JP2008072261A - カメラ装置、及び画像表示方法、画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】これから撮影する画像、又は既に撮影した画像の複数ヶ所についてピント等の画像状態を確認する場合の作業性を向上させる。
【解決手段】撮影操作に応じ、画像メモリ4に一時記憶した撮影画像101と、その複数ヶ所に位置設定されている複数の確認エリアの拡大画像である確認画像101a〜101eとを同一画面内に分割して配置したマルチプレビュー画面G1を液晶モニタに表示させたり、撮影待機状態で、前記撮影画像101をスルー画像に代えたマルチスルー画面を液晶モニタに表示させたりする。撮影画像101やスルー画像の複数ヶ所についてピント、明るさ、ブレ等の画像状態を一括して確認することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】撮影操作に応じ、画像メモリ4に一時記憶した撮影画像101と、その複数ヶ所に位置設定されている複数の確認エリアの拡大画像である確認画像101a〜101eとを同一画面内に分割して配置したマルチプレビュー画面G1を液晶モニタに表示させたり、撮影待機状態で、前記撮影画像101をスルー画像に代えたマルチスルー画面を液晶モニタに表示させたりする。撮影画像101やスルー画像の複数ヶ所についてピント、明るさ、ブレ等の画像状態を一括して確認することができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、撮影画像の確認を容易にするカメラ装置、及び画像表示方法、画像表示装置に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1には、ファインダとして機能する液晶表示器を備えたデジタルカメラにおいて、撮影待機状態で液晶表示器に被写体の全体像である通常のスルー画像を表示しているとき、その特定領域を拡大した拡大画像を同時に表示させ、また、通常のスルー画像部分に重ねて上記特定領域を示すマーカを表示し、使用者がマーカの表示位置を適宜設定することにより、所望とする部分の拡大画像を通常のスルー画像と同時に表示させる技術が記載されている。係る技術を用いれば、撮影時に手動によるピント合わせを行う場合、撮影者は拡大画像を確認することによって正確なピント合わせを行うことが可能となる。
特開2000−78445号公報
しかしながら、上述した技術においては、撮影者が画角内の複数ヶ所のピントの状態を確認したい場合には、前述したマーカの表示位置、つまり拡大箇所をいちいち切り替えたり移動させたりする必要があるため、ピント状態の確認作業が煩雑であるとともに、その確認作業に時間を要するという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、これから撮影する画像、又は既に撮影した画像の複数ヶ所についてピント等の画像状態を確認する場合の作業性を向上させることが可能となるカメラ装置、及び画像表示方法、画像表示装置と、それらの実現に使用されるプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため請求項1の発明にあっては、撮像手段により撮像された被写体画像を画像データとして画像記録手段に記録するとともに、画像データに基づく画像を表示する表示手段を備えたカメラ装置において、前記表示手段における表示対象である表示対象画像から、当該対象画像における互いに離間した複数の確認エリアにそれぞれ相当する複数の確認画像を取得する取得手段と、この取得手段により取得された複数の確認画像を、前記表示対象画像を前記表示手段に全画面表示させた場合における前記確認エリアの表示サイズよりも大きな表示サイズで前記表示手段に同時に表示させる表示制御手段とを備えたものとした。
また、請求項2の発明にあっては、前記表示制御手段は、前記複数の確認画像を前記表示対象画像の全体像と同時に前記表示手段に表示させるものとした。
また、請求項3の発明にあっては、前記表示制御手段は、前記表示対象画像の全体像を、前記複数の確認エリアを識別可能な状態で前記表示手段に表示させるものとした。
また、請求項4の発明にあっては、前記表示制御手段は、前記複数の確認エリアの各々と前記複数の確認画像の各々との対応関係を識別可能な状態で前記表示手段に表示させるものとした。
また、請求項5の発明にあっては、使用者による所定の操作に応じ、前記複数の確認エリアにおける前記表示対象画像に対する設定内容を変更する変更手段を備えたものとした。
また、請求項6の発明にあっては、前記変更手段により変更される前記設定内容は、前記表示対象画像に対する複数の確認エリアの配置形態であるものとした。
また、請求項7の発明にあっては、前記変更手段は、使用者による所定の操作に応じ、前記表示対象画像における確認エリアの配置を、予め決められている他の配置形態に変更するものとした。
また、請求項8の発明にあっては、前記変更手段は、前記複数の確認エリアのうちで使用者による選択操作により選択された任意の確認エリアの位置を変更するものとした。
また、請求項9の発明にあっては、前記変更手段は、前記複数の確認エリアのうちで使用者による選択操作により選択された任意の確認エリアの大きさを変更するものとした。
また、請求項10の発明にあっては、前記表示対象画像は、前記撮像手段により逐次撮像される被写体画像を含むものとした。
また、請求項11の発明にあっては、前記表示対象画像は、使用者による撮影操作に応答して前記撮像手段により撮像された被写体画像を含むものとした。
また、請求項12の発明にあっては、前記複数の確認エリアのうちの少なくともいずれか1つに、所定の画像情報に基づく所定の制御に際して前記所定の画像情報が参照される参照領域としての機能が割り当てられているものとした。
また、請求項13の発明にあっては、前記複数の確認エリアのうちの、使用者による選択操作により選択された任意の確認エリアに、所定の画像情報に基づく所定の制御に際して前記所定の画像情報が参照される参照領域としての機能を割り当てる機能割当手段を備えたものとした。
