JP2008023577A - レーザ切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造のレーザ受け部材を用いて、該レーザ受け部材で反射したレーザ光がワークにダメージを与えることを回避する。
【解決手段】レーザ切断装置は、ワーク設置領域165に設置されたワークをレーザ光により切断する。該装置は、レーザ光を発するレーザ発振器110と、ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材180とを有する。レーザ受け部材は、該レーザ受け部材の外側部分から内側部分に向かってワーク設置領域に近づくレーザ受け面181を有する。レーザ受け部材は、レーザ光の走査中心軸LOに近いほどワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有する。レーザ受け部材は、支持部材161に近いほどワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有する。レーザ受け部材は、集塵用エアAの流れの上流側から下流側に向かってワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体基板等のワークに対してレーザ光を照射することで該ワークを切断するレーザ切断装置に関する。
ワークに対してレーザ光を照射してワークを切断する装置は種々提案されている。例えば、BGA(ball grid array)やCSP(chip size package)等の半導体装置領域が複数形成された半導体基板を予定切断線に沿ってレーザ光により切断して個々の半導体装置を切り出す装置として、特許文献1,2において開示されたレーザ切断装置がある。
そして、レーザ切断装置においては、レーザ光をガルバノミラー等の走査手段を用いて予定切断線に沿って走査(スキャン)することで、半導体基板やこれを保持するステージ又はレーザ発振器を移動させることなく、全ての半導体装置領域の予定切断線に沿って半導体基板を切断することも可能である。
このようなレーザ切断装置においては、ワークを突き抜けたレーザ光が装置にダメージを与えないように、ワークに対してレーザ発振器とは反対側に、アルミ等の耐火材料により形成されたレーザ受け部材が配置される。特許文献3には、レーザ受け部材で反射したレーザ光がワークに再び照射されないように、ワークに対して平行に配置された平板状のレーザ受け部材にレーザ光の減衰構造や散乱反射構造を付加する方法が開示されている。
特開2005−142303号公報(段落0019〜0022等) 特開2005−238246号公報(段落0014等) 特開平10−328875号公報(段落0021〜0025等)
しかしながら、レーザ受け部材に、特許文献3に開示されているようなレーザ光の減衰構造や散乱反射構造を設けると、レーザ受け部材の構造が複雑化し、レーザ受け部材の大型化や高コスト化を招く。
また、上記のようなレーザ受け部材が配置される領域が、ワークの切断により発生したすすや塵を除去するための集塵用エアの流路となっている場合がある。しかしながら、従来のレーザ切断装置では、集塵用エアでは除去しきれないすすや塵がワークやレーザ受け部材に付着し、頻繁な清掃が必要であった。
本発明は、簡単な構造のレーザ受け部材を用いて、該レーザ受け部材で反射したレーザ光がワークにダメージを与えることを回避できるようにしたレーザ切断装置を提供することを目的の1つとしている。
また、本発明は、レーザ受け部材を利用して集塵用エアによるすすや塵の除去機能を向上させることができるようにしたレーザ切断装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としてのレーザ切断装置は、ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、レーザ光を発するレーザ発振器と、ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材とを有する。そして、レーザ受け部材は、該レーザ受け部材の外側部分から内側部分に向かってワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としてのレーザ切断装置は、ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、レーザ光を発し、該レーザ光の走査が可能なレーザ発振器と、ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材とを有する。