JP2008019973A - ワイヤの端部結合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ワイヤの端部に固着されたエンドピンが、駆動力伝達部材のアーム部に脱着可能に組付けられていて、ワイヤとアーム部がエンドピンを介して引張力を伝達可能に結合されているワイヤの端部結合構造において、ワイヤが緩んでワイヤに引張力が作用しなくなった状態においても、エンドピンがアーム部から容易に離脱しないようにすること。
【解決手段】 エンドピン43が、ワイヤ19aの端部に固着されていて、駆動力伝達部材(33)のアーム部33cに設けた貫通取付け孔33c1とこの貫通取付け孔33c1に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔33c2に脱着可能に組付けられている。このため、ワイヤ19aとアーム部33cがエンドピン43を介して引張力を伝達可能に結合されている。アーム部33cに組付けられたエンドピン43は、アーム部33cに脱着可能に組付けたクリップ47により、アーム部33cからの離脱を規制されている。
【選択図】 図4
【解決手段】 エンドピン43が、ワイヤ19aの端部に固着されていて、駆動力伝達部材(33)のアーム部33cに設けた貫通取付け孔33c1とこの貫通取付け孔33c1に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔33c2に脱着可能に組付けられている。このため、ワイヤ19aとアーム部33cがエンドピン43を介して引張力を伝達可能に結合されている。アーム部33cに組付けられたエンドピン43は、アーム部33cに脱着可能に組付けたクリップ47により、アーム部33cからの離脱を規制されている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ワイヤの端部結合構造、例えば、自動車用電動パーキングブレーキ装置において使用されるケーブル(一般的には、アウターチューブとインナーワイヤからなる)のインナーワイヤ(以下、単にワイヤという)の端部と、これが連結される駆動力伝達部材のアーム部との結合部に実施されるワイヤの端部結合構造に関する。
自動車用電動パーキングブレーキ装置において、前記ワイヤと前記アーム部が前記ワイヤの端部に固着されたエンドピンを介して引張力を伝達可能に結合されているワイヤの端部結合構造は、例えば、下記特許文献1に示されている。
特開2006−17158号公報
上記した特許文献1に示されているワイヤの端部結合構造では、ワイヤの端部に固着されたエンドピンが、駆動力伝達部材(上記した公報ではレバーと記載されているイコライザ)のアーム部に設けた貫通取付け孔とこの貫通取付け孔に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔に脱着可能に組付けられている。なお、ワイヤの端部に固着されたエンドピンをアーム部に組付ける方法および取り外す方法は周知であり、エンドピンをアーム部に組付ける際には、エンドピンが、アーム部の貫通取付け孔部に干渉しない状態で、アーム部の開口溝付き取付け孔に開口溝に沿って挿入された後(または挿入されると同時)に、アーム部の貫通取付け孔に嵌合され、また、エンドピンをアーム部から取り外す際には、エンドピンが、アーム部の貫通取付け孔から抜き出された後(または抜き出されると同時)に、アーム部の貫通取付け孔部に干渉しない状態で、アーム部の開口溝付き取付け孔から開口溝に沿って抜き出される。
ところで、上記した従来のワイヤの端部結合構造では、エンドピンのアーム部への組付が容易であるとともに、エンドピンのアーム部からの取り外しが容易であるものの、エンドピンがアーム部に設けた貫通取付け孔と開口溝付き取付け孔に単に組付けられている構造であるため、ワイヤが緩んでワイヤに引張力が作用しなくなった状態では、エンドピンがアーム部から外れやすくなる。
本発明は、上記した課題を解決するために、ワイヤの端部に固着されたエンドピンが、駆動力伝達部材のアーム部に設けた貫通取付け孔とこの貫通取付け孔に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔に脱着可能に組付けられていて、前記ワイヤと前記アーム部が前記エンドピンを介して引張力を伝達可能に結合されているワイヤの端部結合構造において、前記アーム部に脱着可能に組付けられて前記エンドピンの前記アーム部からの離脱を規制するクリップを設けたことに特徴がある。