また、請求項14の発明にあっては、フォーカスを自動制御するフォーカス制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記複数の確認画像を、前記被写体画像における前記複数の確認エリアのうちで前記フォーカス制御手段のフォーカス制御により合焦状態が確保されている確認エリアの確認画像と、合焦状態が確保されていない確認エリアの確認画像とを区別可能な形態で前記表示手段に同時に表示させるものとした。
また、請求項15の発明にあっては、フォーカスを自動制御するフォーカス制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記フォーカス制御手段のフォーカス制御により確保された合焦状態が固定されたことに応答し、前記複数の確認画像を前記表示手段に同時に表示させるものとした。
また、請求項16の発明にあっては、前記表示対象画像は、前記画像記録手段に記録されている画像データに基づく画像であるものとした。
また、請求項17の発明にあっては、撮像手段により撮像された被写体画像を画像データとして画像記録手段に記録するとともに、画像データに基づく画像を表示する表示手段を備えたカメラ装置における画像表示方法であって、前記表示手段における表示対象である表示対象画像から、当該対象画像における互いに離間した複数の確認エリアにそれぞれ相当する複数の確認画像を取得する工程と、取得した複数の確認画像を、前記表示対象画像を前記表示手段に全画面表示された場合における前記確認エリアの表示サイズよりも大きな表示サイズで前記表示手段に同時に表示させる工程とを含む方法とした。
また、請求項18の発明にあっては、撮像手段により撮像された被写体画像を画像データとして画像記録手段に記録するとともに、画像データに基づく画像を表示する表示手段を備えたカメラ装置が有するコンピュータに、前記表示手段における表示対象である表示対象画像から、当該対象画像における互いに離間した複数の確認エリアにそれぞれ相当する複数の確認画像を取得する手順と、取得した複数の確認画像を、前記表示対象画像を前記表示手段に全画面表示された場合における前記確認エリアの表示サイズよりも大きな表示サイズで前記表示手段に同時に表示させる手順とを実行させるためのプログラムとした。
本発明によれば、これから撮影する画像、又は既に撮影した画像の複数ヶ所についての画像状態を一括して確認することができ、画像状態を確認する場合の作業性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
(実施形態1)
図1は、各実施形態に共通するデジタルカメラの電気的構成の概略を示したブロック図である。このデジタルカメラは、AE(自動露出)、AF(オートフォーカス)、AWB(オートホワイトバランス)といった一般的な機能を備えたものであり、システム全体の制御を行うCPU1を中心とし、以下に述べる各部から構成されている。なお、AF方式は周知のコントラスト検出方式である。
図1は、各実施形態に共通するデジタルカメラの電気的構成の概略を示したブロック図である。このデジタルカメラは、AE(自動露出)、AF(オートフォーカス)、AWB(オートホワイトバランス)といった一般的な機能を備えたものであり、システム全体の制御を行うCPU1を中心とし、以下に述べる各部から構成されている。なお、AF方式は周知のコントラスト検出方式である。
以下説明するとCPU1には、ズームレンズ及びフォーカスレンズからなる光学系、及びそれらを駆動するモータ及び駆動回路等で構成される光学レンズ装置2と、上記光学系により結像された光学像をデジタル化して取り込むための撮像手段であるCCD3、取り込んだ画像を一時記憶する画像メモリ4、表示部5、スイッチ類6がそれぞれ接続されている。
前記表示部5は、液晶モニタ及びその表示駆動回路、等からなり、撮影モードではCCD3により逐次撮像される被写体の画像をスルー画像として表示し、再生モードでは画像記録手段であるメモリカード9から読み出された画像データに基づく記録済みの画像を表示する本発明の表示手段である。また、表示部5には、予め用意されている文字や図柄等の所定のOSD(On Screen Display)データを前記スルー画像等の画像データに重ねて表示させるためのOSD制御回路が含まれており、表示部5の上記液晶モニタの画面上には、必要に応じて操作補助用の各種のメニュー画面や設定画面、メッセージ等がOSD機能によって表示される。
前記スイッチ類6は、図示しない「シャッターキー」や「ズームキー」、撮影モードや再生モード等の各種モードの切り替えに使用される「モード切替ボタン」、前記液晶モニタに前記メニュー画面や種々の設定画面を表示させるための「メニューキー」、各種の設定操作に際して上下左右の方向指示に使用される「十字キー」や、設定内容の決定操作等に使用される「実行(セット)キー」、前記液晶モニタにおける表示画面(表示内容)の切り替え等に使用される「DISPキー」などの各スイッチ類により構成されている。なお、各スイッチの操作状態はCPU1により定期的にスキャンされる。
また、CPU1には、CCD3により撮像した被写体の画像データや、その他の各種データを必要に応じて記録するための作業用のRAM7、前記画像メモリ4に一時記憶された撮像データに対する、YUVデータへの変換、変換後のYUVデータの圧縮、及び圧縮状態の画像データの伸張を含む各種の画像処理を行う画像処理部8、圧縮された画像を記録する前記メモリカード9とのインターフェイスである外部記憶IO部10、CPU1で実行するためのプログラムを記憶するフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリからなるプログラムコード記憶部11がそれぞれ接続されている。
前記プログラムコード記憶部11には、CPU1に前記各部を制御させる各種の制御プログラム(AE、AF、AWBの制御用プログラムを含む)が記憶されている。特に本実施形態においては、CPU1を本発明の取得手段、表示制御手段、変更手段として機能させるためのプログラムが記憶されている。なお、プログラムコード記憶部11には、ユーザーにより設定されたり、変更されたりしたデジタルカメラの各種の動作に関する設定情報も随時記憶される。
次に、以上の構成からなるデジタルカメラの本発明に係る動作について説明する。図2は、静止画像を記録するための撮影モードでのCPU1の処理手順を示したフローチャートである。
