JP2004184341A - 方位検出装置 - Google Patents

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Shinji Ogawa
慎二 小河
Norio Matsuhiro
紀夫 松廣
Yuji Ishikawa
裕士 石川
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Abstract

【課題】広い範囲にわたって方位角を正確に検出することが可能な方位検出装置を提供する。
【解決手段】周波数f1の音波に対する素子1、2間での位相差を検出する位相差検出器8と、周波数f2の音波に対する素子1、2間での位相差を検出する位相差検出器9と、位相差検出器8で検出された位相差φf1と、位相差検出器9で検出された位相差φf2との差Δφ=φf1−φf2を演算する演算器10と、演算器10で得られた位相差の差Δφに基づいて方位角θを検出する方位検出部11とから構成し、位相差の差Δφから方位角θが一義的に定まるようにした。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば計量魚群探知機などにおいて音波の到来方向を検出するために用いられる方位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水中の資源量を調査するために、従来から音響手法を利用した計量魚群探知機が用いられている。この計量魚群探知機は、送受波器から送波された超音波の音圧レベルと、魚で反射して帰来するエコーの音圧レベルとの比、すなわち反射強度TS(Target Strength)が魚の体長の2乗に比例することを利用して、魚の量を求めるものであるが、そのためには、反射強度TSの値を正確に測定する必要がある。
【0003】
しかしながら、送受波器の受信感度は音波の到来方向によって異なり、メインローブ方向(音軸方向)に対する感度が最大であって、この方向からずれるに従って受信感度は低下する。このため、任意の方向から到来するエコーから求めた反射強度は正確な反射強度ではなく、反射強度を表す数式中には送受波器の指向性による項が含まれているので、反射強度を到来方向に応じて補正する必要がある。そこで、この到来方向を測定するために、計量魚群探知機においては、スプリットビーム方式の方位検出装置が設けられる。
【0004】
図18は、スプリットビームを用いた音波到来方向の測定原理を説明する図である。Bmは水中で反射した音波のビーム、θは音波の到来方向を表す方位角であって、図のようにビームBmがa点とb点に方位角θで入射する場合、a,b間の距離をLとし、a,b間の音波の位相差をφとすると、方位角θと位相差φとの間には次式が成立する。
【数1】
Figure 2004184341
ここで、kは波数であって、k=2π/λ(λ:音波の波長)である。
式(1)より、a,b間の距離Lが分かっておれば、位相差φを測定することによって、音波の到来する方位角θを検出することができる。このようなスプリットビーム方式による方位検出装置については、たとえば下記の特許文献1〜3に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−82155号公報
【特許文献2】
特開平8−262129号公報
【特許文献3】
特開平8−233935号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなスプリットビーム方式を用いた方位検出装置においては、図19に示したように、方位角θがある程度以上大きくなると、位相差φが2π(360°)の周期で巡回するため、ある位相差φoの値に対して、方位角θには複数個の解θ1、θ2、θ3…が存在することになる。このため、測定した位相差φoからθの値を一義的に導き出すことができず、メインローブによる音波の到来方向と、サイドローブによる音波の到来方向とを区別することができなくなって、方位検出の信頼性が著しく低下するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するものであって、その目的とするところは、広い範囲にわたって方位角を正確に検出することが可能な方位検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る方位検出装置には、2周波を用いて方位角を検出する第1の方式と、3個以上の素子を用いて方位角を検出する第2の方式とがある。
【0009】
第1の方式による方位検出装置は、周波数f1の音波に対する素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、周波数f2の音波に対する素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、第1の位相差検出手段で検出された位相差と、第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、演算手段で演算された位相差の差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出手段とを備える。
【0010】
第2の方式による方位検出装置は、素子間隔がL1である1対の素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、素子間隔がL2である1対の素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、第1の位相差検出手段で検出された位相差と、第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、演算手段で演算された位相差の差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出手段とを備える。
【0011】
第1の方式の方位検出装置によると、2つの異なる周波数f1、f2に対する各素子での位相差を検出するとともに、これらの位相差の差を算出し、この差に基づいて方位角を求める。位相差の差の変化率(傾き)は、位相差の変化率(傾き)に比べて小さいため、方位角の検出範囲を広くしても位相が2π周期で巡回することがなく、ある位相差の差に対して方位角が一義的に決まる。その結果、方位角を広範囲にわたって正確に検出することができ、メインローブによる音波の到来方向と、サイドローブによる音波の到来方向とを明確に区別することが可能となる。
【0012】
また、第2の方式の方位検出装置によると、距離が異なる1対の素子間での位相差を検出するとともに、これらの位相差の差を算出し、この差に基づいて方位角を求める。この場合も、第1の方式と同様に、位相差の差の変化率(傾き)は、位相差の変化率(傾き)に比べて小さいため、方位角の検出範囲を広くしても位相が2π周期で巡回することがなく、ある位相差の差に対して方位角が一義的に決まる。その結果、方位角を広範囲にわたって正確に検出することができ、メインローブによる音波の到来方向と、サイドローブによる音波の到来方向とを明確に区別することが可能となる。また、この第2の方式においては、用いる周波数は1種類でよいので、第1の方式に比べて回路構成が簡単となる。
