JP2007331315A - インクジェット記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な光学式センサを用いて高精度の高さ検出技術を実現する。
【解決手段】複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに搭載されて、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を検出する検出手段と、前記距離の検出結果に基づいて、前記記録媒体の記録領域における前記距離の変動量を算出する算出手段と、算出された前記距離の変動量に基づいて、インクの目標吐出位置からのずれを補正するように前記記録ヘッドのインク吐出タイミングを制御する制御手段と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録技術に関するものである。
画像データを印刷する記録装置(以下、プリンタ)には、ドットインパクト方式、熱転写方式、電子写真方式等の種々のものが考案されており、インクジェット方式のプリンタも普及している。インクジェットプリンタは記録ヘッドからインクを吐出し用紙と非接触で印刷を行うので、表面状態の良くない、例えば、ざらついた普通紙や布等の記録媒体であっても印刷が可能である。
インクジェットプリンタは、用紙搬送機構、ヘッド走査機構、モータ、駆動回路、ヘッド駆動回路、データ処理・制御回路、操作・表示回路、電源回路等を基本的な構成として持ち、LBP等の電子写真方式のプリンタに比べ簡易な機構となっている。
また、従来のインクジェットプリンタは、インクの液滴サイズが大きく、わずかな変動による画質への影響は小さかったが、近年の高画質化の要求に伴って液滴サイズが小さくなり、更なる高精度が要求されるようになっている。
そして、高精度化を妨げる要因の1つとして記録ヘッドと用紙との間の距離(以下、ヘッド用紙間距離)の変動が挙げられる。例えば、ヘッド用紙間距離が0.1mm変動すると、インク液滴の着弾(ドット)位置は20μmずれることになる(双方向印刷、CR(キャリッジ)速度40inch/s、インク吐出速度10m/sとした場合の計算値)。よって、液滴サイズが小さくなると、着弾位置のわずかなずれが印字品位に大きく影響を及ぼしてしまう。
上述した問題点に対し、特許文献1には、ヘッド用紙間距離の変動量に基づいてインクの吐出タイミングを制御することで、インク液滴の着弾位置を補正する技術が記載されている。
特開平11−240146号公報
しかしながら、上記特許文献1におけるヘッド用紙間距離の変動量を検出するためには高精度の検出器が必要となり、装置の複雑化やコスト高を招くことになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、キャリッジに光学式センサを搭載して、簡易な構成で精度良くヘッド用紙間距離を測定できる技術を実現することである。
また、高精度に測定したヘッド用紙間距離の変動量に基づいて、インクの吐出タイミング制御することで着弾精度を高め、印字品位を向上できる技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに搭載されて、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を検出する検出手段と、前記距離の検出結果に基づいて、前記記録媒体の記録領域における前記距離の変動量を算出する算出手段と、算出された前記距離の変動量に基づいて、インクの目標吐出位置からのずれを補正するように前記記録ヘッドのインク吐出タイミングを制御する制御手段と、を備える。
また、本発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、前記キャリッジに搭載された検出手段により前記記録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を検出する検出ステップと、前記距離の検出結果に基づいて、前記記録媒体の記録領域における前記距離の変動量を算出する算出ステップと、算出された前記距離の変動量に基づいて、インクの目標吐出位置からのずれを補正するように前記記録ヘッドのインク吐出タイミングを制御する制御ステップと、を備える。