撮影モードにおいてCPU1は、シャッターキーの操作があると(ステップSA1でYES)、直ちに撮影処理を行う(ステップSA2)。係る撮影処理では、CCD3による画像の取り込み、及び取り込んだ画像つまり撮影画像の画像メモリ4への一時記憶といった一連の処理を行う。
しかる後、画像メモリ4に一時記憶した画像つまり撮影画像から、その時点で撮影画像の複数ヶ所に位置設定されている確認エリアの部分画像をそれぞれ切り出し(ステップSA3)、切り出した複数の部分画像(以下、確認画像という。)と、撮影画像とを同一画面内に分割して配置したマルチプレビュー画面を表示部5の液晶モニタに表示させる(ステップSA4)。
図3(a)に上記撮影画像101の例を、同図(b)に上記マルチプレビュー画面G1の例をそれぞれ示す。
このときCPU1は、図3(b)に図示したように、表示部5のOSD機能によって、撮影画像101上には前述した複数の確認エリアを囲む枠(図で矩形の黒枠)を表示させるとともに、各々の内部の透過率を他の一般部よりも低下させることによって、各確認エリアの識別を可能とする。さらに、OSD機能によって、撮影画像101の各確認エリアと、複数の確認画像101a〜101eとに重ねて互いの対応関係を示す丸付き数字(「1」〜「5」)を表示させ、それにより両者の対応関係を識別可能とする。
図示したように前記マルチプレビュー画面G1は、前記液晶モニタの全画面領域を3区画×3区画の9区画に等分したときの左上の4区画分に相当する領域に撮影画像101が配置され、かつ全表示領域の右辺及び下辺の残りの5区画分の各領域に前述した確認画像101a〜101eがそれぞれ配置された構成である。
また、前述した各確認エリアのサイズは、撮影画像101を全画面表示した場合でも、その部分の大きさが確認画像101a〜101eの表示サイズ(本実施形態では全画面の9分の1)よりも小さくなるサイズに予め設定されている。逆に言うと、確認画像101a〜101eの表示サイズが、撮影画像101を全画面表示した場合における確認エリアのサイズよりも大きな表示サイズに設定されている。
また、本実施形態において、撮影画像に対する複数の確認エリアの設定位置は、予め決められている第1の配置パターンと第2の配置パターンの2種類の配置パターンのいずれかに応じた位置であって、初期状態においては、第1の配置パターン応じた位置、すなわち図3(b)に示したように、画像の四隅に近接した位置と中央位置である。
引き続き、CPU1は、上述したマルチプレビュー画面G1を表示部5に表示させた後にはキー入力待ちの状態となり、その間にユーザーにより前述した「DISPキー」が操作されたら(ステップSA5でYES)、その時点における複数の確認エリアの設定位置を変更した後(ステップSA6)、ステップSA3へ戻り、ステップSA3,SA4の処理を再び行うことにより、変更後の複数の確認エリアの設定位置に即してマルチプレビュー画面G1、及び前述したOSD表示の内容を更新する。これに伴い確認画像101a〜101eが表示中の撮影画像101の異なる部分の拡大画像に切り替えられる。
図4に、更新後のマルチプレビュー画面G2の例を示す。同図は、撮影画像101に対する複数の確認エリアの設定位置が前述した第2の配置パターンに応じた位置、すなわち画像の上下左右の各辺の中央位置に近接した位置と、中央位置に変更された場合の例である。
また、CPU1は、前述したようにマルチプレビュー画面G1,G2を表示している間には、ユーザーによって所定のキー操作によるエリア選択操作があるか否かを判別する(ステップSA7でYES)。このエリア選択操作は、マルチプレビュー画面G1,G2に示されている確認エリアを選択するための操作であり、例えば「DISPキー」を押した状態のままでの「ズームキー」の操作(上下左右の方向指示)である。
そして、エリア選択操作があった場合には(ステップSA7でYES)、操作がある毎に、処理対象を決められた順に切り替えながら所定の確認エリアと、それと対応する所定の確認画像101a〜101eを強調表示する(ステップSA8)。なお、本実施形態では、図5(a)に示したように、所定の確認エリアを囲む枠を黒枠から白枠へ変更すると同時に、対応する所定の確認画像101a〜101eにもOSD機能により白枠を表示させる。なお、処理開始後に始めてエリア選択操作があったとき処理対象とする確認エリアは予め決められている確認エリアである。
さらに、CPU1は、マルチプレビュー画面G1,G2を表示している間、ユーザーにより、選択中の確認エリアに対する大きさ変更操作(例えば「ズームキー」の操作)や、位置変更操作(例えば「十字キー」の操作)があったか否かを判別する(ステップSA9、ステップSA11)。そして、大きさ変更操作があった場合には(ステップSA9でYES)、その時点で選択中の確認エリアの大きさを操作に応じて拡大又は縮小した後(ステップSA10)、ステップSA3へ戻り、マルチプレビュー画面を更新する。
図5(b)は、更新後のマルチプレビュー画面G3の例を示した図であり、大きさ変更操作があると、選択中の確認エリアに対応する確認画像が表示中の撮影画像101のより狭い範囲の拡大画像に切り替えられる。
一方、前述した位置変更操作があった場合には(ステップSA11でYES)、その時点で選択中の確認エリアの位置を操作に応じて移動させた後(ステップSA12)、ステップSA3へ戻り、マルチプレビュー画面を更新する。これに伴い、選択中の確認エリアに対応する確認画像のみが、表示中の撮影画像101の他の部分の拡大画像に切り替えられる。
そして、CPU1は、いずれかの時点で、ユーザーにより「実行(セット)キー」が操作されたら(ステップSA13がYES)、その段階で、画像メモリ4に一時記憶されている撮影画像のデータを圧縮し、圧縮後の画像データをメモリカード9へ記録する(ステップSA14)。
なお、フローチャートには示さないが、前述したキー入力待ちの状態にある間、処理開始後に前述したエリア選択操作が一度も行われていない状態では前述した大きさ変更操作や位置変更操作を無効とし、また、撮影画像の破棄を指示する所定のキー操作があった場合には、撮影画像をメモリカード9に記録せずに直ちにステップSA1に戻る。
以上のように本実施形態によれば、ユーザーはシャッターキーによる撮影操作を行った後、前述したマルチプレビュー画面G1,G2,G3で撮影画像101を確認した後、必要に応じて「実行(セット)キー」を押すことにより、その時点で撮影した画像を取捨選択することができる。その際、マルチプレビュー画面には、撮影画像101の全体像と共に複数の確認画像101a〜101eが分割表示されているため、キー操作を何ら行わなくとも、撮影画像101の複数ヶ所についてピント、明るさ、ブレ等の画像状態を一括して確認することができる。その結果、撮影画像の確認作業(取捨選択作業)を容易に行うことができる。