【0013】
上記第1および第2のいずれの方式による方位検出装置においても、複数の素子をそれぞれの受波面が互いに異なる方向を向くように傾けて配置し、各素子で受信される信号のレベルを比較することにより、音波が左右いずれの側から到来したかを判別し、当該判別結果と位相差の差とに基づいて音波が到来する方位を検出するように構成することができる。
【0014】
これによると、音波が左右いずれの側から到来したかの情報をあらかじめ得ることができるため、方位角の検出範囲をたとえば−90°〜+90°の範囲から、0°〜+90°の範囲に絞ることができる。この結果、位相差の差の変化率(傾き)を大きくすることができ、これによって、位相差の差の変動に対する方位角の変動が小さくなるので、ノイズ等の外部要因が測定結果に与える影響を減少させることができる。
【0015】
また、第2の方式の方位検出装置においては、各素子に入射する音波の周波数としてf1、f2の2周波を用い、第1の位相差検出手段が周波数f1の音波に対する位相差を検出し、第2の位相差検出手段が周波数f2の音波に対する位相差を検出するように構成することができる。
【0016】
これによると、2周波を用いることで素子間の距離を1周波の場合よりも大きく取れるため、素子間のクロスカップリングが高い場合でも、素子間の距離を長く確保してクロスカップリングの影響を低減することができる。
【0017】
また、第1および第2のいずれの方式による方位検出装置においても、本発明の方式に基づいて、演算手段で演算された位相差の差から位相バイアスを求める一方、従来のスプリットビーム方式に基づいて、第1または第2の位相差検出手段で検出された位相差から方位角を求め、これらの位相バイアスと方位角とに基づいて音波が到来する方位を検出するように構成してもよい。ここで、「位相バイアス」とは、演算手段で演算された位相差の差から得られる方位角に対して、当該方位角を従来のスプリットビーム方式に従って位相差から求めるとした場合に、位相差が2π周期でn回巡回したときの位相差2nπに対応する方位角の値をいう。
【0018】
このように、本発明の方式と従来の方式とを組み合わせ、本発明の方式を用いて得られる方位角から位相バイアスを求め、この位相バイアスと、従来の方式を用いて得られる方位角とに基づいて音波の到来する方位を検出することで、2π周期の位相巡回を生じることなく、広い範囲にわたって方位角の検出が可能となり、しかも、従来のスプリットビーム方式と同じ精度で方位角を検出することができる。
【0019】
また、第1および第2のいずれの方式による方位検出装置においても、演算手段で演算された位相差の差を所定の閾値で弁別して、所定範囲内にある位相差の差のみを抽出する弁別手段を設け、弁別手段で抽出された位相差の差に基づいて、音波が到来する方位を検出するように構成してもよい。
【0020】
このように、位相差の差に閾値を設けることで、所定範囲の角度から到来する信号のみを選択し、それ以外の角度から到来する信号を除去することができる。
【0021】
また、上記弁別手段の閾値を制御する制御部を設け、当該制御部で閾値を可変制御するようにしてもよい。
【0022】
これによると、多数のチャンネルを備えた素子アレイを用いることなく、閾値の変化に応じて音波のビーム幅を変化させたり、ビームを任意の方向にステアリングさせたりすることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の方式による方位検出装置の原理を説明する図である。図において、Bmは水中のターゲットで反射して帰来する音波のビーム、θは音波の到来方向を表す方位角である。素子1および素子2は、送受波器を構成する超音波振動子からなり、距離Lを隔てて配列されている。ビームBmが方位角θで素子1、2に入射すると、素子1および素子2のそれぞれで受信された信号には、前述の式(1)で示したように、次式で与えられる位相差φが発生する。
φ=kLsinθ
ここで、kは波数であって、k=2π/λ(λ:音波の波長)である。
【0024】
さて、本発明の第1の方式では、音波の周波数として2種類の異なる周波数f1、f2を用いて各素子での位相差を求める。周波数f1(波長λ)の音波に対する素子1,2間での位相差φf1は、次式で表わすことができる。
φf1=kLsinθ=(2π/λ)Lsinθ=(2πf/v)Lsinθ
ここで、vは音速である。
また、周波数f2(波長λ)の音波に対する素子1,2間での位相差φf2は、次式で表わすことができる。
φf2=kLsinθ=(2π/λ)Lsinθ=(2πf/v)Lsinθこれらの位相差の差Δφを計算すると、
【数2】
Figure 2004184341
ここで、λf1−f2はfとfの差の周波数に対応する波長であり、kf1−f2 =2π/λf1−f2である。
【0025】
式(2)より、図1の−90°〜+90°の範囲から到来する音波の方位角θを検出するための条件として、次の条件が導出される。
【数3】
Figure 2004184341
したがって、素子1、2間の距離L、周波数f1、f2を式(3)を満足するように設定すれば、従来のスプリット方式でみられたような位相の巡回を生じることなく、音波が到来する方位角θを−90°〜+90°の範囲で検出することができる。また、方位角θは式(2)から次式で求めることができる。
【数4】
Figure 2004184341
【0026】
図2は、式(2)に基づく位相差の差Δφと方位角θとの関係を表したグラフの例である。また、図3は、式(1)に基づく従来のスプリットビーム方式における位相差φと方位角θとの関係を表したグラフの例である。式(1)と式(2)とを比較すればわかるように、式(1)では位相差φに基づいて方位角θが求まるのに対し、式(2)では位相差φではなく位相差の差Δφに基づいて方位角θが求まり、式(1)のλが式(2)ではλf1−f2に置き換わっている。そして、λが1つの周波数fに対応する波長であるのに対し、λf1−f2は2つの周波数f1、f2の差に対応する波長であるから、f=f1として比較すれば、λf1−f2>λ、すなわちkf1−f2 <kとなり、図3の場合はθに対するφの傾きが急峻であるのに対し、図2の場合はθに対するφの傾きは緩慢となる。この結果、図3では方位角θを広範囲に検出しようとすると、位相差φが2π周期で何回も巡回するために、方位角θが一義的に定まらなくなるが、図2の場合は、−90°〜+90°の範囲において、あるΔφの値に対するθの解は1つだけ存在し、方位角θを一義的に定めることができる。
【0027】
