JP4875541B2 - 方位検出方法、物体検出装置、プログラム - Google Patents

方位検出方法、物体検出装置、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、探査波を送信し、探査波を反射した目標物体からの反射波を受信して、目標物体が存在する方位を検出する方位検出方法、その方法を適用した物体検出装置、及びプログラムに関する。
従来より、超音波等からなる探査波を送信して、その探査波を反射した目標物体からの反射波を、一定間隔で一列に受信素子を配置した素子アレーで受信し、各受信素子から得られる受信信号の位相差から、目標物体が存在する方位を検出する装置が知られている。
この種の装置では、探査波の波長をλとして、受信素子の素子間隔をλ/2より小さくすることが望ましい。これは、素子間隔がλ/2以上に設定されていると、方位の虚像が発生して方位を一意に特定することができないためである。
即ち、図18に示すように、受信素子の素子間隔をd、受信素子の正面方向に対する反射波の到来方向の角度をαO とすると、その到来方向から推定される推定方位の方位角αは(1)式で求められ、この(1)式を変形すると(2)式が得られる。
つまり、d≧λ/2であれば、(2)式の右辺の値が−1〜1を取るようなnが複数存在することにより、複数の方位角α(推定方位)が求められることになる。
例えば、d=1.0λ、αO =60°として(2)式からθを求めた場合、到来方向である60°以外に、虚像となる−7.7°が算出されることになる。
しかし、実際には、受信素子の直径がλ/2以上のものしかなく、受信素子の素子間隔をλ/2より小さくすることが困難であった。
これに対して、素子間隔が異なる二組の素子アレーを用い、それぞれにて虚像を含めた方位検出を行い、両者の間で検出結果が一致するものを実像、一致しないものを虚像として認識する方法が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平11−248821号公報 特開2001−318145号公報
しかし、これらの方法では、一方向の方位検出に対して二組の素子アレーが必要であり、特に、水平及び垂直の二方向の方位検出を行うには四組もの素子アレーが必要であるため、装置が大型化してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、装置構成を大型化することなく、虚像による方位の誤検出を防止可能な方位検出方法、物体検出装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の方位検出方法では、探査波を送信し、該探査波を反射した目標物体からの反射波を、四つの受信素子からなる受信素子群により受信し、その受信信号に基づいて、目標物体が存在する方位を検出する。なお、受信素子群としては、四つの受信素子が、一辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置されたものを使用する。
そして、第1ステップでは、前記正方形の互いに直交する辺上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める。
続く、第2ステップでは、方位候補の算出に使用されたものとは異なる受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて、方位候補の中の一つを抽出する。
そして、第3ステップでは、第2ステップでの抽出結果に基づいて、目標物体が存在する水平及び垂直方位を求める。
つまり、第1ステップでは、受信素子の配置に依存して、複数の方位候補が求められることになるが、第2ステップでは、第1ステップで方位候補の算出に用いた受信素子対とは、異なった受信素子対から得られる情報(受信信号の位相差)に基づいて、方位候補の絞り込み(即ち、虚像の除去)を行い、その絞り込んだ結果に基づいて、第3ステップでは、目標物体が存在する水平及び垂直方位を求めている。
従って、本発明の方位検出方法によれば、必要最小限の受信素子により、水平及び垂直の二方向の方位検出、及び虚像による誤検出防止を実現することができる。
更に、本発明の方位検出方法では、第2ステップは、次のように構成されている。
まず、第21ステップにて、前記正方形の各対角線上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める。
続く、第22ステップでは、第1ステップで算出された方位候補のいずれか一つと、第21ステップで算出された方位候補のいずれか一つとからなる複数の方位候補対のそれぞれについて、該方位候補対を構成する二つの方位候補が示す方位差を求める。
そして、第23ステップでは、第22ステップにて求められた方位差が最小となる方位候補対を抽出することにより、第1ステップにて求められた方位候補の中の一つを抽出する。
即ち、四つの受信素子を正方形の頂点に位置するように配置した場合、正方形の各辺上に位置する受信素子対(以下「同一辺素子対」という)と、正方形の各対角線上に位置する受信素子対(以下「対角線素子対」という)とでは、素子間隔が異なったものとなる。
このため、同一辺素子対からの受信信号の位相差に基づく方位候補(第1ステップで算出,以下第1方位候補ともいう)と、対角線素子対からの受信信号の位相差に基づく方位候補(第21ステップで算出,以下第2方位候補ともいう)とでは、虚像の現れる方位が異なったものとなり、その結果、第1方位候補のいずれか一つと第2方位候補のいずれか一つとからなる複数の方位候補対のうち、方位候補対を構成する二つの方位候補が示す方位が一致するものを実像同士の組合せ、一致しないものを虚像同士の組合せ、又は実像と虚像との組合せとみなすことができる。但し、ここでは、方位差が最小となる方位候補対を、方位が一致するものとみなしている。
このように、本発明の方位検出方法では、素子間隔や配列方向が異なるように設けられた複数の素子アレーからの受信信号を用いるのではなく、正方形に配置された四つの受信素子からの受信信号を用い、その四つの受信素子の組合せを適宜変えることにより、素子間隔の異なる2種類の素子対(同一辺素子対、対角線素子対)や、その2種類の素子対のそれぞれについて、配列方向が互いに直交する二組の素子対が実現されるものとして、方位検出を行っている。
従って、本発明の方位検出方法によれば、必要最小限の受信素子により、水平及び垂直の二方向の方位検出、及び虚像による誤検出防止を実現することができる。
なお、請求項1に記載の方位検出方法において、第3ステップでは、請求項2に記載のように、第22ステップにて求められた方位差が予め設定された抽出閾値以下となる方位候補対の数が0又は複数である場合に、方位未検出としてもよい。この場合、より確実に誤検出を防止することができる。
次に、請求項3に記載の方位検出方法では、四つの受信素子からなり、且つ、該受光素子のうち三つが、一辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置されると共に、受光素子の一つが、特異受信素子として、正方形と同一面内で正方形の辺及びその延長線上から外れた位置に配置された受光素子群を使用する。そして、第2ステップは、次のように構成されている。
まず、第21ステップにて、反射波の到来方向を示す水平及び垂直方位から、前記正方形の頂点のうち受信素子が未配置の頂点である空き頂点での反射波の位相と特異受信素子での反射波の位相との差である仮想位相差を算出するための式を判定式として、第1ステップで算出された方位候補を判定式にそれぞれ代入することで、方位候補毎に候補判定値を算出する。
続く、第22ステップにて、特異受信素子を用いて形成される受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて、仮想位相差を算出する。
そして、第23ステップにて、第21ステップで求めた候補判定値と第22ステップで求めた仮想位相差との差が最小となる方位候補を抽出する。
つまり、正方形の各頂点に4個の受信素子を配置する場合は、平行する二つの辺上に位置する二組の受信素子対から得られる位相差情報が同じものとなってしまうのに対して、正方形の頂点からずれた位置に配置される特異受信素子を設けたことにより、4個の受信素子からより多くの位相差情報を得ることになる。
そして、本発明の方位検出方法では、正方形の互いに直交する辺上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求め、その方位候補を判定式にそれぞれ代入することによって、方位候補毎に候補判定値を求める。
但し、判定式は、反射波の到来方向を示す水平及び垂直方位から、正方形の頂点のうち受信素子が未配置の頂点である空き頂点での反射波の位相と特異受信素子での反射波の位相との差である仮想位相差を算出するための式である。