また、本発明の実施に際して、クリップのアーム部に対する脱着方向は、エンドピンのアーム部に対する脱着方向に対して略直交していることが望ましい。この場合において、アーム部にはクリップの脱着方向以外の移動を規制する突起が形成されていることも可能である。また、クリップには、開口溝付き取付け孔の開口溝部に係合して、エンドピンのアーム部からの離脱方向への動きを規制するストッパ部が形成されていること、または、エンドピンに弾撥的に係合してエンドピンのアーム部からの離脱方向への動きを規制するストッパ部が形成されていることも可能である。
本発明によるワイヤの端部結合構造においては、エンドピンをアーム部に組付けた状態にてアーム部にクリップを組付けることが可能であり、エンドピンをアーム部に組付けた状態にてアーム部にクリップを組付けた状態では、クリップがエンドピンのアーム部からの離脱を規制する。このため、ワイヤが緩んでワイヤに引張力が作用しなくなった状態においても、エンドピンはクリップによりアーム部からの離脱を的確に防止される。また、クリップがアーム部に脱着可能であるため、クリップをアーム部に組付ける前に、エンドピンをアーム部に容易に組付けることが可能であり、また、クリップをアーム部から取り外した後に、エンドピンをアーム部から容易に取り外すことが可能である。
また、本発明の実施に際して、クリップには、アーム部への取着時に時間差でアーム部に係合する一対の係止爪が形成されていることも可能である。この場合には、クリップをアーム部に組付ける際に、一方の係止爪がアーム部に係合した後に、他方の係止爪がアーム部に係合するため、アーム部に遅れて係合する係止爪(他方の係止爪)が形成されている側を組付時に目視可能な側とすることにより、クリップのアーム部への組付完了を目視で確認することが可能であり、クリップのアーム部への組付不良を防ぐことが可能である。
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を実施した自動車用電動パーキングブレーキ装置のアクチュエータを示していて、このアクチュエータは、電気モータ11の出力である回転駆動力を減速して伝達する減速機構Aと、この減速機構Aを介して伝達される電気モータ11の回転駆動力を直線駆動力に変換する変換機構Bと、この変換機構Bにより変換された直線駆動力によって駆動されるとともに直線駆動力を二つの出力部に分配する分配機構Cと、この分配機構Cの各出力部に連結されて直線駆動力を各パーキングブレーキ13,15に伝達する一対のケーブル17,19と、電気モータ11の正逆回転駆動を制御する電気制御装置(図示省略)を備えている。
電気モータ11は、車体に組付けられるハウジング21に、減速機構Aと共に組付けられている。また、電気モータ11は、電気制御装置に電気的に接続されていて、電気制御装置によって作動を制御されるようになっており、運転者が制動スイッチ(図示省略)を操作することにより正方向に回転駆動され、運転者が解除スイッチ(図示省略)を操作することにより逆方向に回転駆動されるようになっている。
減速機構Aは、減速ギヤ列(ギヤ列の個数は適宜設定可能)によって構成されていて、各ギヤはハウジング21に組付けたケーシング23内に組み込まれており、入力ギヤ25は電気モータ11の出力軸11aに固着され、出力ギヤ27はねじ軸29の一端(ケーシング23内に突出している端部)に固着されている。
変換機構Bは、上述したねじ軸29と、このねじ軸29に螺合されたナット31と、このナット31のねじ軸周りの回転を制限した状態にてナット31と一体的にねじ軸方向へ移動するイコライザ33を備えている。この変換機構Bでは、ねじ軸29が正方向に回転駆動されることにより、ナット31とイコライザ33が解除位置(図1に示した位置)から制動位置(図1に示した位置より所定量左方の位置)に向けてねじ軸29の軸方向に移動される。このため、両ケーブル17,19のワイヤ17a,19aが引っ張られて両パーキングブレーキ13,15が制動状態とされる。また、ねじ軸29が逆方向に回転駆動されることにより、ナット31とイコライザ33が制動位置から解除位置に向けてねじ軸29の軸方向に移動される。このため、両ケーブル17,19のワイヤ17a,19aが緩められて両パーキングブレーキ13,15が解除状態とされる。
分配機構Cは、ナット31に作用する直線駆動力を二つの出力部に等分に分配するものであり、中央部33aにてナット31に連結ピン35を介して揺動可能に支持されていてナット31とともにねじ軸方向へ移動可能であり、中央部33aからねじ軸29の径外方に向けて延びる一対のアーム部33b,33c(出力部)にて各ケーブル17,19のワイヤ17a,19aと結合されるイコライザ33を備えている。
ねじ軸29は、外周に雄ねじを有していて、一対の軸受37,39を介してハウジング21に回転自在かつ軸方向へ移動不能に組付けられている。また、ねじ軸29は、その軸方向での移動を軸受37,39によって規制された状態にて電気モータ11によって減速機構Aを介して正方向または逆方向に回転駆動されるようになっている。ナット31は、内周に雌ねじを有していて、この雌ねじにてねじ軸29の雄ねじに螺合されている。