次に、上述した原理に従って方位角を検出する装置の具体例について説明する。図4は、本発明の第1の方式による方位検出装置のブロック図を示している。図において、1および2は、送受波器を構成する超音波振動子からなる素子であって、図1のように距離Lを隔てて配列されている。4および6は、周波数f1の信号を通過させるフィルタ、5および7は、周波数f2の信号を通過させるフィルタ、8はフィルタ4を通過した周波数f1の信号と、フィルタ6を通過した周波数f1の信号との位相差φf1を検出する位相差検出器、9はフィルタ5を通過した周波数f2の信号と、フィルタ7を通過した周波数f2の信号との位相差φf2を検出する位相差検出器である。位相差検出器8は本発明における第1の位相差検出手段を構成し、位相差検出器9は本発明における第2の位相差検出手段を構成する。10は位相差検出器8で検出された位相差φf1と、位相差検出器9で検出された位相差φf2との差Δφ=φf1−φf2を演算する演算器であって、本発明における演算手段を構成する。11は、演算器10で演算された位相差の差Δφに基づいて音波が到来する方位角θを検出する方位角検出部であって、本発明における方位検出手段を構成する。
【0028】
以下、図4の装置の動作を説明する。なお、図4では受信回路のみを図示しており、送信回路は省略してある。素子1、2からは、周波数がf1とf2の音波が水中に発射される。この場合、最初にたとえば周波数f1の音波を発射し、その後に周波数f2の音波を発射してもよいし、2つの周波数f1、f2の成分を含んだ音波を1回だけ発射してもよい。水中へ発射された音波はターゲットで反射し、その反射波(エコー)が素子1、2で受信される。
【0029】
素子1で受信された信号はフィルタ4、5に入力され、フィルタ4において周波数f1の信号が取り出され、フィルタ5において周波数f2の信号が取り出される。フィルタ4で取り出された周波数f1の信号は位相差検出器8へ入力され、フィルタ5で取り出された周波数f2の信号は位相差検出器9へ入力される。一方、素子2で受信された信号はフィルタ6、7に入力され、フィルタ6において周波数f1の信号が取り出され、フィルタ7において周波数f2の信号が取り出される。フィルタ6で取り出された周波数f1の信号は位相差検出器8へ入力され、フィルタ7で取り出された周波数f2の信号は位相差検出器9へ入力される。
【0030】
位相差検出器8では、素子1からの周波数f1の信号と、素子2からの周波数f1の信号との位相差φf1を検出する。また、位相差検出器9では、素子1からの周波数f2の信号と、素子2からの周波数f2の信号との位相差φf2を検出する。これらの位相差検出器8、9の出力は演算器10へ与えられ、演算器10では、位相差φf1と位相差φf2との差Δφ=φf1−φf2を演算する。この演算結果は方位角検出部11へ与えられ、方位角検出部11では上記位相差の差Δφに基づき、式(4)に従って方位角θを計算し、音波が到来する方位を検出する。
【0031】
このようにして、本発明の第1の方式による装置では、2つの異なる周波数f1、f2に対する各素子での位相差φf1、φf2を検出するとともに、これらの位相差の差Δφを算出し、この差Δφに基づいて方位角θを求めているので、Δφとθとの関係が図2のようになって、あるΔφの値に対して方位角θが一義的に決まる。その結果、方位角θを広い範囲にわたって正確に検出することができ、メインローブによる音波の到来方向と、サイドローブによる音波の到来方向とを明確に区別することが可能となって、方位検出の信頼性を向上させることができる。
【0032】
図5は、第1の方式における他の実施形態を説明する原理図である。本実施形態では、図5(a)のように、素子1と素子2をそれぞれの受波面(音波ビームBmの入射面)が互いに異なる方向を向くように傾けて配置している。図5(b)は、このときの素子1、2の指向性を表している。これからわかるように、素子1は左側から到来する音波に対して感度が大きく、素子2は右側から到来する音波に対して感度が大きくなっている。したがって、素子1が受信した信号のレベルと、素子2が受信した信号のレベルとを比較して、素子1の信号レベルが素子2の信号レベルよりも高ければ、そのときの音波は左側(−90°〜0°)から到来したものであり、素子2の信号レベルが素子1の信号レベルよりも高ければ、そのときの音波は右側(0°〜+90°)から到来したものであることを判別することができる。
【0033】
このような判別を位相測定の前に行い、音波が左右いずれの側から到来したかの情報をあらかじめ得ることで、方位角θの検出範囲を図2のような−90°〜+90°の範囲から、図6のような0°〜+90°の範囲に絞ることができる。すなわち、図2は素子1、2を傾けずに互いの受波面を平行に配置した場合であり、音波の到来方向による素子1、2間の感度差がないため、位相差の差Δφのみに基づいて−90°〜+90°の範囲で方位角θを求めることになる。これに対して、素子1、2を傾けて配置し、各素子での受信信号レベルを比較することで、音波がたとえば右側から到来したことの情報をあらかじめ得ておけば、図6のように0°〜+90°の範囲で方位角θを算出すればよいことになる。ここで、図2の0°〜+90°の範囲におけるグラフの傾きと、図6の0°〜+90°の範囲におけるグラフの傾きとを比較すれば明らかなように、図6の傾きのほうが図2の傾きよりも大きくなっている。傾きが大きいということは、Δφの変動に対するθの変動が小さいということであるから、図5のような構成にすることで、ノイズ等の外部要因が測定結果に与える影響を減少させることができる。
【0034】
図7は、本発明の第2の方式による方位検出装置の原理を説明する図である。図において、Bmは水中のターゲットで反射して帰来する音波のビーム、θは音波の到来方向を表す方位角である。素子1、素子2、素子3は、送受波器を構成する超音波振動子からなり、素子1と素子2とは距離Lを隔てて配列されており、素子2と素子3とは距離Lを隔てて配列されている。ビームBmが方位角θで素子1〜3に入射すると、素子1および素子2のそれぞれで受信された信号には、次式で与えられる位相差φが発生する。
φ=kLsinθ
ここで、kは波数であって、k=2π/λ(λ:音波の波長)である。
同様に、素子2および素子3のそれぞれで受信された信号には、次式で与えられる位相差φが発生する。
φ=kLsinθ
これらの位相差の差Δφを計算すると、
【数5】
Figure 2004184341
【0035】
式(5)より、図7の−90°〜+90°の範囲から到来する音波の方位角θを検出するための条件として、次の条件が導出される。
【数6】
Figure 2004184341
したがって、素子間距離L、L、および波長λを式(6)を満足するように設定すれば、従来のスプリット方式でみられたような位相の巡回を生じることなく、音波が到来する方位角θを−90°〜+90°の範囲で検出することができる。また、方位角θは式(5)から次式で求めることができる。
【数7】
Figure 2004184341
【0036】
