4に記載のように、予め設定された位相差と方位との対応関係に基づき、位相差算出手段にて算出された位相差に対応する方位を判定基準方位として抽出する判定基準抽出手段と、方位算出手段で求められた方位と判定基準抽出手段で抽出された判定基準方位との方位差が、いずれも、予め設定された許容値より大きい場合に、方位算出手段にて求められた決定方位を無効にして方位未検出とする無効化手段とを備えていてもよい。
このように構成された本発明の方位検出装置によれば、方位の誤検出を防止することができる。
即ち、第1探査波と第2探査波との送受信を同じアンテナを用いて行うなど、第1周波数と第2周波数との差を大きく異ならせることができない場合、第1探査波での位相差の特性と第2探査波での位相差の特性の差、ひいては方位指標がとる値は小さなものとなる。この場合、指標算出手段にて算出される方位指標は、ノイズの影響を受けやすくなり、方位指標から求めた方位は比較的大きな誤差を含んだものとなる。
そこで、位相差から方位を一意に特定することはできないものの、位相差からも方位を検出することが可能であることを利用し、方位指標から求めた方位が、位相差から求めた方位のいずれとも大きく異なっている場合には、決定方位は、ノイズなどの影響を受けて誤検出されている可能性が高いものとして、これを破棄し方位未検出としているのである。
なお、上述したように、位相差からは方位を一意に特定できないものの、方位に対する位相差の変化率は、方位に対する方位指標の変化率より大きいため(図5(a)(b)参照)、位相差算出手段や指標算出手段で算出される位相差や方位指標に含まれる誤差の大きさが同程度であれば、方位指標から求めた方位より、位相差から求めた方位の方が方位誤差は小さくなり、換言すれば、精度の高い方位検出を行うことができる。
そこで方位決定手段は、方位指標から求められる方位をそのまま用いるのではなく、位相差から求められる方位候補の一つを、方位指標に基づいて選択し、その選択した方位候補を決定方位とするように構成してもよい。
具体的には、請求項5に記載のように、方位決定手段は、予め設定された位相差と方位との対応関係に基づき、位相差算出手段にて算出された位相差に対応する方位を方位候補として抽出する方位候補抽出手段と、予め設定された方位指標と方位との対応関係に基づき、方位候補抽出手段にて抽出された方位候補のそれぞれについて、その方位候補に対応する方位指標を指標候補として抽出する指標候補抽出手段と、指標算出手段にて算出された方位指標を判定基準指標とし、この判定基準指標と候補指標抽出手段にて抽出された指標候補とに基づいて、方位候補抽出手段にて抽出された方位候補の中の一つを決定方位として選択する選択手段とを備えていてもよい。
このように構成された本発明の方位検出装置によれば、位相差から求めた方位を決定方位としているため、方位指標から求めた方位を決定方位とする場合と比較して、方位の検出精度を向上させることができる。
なお、選択手段は、具体的には、請求項6に記載のように、判定基準指標と符号が同一である指標候補に対応する方位候補を、決定方位として選択するように構成してもよいし、請求項7に記載のように、判定基準指標との差が最も小さい指標候補に対応する方位候補を、決定方位として選択するように構成してもよい。
また、方位決定手段は、請求項8に記載のように、予め設定された位相差と方位との対応関係に基づき、位相差算出手段にて算出された位相差に対応する方位を方位候補として抽出する方位候補抽出手段と、予め設定された方位指標と方位との対応関係に基づき、指標算出手段にて算出された方位指標に対応する方位を判定基準方位として抽出する判定基準抽出手段と、判定基準方位との差が最も小さい方位候補を決定方位として選択する選択手段とを備えていてもよい。
このように構成された本発明の方位検出装置によれば、位相差から求めた方位を方位検出結果としているため方位の検出精度を向上させることができるだけでなく、方位指標に基づく方位候補の選択をより簡易なものとすることができる。
ところで、送信手段及び受信手段は、第1探査波及び第2探査波を、交互に送信するように構成してもよいし、請求項9に記載のように、両探査波を同時に送受信するように構成してもよい。
このように構成された本発明の方位検出装置によれば、1度の探査で方位を求めることができる。
また、受信手段は、請求項10に記載のように、受信素子の配列方向が一致するように配置された複数の素子アレーを備え、位相差算出手段は、素子アレーのそれぞれについて得られる受信信号の位相差の平均値を算出するように構成されていてもよい。