本発明によれば、高精度に測定したヘッド用紙間距離の変動量に基づいて、インクの吐出タイミングを制御することで着弾精度を高め、罫線ずれや色味変化、色ずれ等を低減することができる。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
また、本実施形態において、「プリント」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。つまり、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「用紙」とは、一般的なプリンタで用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
更に、「インク」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、用紙上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または用紙の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。インクの処理としては、例えば用紙に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化が挙げられる。
更に、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路及びインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括するものとする。
[インクジェットプリンタの概略説明(図1)]
図1は、本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタであって、アッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ(以下、プリンタ)2の前面に手差し挿入口88が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット89が設けられている。これにより紙等の記録媒体(以下、用紙)は手差し挿入口88又はロール紙カセット89からプリンタ内部へと供給される。プリンタ2は、2個の脚部93に支持された装置本体94、排紙された用紙を積載するスタッカ90、内部が透視可能な透明で開閉可能なアッパカバー91を備えている。また、装置本体94の右側には、操作パネル12、インク供給ユニット及びインクタンクが配設されている。
プリンタ2は、用紙を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ70と、用紙の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に支持されたキャリッジユニット(以下、キャリッジ)4を備える。また、プリンタ2は、キャリッジ4を矢印A方向に往復移動させるためのキャリッジモータ(不図示)及びキャリッジベルト3を備える。また、プリンタ2は、キャリッジ4に装着されたインクジェット記録ヘッド(以下、プリントヘッド)11と、インクを供給すると共にプリントヘッド11の吐出口の目詰まり等によるインク吐出不良を解消させるための吸引式インク回復ユニット9とを備える。
キャリッジ4には、用紙にカラー記録を行うために、6つのカラーインクに対応して6つのヘッドからなるプリントヘッド11が装着されている。
即ち、プリントヘッド11は、例えば、K(ブラック)インクを吐出するKヘッド、C(シアン)インクを吐出するCヘッド、M(マゼンタ)インクを吐出するMヘッド、Y(イエロ)インクを吐出するYヘッドで構成されている。更に、プリントヘッド11は、LC(淡色シアン)インクを吐出するLCヘッド、LM(淡色マゼンタ)インクを吐出するLMヘッドで構成されている。
以上により、搬送ローラ70にて用紙を所定の記録開始位置まで搬送した後、キャリッジ4によりプリントヘッド11を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ70により用紙を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返し行い、用紙全体に対して記録を行う。
