JP2008056327A - 整列具、整列方法、容器内収容方法および整列装置並びに収容装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この整列具1は、可撓性のシート部材2を用いることで、対象物である複数のコロッケKを所期の整列位置に案内するための案内部材3を備えている。使用するシート部材2は、複数のコロッケKを整列させるべき矩形形状Rの範囲よりも周囲に張り出す広さのものを用い、案内部材3は、その使用時にシート部材2に対向配置される押さえ部材4と、その押さえ部材4のシート部材2との対向面に張り出す仕切部材6とを有する。そして、押さえ部材4は、前記矩形形状Rに形成されており、また、仕切部材6は、前記矩形形状Rのうち、一の辺に沿った方向を仕切る第一の仕切部材7と、その一の辺に交差する他の辺に沿った方向を仕切る第二の仕切部材8とを有している。
【選択図】図1
Description
例えば特許文献1には、対象物としてロール製品を箱詰めするためのロール製品箱詰め機が開示されている。
さらに、このロール製品箱詰め機は、所望の四角形状の範囲内に整列させた複数のロール製品を、その側面方向から押圧することで把持可能とした把持装置を含む搬送機構を備えている。これにより、このロール製品箱詰め機によれば、上記所期の整列位置に整列させた複数のロール製品を把持装置で把持しつつ搬送機構によって箱詰めに必要な位置への搬送が可能になっている。
この箱詰装置は、所定の矩形形状の範囲となる箱に対し、所期の整列位置への整列に所要の個数の果実が予め整列装置で整列されて仕切材の上に並べられるようになっている。そして、その並べられている仕切材上の各果実を個別に真空吸着する果実用の吸着体と、その仕切材をも同時に真空吸着する仕切材用の吸着体と、を備えている。これにより、この箱詰装置によれば、所要の個数の果実を仕切材とともに一体として吸着して他の付帯装置との協働によって搬送し、所期の整列位置を保持したままで箱詰めを可能としている。
したがって、この第三の発明に係る容器内収容方法を、対象物として例えば冷凍のコロッケ等の脆弱性を有する脆弱性食品を容器内に収容する方法として採用すれば、その整列および梱包を容易とし、その作業の効率を向上させる上で好適である。
さらに、所期整列工程では、シート部材の周縁部を把持し且つ伸張するだけであり、その伸張されるシート部材を、押さえ部材の外形形状には、シート部材を沿わせつつ伸張するとともに、第一および第二の仕切部材には、これに隣接する対象物を倣わせて対象物を移動させることで、所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列させることができるので、同工程においても対象物が例えば上述のような脆弱性食品の場合であっても、その変形や損傷が防止される。
さらに、容器内収容工程では、移動工程後に、把持しているシート部材の周縁部を開放するとともに案内部材を上方に離脱させて、すでに所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列されている複数の対象物をシート部材と共に容器内に収容するので、収容する対象物をシート部材によって保護しつつ収容可能である。そのため、この収容工程による対象物への大きな負荷は作用しない。したがって、対象物が仮に脆弱性食品であっても、その変形や損傷が防止される。
したがって、この第六の発明に係る容器内収容方法によれば、対象物が仮に冷凍のコロッケ等の脆弱性を有する脆弱性食品であっても、その整列および梱包を容易とし、その作業の効率を向上させることができる。
まず、本発明の第一の実施形態について説明する。この第一の実施形態では、本発明に係る整列具、およびその整列具を使用した整列方法、並びに容器内への収容方法について順に説明する。なお、本実施形態の例は、複数の対象物として、上述のような脆弱性食品を対象とし、さらに、その脆弱性食品として冷凍のコロッケに適用した例である(以下同じ)。ここで、このコロッケは、予め調理した挽肉、野菜などを、ゆでてつぶしたジャガイモやソース等と混ぜ合せて小判形(楕円形)の扁平形状とした所定の塊状形状にまとめ、さらにその表層部として表面にパン粉の衣をつけ、これを冷凍した状態のものである。
