以下、本発明の照明装置の第1の実施形態について説明する。図1および図2は第1の実施形態の照明装置の断面図である。詳細には、図1はLED1の点灯時における光路を示した第1の実施形態の照明装置の断面図、図2はLED1の非点灯時における光路を示した第1の実施形態の照明装置の断面図である。
図1および図2において、1’はLED1の主光軸線を示しており、2は多層膜付きレンズを示している。詳細には図示しないが、第1の実施形態の照明装置では、多層膜がレンズの内側の面(図1の多層膜付きレンズ2の左側の面)に形成されている。第1の実施形態の照明装置の変形例では、代わりに、多層膜をレンズの外側の面(図1の多層膜付きレンズ2の右側の面)に形成することも可能である。多層膜がレンズの外側の面(図1の多層膜付きレンズ2の右側の面)に形成されると、多層膜が摩耗してしまうおそれがある場合には、多層膜がレンズの内側の面(図1の多層膜付きレンズ2の左側の面)に形成される。
第1の実施形態の照明装置では、LED1から例えば赤色光が照射される。LED1の点灯時には、図1に示すように、LED1からの赤色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられる赤色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が見える。
換言すれば、第1の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図1および図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの見栄えが異なる。
更に、第1の実施形態の照明装置では、図1に示すように、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達する程度に拡散角度θの大きい赤色光L1を照射するLED1が用いられる。詳細には、第1の実施形態の照明装置では、図1に示すように、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。
そのため、第1の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された赤色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第1の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から均一な色に見えるようにすることができる。
図20は第1の実施形態の照明装置の変形例のLEDを示した図である。第1の実施形態の照明装置では、図1および図2に示すように、拡散角度θの大きい光L1を照射するLED1として、例えばモールド樹脂などのようなレンズを備えていないLEDチップが用いられているが、第1の実施形態の照明装置の変形例では、図20(A)および図20(B)に示すように、拡散角度θの大きい光L1を照射するLED1として、上面が平面状に構成されている例えばモールド樹脂などのようなレンズを備えたLEDチップを用いることも可能である。また、第1の実施形態の照明装置の変形例では、図20(C)に示すように、拡散角度θの大きい光L1を照射するLED1として、上面が凹状に構成されている例えばモールド樹脂などのようなレンズを備えたLEDチップを用いることも可能である。あるいは、第1の実施形態の照明装置の変形例では、図20(D)に示すように、拡散角度θの大きい光L1を照射するLED1として、上面が扁平率の比較的高い凸状に構成されている例えばモールド樹脂などのようなレンズを備えたLEDチップを用いることも可能である。図20に示した第1の実施形態の照明装置の変形例によれば、LEDチップによるランバーシアン特性より広く光を照射することができるため、第1の実施形態の照明装置と同様に、LED1の配置間隔を広げることができる。
上述したように、第1の実施形態の照明装置では、LED1として赤色光を照射するものが用いられ、LED1から照射された赤色光L1が多層膜を透過せしめられているが、第1の実施形態の照明装置の変形例では、代わりに、LED1として白色光を照射するものを用いると共に、LED1と多層膜との間に赤色レンズまたは赤色塗膜を配置し、赤色レンズまたは赤色塗膜によって赤色に着色された光が、多層膜を透過せしめられるようにすることも可能である。
詳細には、第1の実施形態の照明装置の第1例では、LED1として、600〜660nmの波長帯の赤色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図3に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図3は第1の実施形態の照明装置の第1例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図3に示すように、第1の実施形態の照明装置の第1例の多層膜では、600〜660nmの波長帯を含む赤色光が透過せしめられ、450〜500nmの波長帯を含む青色光、500〜550nmの波長帯を含む緑色光、および、660〜780nmの波長帯を含む赤色光(詳細には、真紅色光)が反射される。
第1の実施形態の照明装置の第1例では、LED1の点灯時に、図1および図3に示すように、LED1から照射された赤色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2および図3に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる青色光、緑色光、および真紅色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、青色光、緑色光、および真紅色光が混ざった銀色光L2”が見える。詳細には、青色光の割合が高い場合に、青色の強い銀色光L2”になり、緑色光の割合が高い場合に、緑色の強い銀色光L2”になり、真紅色光の割合が高い場合に、赤色の強い銀色光L2”になる。
表1は第1の実施形態の照明装置の第1例などで用いられる多層膜の詳細を示している。
表1に示すように、第1の実施形態の照明装置の第1例では、11層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが180nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが180nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが360nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが180nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが180nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが180nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが180nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが180nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが360nmに設定されている。また、第10層がSiO2によって形成され、第10層の屈折率が1.46に設定され、第10層の厚さが180nmに設定されている。更に、第11層がTiO2によって形成され、第11層の屈折率が2.0に設定され、第11層の厚さが180nmに設定されている。
