JP4976196B2 - 表示装置及び照明装置 - Google Patents

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本発明は、携帯情報機器や携帯電話などに用いられる表示素子を照明する照明装置、及びこれを用いた表示装置、あるいは、照明装置に用いる光学フィルムに関する。
近年では携帯電話やモバイルコンピュータなどに用いられる表示装置として、高精彩カラー画像が少ない消費電力で得られる液晶表示装置が用いられている。液晶表示素子は、それ自体は発光しない非自発光型の表示素子であるため照明装置を必要する。この照明装置には、高輝度白色LEDを照明装置用光源として多用されている。
特に携帯電話では、開口が大きく明るい反射型液晶表示装置や、表裏両面から画像情報を表示することが可能な両面可視型液晶表示装置が用いられている。これらの表示装置には照明装置として、白色LEDを光源としたフロントライトやバックライトが用いられている。この白色LEDは、青色の光を発光する青色LEDを黄色蛍光体が分散された樹脂覆った構成であり、蛍光体から発する緑色光または黄色光と元の青色光とを混色させて補色関係で白色光を得ている(例えば、特許文献1を参照)。そして液晶表示装置では、この白色LEDから発光した光を液晶パネル中に備えられたRGBのカラーフィルターと、液晶素子のスイッチング機能により必要な色を選択し、表示している。
そして、導光体の出射面と表示パネルの間に、表示パネルを通過しない領域の光によって励起して、液晶パネルを通過する波長の光を発光する蛍光体を設けることにより、光源からの光の利用効率を向上する構成が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
また、一般照明用の光源として冷陰極管や白熱電球等が知られている。例えば冷陰極管は、電流が流れると蛍光管フィラメントから電子
が飛び出し、内部に封入されている気体の水銀
と衝突、紫外線
が発せられる。蛍光ガラス管の内側には蛍光体が塗布されており、紫外線
が当たると発光して、蛍光管外に可視光線
を放ち、これを照明に用いている。つまり、ガラス管内に塗布される蛍光体の特性と配合によって出光する光のスペクトラムが決定される。
特開平10−107325号公報 特開2006−338901号公報
液晶表示装置の照明装置に用いられている従来の白色LEDの波長分布は、青色の光と黄色または緑色の光による混色の白色光であるため、450nmと580nmをピークにブロードに広がっている。それに対して、液晶表示装置などに用いられるカラーフィルターが選択する波長のピークは青が450nm、緑が530nm、赤が600nmである。つまり、白色光源からの光のうち、480nm〜510nm、570nm〜590nmの光は、カラーフィルターにより吸収されていた。そのため、光の利用効率が低く、輝度が低下していた。また、特許文献2に記載の構成では、液晶パネルに吸収される波長の全ての光が蛍光体にぶつかって色変換されるわけではないので、それほど利用効率を上げることができなかった。そこで、不要な波長の光を必要な波長の光に効率よく変換する必要がある。
一方、店舗照明等で、例えばりんごのように赤色成分を強調したいような被照体がある場合、緑色系成分は邪魔である。従来の照明用の光源には、不要な波長の光のみを排除し、かつ必要な波長の光をより強調するような機能はない。そのため、緑色系成分のみを排除し、赤色をより強調することは容易ではない。例えば、緑色系成分近辺をカットする顔料系の非常に濃度の濃いカラーフィルターを用いたり、複数の光源を用いたりすれば不可能ではない。しかし、消費電力や発熱やコストの問題があり、現実的ではない。
これらの共通する課題を解決するために、本発明は、不要な波長の光のみをカットし、必要な波長の光を効率よく得られるような構成を容易に実現OLE_LINK1することOLE_LINK1を目的とする。
そこで、本発明は、特定波長の光を選択的に反射するフィルター層と、特定波長の光で励起して発光する蛍光体を含んだ蛍光体層を備え、フィルター層で反射された光を蛍光体層が異なる波長の光に変換することにより、フィルター層を透過させる光学フィルムを用いることとした。これにより、不要な波長の光のみをカットし、必要な波長の光を強調することが効率よく可能になる。
