JP2007331467A - 車両用駆動輪ハブユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】アウタレースのねじり剛性を低下することなく、スティックスリップ音を低減することができる車両用駆動輪ハブユニットを提供する。
【解決手段】アウタレース24は、カップ状部241のカップ底外側に環状部242を備える。この環状部242の車輪側の端面242aは軸受内輪12の端面に当接し、環状部242の内周には内周スプライン242bが形成されている。ハブ30は、軸受内輪12の内周面に嵌合する軸受嵌合部32と、環状部242の内周スプラインに結合される外周スプラインが形成された外周スプライン部33とを備える。特に、環状部242の内周スプラインは、環状部242の車輪側の端面242aの内周縁に形成されるとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の駆動輪に用いられるハブユニットに関し、特にスティックスリップ音を低減する車両用駆動輪ハブユニットに関するものである。
車両用駆動輪ハブユニットにおいて、等速ジョイントのアウタレースの車輪側端面が軸受内輪に当接し、車輪に取り付けられるハブは、軸受内輪の内周に圧入嵌合されている。そして、アウタレースとハブとは、スプライン結合されている。このスプライン結合部分は、アウタレースの車輪側端面よりも車輪側に離間している。従って、アウタレースからハブへ駆動トルクを伝達する際に、アウタレースの車輪側端面とスプライン部との間に、ねじり変形が生じる。その結果、アウタレースの車輪側端面と軸受内輪とにおいて、回転方向に相対変位(滑り)が生じる。そして、この相対変位によるスティックスリップ音が発生する。
このスティックスリップ音を低減することを目的とした車両用駆動輪ハブユニットが、例えば、特開2005−289255号公報に開示されている。当該車両用駆動輪ハブユニットは、アウタレースの車輪側端部に周方向にねじれ得る部位を形成し、アウタレースの当該ねじれ得る部位が軸受内輪に接触するようにしている。
これにより、駆動トルク伝達の際に、アウタレースのねじれ得る部位がねじり変形することにより、アウタレースと軸受内輪との当接部位において回転方向に相対変位(滑り)が生じないようにできるとされている。
特開2005−289255号公報
しかし、アウタレースにねじれ得る部位を新たに形成するということは、アウタレースのねじり剛性を低下することになる。このように、アウタレースのねじり剛性を低下することは、車両性能の低下につながるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、アウタレースのねじり剛性を低下することなく、スティックスリップ音を低減することができる車両用駆動輪ハブユニットを提供することを目的とする。
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、アウタレースとハブとのスプライン結合部分の直径を従来に比べて大きくできる構成を思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の車両用駆動輪ハブユニットは、以下に説明する、軸受外輪と、軸受内輪と、アウタレースと、ハブとを備えることを特徴とする。軸受外輪は、車体側に取り付けられる環状の軸受である。軸受内輪は、軸受外輪の内側に配置され、軸受外輪に対して軸回りに回転可能な環状の軸受である。
アウタレースは、カップ状からなりインナレースを収容可能なカップ状部と、環状からなり、カップ状部のカップ底外側に一体形成され、軸受内輪の一端面に当接する当接端面を有し、且つ、内周面のうち少なくとも当接端面よりもカップ状部側に内周スプラインが形成された内周スプライン部とを備える。
ハブは、車輪に取り付けられ軸受内輪の他端面に当接するフランジ部と、環状からなり、フランジ部に一体形成され、軸受内輪の内周面に嵌合される軸受嵌合部と、環状からなり、軸受嵌合部に一体形成され、外周面にアウタレースの内周スプラインにスプライン結合される外周スプラインが形成された外周スプライン部とを備える。
本発明の車両用駆動輪ハブユニットの特徴的な点は、アウタレースに内周スプラインを形成し、ハブに外周スプラインを形成することに加えて、当該スプライン結合部分が、軸受内輪よりもカップ状部側に位置している点である。一方、従来の車両用駆動輪ハブユニットは、アウタレースに外周スプラインを形成し、ハブに内周スプラインを形成していた。さらに、従来のスプライン結合部分は、ハブの軸受嵌合部の内周側に位置していた(特許文献1参照)。
つまり、本発明におけるスプライン結合部分の直径を、従来に比べて、大きくすることができる。この理由について詳細に説明する。従来のスプライン結合部分は、ハブの軸受嵌合部の内周側であったため、従来のスプライン結合部分の直径は、軸受内輪の内径よりも軸受嵌合部の肉厚分小さな直径とせざるを得なかった。これに対して、本発明のスプライン結合部分は、ハブの軸受嵌合部よりもカップ状部側に位置している。従って、本発明のスプライン結合部分の直径は、軸受嵌合部の肉厚分小さくしなければならないという制約がない。つまり、本発明のスプライン結合部分の直径は、従来に比べて、大きくすることができる。