更に、第1の実施形態の照明装置の第2例では、LED1として、600〜660nmの波長帯の赤色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図4に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図4は第1の実施形態の照明装置の第2例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図4に示すように、第1の実施形態の照明装置の第2例の多層膜では、600〜660nmの波長帯を含む赤色光が透過せしめられ、450〜500nmの波長帯を含む青色光、500〜550nmの波長帯を含む緑色光、および、660〜780nmの波長帯を含む赤色光(詳細には、真紅色光)が反射される。
表1に示すように、第1の実施形態の照明装置の第2例では、11層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが174nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが174nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが261nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが174nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが174nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが174nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが174nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが174nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが261nmに設定されている。また、第10層がSiO2によって形成され、第10層の屈折率が1.46に設定され、第10層の厚さが174nmに設定されている。更に、第11層がTiO2によって形成され、第11層の屈折率が2.0に設定され、第11層の厚さが174nmに設定されている。
更に、第1の実施形態の照明装置の第3例では、LED1として、600〜660nmの波長帯の赤色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図5に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図5は第1の実施形態の照明装置の第3例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図5に示すように、第1の実施形態の照明装置の第3例の多層膜では、600〜660nmの波長帯を含む赤色光が透過せしめられ、450〜500nmの波長帯を含む青色光、500〜550nmの波長帯を含む緑色光、および、660〜780nmの波長帯を含む赤色光(詳細には、真紅色光)が反射される。
表1に示すように、第1の実施形態の照明装置の第3例では、9層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが155nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが155nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが155nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが155nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが310nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが155nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが155nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが155nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが155nmに設定されている。
更に、第1の実施形態の照明装置の第4例では、LED1として、600〜660nmの波長帯の赤色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図6に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図6は第1の実施形態の照明装置の第4例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図6に示すように、第1の実施形態の照明装置の第4例の多層膜では、600〜660nmの波長帯を含む赤色光が透過せしめられ、500〜550nmの波長帯を含む緑色光、および、660〜780nmの波長帯を含む赤色光(詳細には、真紅色光)が反射される。
第1の実施形態の照明装置の第4例では、LED1の点灯時に、図1および図6に示すように、LED1から照射された赤色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2および図6に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる緑色光および真紅色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、緑色光および真紅色光が混ざった黄色光L2”が見える。詳細には、緑色光の割合が高い場合に、黄緑色光L2”になり、真紅色光の割合が高い場合に、オレンジ色光L2”になる。
表2は第1の実施形態の照明装置の第4例で用いられる多層膜の詳細を示している。
表2に示すように、第1の実施形態の照明装置の第4例では、9層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが236nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが362nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが173nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが173nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが142nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが268nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが205nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが173nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが173nmに設定されている。
