JP2008034684A - 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像装置 Download PDF

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健 武田
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Abstract

【課題】固体撮像素子において、電荷転送領域の遮光性の確保と光電変換を行うセンサ部の感度の確保を両立させるとともに、熱電子の発生によるノイズ発生を低減することを可能とする。
【解決手段】入射光を光電変換して電気信号を出力するセンサ部13上に開口部31を形成した遮光膜30を備えた固体撮像素子1であって、前記遮光膜31は原子層蒸着法により成膜された金属膜を含み、前記金属膜が水素を含むものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像装置に関する。
エリアセンサ等に用いられるCCD型固体撮像素子は、光電変換部からの信号電荷を転送するための電荷転送電極を有する。電荷転送電極は、半導体基板に形成された電荷転送路上に複数個隣接して配置され、順次駆動される。
特にインタートランスファータイプのCCD型の固体撮像素子は、その転送電極路上に光を遮る膜(遮光膜)が配置されている。この遮光膜は、転送電極下へ光が侵入するのを防ぐためのものである。すなわち、遮光膜によって、フォトダイオードで光電変換された電荷を順次、隣接画素の転送電極へ転送していく途中で、センサ部ではなく転送電極下に直接入射した光により電子が励起されることで転送中の電荷量が変わるというスミア現象が抑制される(例えば、特許文献1、2参照。)。
しかしながら、図12に示すように、遮光膜130は、転送電極120下のシリコン基板110内への光入射を防ぐために、転送電極120の上だけでなく側壁も覆わなければならない。このため、遮光膜130の膜厚が厚いと光を受光するためのセンサ部115の受光面積が低下することになり、感度が低下する。このため、遮光膜130は、遮光性を有するとともに、できるだけ薄い膜厚であることが望ましい(例えば、特許文献3参照。)。
また、遮光膜130には、一般的に金属材料が使用され、特にタングステンが使用されることが多い。これはタングステン自体の可視光光吸収係数が高いことに加えて、グレインバウンダリーのベイカンシーが狭い緻密な膜の成膜が他の材料に比べて容易であるためである。ベイカンシーが狭いとベイカンシーより光が入射する確率が低くなるため遮光性能が向上する。
このタングステンの成膜には、一般にスパッタリング法、または六フッ化タングステン(WF6)と還元ガスのモノシラン(SiH4)または水素(H2)を同時にチャンバ内に導入した熱CVD法により成膜される。例えば、タングステン膜からなる遮光膜の形成方法として、転送電極を被覆する絶縁膜上に、スパッタリング法によりタングステン膜を形成した後、さらに熱CVD法によってタングステン膜を形成する方法が採用されている。しかし、これらの成膜方法で成膜されたタングステン膜は、緻密ではあるが比較的結晶性が高くグレインサイズも大きい。また、膜中の不純物濃度も低い。
また、上記方法で成膜したタングステンは、グレインバウンダリーが少ないため、バウンダリーを通過しタングステン膜中に水素が侵入できないため、水素(H)が遮光膜の反対側に透過しにくい。このため、後工程でシリコン基板のダングリングボンド終端のため、水素アニールをしてもウエハ表面から拡散してきた水素分子や水素原子が遮光膜のタングステンでブロックされるので、タングステン膜の下方におけるシリコン基板のダングリングボンドの終端される確率が小さくなる。このため、ダングリングボンドから熱電子が発生し、それが転送電極路またはセンサ部に混入することが、ノイズ発生の原因となる。
特開平6−224396号公報 特開平9−36349号公報 特開2005−286075号公報
解決しようとする問題点は、従来の遮光膜厚では微細化に伴うセンサ部の受光面積の縮小化と感度の確保を両立させることが困難な点である。また、スパッタリング法や熱CVD法で成膜されたタングステンの遮光膜では、グレインバウンダリーが少ないため水素が透過しにくいので、タングステン膜の下方におけるシリコン基板のダングリングボンドの終端確率が小さくなる。このため、ダングリングボンドから熱電子が発生し、それが転送電極路またはセンサ部に混入することがノイズ発生の原因となる点である。
本発明は、遮光性の確保と感度の確保を両立させるとともに、熱電子の発生によるノイズ発生を低減することを可能にすることを課題とする。
本発明の固体撮像素子は、入射光を光電変換して電気信号を出力するセンサ部上に開口部を形成した遮光膜を備えた固体撮像素子であって、前記遮光膜は原子層蒸着法により成膜された金属膜を含み、前記金属膜が水素を含むことを特徴とする。
