JP2008021239A - ロボット教示システム、及びこれに使用するコントローラ、教示操作端末、並びにロボット教示方法 - Google Patents

ロボット教示システム、及びこれに使用するコントローラ、教示操作端末、並びにロボット教示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 サーボをオフしてからロボットの可動部分が微小変位した場合であっても、サーボをオフすることにより停止した教示動作を簡易に再開することが可能なロボット教示システム、及びこれに使用するコントローラ、教示操作端末、並びにロボット教示方法を提供する。
【解決手段】 ロボット100とロボットコントローラ200と教示操作端末300とを有するロボット教示システムにおいて、コントローラ200又は教示操作端末300のいずれか一方又は双方に設けられ、ロボット100の教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶するメモリと、教示操作端末300に設けられ、停止した教示動作を再開する契機を与える復帰スイッチ3041と、教示動作を再開する際に、ロボット100を、現在位置座標Bから位置座標Aへ復帰移動させる制御を行う復帰制御手段と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、ワークの搬送動作をロボットに教示する際に用いられるロボット教示システム、及びこれに使用するコントローラ、教示操作端末、並びにロボット教示方法に関する。
従来から、半導体ウエハやガラス基板等のワークをカセット間で搬送するロボットがある。このロボットは、搬送のために必要な所定動作が予め教示されており、教示データに従って所望の教示動作を行う。そして、この教示データは、一般的にティーチングペンダントと称される教示操作端末によって入力されるようになっている。
近年になって、ロボットの安全基準が一段と厳しくなり、上述したティーチングペンダントには、ロボットのサーボをオン・オフするイネーブルスイッチを取り付けることが要求されている。このイネーブルスイッチは、ロボットの教示動作を非常停止させるものであって、例えば、押しているときはサーボをオンし、離しているときはサーボをオフするものであったり、また、軽く押しているときはサーボをオンし、離しているとき或いは強く押しているときはサーボをオフするものであったりする。
理想的には、このようなイネーブルスイッチを離してサーボをオフした瞬間、ロボットの可動部分(例えばアームなど)が完全に停止することが好ましい。サーボをオフした後にロボットの可動部分が動いてしまうと、現在位置座標がずれてしまい、非常停止した教示動作を再開するにあたって煩雑な作業が必要になるからである。また、場合によっては、教示動作を一からやり直さなければならないからである。しかし、現実は、サーボをオフしても、例えば重力や惰性などによって、ロボットの可動部分は微小変位(例えば微小距離だけ落下)してしまう。
そこで、サーボをオフしたとき、なるべくロボットの可動部分が微小変位するのを防ぐために、例えば特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された安全装置は、イネーブルスイッチを離したとき、直ちにサーボをオフするのではなく、ブレーキが十分に機能するのを待ってからサーボをオフするようにしている。これにより、サーボをオフしてからロボットの可動部分が微小変位する変位量を少なくすることができるようになっている。
特開平6−206183号公報(段落[0016])
しかしながら、特許文献1に開示された安全装置であっても、サーボをオフしてからロボットの可動部分が微小変位する変位量をほぼゼロにするのは困難である。すなわち、サーボをオフしたとき、例えばアームが0.1mm落下するなど、数ミリ程度のずれ(パルス数でいうと数パルス〜数十パルス)が生じる可能性は高い。特に、ロボットが大型になればなるほど、このずれを抑えるのは困難になる。また、サーボをオフした後、例えば作業者がロボットに触れるなどして数ミリ程度のずれが生じる場合もある。
一方で、ティーチング作業中、イネーブルスイッチを押し続けることによって、このようなずれが生じるのを防ぐことは可能であるが、これでは作業者は全く手を休めることができなくなり、作業者に肉体的苦痛を強いるおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、サーボをオフしてからロボットの可動部分が微小変位した場合であっても、教示動作を一からやり直すことなく、非常停止の場合などサーボがオフして停止した教示動作を簡易に再開することが可能なロボット教示システム、及びこれに使用するコントローラ、教示操作端末、並びにロボット教示方法を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 教示された位置情報に基づき動作するロボットと、前記ロボットを所定のプログラムに基づいて作動させるコントローラと、前記ロボットに前記位置情報を教示するための教示操作端末と、を有するロボット教示システムにおいて、前記コントローラ又は前記教示操作端末のいずれか一方又は双方に設けられ、前記ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶する記憶手段と、前記教示操作端末に設けられ、停止した教示動作を再開する契機を与える復帰手段と、前記教示動作を再開する際に、前記ロボットを、現在位置座標Bから前記位置座標Aへ復帰移動させる制御を行う復帰制御手段と、を備えることを特徴とするロボット教示システム。
本発明によれば、ロボットとコントローラと教示操作端末を有するロボット教示システムにおいて、ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶することが可能な記憶手段を、コントローラか教示操作端末の一方又は双方に設け、また、停止した教示動作を再開する契機を与える復帰手段(例えば復帰スイッチ)を教示操作端末に設けた上で、教示動作を再開する際に、ロボットを現在位置座標Bから位置座標Aへ復帰移動させる制御を行う復帰制御手段を備えることとしたので、停止した教示動作を簡易に再開することができる。
すなわち、サーボをオフしてからロボットの可動部分が微小変位した場合であっても、作業者は、復帰手段を利用するだけで(例えば復帰スイッチを押下するだけで)、ロボットを現在位置座標Bから、教示動作が停止する直前の所望の位置座標Aへと復帰移動させることができる。したがって、教示動作を一からやり直す必要もなく、停止した教示動作を簡易に再開することができる。また、ティーチング作業中、長時間に亘ってイネーブルスイッチを押し続けなければならないこともなく、作業者への肉体的苦痛を抑えることができ、ひいてはティーチング作業の能率化を図ることができる。