即ち、キャリッジベルト3及びキャリッジモータ(不図示)によってキャリッジ4が図1に示された矢印A方向に移動することにより、用紙に記録が行われる。キャリッジ4が走査される前の位置(ホームポジション)に戻されると、搬送ローラによって用紙が副走査方向(図1に示された矢印B方向)に搬送される。その後、再び図1中の矢印A方向にキャリッジを走査することにより、用紙に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、用紙の1枚分の記録が終了すると、その用紙はスタッカ90内に排紙され、1枚分の記録が完了する。
[プリンタの制御回路の説明(図2)]
図2は、図1に示したプリンタの主要な制御構成を示すブロック図である。
図2において、1は画像データやコマンド等を供給するパーソナルコンピュータ(PC)等のホスト装置である。プリンタ2はPC1からの画像データやコマンド、パラメータ、画像処理LUT(ルックアップテーブル)等の受信を行い、その受信画像データをコマンドやパラメータ、画像処理LUTに応じて記録を行う。
PC1は、一般的なものであり、キーボードやディスプレイを有し、ユーザとのインタフェースをアプリケーションソフトやプリンタ専用のプリンタドライバや専用プリンタ制御ソフト(RIP等)で実現している。
5は、プリンタ2の全体を制御するためにCPU、ASIC、DMAC、RAM、ROM等を備えた制御ユニットである。4はプリントヘッド11を搭載したキャリッジ4、6はキャリッジ4を主走査方向に往復移動させるキャリッジ搬送ユニット、7は用紙を副走査方向に移動させる用紙搬送ユニットである。8はプリントヘッド11へインクを供給する供給ユニット、9はプリントヘッド11の表面クリーニングやインク吸引、インク滴吐出等を行うことでプリントヘッド11を良好な状態に回復させる回復ユニットである。10はプリントヘッド11の電源や制御ユニット5や他のユニット部に電源を供給する電源ユニット、12はキースイッチやLCD等のディスプレイを有する操作パネル部である。
本実施形態では、機構部の詳細な図面や説明は省略するが、プリンタ2はシリアルプリンタ動作する。
この実施形態では、キャリッジ4に対してプリントヘッド11は脱着自在であり、キャリッジ4は電気的な接点、インクを供給するチューブ等のジョイント部、プリントヘッド11を支持固定する部材、キャリッジ搬送ユニット6との接続部を備えている。キャリッジ4は、キャリッジ搬送ユニット6のレール(不図示)等で支持され、キャリッジ搬送ユニット6のタイミングベルト(不図示)等でキャリッジ搬送ユニット6のモータ(不図示)に接続され、モータの回転でキャリッジ4が主走査方向に往復移動する。更に、キャリッジ4にはエンコーダセンサ(不図示)が搭載され、キャリッジ搬送ユニット6の内部にはエンコーダ用のリニアスケール(不図示)が主走査方向に設けられ、キャリッジ4に搭載されたプリントヘッド11の位置を検出しその移動速度を制御できる。
用紙搬送ユニット7は、用紙を副走査方向へ移動させるために、搬送ローラ70をモータ(不図示)とロータリーエンコーダ(不図示)で回転制御する。
インク供給ユニット8は、インクタンク(不図示)とプリントヘッド11をインクチューブ等で接続し、インクをインクタンクからプリントヘッドに供給する。また、インクチューブの途中に弁機構が設けられ、プリントヘッド11の交換や、インクタンクの交換時等に弁を閉じることでインクチューブやプリントヘッドからのインク漏れを防止している。尚、この弁機構を動かす駆動源としてモータが用いられ、弁の開閉状態を検知するために位置センサとしてフォトインタラプタが用いられている。
回復ユニット9は、プリントヘッド11の表面を拭くワイピング機構やプリントヘッドの表面を部材で密閉するキャッピング機構、プリントヘッド11のノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ機構を有する。また、回復ユニット9は、これらの機構を駆動するモータと駆動伝達機構と機構部各部の状態を検出する位置センサを有する。
電源ユニット10は、ACスイッチや操作パネル12上のソフトスイッチ等でオンオフされ、制御ユニット5には、ロジック電源として電圧3.3Vと5Vの電源を供給している。また、電源ユニット10は、各ユニットのアクチュエータ(モータ等)に対しては電圧24Vの電源を制御ユニット内のI/O制御部&ドライバ部26経由で供給している。また、プリントヘッド11のヘッド電源は、制御ユニット内のヘッド電源制御部を介して設定電圧値で電源ユニット10から供給される。