更に、第1の実施形態の照明装置の第5例では、LED1として、600〜660nmの波長帯の赤色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図7に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図7は第1の実施形態の照明装置の第5例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図7に示すように、第1の実施形態の照明装置の第5例の多層膜では、600〜660nmの波長帯を含む赤色光が透過せしめられ、450〜500nmの波長帯を含む青色光、500〜550nmの波長帯を含む緑色光、および、660〜780nmの波長帯を含む赤色光(詳細には、真紅色光)が反射される。
第1の実施形態の照明装置の第5例では、LED1の点灯時に、図1および図7に示すように、LED1から照射された赤色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2および図7に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる青色光、緑色光、および、真紅色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、青色光、緑色光、および、真紅色光が混ざったピンク色光L2”が見える。詳細には、緑色光は、青色光および真紅色光よりも少なくされる。更に詳細には、緑色光の割合が高い場合に、桜色光L2”になり、緑色光の割合が低い場合に、濃い紫色光L2”になる。また、真紅色光の割合が高い場合に、赤の強いワイン色光L2”になり、青色光の割合が高い場合に、青紫色光L2”になる。
表3は第1の実施形態の照明装置の第5例で用いられる多層膜の詳細を示している。
表3に示すように、第1の実施形態の照明装置の第5例では、11層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが145nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが145nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが290nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが145nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが145nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが145nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが290nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが145nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが145nmに設定されている。また、第10層がSiO2によって形成され、第10層の屈折率が1.46に設定され、第10層の厚さが145nmに設定されている。更に、第11層がTiO2によって形成され、第11層の屈折率が2.0に設定され、第11層の厚さが290nmに設定されている。
更に、第1の実施形態の照明装置の第6例では、LED1として、600〜660nmの波長帯の赤色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図8に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図8は第1の実施形態の照明装置の第6例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図8に示すように、第1の実施形態の照明装置の第6例の多層膜では、600〜660nmの波長帯を含む赤色光が透過せしめられ、660〜780nmの波長帯を含む赤色光(詳細には、真紅色光)が反射される。
第1の実施形態の照明装置の第6例では、LED1の点灯時に、図1および図8に示すように、LED1から照射された赤色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2および図8に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる真紅色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、真紅色の光L2”が見える。
表4は第1の実施形態の照明装置の第6例で用いられる多層膜の詳細を示している。
表4に示すように、第1の実施形態の照明装置の第6例では、14層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが188nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが188nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが188nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが188nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが188nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが188nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが188nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが188nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが188nmに設定されている。また、第10層がSiO2によって形成され、第10層の屈折率が1.46に設定され、第10層の厚さが188nmに設定されている。更に、第11層がTiO2によって形成され、第11層の屈折率が2.0に設定され、第11層の厚さが188nmに設定されている。また、第12層がSiO2によって形成され、第12層の屈折率が1.46に設定され、第12層の厚さが188nmに設定されている。更に、第13層がTiO2によって形成され、第13層の屈折率が2.0に設定され、第13層の厚さが188nmに設定されている。また、第14層がSiO2によって形成され、第14層の屈折率が1.46に設定され、第14層の厚さが94nmに設定されている。
以下、本発明の照明装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の照明装置は図1および図2に示した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様に構成されている。