なお、例えば、ワークを出し入れするカセットがガラス基板のカセットである場合には、回転軸,走行軸の教示データは、アームの走りを合わせる目的で教示するので、カセットの前後,上下で一致している必要がある。また、Z軸の教示データであれば、ロボットとカセットの水平度が正しく設置されている場合、カセット前後の教示データも一致している必要がある。そして、作業者が熟練者であった場合には、これらの数値の関係に敏感であるという事情がある。したがって、従来のロボット教示システムでは、熟練者は、教示データの不一致(例えば教示データの座標値の場合、100.000mmと99.999mmの違い)を避けるために、イネーブルスイッチを押し続けようとする傾向があった。しかし、これだと熟練者は手を休めることができず、結果的に肉体的苦痛を強いることになる。この点、本発明に係るロボット教示システムでは、たとえサーボをオフしてからロボットの可動部分が微小変位した場合であっても、事後的に、その変位量をほぼゼロにすることができるので(ロボットを現在位置座標Bから所望の位置座標Aへと復帰移動させることができるので)、熟練者に肉体的苦痛を強いるのを防ぐことができる。
ここで、「教示操作端末」については、一般的なティーチングペンダントであってもよいし、PCやPDAなどの情報処理端末であってもよい。また、記憶手段に記憶される「位置座標A」は、ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前1個の位置座標であってもよいし、ロボットの教示動作が停止する前の複数個(例えば2個)の位置座標であってもよいし、その個数の如何は問わない。また、ロボットの教示動作が「サーボをオフすることにより停止」するケースとして、イネーブルスイッチ等を作業者が意識的に操作した場合のみならず、非常停止ボタンを押下げた場合や作業者が無意識にイネーブルスイッチを操作した場合などの非常停止も含まれる。
(2) 前記教示操作端末は、サーボをオフすることにより前記ロボットの教示動作を停止させるイネーブルスイッチを備えることを特徴とする(1)記載のロボット教示システム。
本発明によれば、上述した教示操作端末には、サーボをオフすることによりロボットの教示動作を停止させるイネーブルスイッチが設けられることとしたので、作業者は、何らかのトラブルが生じた場合或いは手を休めたい場合には、このイネーブルスイッチを用いて、所望のタイミングでロボットの教示動作を停止させることができる。そして、上述した記憶手段,復帰手段及び復帰制御手段を利用することで、停止した教示動作を簡易に再開することができる。
(3) 前記イネーブルスイッチまたはこれとは別に設けられた非常停止ボタンによって、前記ロボットの教示動作を非常停止させることを特徴とする(2)記載のロボット教示システム。
本発明によれば、上述したイネーブルスイッチまたはこれとは別に設けられた非常停止ボタンによって、コントローラのサーボをオフするので、ロボットの教示動作を非常停止させたい場合、これを確実に非常停止させることができる。
(4) 前記教示操作端末は、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを表示する表示手段を備えることを特徴とする(1)から(3)のいずれか記載のロボット教示システム。
本発明によれば、上述した教示操作端末には、位置座標A及び現在位置座標Bを表示する表示手段が設けられることとしたので、作業者は、ロボットの現在位置座標Bのみならず、ロボットの教示動作が非常停止する直前の位置座標Aを視覚的に確認することができる。
(5) 前記教示操作端末は、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成する複数の軸のうち、いずれか1又は2以上の軸を選択する軸選択手段を備え、前記復帰制御手段は、前記軸選択手段により選択された軸について前記ロボットを復帰移動させる制御を行うことを特徴とする(1)から(4)のいずれか記載のロボット教示システム。
本発明によれば、上述した教示操作端末には、位置座標A及び現在位置座標Bを構成する複数の軸のうち、いずれか1又は2以上の軸を選択する軸選択手段が設けられ、上述した復帰制御手段によって、軸選択手段により選択された軸についてロボットを復帰移動させる制御が行われることとしたので、例えば全ての軸ではなく一部の軸について位置座標Aと現在位置座標Bがずれている場合、そのずれている軸についてのみロボットを復帰移動させることができ、ひいてはダイレクトティーチを併用した教示作業を迅速かつ効率的に行うことができる。つまり、サーボをオフすることにより停止した状態において、ロボットを直接手で動かしてダイレクトティーチを行った場合に、ダイレクトティーチの対象となった軸以外の軸において微小変位することがある。このような場合であっても、微小変位した軸についてのみロボットを復帰移動させることで、迅速かつ効率的な復帰移動を実現することができる。なお、ダイレクトティーチは、一般的に、ブレーキのない軸又はサーボフリーの軸に対して行うことが可能である。
(6) 前記位置座標Aは、前記コントローラのサーボがオンになっている状態の最終位置の座標であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか記載のロボット教示システム。
本発明によれば、上述した位置座標Aは,コントローラのサーボがオンになっている状態の最終位置の座標であることとしたので、記憶手段に記憶されている位置座標Aのうち、サーボをオフした瞬間に最も近い位置座標へとロボットを復帰移動させることができる。
(7) 教示された位置情報に基づき動作するロボットを、所定のプログラムに基づいて作動させるコントローラであって、前記ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶する記憶手段を備えることを特徴とするコントローラ。
本発明によれば、ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の位置座標Aを記憶する記憶手段を備えるコントローラを提供することとしたので、ロボットの教示動作が非常停止などサーボをオフすることにより停止した場合、ロボットを停止する直前の位置座標Aへと復帰移動させることができる。
(8) 教示された位置情報に基づき動作するロボットに、当該位置情報を教示するための教示操作端末であって、前記ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする教示操作端末。
本発明によれば、ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の位置座標Aを記憶する記憶手段を備える教示操作端末を提供することとしたので、ロボットの教示動作が非常停止などサーボをオフすることにより停止した場合、ロボットを停止する直前の位置座標Aへと復帰移動させることができる。