図1(b)および図2(b)に示すように、この整列具1は、複数のコロッケKを所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列させるためのものである。ここで、複数のコロッケKを整列させるべき所定の矩形形状の範囲は、図1(b)に示す矩形形状Rの範囲内であり、本実施形態では、その矩形形状Rの範囲内に、包装する規格にあわせて、縦に5個、横に二列の計10個のコロッケKを所要の個数とし、その所要の個数のコロッケKを所期の整列位置に整列させる例である。なお、この例では、図2(b)に示すように、矩形形状Rは長方形であり、その長手方向を前後とし、短手方向を左右として配置される。そして、この矩形形状Rに対し、各コロッケKは、小判形(楕円形)の長軸方向を矩形形状Rの短手方向に向け、また、小判形(楕円形)の短軸方向を矩形形状Rの長手方向に向けた位置を所期の整列位置として配置(整列)する例である。
このシート部材2は、フィルムと類似した形態の材料からなる可撓性を有する部材であり、その表面は平滑である。そして、このシート部材2は、複数のコロッケKを整列させるべき矩形形状Rの範囲よりも周囲に張り出す広さを有するものを用いる。そのため、シート部材2の周縁部2aは、矩形形状Rの範囲よりも外側に位置している。なお、図1(b)に示すように、本実施形態では、その周縁部2aのつくる形状が、矩形形状Rとは相似形状に形成されている例を示しているが、シート部材2は、矩形形状Rの範囲よりも周囲に張り出す広さであれば、周縁部2aの形状については任意の形状としてもよい。
詳しくは、押さえ部材4は、複数のコロッケKを整列させるべき矩形形状Rの範囲とは相似形状且つ所期の整列位置に案内するために必要な大きさに形成されている。この例では、上記矩形形状Rと一致する大きさであり、その周縁部4aは上記矩形形状Rと一致している。なお、より詳細には、後述するシート部材2に対向する所定の位置との関係に基づいて(図6参照)その寸法を定めている。
そして、上述の構成を有するこの整列具1は、人が手で使用して、複数のコロッケKをシート部材2および案内部材3相互間に配置し、シート部材2を案内部材3の側に伸張して、これら相互間に配置されている複数のコロッケKを案内部材3のもつ形状に倣わせて所定の矩形形状Rの範囲内に整列させることが可能になっている。さらに、この整列具1は、複数のコロッケKをシート部材2および案内部材3相互間に配置した状態のままで一体として移動させて、所定の梱包用の容器内に収容させることが可能になっている。
まず、複数のコロッケKを矩形形状Rの範囲内に整列させる方法について図1ないし図2を適宜参照して説明する。
この整列方法は、上記整列具1を人が手で使用して複数のコロッケKを矩形形状Rの範囲内に整列させる方法であり、所期の矩形形状Rに整列させるための工程として、予備整列工程と、案内部材配置工程と、所期整列工程とを含むものである。
さらに、所期整列工程では、シート部材2の周縁部2aを把持し且つ上方に引き上げるだけであり、その上方に引き上げられたシート部材2に倣わせてコロッケKを移動させることで、所期の整列を可能としているので、同工程においてもコロッケKの変形や損傷が防止される。
なお、上記の所期整列工程でのシート部材2の周縁部を把持するタイミングは、必ずしも案内部材配置工程の後である必要はなく、予め把持した状態で待機させておいてもよい。例えば予備整列工程でシート部材2の上にコロッケKを予備整列状態とする時点ですでに把持させておくことができる。
この容器内収容方法は、上記整列具1を引き続いて使用する。そして、上述した整列方法による整列工程に加え、挟持工程と、移動工程と、収容工程とをさらに含むものである。
つまり、整列工程では、上述したように、予備整列工程と、案内部材配置工程と、所期整列工程と含む整列方法によってコロッケKを所期の矩形形状Rの範囲内に整列させる。
次いで、移動工程は、図2(e)に示すように、前記挟持工程後の状態、つまり、整列具1によって複数のコロッケKを挟持したままの状態で段ボール箱100の上方の所定の位置に臨ませる。
そして、収容工程では、移動工程後に、把持しているシート部材2の周縁部2aを開放するとともに案内部材3を上方に離脱させて、すでに所期の矩形形状Rに整列されている複数個のコロッケKをシート部材2と共に段ボール箱100内に収容するので、収容するコロッケKをシート部材2によって保護しつつ収容可能である。そのため、この収容工程においても、コロッケKに対し、変形させるほどの大きな負荷は作用せず、コロッケKの変形や損傷が防止されている。