そして、レーザ受け部材は、該レーザ光の走査中心軸に近いほどワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としてのレーザ切断装置は、ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、レーザ光を発するレーザ発振器と、 ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材と、ワークにおけるレーザ受け部材側の面を支持する支持部材とを有する。そして、レーザ受け部材は、支持部材に近いほどワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とする。
さらに、本発明の他の側面としてのレーザ切断装置は、ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、レーザ光を発するレーザ発振器と、集塵用エアの流路内に設けられ、ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材とを有する。そして、レーザ受け部材は、該集塵用エアの流れの上流側から下流側に向かってワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とする。
本発明によれば、レーザ受け面を上記のようにワーク設置領域(つまりはワーク)に近づく傾斜面等とした簡単な構造のレーザ受け部材を用いることで、該レーザ受け部材で反射したレーザ光によるワークのダメージを効果的に回避できる。
また、集塵用エアの流路内に配置されたレーザ受け部材に、該エアの上流側から下流側に向かってワーク設置領域に近づくレーザ受け面をレーザ受け部材に設けることにより、該レーザ受け面に沿って流れる集塵用エアの流速を増加させたり集塵用エアの流れの方向をワーク設置領域側に偏向させたりすることができる。この結果、集塵用エアによるすすや塵の除去機能を向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるレーザ切断装置の構成を上方から見て示している。図1において、100はレーザ切断装置である。
レーザ切断装置100は、基台101と、該基台101上に設置されたレーザ発振器110とを有する。102はレーザ切断加工前の半導体基板120が多数収納された第1基板マガジンであり、不図示の第1搬送機構によって該第1基板マガジン102から半導体基板120が基台101上の第1ポジションIに1つずつ搬送される。
切断加工前の半導体基板120を図4に示す。ここでは、半導体基板の1つとして、メモリカード基板120を例として示す。メモリカード基板120は、複数個のメモリカード用の回路が形成されたプリント配線板上に、メモリチップやコントローラチップが搭載された後、樹脂によって封止(コーティング)されたものである。
点線130は、メモリカード基板120の予定切断線である。予定切断線130は、図中の水平方向に連続して延びる第1の直線部分131と、垂直方向に連続して延びる第2の直線部分132と、これら第1および第2の直線部分131,132をつなぐ異形線部分としての1/4円弧曲線形状を有する4つのコーナー部分133a〜133dとを有する。但し、予定切断線130は仮想の線であり、実際にメモリカード基板120上に描かれている訳ではなく、レーザ切断部100およびブレード切断部200に設けられたコントローラ(コンピュータ)150内のメモリに記憶されている。
それぞれ2本の直線部分131,132と4つのコーナー部分133a〜133dとによって囲まれた1つ1つの領域135は、該予定切断線130に沿って基板120を切断することで、そのまま個々の半導体装置としてのメモリカードとなる半導体装置領域である。以下、切断前の該各半導体装置領域(予定切断領域)をメモリカード領域135という。なお、半導体装置としては、IC,LSIといったチップ素子等、メモリカード以外のものであってもよい。
図1において、第1ポジションIに配置された基板120は、不図示の第2搬送機構によってレーザ発振器110の正面である第2ポジションIIに搬送される。第2ポジションIIには、後述する可動ステージが設けられており、該可動ステージ上に搬送された基板120は、その下面が負圧吸着されることによって可動ステージ上に固定される。可動ステージは、図2に示すように、メモリカード領域135の中心がレーザ発振器110の中心軸LO上に位置するように駆動される。