本発明の固体撮像素子では、原子層蒸着法で成膜されるため、従来のスパッタリング法や熱CVD法より成膜されたものより、グレインサイズが小さくなり、その格子間隔が不均一で結晶性が低い膜となるので、遮光性が高くなる。さらに、金属膜のベイカンシー(欠陥)が狭くなるので、この点からも、ベイカンシーを透過する光が低減されることで、遮光性が高められる。また、金属膜が水素を含むことは、原子層蒸着法の成膜特性から得られるものである。すなわち、原子層蒸着法により成膜することで、膜中に水素(H)を残留させることが可能になる。これにより、金属膜を成膜した後に加熱をすることにより、金属膜中より例えばシリコン基板に水素を供給することができる。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、入射光を光電変換して電気信号を出力するセンサ部上に開口部を形成した遮光膜を形成する工程を備えた固体撮像素子の製造方法であって、前記遮光膜を形成する工程は、原子層蒸着法により水素を含む金属膜を形成する工程を含むことを特徴とする。
本発明の固体撮像素子の製造方法では、遮光膜となる金属膜を原子層蒸着法により成膜することから、従来のスパッタリング法や熱CVD法よりも、グレインサイズが小さくなり、その格子間隔が不均一で結晶性が低い膜となるので、遮光性の高い金属膜が形成される。さらに、金属膜のベイカンシー(欠陥)を狭く形成できるので、この点からも、ベイカンシーを透過する光が低減されることで、遮光性の高い金属膜が形成される。また、水素を含む金属膜を成膜することは、原子層蒸着法の成膜特性から得られるものであり、原子層蒸着法により成膜することで、膜中に水素(H)を残留させることが可能になる。これにより、金属膜を成膜した後に加熱をすることにより、金属膜中より例えばシリコン基板に水素を供給することができる。
本発明の撮像装置は、入射光を光電変換して電気信号を出力するセンサ部上に開口部を形成した遮光膜を備えた固体撮像素子を備えた撮像装置であって、前記遮光膜は原子層蒸着法により成膜された金属膜を含み、前記金属膜は水素を含むことを特徴とする。
本発明の撮像装置では、本願発明の固体撮像素子を用いることから、上記説明したのと同様に、遮光膜は、従来のスパッタリング法やCVD法で成膜した遮光膜よりも、遮光性の高い膜となるので、従来よりも薄膜に形成され、しかも水素を含む金属膜で形成されるので、膜中に水素(H)を残留させることが可能になる。これにより、金属膜を成膜した後に加熱をすることにより、金属膜中より例えばシリコン基板に水素を供給することができる
本発明の固体撮像素子によれば、遮光膜に用いられる金属膜が、従来のスパッタリング法やCVD法で成膜した金属膜よりもグレインサイズが小さくなり、その格子間隔が不均一で結晶性が低い膜となるので、遮光性が高くなるので、遮光膜の遮光性を低下させずに薄膜化による受光面積の増加が可能となり、センサ部の開口を広げることができる。このため、セル面積を縮小化しても感度の低下を防げるという利点がある。また、遮光膜中に水素が含まれていることから、金属膜中より例えばシリコン基板に水素を供給することができるため、その水素によってシリコン基板より発生する熱電子を抑制でき、これにより、熱電子がセンサや転送電極路に混入することによるノイズを低減することが可能となる。よって、遮光性の確保と感度の確保を両立させるとともに、熱電子の発生によるノイズ発生を低減することができる。
本発明の固体撮像素子の製造方法によれば、遮光膜に用いる金属膜を、従来のスパッタリング法やCVD法で成膜した金属膜よりもグレインサイズが小さくなり、その格子間隔が不均一で結晶性が低い膜となるので、遮光性が高くなる。このため、遮光膜の遮光性を低下させずに薄膜化による受光面積の増加が可能となるので、センサ部の開口を広げることができる。このため、セル面積を縮小化しても感度の低下を防げるという利点がある。また、遮光膜が水素を含む金属膜で形成されることから、金属膜中より例えばシリコン基板に水素を供給することができるようになり、その水素によってシリコン基板より発生する熱電子を抑制でき、これにより、熱電子がセンサや転送電極路に混入することによるノイズを低減することが可能となる。
本発明の撮像装置によれば、本願発明の固体撮像素子を備えていることから、遮光性の確保と感度の確保を両立させるとともに、熱電子の発生によるノイズ発生を低減することができる。よって、高感度な撮影が可能になり、またノイズの発生を低減することができるので、高品質な画像が得られるという利点がある。
本発明の固体撮像素子に係る一実施の形態(第1実施例)を、図1の概略構成断面図によって説明する。
図1に示すように、第1導電型(例えばn型)の半導体基板11の表面部に第1導電型とは逆の第2導電型(例えばp型)の第1ウエル領域12が形成されている。上記第1ウエル領域12には、入射光を光電変換するセンサ部(例えばフォトダイオード)13が形成されている。このセンサ部13は、例えば、上層よりノイズ低減用の第2導電型拡散層(以下p型拡散層という)、第1導電型拡散層(以下n型拡散層という)が積層状態に形成され、このn型拡散層およびp型ウエル領域12によって光電変換が行われ、信号電荷を生成する。