制御ユニット5は、全体の動作を管理するシーケンス制御部21、画像データから記録データへの変換処理を行う画像処理部22、記録データをプリンタ2の動作に合わせてタイミング調整するタイミング制御部23を備える。また制御ユニット5は、プリントヘッド11の駆動データや駆動パルスや駆動電圧等を制御するヘッド駆動部24、プリンタ2の内部ユニットのセンサやアクチュエータ(モータ等)とのインタフェースや駆動制御を行うI/O制御部&ドライバ部25等を備える。
制御ユニット5は、物理的には回路基板である。シーケンス制御部21はCPU、そのCPUの制御用プログラムや各種データを格納するROM、CPUのワークエリアとして使用され各種データを格納するRAM、ホスト装置であるPC1とのインタフェースを制御するI/F部等で構成される。また、画像処理部22、タイミング制御部23、及びヘッド駆動部24は、ASICとRAM等のメモリで主に構成され、I/O制御部&ドライバ部25は汎用LSIやトランジスタ等の電気回路で構成される。
画像処理部22は、PC1からの輝度画像データ(RGB各色成分データ)をインク色に対応した濃度画像データ(K、C、M、Y、LC、LM成分)に画像処理LUTに基づいて変換する色変換処理部41を備える。また、画像処理部22は、色変換処理部41からの濃度画像データをプリンタの出力γ特性に基づいて変換する出力γ処理部42を備える。更に、画像処理部22は、出力γ処理部42からの濃度画像データ(多値データ)を2値の画像データに変換する2値化処理部43を備える。
タイミング制御部23は、画像処理部22で処理された各インク色に対応した2値の画像データの配列順番(ラスタ方向(主走査方向)順)をプリントヘッド11のノズル配列方向の順番(カラム方向(副走査方向)順)に変換するHV変換部47を備える。また、タイミング制御部23は、カラム方向順に変換された画像データを格納するメモリ部48を備える。更に、タイミング制御部23は、メモリ部48からの読み出しタイミングをプリントヘッド11の位置や移動方向等に応じて各インク色に対応した画像データ毎に制御し各インクによる記録がずれない様に調整するレジ調整部49を備える。
[ヘッド用紙間距離の検出]
次に、本実施形態のプリンタによるヘッド用紙間距離の検出方法について説明する。
図3は、本実施形態のプリンタにおけるキャリッジ周辺部を示す図である。
図3において、51はプラテン、52は反射型センサ等の光学式センサ、53は用紙である。光学式センサ52は、キャリッジ4における用紙53の搬送方向(副走査方向B)下流側(或いは上流側や主走査方向Aの一方側)に配置されている。搬送ローラ70は、上述したロータリエンコーダを用いてその位置情報が逐次記憶されている。搬送ローラ70と用紙53とは若干の滑りは生じるものの、基本的には連動して動作する。そのため、搬送ローラ70の位置情報(方向と移動量)から、プリントヘッド11に対する用紙53の相対的な位置(用紙の送り出し量)が制御ユニット5で算出される。
図4は、図3の光学式センサの概略構成図である。
図4において、54は発光用LED、55はフォトトランジスタである。発光用LED54から照射された光が用紙53の表面で反射し、フォトトランジスタ55により受光される。用紙53と光学式センサ52との距離が変動するとフォトトランジスタ55で受光される光量が変化するので、この光量の変化を求めることで用紙53と光学式センサ52との距離が検出できる。
[着弾位置の補正]
次に、上記光学式センサを用いたヘッド用紙間距離を用いた着弾位置の補正方法について説明する。
図5は本実施形態によるヘッド用紙間距離に基づく着弾位置の補正処理を示すフローチャートである。尚、以下の各ステップは、プリンタの電源がオンされたときに、制御ユニット5のシーケンス制御部21がROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
Step5-1(用紙幅全域高さ検出)
光学式センサ52を用いて用紙幅全域(若しくは印字可能領域)のヘッド用紙間距離(若しくはヘッドプラテン間距離、以下、高さともいう)の変動量を検出する。更に、ヘッド用紙間距離変動量に加えて、キャリッジの主走査方向の位置を検出するエンコーダセンサのカウント値(基準位置を“0”とし、基準位置から遠ざかる方向にカウント値が増加する。)を取得する。このカウント値は、キャリッジの主走査方向における複数の値で平均化してもよい。これにより、記憶容量が低減される。