さらに、マルチプレビュー画面の表示中には、撮影画像101の確認したい部分が確認画像101a〜101eとして拡大表示されていない場合、ユーザーは撮影画像101における確認エリアの配置を変更したり、所望の確認エリアの大きさや位置を変更したりすることにより、所望する部分を確認画像として拡大表示させることができる。したがって、撮影画像101の確認作業をより一層容易に行うことができる。
なお、本実施形態においては、撮影画像に設定される確認エリアの数すなわち確認画像の数を固定した場合について説明したが、確認エリア(確認画像)の数を、ユーザーが事前の設定操作や、マルチプレビュー画面の表示中における所定のキー操作により必要に応じて変更できるようにしてもよい。その場合、例えば複数の確認エリアの設定位置として、前述した2種類の配置パターン以外に、配置だけでなく数も異なる複数の配置パターンを予め用意しておき、配置だけでなく配置数を含めた配置形態を変更可能な構成としてもよい。
また、エリア選択操作により選択した所定の確認エリアに対してのみ大きさや位置を変更可能としたが、これに限らず、所定のキー操作により、その時点で位置設定されている全ての確認エリアを処理対象として、大きさや位置を一括して変更可能な構成としてもよい。
また、本実施形態では、確認エリアに対する前述した変更が一時的なものであって、次回の撮影時に表示されるマルチプレビュー画面には反映されないものについて説明したが、次のようにしてもよい。すなわち確認エリアに対する変更が行われたときには、例えばその時点で使用されていた確認エリアの配置パターンの種類を示す情報と、その時点における変更内容を示す変更情報とを記憶しておき、それらの情報を用いることにより、次回の撮影時にも、それまでの変更を反映した状態のマルチプレビュー画面を表示するようにしてもよい
さらに、確認エリアに対する前述した変更を撮影直後に行えるようにしたが、変更操作が可能な時期はそれに限定されものでなく、必要に応じて任意の時期、例えば撮影待機状態でスルー画像が表示されている間でもよい。さらには、先に述べたように、直前の変更内容を記憶しておくものでは、デジタルカメラに設けられている機能設定用の設定モードでの変更操作が可能な構成とすることもできる。
また、本実施形態では、マルチプレビュー画面の表示に際し、前述したようにOSD機能による枠表示等によって、撮影画像101における複数の確認エリアを識別可能としたが、例えば撮影画像101に領域枠を合成することによって、それを可能としてもよい。同様に、OSD機能により同一の丸付き数字を表示することにより、各々の確認エリアと各々の確認画像101a〜101eとの対応関係を識別可能としたが、例えば撮影画像101や確認画像101a〜101eに丸付き数字等の文字を合成することにより、それを可能としてもよい。
つまり、撮影画像101における複数の確認エリアを識別可能としたり、各々の確認エリアと各々の確認画像101a〜101eとの対応関係を確実に識別可能としたりする方法については任意である。
また、上述したOSD機能による枠や数字等の表示は必ずしも行わなくともよく、それらの表示を廃止したり、或いは撮影画像101における複数の確認エリアの識別のみを可能としたりしてもよい。但し、撮影画像101の確認作業に際しては上記表示を行った方が使い勝手がよい。したがって、例えば通常は上記表示を行わず、所定のキーが押されて上記表示が指示されている間のみ上記表示を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、撮影画像101を含むマルチプレビュー画面(G1,G2,G3)を表示するものについて説明したが、複数の確認画像101a〜101eのみからなるマルチプレビュー画面を表示する構成としてもよい。また、所定のキー操作に応じて、撮影画像101を含むマルチプレビュー画面と、撮影画像101を含まないマルチプレビュー画面とを切り替えて表示させることができる構成としてもよい。
また、ここでは、撮影モードにおいて、撮影操作に応じて取得(撮像)した撮影画像について前述したマルチプレビュー画面を表示させる場合について説明したが、これに限らず再生モードにおいて、メモリカード9に記録されている撮影画像、つまり記録画像を再生する際に、その画像データに基づき前述したマルチプレビュー画面を表示させるようにしてもよい。
より具体的には、CPU1を本発明の読出し手段としても機能させ、例えば再生モードの下位モードとして画像確認用の確認モードを設けておき、係る確認モードが設定されているとき、表示対象の画像が選択された後、前述したステップSA3〜SA12の処理を行うようにしてもよい。また、それとは別に、任意の画像を表示している間に所定のキー操作により前記確認モードが設定された場合に、前述したステップSA3〜SA12の処理を行うようにしてもよい。
また、ここでは、本発明をデジタルカメラに適用する場合について説明したが、これに限らず、本発明は、撮影により取得された撮影画像(静止画像)を表示する構成を備えたものであれば、PDAや静止画撮影機能を有するデジタルビデオカメラ、一般的なパーソナルコンピュータ等の他の装置にも適用することができる。その場合であっても前述したようなマルチプレビュー画面(G1,G2,G3)を表示することにより、記録されている撮影画像の複数ヶ所についてピント、明るさ、ブレ等の画像状態を一括して確認することができ、撮影画像の確認作業を容易に行うことができる。
(実施形態2)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、図1に示した構成を備えるとともに、静止画像を記録するための撮影モードにおいて撮影操作が行われる以前に、AF制御による合焦状態が確保されたことに応答して、後述するマルチスルー画面(図7参照)を表示するデジタルカメラに関するものである。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、図1に示した構成を備えるとともに、静止画像を記録するための撮影モードにおいて撮影操作が行われる以前に、AF制御による合焦状態が確保されたことに応答して、後述するマルチスルー画面(図7参照)を表示するデジタルカメラに関するものである。