イコライザ33は、図6〜図9にて詳細に示した形状に形成されていて、その中央部33aの下面33a1にてハウジング21のガイド平面21a(図1に示した底壁上面)に摺動可能であり、その中央部33aの上下両壁にて、ナット31の上下両面に揺動可能に支持されている。また、イコライザ31は、図1、図2および図3にて示したように、一方の出力部であるアーム部33bにて、一方のケーブル17におけるワイヤ17aの一端部とエンドピン41を介して回動可能に連結され、図1、図4および図5にて示したように、他方の出力部であるアーム部33cにて、他方のケーブル19におけるワイヤ19aの一端部とエンドピン43を介して回動可能に連結されている。なお、イコライザ31における中央部33aの下壁中央には、ナット31とイコライザ33を連結する連結ピン35を挿通するための貫通孔33a2(図6〜図9参照)が形成されている。
一方のケーブル17は、図1に示したように、ワイヤ17aと、このワイヤ17aの両端部以外の外周を被覆ガイドするアウターチューブ17bによって構成されていて、ワイヤ17aの他端部は、一方のパーキングブレーキ13の作動部に連結されている。他方のケーブル19は、図1に示したように、ワイヤ19aと、このワイヤ19aの両端部以外の外周を被覆ガイドするアウターチューブ19bによって構成されていて、ワイヤ19aの他端部は、他方のパーキングブレーキ15の作動部に連結されている。
一方のエンドピン41は、図3(図3においては、アーム部33bの上壁が下側に描かれ、アーム部33bの下壁が上側に描かれている)に示したように、その中間部外周にてワイヤ17aの一端部に固着されていて、イコライザ33の一方のアーム部33bの下壁に設けた貫通取付け孔33b1と、一方のアーム部33bの上壁に貫通取付け孔33b1に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔33b2に脱着可能に組付けられている。これにより、ワイヤ17aとアーム部33bがエンドピン41を介して引張力を伝達可能に結合されている。開口溝付き取付け孔33b2の開口溝は、開口溝付き取付け孔33b2の一部を開放してエンドピン41のアーム部33bへの組付を可能とするものであり、図1および図2に示したように、ねじ軸29の軸方向に対して略直交するように形成されている。
他方のエンドピン43は、図5に示したように、その中間部外周にてワイヤ19aの一端部に固着されていて、イコライザ33の他方のアーム部33cの下壁に設けた貫通取付け孔33c1と、他方のアーム部33cの上壁に貫通取付け孔33c1に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔33c2に脱着可能に組付けられている。これにより、ワイヤ19aとアーム部33cがエンドピン43を介して引張力を伝達可能に結合されている。開口溝付き取付け孔33c2の開口溝は、開口溝付き取付け孔33c2の一部を開放してエンドピン43のアーム部33cへの組付を可能とするものであり、図1および図4に示したように、ねじ軸29の軸方向に対して略直交するように形成されている。
なお、上記した各エンドピン41,43を各アーム部33b,33cに組付ける方法および取り外す方法は周知であり、各エンドピン41,43を各アーム部33b,33cに組付ける際には、各エンドピン41,43が、各アーム部33b,33cの各貫通取付け孔33b1,33c1を設けた部分に干渉しない状態で、各アーム部33b,33cの各開口溝付き取付け孔33b2,33c2に開口溝に沿って挿入された後(または挿入されると同時)に、各アーム部33b,33cの各貫通取付け孔33b1,33c1に嵌合される。
また、各エンドピン41,43を各アーム部33b,33cから取り外す際には、各エンドピン41,43が、各アーム部33b,33cの各貫通取付け孔33b1,33c1から抜き出された後(または抜き出されると同時)に、各アーム部33b,33cの各貫通取付け孔33b1,33c1を設けた部分に干渉しない状態で、各アーム部33b,33cの各開口溝付き取付け孔33b2,33c2から開口溝に沿って抜き出される。
ところで、この実施形態においては、図1〜図5に示したように、各クリップ45,47が、イコライザ33の各アーム部33b,33cに、ねじ軸29の軸方向に沿って脱着可能に組付けられていて、各クリップ45,47により各エンドピン41,43の各アーム部33b,33cからの離脱が規制されている。各クリップ45,47の各アーム部33b,33cに対する脱着方向は、ねじ軸29の軸方向であって図1の左右方向であり、各エンドピン41,43の各アーム部33b,33cに対する脱着方向(図1の上下方向)に対して、略直交している。