そのため、容器内に収容する際の離隔用シートを介装する手間が軽減され、さらに、整列、搬送の際に用いたシート部材2を包装材としてそのまま用いることで、包装する手間についても軽減することが可能である。また、コロッケKに損傷や表層部の剥離等が生じないようにする気遣いも軽減されるので、容器内に収容する作業が一層容易であり、その効率も向上する。なお、この場合、次の層のコロッケを整列および容器内に収容する際には、すでに離隔用に介装したシート部材2以外の、他のシート部材2を用いる。
ここで、上記第一の実施形態では、整列具1を人が手で使用して、コロッケKを整列する方法および容器内へ収容する方法について説明したが、本発明に係る整列方法および容器内収容方法は、人手によるものに限定されず、機械による自動化が可能である。また、整列具1についても、上記整列具1の構成を含む整列装置および収容装置とすることができる。
同図に示すように、この収容装置10は、多関節ロボット12と、カメラ14と、整列装置20とを備え、これら多関節ロボット12、カメラ14および整列装置20は、いずれも不図示のコントローラに対し必要な信号を授受可能に接続されている。
詳しくは、同図に示すように、コロッケKの長軸方向での寸法をW(単位:mm、以下同じ)、その高さをHとし、これに適用する案内部材3については、その仕切部材6(各仕切部材7、8)の高さをB、押さえ部材4の仕切部材6から端部までの一方の幅をC、押さえ部材4とシート部材2との対向距離(対向方向での停止位置)をA、段ボール箱の内寸をDとするとき、これら相互の値は、同図(b)に示す表に基づいて選定されている。
一方、ハンドユニット24は、支持筐体22の周囲の4箇所に配置されている。なお、各ハンドユニット24は、装備するハンド30の個数が異なる点を除き同様の構成なので、以下、ハンドユニット24の構成については、異なる点を除き図中の一箇所(主に各図での右側に位置するハンドユニット24)を参照して説明する。
さらに、そのハンド横行ナット40には、その下面にハンド昇降案内装置36が設けられている。
つまり、図5(c)に示すように、ハンドユニット24のうち、長辺方向に沿って配置される左右のハンドユニット24のハンド横行ナット40Aには、長手方向で等間隔に三つのハンド30が装着されており、短辺方向に沿って配置される上下(前後)のハンドユニット24のハンド横行ナット40Bには、ハンド30が一つ装着されている。
このように、各ハンドユニット24に装備されるハンド30は、上述したハンド昇降案内装置36およびハンド横行案内装置42によって、案内部材支持ユニット50で所定の位置に配置された状態の案内部材3に対し、シート部材2の周縁部2aを把持した状態のハンド30を所定の位置に対応した位置に移動可能に構成されている。
この収容装置10では、まず、その整列装置20によって、複数のコロッケKを所期の矩形形状Rの範囲内に整列させる(図3での符号ST1)。すなわち、7図(a)に示すように、ステージ5の上にシート部材2を広げて準備する。コロッケKは、上述した予備整列工程同様に、適宜離間して載置(配置)した予備整列状態とする(予備整列工程)。
次いで、図7(c)に示すように、整列装置20のハンドユニット24および案内部材支持ユニット50を予備整列状態のコロッケKの上方から対向させる。この際の移動は、多関節ロボット12によって行うようにしてもよい(図3での符号ST2)。
次いで、ハンドユニット24のハンド30によってシート部材2の周縁部2aを把持し、さらに、ハンド昇降案内装置36およびハンド横行案内装置42を駆動し、図7(e)に示すように、ハンドユニット24を押さえ部材4の外形形状には、シート部材2を沿わせつつ伸張するとともに、第一および第二の仕切部材7、8には、これに隣接するコロッケKを倣わせて所期の矩形形状Rに整列させるように移動させる(所期整列工程)。これにより、図7(f)に示すように、複数のコロッケKは、案内部材3とシート部材2との間に挟持されつつ整列する。
次いで、図8(b)に示すように、整列装置20のハンド30、シート部材2および案内部材3並びに複数のコロッケKを、多関節ロボット12(図8では不図示、以下同じ)によって一体で上方に移動させる(図3での符号ST3)。