このように、スプライン結合部分の直径を大きくすることにより、本発明のスプライン結合する両部材のねじり剛性を、従来に比べて、高くすることができる。従って、アウタレースのうち当接端面と内周スプラインとの間において、ねじり変形が生じることを低減できる。その結果、アウタレースの当接端面とハブとの回転方向の相対変位が低減する。つまり、アウタレースの当接端面と軸受内輪との回転方向の相対変位(滑り)が低減する。これにより、アウタレースの当接端面と軸受内輪との間におけるスティックスリップ音を低減できる。
また、内周スプラインは、当接端面の内周縁に形成してもよい。ここで、当接端面の内周縁とは、内周スプライン部の内周面のうち開口端に相当する。つまり、内周スプラインが当接端面の内周縁に形成されるということは、内周スプラインが開口端側に形成されているということである。なお、内周面の開口端は、製造上、面取りを行うことがあるが、本発明における当接端面の内周縁とは、当該面取り部分を含む意味である。
そして、内周スプラインが当接端面の内周縁に形成されているということは、内周スプラインと当接端面との軸方向離間距離が実質的に零ということである。従って、アウタレースのうち、内周スプラインと当接端面との間にねじり変形が生じることがほとんどない。つまり、アウタレースと軸受内輪との回転方向の相対変位(滑り)が極めて小さくなる。これにより、アウタレースの当接端面と軸受内輪との間におけるスティックスリップ音を確実に抑制することができる。
また、外周スプラインの外径は、軸受嵌合部の外径と略同径としてもよい。外周スプラインの外径を軸受嵌合部の外径と略同径ということは、本発明のスプライン結合部分の直径が、従来のものよりも確実に大きいということになる。従って、本発明のスプライン結合する両部材のねじり剛性は、従来に比べて、確実に高くすることができる。また、外周スプライン部は、軸受内輪の内周に挿入して組み付けられる。つまり、外周スプライン部の外径を軸受嵌合部の外径と略同径とすることにより、組付性を良好とすることができる。
また、内周スプライン部は、内周面のうち内周スプラインよりもカップ状部側に内周スプラインの内径よりも小さな径からなる雌ねじを有するようにする。このとき、本発明の車両用駆動輪ハブユニットは、ハブの内周を貫通し、フランジ部に対して軸方向に係合し、且つ、内周スプライン部の雌ねじに螺合するボルトをさらに備えるようにする。これにより、アウタレースとハブとを確実に組み付けることができる。
本発明の車両用駆動輪ハブユニットによれば、アウタレースのねじり剛性を低下することなく、スティックスリップ音を低減することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態の車両用駆動輪ハブユニットについて図1を参照して説明する。図1は、車両用駆動輪ハブユニット1の軸方向断面図である。図1において、右側がドライブシャフト(図示せず)側であって、左側が車輪(図示せず)側である。以下、特に断らない限り、右側は図1の右側、すなわちドライブシャフト側を意味し、左側は図1の左側、すなわち車輪側を意味する。
図1に示すように、車両用駆動輪ハブユニット1は、軸受10と、等速ジョイント20と、ハブ30と、取付ボルト40とを備えている。
軸受10は、いわゆる複列アンギュラ玉軸受からなる。この軸受10は、軸受外輪11と、軸受内輪12と、転動体13、13とから構成される。
軸受外輪11は、環状からなり、内周面には、転動体13、13が転動可能な複列の外輪軌道が形成されている。そして、軸受外輪11は、ナックル50(本発明における車体)に形成された円形貫通穴51に圧入されている。軸受内輪12は、環状からなり、外周面には転動体13、13が転動可能な複列の内輪軌道が形成されている。この軸受内輪12は、転動体13、13を介して軸受外輪11の内側に配置されている。つまり、軸受内輪12は、転動体13、13の転動により、軸受外輪11に対して軸回りに回転可能とされている。
等速ジョイント20は、ボール型等速ジョイントからなる。この等速ジョイント20は、インナレース21と、ケージ22と、ボール23と、アウタレース24とから構成される。
インナレース21は、環状からなり、ドライブシャフト(図示せず)の一端にスプライン結合されている。このインナレース21の外周面には、径方向断面で見た場合に等間隔に複数の円弧凹状からなるインナボール溝21aが形成されている。このインナボール溝21aは、インナレース21の軸方向に延びるように形成されている。
ケージ22は、環状からなり、インナレース21の外周側に離隔して配置されている。このケージ22は、インナボール溝21aと同数の開口窓部22aを等間隔に形成している。ボール23は、ケージ22の開口窓部22aに収容されている。そして、ボール23は、インナボール溝21aに配置され、インナボール溝21aに対して転動自在で周方向に係合している。
