JP2008072926A - 揚げ物用打ち粉 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、生グルテンと増粘剤とを混練し、乾燥、粉砕することによって得られる改質グルテン粉末を含む揚げ物用打ち粉が提供される。
【選択図】なし
Description
本発明で用いる改質グルテン粉末は、生グルテンと増粘剤とを混練し、乾燥、粉砕することによって得られる。
本明細書において、生グルテンとは、例えば、穀類から直接、洗浄法、抽出法などの当業者が通常行う方法によって得られる、乾燥、粉末化などの処理を受けていないグルテン(プロラミンとグルテリンとの混合物)あるいは一旦、乾燥、粉末化した粉末グルテンに水を加えて混練したものであって、粘弾性を有する塊をいう。この生グルテンは、通常、水分を約60質量%〜70質量%含有する。
増粘剤としては、例えば、ペクチン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カラギーナン、キチン、キトサン、キサンタンガム、グアガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、タマリンド、およびタマリンドシードガムが挙げられる。好ましくはペクチン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カラギーナン、キチン、キトサンなどの電荷を有する増粘剤であり、さらに好ましくはペクチンである。電荷を有する増粘剤を用いて得られる改質グルテン粉末は、優れた耐酸性を有し、酸性下に曝された場合においても揚げ物に優れた食感を付与することができる。これらの増粘剤は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記改質グルテン粉末は、上述のように、生グルテンと増粘剤とを混練し、その後乾燥、粉砕することによって得られる。
蛋白質粉末は、得られる揚げ物の保型性をさらに良好にすることを目的として、本発明の揚げ物用打ち粉に好適に含まれる。このような蛋白質粉末は、具体的には、全卵粉末、卵白粉末、大豆蛋白粉末、または乳蛋白粉末である。好ましくは全卵粉末または卵白粉末である。蛋白質粉末は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。例えば、全卵粉末と卵白粉末とを組み合わせて用いると、特に保型性が良好な揚げ物が得られる。
本発明の揚げ物用打ち粉は、本発明の効果を損なわない範囲で、当業者が通常用いる打ち粉原料(例えば、イモ澱粉、コーンスターチなどの澱粉、小麦粉など)を適宜含有することができる。
本発明の揚げ物用打ち粉は、上記改質グルテン粉末を含み、さらに好適には蛋白質粉末を含む。必要に応じて上記その他の成分(例えば、当業者が通常用いる打ち粉原料)を含んでいてもよい。本発明の揚げ物用打ち粉は、例えば、これらの成分を適宜混合することによって得られる。
(1)改質グルテン粉末含有打ち粉の調製
小麦粉100質量部に、水70質量部を加えて混練して生地(ドウ)得た。このドウを水洗して澱粉を除去し、小麦グルテン(生グルテン)を得た。この生グルテンの水分含量は60質量%であった。生グルテン100質量部にペクチン0.1質量部を加えて、横型二軸ニーダーを用いてよく混合した。混合物を凍結乾燥した後、粉砕して改質グルテン粉末を得た。
ポテトパティ40gに、上記改質グルテン含有打ち粉をまぶした。この打ち粉が付着したポテトパティを、バッター液に浸漬させ、さらにパン粉をつけて冷凍した。その後、175℃の油で4分間フライしてコロッケを得た。なお、上記バッター液は、市販のバッターミックス(澱粉、小麦粉、大豆粉末、卵粉末、およびキサンタンガムを含有、奥野製薬工業株式会社)100gに水600gを加えたものである。
5点:非常にしっかりしている
4点:しっかりしている
3点:どちらかというとしっかりしている
2点:パンクや割れは生じないものの柔らかい
1点:柔らかく、パンクや割れが生じている
5点:非常にサクサクしている
4点:サクサクしている
3点:どちらかというとサクサクしている
2点:サクサク感が感じられず、柔らかい
1点:柔らかく、衣が湿っている
実施例1で用いた改質グルテン粉末、卵白粉末、全卵粉末、および澱粉を表1に記載の割合で混合して、改質グルテン粉末含有打ち粉を得た。これらの打ち粉を用いて、実施例1と同様に、コロッケを製造し、コロッケの保型性および食感(フライ直後およびフライ4時間後)について評価した。結果を表1に併せて示す。
実施例1で用いた小麦由来の生グルテン(水分含量60質量%)を凍結乾燥し、粉砕して乾燥グルテン粉末を調製した。さらに、この乾燥グルテン粉末100質量部とペクチン0.1質量部とを混合した。この混合物をペクチン粉体混合グルテン粉末という。
Claims (2)
- 生グルテンと増粘剤とを混練し、乾燥、粉砕することによって得られる改質グルテン粉末を含む、揚げ物用打ち粉。
- さらに、全卵粉末、卵白粉末、大豆蛋白粉末、および乳蛋白粉末からなる群より選択される少なくとも1種の蛋白質粉末を含む、請求項1に記載の揚げ物用打ち粉。
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- 2006-09-20 JP JP2006253810A patent/JP2008072926A/ja active Pending
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