第2の実施形態の照明装置では、LED1から例えばオレンジ色光が照射される。LED1の点灯時には、図1に示すように、LED1からのオレンジ色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられたオレンジ色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯のオレンジ色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられるオレンジ色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられるオレンジ色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が見える。
換言すれば、第2の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図1および図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの見栄えが異なる。
更に、第2の実施形態の照明装置では、図1に示すように、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達する程度に拡散角度θの大きいオレンジ色光L1を照射するLED1が用いられる。詳細には、第2の実施形態の照明装置では、図1に示すように、LED1の点灯時に、LED1から照射されたオレンジ色光L1が多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。
そのため、第2の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射されたオレンジ色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射されたオレンジ色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第2の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から均一な色に見えるようにすることができる。
詳細には、第2の実施形態の照明装置の第1例では、LED1として、560〜610nmの波長帯のオレンジ色光を照射するものが用いられる。
更に、第2の実施形態の照明装置の第1例の多層膜では、560〜610nmの波長帯を含むオレンジ色光が透過せしめられ、450〜500nmの波長帯を含む青色光、500〜550nmの波長帯を含む緑色光、および、630〜780nmの波長帯を含む赤色光が反射される。
そのため、第2の実施形態の照明装置の第1例では、LED1の非点灯時に、図2に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯のオレンジ色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられるオレンジ色光L2’とは波長帯の異なる青色光、緑色光、および赤色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、青色光、緑色光、および赤色光が混ざった例えば銀色光L2”が見える。
以下、本発明の照明装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の照明装置は図1および図2に示した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様に構成されている。
第3の実施形態の照明装置では、LED1から例えば緑色光が照射される。LED1の点灯時には、図1に示すように、LED1からの緑色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた緑色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の緑色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる緑色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられる緑色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光L2”が見える。
換言すれば、第3の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図1および図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの見栄えが異なる。
更に、第3の実施形態の照明装置では、図1に示すように、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達する程度に拡散角度θの大きい緑色光L1を照射するLED1が用いられる。詳細には、第3の実施形態の照明装置では、図1に示すように、LED1の点灯時に、LED1から照射された緑色光L1が多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。
そのため、第3の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された緑色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された緑色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第3の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から均一な色に見えるようにすることができる。
詳細には、第3の実施形態の照明装置の第1例では、LED1として、緑色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図9に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図9は第3の実施形態の照明装置の第1例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図9に示すように、第3の実施形態の照明装置の第1例の多層膜では、緑色光が透過せしめられ、緑色光よりも波長の短い光、および、緑色光よりも波長の長い光が反射される。詳細には、青色光、黄色光、および、赤色光が反射される。
第3の実施形態の照明装置の第1例では、LED1の点灯時に、図1および図9に示すように、LED1から照射された緑色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた緑色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2および図9に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の緑色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる緑色光L2’とは波長帯の異なる青色光、黄色光、および赤色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、青色光、黄色光、および赤色光が混ざった銀色光L2”が見える。