また、この実施形態においては、図6〜図9に示したように、一方のアーム部33bに、クリップ45の脱着方向以外の移動を規制する突起33b3,33b4,33b5が形成されている。突起33b3は、アーム部33bの上壁に形成した矩形の突起であり、突起33b4は、アーム部33bの下壁に形成した矩形の突起であり、突起33b5は、アーム部33bの縦壁に形成した円形の突起である。また、他方のアーム部33cに、クリップ47の脱着方向以外の移動を規制する突起33c3,33c4,33c5が形成されている。突起33c3は、アーム部33cの上壁に形成した矩形の突起であり、突起33c4は、アーム部33cの下壁に形成した矩形の突起であり、突起33c5は、アーム部33cの縦壁に形成した円形の突起である。
クリップ45は、図1、図2および図3と図10〜図13に示したように、ばね鋼板によりコ字状に屈曲形成されていて、アーム部33bの複数個所とエンドピン41の上下両端面に係合しており、ストッパ部45aと一対の係止爪45b,45cと貫通孔45dを有している。ストッパ部45aは、エンドピン41のアーム部33bからの離脱方向への動きを規制するものであり、V字状に形成されていて、開口溝付き取付け孔33b2の開口溝部に弾撥的に係合している。
一対の係止爪45b,45cは、アーム部33bに弾撥的に係合してねじ軸29の軸方向で抜け止めするものであり、それぞれS字状に形成されていて、アーム部33bへの取着時に時間差でアーム部33bに弾撥的に係合するように、具体的には、下側の係止爪45bがアーム部33bに係合した後に、上側の係止爪45cがアーム部33bに係合するように配置されている。また、一対の係止爪45b,45cは、クリップ45がアーム部33bに組付けられた状態で、ストッパ部45a側の側面にて各突起33b3,33b4に係合していて、ストッパ部45aが機能する際に各突起33b3,33b4によって移動を規制される。貫通孔45dは、クリップ45がアーム部33bに組付けられるときにアーム部33bの突起33b5に嵌合するように形成されている。
クリップ47は、図1、図4および図5と図14〜図17に示したように、ばね鋼板によりコ字状に屈曲形成されていて、アーム部33cの複数個所とエンドピン43の上下両端面に係合しており、ストッパ部47aと一対の係止爪47b,47cと貫通孔47dを有している。ストッパ部47aは、エンドピン43のアーム部33cからの離脱方向への動きを規制するものであり、V字状に形成されていて、開口溝付き取付け孔33c2の開口溝部に弾撥的に係合している。
一対の係止爪47b,47cは、アーム部33cに弾撥的に係合してねじ軸29の軸方向で抜け止めするものであり、それぞれS字状に形成されていて、アーム部33cへの取着時に時間差でアーム部33cに弾撥的に係合するように、具体的には、下側の係止爪47bがアーム部33cに係合した後に、上側の係止爪47cがアーム部33cに係合するように配置されている。また、一対の係止爪47b,47cは、クリップ47がアーム部33cに組付けられた状態で、ストッパ部47a側の側面にて各突起33c3,33c4に係合していて、ストッパ部47aが機能する際に各突起33c3,33c4によって移動を規制される。貫通孔47dは、クリップ47がアーム部33cに組付けられるときにアーム部33cの突起33c5に嵌合するように形成されている。
上記のように構成したこの実施形態においては、各エンドピン41,43を各アーム部33b,33cに組付けた状態にて各アーム部33b,33cに各クリップ45,47を組付けることが可能であり、各エンドピン41,43を各アーム部33b,33cに組付けた状態にて各アーム部33b,33cに各クリップ45,47を組付けた状態では、各クリップ45,47が各エンドピン41,43の各アーム部33b,33cからの離脱を規制する。このため、各ワイヤ17a,19aが緩んで各ワイヤ17a,19aに引張力が作用しなくなった状態においても、各エンドピン41,43は各クリップ45,47により各アーム部33b,33cからの離脱を的確に防止される。
また、各クリップ45,47が各アーム部33b,33cに脱着可能であるため、各クリップ45,47を各アーム部33b,33cに組付ける前に、各エンドピン41,43を各アーム部33b,33cに容易に組付けることが可能であり、また、各クリップ45,47を各アーム部33b,33cから取り外した後に、各エンドピン41,43を各アーム部33b,33cから容易に取り外すことが可能である。