このような光学フィルムを照明装置に用いると、光源の発光のうち特定波長の光成分を反射させるとともに、特定波長の光成分を他の波長の光に変換して発光する照明装置になる。したがって、光源の光から特定波長の光成分を減少させ、他の波長の光成分を増やすことができる。
さらに、発光部が、第一の波長にピークを持つ第一のピーク光と、第二の波長にピークを持つ第二のピーク光を発光する照明装置を用いて、前述の光学フィルムを発光部より出光側に配置し、フィルター層が反射する特定波長の光が、第一のピーク光と第二のピーク光の間の波長域の光になるような構成とした。このような構成により、光源のピーク波長の谷間の波長の光成分を蛍光体で変換してシフトすることができる。
また、このような光学フィルムを表示素子の観察側とは反対側に設けた表示装置においては、表示素子で吸収される特定波長の光成分を光学フィルムのフィルター層で反射させて、特定波長の光成分を光学フィルムの蛍光体層で表示素子を透過できる波長の光に変換することが可能になる。
さらに、光学フィルムの蛍光層側に照明装置を設け、照明装置の発光部が、第一の波長にピークを持つ第一のピーク光と、第二の波長にピークを持つ第二のピーク光を発光するとともに、特定波長が第一のピーク光と第二のピーク光の間の波長域にあることとした。
あるいは、表示素子は第一着色体と第二着色体を有するカラーフィルターを備え、特定波長が、第一着色体の透過波長域のピークと第二着色体の透過波長域の谷間の波長域を含むように構成する。
あるいは、発光部と表示素子の間に、特定波長と異なる第二特定波長の光成分を反射する第二フィルター層を備える構成とした。さらに、第二特定波長の光で励起して発光する蛍光体を含んだ第二蛍光体層を、第二フィルター層と発光部の間に設ける構成とした。さらに、照明装置の発光部が、第三の波長にピークを持つ第三のピーク光を発光するとともに、第二特定波長が、第二のピーク光と第三のピーク光の間の波長域にあることとした。
あるいは、表示素子は第一着色体と第二着色体と第三着色体を有するカラーフィルターを備えており、特定波長と異なる第二特定波長の光成分を反射する第二フィルター層と、第二特定波長の光で励起して発光する蛍光体を含んだ第二蛍光体層を備え、特定波長が第一着色体の透過波長域のピークと第二着色体の透過波長域の谷間の波長域を含み、第二特定波長が第二着色体の透過波長域のピークと第三着色体の透過波長域の谷間の波長域を含むこととした。ここで、カラーフィルターがRGBの着色層を持ち、特定波長が480nm〜500nm、第二特定波長が570nm〜590nmであり、蛍光体層は特定波長の光成分を緑色光に変換する緑蛍光体を含み、第二蛍光体層が第二特定波長の光成分を赤色光に変換する赤蛍光体を含むこととした。
さらに、表示素子を照明する照明装置を備え、照明装置の発光部が、第一の波長にピークを持つ第一のピーク光と、第二の波長にピークを持つ第二のピーク光と、第三の波長にピークを持つ第三のピーク光を発光するとともに、特定波長が第一のピーク光と第二のピーク光の間の波長域にあり、第二特定波長が第二のピーク光と第三のピーク光の間の波長域にあることとした。
本発明によって、不要な波長の光のみをカットし、必要な波長の光を強調することが低消費電力かつ低コストで実現可能である。すなわち、カラーフィルターに吸収される光を、カラーフィルターを透過する光に変換する蛍光体を用いるため、輝度効率が高い照明装置や明るい表示装置が実現できる。
本発明の光学フィルムは、特定波長の光を選択的に反射するフィルター層と、特定波長の光で励起して発光する蛍光体を含んだ蛍光体層を備えている。これにより、フィルター層で反射された光が蛍光体層により異なる波長の光に変換され、フィルター層を透過するようになる。
このような光学フィルムを照明装置に用いると、光源の発光のうち特定波長の光成分を反射させるとともに、特定波長の光成分を他の波長の光に変換して発光する照明装置になる。したがって、光源の光から特定波長の光成分を減少させ、他の波長の光成分を増やすことができる。また、光源の発光に含まれる量の少ない波長に変換する蛍光体を用いることにより、色再現性の非常に高い照明装置が実現できる。