アウタレース24は、カップ状からなるカップ状部241と、環状からなる環状部242とから構成される。カップ状部241(本発明におけるカップ状部)は、カップ開口側が右側を向くように配置され、内側にインナレース21、ケージ22及びボール23を収容している。カップ状部241の内周面には、径方向断面で見た場合に等間隔に、インナレース21のインナボール溝21aと同数の円弧凹状からなるアウタボール溝241aが形成されている。このアウタボール溝241aは、アウタレース24の軸方向に延びるように形成されている。このアウタボール溝241aには、ボール23が配置されている。つまり、ボール23が、アウタボール溝241aに対して転動自在で周方向に係合している。従って、ドライブシャフトから伝達される駆動トルクは、インナレース21に伝達され、ボール23を介してアウタレース24に伝達される。
アウタレース24の環状部242(本発明における内周スプライン部)は、カップ状部241のカップ底外側の左側に一体形成されている。この環状部242の外径は、軸受内輪12の外径とほぼ同径からなる。そして、環状部242の左側端面242a(本発明における当接端面)は、軸受内輪12の右側端面に当接している。また、環状部242の内周面は、左側に向かって拡径するような二段状をなしている。この環状部242の内周面のうち、右側の小径部242bは、雌ねじを形成している。環状部242の内周面のうち、左側の大径部242cは、内周スプラインを形成している。この内周スプラインは、環状部242の左側端面242aの内周縁を基点として、当該内周縁よりもカップ状部241側に形成されている。そして、環状部242の大径部242cに形成される内周スプラインの溝底径は、軸受内輪12の内径とほぼ同径からなる。
ハブ30は、フランジ部31と、軸受嵌合部32と、外周スプライン部33とから構成される。フランジ部31は、中央に円形孔が形成された円盤状からなり、車輪に取り付けられる。このフランジ部31は、左側の大径部311と、右側の小径部312とからなる。大径部311は、車輪に取り付けるためのボルト60を挿通するボルト挿通孔311aが複数形成されている。小径部312は、大径部311の右側に一体形成されている。この小径部312の外径は、軸受内輪12の外径とほぼ同径からなる。そして、この小径部312の右側端面は、軸受内輪12の左側端面に当接している。つまり、軸受内輪12は、アウタレース24の環状部242とハブ30のフランジ部31とにより、軸方向に挟まれている。フランジ部31の中央の円形孔の内径は、アウタレース24の環状部242の小径部242bの内径よりも僅かに大きい。
軸受嵌合部32は、環状からなり、フランジ部31の右側に一体形成されている。この軸受嵌合部32の外径は、軸受内輪12の内径とほぼ同径からなる。そして、軸受嵌合部32は、軸受内輪12の内周面に、軸受内輪12の軸方向全長に亘って、圧入嵌合されている。また、軸受嵌合部32の内径は、フランジ部31の中央の円形孔の内径とほぼ同径である。
外周スプライン部33は、環状からなり、軸受嵌合部32の右側に一体形成されている。この外周スプライン部33は、外周面に外周スプラインを形成している。この外周スプライン部33の外径は、軸受嵌合部32の外径と同径以下としている。さらに、外周スプライン部33の外径(半径)をrとし、軸受嵌合部32の外径(半径)をrとしたとき、式1の関係を満たすようにすることが望ましい。
Figure 2007331467
また、外周スプライン部33の内径は、軸受嵌合部32の内径とほぼ同径からなる。そして、外周スプライン部33の外周スプラインは、アウタレース24の環状部242の内周スプラインにスプライン結合する。
取付ボルト40は、ハブ30の中央の円形孔に挿通され、アウタレース24の環状部24の小径部242bの雌ねじに螺合する。これにより、アウタレース24及びハブ30が、軸受内輪12を挟圧する。つまり、アウタレース24、ハブ30、及び、軸受内輪12が一体的に固定される。この取付ボルト40は、詳細には、ボルト頭部41と、先端側の雄ねじ部42と、ボルト頭部41と雄ねじ部42との間の軸部43とから構成される。ボルト頭部41の座面は、フランジ部31の大径部311の左側端面に当接する。つまり、ボルト頭部41は、フランジ部31に対して軸方向に係合している。雄ねじ部42は、アウタレース24の環状部24の小径部242bの雌ねじに螺合する。そして、軸部43の外径は、ハブ30の中央の円形孔の内径とほぼ同径若しくは僅かに小径からなる。
以上のような構成からなる車両用駆動輪ハブユニット1における、駆動トルクの伝達について説明する。まず、ドライブシャフトから駆動トルクが等速ジョイント20のインナレース21に伝達される。そうすると、ボール23を介して、インナレース21からアウタレース24に伝達される。続いて、アウタレース24の環状部242とハブ30の外周スプライン部33とのスプライン結合により、アウタレース24からハブ30へ駆動トルクが伝達される。そして、ハブ30に伝達された駆動トルクは、車輪に伝達される。