図8は、式(5)に基づく位相差の差Δφと方位角θとの関係を表したグラフの例である。式(1)と式(5)とを比較すればわかるように、式(1)では位相差φに基づいて方位角θが求まるのに対し、式(5)では位相差φではなく位相差の差Δφに基づいて方位角θが求まり、式(1)のLが式(5)ではL−Lに置き換わっている。そして、L=Lとして比較すれば、L−L<Lであるから、図3におけるφの傾きに比べて、図8におけるφの傾きは緩慢となる。この結果、図3では方位角θを広範囲に検出しようとすると、位相差φが2π周期で何回も巡回するために、方位角θが一義的に定まらなくなるが、図8の場合は、−90°〜+90°の範囲において、あるΔφの値に対するθの解は1つだけ存在し、方位角θを一義的に定めることができる。また、図5で説明したような素子を傾けて配置する構成を採用することで、図9に示したように、方位角θの検出範囲を0°〜+90°の範囲にして、グラフの傾きを大きくし、ノイズ等の外部要因が測定結果に与える影響を減少させることができる。
【0037】
次に、上述した原理に従って方位角を検出する装置の具体例について説明する。図10は、本発明の第2の方式による方位検出装置のブロック図を示している。図において、1ないし3は、送受波器を構成する超音波振動子からなる素子であって、図7のように素子1と素子2とは距離Lを隔てて配列されており、素子2と素子3とは距離Lを隔てて配列されている。18は素子1で受信された信号と、素子2で受信された信号との位相差φを検出する位相差検出器、19は素子1で受信された信号と、素子3で受信された信号との位相差φを検出する位相差検出器である。位相差検出器18は本発明における第1の位相差検出手段を構成し、位相差検出器19は本発明における第2の位相差検出手段を構成する。20は位相差検出器18で検出された位相差φと、位相差検出器19で検出された位相差φとの差Δφ=φ−φを演算する演算器であって、本発明における演算手段を構成する。21は、演算器20で演算された位相差の差Δφに基づいて音波が到来する方位角θを検出する方位角検出部であって、本発明における方位検出手段を構成する。
【0038】
以下、図10の装置の動作を説明する。なお、図10では受信回路のみを図示しており、送信回路は省略してある。素子1〜3からは、周波数f(波長λ)の音波が水中に発射される。水中へ発射された音波はターゲットで反射し、その反射波(エコー)が素子1〜3で受信される。
【0039】
素子1で受信された信号は、位相差検出器18と位相差検出器19へ入力され、素子2で受信された信号は、位相差検出器18へ入力され、素子3で受信された信号は、位相差検出器19へ入力される。位相差検出器18では、素子1からの信号と、素子2からの信号との位相差φを検出する。また、位相差検出器19では、素子1からの信号と、素子3からの信号との位相差φを検出する。これらの位相差検出器18、19の出力は演算器20へ与えられ、演算器20では、位相差φと位相差φとの差Δφ=φ−φを演算する。この演算結果は方位角検出部21へ与えられ、方位角検出部21では上記位相差の差Δφに基づき、式(7)に従って方位角θを計算し、音波が到来する方位を検出する。
【0040】
このようにして、本発明の第2の方式による装置では、距離が異なる1対の素子間での位相差φ、φを検出するとともに、これらの位相差の差Δφを算出し、この差Δφに基づいて方位角θを求めているので、Δφとθとの関係が図8または図9のようになって、あるΔφの値に対して方位角θが一義的に決まる。その結果、方位角θを広い範囲にわたって正確に検出することができ、メインローブによる音波の到来方向と、サイドローブによる音波の到来方向とを明確に区別することが可能となって、方位検出の信頼性を向上させることができる。また、この第2の方式においては、用いる周波数は1種類でよいので、第1の方式におけるフィルタ4〜7(図4)が不要となって、回路構成が簡単となる。
【0041】
上述した実施形態では、第2の方式に1周波を用いる場合について説明したが、第2の方式に2周波を用いることも可能である。この場合は、各素子1〜3に入射する音波の周波数としてf1、f2の2周波を用い、位相差検出器18で周波数f1の音波に対する位相差を検出し、位相差検出器19で周波数f2の音波に対する位相差を検出するように構成すればよい。この場合、図7の−90°〜+90°の範囲から到来する音波の方位角θを検出するための条件は、次のようになる。
【数8】
Figure 2004184341
ここで、λf1−f2はfとfの差の周波数に対応する波長である。
【0042】
式(8)と式(6)とを比較すると、λf1−f2>λであるから、上記のように2周波を用いることによって、素子間距離L、Lの差(図7における素子1と素子3間の距離)を1周波の場合よりも大きく取れることがわかる。たとえば、素子間のクロスカップリングが高い場合には、素子間の距離を長く確保することが要求されるが、このような場合に2周波を用いると有効である。
【0043】
図11は、本発明の他の実施形態を説明するためのグラフである。この実施形態においては、本発明による第1または第2の方式と、従来のスプリットビーム方式とを組み合わせて方位角を算出する。本発明の第1または第2の方式によれば、すでに述べたように、位相差の差Δφから方位角θを求めるため、位相差φから方位角θを求める従来の方式に比べて、方位角の検出範囲を広くしても2π周期の位相巡回がなく、位相差の差Δφから方位角θを一義的に求めることができる。しかしながら、図11に示されるように、Δφの傾きはφの傾きより小さいため、検出精度の点で従来の方式に劣るという問題がある。これを図12で説明すると、φとΔφの値が同じδだけ変動したときのθの変動分をそれぞれθa、θbとしたとき、傾きの小さいΔφに対する変動分θbは、傾きの大きいφに対する変動分θaよりも大きくなり、このことは、Δφの場合はφの場合に比べてばらつきが大きく方位角θの検出精度が劣ることを意味している。
【0044】
そこで、この問題を克服するために、本発明では以下のような手順で方位角θを求める。すなわち、図11において、まず、前述した第1または第2の方式に従って位相差の差を算出し、算出された値Δφβから方位角θβを求める。そして、この方位角θβに対して、当該方位角を従来のスプリットビーム方式に従って位相差から求めるとした場合に、位相差が2π周期で何回巡回したかを求める。この位相巡回回数をnとしたとき、図11の場合はn=3となる。ここで、位相差が2π周期でn回巡回したときの位相差2nπに対応する方位角θnを「位相バイアス」と定義すると、図11のP点のθ値が位相バイアスθnとなる。
【0045】
次に、従来のスプリットビーム方式に従って位相差を算出し、算出された位相差φαから方位角θαを求める。この場合、方位角θαの値はP点を原点として算出される。したがって、位相バイアスθnにθαを加算することにより、方位角θ=θn+θαが算出される。ここで、θ=θn+θαとθβとは本来一致するはずであるが、図12で説明したように、位相差の差Δφβから求めたθβは位相差φαから求めたθαに比べてばらつきが大きいため、両者の間にはずれが生じる。そこで、θβを無視しθ=θn+θαを採用することで、方位角の検出精度を高めることができる。