レーザ発振器110は、例えば図3に示すように構成されている。レーザ光源111から発せられたレーザ光Lは、ビームエキスパンダ112によってその光束径が拡大された後、走査(スキャン)手段としてのY軸およびX軸用ガルバノミラー113,114によって順次反射される。ガルバノミラー113,114で反射されたレーザ光Lは、f−θレンズ等の集光光学系115によって、切断加工ポジションに配置された基板120上にスポット像を形成する。
スポット像は、ガルバノミラー113,114の回転に応じてY軸方向(図4における垂直方向)およびX軸方向(図4における水平方向)に走査される。このため、ガルバノミラー113,114の回転角を制御することによって、レーザ光Lのスポット像を予定切断線130に沿って移動させることができ、これにより基板120における該スポット像の移動軌跡が溶融切削される。こうして、メモリカード135を切り出すことができる。
すなわち、本実施例のレーザ切断装置100では、1つのメモリカード領域135を切断する際に、基板120をX軸方向およびY軸方向に移動させず、レーザ光Lを走査する。
なお、本実施例では、レーザ光源111としてはYAGレーザ(波長:1.06μm)が用いられる。また、本実施例では、プリント基板を樹脂コーティングした基板120を切断するに際して、レーザ光の波長を一定とした上で、樹脂部分(後述するパッケージ樹脂層)を切断する場合とプリント基板部分(後述するプリント基板層)を切断する場合とでレーザ光のパルス照射周波数(Qスイッチ周波数)、電流値および切断スピード等を変更する。また、本実施例では、基板120をガス雰囲気中に入れることなくレーザ切断を行う。これにより、レーザ切断部100の構成が簡単になるとともに、直線切断以外を行うことが難しいガス雰囲気中でのレーザ切断とは異なり、曲線等の異形線部分を含む予定切断線130をレーザ光の走査によって基板120を移動させることなく切断することができる。
また、本実施例のレーザ切断装置100では、基板120における1つのメモリカード領域135の予定切断線130に対する所定量(少量)ずつの切削、すなわちレーザ光の周回走査を複数回繰り返すことで、該メモリーカード領域135を完全に切断する。
図1において、全てのメモリカード領域135の切断が完了した半導体基板120′は、不図示の第3搬送機構によって第2ポジションII(可動ステージ)上から基台101上の第3ポジションIIIに取り出される。なお、基板120′は、実際にはレーザ切断によって個片化された複数のメモリカードである。この第3ポジションIIIでは、レーザ切断加工により基板120′上に付着したすすや塵等の加工屑が不図示のクリーニング機構によって取り除かれる。そして、クリーニングされた基板120′は、不図示の第4搬送機構によって第3ポジションIIIから第2基板マガジン103に収納される。
図2において、160は前述した可動ステージであり、該可動ステージ160には、基板120(メモリカード領域135)の下面を負圧により吸着する吸着ヘッド(支持部材)161が設けられている。
また、165は、吸着ヘッド161によって吸着されることで基板120が位置決め設置されるワーク設置領域である。ワーク設置領域165の下面(ワーク設置基準面)165aおよび該ワーク設置領域165に配置された基板120の上下面は、レーザ発振器110の中心軸(走査中心軸)LOに対して直交する。
可動ステージ160の内部には、集塵用エアAの流路162がX方向に延びるように形成されている。該流路162には、集塵ポンプ170が接続されており、該集塵ポンプ170の吸引力によって流路162内に集塵用エアAの流れが発生する。
図のようにレーザ発振器110からレーザ光Lを基板120に照射してこれを切断する際には、基板120からすすや塵が発生する。集塵用エアAはこれらすすや塵が基板120や後述するレーザ受け部材180に付着するのを防止し、集塵ポンプ170に取り付けられたフィルタ上に集める役割を有する。
レーザ受け部材180は、流路162内におけるワーク設置領域165の下方に、該ワーク設置領域165と同等な面積を有するように設けられている。但し、本実施例では、レーザ発振器110の走査中心軸LO上に吸着ヘッド161が設けられているため、レーザ受け部材180はXY面上で該吸着ヘッド161を囲むように設けられている。
レーザ受け部材180は、アルミやセラミックス等、耐熱性(耐火性)や放熱性に優れた材料により形成するのが好ましい。