具体的には、図11に示すように、x軸,y軸,z軸からなる3次元座標系でz=0のx−y平面上に受信素子を配置するものとして、x−y平面上の位置Pi の座標を(dxi ,dyi )、探査波の波長をλとし、反射波の到来方向がx−z平面に対する仰角(垂直方位)θとx−z平面内での水平角(水平方位)φとで表されるものとし、原点での反射波の位相を基準位相とした場合の位置Pi での反射波の位相ri は、(3)式で表される。また、任意の二つの位置Pi ,Pj で受信される反射波の位相差ΔΦijは、(4)式で表される。
また、図13(a)に示すように、3個の受信素子が配置される正方形の各辺がx軸及びy軸に沿って配置され、且つその正方形の中心を座標の原点として、空き頂点の位置に対する特異受信素子の位置のx軸方向へのオフセット量をDx ,y軸方向へのオフセット量をDy とし、反射波が方位(φk ,θk )から到来するものとすると、空き頂点での反射波の位相と特異受信素子での反射波の位相との差(即ち候補判定値)ΔΦk (φk ,θk )を求めるための式(即ち、判定式)は、(5)式で表されることになる。
更に、本発明の方位検出方法では、このような判定式を用いて算出される候補判定値とは別に、特異受信素子を用いて形成される受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて仮想位相差を算出し、候補判定値と仮想位相差との差が最小となる方位候補を、目標物体の検出方位として抽出する。
具体的には、図13(a)に示すように、4個の受信素子E1〜E4の位置(素子の中心位置)をそれぞれP1,P2,P3,P4とし、P1,P2,P4が正方形の各頂点に位置し、P3が空き頂点から外れて位置する(即ち特異受信素子の配置位置)ものすると、各受信素子対で検出される反射波の位相差ΔΦijは、(6)〜(11)式で表される。
そして、(5)式の右辺と一致するように(6)〜(11)式を組み合わせた式を予め設定しておき、その式(例えば(12)式参照)に従って、位相差ΔΦijを加減算することで仮想位相差ΔΦexp が算出される。
つまり、実像に対応した方位候補の候補判定値ΔΦk は、実測値から求められた仮想位相差ΔΦexp と一致するはずであるため、そのような候補判定値ΔΦk を有する方位候補を、目標物体の検出方位として抽出するのである。
このように、本発明の方位検出方法によれば、請求項1の場合と同様に、必要最小限の受信素子により、水平及び垂直の二方向の方位検出、及び虚像による誤検出防止を実現することができる
なお、請求項3に記載の方位検出方法において、第3ステップでは、請求項4に記載のように、第21ステップで求めた候補判定値と第22ステップで求めた仮想位相差との差が予め設定された抽出閾値以下となる方位候補の数が0又は複数である場合に、方位未検出としてもよい。この場合、より確実に誤検出を防止することができる。
次に、請求項5に記載の物体検出装置では、送信手段が、探査波を送信し、受信手段が、一辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置された四つの受信素子からなる受信素子群を使用して、探査波を反射した目標物体からの反射波を受信する
そして、第1方位候補群算出手段が、正方形の互いに直交する辺上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補(総称する場合は「第1方位候補群」という)を求める。
すると、候補絞込手段が、第1方位候補群算出手段にて方位候補の算出に使用されたものとは異なる受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて前記方位候補の一つを抽出し、その抽出結果に基づいて、方位決定手段が、目標物体が存在する水平及び垂直方位を求める。
更に、候補絞込手段では、第2方位候補群算出手段が、正方形の各対角線上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補(総称する場合は「第2方位候補群」という)を求める。すると、方位差算出手段が、第1方位候補算出手段で算出された方位候補のいずれか一つと、第2方位候補群算出手段で算出された方位候補のいずれか一つとからなる複数の方位候補対のそれぞれについて、該方位候補対を構成する二つの方位候補が示す方位差を求める。そして、方位候補対抽出手段が、方位差算出手段にて求められた方位差が最小となる方位候補対を抽出する。
つまり、請求項5に記載の物体検出装置は、請求項1に記載の方位検出方法を実現する装置であり、従って、本発明の物体検出装置によれば、請求項1に記載の方位検出方法による効果と同様の効果を得ることができる。
なお、方位決定手段は、請求項6に記載のように、方位差算出手段にて算出された方位差が予め設定された抽出閾値以下となる方位候補対の数が0又は複数である場合に、方位未検出とするように構成されていてもよい。
つまり、請求項6に記載の物体検出装置は、請求項2に記載の方位検出方法を実現する装置であり、従って、請求項6に記載の物体検出装置によれば、請求項2に記載の方位検出方法による効果と同様の効果を得ることができる。
ところで、請求項5又は請求項6に記載の物体検出装置において、第1方位候補群算出手段は、請求項7に記載のように、第1方位候補を求める際に、正方形の平行する二つの辺上に位置する二組の受信素子対から得られる受信信号の位相差の平均値を用いるように構成してもよい。
これにより、第1方位候補から特定される方位の精度を向上させることができる。
また、この場合、請求項8に記載のように、方位決定手段は、抽出した方位候補対のうち第1方位候補の情報を用いて方位を求めることが望ましい。
即ち、正方形には互いに直交する2本の対角線しか存在せず、対角線上の受信素子対は、その配列方向の等しいものが存在しない。このため、第2方位候補を求める際に、受信信号の位相差の平均値を用いることができず、位相差の平均値を用いて求められる第1方位候補の方が、より精度や信頼性が高いためである。
次に、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の物体検出装置において、方位差算出手段は、請求項9に記載のように、第1及び第2方位候補のうち、これら方位候補から求められる水平及び垂直方位のいずれかが、受信素子の半値角内の方位から外れているものを、方位候補対の対象から除外するように構成されていてもよい。
つまり、受信素子のビームから外れた方位を示す方位候補は、虚像である可能性が高いため、これを除外することにより、方位差算出手段での処理量を大幅に削減することができる。
なお、方位差算出手段を上述のように構成する代わりに、請求項14に記載のように、方位決定手段を、求めた水平及び垂直方位の絶対値のいずれかが、受信素子の半値角内の方位から外れている場合に、方位未検出とするように構成してもよい。
次に、請求項10に記載の物体検出装置では四つの受信素子からなり、且つ、該受光素子のうち三つが、一辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置されると共に、受光素子の一つが、特異受信素子として、前記正方形と同一面内で前記正方形の辺及びその延長線上から外れた位置に配置された受光素子群を使用する。そして、候補絞込手段を次のように構成されている。
即ち、候補判定値算出手段が、第1方位候補群算出手段で算出された方位候補を判定式にそれぞれ代入することで、方位候補毎に候補判定値を算出する。但し、判定式としては、反射波の到来方向を示す水平及び垂直方位から、正方形の頂点のうち前記受信素子が未配置の頂点である空き頂点での反射波の位相と特異受信素子での反射波の位相との差である仮想位相差を算出するための式を用いる。
これと共に、仮想位相差算出手段が、特異受信素子を用いて形成される受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて、仮想位相差を算出する。
すると、方位候補抽出手段が、候補判定値算出手段で求めた候補判定値と仮想位相差算出手段で求めた仮想位相差との差が最小となる方位候補を抽出する。
なお、方位決定手段は、請求項11に記載のように、候補判定値算出手段で求めた候補判定値と仮想位相差算出手段で求めた仮想位相差との差が予め設定された抽出閾値以下となる方位候補の数が0又は複数である場合に、方位未検出とするように構成されていてもよい。
つまり、請求項10及び請求項11に記載の物体検出装置は、請求項3及び請求項4に記載の方位検出方法を実現する装置であり、従って、請求項10及び請求項11に記載の物体検出装置によれば、請求項3及び請求項4に記載の方位検出方法による効果と同様の効果を得ることができる。
ところで、請求項10又は請求項11に記載の物体検出装置では、請求項12に記載のように、正方形の辺に沿った直交する二つの方向をx軸方向及びy軸方向、空き頂点の位置に対する特異受信素子の位置のx軸方向へのオフセット量をDx,y軸方向へのオフセット量をDyとして、オフセット量Dx,Dyは、互いに異なる値に設定されていることが望ましい。この場合、四つの受信素子からより多くの位相情報が得られることになるため、方位検出精度を向上させることができる。