【0046】
このように、本発明の方式を用いて得られる方位角θβから位相バイアスθnを求め、この位相バイアスθnと、従来の方式を用いて得られる方位角θαとに基づいて方位角θを演算することで、2π周期の位相巡回を生じることなく、広い範囲にわたって方位角の検出が可能となり、しかも、従来のスプリットビーム方式と同じ精度で方位角を検出することができる。
【0047】
次に、上述した原理に従って方位角を検出する装置の具体例について説明する。図13は、本発明の第1の方式と従来の方式とを組み合わせた方位検出装置のブロック図を示している。図において、1および2は、送受波器を構成する超音波振動子からなる素子であって、図1のように距離Lを隔てて配列されている。4および6は、周波数f1の信号を通過させるフィルタ、5および7は、周波数f2の信号を通過させるフィルタ、8はフィルタ4を通過した周波数f1の信号と、フィルタ6を通過した周波数f1の信号との位相差φf1を検出する位相差検出器、9はフィルタ5を通過した周波数f2の信号と、フィルタ7を通過した周波数f2の信号との位相差φf2を検出する位相差検出器である。位相差検出器8は本発明における第1の位相差検出手段を構成し、位相差検出器9は本発明における第2の位相差検出手段を構成する。10は位相差検出器8で検出された位相差φf1と、位相差検出器9で検出された位相差φf2との差Δφ=φf1−φf2を演算する演算器であって、本発明における演算手段を構成する。
【0048】
31は、演算器10で演算された位相差の差Δφに基づいて音波が到来する方位角θを検出する方位角検出部であって、本発明における方位検出手段を構成する。方位角検出部31において、32は演算器10で演算された位相差の差Δφから位相巡回回数nを求めて位相バイアスθnを演算する位相バイアス演算部、33は位相差検出器8で検出された位相差φf1から方位角θαを算出する方位角算出部、34は位相バイアス演算部32で得られた位相バイアスθnと、方位角算出部33で得られた方位角θαとの和を演算する演算器である。
【0049】
以下、図13の装置の動作を説明する。なお、図13では受信回路のみを図示しており、送信回路は省略してある。素子1、2からは、周波数がf1とf2の音波が水中に発射される。この場合、最初にたとえば周波数f1の音波を発射し、その後に周波数f2の音波を発射してもよいし、2つの周波数f1、f2の成分を含んだ音波を1回だけ発射してもよい。水中へ発射された音波はターゲットで反射し、その反射波(エコー)が素子1、2で受信される。
【0050】
素子1で受信された信号はフィルタ4、5に入力され、フィルタ4において周波数f1の信号が取り出され、フィルタ5において周波数f2の信号が取り出される。フィルタ4で取り出された周波数f1の信号は位相差検出器8へ入力され、フィルタ5で取り出された周波数f2の信号は位相差検出器9へ入力される。一方、素子2で受信された信号はフィルタ6、7に入力され、フィルタ6において周波数f1の信号が取り出され、フィルタ7において周波数f2の信号が取り出される。フィルタ6で取り出された周波数f1の信号は位相差検出器8へ入力され、フィルタ7で取り出された周波数f2の信号は位相差検出器9へ入力される。
【0051】
位相差検出器8では、素子1からの周波数f1の信号と、素子2からの周波数f1の信号との位相差φf1を検出する。また、位相差検出器9では、素子1からの周波数f2の信号と、素子2からの周波数f2の信号との位相差φf2を検出する。これらの位相差検出器8、9の出力は演算器10へ与えられ、演算器10では、位相差φf1と位相差φf2との差Δφ=φf1−φf2を演算する。
【0052】
演算器10で演算されたΔφは、位相バイアス演算部32へ与えられる。位相バイアス演算部32では、前述した原理に従い、Δφに基づいて位相巡回回数nを求め、位相差2nπに対応する位相バイアスθnを演算する。一方、方位角算出部33では、位相差検出器8で検出された位相差φf1から、従来のスプリットビーム方式に従って方位角θαを算出する。そして、位相バイアス演算部32で得られた位相バイアスθnと、方位角算出部33で得られた方位角θαとを演算器34で加算することにより、方位角θ=θn+θαが算出され、音波の到来方向が検出される。なお、ここでは位相差検出器8の出力を方位角算出部33へ入力しているが、位相差検出器9の出力を方位角算出部33へ入力して、位相差φf2からθαを算出するようにしてもよい。
【0053】
図14は、本発明の第2の方式と従来の方式とを組み合わせた方位検出装置のブロック図を示している。図において、1ないし3は、送受波器を構成する超音波振動子からなる素子であって、図7のように素子1と素子2とは距離Lを隔てて配列されており、素子2と素子3とは距離Lを隔てて配列されている。18は素子1で受信された信号と、素子2で受信された信号との位相差φを検出する位相差検出器、19は素子1で受信された信号と、素子3で受信された信号との位相差φを検出する位相差検出器である。位相差検出器18は本発明における第1の位相差検出手段を構成し、位相差検出器19は本発明における第2の位相差検出手段を構成する。20は位相差検出器18で検出された位相差φと、位相差検出器19で検出された位相差φとの差Δφ=φ−φを演算する演算器であって、本発明における演算手段を構成する。
【0054】
41は、演算器20で演算された位相差の差Δφに基づいて音波が到来する方位角θを検出する方位角検出部であって、本発明における方位検出手段を構成する。方位角検出部41において、42は演算器20で演算された位相差の差Δφから位相巡回回数nを求めて位相バイアスθnを演算する位相バイアス演算部、43は位相差検出器18で検出された位相差φから方位角θαを算出する方位角算出部、44は位相バイアス演算部42で得られた位相バイアスθnと、方位角算出部33で得られた方位角θαとの和を演算する演算器である。
【0055】
以下、図14の装置の動作を説明する。なお、図14では受信回路のみを図示しており、送信回路は省略してある。素子1〜3からは、周波数f(波長λ)の音波が水中に発射される。水中へ発射された音波はターゲットで反射し、その反射波(エコー)が素子1〜3で受信される。
【0056】
素子1で受信された信号は、位相差検出器18と位相差検出器19へ入力され、素子2で受信された信号は、位相差検出器18へ入力され、素子3で受信された信号は、位相差検出器19へ入力される。位相差検出器18では、素子1からの信号と、素子2からの信号との位相差φを検出する。また、位相差検出器19では、素子1からの信号と、素子3からの信号との位相差φを検出する。これらの位相差検出器18、19の出力は演算器20へ与えられ、演算器20では、位相差φと位相差φとの差Δφ=φ−φを演算する。
【0057】