上記センサ部13の一方側における上記第1ウエル領域12には、電荷読み出し領域となる第2導電型(p型)の第2ウエル領域(図示せず)を介して電荷転送部14が形成されている。上記電荷転送部14は、図示はしなしが、第1導電型(n型)領域と、その下部に形成した第2導電型(p型)領域とから構成されている。
また、センサ部13の他方側には、第2導電型(p型)の分離領域(図示せず)を介して、別のフォトダイオードから読み出した電荷を転送する電荷転送部14が形成されている。上記電荷転送部14上には、絶縁膜21を介して転送電極22が形成されている。この転送電極22は、図示はしないが、例えば2層構造、3層構造等で形成されている。
上記転送電極22を被覆するように、絶縁膜23を介して遮光膜30が形成されている。この遮光膜30の上記センサ部13上には開口部31が形成されている。
上記遮光膜30は、原子層蒸着(ALD:Atomic Layer Deposition、以下ALDという)法によって形成された金属膜33、例えばALD法によって形成されたタングステン(W)膜を含み、その金属膜33の膜厚は80nm〜200nmの厚さに形成されている。本実施例では、例えば150nmの厚さに形成した。上記膜厚は、80nmよりも薄くなると、遮光性が不十分になり、スミアの発生を来す。一方、開口部31の面積が小さくなってきた場合、200nmよりも厚くなると、開口面積が十分に取れなくなるため、感度低下を来す。よって、上記膜厚に設定されることが好ましい。
上記金属膜33は、ALD法によって形成される、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、ジルコニウム、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)の高融点金属、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)白金(Pt)、金(Au)のうちのいずれか一種からなる金属膜で形成されている。
また、上記遮光膜30には、上記金属膜33の下層に形成された、絶縁膜23との密着性の向上を図るための密着層32が形成されていることが好ましい。この密着層32は、例えば、上記金属膜33と同種の金属膜で形成され、その製造方法は、下地である絶縁膜23との密着性を確保するためにスパッタリング法もしくは化学的気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition、以下CVDという)法により形成される。例えば、上記密着層32は、タングステン膜え形成され、その膜厚は10nm〜90nmに設定されている。また、上記金属膜33を成膜した後に高温をかけなければ、この密着層32は不要である。また、膜厚は、90nmよりも厚くてもかまわないし、遮光膜30を形成する部分の段差が小さい場合は、10nmよりも薄くてもかまわない。また、この密着層32は、チタン(Ti)や窒化酸化チタン(TiON)、窒化タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)でも構わない。
上記遮光膜30上には、上記開口部31も被覆する透光性の平坦化膜41が形成され、その上面にカラーフィルタ51が形成されている。さらに上記開口部31上方の上記カラーフィルタ51上に、透光性の平坦化膜42を介してオンチップレンズ61が形成されている。
上記固体撮像素子1では、ALD法が原子を一層ずつ堆積する成膜方法であるため、従来のスパッタリング法や熱CVD法よりグレインサイズが小さくなり、その格子間隔が不均一で結晶性が低い膜となるので、遮光性が高くなる。さらに、金属膜33のベイカンシー(欠陥)が狭くなるので、この点からも、ベイカンシーを透過する光が低減されることで、遮光性が高められる。したがって、遮光膜30の遮光性を低下させずに薄膜化による受光面積の増加が可能となり、センサ部13の開口を広げることができる。このため、セル面積を縮小化しても感度の低下を防げるという利点がある。セル面積の縮小化の度合いによっては、遮光膜30を薄膜化させたことで受光領域を拡大できるので、感度の向上が図れる。
また、金属膜33が水素を含むことは、ALD法の成膜特性から得られるものである。すなわち、ALD法により成膜することで、膜中に水素(H)を残留させることが可能になる。これにより、金属膜33を成膜した後に加熱をすることにより、金属膜33中より例えば半導体基板11に水素を供給することができる。このため、その水素によってシリコン基板より発生する熱電子を抑制でき、これにより、熱電子がセンサ部13や電荷転送部14に混入することによるノイズを低減することが可能となる。よって、遮光性の確保と感度の確保を両立させるとともに、熱電子の発生によるノイズ発生を低減することができる。