(9) 教示操作端末を用いてサーボ制御される駆動軸を有するロボットに対して動作を教示するロボット教示方法において、前記ロボットの目標位置座標Cを設定する設定工程と、前記目標位置座標Cへ向けて前記ロボットを移動させる移動工程と、前記移動工程の途中、所定の時間間隔で前記ロボットの位置座標を記憶するロボット位置記憶工程と、前記ロボットの教示動作が前記サーボ制御がオフされて停止した場合に、前記ロボット位置記憶工程で記憶した位置座標のうち、前記ロボットの教示動作が停止する直前の位置座標Aを記憶する停止位置記憶工程と、前記サーボ制御がオフされた後の前記ロボットの現在位置座標Bを記憶する現在位置記憶工程と、前記教示動作を再開する際に、前記現在位置座標Bから前記位置座標Aへ復帰移動させる制御を行う復帰制御工程と、を含むことを特徴とするロボット教示方法。
本発明によれば、ロボット教示方法において、ロボットの目標位置座標Cを設定し、目標位置座標Cへ向けてロボットを移動させる途中で、所定の時間間隔でロボットの位置座標を記憶する工程と、サーボ制御がオフされて停止した場合に記憶された位置座標のうち停止する直前の位置座標Aを(教示操作端末又はロボットコントローラに)記憶する工程と、サーボ制御がオフされた後のロボットの現在位置座標Bを(教示操作端末又はロボットコントローラに)記憶する工程と、教示動作を再開する際に、位置座標Bから位置座標Aへと復帰移動させる制御を行う工程とを含むこととしたので、たとえサーボをオフしてからロボットの可動部分が微小変位した場合であっても、その変位量を事後的にほぼゼロにすることができ、ひいては停止した教示動作を簡易に再開することができる。また、イネーブルスイッチを押し続けなければならない、といった肉体的苦痛から、作業者を解放することができる。
(10) 前記教示操作端末は、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを表示する表示手段と、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成する複数の軸のうち、いずれか1又は2以上の軸を選択する軸選択手段と、を備えるとともに、前記表示手段に、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成軸ごとに表示する座標表示工程と、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成する複数の軸のうち、いずれか1又は2以上の軸を選択する軸選択工程と、を含み、前記復帰制御工程は、前記軸選択工程により選択された軸について前記ロボットを復帰移動させる制御を行うことを特徴とする(9)記載のロボット教示方法。
本発明によれば、上述したロボット教示方法で、位置座標A及び現在位置座標Bを表示する表示手段に、位置座標A及び現在位置座標Bを構成軸ごとに表示し、全構成軸のうちいずれか1又は2以上の軸を選択し、選択された軸についてロボットを復帰移動させる制御を行うこととしたので、上述した(5)記載の発明と同様に、ダイレクトティーチを併用した教示作業を迅速かつ効率的に行うことができる。
以上説明したように、本発明に係るロボット教示システム、及びこれに使用するコントローラ、教示操作端末、並びにロボット教示方法によれば、サーボをオフした際にロボットの可動部分が微小変位した場合であっても、復帰手段を利用するだけで(例えば復帰スイッチを押すだけで)、その変位量を事後的にほぼゼロにすることができるので、教示動作を一からやり直すことなく、停止した教示動作を簡易に再開することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[ロボット教示システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムの構成図である。また、図2は、図1に示すロボット教示システムにおける教示操作端末300の外観構成を示す外観図(側面図)である。
図1に示すように、ロボット教示システムは、ロボット100と、ロボットコントローラ200と、教示操作端末(ティーチングペンダント)300と、から構成される。ロボット100は、教示された位置情報に基づき動作するものであって、ロボットコントローラ200は、ロボット100を所定のプログラムに基づいて作動させるものであって、教示操作端末300は、ロボット100に位置情報を教示するためのものである。教示操作端末300については、図1及び図2に示すように、表面中央にLCDディプレイ(後述する出力部305)が設けられ、LCDディスプレイの右上方に非常停止スイッチ3043が設けられている。また、LCDディスプレイの右下方には、ロボット100の教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その教示動作を再開する契機を与える復帰スイッチ3041が設けられている。さらに、教示操作端末300の背面側方には、ロボットコントローラ200のサーボをオン・オフするイネーブルスイッチ3044が設けられ、背面には作業者の把持用の把持部3045が設けられている(図2参照)。イネーブルスイッチ3044は、作業者が把持部3045を把持して操作するときに、同時に押すことができるように、把持部3045と一体または近接して設けられている。
なお、図1では、ロボット100とロボットコントローラ200、ロボットコントローラ200と教示操作端末300は、シリアルケーブル等の有線によって電気的に接続されているが、本発明はこれに限られず、赤外線通信,近距離ワイヤレス通信(ブルートゥース)等の無線によって電気的に接続されていてもよい。また、LAN,インターネットなどを介して接続されていてもよい。
本発明の実施の形態に係るロボット教示システムの概要を説明すると、ロボット100の教示動作がサーボをオフすることにより停止した際に、作業者が復帰スイッチ3041を押すと、教示操作端末300及びロボットコントローラ200によって、ロボット100の可動部分(例えば後述するアーム15A,15B)が、現在の位置座標から、ロボット100の教示動作が停止する直前の位置座標へと復帰移動する、というシステムである。なお、復帰スイッチ3041の上方には、RESUME用LED3042が設けられている(図1参照)。
[ロボット100機械的構成]
図1では、ロボット100として、ダブルアーム型のロボットを採用している。ロボット100は、基台11と、回転ユニット12と、コラム13と、スライダ14(アーム15A,15Bを支持する支持部材)と、アーム15A,15Bと、から構成されている。アーム15Aは、ハンドフォーク部16aとハンド基端部16bを有している(アーム15Bについても同様)。また、アーム15Aは、第1関節部17a,第2関節部17b,第3関節部17cにより回転可能に連結されており、回転駆動源による回転力を伝達し所望の動作をさせることができるようになっている(アーム15Bについても同様)。