なお、本実施形態においてシャッターキーは、ユーザーが撮影予告を行うための半押し位置と、実際の撮影動作を指示するための全押し(押下)位置との2段階の操作が可能な所謂ハーフシャッター機能を有している。また、前記プログラムコード記憶部11には、CPU1を本発明の取得手段、表示制御手段、フォーカス制御手段として機能させるためのプログラムが格納されている。
まず、本実施形態で表示するマルチスルー画面について説明する。図7は、その一例を示した図であり、マルチスルー画像G4においては、第1の実施形態で説明したマルチプレビュー画面G1,G2,G3における撮影画像101が、逐次更新されるスルー画像201となる。また、画面構成は、第1の実施形態におけるマルチプレビュー画面G1,G2,G3と同様であり、前記液晶モニタの全画面領域を3区画×3区画の9区画に等分したときの左上の4区画分に相当する領域にスルー画像(以下、フル画角スルー画像という。)201が配置され、かつ全表示領域の右辺及び下辺の残りの5区画分の各領域に確認スルー画像201a〜201eがそれぞれ配置された構成である。
以下、本実施形態における撮影モードにおける具体的な動作を、CPU1の処理手順を示した図6のフローチャートに従って説明する。
すなわちCPU1は、撮影モードの設定とともに、CCD3の撮像動作により取得した画像データに基づく通常のスルー画像の表示(スルー画像の全画面表示)を開始する(ステップSB1)。スルー画像を表示している間には、シャッターキーが半押しされたか否かを判別し、シャッターキーが半押しされたら(ステップSB2でYES)、それに応答してAF処理を実行する(ステップSB3)。係るAF処理では、前記フル画角スルー画像における複数の確認エリア(図7において矩形の黒枠(白枠)で囲まれたエリア)をフォーカス検出用のAFエリアとし、例えば最も近い被写体部分にピントを合わせることを前提として焦点距離を変化させ、その間に各々のAFエリアのコントラスト値の変化を個別に取得するとともに、いずれかのAFエリアのコントラスト値が最大となった時点を合焦状態が確保できた時点と判断する制御を行う。
引き続き、上記AF処理が完了したら、そのときのフル画角スルー画像から確認エリアの部分画像をそれぞれ切り出し(ステップSB4)、切り出した複数の部分画像(以下、確認スルー画像という。)と、フル画角スルー画像とを同一画面内に分割して配置したマルチスルー画面G4の表示を開始する(ステップSB5)。
また、このとき、CPU1は、図示したように、表示部5のOSD機能によって、マルチスルー画面G4のフル画角スルー画像201には、前記確認エリアを囲む枠(図で矩形の黒枠)を表示させるとともに、各々の内部の透過率を他の一般部よりも低下させることによって各確認エリアの識別を可能とする。なお、これと同時に、第1の実施形態と同様に、フル画角スルー画像201の各確認エリアと、複数の確認スルー画像201a〜201eとに重ねて互いの対応関係を示す丸付き数字等を表示させてもよい。
さらに、上記マルチスルー画面G4の表示に際してCPU1は、前述したAF処理により合焦状態が確保された(ピントがあった)と判断したAFエリア(ピント合わせを行ったAFエリア)に相当する確認エリアと、それと対応する確認スルー画像(図示した例では、画面下側の2つの確認エリアに対応する確認スルー画像201b,201d)をOSD機能によって強調表示する。なお、本実施形態では上記確認エリアと確認スルー画像に重ねて白枠を表示させる。
引き続き、シャッターキーの半押し状態が継続されている間には(ステップSB6がYES、ステップSB8がNO)、マルチスルー画面G4の表示を継続して行い、所定のスルーレートでフル画角スルー画像201及び確認スルー画像201a〜201eを更新する。また、その間にシャッターキーの半押し状態が解除された場合には(ステップSB6でNO)、マルチスルー画面G4の表示を終了し(ステップSB7)、ステップSB1へ戻り、再び通常のスルー画像の表示を開始する。
そして、シャッターキーが半押しの状態から、そのまま全押しされたら(ステップSB8でYES)、その時点で、記録用の画像の取り込み等の撮影処理を行い、それにより取得した撮影画像のデータを圧縮し、圧縮後の画像データをメモリカード9へ記録する(ステップSB9)。
以上のように本実施形態においては、ユーザーが、シャッターキーの半押し操作によりピント合わせを行ったとき自動的に前記マルチスルー画面G4が表示される。そのため、静止画撮影時においてユーザーは、フル画角スルー画像201により被写体の全体的な構図を確認しながら、その複数ヶ所についてピント、明るさ、ブレ等の画像状態を確認スルー画像201a〜201eにより一括して確認することができる。したがって、シャッターキーの全押しにより最終的な撮影操作を行う以前における撮影画像の確認作業を容易に行うことができる。また、ピントが合ったと判断された(1又は複数)の確認エリア(AFエリア)と確認スルー画像が強調表示されるため、撮影画像におけるピント状態の確認作業を、強調表示を行わない場合に比べてより一層容易に行うことができる。
なお、前記マルチスルー画面G4において確認エリアと確認スルー画像とを強調する方法については任意であり、前述した以外の方法で強調するようにしてもよい。また、確認エリアと確認スルー画像のいずれか一方のみを強調表示したり、場合によっては、強調表示を行わないようにしてもよい。
また、マルチスルー画面G4において、複数の確認スルー画像201a〜201eのうち、ピントが合ったと判断された(ピント合わせを行った)部分(1又は複数)の確認スルー画像のみを表示させるようにしてもよい。図8は、その場合におけるマルチスルー画面G5の例を示す、図7に対応する図である。
また、本実施形態では、フル画角スルー画像201を含むマルチスルー画面G4を表示するものについて説明したが、複数の確認スルー画像201a〜201eのみからなるマルチスルー画面を表示する構成としてもよい。
また、前述したステップSB1においてスルー画像を表示する際には、マルチスルー画面G4におけるフル画角スルー画像201と同様に、AFエリアとして使用する前述した確認エリアを表示部5のOSD機能により表示させるようにしてもよい。