このように構成された本発明の方位検出装置によれば、平均化によって位相差の算出精度を向上させることができ、その結果、この位相差に基づいて求められる方位の精度も向上させることができる。
なお、送信手段により送信される探査波としては、例えば請求項9に記載のように、超音波を用いることができる。但し、探査波は、超音波に限るものではなく、電磁波等であってもよい。
また、送信手段は、請求項10に記載のように、受信手段を構成する受信素子のうち少なくとも一つを送信素子として共用するように構成されていてもよい。
この場合、装置の部品点数を削減することができる。また、複数の受信素子を送信素子として共用する場合には、送信出力が増大するため、検知範囲を広げることができる。
ところで、請求項1に記載の方位検出方法を実現する各ステップは、コンピュータに実行させるためのプログラムとして構成されていてもよい。
この場合、そのプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶させ、その記憶させたプログラムを必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。なお、記録媒体は、持ち運び可能なものであってもよいし、コンピュータシステムに予め組み込まれたものであってもよい。また、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステムにロードされるものであってもよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された物体検出装置1の全体構成を示すブロック図である。この物体検出装置1は、超音波パルスを送信して、その超音波パルスを反射した目標物体からの反射波を受信することにより、その受信信号から目標物体の二次元位置(水平方向,奥行き方向)を示す位置データを生成するものである。
<全体構成>
図1に示すように、物体検出装置1は、超音波を送受信する一対の送受信素子E1,E2からなる素子アレー3と、素子アレー3にパルス状の超音波(以下「超音波パルス」という)からなる探査波を送信させる送信部5と、素子アレー3を構成する各送受信素子E1,E2からの受信信号、及び送信部5からのタイミング信号,切換信号に基づいて、探査波を反射した目標物体の二次元位置を示す位置データを生成する受信部7とを備えている。
このうち、送信部5は、探査波の送出タイミングを示すタイミング信号を発生させる送信タイミング制御部11と、タイミング信号に従って、所定パルス幅(本実施形態では各周波数において10パルス)の探査波を素子アレー3に送信させるための送信信号を生成する送信信号生成部15と、送信タイミング制御部11からのタイミング信号が入力される毎に、送信信号生成部15が生成する送信信号の周波数を、第1周波数f1(本実施形態では38KHz)と第2周波数f2(本実施形態では42KHz)との間で交互に切り替える送信周波数制御部13とからなる。
つまり、送信部5は、タイミング信号が示すタイミング毎に、第1周波数f1で所定パルス幅の第1探査波と、第2周波数f2で所定パルス幅の第2探査波を、素子アレー3から交互に送信させるように構成されている。
また、素子アレー3を構成する一対の送受信素子E1,E2は、水平方向に沿って、第2探査波の半波長以上の間隔d(本実施形態では、第1探査波の半波長と第2探査波の半波長との平均)で配置されている。なお、送受信素子E1,E2は、第1周波数f1,第2周波数f2のいずれであっても十分なゲインが得られるものが用いられている。
<受信部の構成>
次に、受信部7は、送受信素子E1,E2のそれぞれに対して一つずつ設けられ、送受信素子Ei(i=1,2)からの受信信号を直交復調してI信号,Q信号からなる復調信号Riを生成する復調部21,22と、各復調部21,22からの復調信号R1,R2に基づいて、目標物体までの距離Lを算出する距離算出部23と、各復調部21,22からの復調信号R1,R2に基づいて、目標物体が存在する方位θを算出する方位算出部24と、距離算出部23にて算出された距離L、及び方位算出部24にて算出された方位(水平方位)θに基づき、当該装置1の位置を原点とする直交座標系で表された目標物体の位置を表す位置データ(x,y)を生成する位置変換部25とを備えている。