回転ユニット12は、基台11に回転可能に配置され、回転ユニット12が回転することによってロボット100を旋回させて、その向きを変えることができるようになっている。すなわち、回転ユニット12は、Z軸周りにΘ回転することができるようになっている。また、回転ユニット12は、図示しない水平移動機構により、図中のY軸方向へ移動可能となっている。さらに、スライダ14は、コラム13の側面で上下にスライド移動可能(図中のZ軸方向へ移動可能)となるように構成されている。
ロボット100に備えられるアーム15Aは、上述したように3個の関節部(第1関節部17a,第2関節部17b,第3関節部17c)とともに、第1アーム部18と、第1アーム部18と連結される第2アーム部19と、を有している(アーム15Bについても同様)。
第1アーム部18の基端は、スライダ14に駆動軸を介して連結され、回転可能な第1関節部17aを構成する。また、第1アーム部18の先端となる第2アーム部19の基端とが駆動軸を介して連結され、回転可能な第2関節部17bを構成する。さらに、第2アーム部19の先端とハンド基端部16bとが駆動軸を介して連結されて、回転可能な第3関節部17cを構成する。
二組のアーム15A,15Bは、図示しない回転駆動源により、第1関節部17aと第2関節部17bと第3関節部17cとを回動させて、ハンドフォーク部16a及びハンド基端部16bを、ワーク10の取り出し・供給方向に移動させる。この際、アーム15Aでは、その機構上、ハンドフォーク部16a及びハンド基端部16bが一方向を向いて、第1アーム部18と第2アーム部19とを伸ばしきった伸張位置と、第1アーム部18と第2アーム部19とを折り畳んだ状態として縮み位置との間を直線移動するように、伸縮動作を行う。すなわち、本実施形態では、図中のX方向で往復移動することになる。そして、伸張位置に位置するカセットに対して基板(ワーク10)を収納し、または縮み位置へワーク10を搬出するように動作する(アーム15Bについても同様)。なお、このような機構は、第1関節部17a,第2関節部17b及び第3関節部17cのそれぞれに、タイミングプーリを設け、タイミングプーリ間をタイミングベルトで連結し、各関節部が所定の回転を行うことができるように構成される(アーム15Bについても同様)。
また、アーム15A,15Bは、互いに干渉することがないように、上下方向に対面するように各々スライダ14に配置される。すなわち、アーム15A,15Bは、第1関節部17aの回転中心軸が同軸上となるように配置されている。これにより、二組のアーム15A,15Bが互いに接触することのないように配置することが可能となり、ワーク10の供給動作と別のワーク10の取り出し動作とを効率よく行うことができるようになっている。また、図中のX軸,Y軸,Z軸及びΘ軸の各軸方向への移動は、ロボット100においてサーボ制御される
サーボモータ110b〜110b(後述する図3参照)によって、制御されるようになっている。
なお、本実施の形態では、ワークとしてガラス基板を搬送するダブルアーム型ロボットを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形式用途のロボットやその他の産業機器にも適用することができる。
[ロボット教示システムの電気的構成]
図3は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおけるロボット100及びロボットコントローラ200の電気的構成を示すブロック図である。
図3において、ロボットコントローラ200は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、EEPROM104と、通信I/F105と、外部入出力I/F106と、サーボ制御部110と、を有し、各々がバスによって接続されている。
CPU101は、ロボットコントローラ200の制御中枢を司るものであって、ロボットコントローラ200の統合的な制御を行う。ROM102は、ロボットコントローラ200の基本機能を支えるシステムプログラムを格納している。また、RAM103は、CPU101のワーキングエリアとして機能する。すなわち、RAM103では、変数値の書き込み及び読み出しがランダムに行われる。EEPROM104は、電気的に何度でも記憶の消去・書き込みが可能であって、外部から電力を供給しなくても記憶を保持することができる。
通信I/F105には、情報処理端末としての教示操作端末300(その他、パソコン等の情報処理装置)が接続され、ロボット制御のための各種データやプログラムの入出力がなされる。外部入出力I/F106は、図示しないがロボットに設けられたセンサや周辺機器のアクチュエータなどが接続される。サーボ制御部110は、サーボ制御器1〜n(n:ロボットの総軸数にツールの可動軸数を加算した数)を備えており、ロボット制御のための演算処理(軌道作成及び補間、逆変換等)を経て作成された制御指令を受けて、ロボット各軸機構部のアクチュエータを構成するサーボモータ110b〜110bを、各サーボアンプ110a〜110aを介して制御する。
図4は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおける教示操作端末300の電気的構成を示すブロック図である。
図4において、教示操作端末300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、を有し、各構成要素がバスによって接続されている。
CPU301は、教示操作端末300の制御中枢を司るものであって、ROM302に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。RAM303は、CPU301のワーキングエリアとして機能する。入力部304は、各種座標系における直線動作キー,回転動作キー,各軸動作キー,上述した復帰スイッチ3041(図1参照)などから構成される。出力部305は、LCDディスプレイや上述したRESUME用LED3042(図1参照)又はスピーカなどの音声出力装置から構成される。通信部306は、ロボットコントローラ200の通信I/F105(図3)と電気的に接続されている。CPU301は、通信部306及びロボットコントローラ200を介して、ロボット100に対するマニュアルでの操作命令の入力や位置・作動等の情報のモニタリングを行う。
ここで、本実施形態に係るロボット教示システムでは、ロボットコントローラ200のRAM(メモリ)103は、ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標を記憶することが可能となっている。そして、ロボットコントローラ200のCPU101は、このRAM(メモリ)103に対して位置座標を書き込み・読み出しを行うことが可能である。なお、次の[情報処理の流れ]においては、メモリを2個(メモリ1とメモリ2)用いて説明するが、本発明はこれに限られず、メモリを1個又は3個以上用いてもよい。また、1個のRAM103における記憶領域を複数に分割して、複数のメモリとして用いてもよい。