また、候補判定値算出手段は、請求項13に記載のように、方位候補のうち、該方位候補から求められる水平及び垂直方位のいずれかが、受信素子の半値角内の方位から外れるものを、候補判定値の算出対象から除外するように構成されていてもよい。
つまり、受信素子のビームから外れた方位を示す方位候補は、虚像である可能性が高いため、これを除外することにより、候補判定値算出手段での処理量を大幅に削減することができる。
なお、候補判定値算出手段を上述のように構成する代わりに、請求項14に記載のように、方位決定手段を、求めた水平及び垂直方位の絶対値のいずれかが、受信素子の半値角内の方位から外れている場合に、方位未検出とするように構成してもよい。
ところで、本発明の物体検出装置は、請求項15に記載のように、距離算出手段が、送信手段による前記探査波の送信開始タイミングと受信手段による目標物体からの反射波の受信タイミングとの差から、目標物体までの距離を求めるように構成されていてもよい。
この場合、方位決定手段にて求められる方位と、距離算出手段で求められる距離とにより、目標物体の三次元位置を求めることができる。
そして、送信手段により送信される探査波としては、例えば、請求項16に記載のように、超音波を用いることができる。
なお、探査波は、超音波に限るものではなく、電磁波等であってもよいが、比較的波長の長い超音波を用いることにより、受信素子の製造を容易に行うことができる。
また、送信手段は、請求項17に記載のように、受信手段を構成する四つの受信素子のうち少なくとも一つを送信素子として共用するように構成されていてもよい。
この場合、装置の部品点数を削減することができる。また、複数の受信素子を送信素子として共用する場合には、送信出力が増大するため、検知範囲を広げることができる。
ところで、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方位検出方法を実現する各ステップは、請求項18に記載のように、コンピュータに実行させるためのプログラムとして構成されていてもよい。
この場合、そのプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶させ、その記憶させたプログラムを必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。なお、記録媒体は、持ち運び可能なものであってもよいし、コンピュータシステムに予め組み込まれたものであってもよい。また、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステムにロードされるものであってもよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された物体検出装置1の全体構成を示すブロック図である。この物体検出装置1は、超音波パルスを送信して、その超音波パルスを反射した目標物体からの反射波を受信することにより、その受信信号から目標物体の三次元位置を示す位置データを生成するものである。
<全体構成>
図1に示すように、物体検出装置1は、超音波を発生する送信素子3と、送信素子3にパルス状の超音波(以下「超音波パルス」という)送信させる送信部5と、超音波を受信する四つの受信素子E1〜E4からなる受信素子アレー7と、受信素子アレー7からの受信信号、及び送信部5からのタイミング信号(後述する)に基づいて、送信素子3から送出された超音波パルスを反射した目標物体の三次元位置を示す位置データを生成する受信部9とを備えている。
このうち、送信部5は、超音波パルスの送出タイミングを示すタイミング信号を発生させる送信タイミング制御部11と、送信タイミング制御部11からのタイミング信号に従って、所定周波数(本実施形態では40kHz),所定パルス幅(本実施形態では250μs)の超音波パルスを送信素子3から送信させるための送信信号を生成する送信信号生成部13とからなる。
受信素子アレー7を構成する四つの受信素子E1〜E4は、図2(a)に示すように、正方形の各頂点に位置するように配置されており、その正方形の一辺の長さ(即ち、正方形の辺に沿った方向に隣接する受信素子の素子間隔)dは、送信素子3から送出される超音波パルスの波長をλとして、d≧λ/2に設定されている。また、各受信素子E1〜E4は、正方形の面の法線方向が正面となり、しかも、正方形の各辺が、水平方向及び垂直方向と一致するように配置されている。なお、本実施形態では、受信素子アレー7を正面から見て、左上の受信素子をE1,右上の受信素子をE2,左下の受信素子をE3,右下の受信素子をE4としている。
また、以下では、図2(b)に示すように、受信素子E1,E2からなる素子対EP12、受信素子E3,E4からなる素子対EP34、受信素子E1,E3からなる素子対EP13、受信素子E2,E4からなる素子対EP24を、同一辺素子対と呼び、受信素子E1,E4からなる素子対EP14、受信素子E2,E3からなる素子対EP23を、対角線素子対と呼ぶものとする。
<受信部の構成>
図1に戻り、受信部9は、受信素子E1〜E4のそれぞれに設けられ、受信素子Ei(i=1,2,3,4)からの受信信号を直交復調してI信号,Q信号からなる復調信号Riを生成する復調部21と、送信タイミング制御部11からのタイミング信号と、各復調部21からの復調信号R1,R2,R3,R4に基づいて、目標物体までの距離Lを算出する距離算出部23と、復調信号R1,R2,R3に基づき、同一辺素子対EP12,EP13での位相差から、目標物体が存在すると推定される水平方位φk1及び垂直方位θk1(k1=1,2,…)を示す複数の第1方位候補(φk1,θk1)を生成する第1方位候補群生成部25と、復調信号R1,R2,R3,R4に基づき、対角線素子対EP14,EP23での位相差から、目標物体が存在すると推定される水平方位φk2及び垂直方位θk2(k2=1,2,…)を示す複数の第2方位候補(φk2,θk2)を生成する第2方位候補群生成部26と、第1方位候補群生成部25にて生成された第1方位候補群、及び第2方位候補群生成部26にて生成された第2方位候補群に基づいて、目標物体が存在する水平方位φおよび垂直方位θを決定する方位決定部27と、距離算出部23にて算出された距離L、及び方位決定部27にて決定された方位(φ,θ)に基づき、図11に示すように、目標物体の位置データ(xT ,yT ,zT )を生成する位置変換部29とを備えている。
なお、距離算出部23は、タイミング信号から特定される送信タイミングから、復調信号R1〜R4から特定される受信タイミングまでの時間と、超音波の伝搬速度とに基づいて距離を算出するように構成されている。
また、復調部21は、受信信号をデジタル信号に変換するAD変換器、直交復調を実行する直交復調器、直交復調器にて復調された信号から高周波成分を除去するLPF(ローパスフィルタ)などで構成された周知のものである。
<第1及び第2方位候補群生成部の詳細>
ここで、図3は、(a)が第1方位候補群生成部25の構成を示すブロック図、(b)が第2方位候補群生成部26の構成を示すブロック図である。
第1方位候補群生成部25は、図3(a)に示すように、復調信号R1,R2の位相差ΔΦ1,2 を算出する位相差算出部31と、復調信号R1,R3の位相差ΔΦ1,3 を算出する位相差算出部33と、位相差ΔΦ1,2 から1又は複数の水平方位を、位相差ΔΦ1,3 から1又は複数の垂直方位を求め、これら水平方位と垂直方位とを全てのパターンで組み合わせることで複数の方位対を生成する方位推定部35とを備え、方位推定部35にて生成された方位対を第1方位候補(φk1,θk1)として出力するように構成されている。
なお、方位推定部35では、(1)式の右辺をΔΦとして変形した(13)式を使用し、αを水平方位φ又は垂直方位θとし、位相差算出部31,33で求めたΔΦ1,2 ,ΔΦ1,3 をΔΦに代入して、−90°〜90°の範囲でα(φ又はθ)を算出する。
例えば、同一辺素子対の素子間隔d=λ,位相差ΔΦ=0の場合、(13)式によって、水平方位φ,垂直方位θとして、それぞれ−90°,0°,+90°が求められ、図4(a)のグラフ上の点で示される9個の第1方位候補が設定されることになる。
一方、第2方位候補群生成部26は、図3(b)に示すように、復調信号R1,R4の位相差ΔΦ1,4 を算出する位相差算出部41と、復調信号R2,R3の位相差ΔΦ2,3 を算出する位相差算出部43と、位相差ΔΦ1,4 から受信素子E1,E4の配列方向の方位(以下「第1対角方位」という)を、位相差ΔΦ2,3 から受信素子E2,E3の配列方向の方位(以下「第2対角方位」という)を推定し、推定された第1対角方位と第2対角方位とを全てのパターンで組み合わせることで複数の方位対を生成する方位推定部45と、方位推定部45にて生成された方位対を、対角線方向の座標系から水平,垂直方向の座標系に変換する座標変換部47とを備え、座標変換部47にて座標変換された方位対を、第2方位候補(φk2,θk2)として出力するように構成されている。