演算器20で演算されたΔφは、位相バイアス演算部42へ与えられる。位相バイアス演算部42では、前述した原理に従い、Δφに基づいて位相巡回回数nを求め、位相差2nπに対応する位相バイアスθnを演算する。一方、方位角算出部43では、位相差検出器18で検出された位相差φから、従来のスプリットビーム方式に従って方位角θαを算出する。そして、位相バイアス演算部42で得られた位相バイアスθnと、方位角算出部43で得られた方位角θαとを演算器44で加算することにより、方位角θ=θn+θαが算出され、音波の到来方向が検出される。なお、ここでは位相差検出器18の出力を方位角算出部43へ入力しているが、位相差検出器19の出力を方位角算出部43へ入力して、位相差φからθαを算出するようにしてもよい。
【0058】
図15は、本発明の他の実施形態を説明するためのグラフである。この実施形態においては、位相差の差Δφに閾値を設けることで、所定の方向から到来する信号のみを選択し、ビームコントロールを行なう。従来、音波のビーム幅を制御したり、ビームのステアリング(旋回)を行なうためには、多数の振動子を配列した素子アレイを用い、各チャンネルの信号に対してビーム幅制御やビームステアリングに必要な遅延量を与えるのが一般的であるが、これによると多数のチャンネルが必要となるとともに、遅延量を与えるための回路が複雑で高価なものになる。
【0059】
そこで、本発明では図2のグラフにおいて、図15のように位相差の差Δφに2つの閾値X1、X2を設定する。一方の閾値X1は、方位角が−90°〜0°の範囲においてΔφを弁別するための閾値であり、他方の閾値X2は、方位角が0°〜+90°の範囲においてΔφを弁別するための閾値である。ここでは、一例として、閾値X1に対応する方位角θが−20°で、閾値X2に対応する方位角θが+20°となるように各閾値の値が設定されている。そして、これらの閾値X1、X2でΔφを弁別して、図15に実線で示したX1≦Δφ≦360°、0°≦Δφ≦X2の範囲にあるΔφを抽出する。この結果、検出される方位角θは、−20°〜+20°の範囲に絞られる。すなわち、この範囲の角度から到来する信号のみを選択し、それ以外の角度から到来する信号を除去することができる。このことは、ビーム幅を変化させたり、ビームを任意の方向にステアリングさせたりすることが可能なことを意味している。
【0060】
たとえば、図15において閾値X1の値を上げ、閾値X2の値を下げれば、方位角θの検出範囲は狭くなり、反対に、閾値X1の値を下げ、閾値X2の値を上げれば、方位角θの検出範囲は広くなる。これは、ビーム幅が変化することと等価である。また、閾値X1およびX2を連続的に変化させれば、方位角θの検出範囲も連続的に変化する。これは、ビームがステアリングすることと等価である。こうして、閾値X1、X2によりΔφを弁別することで、多数のチャンネルを備えた素子アレイを用いることなく、2素子あるいは3素子のみで構成される送受波器によって、ビーム幅の制御やビームのステアリングを行なうことが可能となる。
【0061】
次に、上述した原理に従って方位角を検出する装置の具体例について説明する。図16は、本発明の第1の方式による方位検出装置においてΔφに閾値を設ける場合のブロック図を示している。図において、1および2は、送受波器を構成する超音波振動子からなる素子であって、図1のように距離Lを隔てて配列されている。4および6は、周波数f1の信号を通過させるフィルタ、5および7は、周波数f2の信号を通過させるフィルタ、8はフィルタ4を通過した周波数f1の信号と、フィルタ6を通過した周波数f1の信号との位相差φf1を検出する位相差検出器、9はフィルタ5を通過した周波数f2の信号と、フィルタ7を通過した周波数f2の信号との位相差φf2を検出する位相差検出器である。位相差検出器8は本発明における第1の位相差検出手段を構成し、位相差検出器9は本発明における第2の位相差検出手段を構成する。10は位相差検出器8で検出された位相差φf1と、位相差検出器9で検出された位相差φf2との差Δφ=φf1−φf2を演算する演算器であって、本発明における演算手段を構成する。
【0062】
51は、前述の閾値X1、X2が設定されているスレッショルド回路であって、演算器10で演算された位相差の差Δφを閾値X1、X2で弁別して、所定範囲のΔφのみを抽出する。このスレッショルド回路51は、本発明における弁別手段を構成する。52は、スレッショルド回路51で抽出されたΔφに基づいて音波が到来する方位角θを検出する方位角検出部であって、本発明における方位検出手段を構成する。53は制御部であって、スレッショルド回路51における閾値X1、X2の値を制御する。この閾値の制御は、自動で行なってもよいし、操作部(図示省略)を操作して手動で行なってもよい。
【0063】
以下、図16の装置の動作を説明する。なお、図16では受信回路のみを図示しており、送信回路は省略してある。素子1、2からは、周波数がf1とf2の音波が水中に発射される。この場合、最初にたとえば周波数f1の音波を発射し、その後に周波数f2の音波を発射してもよいし、2つの周波数f1、f2の成分を含んだ音波を1回だけ発射してもよい。水中へ発射された音波はターゲットで反射し、その反射波(エコー)が素子1、2で受信される。
【0064】
素子1で受信された信号はフィルタ4、5に入力され、フィルタ4において周波数f1の信号が取り出され、フィルタ5において周波数f2の信号が取り出される。フィルタ4で取り出された周波数f1の信号は位相差検出器8へ入力され、フィルタ5で取り出された周波数f2の信号は位相差検出器9へ入力される。一方、素子2で受信された信号はフィルタ6、7に入力され、フィルタ6において周波数f1の信号が取り出され、フィルタ7において周波数f2の信号が取り出される。フィルタ6で取り出された周波数f1の信号は位相差検出器8へ入力され、フィルタ7で取り出された周波数f2の信号は位相差検出器9へ入力される。
【0065】
位相差検出器8では、素子1からの周波数f1の信号と、素子2からの周波数f1の信号との位相差φf1を検出する。また、位相差検出器9では、素子1からの周波数f2の信号と、素子2からの周波数f2の信号との位相差φf2を検出する。これらの位相差検出器8、9の出力は演算器10へ与えられ、演算器10では、位相差φf1と位相差φf2との差Δφ=φf1−φf2を演算する。
【0066】
演算器10で演算された位相差の差Δφは、スレッショルド回路51へ与えられる。スレッショルド回路51では、前述した原理に従い、Δφを閾値X1、X2で弁別して、X1≦Δφ≦360°、0°≦Δφ≦X2の範囲にあるΔφを抽出する。方位角検出部52では、抽出された位相差の差Δφに基づき、−20°〜+20°の角度から到来する音波に対してその方位角θを式(4)に従って計算し、音波の到来する方位を検出する。また、制御部53は、閾値X1、X2を可変制御することにより、方位角θの検出範囲を変化させ、ビーム幅の制御やビームステアリングを行なう。
【0067】