[情報処理の流れ]
図5は、本発明の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。特に、図5は、ロボットコントローラ200における情報処理の流れに着目している。また、図5は、ロボットの目標位置座標を設定し、その目標位置座標へ向けてロボット100を移動させる移動工程の途中における情報処理の流れに着目している。
図5において、まず、ロボットコントローラ200(のCPU101)は、ロボット100(例えばアーム15A,15B)の現在の位置座標を読み込む(ステップS1)。なお、このとき位置座標ではなくパルス数を読み出して、ロボットコントローラ200において座標変換するようにしてもよい。
そして、ロボットコントローラ200は、サーボがオン状態であるか否かを判断し(ステップS2)、サーボがオン状態である場合(ステップS2:YES)には、読み出した位置座標をメモリ1に記憶する(ステップS3)。一方で、サーボがオン状態でない場合(ステップS2:NO)には、メモリ1に記憶している座標をメモリ2に代入する(ステップS4)。なお、本実施形態では、教示操作端末300に設けられたイネーブルスイッチ3044(図2参照)を離すことによって、サーボをオン状態からオフ状態にすることができ、また、逆にイネーブルスイッチ3044(図2参照)を押すことによって、サーボをオフ状態からオン状態にすることができる。以下、ステップS1〜ステップS4の作業が周期的に実行されることになるが、図5に示す情報処理の流れを、図6を用いて視覚的・概念的に説明する。
図6は、図5に示すフローチャートを視覚的・概念的に理解するための説明図である。
図6に示すように、ロボットコントローラ200(のCPU101)は、一定の周期(時間間隔)で、ロボット100の現在の位置座標を読み込んでいる(図6(a))。そして、サーボがオン状態である場合(図6(a)のタイミング"1"〜"5"における図6(b))には、読み出した位置座標は、メモリ1に記憶(上書き保存)されている(図6(c))。
そして、図6(a)のタイミング"6"では、サーボがオフ状態となっていることからロボットの教示動作が非常停止などで停止したことが分かる。このとき、メモリ1には、ロボットの教示動作が停止する直前の位置座標(図6(a)のタイミング"5"における位置座標)が記憶されており、メモリ2には、この位置座標が記憶されることになる。すなわち、図6(d)に示すように、ロボット100の教示動作が停止してサーボ制御がオフされた場合には、教示動作が停止する直前の位置座標(図6(a)のタイミング"5"における位置座標)がロボットコントローラ200(のメモリ2)に記憶されることになる。
なお、メモリ2に記憶された位置座標は、サーボをオフすることにより停止した教示動作を再開する際に用いられる(図6(e))。具体的には、サーボがオフ状態からオン状態に遷移するとき(図6(a)のタイミング"9"のとき)に、メモリ2に記憶された位置座標が教示操作端末300に読み込まれ、教示操作端末300に読み込まれた位置座標は、サーボが再びオフ状態に遷移するまでの間(図6(a)のタイミング"9"〜"11")有効となる。
図7は、本発明の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。特に、図7は、教示操作端末300における情報処理(ペンダント処理)の流れに着目している。
図7において、まず、最初にサーボをオンした際には、初回フラグが立つ(ステップS11)。より具体的には、最初にサーボがオンされたとき、教示操作端末300のCPU301は、RAM303の記憶領域に初回フラグを立てる。
次に、教示操作端末300のCPU301は、サーボがオフ状態からオン状態に遷移したか否かを判断し(ステップS12)、遷移したと判定した場合(ステップS12:YES)には、RAM303にアクセスして初回フラグが立っているか否かを判断し(ステップS13)、初回フラグが立っていないと判定した場合(ステップS13:NO)には、後述するRESUME処理(図8参照)を実行する(ステップS14)。その一方、初回フラグが立っていると判定した場合(ステップS13:YES)には、後述するRESUME処理を実行することなく、初回フラグをオフし(ステップS15)、その他の操作が行われる(ステップS16)。なお、サーボがオフ状態からオン状態に遷移していないと判定した場合(ステップS12:NO)も、後述するRESUME処理を実行することなく、その他の操作が行われる(ステップS16)。また、ステップS12〜ステップS16の処理は、図7に示すように繰り返し行われる。
このように、最初にサーボがオフ状態からオン状態に遷移した場合には、特にRESUME処理は実行されないが、2回目以降にサーボがオフ状態からオン状態に遷移した場合には、RESUME処理が実行され、ロボット100を現在位置座標から、教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の所望の位置座標へと復帰移動させることができる。
図8は、図7に示すフローチャートにおける「RESUME処理」のサブルーチンを説明するためのフローチャートである。
図8において、サーボがオフ状態(ロボット100が停止している状態)からオン状態へと遷移し(図7のステップS12:YES)、初回フラグがオンとなっていないとき(図7のステップS13:NO)、教示操作端末300のCPU301は、通信部306を介してロボットコントローラ200にアクセスし、ロボット100の現在位置座標と、メモリ2に記憶されている上述した位置座標とを読み込む(ステップS21)。なお、読み込んだ位置座標は、一旦RAM303に記憶される。
次に、CPU301は、ステップS21の処理でRAM303に記憶された2個の位置座標が一致するか否かを判断する(ステップS22)。これが一致すると判定した場合(ステップS22:YES)には、本サブルーチンは終了する。一方で、これが一致しないと判定した場合(ステップS22:NO)には、RESUME用LED3042(図1参照)を点滅させ(ステップS23)、作業者に、復帰制御を行うことを促す。その後、作業者によって何らかのスイッチが押されるまで待機する(ステップS24:NO、ステップS25:NO)。
仮に、作業者が、復帰スイッチ(EXEC Key)3041は押さずに(ステップS24:NO)、その他のスイッチ(Other Key)を押した場合(ステップS25:YES)には、RESUME機能は破棄されたとみなし(ステップS26)、CPU301は、RESUME用LED3042(図1参照)を消灯する(ステップS34)。