なお、方位推定部45では、(14)式を使用し、位相差ΔΦ1,4 ,ΔΦ2,3 をΔΦに代入して、−90°〜90°の範囲で方位候補α’(第1対角方位,第2対角方位)を算出する。
例えば、同一辺素子対の素子間隔d=λ,位相差ΔΦ=0の場合、(14)式によって、第1対角方位,第2対角方位として、それぞれ−45°,0°,+45°が求められ、更に、座標変換部47にて、水平方位φ,垂直方位θで表される座標系に座標変換(45°回転)されると、図4(b)のグラフ上の点で示される9個の第2方位候補が設定されることになる。
<方位決定部の詳細>
次に、これら第1方位候補、及び第2方位候補に基づいて、目標物体の方位を決定する方位決定部27での処理を、図5に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は、超音波パルスの送信が行われ、第1及び第2方位候補群が生成される毎に起動される。
本処理が起動すると、図5に示すように、まず、S100では、第1方位候補(φk1,θk1)及び第2方位候補(φk2,θk2)の中から、φk1,φk2又はθk1,θk2のいずれか一方でも、受信素子E1〜E4の半値角内の方位から外れるものを排除して、受信素子E1〜E4の受信ビーム内の方位を示す方位候補のみを抽出する。
続くS110では、S100で抽出された第1方位候補群の中のいずれか一つの第1方位候補(φk1,θk1)と、同じくS100で抽出された第2方位候補群の中のいずれか一つの第2方位候補(φk2,θk2)とを、全てのパターンで組み合わせることで複数の方位候補対を設定し、各方位候補対について、その方位候補対を構成する二つの方位候補間の方位差を算出する。
例えば、第1及び第2方位候補群にそれぞれ9個の方位候補対がある場合には、9×9=81個の方位候補対が設定される。そして、方位差として、具体的には、水平方位φ=0°,垂直方位θ=0°を座標軸とする座標上での両方位候補間の距離を求める。
次に、S120では、S110にて求められた方位差が最小となる方位候補対を抽出し、S130では、その抽出した方位候補対を構成する第1方位候補が示す方位を、検出方位(φ,θ)として決定し、S140では、その決定した検出方位(φ,θ)を位置変換部29に出力して、処理を終了する。
なお、S130では、必ずしも第1方位候補が示す方位を検出方位とする必要はなく、例えば、第2方位候補が示す方位、又は両方位候補の平均が示す方位を検出方位としてもよい。
つまり、本処理では、図6に示すように、第1方位候補群と第2方位候補群とを、水平方位、垂直方位を座標軸とする座標面上で重ね合わせて、両者間の距離が最も近い(理想的には一致する)方位候補が実像、それ以外のものは虚像であるとして、検出方位を決定するようにされている。
<効果>
以上説明したように、物体検出装置1では、正方形に配置された四つの受信素子E1〜E4からなる受信素子アレー7を用い、その四つの受信素子の組合せを適宜変えることにより、素子間隔の異なる2種類の素子対(同一辺素子対、対角線素子対)や、その2種類の素子対のそれぞれについて、配列方向が互いに直交する二組の素子対を実現している。
従って、物体検出装置1によれば、必要最小限の受信素子により、水平及び垂直の二方向の方位検出、及び虚像による誤検出防止を実現することができる。
また、物体検出装置1では、受信信号の位相を利用して方位を推定するため、受信レベルにより推定する場合と比較して、外乱の影響を受けにくく、信頼性の高い検出を行うことができる。
なお、本実施形態は、請求項1及び請求項5に対応するものであり、送信素子3,送信部5が送信手段、受信素子アレー7が受信手段、第1方位候補群生成部25が第1ステップ及び第1方位候補群算出手段、第2方位候補群生成部26が第21ステップ及び第2方位候補群算出手段、S100〜S110が第22ステップ及び方位差算出手段、S120が第23ステップ及び方位候補対抽出手段、S130が第3ステップ及び方位決定手段、距離算出部23が距離算出手段に相当する。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
本実施形態では、第1方位候補群生成部25aの構成が、第1実施形態のものとは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図7は、本実施形態における第1方位候補群生成部25aの構成を示すブロック図である。
図7に示すように、第1方位候補群生成部25aは、復調信号R1,R2の位相差ΔΦ1,2 を算出する位相差算出部31と、復調信号R3,R4の位相差ΔΦ3,4 を算出する位相差算出部32と、復調信号R1,R3の位相差ΔΦ1,3 を算出する位相差算出部33と、復調信号R2,R4の位相差ΔΦ2,4 を算出する位相差算出部34と、位相差算出部31,32で算出された位相差ΔΦ1,2 ,ΔΦ3,4 の平均を算出する平均位相差算出部37と、位相差算出部33,34で算出された位相差ΔΦ1,3 ,ΔΦ2,4 の平均を算出する平均位相差算出部38とを備えている。
また、第1方位候補群生成部25aは、上述の(13)式を使用し、平均位相差算出部37で算出された平均位相差をΔΦに代入することで、1又は複数のα(この場合、水平方位φ)を求めると共に、上述の(14)式を使用し、平均位相差算出部38で算出された平均位相差をΔΦに代入することで、1又は複数のα(この場合、垂直方位θ)を求め、これら水平方位φと垂直方位θとを全てのパターンで組み合わせることで複数の方位対を生成する方位推定部35を備えており、この方位推定部35にて生成された方位対を第1方位候補として出力するように構成されている。
つまり、同一辺素子対では、配列方向が等しいものが二組ずつ存在するため、同じ配列方向の素子対で得られる位相差の平均を、同一辺素子対の位相差としている。
従って、本実施形態によれば、第1方位候補が示す方位の精度を向上させることができ、その結果、S130では第1方位候補に基づいて検出方位を決定するように構成することで、方位決定部27が出力する検出方位の精度、更には、受信部9が出力する位置データの精度を向上させることができる。
なお、本実施形態において、第1方位候補群生成部25aが請求項7における第1方位候補群算出手段に相当する。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定部27での処理の一部が、第1実施形態のものとは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図8は、本実施形態における方位決定部27が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
図8に示すように、本処理では、第1実施形態のものと比較して、S100が省略され、S135,S150が追加されている。
即ち、本処理が起動すると、まず、S110では、第1方位候補群の中のいずれか一つの第1方位候補と、第2方位候補群の中のいずれか一つの第2方位候補とを、全てのパターンで組み合わせることで複数の方位候補対を設定し、各方位候補対について、その方位候補対を構成する二つの方位候補間の方位差を算出する。
次に、S120では、S110にて求められた方位差が最小となる方位候補対を抽出し、S130では、その抽出した方位候補対を構成する第1方位候補が示す方位を、検出方位として決定する。
続くS135では、S130にて決定した検出方位が、受信素子E1〜E4の半値角内の方位、即ち、受信ビーム内の方位であるか否かを判断し、検出方位が受信ビーム内の方位であれば、S140に進んで、その決定した検出方位を位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
一方、S130にて、検出方位が受信ビーム外の方位であると判断された場合は、S150に進み、方位が未検出であることを位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
つまり、本実施形態では、受信ビーム内の方位を示すものであるか否かの判断を、第1実施形態のように方位候補に対して行うのではなく、検出方位に対して行っており、これにより、常に検出方位が出力されるのではなく、方位未検出となる場合があるようにされている。
このように構成された本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、検出方位の信頼性をより向上させることができる。
なお、本実施形態において、S130〜S150が請求項14における方位決定手段に相当する。
[第4実施形態]