さらに、発光部が、第一の波長にピークを持つ第一のピーク光と、第二の波長にピークを持つ第二のピーク光を発光する照明装置を用いて、前述の光学フィルムを発光部より出光側に配置し、フィルター層が反射する特定波長の光が、第一のピーク光と第二のピーク光の間の波長域の光になるような構成とした。このような構成により、光源のピーク波長の谷間の波長の光成分を蛍光体で変換してシフトすることができる。
また、このような光学フィルムを表示装置に用いると、すなわち、表示素子の観察側とは反対側に光学フィルムを設けることにより、表示素子で吸収される特定波長の光成分を光学フィルムのフィルター層で反射させて、特定波長の光成分を光学フィルムの蛍光体層で表示素子を透過できる波長の光に変換する。したがって、表示素子に吸収されて観測者に届かなかった光が光学フィルムによって届く光になるため、光の利用効率が向上する。
また、光学フィルムの蛍光層側に照明装置を設ける。そして、特定波長の光成分を照明装置の光源に含まれる量の少ない波長等に変換する蛍光体を用いることにより、照明装置の色調(発光波長特性)を制御することが可能になる。このように、光源光の波長変換に広く用いることができ、色光源の低消費電力化、色再現の向上を促進できる。
また、照明装置の発光部と表示素子の間に、特定波長と異なる第二特定波長の光成分を反射する第二フィルター層をもうける構成とした。そして、第二特定波長の光で励起して発光する蛍光体を含んだ第二蛍光体層を、第二フィルター層と発光部の間に設けることとした。このようにすれば、複数の特定波長の光を利用できる。
また、表示素子にカラーフィルターが形成されている構成では、照明装置が発光する波長のうち、カラーフィルターを通過できない波長成分が存在する。したがって、この波長成分をほかの波長に変換することによって、カラーフィルターを通過する光の量を増やすことができ、明るさを向上することができる。
以下に波長制御フィルム、照明装置及び表示装置に関して、図面を用いて具体的に説明する。
本発明の波長制御フィルムの断面構成を図1に模式的に示す。図示するように、蛍光体8を含んだ蛍光層7と、特定波長の光を反射するフィルター層9がベースフィルム6に設けられている。蛍光層7は、透明樹脂等に蛍光体8が分散された構成である。この蛍光体8は、フィルター層9によって反射される波長を励起波長として、この励起波長と異なる波長の光を発光する特徴を有している。このような構成の波長制御フィルムを用いることにより、特定波長の光成分(蛍光体が発光する光)を増やすことができ、また、他の特定波長の光成分(フィルター層で反射される光)を減らすことができる。このとき、フィルター層が反射する波長域の少なくとも一部の波長域が、蛍光体の励起波長であるとよい。減らしたい光成分が増やしたい光成分に変換されるようになるためである。また、フィルター層9の上に拡散層を設けることによって、光の出射効率は上昇することが多い。
このような波長制御フィルムを用いて赤成分を強調する構成を例示する。波長制御フィルムの蛍光層7と蛍光管等の光源が互いに対向するように配置し、波長制御フィルムの蛍光層7と反射機構が光源を挟み込むように反射機構を配置する。反射機構は銀やアルミニウムを蒸着した反射シートでも、高反射アルミ板等の金属プレートでもかまわない。フィルター層9には510nm〜540nmの光のみ反射するような特性を持たせ、蛍光層7には600nm程度の赤色成分を発光する特性を持たせる。例えば、蛍光層7として3,1,5組成系のシリケート系の赤色蛍光体材料を塗布しておく。この蛍光体材料は510nm〜540nmの光で効率よく励起して600nm程度の赤色光を発光する。このような構成の作用を説明する。光源から蛍光層7に入射した光のうち蛍光体に当たった励起波長(510nm〜540nm)の光は赤色光に変換されてフィルター層を通過する。そして、蛍光体に当たらなかった励起波長の光はフィルター層9で反射され、再度蛍光層7に入射する。このとき蛍光体に当たった励起波長の光は600nm程度の赤色成分に変換されるため、フィルター層9を透過する。一方、このとき蛍光体に当たらなかった励起波長の光は、再度反射機構によって蛍光層7、OLE_LINK4OLE_LINK5フィルター層9OLE_LINK4OLE_LINK5に入る。このように、反射と色変換を繰り返すことで、最終的には励起波長の光の多くは赤色光に変換されてフィルター層9を透過することになる。すなわち、不要な波長(510nm〜540nm)の光のみをカットし、必要な波長の光(600nm程度)を強調することができる。