なお、上記金属膜33が下地の絶縁膜23との密着性が確保されるのであれば、上記密着層32を形成しなくともよい。この場合は、遮光膜30全てが遮光性のよい金属膜33で形成されることになるので、さらに遮光膜30の薄膜化が可能になる。
次に、本発明の固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を、図2〜図4の製造工程断面図によって説明する。
図2(1)に示すように、第1導電型(例えばn型)の半導体基板11の表面部に第1導電型とは逆の第2導電型(例えばp型)の第1ウエル領域12が形成されている。上記半導体基板11は、例えばシリコン基板もしくはシリコン層が形成されている基板で形成されている。上記第1ウエル領域12には、入射光を光電変換するセンサ部(例えばフォトダイオード)13が形成されている。このセンサ部13は、例えば、上層よりノイズ低減用の第2導電型拡散層(以下p型拡散層という)、第1導電型拡散層(以下n型拡散層という)が積層状態に形成され、このn型拡散層およびp型ウエル領域12によって光電変換が行われ、信号電荷を生成する。
上記センサ部13の一方側における上記第1ウエル領域12には、電荷読み出し領域となる第2導電型(p型)の第2ウエル領域(図示せず)を介して電荷転送部14が形成されている。上記電荷転送部14は、図示はしないが、第1導電型(n型)領域と、その下部に形成した第2導電型(p型)領域とから構成されている。
また、センサ部13の他方側には、第2導電型(p型)の分離領域(図示せず)を介して、別のフォトダイオードから読み出した電荷を転送する電荷転送部14が形成されている。上記電荷転送部14上には、絶縁膜21を介して転送電極22が形成されている。この転送電極22は、図示はしないが、例えば2層構造、3層構造等で形成されている。さらに、上記転送電極22を被覆する絶縁膜23が形成されている。この絶縁膜23は、例えば酸化シリコン膜で形成されている。
上記転送電極22を被覆するように、絶縁膜23を介して遮光膜を形成する。この遮光膜を形成するには、まず、酸化シリコン膜からなる絶縁膜23との密着性を高めるために、密着層32を形成する。
この密着層32は、例えばスパッタリング法で、タングステン(W)を10nm〜90nm程度厚さに堆積して形成する。この密着層32は、酸化シリコン(SiO2)からなる絶縁膜23と、後にALD(Atomic Layer Deposition)法によって形成される金属膜33との密着性を高めるためのものであるため、必ずしもタングステン(W)である必要はなく、絶縁膜23と金属膜33との密着性を高めることが可能な材料であればよい。例えば、スパッタリング法によって形成される金属膜33を構成する元素と同種の膜、金属膜33の窒化物、酸窒化物等であってもよい。例えば、チタン、酸窒化チタン、窒化タングステン、窒化チタン等でも構わない。また、金属膜33を成膜後に高温をかけなければこの密着層32は不要である。また、膜厚も90nmよりも厚くてもかまわないが、遮光膜に形成される開口部を狭めないような膜厚が好ましい。また、遮光膜を形成する部分の段差が小さい場合は、密着性が確保されるのであれば、10nmよりも薄くてもかまわない。
次に、図2(2)に示すように、ALD法によって、上記密着層32上に遮光膜30を構成する金属膜33を、例えばタングステン(W)膜で形成する。このタングステン膜の膜厚は80nm〜200nmの厚さに形成する。本実施例では、例えば150nmの厚さに形成した。上記膜厚は、80nmよりも薄くなると、遮光性が不十分になり、スミアの発生を来す。一方、開口部31の面積が小さくなってきた場合、200nmよりも厚くなると、開口面積が十分に取れなくなるため、感度低下を来す。よって、上記膜厚に設定されることが好ましい。
上記ALD法でタングステン膜を形成する場合、原料ガスに例えば六フッ化タングステン(WF6)を用い、それをタングステン(W)原子に還元するための還元ガスに例えば水素(H2)、モノシラン(SiH4)、ジボラン(B26)等を用いる。
図5(1)のシーケンスに示すように、ALD法では、原料ガスと還元ガスとを交互にチャンバ内に導入する。例えば、図5(2)のモデル図に示すように、原料ガスの六フッ化タングステン(WF6)が導入(A)されると、図5(3)のモデル図に示すように、六フッ化タングステン(WF6)が下地膜に吸着(B)する吸着反応となる。次いで、原料ガスの供給を停止し、図5(4)のモデル図に示すように、還元ガスのモノシラン(SiH4)を導入(C)すると、図5(5)のモデル図に示すように、モノシラン(SiH4)による六フッ化タングステン(WF6)のタングステン(W)への還元反応(D)が行われる。
こうすることにより、六フッ化タングステン(WF6)のフッ素(F)は、例えば還元ガスにモノシラン(SiH4)を用いた場合、フッ化水素や四フッ化シリコン(SiF4)という形になり、気化し、六フッ化タングステン(WF6)は還元されタングステン(W)の形となり下地膜上へ吸着する。