図17は、本発明の第2の方式による方位検出装置においてΔφに閾値を設ける場合のブロック図を示している。図において、1ないし3は、送受波器を構成する超音波振動子からなる素子であって、図7のように素子1と素子2とは距離Lを隔てて配列されており、素子2と素子3とは距離Lを隔てて配列されている。18は素子1で受信された信号と、素子2で受信された信号との位相差φを検出する位相差検出器、19は素子1で受信された信号と、素子3で受信された信号との位相差φを検出する位相差検出器である。位相差検出器18は本発明における第1の位相差検出手段を構成し、位相差検出器19は本発明における第2の位相差検出手段を構成する。20は位相差検出器18で検出された位相差φと、位相差検出器19で検出された位相差φとの差Δφ=φ−φを演算する演算器であって、本発明における演算手段を構成する。
【0068】
61は、前述の閾値X1、X2が設定されているスレッショルド回路であって、演算器20で演算された位相差の差Δφを閾値X1、X2で弁別して、所定範囲のΔφのみを抽出する。このスレッショルド回路61は、本発明における弁別手段を構成する。62は、スレッショルド回路61で抽出されたΔφに基づいて音波が到来する方位角θを検出する方位角検出部であって、本発明における方位検出手段を構成する。63は制御部であって、スレッショルド回路61における閾値X1、X2の値を制御する。この閾値の制御は、自動で行なってもよいし、操作部(図示省略)を操作して手動で行なってもよい。
【0069】
以下、図17の装置の動作を説明する。なお、図17では受信回路のみを図示しており、送信回路は省略してある。素子1〜3からは、周波数f(波長λ)の音波が水中に発射される。水中へ発射された音波はターゲットで反射し、その反射波(エコー)が素子1〜3で受信される。
【0070】
素子1で受信された信号は、位相差検出器18と位相差検出器19へ入力され、素子2で受信された信号は、位相差検出器18へ入力され、素子3で受信された信号は、位相差検出器19へ入力される。位相差検出器18では、素子1からの信号と、素子2からの信号との位相差φを検出する。また、位相差検出器19では、素子1からの信号と、素子3からの信号との位相差φを検出する。これらの位相差検出器18、19の出力は演算器20へ与えられ、演算器20では、位相差φと位相差φとの差Δφ=φ−φを演算する。
【0071】
演算器20で演算された位相差の差Δφは、スレッショルド回路61へ与えられる。スレッショルド回路61では、前述した原理に従い、Δφを閾値X1、X2で弁別して、X1≦Δφ≦360°、0°≦Δφ≦X2の範囲にあるΔφを抽出する。方位角検出部62では、抽出された位相差の差Δφに基づき、−20°〜+20°の角度から到来する音波に対してその方位角θを式(4)に従って計算し、音波の到来する方位を検出する。また、制御部63は、閾値X1、X2を可変制御することにより、方位角θの検出範囲を変化させ、ビーム幅の制御やビームステアリングを行なう。
【0072】
以上述べた実施形態においては、第1の方式において2素子を用い、第2の方式において3素子を用いた例を示したが、第1の方式に3個以上の素子を用い、第2の方式に4個以上の素子を用いることも可能である。
【0073】
また、以上の実施形態では、素子間距離や周波数が既知であるとして、方位角を求める場合について説明したが、本発明の応用例として、周波数や方位角を既知として素子間距離を求めることも可能であり、また、素子間距離や方位角を既知として周波数を求めることも可能である。
【0074】
また、以上の実施形態では、スプリットビーム方式による方位検出装置を例に挙げたが、本発明はスプリットビーム方式以外の方式を用いた前方探知ソナーのような装置にも適用することができる。
【0075】
さらに、以上の実施形態では、水中のターゲットで反射して帰来する音波の方位を検出する装置について述べたが、本発明はトランスポンダなどにおいて、反射を伴わずに到来する音波の方位を検出する場合にも適用が可能である。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、位相差の差を用いて方位角を検出することで方位角が一義的に定まるため、広い範囲にわたって方位角を正確に検出することが可能となり、信頼性の高い装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の方式による方位検出装置の原理を説明する図である。
【図2】第1の方式における位相差の差と方位角との関係を表したグラフの例である。
【図3】従来の方式における位相差と方位角との関係を表したグラフの例である。
【図4】本発明の第1の方式による方位検出装置のブロック図である。
【図5】第1の方式における他の実施形態を説明する原理図である。
【図6】他の実施形態における位相差の差と方位角との関係を表したグラフの例である。
【図7】本発明の第2の方式による方位検出装置の原理を説明する図である。
【図8】第2の方式における位相差の差と方位角との関係を表したグラフの例である。
【図9】第2の方式の他の実施形態における位相差の差と方位角との関係を表したグラフの例である。
【図10】本発明の第2の方式による方位検出装置のブロック図である。
【図11】本発明の他の実施形態を説明するためのグラフである。
【図12】方位角の検出精度を説明するためのグラフである。
【図13】本発明の第1の方式と従来の方式とを組み合わせた方位検出装置のブロック図である。
【図14】本発明の第2の方式と従来の方式とを組み合わせた方位検出装置のブロック図である。
【図15】本発明の他の実施形態を説明するためのグラフである。
【図16】本発明の第1の方式による方位検出装置において閾値を設ける場合のブロック図である。
【図17】本発明の第2の方式による方位検出装置において閾値を設ける場合のブロック図である。
【図18】スプリットビームを用いた音波到来方向の測定原理を説明する図である。
【図19】位相差が2π周期で巡回することを説明する図である。
【符号の説明】
1〜3 素子
8、9 位相差検出器
10 演算器
11 方位角検出部
18、19 位相差検出器
20 演算器
21 方位角検出部
31 方位角検出部
32 位相バイアス演算部
33 方位角算出部
34 演算器
41 方位角検出部
42 位相バイアス演算部
43 方位角算出部
44 演算器
51 スレッショルド回路
52 方位角検出部
53 制御部
61 スレッショルド回路
62 方位角検出部
63 制御部
Bm 音波のビーム
L、L、L 素子間距離
X1、X2 閾値
θ 方位角
θn 位相バイアス
φ 位相差
Δφ 位相差の差

Claims (9)

  1. 到来する音波を複数の素子で受信し、異なる素子で受信された音波の信号の位相差を検出し、当該位相差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出装置において、