蛍光管のみの場合、510nm〜540nmの緑色成分が邪魔をして赤色が目立たなくなっていたのが、本実施例のような波長制御フィルムを使用することによって、緑色を排除し、赤色成分を目立たせることが可能となる。しかも、単にフィルターによる色吸収ではないため、光の利用効率の非常に高い照明装置が提供できる。
ここで、ベースフィルム6にはPETやPESやアクリル等の透明樹脂、透明なガラス板を用いることができる。フィルター層9には、SiOやTiO等の屈折率の異なる薄膜を交互に数十層に積層させた多層膜、もしくは200〜300nm程度のナノ粒子を構造的に印刷した層を用いることができる。
本実施例の表示装置の構成を図面に基づいて説明する。図2は本実施例の表示装置の構成を模式的に示す断面図である。光源3は、青色LEDに緑発光と赤発光の蛍光体を混合した樹脂をポッティングした構成の3波長発光タイプのLEDパッケ−ジである。導光体4は、光源から入射した光を導いて出光面から出射する。導光体4はポリカーボネート、アクリル、ゼオノアやアートン等の透明樹脂剤を射出成型によって作成したものである。導光体には、光源3と対向する部分に入光面が形成され、この入光面に、効率よく導光体4の内部に光が散乱するように微細なプリズム加工を施す場合がある。さらに、出光効率を高めるために、導光体4の出光面に拡散処理を施したり、プリズムをつけたりしてもよい。導光体の裏面、すなわち、出光面と反対側の導光体表面にはプリズム加工を光学設計に基づいて配置し、分布良く出光するような設計をしている。さらに、導光体4の裏面側に反射板5が配置されている。反射板5によって導光体4から一度漏れた光が再度導光体側に戻るため、光の利用効率が向上することとなる。ここで、反射板5には銀やアルミを蒸着したものや、白色PET等を用いることができる。一般的に、小型の製品には銀反射板を、大型の製品には白色PETを用いることが多い。導光体4から出光した光は第一の波長制御フィルム1と第二の波長制御フィルム11を通った後、表示素子2を通り、表示が観察される。表示素子2と第二の波長制御フィルム11の間にプリズムシートや拡散シートを配置することもある。
第一の波長制御フィルム1は、図1で示した波長制御フィルムと基本的に同一の断面構成でよい。本実施例では、蛍光層7に分散された蛍光体8は、380nm〜500nmの青色光で励起して緑色に発光する蛍光体であり、II族金属チオガレートと希土類ドーパントとからなる蛍光材料や酸化物蛍光体と希土類ドーパントやSr−SIONと希土類ドーパントや2,1,4,組成のシリケート蛍光体が例示できる。蛍光層7より観測者側に、一定の波長のみを反射する機能を持つフィルター層9が設けられている。フィルター層9の透過特性を図5に示す。図示するように、本実施例のフィルター層9は480nm〜500nmの範囲の波長を中心に反射するような構成となっている。
このような構成によれば、3波長発光タイプの光源から導光板を通って第一の波長制御フィルム1に入った光のうち、蛍光体8にぶつかった青色光は530nm近辺をピークに持つ緑色光に変換される。また、第一の波長制御フィルム1に入った光のうち、480nm〜500nmの光はフィルター層9によって反射され、それ以外の光はそのまま透過する。反射した480nm〜500nmの光は、反射板5や導光体4で再度反射されて第一の波長制御フィルム1に入射する。入射した480nm〜500nmの光のうち蛍光体8にぶつかった光は緑色光に変換されてフィルター層9を透過し、ぶつからなかった光はフィルター層9に再度反射される。このように、反射と波長変換を何度も繰り返すことで、最終的に480nm〜500nmの光のほとんどが530nmにピークを持つ緑色光に変化することとなる。ここでは、不要な波長は480nm〜500nmの光であり、この光を利用して必要な緑色光(530nm程度)を強調することができる