一方で、作業者が、復帰スイッチ3041を押した場合(ステップS24:YES)には、CPU301は、出力部305に対して画像表示制御信号を送信し、ステップS21によってRAM303に記憶されている位置座標をLCDディスプレイに表示する(ステップS27)。
次に、CPU301は、教示操作端末300上のどのキーが押されたかを判断し(ステップS28)、リセット(RESET)キーが押された場合には、RESUME機能の破棄と判定し(ステップS26)、RESUME用LED3042(図1参照)を消灯する(ステップS34)。また、所定のキーが操作された場合(例えば、↑↓キー(arrow Key)で軸を選択し、←→キー(arrow Key)で動作の可否を選択する)には(ステップS29)、後述する復帰移動の際、選択された軸についてのみロボット100が復帰移動されることになる。
次に、もう1度復帰スイッチ(EXEC Key)3041が押されると、CPU301は、ステップS29でチェックされた軸とチェックされていない軸とを区別して(ステップS30)、チェックされた軸については、目標値へメモリ2の値を代入するようなコマンド信号をロボットコントローラ200に送信し(ステップS31)、チェックされていない軸については、目標値へ現在座標位置の値を代入するようなコマンド信号をロボットコントローラ200に送信する(ステップS32)。
このようなコマンド信号を受信したロボットコントローラ200(のCPU101)は、ロボット100を、各軸について設定された目標値の座標へと復帰移動させる(ステップS33)。したがって、本実施形態において、コマンド信号を送信する教示操作端末300(のCPU301)や、そのコマンド信号に基づいてロボット100を作動させるロボットコントローラ200は、「復帰制御手段」の一例として機能する。なお、ステップS33の処理が終了した後、CPU301がRESUME用LED3042(図1参照)を消灯し(ステップS34)、本サブルーチンは終了する。
図9は、教示操作端末300の出力部305(LCDディスプレイ)の画面の表示内容の一例を示す図である。
まず、図9(a)は、RESUME機能を利用する際に、教示操作端末300の復帰スイッチ(EXEC Key)3041を押すことによって、教示操作端末300の画面上に、ロボット100の現在位置座標B(Current Pos.)と、ロボット100の教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の位置座標A(Resume Pos.)とが構成軸ごとに表示される様子を示している(図8のステップS24→ステップS27)。なお、図9(a)では、ロボット100を復帰移動させる対象となる軸の横にチェックボックス(点線枠X)が表示されており、復帰移動させる対象となる軸についてのみチェックされている。具体的には、図9(a)では、軸Y1と、軸Z1と、軸X2についてのみチェックされている。このように、チェックボックス(点線枠X)を利用して、復帰移動させる対象となる軸を選択可能とすることで、ダイレクトティーチを併用した教示作業を、迅速かつ効率的に行うことができる。この詳細については、図10を用いて後述する。
次に、図9(b)は、軸を選択した後、教示操作端末300の復帰スイッチ(EXEC Key)3041を押したときの様子を示している。画面右上に、"Moving..."の文字が表示されている。そして、例えば途中で復帰スイッチ3041を離した場合には、画面右上に、"Aborted."の文字が表示され、復帰処理が中断される(図9(c)参照)。一方で、復帰スイッチ3041を押し続けて、ロボット100の位置座標Bが、ロボット100の教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の位置座標Aと一致した場合には、画面右上に、"Arrived."の文字が表示され、復帰処理が完了する(図9(d)参照)。
このようにして、作業者は、教示操作端末300の画面を視認しつつ、復帰移動させる対象となる軸を自由に選択し、選択された軸についてのみ、ロボットを復帰移動させることができる。なお、図9においては、ロボット100の位置座標B(Current Pos.)は変化していない場合も考えられるが、これは、実際にロボット100が復帰移動する移動量が極めて少ないからである。
図10は、本実施形態に係るロボット教示システムにおいて、ダイレクトティーチを併用した教示作業を説明するための説明図である。特に、図10は、カセットにガラス基板(ワーク10)を搬送する(取り置きする)ときの様子を示している。また、図10中のPos1は、カセット内にガラス基板を取り置きするポジション(位置座標)を示し、図10中のPos2は、カセットからガラス基板を引き出したポジション(位置座標)を示している。
図10において、まず、教示作業では、R軸(図1でいうX軸に相当する)を前後させた場合にガラス基板とカセットとが平行になるように、Θ軸と走行軸(図1でいうY軸に相当する)を教示する(走り合わせをする)。そして、走りが合えば、あとはR軸の位置を教示すればよい。
このような手順によりPos1を教示した後、Pos2を教示する場合、サーボをオンしたまま、JOG操作(教示操作端末300を用いてマニュアルで命令の入力や位置・作動等の情報のモニタリングをしつつ行なう操作)でR軸方向にアーム(例えば図1に示すアーム15A,15B)を戻すよりも、サーボをオフして、R軸方向にアームを直接手で戻す、すなわちダイレクトティーチした方が、操作が簡単な場合がある。そこで、Pos1→Pos2へとダイレクトティーチする場合を考える。
ところが、Pos1→Pos2へとダイレクトティーチした場合には、本来動いて欲しくない軸方向に変位することがある。
具体例を挙げて説明すると、Pos1の座標は、例えば(R軸,Θ軸,走行軸)=(201,89,100)で、教示済みとする。サーボをオフした後、R軸方向にアームを手で動かし、ダイレクトティーチした場合、理想的には、Pos2の座標(R軸,Θ軸,走行軸)=(100,89,100)に戻せることが好ましい。しかし、実際は、本来動いて欲しくないΘ軸や走行軸の軸方向に変位して、ロボットのアームの位置は、たとえばPos21の座標(R軸,Θ軸,走行軸)=(100,90.5,99.5)に変位する場合がある。