また、前述したステップSB3のAF処理では、マルチスルー画面G4において確認スルー画像201a〜201eとして拡大表示されるフル画角スルー画像201の複数の確認エリアに相当する画角内の複数エリアをAFエリアとして使用するようにしたが、以下のようにしてもよい。
例えば、通常のスルー画像を表示している間に、所定のキー操作によるエリア選択操作があったら確認エリアの選択モードに移行し、ユーザーに、所定のキー操作により所望の確認エリアをAFエリアとして選択させる。そして、ステップSB3のAF処理では、ユーザーにより選択された確認エリアに相当するエリアをAFエリアとして、その被写体部分にピントを合わせる処理を行わせてもよい。その場合には、ステップSB1で表示するスルー画像に前述した確認エリアを表示させたり、通常のスルー画像に代えてマルチスルー画面G4を表示させたりすればよい。
また、本実施形態のように、AFエリアとして使用する確認エリアを固定している場合であっても、ステップSB1においてもマルチスルー画面G4を表示させるようにしても構わない。
また、本実施形態のように、前述した複数の確認エリアをAFエリアとして使用する場合においても、複数の確認エリアの配置や数、及び任意の確認エリアの設定位置や大きさを第1の実施形態と同様に変更可能な構成としてもよい。
(実施形態3)
次に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、静止画像を記録するための撮影モードでの撮影待機状態において、第2の実施形態で説明したマルチスルー画面と同様の構成からなる後述するマルチスルー画面G6(図10参照)を定常的に表示させるとともに、確認スルー画像201a〜201eとして拡大表示されるフル画角スルー画像201における複数の確認エリア(図10において矩形の黒枠(白枠)で囲まれたエリア)のいずれかをAE制御に際して測光エリアとして使用するものである。なお、本実施形態においてもシャッターキーは所謂ハーフシャッター機能を有している。
次に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、静止画像を記録するための撮影モードでの撮影待機状態において、第2の実施形態で説明したマルチスルー画面と同様の構成からなる後述するマルチスルー画面G6(図10参照)を定常的に表示させるとともに、確認スルー画像201a〜201eとして拡大表示されるフル画角スルー画像201における複数の確認エリア(図10において矩形の黒枠(白枠)で囲まれたエリア)のいずれかをAE制御に際して測光エリアとして使用するものである。なお、本実施形態においてもシャッターキーは所謂ハーフシャッター機能を有している。
以下、本実施形態における撮影モードにおける具体的な動作を、CPU1の処理手順を示した図9のフローチャートに従って説明する。
CPU1は、撮影モードの設定とともに、そのときのフル画角スルー画像と、前述した各確認エリアの部分画像(確認スルー画像)とを同一画面内に分割して配置した、第2の実施形態で説明したものと同様のマルチスルー画面の表示を開始する(ステップSC1)。同時に、逐次取得される撮像データの輝度成分に基づき画面全体の明るさを判断する平均測光によるAE制御を開始する。
その後、マルチスルー画面の表示中において、ユーザーによる所定のキー操作によるエリア選択操作があれば(ステップSC2でYES)、測光エリアの選択モードに移行し、所定のキー操作によってユーザーに選択された確認エリアと、それと対応する確認スルー画像をOSD機能によって強調表示する(ステップSC3)。すなわち本実施形態における強調表示も、選択された確認エリア及び対応する確認スルー画像(図で201a)の各々に白枠をOSD表示させる。そして、選択された確認エリアを測光エリアとしたAE制御を開始する(ステップSC4)。
図10は、上述したエリア選択操作が行われた後のマルチスルー画面G6の例であり、フル画角スルー画像201の画面左上の確認エリアが選択されているときの例である。確認エリア(測光エリア)が選択された後には、それに応じたAE制御の結果がフル画角スルー画像201だけでなく確認スルー画像201a〜201eにも反映される。
以後、マルチスルー画面G6を表示している間には、シャッターキーが半押しされたか否かを判別し、シャッターキーが半押しされなければ(ステップSC5でNO)、ステップSC2へ戻る。また、シャッターキーが半押しされたら(ステップSC5でYES)、その時点でAEロックを行う(ステップSC6)。
また、シャッターキーの半押し状態が継続されている間には(ステップSC8がYES、ステップSC9がNO)、AEロックを行ったまま所定のスルーレートでマルチスルー画面G6におけるフル画角スルー画像201、及び確認スルー画像201a〜201eを逐次更新する。また、その間にシャッターキーの半押し状態が解除された場合には(ステップSC8でNO)、AEロックを解除して(ステップSC7)、ステップSC2へ戻る。
そして、シャッターキーが半押しの状態から、そのまま全押しされたら(ステップSC9でYES)、その時点で、記録用の画像の取り込み等の撮影処理を行い、それにより取得した撮影画像のデータを圧縮し、圧縮後の画像データをメモリカード9へ記録する(ステップSC10)。
係る実施形態においても、ユーザーは、静止画撮影時にはマルチスルー画面G6におけるフル画角スルー画像201により被写体の全体的な構図を確認しながら、その複数ヶ所についてピント、明るさ、ブレ等の画像状態を確認スルー画像201a〜201eにより一括して確認することができる。したがって、シャッターキーの全押しにより最終的な撮影操作を行う以前における撮影画像の確認作業を容易に行うことができる。
なお、本実施形態のように、前述した複数の確認エリアのいずれかに相当する画角内の領域を測光エリアとする場合においても、マルチスルー画面G6におけるフル画角スルー画像201の確認エリアと確認スルー画像とを強調する方法については任意であり、前述した以外の方法で強調するようにしてもよい。
また、確認エリアと確認スルー画像のいずれか一方のみを強調表示したり、場合によっては、強調表示を行わないようにしてもよい。また、マルチスルー画面G6として、複数の確認スルー画像201a〜201eのみからなるマルチスルー画面を表示する構成としてもよい。