なお、復調部21,22は、受信信号をデジタル信号に変換するAD変換器、直交復調を実行する直交復調器、直交復調器にて復調された信号から高周波成分を除去するLPFなどで構成された周知のものである。また、復調部21,22では、送信周波数と同一の周波数を用いて直交変調を行うために、素子アレー3に供給される送信信号と同じ周波数を有するローカル信号が、送信信号生成部15から供給されるように構成されている。
また、距離算出部26は、タイミング信号から特定される送信タイミングから、復調信号R1,R2から特定される受信タイミングまでの時間と、超音波の伝搬速度とに基づいて距離を算出するように構成されている。具体的には、復調信号R1,R2のそれぞれについて、I信号,Q信号をベクトル加算した振幅を求め、その振幅が予め設定された閾値を最初に超えたタイミングを受信タイミングとするようにされている。
<送信側処理>
ここで、送信周波数制御部13が実行する送信側処理を、図2に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理は当該装置1の起動とともに開始される。
本処理が開始されると、まずS110では、搬送波の送信周波数を第1周波数f1又は第2周波数f2のいずれかに初期設定する。本実施形態では、第1周波数f1に設定するものとする。
続くS120では、送信タイミング制御部11からのタイミング信号を監視することにより、送信タイミングとなるまで待機し、送信タイミングになると、S130に進み、送信信号生成部15に、設定されている送信周波数で探査波(超音波パルス)を送信させる。
続くS140では、送信周波数の設定を、現在設定されているものとは異なるものに変更すると共に、切換信号の信号レベルも切り換えて、S120に戻る。
本処理により、送信タイミング毎に、第1周波数f1の探査波と第2周波数f2の探査波とが、交互に送信されることになる。
<方位算出処理>
次に、方位算出部24が実行する方位算出処理を、図3,4に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理は、送信側処理と同様に、当該装置1の起動と共に開始される。
本処理が開始されると、まず、S210では、素子アレー3にて反射波が受信されるタイミング(送信タイミングに同期して設定される)まで待機し、素子アレー3にて反射波が受信されるタイミングになると、S220に進み、距離算出部23からの受信タイミングにおいて、復調部21,22から供給される復調信号R1,R2に基づいて、両復調信号R1,R2の位相差φ1を算出して、記憶する。以下では、この位相差φ1を前回取得値φ1ともいう。
続くS230では、再び、素子アレー3にて反射波が受信されるタイミングまで待機し、素子アレー3にて反射波が受信されるタイミングになると、S240に進み、復調部21,22から供給される復調信号R1,R2に基づいて、両復調信号R1,R2の位相差φ2を算出して、S250に進む。以下では、この位相差φ2を今回取得値φ2ともいう。
S250では、今回取得値φ2と前回取得値φ1との差からなる方位指標Δφr(=φ2−φ1)を算出する。但し、方位指標Δφrは、今回取得値φ2が第1周波数f1の探査波に基づく場合には、Δφr=φ1−φ2にて算出し、今回取得値φ2が第2周波数f2の探査波に基づく場合には、Δφr=φ2−φ1にて算出する。つまり、常に第2周波数f2での位相差から第1周波数f1での位相差を減じるようにされている。
続くS260では、この方位指標Δφrに基づいて、探査波を反射した目標物体が存在する方位を決定する方位決定処理を実行し、続くS270では、今回取得値φ2を前回取得値φ1として、S230に戻る。
なお、本処理において、S220,S240が第1ステップ及び位相差算出手段(請求項2)、S250が第2ステップ及び指標算出手段(請求項2)、S260が第3ステップ及び方位決定手段(請求項2)に相当する。
<方位決定処理>
次に、S260にて実行する方位決定処理の詳細を、図4に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理では、まず、S310にて、探査波の周波数f1,f2及び送受信素子E1,E2の配置間隔dに従って求められた方位指標Δφと方位θとの対応関係(図5(b)参照)に基づき、先のS250にて算出された方位指標Δφrに対応する方位θを求める。
続くS320では、同じく探査波の周波数f1,f2及び送受信素子E1,E2の配置間隔dに従って求められた位相差φと方位θとの対応関係(図5(a)参照)及び探査波の周波数f1又はf2に基づき、先のS240にて求められた今回取得値φ2に対応する方位を、判定基準方位θr1,θr2として抽出する。