次に第4実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定部27での処理が、第1実施形態のものとは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図9は、本実施形態における方位決定部27が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
本処理が起動すると、図9に示すように、まず、S200では、第1方位候補群及び第2方位候補群の中から、水平方位又は垂直方位のいずれか一方でも、受信素子E1〜E4の半値角内の方位から外れるものを除外して、受信素子E1〜E4の受信ビーム内の方位を示す方位候補のみを抽出する。
続くS210では、S200で抽出された第1方位候補群の中のいずれか一つの第1方位候補と、同じくS200で抽出された第2方位候補群の中のいずれか一つの第2方位候補とを、全てのパターンで組み合わせることで複数の方位候補対を設定し、各方位候補対について、その方位候補対を構成する二つの方位候補間の方位差を算出する。
そして、S220では、S210で算出された方位差が、予め設定された閾値以下となる方位候補対が一つだけ存在するか否かを判断し、方位差が閾値以下となる方位候補対が一つだけ存在する場合には、S230に進んで、その方位候補対を、検出方位として決定し、続くS240にて、その決定した検出方位を位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
先のS220にて、方位差が閾値以下となる方位候補対が0又は複数存在すると判断された場合には、S250に進み、方位が未検出であることを位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
つまり、本実施形態では、上記実施形態のように方位差が最小となる方位候補対に基づいて検出方位を決定するのではなく、方位差が閾値以下となる方位候補対に基づき、しかもそのような方位候補対が一つだけ存在する場合に、検出方位を決定している。
従って、本実施形態によれば、虚像同士からなる方位候補対が偶然同じ位置に現れてしまったとしても、そのような方位候補対によって方位を誤検出してしまうことがなく、検出方位の信頼性をより一層向上させることができる。
なお、本実施形態において、S220〜S250が請求項2における第3ステップ及び請求項6における方位決定手段に相当する。
[第5実施形態]
次に第5実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定部27での処理の一部が、第4実施形態のものとは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図10は、本実施形態における方位決定部27が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
図10に示すように、本処理では、第4実施形態のものと比較して、S200が省略され、S235が追加されている。
即ち、本処理が起動すると、まず、S210では、第1方位候補群の中のいずれか一つの第1方位候補と、第2方位候補群の中のいずれか一つの第2方位候補とを、全てのパターンで組み合わせることで複数の方位候補対を設定し、各方位候補対について、その方位候補対を構成する二つの方位候補間の方位差を算出する。
そして、S220では、S210で算出された方位差が、予め設定された閾値以下となる方位候補対が一つだけ存在するか否かを判断し、方位差が閾値以下となる方位候補対が一つだけ存在する場合には、S230に進んで、その方位候補対を、検出方位として決定する。
続くS235では、S230にて決定した検出方位が、受信素子E1〜E4の半値角内の方位、即ち、受信ビーム内の方位であるか否かを判断し、検出方位が受信ビーム内の方位であれば、S240に進んで、その決定した検出方位を位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
また、先のS220にて、方位差が閾値以下となる方位候補対が0又は複数存在すると判断された場合、或いはS235にて、検出方位が受信ビーム外の方位であると判断された場合には、S250に進み、方位が未検出であることを位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
つまり、本実施形態では、第3実施形態の特徴(S235)と第4実施形態の特徴(S220)を兼ね備えている。
従って、本実施形態によれば、これらの相乗効果により、方位検出の精度や信頼性をより一層向上させることができる。
[第6実施形態]
次に第6実施形態について説明する。
図12は、本実施形態の物体検出装置1aの全体構成を示すブロック図である。
なお、本実施形態では、受信素子アレー7a、及び受信部9aの構成の一部が、第1実施形態のものとは異なるため、この相違する部分を中心に説明する。
<受信素子アレーの構成>
まず、受信素子アレー7aを構成する四つの受信素子E1〜E4は、図13(a)に示すように、そのうちの三つの受信素子E1,E2,E4が正方形の各頂点に位置するように配置されており、残りの受信素子E3が正方形の頂点から外れた地点に位置するように配置されている。
以下では、受信素子E1,E2,E4が配置されていない正方形の頂点を空き頂点、空き頂点から外れた地点に配置された受信素子E3を特異受信素子とも呼ぶものとする。
また、説明の便宜のため、受信素子アレー7aが配置される三次元空間の座標系を、以下のように定義する。
即ち、上記正方形の中心を原点とし、正方形の辺に沿った直交する二つの方向を、x軸方向,及びy軸方向とする。つまり、受信素子アレー7aは、図11に示すように、z=0のx−y平面上に、z軸方向を正面にして配置されていることになる。
また、受信素子アレー7aを構成する各受信素子E1〜E4は、図13(a)に示すように、正面方向から見て、左上の受信素子をE1,右上の受信素子をE2,左下の受信素子をE3,右下の受信素子をE4とする。但し、x軸座標は左方向が正、y軸座標は上方向が正であるものとする。
そして、上記正方形の一辺の長さ(即ち、正方形の辺に沿った方向に隣接する受信素子の素子間隔)dは、送信素子3から送出される超音波パルスの波長をλとして、d≧λ/2に設定され、また、特異受信素子E3の空き頂点からのx軸方向へのオフセット量(ずれ量)をDx、y軸方向へのオフセット量をDyとし、これらオフセット量Dx,Dyは、互いに異なった大きさとなるように設定されている。
<受信部の構成>
図12に戻り、受信部9aは、第1実施形態のものと同様に構成された、復調部21,距離算出部23,位置変換部29を備えている。
これに加えて、受信部9aは、復調信号R1,R2,R4に基づき、同一辺素子対EP12,EP24での位相差から、目標物体が存在すると推定される水平方位θk 及び垂直方位φk (k=1,2,…)を示す複数の方位候補(θk ,φk )を生成する方位候補群生成部51と、復調信号R1,R2,R3,R4に基づき、対角線素子対EP12,EP23,EP24での位相差から目標物体の仮想位相差ΔΦexp を生成する仮想位相差生成部53と、方位候補群生成部51にて生成された方位候補(θk ,φk )、及び仮想位相差生成部53にて生成された仮想位相差ΔΦexp に基づいて、目標物体が存在する方位(θ,φ)を決定する方位決定部55とを備えている。
なお、方位候補群生成部51は、第1方位候補群生成部25とは使用する復調信号が一つだけ異なっているが、それ以外は、第1方位候補群生成部25と全く同様に構成されているため、ここでは説明を省略する。
<仮想位相差生成部の詳細>
図14は、仮想位相差生成部53の構成を示すブロック図である。
仮想位相差生成部53は、図14に示すように、復調信号R1,R2の位相差ΔΦ1,2 (上述の(4)式参照)を算出する位相差算出部61と、復調信号R2,R3の位相差ΔΦ3,2 を算出する位相差算出部62と、復調信号R2,R4から位相差ΔΦ4,2 を算出する位相差算出部63と、各位相差算出部61,62,63にて算出された位相差ΔΦ1,2 ,ΔΦ3,2 ,ΔΦ4,2 を、次の(15)式に従って加算することにより、仮想位相差ΔΦexp を算出する仮想位相差算出部64とからなる。
<方位決定部の詳細>
次に、方位候補(θk ,φk )、及び仮想位相差ΔΦexp に基づいて、目標物体の方位(θ,φ)を決定する方位決定部55での処理を、図15に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は、超音波パルスの送信が行われ、方位候補(θk ,φk )、仮想位相差ΔΦexp が生成される毎に起動される。
本処理が起動すると、図15に示すように、まず、S300では、方位候補(θk ,φk )の中から、水平方位θk 又は垂直方位φk のいずれか一方でも、受信素子E1〜E4の半値角内の方位から外れるものを排除して、受信素子E1〜E4の受信ビーム内の方位を示す方位候補のみを抽出する。