次いで、第一の波長制御フィルム1から出た光は、第二の波長制御フィルム11に入光する。第二の波長制御フィルム11も図1で示した波長制御フィルムと基本的に同一の断面構成でよい。本実施例では、蛍光層7に分散された蛍光体8は、400nm〜590nmの青〜緑色光で励起して赤色に発光する蛍光体である。この赤色蛍光体として、希土類元素としてEuを添加したSrSやCaSやCaAlSiNや3,1,5組成系のシリケートが例示できる。透明なベースフィルムに赤色蛍光体を塗布した構成でもよい。蛍光層より観測者側に設置する第二のフィルター層の特性を図6に示す。図示するように、本実施例の第二のフィルター層は570nm〜590nmの波長を反射するように作製されている。したがって、フィルター層で反射された570nm〜590nmのうち赤色蛍光体にぶつかった光は赤色光に変換されることとなり、フィルター層9を透過する。ぶつからなかった光はフィルター層9に再度反射される。すなわち、第一の波長制御フィルムの場合と同様、反射と色変換を繰り返すことにより、最終的には570nm〜590nmの成分がほとんど存在しない光が出光する。ここでは、不要な波長は570nm〜590nmの光であり、この光を利用して必要な赤色光を強調することができる。
上述した各フィルター層には、SiOやTiOの屈折率の異なる薄膜を交互に数十層に積層させた多層膜などを用いることができる。または、200〜300nm程度のナノ粒子をベースフィルム上に印刷した構成でも同様の効果が得られる。また、フィルター層9の上に拡散層を設けることによって、光の出射効率は上昇することが多い。
前述のように、光源3は、緑発光と赤発光の蛍光体が混合された樹脂を青色LEDにポッティングした構成の3波長発光タイプのLEDパッケ−ジである。図7に、本実施例の光源3の分光特性を示す。このような分光特性の光が、第一と第二の波長制御フィルムを通ることにより、図8に示すような分光特性に変化する。図8に示すように、二種類のフィルター層により480nm〜500nm、570nm〜590nmの波長の光がほとんどなくなっている。かわりに蛍光層により530nmの緑色及び630nmの赤色成分が増加していることがわかる。
次に、表示素子2のカラーフィルターの特性を図9に示す。本図には、青色カラーフィルター特性12と緑色カラーフィルター特性13と赤色カラーフィルター特性14が記されている。本図から、もともと480nm〜500nm及び570nm〜590nmの光は、フィルターによる吸収領域(カット領域)15、16に含まれる光であり、たとえ存在していてもほとんどカットされてしまう成分であることがわかる。つまり、本実施例による波長制御フィルムを用いることで、本来カット領域にある波長の光を有効な波長に変換することが可能となることがわかる。
また、光源として3波長LEDを用いた場合を説明してきたが、CCFL(蛍光管)を用いても同様である。
本実施例の構成を図3、4に基づいて説明する。図3は本実施例の構成を模式的に示す断面図である。実施例2と異なる点は、波長制御フィルム1の枚数とその構成である。実施例2と重複する部分の説明は適宜省略する。本実施例では波長制御フィルムを1枚しか使用していない。この波長制御フィルム1の断面構成を図4に模式的に示す。実施例2と同様に、蛍光体8を透明樹脂等に分散してなる蛍光層7をベースフィルム6に設ける。本実施例の蛍光層7には赤色蛍光体を分散している。蛍光層7より観測者側に第一のフィルター層9と第二のフィルター層10を設けている。第一のフィルター層9は480nm〜500nmの波長の光を、第二のフィルター層10は570nm〜590nmの波長の光を反射するように作製されている。このような構成により、不要な波長の光(480nm〜500nmと570nm〜590nmの光)をカットするだけでなく、赤色成分の光を増加することができる。
また、例えば、光源として青色LEDに黄色の蛍光体をポッティングした擬似白色LEDを使用すると、もともと存在していなかった赤色成分を付加することができる。