Step5-2(着弾位置算出)
上記用紙幅全域のヘッド用紙間距離変動量に応じて、次式により着弾位置ずれ量を算出する。
着弾位置ずれ量=ヘッド用紙間距離変動量/インク吐出速度×キャリッジ速度×双方向ずれ分
例えば、ヘッド用紙間変動量:0.2mm、インク吐出速度:10m/s、キャリッジ速度:40inch/sとすると、着弾位置ずれ量=0.2/1000/10×40×25.4/1000×2=0.00004064m、つまり約40μmのずれ量となる。
また、インクの液滴サイズが4plの場合、用紙上のドット径は直径約30μmである(用紙、ヘッド用紙間距離、インク状態にも依存するがおおよその目安)。
視認性は、個人ごとに多少異なるが、一般的にインク液滴の1/2ドット(ここで例示したサイズの場合、15μm)ずれると、罫線ずれや色味の変化を認識できると言われている。
Step5-3(用紙幅全域着弾位置補正)
上記Step5-2で算出した着弾位置ずれを補正するようにヘッド駆動部24によるインク液滴の吐出タイミングを制御する。
ここで、着弾位置をずらす補正について説明する。
図6は着弾位置ずれがない場合のキャリッジと用紙の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)であり、図7は着弾位置ずれがある場合のキャリッジと用紙の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
図6及び図7において、62は着弾目標位置、63は用紙53上に凸状段差がある場合の着弾位置ずれ量、64はヘッド用紙間距離である。
図6のように用紙53上に段差のない状態で、インク液滴の着弾位置を目標着弾位置62に一致させる着弾位置調整(レジスト調整)を実施する。
一方、図7のように用紙53上に段差のある状態では、上記段差のない状態でレジスト調整を実施したとしても着弾位置ずれが発生してしまう。図6の段差がない場合には罫線ずれは生じないが、図7のように段差がある場合には罫線ずれが発生する。尚、図6及び図7では、罫線ずれのみに着目しているが、色味変化についても同様のことが言える。
図8は着弾位置ずれによる色味変化の発生を説明する図である。
図8(a)の段差のない状態では、吐出されたインク液滴61は用紙53上に等間隔に配置され、印字領域全域のドットが均一に配置されて色味の変化が発生しない。
しかし、図8(b)の段差のある場合では、段差により着弾位置が主走査方向Aにずれてしまい、インク液滴の吐出タイミングを一定に制御しても印字領域全体のドットが均一に配置されず、色味の変化が発生してしまう。
図9は着弾位置ずれを解消するためにインク液滴の吐出タイミングを補正した場合のキャリッジと用紙の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
図9において、着弾位置ずれ量63を補正するために、ヘッド用紙間距離変動量(Step5-1)に基づいて、目標着弾位置62に対するキャリッジ4の位置でのインク液滴の吐出タイミングをずらし(4→4’)、目標着弾位置62に着弾させる。このように、ヘッド用紙間距離の変動量を用いてインク液滴の吐出タイミングをずらす補正を行うことで、図9のように段差のない状態と同様に罫線ずれが解消できる。
Step5-4(スキャン毎の実行判定)
キャリッジのスキャン毎にヘッド用紙間距離変動量を検出し、着弾位置の補正を行う必要があるか判定する。これは、例えば、印字の影響で発生する高さ変動(コックリング)等を補正する場合、印字を継続する毎に変化するため、スキャン毎にヘッド用紙間距離変動量を検出し、着弾位置を補正する必要があることによる。もちろん、毎スキャン必ず行う必要はなく、一定間隔で実施してもよい。また、プリンタ本体の公差によりヘッド用紙間距離に変動が生じる場合には、スキャン毎にヘッド用紙間距離変動量を検出する必要はなく、用紙セット時の1回(若しくは工場出荷時の1回)行えば十分である。
次に、本実施形態によるヘッド用紙間距離の検出方法について説明する。