S330では、方位θと判定基準方位θr1との差の絶対値、又は方位θと判定基準方位θr2との差の絶対値のいずれかが、予め設定された判定閾値THより小さいか否かを判定し、肯定判定された場合は、S340に進み、S310にて求めた方位θを検出方位として、本処理を終了する。
一方、S330にて否定判定された場合は、S350に進み、S310にて求めた方位θを破棄し方位未検出として本処理を終了する。
なお、本処理において、S310が方位算出手段(請求項3)、S320が判定基準抽出手段(請求項4)、S330,S350が無効化手段(請求項4)に相当する。
<効果>
以上説明したように、物体検出装置1では、第2探査波(周波数f2>f1)の半波長以上の間隔で配置された一対の送受信素子E1,E2からなる素子アレー3により、周波数の異なる2種類の探査波を送受信し、各探査波毎に求められる位相差φ1、φ2の差からなる方位指標Δφrに基づいて、探査波を反射した対象物体が存在する方位θを求めるようにされている。
従って、物体検出装置1によれば、従来装置のように、素子間隔の異なる複数組の素子アレーを用いたり、素子アレーの指向性を絞るために素子数を増やしたりする必要がなく、必要最小限(2個)の送受信素子E1,E2で素子アレー3を構成することができ、その結果、装置を大型化することなく、虚像による誤検出の防止を実現することができる。
また、物体検出装置1では、方位指標Δφrから求めた方位θが、方位差φ1,φ2から求めた判定基準方位θr1,θr2のいずれとも判定閾値TH以上離れている場合には、方位θを破棄して方位未検出とするようにされているため、方位θの誤検出を防止でき装置の信頼性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定処理の内容が第1実施形態とは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
<方位決定処理>
図6は、本実施形態における方位決定処理の内容を表すフローチャートである。
図6に示すように、本処理が開始されると、まず、S410では、位相差φと方位θとの対応関係(図5(a)参照)に基づき、先のS240で算出された今回取得値φ2に対応する方位を、方位候補θ1,θ2として抽出する(図7参照)。
続くS420では、方位指標Δφと方位θとの対応関係(図5(b)参照)に基づき、各方位候補θ1,θ2に対応する方位指標(位相差の差)を、指標候補Δφs1,Δφs2として抽出する。
続くS430では、指標候補Δφs1,Δφs2のうち、その符号が先のS250にて算出された方位指標Δφrの符号と一致するものを抽出し、その抽出した指標候補Δφsi(i=1or2)に対応する方位候補θiを検出方位として、本処理を終了する。
なお、本処理において、S410が方位候補抽出手段(請求項5)、S420が指標候補抽出手段(請求項5)、S430が選択手段(請求項5)に相当する。
<効果>
このように構成された物体検出装置1によれば、今回取得値(方位差)φ2から求めた方位候補θ1,θ2のいずれかを検出方位としているため、方位指標Δφrから求めた方位θを検出方位とする場合と比較して、方位の検出精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、送受信素子E1,E2の素子間隔dを、第2探査波(周波数f2)の波長λ未満に設定することが望ましい。これは、d≧λとすると、S420にて同じ符号を有する方位候補θiが抽出される場合があり、符号によって、指標候補Δφsi(ひいては方位候補θi)を一つに特定することができない場合があるためである。
但し、送受信素子E1,E2のビーム幅(半値角)が、そのビーム幅内では、同一符号の指標候補Δφsiが現れないように設定されている場合、ビーム幅外の方位候補θiに対応する指標候補Δφsiを予め排除するように構成すれば、d≧λであっても問題なく使用することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定処理の内容が第1,第2実施形態とは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
<方位決定処理>
図8は、本実施形態における方位決定処理の内容を表すフローチャートである。