表5は第3の実施形態の照明装置の第1例で用いられる多層膜の詳細を示している。
表5に示すように、第3の実施形態の照明装置の第1例では、11層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが131nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが131nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが263nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが131nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが131nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが131nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが131nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが131nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが263nmに設定されている。また、第10層がSiO2によって形成され、第10層の屈折率が1.46に設定され、第10層の厚さが131nmに設定されている。更に、第11層がTiO2によって形成され、第11層の屈折率が2.0に設定され、第11層の厚さが131nmに設定されている。
以下、本発明の照明装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の照明装置は図1および図2に示した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様に構成されている。
第4の実施形態の照明装置では、LED1から例えば青色光が照射される。LED1の点灯時には、図1に示すように、LED1からの青色光L1が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた青色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の青色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる青色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられる青色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光L2”が見える。
換言すれば、第4の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図1および図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの見栄えが異なる。
更に、第4の実施形態の照明装置では、図1に示すように、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達する程度に拡散角度θの大きい青色光L1を照射するLED1が用いられる。詳細には、第4の実施形態の照明装置では、図1に示すように、LED1の点灯時に、LED1から照射された青色光L1が多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。
そのため、第4の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された青色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された青色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第4の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から均一な色に見えるようにすることができる。
詳細には、第4の実施形態の照明装置の第1例では、LED1として、青色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図10に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図10は第4の実施形態の照明装置の第1例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図10に示すように、第4の実施形態の照明装置の第1例の多層膜では、青色光の大部分が透過せしめられ、青色光よりも波長の長い光が反射される。詳細には、青色光の一部分、緑色光、および、赤色光が反射される。
第4の実施形態の照明装置の第1例では、LED1の点灯時に、図1および図10に示すように、LED1から照射された青色光L1の大部分が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた青色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2および図10に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の青色光L2’の大部分が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられなかった青色光L2”の一部分と、多層膜を透過せしめられる青色光L2’とは波長帯の異なる緑色光および赤色光L2”とが、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、青色光、緑色光、および赤色光が混ざった銀色光L2”が見える。
表6は第4の実施形態の照明装置の第1例で用いられる多層膜の詳細を示している。
表6に示すように、第4の実施形態の照明装置の第1例では、6層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが143nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが143nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが143nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが143nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが143nmに設定されている。また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが71nmに設定されている。
以下、本発明の照明装置の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の照明装置は図1および図2に示した第1の実施形態の照明装置とほぼ同様に構成されている。