    周波数f1の音波に対する素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、
    周波数f2の音波に対する素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、
    前記第1の位相差検出手段で検出された位相差と、前記第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された位相差の差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出手段と、
    を備えたことを特徴とする方位検出装置。
  2. 到来する音波を複数の素子で受信し、異なる素子で受信された音波の信号の位相差を検出し、当該位相差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出装置において、
    素子間隔がL1である1対の素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、
    素子間隔がL2である1対の素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、
    前記第1の位相差検出手段で検出された位相差と、前記第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された位相差の差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出手段と、
    を備えたことを特徴とする方位検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の方位検出装置において、
    複数の素子を、それぞれの受波面が互いに異なる方向を向くように傾けて配置し、前記方位検出手段は、各素子で受信される信号のレベルを比較することにより、音波が左右いずれの側から到来したかを判別し、当該判別結果と前記位相差の差とに基づいて音波が到来する方位を検出することを特徴とする方位検出装置。
  4. 請求項2に記載の方位検出装置において、
    各素子に入射する音波の周波数としてf1、f2の2周波を用い、第1の位相差検出手段は、周波数f1の音波に対する位相差を検出し、第2の位相差検出手段は、周波数f2の音波に対する位相差を検出することを特徴とする方位検出装置。
  5. 到来する音波を複数の素子で受信し、異なる素子で受信された音波の信号の位相差を検出し、当該位相差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出装置において、
    周波数f1の音波に対する素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、
    周波数f2の音波に対する素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、
    前記第1の位相差検出手段で検出された位相差と、前記第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された位相差の差から得られる位相バイアスと、前記第1または第2の位相差検出手段で検出された位相差から得られる方位角とに基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出手段と、
    を備えたことを特徴とする方位検出装置。
  6. 到来する音波を複数の素子で受信し、異なる素子で受信された音波の信号の位相差を検出し、当該位相差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出装置において、
    素子間隔がL1である1対の素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、
    素子間隔がL2である1対の素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、
    前記第1の位相差検出手段で検出された位相差と、前記第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された位相差の差から得られる位相バイアスと、前記第1または第2の位相差検出手段で検出された位相差から得られる方位角とに基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出手段と、
    を備えたことを特徴とする方位検出装置。
  7. 到来する音波を複数の素子で受信し、異なる素子で受信された音波の信号の位相差を検出し、当該位相差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出装置において、
    周波数f1の音波に対する素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、
    周波数f2の音波に対する素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、
    前記第1の位相差検出手段で検出された位相差と、前記第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された位相差の差を所定の閾値で弁別して、所定範囲内にある位相差の差のみを抽出する弁別手段と、
    前記弁別手段で抽出された位相差の差に基づいて、音波が到来する方位を検出する方位検出手段と、
    を備えたことを特徴とする方位検出装置。
  8. 到来する音波を複数の素子で受信し、異なる素子で受信された音波の信号の位相差を検出し、当該位相差に基づいて音波が到来する方位を検出する方位検出装置において、
    素子間隔がL1である1対の素子間での位相差を検出する第1の位相差検出手段と、
    素子間隔がL2である1対の素子間での位相差を検出する第2の位相差検出手段と、
    前記第1の位相差検出手段で検出された位相差と、前記第2の位相差検出手段で検出された位相差との差を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された位相差の差を所定の閾値で弁別して、所定範囲内にある位相差の差のみを抽出する弁別手段と、
    前記弁別手段で抽出された位相差の差に基づいて、音波が到来する方位を検出する方位検出手段と、
    を備えたことを特徴とする方位検出装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の方位検出装置において、
    前記弁別手段の閾値を制御する制御部を設け、当該制御部で閾値を可変制御することを特徴とする方位検出装置。
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