また、複数の確認エリアの配置や数、及び任意の確認エリアの設定位置や大きさを第1の実施形態と同様に変更可能な構成としてもよい。
また、本実施形態では、撮影待機状態にある間、シャッターキーの半押しの有無に関係なくマルチスルー画面を表示させるようにしたが、シャッターキーの半押しされていない状態では、複数の確認エリアをOSD機能により表示した状態のスルー画像を全画面表示させておき、シャッターキーの半押しされている間だけマルチスルー画面を表示させるようにしてもよい。なお、本実施形態とは異なり、任意の確認エリアをAFエリアとして設定することができない構成とする場合には、シャッターキーの半押しされていない状態では、通常のスルー画像を全画面表示させるようにしてもよい。
ここで、上述した第2及び第3の実施形態では、静止画撮影に際してマルチスルー画面G4,G6を表示するものとしたが、例えば動画像が記録可能な構成においては、前述したマルチスルー画面G4,G6を動画撮影中に通常のスルー画像に代えて表示させてもよい。その場合には、撮影(記録)中の動画像の確認作業を容易に行うことが可能となる。
また、第2の実施形態については、前述したAF処理の完了後に表示するマルチスルー画面G4における確認スルー画像201a〜201eを、シャッターキーが半押しされた時点や、AF処理の完了時点のスルー画像から切り出した確認画像、つまり静止画像としてもよく、また第3の実施形態については、シャッターキーが半押しされている間に表示するマルチスルー画面G6における確認スルー画像201a〜201eを、シャッターキーが半押しされた時点のスルー画像から切り出した確認画像(静止画像)としてもよい。
また、第2の実施形態においては、フル画角スルー画像201における1又は複数の確認エリアをAF制御におけるAFエリアに使用し、また第3の実施形態では所定の確認エリアをAE制御における測距エリアとして使用するものとしたが、上記確認エリアはAF制御やAE制御に限らず、それ以外の制御に際して、その部分の画像情報が参照される参照領域(前述したAFエリアや測光エリア等)として使用してもよい。例えば、AWB制御における色温度検出エリアとして使用してもよい。
また、第2及び第3の実施形態においても、シャッターキーの半押しされていない間には、第1の実施形態で説明したステップAS5〜AS12(図2参照)の処理を行わせることにより、確認エリアに対する変更操作が可能な構成としてもよい。逆に、第1の実施形態において、シャッターキーにハーフシャッター機能を確保するとともに、シャッターキーの全押しによる撮影指示がある以前に、第2の実施形態や第3の実施形態で説明したAF制御及びマルチスルー画面の表示制御や、AE制御及びマルチスルー画面の表示制御を行う構成としてもよい。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第2及び第3の実施形態においては、前述した1又は複数の確認エリアの使用目的が固定的に決められているものについて説明したが、それらの使用目的をユーザーが必要に応じて選択的に設定可能な構成としてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第2及び第3の実施形態においては、前述した1又は複数の確認エリアの使用目的が固定的に決められているものについて説明したが、それらの使用目的をユーザーが必要に応じて選択的に設定可能な構成としてもよい。
その場合には、CPU1を本発明の機能割当手段として機能させ、例えば撮影待機状態で前述したマルチスルー画面を表示している間に、ユーザーによる所定のキー操作に応じてCPU1に、図11に示した用途設定処理を行わせればよい。
すなわち用途設定処理では、ユーザーによっていずれかの確認エリアが選択されたら(ステップSD1でYES)、図12(a)に示したように、マルチスルー画面G7内のフル画角スルー画像201に重ねて、選択された確認エリア(図の例では右下のエリア)の近傍に、その確認エリアに設定可能な使用目的(制御内容)の候補をOSD機能により表示させる(ステップSD2)。なお、ここでは確認エリアに設定可能な使用目的がAE、AF、AWB(図では「WB」)の3種類の制御のうちのいずれかであるものとする。
そして、所定のキー操作によりいずれかの使用目的が選択(決定)されたら(ステップSD3でYES)、選択された使用目的を選択中の確認エリアに対して設定する(ステップSD4)。つまり、選択された確認エリアを、それ以降のAE制御、AF制御、AWB制御のいずれかの制御を行う際の参照領域として設定する。また、その際には、図12(b)に示したように、選択された確認エリアの近傍に、選択(決定)された使用目的をOSD機能により表示させる。
以後、ユーザーにより使用目的の設定完了を指示する所定のキー操作が行われなければ(ステップSD5でNO)、ステップSD1へ戻って前述した処理を繰り返し、設定完了が指示されたら(ステップSD5でYES)、その時点で用途設定処理を終了するものとする。なお、上述したような用途設定処理は、撮影モードでの動作中に限らず、例えばデジタルカメラに設けられている機能設定用の設定モードにおいて実施するようにしても構わない。
また、以上述べた第1〜第4の実施形態では、本発明をデジタルカメラに適用する場合について説明したが、これに限らず、本発明は、CCD2等の撮像手段により逐次撮影される画像を表示する構成を備えたものであれば、PDAやデジタルビデオカメラ等、カメラ付き携帯電話装置等の他の装置にも適用することができる。
1 CPU
3 CCD
4 画像メモリ
5 表示部
6 スイッチ類
8 画像処理部
9 メモリカード
11 プログラムコード記憶部
3 CCD
4 画像メモリ
5 表示部
6 スイッチ類
8 画像処理部
9 メモリカード
11 プログラムコード記憶部
Claims (19)
- 撮像手段により撮像された被写体画像を画像データとして画像記録手段に記録するとともに、画像データに基づく画像を表示する表示手段を備えたカメラ装置において、
前記表示手段における表示対象である表示対象画像から、当該対象画像における互いに離間した複数の確認エリアにそれぞれ相当する複数の確認画像を取得する取得手段と、
この取得手段により取得された複数の確認画像を、前記表示対象画像を前記表示手段に全画面表示させた場合における前記確認エリアの表示サイズよりも大きな表示サイズで前記表示手段に同時に表示させる表示制御手段と