次いで、図8(d)に示すように、各ハンド30を開放し、案内部材3を上方に離脱させる(図3での符号ST4)。これにより、整列されている複数のコロッケKをシート部材2とともに段ボール箱100内に収容する(収容工程)。
このように、この収容装置10によれば、整列装置20を備え、さらに、その整列装置20のハンド30、シート部材2および案内部材3並びに複数のコロッケKを、段ボール箱100の上方の所定の位置に一体で移動させる多関節ロボット12を備えており、この多関節ロボット12は、上記容器内収容方法での挟持工程、移動工程および収容工程に対応した動作が可能になっているので、その容器内収容方法による作用・効果を奏することができる。
なお、本発明に係る整列具、整列方法、容器内収容方法および整列装置並びに収容装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
また、例えば上記第二の実施形態のうち整列装置20では、把持手段移動手段や案内部材移動手段は、ボールねじと案内レールとを備え、ナットがスライド移動する構成を採用した例で説明したが、これに限定されず、例えば、リンクやエアシリンダ等によって、把持手段移動手段や案内部材移動手段等の移動手段を構成してもよい。
図9に示すように、この第三の実施形態の収容装置の備える整列装置20Bでは、各ハンドユニット24Bは、4節の平行リンク機構を有して構成されており、また、案内部材支持ユニット50は、エアシリンダによってシート部材2との対向方向に移動可能に構成されている。
一方、ハンドユニット24Bについても、上記第一の実施形態でのハンド昇降案内装置36およびハンド横行案内装置42に対応する構成を異なる構成によって有している。
なお、各ハンドユニット24Bのうち、短辺側に配置されるハンドユニット24Bについては、上記長辺側に配置されるハンドユニット24B同様に構成されるが、ナットが組み込まれているハンド横行ブロック76を一つのみ備えて構成されている点が異なっている。
次いで、図11(b)に示すように、ステージ5の周囲に設けられている周縁部押上板60を上方に向けて突出させることによって、シート部材2の周縁部2aを上方に約45度程度持ち上げて把持し易い状態にする。
さらに、図11(e)〜(f)に示すように、上記説明した各ハンドユニット24Bのハンド昇降案内装置36Bおよびハンド横行案内装置42Bを駆動して、ハンドユニット24Bを押さえ部材4の外形形状には、シート部材2を沿わせつつ伸張するとともに、第一および第二の仕切部材7、8には、これに隣接するコロッケKを倣わせて所期の矩形形状Rに整列させるように移動させる(所期整列工程)。これにより、複数のコロッケKは、案内部材3とシート部材2との間に挟持されつつ整列する。
次いで、図12(a)に示すように、整列装置20Bのハンド30、シート部材2および案内部材3並びに複数のコロッケKを、多関節ロボット12によって一体で上方に移動させる(図3での符号ST3に対応)。
次いで、図12(c)に示すように、各ハンド30を開放し、案内部材3を上方に離脱させる(図3での符号ST4に対応)。これにより、整列されている複数のコロッケKをシート部材2とともに段ボール箱100内に収容することができる(収容工程)。
このように、この第三の実施形態のような構成であっても、整列装置20Bのハンド30、シート部材2および案内部材3並びに複数のコロッケKを、段ボール箱100の上方の所定の位置に臨ませるように一体で移動させ、上記容器内収容方法での挟持工程、移動工程および収容工程に対応した動作が可能であり、上記第一ないし第二の実施形態の容器内収容方法による作用・効果を奏する。
図13に示すように、この第四の実施形態の収容装置10Cは、上記第一の実施形態の収容装置10の構成に対し、上記の多関節ロボット12を用いて、整列装置20Cの天地を反転させるように構成されている点が異なっている。さらに、この収容装置10Cは、これに付帯する他の設備として、複数のコロッケKを順次に搬送する手段であるベルト式搬送装置80と、複数の案内部材3を順次に搬送する手段である案内部材搬送装置81と、シート部材を所定の位置に配置可能なシート部材配置手段であるシート部材配置装置82とを備えている。また、この整列装置20Cは、案内部材3の支持軸9の把持および開放が可能な支持軸把持装置83を、上記の案内部材支持ユニット50の先端部に装備している点が異なっている。