図8に示すように、S510,S520では、先のS410,S420と同様に、今回取得値φ2に対応する方位候補θ1,θ2を抽出し、各方位候補θ1,θ2に対応する指標候補Δφs1,Δφs2を抽出する。
続くS530では、指標候補Δφs1,Δφs2のそれぞれについて、S250にて算出された方位指標Δφrとの近さを表す指標D1(=|Δφ−Δφs1|),D2(=|Δφ−Δφs2|)を算出する。つまり、指標Diの値が小さい指標候補Δφsiほど、方位指標Δφrに近いことになる。
そして、S540では、指標D1,D2を比較して、指標D1の方が指標D2より小さければ、S550に進み、指標D1に対応する方位候補θ1を検出方位θとして本処理を終了する。また、S540にて、指標D1より指標D2の方が小さいと判定された場合は、S560に進み、指標D2に対応する方位候補θ2を検出方位θとして本処理を終了する。
また、指標D1と指標D2とは等しいと判定された場合は、S570に進み、方位未検出として本処理を終了する。
なお、本処理において、S510が方位候補抽出手段(請求項5)、S520が指標候補抽出手段(請求項5)、S530〜S570が選択手段(請求項5)に相当する。
<効果>
このように構成された物体検出装置1によれば、第2実施形態の場合と同様に、今回取得値(方位差)φ2から求めた方位候補θ1,θ2のいずれかを検出方位としているため、方位指標Δφrから求めた方位θを検出方位とする場合と比較して、方位の検出精度を向上させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定処理の内容が第1〜3実施形態とは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
<方位決定処理>
図9は、本実施形態における方位決定処理の内容を表すフローチャートである。
図9に示すように、本処理が開始されると、まず、S610では、位相差φと方位θとの対応関係(図5(a)参照)に基づき、先のS240で算出された今回取得値φ2に対応する方位を、方位候補θ1,θ2として抽出する。
続くS620では、方位指標Δφと方位θとの対応関係(図5(b)参照)に基づき、先のS250で算出された方位指標Δφrに対応する方位を、判定基準方位θrとして抽出する。
続くS630では、方位候補θ1,θ2のそれぞれについて、S620にて求めた判定基準方位θrとの近さを表す指標S1(=|θr−θ1|),S2(=|θr−θ2|)を算出する。つまり、指標Siの値が小さい方位候補θiほど、判定基準方位θrに近いことになる。
そして、S640では、指標S1,S2を比較して、指標S1の方が指標S2より小さければ、S650に進み、指標S1に対応する方位候補θ1を検出方位θとして本処理を終了する。また、SS40にて、指標S1より指標S2の方が小さいと判定された場合は、S660に進み、指標S2に対応する方位候補θ2を検出方位θとして本処理を終了する。
また、指標S1と指標S2とは等しいと判定された場合は、S670に進み、方位未検出として本処理を終了する。
なお、本処理において、S610が方位候補抽出手段(請求項8)、S620が判定基準抽出手段(請求項8)、S630〜S670が選択手段(請求項8)に相当する。
<効果>
このように構成された物体検出装置1によれば、第2実施形態の場合と同様に、今回取得値(方位差)φ2から求めた方位候補θ1,θ2のいずれかを検出方位としているため、方位指標Δφrから求めた方位θを検出方位とする場合と比較して、方位の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、方位候補θ1,θ2を、判定基準方位θrを用いて直接比較することで、いずれかの方位候補を選択しているため、指標候補Δφsiを用いて間接的に比較する場合と比較して、処理を簡易なものとすることができる。
[第5実施形態]
次に第5実施形態について説明する。
本実施形態の物体検出装置1Aは、上述の物体検出装置1とは構成が一部異なるだけであるため、物体検出装置1と同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、これとは構成の相違する部分を中心に説明する。
<全体構成>
図10に示すように、物体検出装置1Aは、素子アレー3,送信部5を備えており、更に、素子アレー3と同様に構成され、送受信素子E1,E2の配列方向が、素子アレー3のものと平行になるように配置された素子アレー3Aを備えている。なお、素子アレー3Aは、素子アレー3と同様に、送受信の両方に用いられる。