一方、従来のCVD法によるタングステン膜の成膜は、図6(1)のシーケンスに示すように、成膜中、原料ガスの六フッ化タングステン(WF6)と還元ガスの水素(H2)、モノシラン(SiH4)等を同時に供給し続けている。なお、この成膜方法では、窒素(N2)、アルゴン(Ar)等を搬送ガスとして用いている。例えば、図6(2)のモデル図に示すように、原料ガスの六フッ化タングステン(WF6)と、還元ガスの水素(H2)とが導入されると、図6(3)のモデル図に示すように、六フッ化タングステン(WF6)が下地膜に吸着する吸着反応となる。同時に、図5(4)のモデル図に示すように、還元ガスの水素(H2)による六フッ化タングステン(WF6)のタングステン(W)への還元反応が行われる。すなわち、水素(H)とフッ素(F)との結合が生成され、フッ化水素(HF)が生成されることで、六フッ化タングステン(WF6)が還元される。
上記ALD法のように、供給ガスと還元ガスを交互にチャンバ内に導入して成膜したタングステン膜は、原料ガスの六フッ化タングステン(WF6)と還元ガス(例えばモノシラン(SiH4)や水素(H2)の混合ガスを使用した通常のCVD法(STD法、スタンダード法)と比較して、下地表面上で還元された後にマイグレーションが起こらない。このため、タングステン原子は、下地表面上のランダムな位置のまま固定されてしまい、格子間隔が不均一になりやすく、このため結晶性が低くなる。
特に、モノシラン(SiH4)やジボラン(B26)を還元ガスとして用いた場合には、還元ガス中のシリコン(Si)やホウ素(B)がタングステン(W)膜中に残留する。これによって、還元されたタングステン(W)は、シリコン(Si)やホウ素(B)により拡散が抑制されるため、さらにタングステン(W)の結晶性が低くなり、格子間隔が不整合となる。この結果、ALD法で成膜したタングステン(W)は結晶成長できず、グレインサイズが小さくなり、その格子間隔もばらついてしまうので、遮光性が高くなる。
さらに、還元ガスのモノシラン(SiH4)やジボラン(B26)は、その多くは水素(H)を放出した後に、フッ化シリコン(SiFx)やフッ化ホウ素(Bxy)の形になり気化するが、一部は、SiH1〜SiH3やB21〜B25となり残留してしまい、タングステン膜中に取り込まれる。このように、タングステン(W)膜中の取り込まれた水素(H)原子は、後の工程の熱で容易にシリコン(Si)やホウ素(B)から乖離し、タングステン膜中からグレインバウンダリーを通過して、シリコン基板表面やシリコン基板中に拡散する。これによって、水素(H)原子がシリコン基板のダングリングボンドを終端するため、暗電流特性が改善される。また、水素原子のシリコン基板への拡散は、後の工程で、400℃以上で数分の加熱工程で可能になる。
上記ALD法によるタングステン(W)の成膜条件としては、堆積速度を考えると400℃程度が望ましいが、ウエハ温度が250℃〜500℃で成膜しても十分、水素(H)などの不純物を残留させることができる。また、250℃以下でも水素(H)の膜中への残留は期待できるが、熱によるアシストがないため成膜レートが著しく低下する。また、水素(H)供給元である金属膜33は、その膜厚が厚ければ厚いほど多くの水素が供給できる。
特に、モノシラン(SiH4)を還元ガスとした場合その成膜温度によりシリコン(Si)を5at%〜40at%、ジボラン(B26)を還元ガスとした場合には、ホウ素(B)を5at%〜50at%程度残留させることができ、タングステン(W)のグレインサイズを小さくすることが可能である。
また、ALD法では六フッ化タングステン(WF6)をはじめとするタングステン(W)供給ガスとモノシラン(SiH4)をはじめとするその還元ガスを交互にチャンバへ導入するが、その時間は1サイクルあたりの1秒〜5秒程度で、圧力は1.33kPa〜13.3kPaが好ましい。しかしながらチャンバ容積でこれらのパラメータは大きく変わるため、決してこの値の範囲にとらわれる必要はない。
次に、ALD法で成膜したタングステン膜(厚さが60nm)を遮光膜に用いた場合と、CVD法で成膜したタングステン膜(厚さが60nm)を遮光膜に用いた場合とを、X線回折法により比較する。なお、いずれにおいても、密着層として、スパッタリング法により40nmの厚さのタングステン膜を下地に形成した。その結果を図7に示す。図7は、縦軸にタングステン膜(110)の回折強度を示し、横軸に角度を示す。図7に示すように、スパッタリング法とALD法で使用したタングステン膜のX線回折強度はスパッタリング法とCVD法によって成膜したタングステン膜よりX線回折強度が弱い。これは、ALD法によって成膜したタングステン(W)の方が、結晶性が低いことを示している。
このように、ALD法によって、タングステン膜からなる金属膜33を形成することにより、タングステン膜中に水素を残留させることが可能になる。これにより、金属膜33を成膜した後、加熱工程を実施することにより、タングステン膜中より半導体基板11に水素(H)を供給することができるため、半導体基板11より発生する熱電子を抑制できることにより、熱電子がセンサや転送電極路に混入することによるノイズを低減することが可能となる。