図10は、本実施形態によるヘッド用紙間距離の検出処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、キャリッジ4に搭載した簡易な光学式センサ52を用いてヘッド用紙間距離(以下、ギャップともいう。)の微小な変動量を検出するため、特定位置でのセンサの検出及び調整、全域での検出及び出力値の校正を行い、所望とするヘッド用紙間距離の変動量を検出する。
Step10-1(基準面検出)
図11は、本実施形態のヘッド用紙間距離検出におけるキャリッジ、用紙、基準位置を示す図である。
図11において、31は静的ギャップ検出位置、32はギャップ高さ基準部(高さ基準面)である。なお、図11では、光学式センサ52は主走査方向Aの一方の下流側であって、キャリッジ4の走査範囲においてセンサ52がギャップ高さ基準部32を通過する位置に設けられている。
静的ギャップ検出位置31は、ギャップを検出するためにキャリッジ4を静止した状態で検出するための位置である。この位置は、特にマーカ等が形成されているわけではなく、プリンタ本体の組み立て時等にヘッド用紙間距離が校正された箇所である。
ギャップ高さ基準部32は、静的ギャップ検出位置31との高さ変動が保証された位置であり、用紙搬送路とは異なる位置に存在する。また、図12はギャップ高さ基準部の断面を示しており、基準部には高さの異なる複数の面が設けられている。
図13は、本実施形態の光学式センサのギャップ変動と出力変動の関係を示す図である。
図13において、33はヘッド用紙間距離の検出範囲と想定される想定高さ変動領域である。
想定高さ変動領域33において、センサの出力変動が略線形を保つようにセンサ内部の配置が決められる。
高さ基準面は、例えば、静的ギャップ検出位置31を「0mm」とした時に、「−0.3mm」及び「0.3mm」と定められる。
想定高さ変動領域33の範囲内では出力変動が略線形に保たれている。このため、高さ「−0.3mm」の位置での出力が「0.4(相対値)」、「0.3mm」の位置での出力が「0.6(相対値)」であるとすると、例えば、センサ出力が「0.5mm(相対値)」の場合、高さは、「0mm」として検出できる。このように、予めギャップ高さ基準面32によりセンサの出力を校正しておくことで、センサ出力値から高さ変動量を検出することができる。
ギャップ高さ基準面32において校正する理由は、センサを構成する発光用LED54及びフォトトランジスタ55の素子のばらつきを校正するためである。尚、基準面32での校正は、発光側で発光量を調整して、受光側で増幅度を調整しても良い。
Step10-2(固定位置での高さ検出)
ここでは、用紙上の固定位置(特定位置)で高さ検出を行う。
固定位置は、プリンタ本体の組み立て時にヘッド用紙間距離が校正されている箇所である。
この固定位置で検出される高さは、組み立て時に想定されたヘッド用紙間距離から用紙の厚さを差し引いた値になる。
インクジェットプリンタで印字される用紙の厚さは、ほとんどが0.1〜0.3mmに収まる程度に小さいため、ほとんどの用紙において、図13に示すセンサの出力変動の線形領域を超えることはないと言える。
一方、用紙によって反射率が異なるため、仮に高さが同等であったとしても反射光量により出力値が異なる。
図14は反射率の異なる用紙の高さ変動と出力変動の関係を示す図であり、53aは反射率Xの用紙53Aの高さ変動と出力変動、53bは反射率Yの用紙53Bの高さ変動と出力変動を夫々示している。
例えば、用紙53A、53Bの厚さが同じ場合、高さ変動「0mm」場合には、用紙53Aの出力が「0.474」、用紙53Bの出力が「0.158」となる。用紙上の出力値の絶対値は用紙ごとに異なるが、高さが変動したときの出力変動比率は同等である。
例えば、高さ変動「−0.2mm」の場合、用紙53Aの出力は「0.564」、用紙53Bの出力は「0.188」となる。そして、「−0.2mm」の高さ変動時の出力変動比率は、用紙53Aでは0.564/0.474=1.19、用紙53Bでは0.188/0.158=1.19となる。
つまり、出力変動比率は、用紙の反射率に依存せず同等である。これは、出力変動比率は用紙の表面状態(反射光量)に依存せず、LED光の開口サイズに依存するためである。
ここで、上記特定位置の設定について説明する。
特定位置は、レジスト調整(ノズル位置調整)の基準ともなり、特定位置近辺でレジスト調整(特に双方向レジスト調整)が実施される。そして、このレジスト調整結果を基準として高さ変動分だけ吐出タイミングを補正する。
Step10-3(動的高さ検出用のゲイン設定)