また、物体検出装置1Aの受信部7Aは、復調部21,22、位置変換部25に加えて、素子アレー3Aに対して設けられ、復調部21,22と同様に構成された復調部21A,22Aと、復調部21,22,21A,22Aからの復調信号、及び送信タイミング制御部11からのタイミング信号に従って、探査波を反射した目標物体までの距離を求める距離算出部29と、復調部21,22,21A,22Aからの復調信号、及び送信周波数制御部13からの切換信号に従って、探査波を反射した目標物体が存在する方位を求める方位算出部26を備えている。
そして、距離算出部29は、復調信号のそれぞれについて、I信号,Q信号をベクトル加算した振幅を求め、その振幅が予め設定された閾値を最初に超えたタイミングを受信タイミングとして、この受信タイミングとタイミング信号から特定される送信タイミングとに基づいて距離を算出するように構成されている。
また、方位算出部26は、距離算出部29からの受信タイミングにおいて、復調部21,22からの復調信号に基づく位相差φ1,φ2と、復調部21A,21Bからの復調信号に基づく位相差φ1,φ2を別々に求め、両者の平均値を、その後の処理で用いる以外は、第1実施形態のものと全く同様に構成されている。
<効果>
このように構成された物体検出装置1Aによれば、平均化によって位相差φ1,φ2の算出精度を向上させることができ、その結果、この位相差φ1,φ2に基づいて求められる方位や位置の精度も向上させることができる。
なお、本実施形態では、方位算出部26において、位相差φ1,φ2を平均化するように構成したが、それぞれ個別に方位θまで求め、その方位を平均化するように構成してもよい。
[第6実施形態]
次に第6実施形態について説明する。
本実施形態の物体検出装置1Bは、上述の物体検出装置1,1Aとは構成が一部異なるだけであるため、物体検出装置1,1Aと同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、これらと構成の相違する部分を中心に説明する。
<全体構成>
図11に示すように、物体検出装置1Bは、素子アレー3の他、送信部5B,受信部7Bを備えている。
このうち、送信部5Bは、送信タイミング制御部11と、送信タイミング制御部11からのタイミング信号に従って、第1周波数f1と第2周波数f2とが混合され、且つ所定パルス幅(本実施形態では各周波数において10パルス)を有する探査波を素子アレー3に送信させるための送信信号を生成する送信信号生成部15Bとからなる。
一方、受信部7Bは、素子アレー3を構成する各送受信素子E1,E2からの受信信号から第1周波数f1成分を抽出して、復調部21,22に供給すると共に、第2周波数f2成分を抽出して、復調部21A,22Aに供給するフィルタ部9を備える点、復調部21,22には、送信信号生成部15Bから第1周波数f1と同じ周波数のローカル信号が供給され、復調信号21A,22Aには、送信信号生成部15Bから第2周波数f2と同じ周波数のローカル信号が供給される点、及び方位算出部28の処理が一部異なる点以外は、第5実施形態における受信部7Aと同様に構成されている。
そして、方位算出部28では、同時に得られる2系統の位相差を平均化するのではなく、2系統の位相差は、それぞれ異なった周波数についてのものであるため、両位相差から直ちに方位指標Δφを求め、その方位指標Δφをその後の処理で用いる以外は、第1実施形態のものと全く同様に構成されている。
<効果>
このように構成された物体検出装置1Bによれば、第1周波数f1での位相差および第2周波数f2での位相差を、上述の実施形態の場合とは異なり、時間差なく同時に得ることができるため、この両者から求められる方位指標(位相差の差)Δφの算出精度を向上させることができ、その結果、この方位指標Δφに基づいて求められる方位や位置の精度も向上させることができる。
[第7実施形態]
次に第7実施形態について説明する。
本実施形態の物体検出装置1Cは、物体検出装置1,1A,1Bとは構成が一部異なるだけであるため、物体検出装置1,1A,1Bと同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、これらとは構成が相違する部分を中心に説明する。
<全体構成>
図12に示すように、物体検出装置1Cは、素子アレー3,送信部5の他、素子アレー3A,受信部7Cを備えている。