続くS310では、S300で抽出された方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、その水平方位θk 又は垂直方位φk を、次の(16)式に代入することにより、候補判定値ΔΦk を算出し、S320に進む。
S320では、方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、候補判定値ΔΦk と仮想位相差ΔΦexp との差の絶対値|ΔΦk −ΔΦexp |を算出し、続くS330では、その算出値|ΔΦk −ΔΦexp |が最小となる方位候補が示す方位を、検出方位として抽出する。
続くS340では、S330にて抽出された検出方位を位置変換部29に出力して、処理を終了する。
つまり、本処理では、特異受信素子E3以外の受信素子E1,E2,E4に基づく復調信号R1,R2,R4から求めた方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、空き頂点での反射波の位相と特異受信素子E3での反射波の位相との差(仮想位相差)を表す判定値ΔΦk を求め、その判定値ΔΦk が、特異受信素子E3を含む複数の受信素子E1〜E4に基づく復調信号R1〜R4から算出した仮想位相差ΔΦexp と最も近い(理想的には一致する)方位候補が実像、それ以外の方位候補は虚像であるとして、検出方位を決定するようにされている。
<効果>
以上説明したように、物体検出装置1aでは、正方形の頂点に位置するように配置された三つの受信素子E1,E2,E4と正方形の空き頂点からオフセット量Dx,Dyだけ外れた位置に配置された一つの受信素子(特異受信素子)E3とからなる受信素子アレー7aを用い、特異受信素子E3以外の受信素子E1,E2,E4を利用して方位候補(θk ,φk )を求め、更に、特異受信素子E3を利用して、方位候補の中から実像を特定するようにされている。
従って、物体検出装置1aによれば、物体検出装置1と同様に、必要最小限の受信素子により、水平及び垂直の二方向の方位検出、及び虚像による誤検出防止を実現することができる。
また、物体検出装置1aでは、物体検出装置1と同様に、受信信号の位相を利用して方位を推定するため、受信レベルにより推定する場合と比較して、外乱の影響を受けにくく、信頼性の高い検出を行うことができる。
なお、本実施形態は、請求項3及び請求項10に対応するものであり、送信素子3,送信部5が送信手段、受信素子アレー7が受信手段、方位候補群生成部51が第1ステップ及び第1方位候補群算出手段、S300〜S310が第21ステップ及び候補判定値算出手段、仮想位相差生成部53が第22ステップ及び仮想位相差算出手段、S320〜S330が第23ステップ及び方位候補抽出手段、S330が第3ステップ及び方位決定手段に相当する。
[第7実施形態]
次に第7実施形態について説明する。
本実施形態では、第6実施形態の物体検出装置1aとは、方位決定部55での処理の一部が異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図16は、本実施形態における方位決定部55が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
図16に示すように、本処理では、第6実施形態のものと比較して、S300が省略され、S335,S350が追加されている。
即ち、本処理が起動すると、まず、S310では、方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、候補判定値ΔΦk を算出してS320に進む。
S320では、方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、判定値差|ΔΦk −ΔΦexp |を算出し、続くS330では、その算出値|ΔΦk −ΔΦexp |が最小となる方位候補が示す方位を、検出方位として抽出して、S335に進む。
S335では、S330にて抽出した検出方位が、受信素子E1〜E4の半値角内の方位、即ち、受信ビーム内の方位であるか否かを判断し、検出方位が受信ビーム内の方位であれば、S340に進んで、その決定した検出方位を位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
一方、S335にて、検出方位が受信ビーム外の方位であると判断された場合は、S350に進み、方位が未検出であることを位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
つまり、本実施形態では、受信ビーム内の方位を示すものであるか否かの判断を、第6実施形態のように方位候補に対して行うのではなく、検出方位に対して行っており、これにより、常に検出方位が出力されるのではなく、方位未検出となる場合があるようにされている。
このように構成された本実施形態によれば、第6実施形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、検出方位の信頼性をより向上させることができる。
なお、本実施形態において、S330〜S350が請求項14における方位決定手段に相当する。
[第8実施形態]
次に第8実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定部55での処理が、第6実施形態のものとは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図19は、本実施形態における方位決定部55が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
本処理が起動すると、図19に示すように、まず、S400では、方位候補(θk ,φk )の中から、水平方位θk 又は垂直方位φk のいずれか一方でも、受信素子E1〜E4の半値角内の方位から外れるものを排除して、受信素子E1〜E4の受信ビーム内の方位を示す方位候補のみを抽出して、S410に進む。
S410では、S400にて抽出された方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、候補判定値ΔΦk を算出し、続くS420では、S400にて抽出された方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、判定値差|ΔΦk −ΔΦexp |を算出して、S430に進む。 S430では、S420で算出された判定値差|ΔΦk −ΔΦexp |が、予め設定された閾値以下となる方位候補が一つだけ存在するか否かを判断し、判定値差が閾値以下となる方位候補が一つだけ存在する場合には、S440に進んで、その方位候補を、検出方位として決定し、続くS450にて、その決定した検出方位を位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
先のS430にて、判定値差が閾値以下となる方位候補が0又は複数存在すると判断された場合には、S460に進み、方位が未検出であることを位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
つまり、本実施形態では、第7実施形態のように判定値差が最小となる方位候補に基づいて検出方位を決定するのではなく、判定値差が閾値以下となる方位候補に基づき、しかもそのような方位候補が一つだけ存在する場合に、検出方位を決定している。
従って、本実施形態によれば、虚像を表す方位候補によって方位を誤検出してしまうことがなく、検出方位の信頼性をより一層向上させることができる。
なお、本実施形態において、S430〜S460が請求項4における第3ステップ及び請求項11における方位決定手段に相当する。
[第9実施形態]
次に第9実施形態について説明する。
本実施形態では、方位決定部55での処理の一部が、第8実施形態のものとは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図20は、本実施形態における方位決定部55が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
図20に示すように、本処理では、第8実施形態のものと比較して、S400が省略され、S445が追加されている。
即ち、本処理が起動すると、まず、S410では、S400にて抽出された方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、候補判定値ΔΦk を算出し、続くS420では、S400にて抽出された方位候補(θk ,φk )のそれぞれについて、判定値差|ΔΦk −ΔΦexp |を算出して、S430に進む。
S430では、S420で算出された判定値差|ΔΦk −ΔΦexp |が、予め設定された閾値以下となる方位候補が一つだけ存在するか否かを判断し、判定値差が閾値以下となる方位候補が一つだけ存在する場合には、S440に進んで、その方位候補を、検出方位として決定する。