第5の実施形態の照明装置では、LED1から例えば白色光が照射される。LED1の点灯時には、図1に示すように、LED1からの白色光L1を構成する青色光および黄色光の大部分が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた白色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、白色光L2’を構成する青色光および黄色光の大部分が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられなかった青色光L2”の一部分と、多層膜を透過せしめられる白色光L2’の一部を構成する青色光とは波長帯の異なる緑色光および赤色光L2”とが、多層膜によって反射され、それらの光が混ざって銀色光として照射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられる白色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光L2”が見える。
換言すれば、第5の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図1および図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの見栄えが異なる。
更に、第5の実施形態の照明装置では、図1に示すように、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達する程度に拡散角度θの大きい白色光L1を照射するLED1が用いられる。詳細には、第5の実施形態の照明装置では、図1に示すように、LED1の点灯時に、LED1から照射された白色光L1が多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。
そのため、第5の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された白色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された白色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第5の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)から均一な色に見えるようにすることができる。
詳細には、第5の実施形態の照明装置の第1例では、LED1として、白色光を照射するものが用いられ、多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係が図11に示す関係になるように、多層膜が形成されている。
図11は第5の実施形態の照明装置の第1例の多層膜によって反射される光の波長帯と反射率との関係を示した図である。図11に示すように、第5の実施形態の照明装置の第1例の多層膜では、白色光を構成する青色光および黄色光の大部分が透過せしめられ、青色光の一部分、並びに、緑色光および赤色光の大部分が反射される。
第5の実施形態の照明装置の第1例では、LED1の点灯時に、図1および図11に示すように、LED1から照射された白色光L1を構成する青色光および黄色光の大部分が、多層膜を透過せしめられ、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図1の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた白色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図2および図11に示すように、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の青色光および黄色光L2’の大部分が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられなかった青色光L2”の一部分と、多層膜を透過せしめられる青色光L2’とは波長帯の異なる緑色光および赤色光L2”とが、多層膜によって反射される。そのため、外部(図2の多層膜付きレンズ2の右側)からは、青色光、緑色光、および赤色光が混ざった銀色光L2”が見える。
表7は第5の実施形態の照明装置の第1例で用いられる多層膜の詳細を示している。
表7に示すように、第5の実施形態の照明装置の第1例では、9層の膜によって多層膜が構成されている。詳細には、第1層がTiO2によって形成され、第1層の屈折率が2.0に設定され、第1層の厚さが450nmに設定されている。また、第2層がSiO2によって形成され、第2層の屈折率が1.46に設定され、第2層の厚さが300nmに設定されている。更に、第3層がTiO2によって形成され、第3層の屈折率が2.0に設定され、第3層の厚さが90nmに設定されている。また、第4層がSiO2によって形成され、第4層の屈折率が1.46に設定され、第4層の厚さが210nmに設定されている。更に、第5層がTiO2によって形成され、第5層の屈折率が2.0に設定され、第5層の厚さが450nmに設定されている。
また、第6層がSiO2によって形成され、第6層の屈折率が1.46に設定され、第6層の厚さが45nmに設定されている。更に、第7層がTiO2によって形成され、第7層の屈折率が2.0に設定され、第7層の厚さが90nmに設定されている。また、第8層がSiO2によって形成され、第8層の屈折率が1.46に設定され、第8層の厚さが345nmに設定されている。更に、第9層がTiO2によって形成され、第9層の屈折率が2.0に設定され、第9層の厚さが210nmに設定されている。
以下、本発明の照明装置の第6の実施形態について説明する。図12および図13は第6の実施形態の照明装置の断面図である。詳細には、図12はLED1の点灯時における光路を示した第6の実施形態の照明装置の断面図、図13はLED1の非点灯時における光路を示した第6の実施形態の照明装置の断面図である。
図12および図13において、3はLED1から照射された光L1を反射するためのリフレクタを示している。
第6の実施形態の照明装置では、LED1から例えば赤色光が照射される。LED1の点灯時には、図12に示すように、LED1からの赤色光L1が、リフレクタ3によって反射され、多層膜を透過せしめられ、外部(図12の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。そのため、外部(図12の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図13に示すように、外部(図13の多層膜付きレンズ2の右側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図13の多層膜付きレンズ2の右側)からは、多層膜を透過せしめられる赤色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が見える。
換言すれば、第6の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図12および図13の多層膜付きレンズ2の右側)からの見栄えが異なる。