レーザ受け部材180の上面(表面)は、ワーク設置領域165に設置された基板120を切断してこれを通過したレーザ光Lを受けるレーザ受け面181である。
レーザ受け面181は、その外側部分E1,E2から内側、つまりは中心側の部分C1,C2に向かって、ワーク設置領域165に連続して近づくように、すなわち斜め上方に向かって延びるように傾斜している。なお、部分C1,C2は、吸着ヘッド161の側面に沿った部分である。
また、言い換えれば、レーザ受け面181は、レーザ光の走査中心軸LOおよび吸着ヘッド161に近いほどワーク設置領域165に連続して近づくように傾斜している。
一方、図2において、レーザ受け面181のうち吸着ヘッド161よりも左側の部分(以下、上流側レーザ受け面という)181aに注目すると、該上流側レーザ受け面181aは、流路162(つまりは集塵用エアAの流れ)の上流側から下流側に向かってワーク設置領域165に徐々に近づくように傾斜している。これに対し、レーザ受け面181のうち吸着ヘッド161よりも右側の部分(以下、下流側レーザ受け面という)181bは、上流側から下流側に向かってワーク設置領域165から徐々に離れるように、すなわち斜め下方に向かって延びるように傾斜している。
なお、レーザ受け面181がワーク設置領域165に近づく又は遠ざかるように傾斜しているとは、前述したワーク設置基準面165aに対して傾斜している又は非平行であると言い換えることもできる。
基板120(ワーク設置領域165)を通過してレーザ受け面181に入射したレーザ光Lは、該レーザ受け面181が傾斜していることで、図5に示すように、その走査位置、つまりはレーザ受け面181に対する入射角度にかかわらず、ワーク設置領域165とは異なる方向に反射する。言い換えれば、レーザ受け面181で反射したレーザ光Lがワーク設置領域165に向かわないように、レーザ受け面181のワーク設置基準面165aに対する傾斜角度θを設定することが望ましい。
なお、傾斜したレーザ受け面181に、梨地形状や微細な山と谷が交互に並んだ形状等、レーザ光を散乱反射させる形状を設けてもよい。この場合、微視的に見れば、散乱形状の表面は連続的にワーク設置領域165に近づいたりそれから離れたりはしないが、散乱形状のベース面としてのレーザ受け面181は、連続的にワーク設置領域165に近づいたりそれから離れたりしている。本発明では、このような場合も含めて、レーザ受け面が連続的にワーク設置領域に近づく(又は離れる)ように傾斜しているという。
また、本実施例のレーザ受け面181は、中心側部分C1,C2が最もワーク設置領域165に近く、外側部分E1,E2がワーク設置領域165から最も離れている。これに対し、例えば、一方の外側部分E1がワーク設置領域165から最も離れ、他方の外側部分E2がワーク設置領域165に最も近づくように、レーザ受け面を一端側から他端側まで連続的に傾いた一方向傾斜面として形成してもよい。
但し、この場合、レーザ受け部材の全体としての高さが増加し、その分、可動ステージ160の厚みが増加したり、流路162の断面積が大きくなって集塵用エアAの流速が低下したりする。したがって、レーザ受け面181は、中心側部分C1,C2が最もワーク設置領域165に近く、外側部分E1,E2がワーク設置領域165から最も離れるように形成することが望ましい。但し、本発明は、レーザ受け面を上述した一方向傾斜面とする場合を含む。
また、本実施例では、上流側レーザ受け面181aが流路162の上流側から下流側に向かってワーク設置領域165に連続して近づくように傾斜している。これにより、流路162の断面積は、上流側レーザ受け面181aの外側部分E1の位置から中心側部分C1の位置にかけて徐々に小さくなる。このため、ここを流れる集塵用エアAの流速が、中心側部分C1に向かって増加する。しかも、基板120付近の集塵用エアAの流れが、上流側レーザ受け面181aのガイド機能によって基板120側に偏向される。したがって、集塵ポンプ170の吸引能力を変更することなく、集塵性能を向上させることができる。
さらに、レーザ受け面181に沿って流れる集塵用エアAの流速が増加することで、レーザ受け部材180を効率良く冷却することができる。
なお、本実施例では、図4を用いて説明したように、基板120には、複数のメモリカード領域135が形成されているため、実際の可動ステージ160の構成は、図6に示すようになる。すなわち、可動ステージ160には、複数の吸着ヘッド161が所定間隔で設けられ、各吸着ヘッド161の周囲に、傾斜したレーザ受け面を有するレーザ受け部材180が設けられる。この場合、図7に示すように、レーザ受け部材180をメモリカード領域135(吸着ヘッド161)ごとに設けてもよいし、図8に示すように、レーザ受け部材180を複数のメモリカード領域135(吸着ヘッド161)ごとに設けてもよい。