続くS445では、S440にて決定した検出方位が、受信素子E1〜E4の半値角内の方位、即ち、受信ビーム内の方位であるか否かを判断し、検出方位が受信ビーム内の方位であれば、S450に進んで、その決定した検出方位を位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
また、先のS430にて、判定値差が閾値以下となる方位候補が0又は複数存在すると判断された場合、或いはS445にて、検出方位が受信ビーム外の方位であると判断された場合には、S460に進み、方位が未検出であることを位置変換部29に出力して、本処理を終了する。
つまり、本実施形態では、第7実施形態の特徴(S445)と第8実施形態の特徴(S430)を兼ね備えている。
従って、本実施形態によれば、これらの相乗効果により、方位検出の精度や信頼性をより一層向上させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、送信素子3を受信素子E1〜E4とは別に設けているが、図17(a)に示す物体検出装置1bのように、受信素子E1〜E4のいずれか一つ(図では受信素子E1)に送信部5が生成する送信信号を供給するように構成して、この受信素子E1を送信素子として共用してもよい。この場合、送信信号を受信部9(又は9a)にて処理してしまうことがないように、送信部5がパルス状の探査波の送信を完了後に、受信部9(又は9a)を動作させることが望ましい。
また、図17(b)に示す物体検出装置1cのように、送信部5が各受信素子E1〜E4のそれぞれに送信信号を供給するように構成して、全ての受信素子E1〜E4を送信素子として共用してもよい。そして、特に受信素子アレー7が用いられる場合、排他的に組み分けされる二組の受信素子対で、逆位相の超音波を送信するように構成してもよい。
更に、図17に示したものに限らず、受信素子E1〜E4のうちのいずれか二つ又は三つを送信素子として共用してもよい。
また、図17では、送信信号を受信信号と直接合流させているが、この合流部分に切換スイッチやサーキュレータ(探査波が電磁波である場合)を設けてもよい。
上記実施形態では、正方形に配置された受信素子E1〜E4を、正方形の辺が水平及び垂直方向と一致するように配置したが、正方形の対角線が水平及び垂直方向と一致するように配置してもよい。この場合、受信部9の座標変換部47は、第2方位候補群生成部26ではなく第1方位候補群生成部25に設ければよい。
上記実施形態において、距離算出部23、第1方位候補群生成部25、第2方位候補群生成部26、方位候補群生成部51、仮想位相差生成部53、方位決定部27,55、位置変換部29での処理は、論理回路の組合せにより実現してもよいし、マイクロコンピュータが実行する処理として構成してもよい。
上記実施形態において、仮想位相差算出部64は(15)式を用いて仮想位相差ΔΦexp を求めるように構成されているが、その算出式は(15)式に限定されるものではなく、(6)〜(11)式の関係を利用して(15)式の右辺を導くことができ、且つ変数として位相差ΔΦi,j だけを用いた演算式であればよい。但し、この場合、その採用する式に応じて、位相差算出部61,62,63が生成する位相差ΔΦi,j を適宜設定する必要がある。
また、仮想位相差生成部53を構成する位相差算出部には、方位候補群生成部51を構成する位相差算出部と重複するものがあるため、両者で共通の位相差算出部を用いるように構成してもよい。
本発明が適用された物体検出装置の全体構成を示すブロック図。 受信素子の配置、及び素子対の組合せを示す説明図。 第1実施形態における第1及び第2方位候補群生成部の構成を示すブロック図。 第1及び第2方位候補群が生成する方位候補群の例を示すグラフ。 第1実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。 方位候補群から方位が決定される原理を示す説明図。 第2実施形態における第1方位候補群生成部の構成を示すブロック図。 第3実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。 第4実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。 第5実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。 方位の定義、及び位置変換部での動作を示す説明図。 第6実施形態の物体検出装置の全体構成を示すブロック図。 受信素子の配置を示す説明図。 第6実施形態における仮想位相差生成部の構成を示すブロック図。 第6実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。 第7実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。 他の実施形態での物体検出装置の全体構成を示すブロック図。 方位検出の原理を示す説明図。 第8実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。 第9実施形態における方位決定部での処理内容を示すフローチャート。
符号の説明
1,1a,1b,1c…物体検出装置 3…送信素子 5…送信部 7,7a…受信素子アレー 9,9a…受信部 11…送信タイミング制御部 13…送信信号生成部 21…復調部 23…距離算出部 25,25a…第1方位候補群生成部 26…第2方位候補群生成部 27,55…方位決定部 29…位置変換部 31〜34,41,43,61〜63…位相差算出部 35,45…方位推定部 37,38…平均位相差算出部 47…座標変換部 51…方位候補群生成部 53…仮想位相差生成部 64…仮想位相差算出部 E1〜E4…受信素子

Claims (18)

  1. 辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置された四つの受信素子からなる受信素子群を使用し、
    探査波を反射した目標物体からの反射波を前記受信素子部にて受信し、その受信信号に基づいて前記目標物体が存在する方位を検出する方位検出方法であって、
    前記正方形の互いに直交する辺上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、前記目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める第1ステップと、
    前記方位候補の算出に使用されたものとは異なる受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて、前記方位候補の中の一つを抽出する第2ステップと、
    前記第2ステップでの抽出結果に基づいて、前記目標物体が存在する水平及び垂直方位を求める第3ステップと、
    からなり、
    更に、前記第2ステップは、
    前記正方形の各対角線上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、前記目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める第21ステップと、
    前記第1ステップで算出された方位候補のいずれか一つと、前記第21ステップで算出された方位候補のいずれか一つとからなる複数の方位候補対のそれぞれについて、該方位候補対を構成する二つの方位候補が示す方位差を求める第22ステップと、
    前記第22ステップにて求められた方位差が最小となる方位候補対を抽出する第23ステップと、
    からなることを特徴とする方位検出方法。
  2. 前記第3ステップでは、前記第22ステップにて求められた方位差が、予め設定された抽出閾値以下となる方位候補対の数が0又は複数である場合に、方位未検出とすることを特徴とする請求項1に記載の方位検出方法。
  3. 四つの受信素子からなり、且つ、該受信素子のうち三つが、一辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置されると共に、前記受信素子のうち一つが、特異受信素子として、前記正方形と同一面内で前記正方形の辺及びその延長線上から外れた位置に配置された受信素子群を使用し、
    探査波を反射した目標物体からの反射波を前記受信素子部にて受信し、その受信信号に基づいて前記目標物体が存在する方位を検出する方位検出方法であって、
    前記正方形の互いに直交する辺上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、前記目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める第1ステップと、
    前記方位候補の算出に使用されたものとは異なる受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて、前記方位候補の中の一つを抽出する第2ステップと、