次に、図3(3)に示すように、金属膜33上に開口部を形成するためのエッチングマスク71を、例えば通常のリソグラフィー技術によって、レジスト膜で形成する。このエッチングマスク71には、センサ部13上に開口部72が形成されている。
次に、図3(4)に示すように、上記エッチングマスク71を用いて、上記金属膜33、密着層32からなる遮光膜30をエッチング加工し、センサ部13上に開口部31を形成する。その後、上記エッチングマスク71を除去する。
この結果、図3(5)に示すように、センサ部13上の遮光膜30に開口部31が形成される。
次に、図4(6)に示すように、通常の製造技術によって、上記遮光膜30上に、上記開口部31を被覆する透光性の平坦化膜41を形成し、その上面にカラーフィルタ51を形成する。さらに上記開口部31上方の上記カラーフィルタ51上に、透光性の平坦化膜42を介してオンチップレンズ61を形成する。このようにして、固体撮像素子1が形成される。
上記製造方法では、遮光膜30の遮光性を低下させずに薄膜化による受光面積の増加が可能となり、センサ部13の開口を広げることができる。このため、セル面積を縮小化しても感度の低下を防げるという利点がある。セル面積の縮小化の度合いによっては、遮光膜30を薄膜化させたことで受光領域を拡大できるので、感度の向上が図れる。
次に、本発明の固体撮像素子およびその製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を、図8の製造工程断面図によって説明する。
図8(1)に示すように、第1導電型(例えばn型)の半導体基板11の表面部に第1導電型とは逆の第2導電型(例えばp型)の第1ウエル領域12が形成されている。上記半導体基板11は、例えばシリコン基板もしくはシリコン層が形成されている基板で形成されている。上記第1ウエル領域12には、入射光を光電変換するセンサ部(例えばフォトダイオード)13が形成されている。このセンサ部13は、例えば、上層よりノイズ低減用の第2導電型拡散層(以下p型拡散層という)、第1導電型拡散層(以下n型拡散層という)が積層状態に形成され、このn型拡散層およびp型ウエル領域12によって光電変換が行われ、信号電荷を生成する。
上記センサ部13の一方側における上記第1ウエル領域12には、電荷読み出し領域となる第2導電型(p型)の第2ウエル領域(図示せず)を介して電荷転送部14が形成されている。上記電荷転送部14は、図示はしなしが、第1導電型(n型)領域と、その下部に形成した第2導電型(p型)領域とから構成されている。
また、センサ部13の他方側には、第2導電型(p型)の分離領域(図示せず)を介して、別のフォトダイオードから読み出した電荷を転送する電荷転送部14が形成されている。上記電荷転送部14上には、絶縁膜21を介して転送電極22が形成されている。この転送電極22は、図示はしないが、例えば2層構造、3層構造等で形成されている。さらに、上記転送電極22を被覆する絶縁膜23が形成されている。この絶縁膜23は、例えば酸化シリコン膜で形成されている。
上記転送電極22を被覆するように、絶縁膜23を介して遮光膜30を形成する。この遮光膜30を形成するには、まず、酸化シリコン膜との密着性を高めるために、密着層32を形成する。
次に、図8(2)に示すように、ALD法によって、上記密着層32上に第1金属膜34を、例えばタングステン(W)膜で形成する。このタングステン膜の膜厚は20nm〜200nmの厚さに形成する。本実施例では、例えば100nmの厚さに形成した。
次に、図8(3)に示すように、CVD法によって、上記第1金属膜34上に第2金属膜35を、例えばタングステン(W)膜で形成する。このタングステン膜は、少なくとも形成し、200nm以下の膜厚に形成する。本実施例では、例えば50nmの厚さに形成した。上記第1金属膜34と第2金属膜35とを合わせた膜厚は、遮光性が確保される膜厚以上、開口面積が十分に取れる膜厚以下に形成することによって、スミアの発生を防止するとともに、感度の低下を防止する。
上記第2実施例では、原料ガスの六フッ化タングステン(WF6)の成膜と、還元ガス(例えば、モノシラン(SiH4))の導入による還元作用とを交互に行うALD法は、堆積速度が非常に遅い。しかしながら、ALD法で成膜する第1金属膜34の膜厚を薄くし、その代わり、CVD法で第2金属膜34を成膜することにより、遮光性能は若干落ちるが、タングステン(W)の成膜レートが向上し、生産性を向上させることができる。
また、上記第1金属膜34のタングステン中には、水素(H)が含まれるため、後の熱工程で、この水素(H)が半導体基板11に拡散することにより、半導体基板11のダングリングボンドが終端され、暗電流特性が改善されるという効果が得られる。