また、光源として青色LEDに赤色蛍光体をポッティングした紫LEDを使用し、蛍光層7に緑蛍光体を使用しても非常に輝度が高く、半値幅の狭いRGBのピークを持つ照明装置の提供が可能となる。
本発明による波長制御フィルムの構成を模式的に示す断面図である。 本発明による表示装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明による表示装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明による波長制御フィルムの構成を模式的に示す断面図である。 本発明による波長制御フィルムの第1のフィルター層の波長−透過率の関係を示す図表である 本発明による波長制御フィルムの第2のフィルター層の波長−透過率の関係を示す図表である 三波長LEDの波長−強度の関係を示す図表である。 本発明による波長制御フィルムと三波長LEDを組み合わせたときの波長−強度特性を示す図表である。 カラー液晶パネルのカラーフィルターの波長−透過率の関係を示す図表である。
符号の説明
1、11 波長制御フィルム
2 表示素子
3 光源
4 導光体
5 反射板
6 ベースフィルム
7 蛍光層
8 蛍光体
9、10 フィルター層
12 青色カラーフィルター特性
13 緑色カラーフィルター特性
14 赤色カラーフィルター特性
15、16 カット領域

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を入射して出射面から出射する導光体と、
    前記出射面の上部に設けられた表示素子と、
    前記導光体と前記表示素子との間に設けられるとともに、前記光源からの光のうち特定波長の光成分を選択的に反射するフィルター層と、
    前記導光体と前記フィルター層との間に設けられ、前記特定波長の光成分で励起して異なる波長の光を発光する蛍光体を含んだ蛍光体層と、を備え、
    前記フィルター層で反射された光成分を前記蛍光体層が異なる波長の光に変換することにより、前記フィルター層を透過させることを特徴とする表示装置。
  2. 前記フィルター層と前記表示素子との間に、前記特定波長と異なる第二特定波長の光成分を反射する第二フィルター層を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記特定波長が480nm〜500nm、前記第二特定波長が570nm〜590nmであり、前記蛍光体層は前記特定波長の光成分を赤色光に変換する赤蛍光体を含むことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記第二フィルター層と前記フィルター層の間に、前記第二特定波長の光で励起して発光する蛍光体を含んだ第二蛍光体層を備えることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記表示素子はRGBの着色層を持つカラーフィルターを備え、
    前記特定波長が480nm〜500nm、前記第二特定波長が570nm〜590nmであり、前記蛍光体層は前記特定波長の光成分を緑色光に変換する緑蛍光体を含み、前記第二蛍光体層が前記第二特定波長の光成分を赤色光に変換する赤蛍光体を含むことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 光源と、
    前記光源からの光を入射して出射面から出射する導光体と、
    前記出射面の上部に設けられるとともに、前記光源からの光のうち特定波長の光成分を選択的に反射するフィルター層と、
    前記導光体と前記フィルター層との間に設けられ、前記特定波長の光成分で励起して異なる波長の光を発光する蛍光体を含んだ蛍光体層と、を備え、
    前記フィルター層で反射された光成分を前記蛍光体層が異なる波長の光に変換することにより、前記フィルター層を透過させることを特徴とする照明装置。
  7. 前記特定波長が510nm〜540nmであり、前記蛍光体層は前記特定波長の光成分を赤色光に変換する赤蛍光体を含むことを特徴とする請求項6に記載の照明装置。

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