    前記第2ステップでの抽出結果に基づいて、前記目標物体が存在する水平及び垂直方位を求める第3ステップと、
    からなり、
    更に、前記第2ステップは、
    前記反射波の到来方向を示す水平及び垂直方位から、前記正方形の頂点のうち前記受信素子が未配置の頂点である空き頂点での前記反射波の位相と前記特異受信素子での前記反射波の位相との差である仮想位相差を算出するための式を判定式として、前記第1ステップで算出された方位候補を前記判定式にそれぞれ代入することで、前記方位候補毎に候補判定値を算出する第21ステップと、
    前記特異受信素子を用いて形成される受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて、前記仮想位相差を算出する第22ステップと、
    前記第21ステップで求めた前記候補判定値と前記第22ステップで求めた前記仮想位相差との差が最小となる方位候補を抽出する第23ステップと、
    からなることを特徴とする方位検出方法。
  4. 前記第3ステップでは、前記第21ステップで求めた前記候補判定値と前記第22ステップで求めた前記仮想位相差との差が予め設定された抽出閾値以下となる方位候補の数が0又は複数である場合に、方位未検出とすることを特徴とする請求項3に記載の方位検出方法。
  5. 探査波を送信する送信手段と、
    辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置された四つの受信素子からなる受信素子群を使用して、前記探査波を反射した目標物体からの反射波を受信する受信手段と、
    前記正方形の互いに直交する辺上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、前記目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める第1方位候補群算出手段と、
    前記第1方位候補群算出手段にて前記方位候補の算出に使用されたものとは異なる受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて前記方位候補の一つを抽出する候補絞込手段と、
    前記候補絞込手段での抽出結果に基づいて前記目標物体が存在する水平及び垂直方位を求める方位決定手段と、
    を備え、
    前記候補絞込手段は、
    前記正方形の各対角線上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、前記目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める第2方位候補群算出手段と、
    前記第1方位候補算出手段で算出された方位候補のいずれか一つと、前記第2方位候補群算出手段で算出された方位候補のいずれか一つとからなる複数の方位候補対のそれぞれについて、該方位候補対を構成する二つの方位候補が示す方位差を求める方位差算出手段と、
    該方位差算出手段にて求められた方位差が最小となる方位候補対を抽出する方位候補対抽出手段と、
    を備えることを特徴とする物体検出装置。
  6. 前記方位決定手段は、前記方位差算出手段にて算出された方位差が予め設定された抽出閾値以下となる方位候補対の数が0又は複数である場合に、方位未検出とすることを特徴とする請求項5に記載の物体検出装置。
  7. 前記第1方位候補群算出手段は、前記第1方位候補を求める際に、前記正方形の平行する二つの辺上に位置する二組の受信素子対から得られる受信信号の位相差の平均値を用いることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の物体検出装置。
  8. 前記方位決定手段は、抽出した方位候補対のうち第1方位候補の情報を用いて方位を求めることを特徴とする請求項7に記載の物体検出装置。
  9. 前記方位差算出手段は、前記第方位候補群算出手段及び前記第2方位候補群算出手段にて算出された方位候補のうち、該方位候補から求められる水平及び垂直方位のいずれかが、前記受信素子の半値角内の方位から外れるものを、前記方位候補対の対象から除外することを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の物体検出装置。
  10. 探査波を送信する送信手段と、
    四つの受信素子からなり、且つ、該受信素子のうち三つが、一辺が探査波の半波長以上の長さを有する正方形の各頂点に位置するように配置されると共に、前記受信素子のうち一つが、特異受信素子として、前記正方形と同一面内で前記正方形の辺及びその延長線上から外れた位置に配置された受信素子群を使用して、前記探査波を反射した目標物体からの反射波を受信する受信手段と、
    前記正方形の互いに直交する辺上に位置する二組の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づき、前記目標物体の存在が推定される水平及び垂直方位を示す複数の方位候補を求める第1方位候補群算出手段と、
    前記第1方位候補群算出手段にて前記方位候補の算出に使用されたものとは異なる受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて前記方位候補の一つを抽出する候補絞込手段と、
    前記候補絞込手段での抽出結果に基づいて前記目標物体が存在する水平及び垂直方位を求める方位決定手段と、
    を備え、
    前記候補絞込手段は、
    前記反射波の到来方向を示す水平及び垂直方位から、前記正方形の頂点のうち前記受信素子が未配置の頂点である空き頂点での前記反射波の位相と前記特異受信素子での前記反射波の位相との差である仮想位相差を算出するための式を判定式として、前記第1方位候補群算出手段で算出された方位候補を前記判定式にそれぞれ代入することで、前記方位候補毎に候補判定値を算出する候補判定値算出手段と、
    前記特異受信素子を用いて形成される受信素子対を少なくとも含んだ複数の受信素子対のそれぞれから得られる受信信号の位相差に基づいて、前記仮想位相差を算出する仮想位相差算出手段と、
    前記候補判定値算出手段で求めた前記候補判定値と前記仮想位相差算出手段で求めた前記仮想位相差との差が最小となる方位候補を抽出する方位候補抽出手段と、
    を備えることを特徴とする物体検出装置。
  11. 前記方位決定手段は、前記候補判定値算出手段で求めた前記候補判定値と前記仮想位相差算出手段で求めた前記仮想位相差との差が予め設定された抽出閾値以下となる方位候補の数が0又は複数である場合に、方位未検出とすることを特徴とする請求項10に記載の物体検出装置。
  12. 前記正方形の辺に沿った直交する二つの方向をx軸方向及びy軸方向、前記空き頂点の位置に対する前記特異受信素子の位置のx軸方向へのオフセット量をDx,y軸方向へのオフセット量をDyとして、前記オフセット量Dx,Dyは、互いに異なる値に設定されていることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の物体検出装置。
  13. 前記候補判定値算出手段は、前記方位候補のうち、該方位候補から求められる水平及び垂直方位のいずれかが、前記受信素子の半値角内の方位から外れるものを、前記候補判定値の算出対象から除外することを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の物体検出装置。
  14. 前記方位決定手段は、求めた水平及び垂直方位の絶対値のいずれかが、前記受信素子の半値角内の方位から外れている場合に、方位未検出とすることを特徴とする請求項5乃至請求項13のいずれかに記載の物体検出装置。
  15. 前記送信手段による前記探査波の送信開始タイミングと前記受信手段による前記目標物体からの反射波の受信タイミングとの差から、前記目標物体までの距離を求める距離算出手段を備えることを特徴とする請求項5乃至請求項14のいずれかに記載の物体検出装置。
  16. 前記送信手段により送信される前記探査波が超音波であることを特徴とする請求項5乃至請求項15のいずれかに記載の物体検出装置。
  17. 前記送信手段は、前記受信手段を構成する四つの受信素子のうち少なくとも一つを送信素子として共用することを特徴とする請求項5乃至請求項16のいずれかに記載の物体検出装置。
  18. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方位検出方法を構成する各ステップを、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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