図13に示すように、この第四の実施形態の収容装置10Cを含む装置(梱包ライン)は、案内部材搬送装置81によって、複数の案内部材3が、その仕切部材6を上方に向けた状態で間欠的に搬送される(ST10)。そして、ベルト式搬送装置80では、案内部材搬送装置81での間欠的な搬送のタイミングに同期して複数のコロッケKが順次搬送される(ST20)。
次いで、図14(b)に示すように、その載置工程で押さえ部材4の上に載置されている状態のコロッケK同士の上方(同図での符号ST31)からシート部材2がシート部材配置装置82によって対向させるように配置される(シート部材配置工程)。
次いで、シート部材2の周縁部2aを整列装置20Cのハンド30で把持して、図14(c)に示すように、押さえ部材4の外形形状には、シート部材2を沿わせつつ伸張するとともに、第一および第二の仕切部材7、8には、これに隣接するコロッケKを倣わせてこれら第一および第二の仕切部材7、8に沿って所期の矩形形状Rに整列させる(所期整列工程)。
次いで、前記反転工程で複数のコロッケKの天地を反転させ且つ挟持した状態(同図での符号ST34)としたまま、図14(e)に示すように、段ボール箱100の上方の所定の位置(同図での符号ST35)に臨ませるように移動させる(位置移動工程)。ここで、段ボール箱100の上方の所定の位置は、図14(f)に示すように、段ボール箱100内に収容されているコロッケKの層の高さに合わせて高さ方向の位置を調整する。つまり、同図に示すように、コロッケKが収容されていない状態のときは、段ボール箱100の底面を基準に高さを合わせるが、すでにコロッケKが収容されていれば、その最上部のコロッケK上面を基準として高さ方向の位置を合わせる。
なお、上方に離脱させたのちの案内部材3は、多関節ロボット12によって上記案内部材搬送装置81の上流に位置する不図示の回収部に搬送され、その回収部にて支持軸把持装置83が開放されることで、再び、その仕切部材6を上方に向けた状態で、順次に間欠的な搬送が繰り返される。
さらに、容器内収容工程では、移動工程後に、把持しているシート部材2の周縁部2aを開放するとともに案内部材3を上方に離脱させて、すでに所期の矩形形状Rの範囲内で所期の整列位置に整列されている複数のコロッケKをシート部材2と共に段ボール箱100内に収容するので、収容するコロッケKをシート部材2によって保護しつつ収容可能である。そのため、この収容工程によるコロッケKへの大きな負荷は作用せず、コロッケKの変形や損傷が防止される。したがって、この収容装置10CによってコロッケKを段ボール箱100内に収容すれば、複数の対象物が、冷凍のコロッケ等の脆弱性を有する脆弱性食品であっても、その整列および梱包を容易とし、その作業の効率を向上させることができる。
具体的には、例えば上記第四実施形態での多関節ロボット12に替えて、一体移動手段に回転式搬送装置を用いた構成例を、以下、第五の実施形態として図15を適宜参照しつつ説明する。なお、この第五の実施形態は、その回転式搬送装置には、上記第二実施形態での整列装置20を周方向等間隔に複数備えているので、以下、同様の構成等についてはその説明を適宜省略し、異なる構成について説明する。
この回転式搬送装置92は、円環状の整列装置配置部94を有し、この整列装置配置部94には、その周方向に等間隔に複数ユニット(この例では12ユニット)の整列装置20を備えている。なお、本実施形態での各整列装置20は、それぞれに上記支持軸把持装置83を有している。
そして、回転式搬送装置92は、案内部材搬送装置81によって楕円環状に循環される複数の案内部材3の一方の円弧状の端部の内側に、その回転の中心が同心となるように配置されている。また、その配置される位置は、上記第四の実施形態でのST31に示す工程に対応する工程を実施する位置に配置され、同図ではST41で示す位置が対応している。つまり、同図に示すように、この回転式搬送装置92は、その整列装置配置部94の最も頂点に位置する「12時の位置」よりも少し手前の「11時の位置」の上方にシート部材配置装置82が対向するように配置されている。
さらに、この回転式搬送装置92は、「1時の位置」において、周縁部2aを把持しているシート部材2を、押さえ部材4の外形形状には、シート部材2を沿わせつつ伸張するとともに、第一および第二の仕切部材7、8には、これに隣接するコロッケKを倣わせてこれら第一および第二の仕切部材7、8に沿って所期の矩形形状Rに整列させる所期整列工程を実行するようになっている。