また、ALD法で成膜した第1金属膜34とCVD法で成膜した第2金属膜35とでは、同様なタングステン膜であっても、膜中の残留物濃度が異なることから、第1金属膜34の屈折率と第2金属膜35の屈折率とでは異なる。通常、光は、屈折率差がある界面で反射及び散乱を起こす確率が高まることから、この両者の界面で一部の光は反射をすることになり、遮光膜30を透過する光の量が低減する。すなわち、遮光膜30の反射特性が高まる。このことは、タングステンに限らず、上記説明した金属膜33に用いることができる金属も同様である。
例えば、図9に示すように、主に可視光波長領域において、スパッタリング法のみでタングステン膜を成膜した遮光膜の光透過率を100%とした場合、スパッタリング法でタングステン(W)膜を40nmの厚さに成膜した後、ALD法でタングステン膜を60nmの厚さに成膜した遮光膜の光透過率は、62%〜76%と減少した。このことは、ALD法で成膜したタングステン膜の反射が高められたこと、スパッタリング法とALD法とで成長した膜界面での反射が高められたことによる。
その後、図示はしないが、前記図3〜図4によって説明したのと同様にして、遮光膜30に開口部31を形成し、さらに、通常の製造技術によって、上記遮光膜30上に、上記開口部31を被覆する透光性の平坦化膜41を形成し、その上面にカラーフィルタ51を形成する。さらに上記開口部31上方の上記カラーフィルタ51上に、透光性の平坦化膜42を介してオンチップレンズ61を形成する。このようにして、固体撮像素子が形成される。
上記説明したように、遮光膜30をALD法により成膜される第1金属膜34と、CVD法により成膜される第2金属膜35とで形成することで、遮光性を維持しつつ薄膜化が可能となる。よって、セルサイズの縮小化に伴ってセンサ部13の受光領域が縮小化されても、遮光膜30を薄膜化させたことで受光領域を確保もしくは拡大できるので、感度の維持もしくは向上が図られる。
また、上記ALD法において、還元ガスにモノシラン(SiH4)、ジボラン(B26)などシリコン(Si)やホウ素(B)を含んだ材料を使用することにより、第1金属膜34中に、シリコンやホウ素を残留させることができる。これによって、第1金属膜34の屈折率を変えることができる。こうすることにより、通常のスパッタリング法またはCVD法で成膜した第2金属膜35と積層にすることにより、入射光は、第1金属膜34と第2金属膜35との界面で、その屈折率差により変調を受けて反射される。このため、第1金属膜34と第2金属膜35とからなる遮光膜30の表面側から入射する入射光の遮光膜30の裏面側への透過率を低めることが可能となる。
上記ALD法で形成する第1金属34、CVD法で形成する第2金属35についても、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、ジルコニウム、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)の高融点金属、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)白金(Pt)、金(Au)のうちのいずれか一種からなる金属膜で形成することができる。
次に、本発明の固体撮像素子およびその製造方法に係る一実施の形態(第3実施例)を、図10の製造工程断面図によって説明する。
図10に示すように、前記図8によって説明した構成において、密着層32上に、上記ALD法で形成する第1金属34とCVD法で形成する第2金属35とを、交互に複数層に形成することも可能である。図面では、上記ALD法で形成する第1金属34とCVD法で形成する第2金属35とを2層ずつ形成した例を示した。このようにすることにより、さらに屈折率差をもった界面の数が増えることにより、界面での光りの反射回数が増えることになり、同一膜厚でより大きな遮光性能の向上が得られる。
また、上記ALD法で成膜される第1金属34は、モノシラン(SiH4)を還元ガスとしてシリコン(Si)を5at%〜40at%含ませた膜もしくはジボラン(B26)を還元ガスとしてホウ素(B)を5at%〜50at%程度含ませたものを用いることで、第1金属膜34のグレインサイズを小さくすることが可能である。一方、効果的に屈折率差を生じさせるためには、CVD法で形成する第2金属35は、膜中の不純物濃度が5at%以下の膜とすることが好ましい。
上記実施例では、主に遮光膜材料にタングステン(W)を用いた場合について説明したが、上記説明したチタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、ジルコニウム、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)の高融点金属、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)白金(Pt)、金(Au)等の金属材料をALD法で成膜することで、その材料のグレインサイズを小さくでき、かつ、還元ガスに水素(H2)を含有した材料を使用すれば、その水素を膜中に残すことが可能になり、タングステン(W)を使用した場合と同様、遮光膜30中から水素を供給し、シリコン基板中およびシリコン基板表面のダングリングボンドを終端できるという効果が得られる。