更に、第6の実施形態の照明装置では、図12に示すように、LED1から照射された赤色光L1を多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達させるためのリフレクタ3が設けられている。詳細には、第6の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が、リフレクタ3によって反射され、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図12の多層膜付きレンズ2の右側)に照射される。
そのため、第6の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された赤色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図12の多層膜付きレンズ2の右側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第6の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図12の多層膜付きレンズ2の右側)から均一な色に見えるようにすることができる。
以下、本発明の照明装置の第7の実施形態について説明する。図14および図15は第7の実施形態の照明装置の断面図である。詳細には、図14はLED1の点灯時における光路を示した第7の実施形態の照明装置の断面図、図15はLED1の非点灯時における光路を示した第7の実施形態の照明装置の断面図である。
図14および図15において、4はLED1から多層膜付きレンズ2までの光路上に配置された光拡散用レンズを示している。
第7の実施形態の照明装置では、LED1から例えば赤色光が照射される。LED1の点灯時には、図14に示すように、LED1からの赤色光L1が、光拡散用レンズ4によって反射され、リフレクタ3によって反射され、多層膜を透過せしめられ、外部(図14の多層膜付きレンズ2の上側)に照射される。そのため、外部(図14の多層膜付きレンズ2の上側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図15に示すように、外部(図15の多層膜付きレンズ2の上側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図15の多層膜付きレンズ2の上側)からは、多層膜を透過せしめられる赤色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が見える。
換言すれば、第7の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図14および図15の多層膜付きレンズ2の上側)からの見栄えが異なる。
更に、第7の実施形態の照明装置では、図14に示すように、LED1から照射された赤色光L1を多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達させるためのリフレクタ3および光拡散用レンズ4が設けられている。詳細には、第7の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が、光拡散用レンズ4によって反射され、リフレクタ3によって反射され、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図14の多層膜付きレンズ2の上側)に照射される。
そのため、第7の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された赤色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図14の多層膜付きレンズ2の上側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第7の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図14の多層膜付きレンズ2の上側)から均一な色に見えるようにすることができる。
更に、第7の実施形態の照明装置では、図14および図15に示すように、LED1から多層膜付きレンズ2までの光路上に光拡散用レンズ4が配置されている。そのため、第7の実施形態の照明装置によれば、光拡散用レンズ4が配置されていない図12および図13に示した第6の実施形態の照明装置よりも多層膜付きレンズ2を大きくすることができる。
以下、本発明の照明装置の第8の実施形態について説明する。図16および図17は第8の実施形態の照明装置の断面図である。詳細には、図16はLED1の点灯時における光路を示した第8の実施形態の照明装置の断面図、図17はLED1の非点灯時における光路を示した第8の実施形態の照明装置の断面図である。
図16および図17において、5はLED1から照射された光を多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達させるための導光レンズを示している。
第8の実施形態の照明装置では、LED1から例えば赤色光が照射される。LED1の点灯時には、図16に示すように、LED1からの赤色光L1が、導光レンズ5によって多層膜付きレンズ2に導光され、多層膜を透過せしめられ、外部(図16の多層膜付きレンズ2の上側)に照射される。そのため、外部(図16の多層膜付きレンズ2の上側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図17に示すように、外部(図17の多層膜付きレンズ2の上側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図17の多層膜付きレンズ2の上側)からは、多層膜を透過せしめられる赤色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が見える。
換言すれば、第8の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図16および図17の多層膜付きレンズ2の上側)からの見栄えが異なる。
更に、第8の実施形態の照明装置では、図16に示すように、LED1から照射された赤色光L1を多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達させるための導光レンズ5が設けられている。詳細には、第8の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が、導光レンズ5によって導光され、多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図16の多層膜付きレンズ2の上側)に照射される。
そのため、第8の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された赤色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図16の多層膜付きレンズ2の上側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第8の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図16の多層膜付きレンズ2の上側)から均一な色に見えるようにすることができる。