そこで、このような場合には、R軸はチェックせず、Θ軸と走行軸だけチェックすることによって(復帰移動させる対象となる軸を、Θ軸と走行軸だけにすることによって)、サーボをオンしたとき、図8及び図9を用いて説明したとおりRESUME処理が実行され、ロボット100を、本来目標としていたPos2の座標(R軸,Θ軸,走行軸)=(100,89,100)へと復帰移動させることができる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係るロボット教示システム、及びこれに使用するコントローラ、教示操作端末、並びにロボット教示方法によれば、たとえサーボをオフしてからロボット100(の可動部分)が微小変位した場合であっても、作業者は、教示操作端末300における復帰スイッチ3041を利用するだけで、ロボット100を現在位置座標B(Current Pos.)から、教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の所望の位置座標A(Resume Pos.)へと簡単に復帰移動させることができるので、教示動作を一からやり直すことなく、停止した教示動作を簡易に再開することができ、ひいてはティーチング作業を能率化することができる。また、教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の所望の位置座標A(Resume Pos.)が教示操作端末300の画面に表示されることで、ロボット100の復帰移動する移動量(或いは、現在位置と復帰位置が各軸でどれだけずれているか)を視覚的に確認することができる。
更には、教示操作端末300には、ロボット100を復帰移動させる対象となる軸を選択できる所定のキーが配置されているので、作業者は、そのキーを操作することによって、選択された軸についてのみロボット100を復帰移動させることができ、ひいてはダイレクトティーチを併用した教示作業を迅速かつ効率的に行うことができる(図10参照)。なお、デフォルトで全軸復帰が選択されるようにしてもよい。
[変形例]
上述した実施形態では、教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前の所望の位置座標A(Resume Pos.)を、教示操作端末300のRAM303にも記憶することとしたが、本発明はこれに限られず、ロボットコントローラ200のメモリ(RAM103)のみに記憶することとしてもよい。
また、上述した実施形態では、ロボットコントローラ200のメモリ(RAM103)に、ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止する直前1個の位置座標を記憶することとしたが(図6では、タイミング"5"の位置座標がメモリ2に記憶されている)、本発明はこれに限られず、例えばメモリ3個を用いて、ロボットの教示動作が停止する前2個の位置座標を記憶することとしてもよい。詳細については、図11及び図12を用いて説明する。
図11は、本発明の他の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。特に、図11は、ロボットコントローラ200における情報処理の流れに着目している。また、図11は、ロボットの目標位置座標を設定し、その目標位置座標へ向けてロボット100を移動させる移動工程の途中における情報処理の流れに着目している。
図11において、ロボットコントローラ200(のCPU101)は、まずは図5と同様に、ロボット100の現在の位置座標を読み込み(ステップS41)、サーボがオン状態であるか否かを判断し(ステップS42)、オン状態であれば読み出した位置座標をメモリ1に記憶する(ステップS43)。
一方で、サーボがオン状態でない場合(ステップS42:NO)には、ロボットコントローラ200は、メモリ1に記憶されている位置座標と、メモリ2に記憶されている位置座標とが異なるか否かを判断する(ステップS44)。異なっている場合(ステップS44:YES)には、メモリ2に記憶されている位置座標をメモリ3に代入した後、メモリ1に記憶されている位置座標をメモリ2に代入する(ステップS45,ステップS46)。逆に、異なっていない場合(ステップS44:NO)には、メモリ2に記憶されている位置座標をメモリ3に代入することなく、メモリ1に記憶されている位置座標をメモリ2に代入する(ステップS46)。なお、ステップS41〜ステップS46の作業は周期的に実行される。
図11に示す情報処理の流れを、図12を用いて視覚的・概念的に説明する。
図12は、図11に示すフローチャートを視覚的・概念的に理解するための説明図である。
図12に示すように、ロボットコントローラ200(のCPU101)は、一定の周期(時間間隔)で、ロボット100の現在の位置座標を読み込んでいる(図12(a))。そして、サーボがオン状態である場合(図12(a)のタイミング"1"〜"5","9"〜"11","15"〜"18","21"〜"23"における図12(b))には、読み出した位置座標は、メモリ1に記憶(上書き保存)されている(図12(c))。
ここで、たとえば、図12(a)のタイミング"12"では、サーボはオフ状態となってロボットの教示動作が停止している。このとき、サーボがオフする直前のメモリ1及びメモリ2には、それぞれタイミング"11"における位置座標及びタイミング"5"における位置座標が記憶されている。したがって、両者は異なることから(図11においてステップS44:YES)、メモリ2に記憶されているタイミング"5"における位置座標がメモリ3に代入された後(図12(e),図11においてステップS45)、メモリ1に記憶されているタイミング"11"における位置座標がメモリ2に代入されることになる(図12(d),図11においてステップS46)。
次に、図12(a)のタイミング"13"では、サーボは未だオフ状態であり、ロボットの教示動作は停止している。このとき、タイミング"13"直前の(タイミング"12"における)メモリ1及びメモリ2には、それぞれタイミング"11"における位置座標及びタイミング"11"における位置座標が記憶されている。したがって、両者は一致することから(図11においてステップS44:NO)、メモリ1に記憶されているタイミング"11"における位置座標がメモリ2に代入される一方(図12(d),図11においてステップS46)、メモリ3に記憶されているタイミング"5"における位置座標はそのままである。
そうすると、例えば図12(a)のタイミング"15"において、サーボがオンし、ロボット100を復帰移動させる際には、作業者は、教示操作端末300により最適な位置座標(メモリ2に記憶されているタイミング"11"における位置座標か、或いは、メモリ3に記憶されているタイミング"5"における位置座標)を選択して、ロボット100を復帰移動させることができる。
以上説明したように、サーボをオフする直前の位置座標が1回分しか用意されていないと、イネーブルスイッチ3044(図2参照)を2回以上連続してオン・オフした場合、本来必要となる1回目の値が表示されない場合が発生する。従って、上述したように2回分の位置座標(図12でいえば、メモリ2に記憶されているタイミング"11"における位置座標か、或いは、メモリ3に記憶されているタイミング"5"における位置座標)を用意しておき、教示操作端末300の画面上に表示するようにする。これにより、作業者は、自分が必要とする位置座標を選択して、RESUME動作を指令することができる。なお、図12では、過去2回分の位置座標しか考えていないが、例えば過去10回分の位置座標を記憶しておくなど、その数の如何は問わない。