を備えたことを特徴とするカメラ装置。 - 前記表示制御手段は、前記複数の確認画像を前記表示対象画像の全体像と同時に前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
- 前記表示制御手段は、前記表示対象画像の全体像を、前記複数の確認エリアを識別可能な状態で前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2記載のカメラ装置。
- 前記表示制御手段は、前記複数の確認エリアの各々と前記複数の確認画像の各々との対応関係を識別可能な状態で前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3記載のカメラ装置。
- 使用者による所定の操作に応じ、前記複数の確認エリアにおける前記表示対象画像に対する設定内容を変更する変更手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のカメラ装置。
- 前記変更手段により変更される前記設定内容は、前記表示対象画像に対する複数の確認エリアの配置形態であることを特徴とする請求項5記載のカメラ装置。
- 前記変更手段は、使用者による所定の操作に応じ、前記表示対象画像における確認エリアの配置を、予め決められている他の配置形態に変更することを特徴とする請求項6記載のカメラ装置。
- 前記変更手段は、前記複数の確認エリアのうちで使用者による選択操作により選択された任意の確認エリアの位置を変更することを特徴とする請求項6記載のカメラ装置。
- 前記変更手段は、前記複数の確認エリアのうちで使用者による選択操作により選択された任意の確認エリアの大きさを変更することを特徴とする請求項5乃至8いずれか記載のカメラ装置。
- 前記表示対象画像は、前記撮像手段により逐次撮像される被写体画像を含むことを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のカメラ装置。
- 前記表示対象画像は、使用者による撮影操作に応答して前記撮像手段により撮像された被写体画像を含むことを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載のカメラ装置。
- 前記複数の確認エリアのうちの少なくともいずれか1つに、所定の画像情報に基づく所定の制御に際して前記所定の画像情報が参照される参照領域としての機能が割り当てられていることを特徴とする請求項10又は11記載のカメラ装置。
- 前記複数の確認エリアのうちの、使用者による選択操作により選択された任意の確認エリアに、所定の画像情報に基づく所定の制御に際して前記所定の画像情報が参照される参照領域としての機能を割り当てる機能割当手段を備えたことを特徴とする請求項10又は11,12記載のカメラ装置。
- フォーカスを自動制御するフォーカス制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記複数の確認画像を、前記被写体画像における前記複数の確認エリアのうちで前記フォーカス制御手段のフォーカス制御により合焦状態が確保されている確認エリアの確認画像と、合焦状態が確保されていない確認エリアの確認画像とを区別可能な形態で前記表示手段に同時に表示させる
ことを特徴とする請求項10乃至13いずれか記載のカメラ装置。 - フォーカスを自動制御するフォーカス制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記フォーカス制御手段のフォーカス制御により確保された合焦状態が固定されたことに応答し、前記複数の確認画像を前記表示手段に同時に表示させる
ことを特徴とする請求項10乃至13いずれか記載のカメラ装置。 - 前記表示対象画像は、前記画像記録手段に記録されている画像データに基づく画像であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のカメラ装置。
- 撮像手段により撮像された被写体画像を画像データとして画像記録手段に記録するとともに、画像データに基づく画像を表示する表示手段を備えたカメラ装置における画像表示方法であって、
前記表示手段における表示対象である表示対象画像から、当該対象画像における互いに離間した複数の確認エリアにそれぞれ相当する複数の確認画像を取得する工程と、
取得した複数の確認画像を、前記表示対象画像を前記表示手段に全画面表示された場合における前記確認エリアの表示サイズよりも大きな表示サイズで前記表示手段に同時に表示させる工程と
を含むことを特徴とする画像表示方法。 - 撮像手段により撮像された被写体画像を画像データとして画像記録手段に記録するとともに、画像データに基づく画像を表示する表示手段を備えたカメラ装置が有するコンピュータに、
前記表示手段における表示対象である表示対象画像から、当該対象画像における互いに離間した複数の確認エリアにそれぞれ相当する複数の確認画像を取得する手順と、
取得した複数の確認画像を、前記表示対象画像を前記表示手段に全画面表示された場合における前記確認エリアの表示サイズよりも大きな表示サイズで前記表示手段に同時に表示させる手順と
を実行させるためのプログラム。 - 撮影により取得された撮影画像を記録する画像記録手段と、
この画像記録手段から撮影画像を読み出す読出し手段と、
この読出し手段により読み出された撮影画像を表示する表示手段と、
前記読出し手段により読み出された撮影画像における互いに離間した複数の確認エリアにそれぞれ相当する複数の確認画像を取得する取得手段と、
この取得手段により取得された複数の確認画像を、前記撮影画像を前記表示手段に全画面表示された場合における前記確認エリアの表示サイズよりも大きな表示サイズで前記表示手段に同時に表示させる表示制御手段と
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
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JP2006247435A JP2008072261A (ja) | 2006-09-13 | 2006-09-13 | カメラ装置、及び画像表示方法、画像表示装置 |
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