また、この実施形態においては、各クリップ45,47に、各アーム部33b,33cへの取着時に時間差で各アーム部33b,33cに係合する一対の係止爪45b・45c,47b・47cが形成されている。このため、各クリップ45,47を各アーム部33b,33cに組付ける際に、一方の係止爪45b,47bが各アーム部33b,33cに係合した後に、他方の係止爪45c,47cが各アーム部33b,33cに係合する。したがって、各アーム部33b,33cに遅れて係合する係止爪(他方の係止爪)45c,47cが形成されている側を組付時に目視可能な側(上側)とすることにより、各クリップ45,47の各アーム部33b,33cへの組付完了を目視で確認することが可能であり、各クリップ45,47の各アーム部33b,33cへの組付不良を防ぐことが可能である。
上記実施形態においては、各アーム部33b,33cにおける各開口溝付き取付け孔33b2の開口溝部に係合して、各エンドピン41,43の各アーム部33b,33cからの離脱方向への動きを規制する各ストッパ部45a,47aを各クリップ45,47に形成して実施したが、図18および図19にエンドピン43側を例にして示したように、エンドピン43に弾撥的に係合してエンドピン43のアーム部33cからの離脱方向への動きを規制するストッパ部147aをクリップ147に形成して実施することも可能である。なお、クリップ147のストッパ部147a以外の構成(一対の係止爪147b,147cと貫通孔147d等の構成)は、上記実施形態のクリップ47の構成と同じである。
また、上記実施形態においては、両ワイヤ17a,19aに本発明によるワイヤの端部結合構造を実施したが、一方のワイヤ(17a)に張力センサが組付けられるような場合(例えば、特開2006−17158号公報の図1に示されている実施形態のような場合)には、他方のワイヤ(19a)だけに本発明によるワイヤの端部結合構造を実施することも可能である。
また、上記実施形態においては、自動車用電動パーキングブレーキ装置において使用されるケーブルのワイヤ端部と、これが連結される駆動力伝達部材のアーム部との結合部に本発明を実施したが、本発明は、ワイヤの端部に固着されたエンドピンが、駆動力伝達部材のアーム部に設けた貫通取付け孔とこの貫通取付け孔に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔に脱着可能に組付けられていて、前記ワイヤと前記アーム部が前記エンドピンを介して引張力を伝達可能に結合されている種々なワイヤの端部結合構造においても、上記実施形態と同様にまたは適宜変更して実施することが可能である。
11…電気モータ、13,15…パーキングブレーキ、17a,19a…ワイヤ、33…イコライザ(駆動力伝達部材)、33a…中央部、33b,33c…アーム部、33b1,33c1…貫通取付け孔、33b2,33c2…開口溝付き取付け孔、33b3・33b4・33b5,33c3・33c4・33c5…突起、41,43…エンドピン、45,47…クリップ、45a,47a…ストッパ部、45b・45c,47b・47c…係止爪、45d,47d…貫通孔
Claims (6)
- ワイヤの端部に固着されたエンドピンが、駆動力伝達部材のアーム部に設けた貫通取付け孔とこの貫通取付け孔に対して同軸的に設けられた開口溝付き取付け孔に脱着可能に組付けられていて、前記ワイヤと前記アーム部が前記エンドピンを介して引張力を伝達可能に結合されているワイヤの端部結合構造において、前記アーム部に脱着可能に組付けられて前記エンドピンの前記アーム部からの離脱を規制するクリップを設けたことを特徴とするワイヤの端部結合構造。
- 請求項1に記載のワイヤの端部結合構造において、前記エンドピンの前記アーム部に対する脱着方向に対して、前記クリップの前記アーム部に対する脱着方向が略直交していることを特徴とする引張りワイヤの端部結合構造。
- 請求項2に記載のワイヤの端部結合構造において、前記アーム部には前記クリップの脱着方向以外の移動を規制する突起が形成されていることを特徴とするワイヤの端部結合構造。
- 請求項3に記載のワイヤの端部結合構造において、前記クリップには、前記開口溝付き取付け孔の開口溝部に係合して、前記エンドピンの前記アーム部からの離脱方向への動きを規制するストッパ部が形成されていることを特徴とするワイヤの端部結合構造。
- 請求項3に記載のワイヤの端部結合構造において、前記クリップには、前記エンドピンに弾撥的に係合して前記エンドピンの前記アーム部からの離脱方向への動きを規制するストッパ部が形成されていることを特徴とするワイヤの端部結合構造。
- 請求項3に記載のワイヤの端部結合構造において、前記クリップには、前記アーム部への取着時に時間差で前記アーム部に係合する一対の係止爪が形成されていることを特徴とするワイヤの端部結合構造。
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