図7及び図8の上側の図は上面図であり、下側の図は側面図である。図7では、吸着ヘッド161ごとに、吸着ヘッド161を中心とした円錐台形状のレーザ受け部材180が設けられている。また、図8では、複数の吸着ヘッド161により構成される吸着ヘッド列ごとに、側面視において山形断面を有して該吸着ヘッド列の方向に延びるレーザ受け部材180が設けられている。
図9には、本発明の実施例2であるレーザ切断装置の構成を示している。実施例1では、レーザ発振器としてレーザ光の走査が可能なタイプを用いた場合について説明したが、本実施例では、レーザ発振器として一定方向にのみレーザ光を射出するタイプを用い、半導体基板が設置された可動ステージをXY方向に駆動することで、基板を予定切断線に沿って切断する装置について説明する。
図9において、260は可動ステージである。該可動ステージ260には、基板120におけるメモリカード領域135の下面を負圧により吸着する吸着ヘッド261が設けられている。
また、265は、吸着ヘッド261によって吸着されることで基板120が設置されるワーク設置領域である。ワーク設置領域265の下面であるワーク設置基準面265aおよび該ワーク設置領域265に配置された基板120の上下面は、レーザ発振器210の中心軸LOに対して直交する。
レーザ発振器210は、不図示のレーザ光源と、該レーザ光源から発せられたレーザ光を中心軸LOに沿った方向(真下方向)に集光する光学系とを有する。
可動ステージ260の内部には、集塵用エアAの流路262がX方向に延びるように形成されている。該流路262には、集塵ポンプ170が接続されており、該集塵ポンプ170の吸引力によって流路262内に集塵用エアAの流れが発生する。
280はレーザ受け部材であり、流路262内におけるワーク設置領域265の下方に、該ワーク設置領域265と同等の面積を有するように設けられている。
レーザ受け部材280は、アルミやセラミックス等、耐熱性(耐火性)や放熱性に優れた材料により形成するのが好ましい。
レーザ受け部材280の上面(表面)は、ワーク設置領域265に設置された基板120を切断してこれを通過したレーザ光Lを受けるレーザ受け面281である。
レーザ受け面281は、その外側部分E1,E2から中心側部分C1,C2に向かって、ワーク設置領域265に連続して近づくように傾斜している。また、レーザ受け面281は、吸着ヘッド261に近いほどワーク設置領域265に連続して近づくように傾斜している。
さらに、レーザ受け面281のうち上流側レーザ受け面281aは、流路262の上流側から下流側に向かってワーク設置領域265に連続して近づくように傾斜している。これに対し、レーザ受け面281のうち下流側レーザ受け面281bは、流路262の上流側から下流側に向かってワーク設置領域265から連続して離れるように傾斜している。
なお、レーザ受け面281がワーク設置領域265に近づく又は遠ざかるように傾斜しているとは、前述したワーク設置基準面265aに対して傾斜している又は非平行であると言い換えることもできる。
レーザ受け面281に入射したレーザ光L(各光線)は、該レーザ受け面281が傾斜していることで、ワーク設置領域265とは異なる方向に反射する。言い換えれば、レーザ受け面281で反射したレーザ光Lがワーク設置領域265に向かわないように、レーザ受け面281のワーク設置基準面265aに対する傾斜角度を設定することが望ましい。
なお、本実施例でも、傾斜したレーザ受け面281に、梨地形状やごく小さな山と谷が交互に並んだ形状等、レーザ光を散乱反射させる形状を設けてもよい。この場合も、散乱形状のベース面としてのレーザ受け面282は連続的にワーク設置領域265に近づく(又は離れる)と考えてよい。
また、本実施例のレーザ受け面281は、中心側部分C1,C2が最もワーク設置領域265に近く、外側部分E1,E2がワーク設置領域265から最も離れている。しかし、例えば、外側部分E1がワーク設置領域265から最も離れ、外側部分E2がワーク設置領域265に最も近づくようにレーザ受け面を一方向傾斜面として形成してもよい。
また、本実施例でも、上流側レーザ受け面281aが流路262の上流側から下流側に向かってワーク設置領域165に連続して近づくように傾斜している。これにより、流路262の断面積は、上流側レーザ受け面281aの端側の部分E1から中心側の部分Cにかけて徐々に小さくなる。このため、ここを流れる集塵用エアAの流速が、中心側の部分Cに向かって増加する。しかも、基板120付近の集塵用エアAの流れが、上流側レーザ受け面281aのガイド機能によって基板120側に偏向される。したがって、集塵ポンプ170の吸引能力を変更することなく、集塵性能を向上させることができる。