以下、本発明の照明装置の第9の実施形態について説明する。図18および図19は第9の実施形態の照明装置の断面図である。詳細には、図18はLED1の点灯時における光路を示した第9の実施形態の照明装置の断面図、図19はLED1の非点灯時における光路を示した第9の実施形態の照明装置の断面図である。
第9の実施形態の照明装置では、LED1から照射された光を多層膜付きレンズ2の外側(図18および図19の上側)の面のほぼ全面に到達させるための導光機能が、多層膜付きレンズ2に備えられている。更に、第9の実施形態の照明装置の多層膜付きレンズ2では、多層膜がレンズの外側(図18および図19の多層膜付きレンズ2の上側)の面に形成されている。
第9の実施形態の照明装置では、LED1から例えば赤色光が照射される。LED1の点灯時には、図18に示すように、LED1からの赤色光L1が、多層膜付きレンズ2によって導光され、多層膜を透過せしめられ、外部(図18の多層膜付きレンズ2の上側)に照射される。そのため、外部(図18の多層膜付きレンズ2の上側)からは、多層膜を透過せしめられた赤色光L1’が見える。
一方、LED1の非点灯時には、図19に示すように、外部(図19の多層膜付きレンズ2の上側)からの例えば自然光のような光L2のうち、一部の波長帯の赤色光L2’が多層膜を透過せしめられる。また、多層膜を透過せしめられる赤色光L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が、多層膜によって反射される。そのため、外部(図19の多層膜付きレンズ2の上側)からは、多層膜を透過せしめられる赤色光L1’,L2’とは波長帯の異なる例えば銀色光、黄色光、ピンク色光、真紅色光等の光L2”が見える。
換言すれば、第9の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時と、LED1の非点灯時とで、外部(図18および図19の多層膜付きレンズ2の上側)からの見栄えが異なる。
更に、第9の実施形態の照明装置では、図18に示すように、LED1から照射された赤色光L1を多層膜付きレンズ2のほぼ全面に到達させるための導光機能が多層膜付きレンズ2に備えられている。詳細には、第9の実施形態の照明装置では、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が、多層膜付きレンズ2によって導光され、多層膜付きレンズ2の上面のほぼ全面に到達し、多層膜を透過せしめられて外部(図18の多層膜付きレンズ2の上側)に照射される。
そのため、第9の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、LED1から照射された赤色光L1が多層膜付きレンズ2の一部分のみに到達するのに伴って、LED1から照射された赤色光L1が到達した部分と、到達しなかった部分とで、多層膜付きレンズ2が外部(図18の多層膜付きレンズ2の上側)から異なる色に見えてしまうおそれを低減することができる。換言すれば、第9の実施形態の照明装置によれば、LED1の点灯時に、多層膜付きレンズ2のほぼ全面が外部(図18の多層膜付きレンズ2の上側)から均一な色に見えるようにすることができる。
上述した第1から第9の実施形態の照明装置、および、それらの変形例、ならびに、それらの各例では、LED1の非点灯時に多層膜から銀色、黄色、ピンク色、および、真紅色の反射光が照射されているが、それらの他の変形例では、反射光に含まれる青色成分、緑色成分、および、赤色成分のバランスを変更することにより、CIE色度座標上の任意の色の反射光を照射することが可能である。
更に、上述した第1から第5の実施形態の照明装置の各例では、高屈折率層(TiO2層)の屈折率が2.0に設定されているが、それらの変形例では、代わりに、高屈折率層(TiO2層)の屈折率を1.6〜2.5の任意の値に設定することも可能である。また、上述した第1から第5の実施形態の照明装置の各例では、低屈折率層(SiO2層)の屈折率が1.46に設定されているが、それらの変形例では、代わりに、低屈折率層(SiO2層)の屈折率を1.3〜1.55の任意の値に設定することも可能である。
更に、上述した第1から第9の実施形態の照明装置、および、それらの変形例、ならびに、それらの各例では、多層膜付きレンズ2のレンズとして、例えばアクリル系樹脂、ポリカーボネート、ガラスなどのような透明感のある材料が用いられ、好ましくは、クリア感のある色を出すことができる染料がそれらの材料に練りこまれる。
上述したように、第2の実施形態の照明装置では、LED1としてオレンジ色光を照射するものが用いられ、LED1から照射されたオレンジ色光L1が多層膜を透過せしめられているが、第2の実施形態の照明装置の変形例では、代わりに、LED1として白色光を照射するものを用いると共に、LED1と多層膜との間にオレンジ色レンズまたはオレンジ色塗膜を配置し、オレンジ色レンズまたはオレンジ色塗膜によってオレンジ色に着色された光が、多層膜を透過せしめられるようにすることも可能である。
また、第3の実施形態の照明装置では、LED1として緑色光を照射するものが用いられ、LED1から照射された緑色光L1が多層膜を透過せしめられているが、第3の実施形態の照明装置の変形例では、代わりに、LED1として白色光を照射するものを用いると共に、LED1と多層膜との間に緑色レンズまたは緑色塗膜を配置し、緑色レンズまたは緑色塗膜によって緑色に着色された光が、多層膜を透過せしめられるようにすることも可能である。
更に、第4の実施形態の照明装置では、LED1として青色光を照射するものが用いられ、LED1から照射された青色光L1が多層膜を透過せしめられているが、第4の実施形態の照明装置の変形例では、代わりに、LED1として白色光を照射するものを用いると共に、LED1と多層膜との間に青色レンズまたは青色塗膜を配置し、青色レンズまたは青色塗膜によって青色に着色された光が、多層膜を透過せしめられるようにすることも可能である。
また、上述した第1から第9の実施形態の照明装置、および、それらの変形例、ならびに、それらの各例では、例えばウエット方式、蒸着方式、プラズマアシスト付き蒸着方式、スパッタ方式などのような任意の方式によって多層膜が成膜される。
更に、上述した第1から第5の実施形態の照明装置の各例では、高屈折率層としてTiO2層が形成されているが、それらの変形例では、代わりに、高屈折率層として、例えば酸化ジルコニア層、酸化タンタル層、または、これらを含む層などを形成することも可能である。
また、上述した第1から第5の実施形態の照明装置の各例では、低屈折率層としてSiO2層が形成されているが、それらの変形例では、代わりに、低屈折率層として、例えばフッ化マグネシウム層、有機ポリマー層などを形成することも可能である。
上述した第1から第6および第8、第9の実施形態の照明装置、および、それらの各例では、LED1から多層膜付きレンズ2までの光路上に光拡散用レンズ4が配置されていないが、それらの変形例では、代わりに、LED1から多層膜付きレンズ2までの光路上に、LED1からの光を拡散させるための光拡散用レンズ(図示せず)を配置することも可能である。
第10の実施形態の照明装置では、上述した第1から第9の実施形態の照明装置、および、それらの変形例、ならびに、それらの各例を適宜組合わせることも可能である。