以上説明したように、本発明は、サーボをオフした後にロボットの可動部分が微小変位した場合であっても、その微小変位を簡易に修正して、サーボをオフすることにより停止した教示動作を再開し得るものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るロボット教示システムの構成図である。 図1に示すロボット教示システムにおける教示操作端末の外観構成を示す外観図である。 本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおけるロボット及びロボットコントローラの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおける教示操作端末の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。 図5に示すフローチャートを概念的に理解するための説明図である。 本発明の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。 図7に示すフローチャートにおける「RESUME処理」のサブルーチンを説明するためのフローチャートである。 教示操作端末の出力部(LCDディスプレイ)の画面の表示内容の一例を示す図である。 本実施形態に係るロボット教示システムにおいて、ダイレクトティーチを併用した作業を説明するための説明図である。 本発明の他の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。 図11に示すフローチャートを視覚的・概念的に理解するための説明図である。
符号の説明
100 ロボット
200 ロボットコントローラ
300 教示操作端末

Claims (10)

  1. 教示された位置情報に基づき動作するロボットと、
    前記ロボットを所定のプログラムに基づいて作動させるコントローラと、
    前記ロボットに前記位置情報を教示するための教示操作端末と、を有するロボット教示システムにおいて、
    前記コントローラ又は前記教示操作端末のいずれか一方又は双方に設けられ、前記ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶する記憶手段と、
    前記教示操作端末に設けられ、停止した教示動作を再開する契機を与える復帰手段と、
    前記教示動作を再開する際に、前記ロボットを、現在位置座標Bから前記位置座標Aへ復帰移動させる制御を行う復帰制御手段と、を備えることを特徴とするロボット教示システム。
  2. 前記教示操作端末は、サーボをオフすることにより前記ロボットの教示動作を停止させるイネーブルスイッチを備えることを特徴とする請求項1記載のロボット教示システム。
  3. 前記イネーブルスイッチは、又はこれとは別に設けられた非常停止ボタンによって、前記ロボットの教示動作を非常停止させることを特徴とする請求項2記載のロボット教示システム。
  4. 前記教示操作端末は、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のロボット教示システム。
  5. 前記教示操作端末は、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成する複数の軸のうち、いずれか1又は2以上の軸を選択する軸選択手段を備え、
    前記復帰制御手段は、前記軸選択手段により選択された軸について前記ロボットを復帰移動させる制御を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のロボット教示システム。
  6. 前記位置座標Aは、前記コントローラのサーボがオンになっている状態の最終位置の座標であることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のロボット教示システム。
  7. 教示された位置情報に基づき動作するロボットを、所定のプログラムに基づいて作動させるコントローラであって、
    前記ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶する記憶手段を備えることを特徴とするコントローラ。
  8. 教示された位置情報に基づき動作するロボットに、当該位置情報を教示するための教示操作端末であって、
    前記ロボットの教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その直前の位置座標Aを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする教示操作端末。
  9. 教示操作端末を用いてサーボ制御される駆動軸を有するロボットに対して動作を教示するロボット教示方法において、
    前記ロボットの目標位置座標Cを設定する設定工程と、
    前記目標位置座標Cへ向けて前記ロボットを移動させる移動工程と、
    前記移動工程の途中、所定の時間間隔で前記ロボットの位置座標を記憶するロボット位置記憶工程と、
    前記ロボットの教示動作が、前記サーボ制御がオフされて停止した場合に、前記ロボット位置記憶工程で記憶した位置座標のうち、前記ロボットの教示動作が停止する直前の位置座標Aを記憶する停止位置記憶工程と、
    前記サーボ制御がオフされた後の前記ロボットの現在位置座標Bを記憶する現在位置記憶工程と、
    前記教示動作を再開する際に、前記現在位置座標Bから前記位置座標Aへ復帰移動させる制御を行う復帰制御工程と、を含むことを特徴とするロボット教示方法。
  10. 前記教示操作端末は、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを表示する表示手段と、
    前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成する複数の軸のうち、いずれか1又は2以上の軸を選択する軸選択手段と、を備えるとともに、
    前記表示手段に、前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成軸ごとに表示する座標表示工程と、
    前記位置座標A及び前記現在位置座標Bを構成する複数の軸のうち、いずれか1又は2以上の軸を選択する軸選択工程と、を含み、
    前記復帰制御工程は、前記軸選択工程により選択された軸について前記ロボットを復帰移動させる制御を行うことを特徴とする請求項9記載のロボット教示方法。
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