このように、この第五の実施形態の収容装置10Dによれば、上記第四の実施形態同様に、ベルト式搬送装置80、案内部材搬送装置81、シート部材配置装置82を備えているので、上記載置工程およびシート部材配置工程については、第四の実施形態の収容装置10C同様に実行することができる。したがって、載置工程では、その載置位置に高い精度が要求されない。そのため、載置位置に高い精度が要求されないので、載置の際に、例えば厳密な位置に修正するための押圧力などの力を掛けることも不要である。また、シート部材配置工程では、シート部材2を押さえ部材4に対向させるだけなので、同工程においてもコロッケKには、押圧力などの力が掛からず、コロッケKの変形や損傷が防止される。
2 シート部材
3 案内部材
4 押さえ部材
5 ステージ
6 仕切部材
7 第一の仕切部材
8 第二の仕切部材
9 支持軸
10 収容装置
12 多関節ロボット(一体移動手段)
14 カメラ(座標検出手段)
20 整列装置
22 支持筐体
24 ハンドユニット
30 ハンド(シート部材把持手段)
32 ハンド支軸
34 ハンド昇降ナット
36 ハンド昇降案内装置(把持手段移動手段)
37 モータ固定板
38 ハンド昇降モータ
40 ハンド横行ナット
42 ハンド横行案内装置(把持手段移動手段)
44 ハンド横行モータ
46 支持ブロック
50 案内部材支持ユニット(案内部材移動手段)
52 案内部材昇降ナット
54 案内部材昇降案内装置
56 案内部材昇降モータ
58 案内部材昇降シリンダ
60 周縁部押上板(把持補助手段)
71 ハンド横行ねじ軸
72 ハンド支軸
73 ハンド支軸連結軸
74 ハンド昇降リンク
75 ハンド昇降支軸
76 ハンド横行ブロック
77 横行ブロック連結板
78 ハンド昇降ギヤ
79 ハンド昇降ギヤ軸
80 ベルト式搬送装置(搬送手段)
81 案内部材搬送装置
82 シート部材配置装置
83 支持軸把持装置
84 容器昇降装置
92 回転式搬送装置(一体移動手段)
94 整列装置配置部
100 段ボール箱(容器)
K コロッケ(脆弱性食品、対象物)
Claims (6)
- 複数の対象物を所定の矩形形状の範囲内に整列させるための整列具であって、
可撓性のシート部材との協働によって前記複数の対象物を所期の整列位置に案内するための案内部材を備え、
前記シート部材として、前記整列させるべき矩形形状の範囲よりも周囲に張り出す広さを有するものを用い、
前記案内部材は、その使用時に前記シート部材に対向して配置される押さえ部材と、その押さえ部材の前記シート部材に対向させる面に張り出して装着される仕切部材とを有し、
前記押さえ部材は、前記整列させるべき矩形形状の範囲とは相似形状且つ所期の整列位置に案内するために必要な大きさに形成されており、前記仕切部材は、前記整列させるべき矩形形状のうち、一の辺に沿った方向を仕切る第一の仕切部材と、その一の辺に交差する他の辺に沿った方向を仕切る第二の仕切部材とを有して構成されていることを特徴とする整列具。 - 複数の対象物を所定の矩形形状の範囲内に整列させる方法であって、
請求項1に記載の整列具を使用し、
前記シート部材の上に整列させるために所要の個数の対象物を適宜離間して載置した予備整列状態とする予備整列工程と、
前記予備整列工程によって予備整列状態となった対象物同士の上方から前記押さえ部材を対向させるとともに、当該押さえ部材から張り出す前記仕切部材を前記整列させるべき方向に沿って予備整列状態の対象物同士の間に介装するように前記案内部材を配置する案内部材配置工程と、
前記シート部材の周縁部を把持して、前記押さえ部材の外形形状には、前記シート部材を沿わせつつ伸張するとともに、前記第一および第二の仕切部材には、これに隣接する対象物を倣わせて当該第一および第二の仕切部材に沿って前記所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列させる所期整列工程とを含むことを特徴とする整列方法。 - 複数の対象物を所定の矩形形状の容器内に収容する方法であって、
請求項1に記載の整列具を使用し、
請求項2に記載の整列方法によって前記複数の対象物を前記所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列させる整列工程と、