なお、上記各実施例では、レーザ受け部材のレーザ受け面を傾斜面(平面状の面)とした場合について説明したが、レーザ受け面を、凹面等の曲面に形成してもよい。
本発明の実施例1であるレーザ切断装置の平面図。 実施例1のレーザ切断装置における可動ステージの断面図。 実施例1のレーザ切断装置におけるレーザ発振器の構成を示す概略図。 実施例1のレーザ切断装置により切断される半導体基板の平面図。 実施例1のレーザ切断装置におけるレーザ受け部材の反射作用を説明する図。 実施例1のレーザ切断装置における可動ステージの断面図。 実施例1のレーザ切断装置におけるレーザ受け部材の形状例を示す上面図及び側面図。 実施例1のレーザ切断装置におけるレーザ受け部材の他の形状例を示す上面図及び側面図。 本発明の実施例2であるレーザ切断装置における可動ステージの断面図。
符号の説明
100,200 レーザ切断装置
110 レーザ発振器
111 レーザ光源
113,114 ガルバノミラー
120,120′ メモリカード基板
130 予定切断線
135 メモリカード領域
161 吸着ヘッド
180,280 レーザ受け部材
181,281 レーザ受け面
L レーザ光
LO 走査中心軸
A 集塵用エア

Claims (6)

  1. ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、
    レーザ光を発するレーザ発振器と、
    前記ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材とを有し、
    前記レーザ受け部材は、該レーザ受け部材の外側部分から内側部分に向かって前記ワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とするレーザ切断装置。
  2. ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、
    レーザ光を発し、該レーザ光の走査が可能なレーザ発振器と、
    前記ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材とを有し、
    前記レーザ受け部材は、該レーザ光の走査中心軸に近いほど前記ワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とするレーザ切断装置。
  3. ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、
    レーザ光を発するレーザ発振器と、
    前記ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材と、
    前記ワークにおけるレーザ受け部材側の面を支持する支持部材とを有し、
    前記レーザ受け部材は、前記支持部材に近いほど前記ワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とするレーザ切断装置。
  4. 前記レーザ受け部材は、集塵用エアの流路内に設けられており、
    前記レーザ受け面は、該集塵用エアの流れの上流側から下流側に向かって前記ワーク設置領域に近づく面を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ切断装置。
  5. ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断するレーザ切断装置であって、
    レーザ光を発するレーザ発振器と、
    集塵用エアの流路内に設けられ、前記ワーク設置領域を通過したレーザ光を受けるレーザ受け部材とを有し、
    前記レーザ受け部材は、該集塵用エアの流れの上流側から下流側に向かって前記ワーク設置領域に近づくレーザ受け面を有することを特徴とするレーザ切断装置。
  6. 前記ワークは半導体基板であり、該ワークに形成された半導体装置領域を切断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のレーザ切断装置。
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