ここで、軸受内輪12の左側端面がハブ30のフランジ部31に当接しており、軸受内輪12の内周面全てがハブ30の軸受嵌合部32に圧入嵌合されている。一方、軸受内輪12の右側端面はアウタレース24の環状部242の左側端面242aに当接している。つまり、軸受内輪12とハブ30との当接面積は、軸受内輪12とアウタレース24との当接面積よりも大きい。従って、軸受内輪12は、ハブ30の動作に伴って回転する。
このとき、仮に、軸受内輪12の右側端面とアウタレース24の環状部242の左側端面242aとに、回転方向に相対変位(滑り)が生じる場合、スティックスリップ音が発生する。
しかし、本実施形態の車両用駆動輪ハブユニット1においては、以下の理由により、スティックスリップ音の発生が抑制できる。第1の理由として、本実施形態の車両用駆動輪ハブユニット1においては、アウタレース24とハブ30とのスプライン結合部分の直径が、軸受内輪12の内径とほぼ同径である。つまり、従来に比べて、スプライン結合部分の直径が大きい。これにより、スプライン結合するアウタレース24の環状部242とハブ30の外周スプライン部33とのねじり剛性を高くすることができる。従って、軸受内輪12の右側端面とアウタレース24の環状部242の左側端面242aとに、回転方向の相対変位が生じることを低減できる。これにより、スティックスリップ音の発生を低減できる。
第2の理由として、本実施形態の車両用駆動輪ハブユニット1においては、アウタレース24の環状部242の内周スプライン(大径部242c)が、左側端面242aの内周縁に形成されている。つまり、内周スプライン242cと左側端面242aとの軸方向離間距離が実質的に零である。これにより、アウタレース24のうち、内周スプライン242cと左側端面242aとの間にねじり変形が生じることがほとんどない。つまり、軸受内輪12の右側端面とアウタレース24の環状部242の左側端面242aとの回転方向の相対変位が極めて小さくなる。これにより、スティックスリップ音の発生を低減できる。
なお、本実施形態の車両用駆動輪ハブユニット1においては、ハブ30に、軸受内輪12の内径と同径以下の外径からなる外周スプラインを形成している。従って、ハブ30の軸受嵌合部32及び外周スプライン部33を軸受内輪12の内周に挿入して組み付ける際の組付性は、非常に良好である。
また、従来、アウタレースとハブとを固定に際しナットを用いていたのに対し、本実施形態の車両用駆動輪ハブユニット1においては、取付ボルト40を用いている。従って、取付の容易性は、従来と同程度となる。
本実施形態の車両用駆動輪ハブユニット1の軸方向断面図である。
符号の説明
1:車両用駆動輪ハブユニット、
10:軸受、 11:軸受外輪、 12:軸受内輪、 13:転動体、
20:等速ジョイント、 21:インナレース、 22:ケージ、 23:ボール、
24:アウタレース、 241:カップ状部、 242:環状部、
242a:左側端面、 242b:小径部、 242c:大径部(内周スプライン)、
30:ハブ、 31:フランジ部、 32:軸受嵌合部、 33:外周スプライン部
40:取付ボルト、 50:ナックル

Claims (4)

  1. 車体側に取り付けられる環状の軸受外輪と、
    前記軸受外輪の内側に配置され、前記軸受外輪に対して軸回りに回転可能な環状の軸受内輪と、
    カップ状からなりインナレースを収容可能なカップ状部と、環状からなり、前記カップ状部のカップ底外側に一体形成され、前記軸受内輪の一端面に当接する当接端面を有し、且つ、内周面のうち少なくとも前記当接端面よりも前記カップ状部側に内周スプラインが形成された内周スプライン部と、を備えるアウタレースと、
    車輪に取り付けられ前記軸受内輪の他端面に当接するフランジ部と、環状からなり、前記フランジ部に一体形成され、前記軸受内輪の内周面に嵌合される軸受嵌合部と、環状からなり、前記軸受嵌合部に一体形成され、外周面に前記アウタレースの前記内周スプラインにスプライン結合される外周スプラインが形成された外周スプライン部と、を備えるハブと、
    を備えることを特徴とする車両用駆動輪ハブユニット。
  2. 前記内周スプラインは、前記当接端面の内周縁に形成されている請求項1記載の車両用駆動輪ハブユニット。
  3. 前記外周スプラインの外径は、前記軸受嵌合部の外径と略同径である請求項1又は2に記載の車両用駆動輪ハブユニット。
  4. 前記内周スプライン部は、内周面のうち前記内周スプラインよりも前記カップ状部側に前記内周スプラインの内径よりも小さな径からなる雌ねじを有し、
    前記ハブの内周を貫通し、前記フランジ部に対して軸方向に係合し、且つ、前記内周スプライン部の前記雌ねじに螺合するボルトをさらに備える請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用駆動輪ハブユニット。
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Citations (6)

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