その整列工程後に、前記案内部材に対し、前記押さえ部材の外形形状に、当該シート部材を沿わせつつ伸張して、前記整列工程で周縁部を把持したシート部材および前記案内部材との間に前記複数の対象物を挟持する挟持工程と、
前記挟持工程で前記複数の対象物を挟持した状態で前記容器の上方の所定の位置に臨ませる移動工程と、
前記移動工程後に、把持しているシート部材の周縁部を開放するとともに前記案内部材を上方に離脱させて、前記所期の整列位置に整列されている複数の対象物を前記シート部材と共に容器内に収容する収容工程とを含むことを特徴とする容器内収容方法。 - 複数の対象物を所定の矩形形状の範囲内に整列させる整列装置であって、
可撓性のシート部材との協働によって前記複数の対象物を所期の整列位置に案内するための案内部材を備え、
前記シート部材としては、前記整列させるべき矩形形状の範囲よりも周囲に張り出す広さを有するものを用い、
前記案内部材は、その使用時に前記シート部材に対向して配置されて前記整列させるべき矩形形状の範囲とは相似形状且つ所期の整列位置に案内するために必要な大きさに形成された押さえ部材と、その押さえ部材の前記シート部材に対向させる面に張り出して装着される仕切部材とを有し、当該仕切部材は、前記整列させるべき矩形形状のうち、一の辺に沿った方向を仕切る第一の仕切部材と、その一の辺に交差する他の辺に沿った方向を仕切る第二の仕切部材とを有して構成されており、
さらに、前記案内部材を前記シート部材の上方から当該シート部材に対向する所定の位置に配置およびその位置から離脱させることが可能な案内部材移動手段と、前記シート部材の周縁部の把持および開放が可能なシート部材把持手段と、前記案内部材移動手段で所定の位置に配置された状態の案内部材に対し、前記シート部材の周縁部を把持した状態の前記シート部材把持手段を所定の位置に移動可能な把持手段移動手段とを備え、
前記把持手段移動手段での所定の位置への移動は、前記押さえ部材の外形形状には、前記シート部材を沿わせつつ伸張するとともに、前記第一および第二の仕切部材には、これに隣接する対象物を倣わせて前記所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列させるように移動可能になっていることを特徴とする整列装置。 - 複数の対象物を所定の矩形形状の容器内に収容する収容装置であって、
請求項4に記載の整列装置を備えており、
さらに、当該整列装置のシート部材把持手段、シート部材および案内部材並びに前記複数の対象物を、前記容器上方の所定の位置に一体で移動させる一体移動手段を備え、
前記一体移動手段は、前記シート部材把持手段でシート部材の周縁部を把持した状態且つ前記案内部材とシート部材との間に前記複数の対象物を挟持した状態のままで前記容器上方の所定の位置に移動可能になっていることを特徴とする収容装置。 - 複数の対象物を所定の矩形形状の容器内に収容する方法であって、
請求項1に記載の整列具を使用し、
前記案内部材の仕切部材を上方に向け、その押さえ部材の上に、前記整列させるべき矩形形状にするために所要の個数の対象物を、前記仕切部材が前記整列させるべき方向に沿って対象物同士の間に介装されるように載置する載置工程と、
前記載置工程で載置されている状態の対象物同士の上方から前記シート部材を対向させるように配置するシート部材配置工程と、
前記シート部材の周縁部を把持して、前記押さえ部材の外形形状には、当該シート部材を沿わせつつ伸張するとともに、前記第一および第二の仕切部材には、これに隣接する対象物を倣わせて当該第一および第二の仕切部材に沿って前記所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列させる所期整列工程と、
その所期整列工程後に、前記所期整列工程で周縁部を把持したシート部材および前記案内部材との間に前記複数の対象物を挟持した状態のままで天地を反転させる反転工程と、
前記反転工程で前記複数の対象物の天地を反転させ且つ挟持した状態のままで前記容器の上方の所定の位置に臨ませる位置移動工程と、
前記位置移動工程後に、把持しているシート部材の周縁部を開放するとともに前記案内部材を上方に離脱させて、前記所定の矩形形状の範囲内で所期の整列位置に整列されている複数の対象物を前記シート部材と共に容器内に収容する容器内収容工程とを含むことを特徴とする容器内収容方法。
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