次に、本発明の撮像装置に係る一実施の形態(実施例)を、図11のブロック図によって説明する。
図11に示すように、撮像装置80は、固体撮像素子81を備えている。この固体撮像素子81の集光側には像を結像させる結像光学系82が備えられ、また、固体撮像素子81には、それを駆動する駆動回路83が接続されている。そして固体撮像素子81で光電変換された信号を画像に処理する信号処理回路84が接続されている。上記信号処理回路84によって処理された画像信号は画像記憶部85によって記憶される。このような撮像装置80において、上記固体撮像素子81には、前記実施の形態で説明した固体撮像素子1を用いることができる。
本発明の撮像装置80では、固体撮像素子81に本発明の固体撮像素子1を用いているため、遮光性の確保と感度の確保を両立させるとともに、熱電子の発生によるノイズ発生を低減することができる。よって、高感度な撮影が可能になり、またノイズの発生を低減することができるので、高品質な画像が得られるという利点がある。
なお、本発明の撮像装置80は、上記構成に限定されることはなく、固体撮像素子を用いる撮像装置であれば如何なる構成のものにも適用することができる。
本発明の固体撮像素子に係る一実施の形態(第1実施例)を示した概略構成断面図である。 本発明の固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の固体撮像素子の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 原子層蒸着(ALD)法の原理を示した説明図である。 化学的気相成長(CVD)法の原理を示した説明図である。 ALD法で成膜したタングステン膜とCVD法で成膜したタングステン膜のXセンサ回折強度を示した図である。 本発明の固体撮像素子およびその製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した概略構成断面図である。 スパッタリング法のみで成膜したタングステン膜と、スパッタリング法とALD法とで成膜したタングステン膜の光透過率と光の波長との関係図である。 本発明の固体撮像素子およびその製造方法に係る一実施の形態(第3実施例)を示した概略構成断面図である。 本発明の撮像装置に係る一実施の形態(実施例)を示した概略構成断面図である。 従来の固体撮像素子の一例を示した概略構成断面図である。
符号の説明
1…固体撮像素子、13…センサ部、30…遮光膜、31…開口部

Claims (9)

  1. 入射光を光電変換して電気信号を出力するセンサ部上に開口部を形成した遮光膜を備えた固体撮像素子であって、
    前記遮光膜は原子層蒸着法により成膜された金属膜を含み、
    前記金属膜が水素を含む
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記金属膜は、シリコン、ホウ素、炭素、窒素の少なくとも一種を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記金属膜は、前記金属膜と異なる成膜方法で形成された金属膜と積層されている
    ことを特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記遮光膜の下地に、前記金属膜と同種の金属膜からなるもので、スパッタ法もしくはCVD法により形成された金属膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  5. 入射光を光電変換して電気信号を出力するセンサ部上に開口部を形成した遮光膜を形成する工程を備えた固体撮像素子の製造方法であって、
    前記遮光膜を形成する工程は、原子層蒸着法により水素を含む金属膜を形成する工程を含む
    ことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  6. 前記金属膜は、シリコン、ホウ素、炭素、窒素の少なくとも一種を含む、
    ことを特徴とする請求項5記載の固体撮像素子の製造方法。
  7. 前記金属膜は、前記金属膜と異なる成膜方法で形成された金属膜と積層される
    ことを特徴とする請求項5記載の固体撮像素子の製造方法。
  8. 前記金属膜の下地に、スパッタ法もしくは化学的気相成長法により、前記金属膜と同種の金属膜を形成する
    ことを特徴とする請求項5記載の固体撮像素子の製造方法。
  9. 入射光を光電変換して電気信号を出力するセンサ部上に開口部を形成した遮光膜を備えた固体撮像素子を備えた撮像装置であって、
    前記遮光膜は原子層蒸着法により成膜された金属膜を含み、
    前記金属膜は水素を含む
    ことを特徴とする撮像装置。
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