このうち、素子アレー3Aは、素子アレー3と同様に一対の送受信素子E1,E2からなり、その配列方向が、素子アレー3のものとは垂直に交わるように配置されている。
また、物体検出装置1Cの受信部7Cは、素子アレー3に対して設けられた復調部21,22、方位算出部24に加えて、素子アレー3Aに対して設けられ、復調部21,22、方位算出部24と同様に構成された復調部21A,22A、方位算出部24A、復調部21,22,21A,22Aからの復調信号に基づいて目標物体までの距離を求める距離算出部29を備えている。
更に、物体検出装置1Cは、位置変換部25の代わりに、距離算出部29にて算出された距離L、方位算出部24にて算出された方位(水平方位)、方位算出部24Aにて算出された方位(垂直方位)に基づき、当該装置1の位置を原点とする直交座標系で表された目標物体の三次元位置を表す位置データ(x,y,z)を生成する位置変換部27を備えている。
<効果>
このように構成された物体検出装置1Cによれば、三次元位置を検出することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、探査波として超音波を用いているが、音波や電磁波等を用いてもよい。
上記実施形態では、本発明を対象物体の二次元位置(水平方向,奥行き方向)や三次元位置(水平方向,垂直方向,奥行き方向)を検出する物体検出装置に適用したが、1次元方位(水平方位,垂直方位のいずれか)又は二次元方位(水平方位,垂直方位の両方)を検出する方位検出装置などに適用してもよい。
上記実施形態では、送受信素子E1,E2が探査波の送信,受信をいずれも行うように構成したが、探査波の送信,受信を、送信専用素子、受信専用素子によって別々に行うように構成してもよい。
上記実施形態において、送信タイミング制御部11,送信周波数制御部13,距離算出部23,29,方位算出部24,24A,26,28,位置変換部25,27での処理は、論理回路の組合せによって実現されるように構成してもよいし、マイクロコンピュータが実行する処理によって実現されるように構成してもよい。
本発明が適用された物体検出装置の全体構成を示すブロック図。 送信側処理の内容を示すフローチャート。 方位算出処理の内容を示すフローチャート。 第1実施形態における方位決定処理の内容を示すフローチャート。 (a)が位相差と方位との対応関係を示すグラフ、(b)が方位指標(位相差の差)と方位との対応関係を示すグラフ。 第2実施形態における方位決定処理の内容を示すフローチャート。 各パラメータの関係を示す説明図。 第3実施形態における方位決定処理の内容を示すフローチャート。 第4実施形態における方位決定処理の内容を示すフローチャート。 第5実施形態の物体検出装置の全体構成を示すブロック図。 第6実施形態の物体検出装置の全体構成を示すブロック図。 第7実施形態の物体検出装置の全体構成を示すブロック図。 方位検出の原理を示す説明図。
符号の説明
1,1A,1B,1C…物体検出装置 3,3A…素子アレー 5,5B…送信部 7,7A,7B,7C…受信部 11…送信タイミング制御部 13…送信周波数制御部 15,15B…送信信号生成部 21,22,21A,22A…復調部 23,29…距離算出部 24,24A,26,28…方位算出部 25,27…位置変換部 E1,E2…送受信素子

Claims (13)

  1. 第1周波数を有する第1探査波及び前記第1周波数より高い第2周波数を有する第2探査波を送信し、前記第1及び第2探査波を反射した目標物体からの反射波を、前記第2探査波の半波長以上の間隔で一列に配置された複数の受信素子からなる素子アレーにより受信し、その受信信号に基づいて前記目標物体が存在する方位を検出する方位検出方法であって、
    前記受信素子のそれぞれから得られる受信信号の位相差を、前記第1及び第2探査波のそれぞれについて算出する第1ステップと、
    前記第1ステップにて算出される前記第1探査波での位相差と、前記第2探査波での位相差との差を方位指標として算出する第2ステップと、
    前記第2ステップにて算出された方位指標に基づいて、前記第1及び第2探査波を反射した物体の方位を検出する第3ステップと、
    を備えることを特徴とする方位検出方法。
  2. 第1周波数を有する第1の探査波及び前記第1周波数より高い第2周波数を有する第2探査波を送信する送信手段と、
    前記第2探査波の半波長以上の間隔で配置された複数の受信素子からなる素子アレーを介して、前記第1及び第2探査波を反射した対象物体からの反射波を受信する受信手段と、
    前記受信素子のそれぞれから得られる受信信号の位相差を、前記第1及び第2探査波のそれぞれについて算出する位相差算出手段と、
    前記位相差算出手段にて算出される前記第1探査波での位相差と、前記第2探査波での位相差との差を方位指標として算出する指標算出手段と、
    前記指標算出手段にて算出された方位指標に基づいて、前記第1及び第2探査波を反射した物体の方位を決定する方位決定手段と、
    を備えることを特徴とする方位検出装置。
  3. 前記方位決定手段は、予め設定された方位指標と方位との対応関係に基づき、前記指標算出手段にて算出された方位指標に対応する方位を決定方位とする方位算出手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の方位検出装置。
  4. 前記方位決定手段は、
    予め設定された位相差と方位との対応関係に基づき、前記位相差算出手段にて算出された位相差に対応する方位を判定基準方位として抽出する判定基準抽出手段と、
    前記方位算出手段で求められた方位と前記判定基準抽出手段で抽出された各判定基準方位との方位差が、いずれも、予め設定された許容値より大きい場合に、前記方位算出手段にて求められた決定方位を無効にして方位未検出とする無効化手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の方位検出装置。
  5. 前記方位決定手段は、
    予め設定された位相差と方位との対応関係に基づき、前記位相差算出手段にて算出された位相差に対応する方位を方位候補として抽出する方位候補抽出手段と、
    予め設定された方位指標と方位との対応関係に基づき、前記方位候補抽出手段にて抽出された方位候補のそれぞれについて、該方位候補に対応する方位指標を指標候補として抽出する指標候補抽出手段と、
    前記指標算出手段にて算出された方位指標を判定基準指標とし、該判定基準指標と前記候補指標抽出手段にて抽出された指標候補とに基づいて、前記方位候補抽出手段にて抽出された方位候補の中の一つを決定方位として選択する選択手段と、
    からなることを特徴とする請求項2に記載の方位検出装置。
  6. 前記選択手段は、
    前記判定基準指標と符号が同一である指標候補に対応する方位候補を、前記決定方位として選択することを特徴とする請求項5に記載の方位検出装置。
  7. 前記選択手段は、
    前記判定基準指標との差が最も小さい指標候補に対応する方位候補を、前記決定方位として選択することを特徴とする請求項5に記載の方位検出装置。
  8. 前記方位決定手段は、
    予め設定された位相差と方位との対応関係に基づき、前記位相差算出手段にて算出された位相差に対応する方位を方位候補として抽出する方位候補抽出手段と、
    予め設定された方位指標と方位との対応関係に基づき、前記指標算出手段にて算出された方位指標に対応する方位を判定基準方位として抽出する判定基準抽出手段と、
    前記判定基準方位との差が最も小さい方位候補を決定方位として選択する選択手段と、
    からなることを特徴とする請求項2に記載の方位検出装置。
  9. 前記送信手段及び受信手段は、前記第1探査波及び第2探査波を同時に送受信することを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の方位検出装置。
  10. 前記受信手段は、前記受信素子の配列方向が一致するように配置された複数の前記素子アレーを備え、
    前記位相差算出手段は、前記素子アレーのそれぞれについて得られる受信信号の位相差の平均値を算出することを特徴とする請求項2乃至請求項9のいずれかに記載の方位検出装置。
  11. 前記送信手段により送信される前記探査波が超音波であることを特徴とする請求項2乃至請求項10のいずれかに記載の方位検出装置。
  12. 前記送信手段は、前記受信手段を構成する受信素子のうち少なくとも一つを送信素子として共用することを特徴とする請求項2乃至請求項11のいずれかに記載の方位検出装置。
  13. 請求項1に記載の方位検出方法を構成する各ステップを、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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