ここでは、用紙上でセンサの出力調整を行う。
センサの出力調整を行う理由は、基準面検出(Step10-1)を行った基準面の反射光量と用紙の反射光量の差(つまり、用紙による差)を校正するためである。用紙によっては、高さ変動が発生した時の出力変動が大きく、出力が飽和してしまうことがあるためである。ヘッド用紙間距離が既知の特定位置での出力からプリンタ本体公差分だけ高さ変動がある場合を想定してゲインを設定する。
Step10-4(動的高さ検出)
ここでは、Step10-3での出力調整結果を用いて用紙全域の高さ検出を行い、この出力変動分と静的ギャップ検出位置31との比率を算出する。そして、算出された比率と予め求められた高さ変動と出力変動との関係からヘッド用紙間距離の変動量を算出する。
図15はセンサの出力変動から高さ変動を算出した結果を示す図で、横軸は用紙幅位置であり、印字可能領域(用紙幅)が900mmのプリンタを用いて測定した結果である。尚、縦軸の高さ変動分のうち、プリンタ本体の公差として想定されるのは500μm程度である。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、少なくとも2つ以上の特定位置における出力値を用いて用紙の印字領域全域におけるセンサの出力結果を校正する方法について説明する。
第1の実施形態では、センサの高さ変動と出力変動が略線形を保つ領域を使用することを前提としている。この前提は、通常の用紙の厚さが0.1〜0.3mm程度である場合に、通常使用される用紙厚さ及び想定される本体公差について略成立する。
ところが、ボード紙のような特別に厚い用紙(厚さ1mmを超えるものも存在する。)に印字する場合には、想定高さ変動領域33として線形でない領域を使用することが考えられる。
このように想定高さ変動領域33として線形でない領域を使用する場合の特定位置でのセンサの検出及び調整、全域での検出及び出力値の校正を行い、所望とするヘッド用紙間距離の変動量を検出する方法について、図16のフローチャートを参照して説明する。
図16では、図10のフローにおける動的高さ検出(Step10-4)後に、以下に説明する2つのステップを行う。
Step16-1(固定位置での高さ検出2)
用紙上でのセンサの出力調整は、Step10-2と同等の結果を用いる。
2つ目の特定位置の高さは、1つ目の特定位置の高さとの相対高さ変動が既知の位置を用いる。この位置は、例えば工場等で数値を記録するか、プリンタ本体を調整することにより実現する。図17において、34は2回目の静的ギャップ検出位置を示している。
1つ目と2つ目の各特定位置のヘッド用紙間距離は異なっている必要があるため、Step10-2で求めた1つ目の高さ(工場出荷時には既知の値)をG1、本シーケンス上における出力値をV1とする。また、Step16-1で求める2つ目の高さ(工場出荷時には既知の値)をG2、本シーケンス上における出力値をV2とする。
Step16-2(高さ変動補正)
1回目と2回目の各静的ギャップ検出結果を用いて、動的高さ検出結果に下記変動分を乗じて高さ変動を算出する。
各高さ変動=各出力変動分×(G1−G2)/(V1−V2)+(G2×V1−G1×V2)/(V1−V2)
以上のように算出した動的高さ検出結果を用いて吐出タイミングを制御する。
尚、上記の方法は、ヘッド用紙間距離変動とセンサの出力値が線形ではないとしても、少なくとも単調増加(若しくは単調減少)であることを前提とする。
また、2つ目の特定位置における高さ検出は、Step10-4の後に行うが、Step10-2の1つ目の検出直後に行っても効果は同じである。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態として、高さ検出時に異常があるか否か判定し、その判定結果に基づき補正を行う方法について説明する。
ここで、異常とは、例えば、予め用紙に異なる印字がされていた場合や、用紙に汚れや傷がある状態を想定している。
図18は、予め用紙に異なる印字がされていた場合の高さ検出結果を示す図である。
図18において、45は高さ検出結果の異常値の前後のポイントを示している。
上述した動的高さ検出時に用紙に印字箇所が存在する場合、そこでの出力値は著しく変化する。これは、センサの発光LEDの波長と、その光の吸収特性に依存するものである。
そのため、用紙上に印字箇所等の何らかの異常がある場合、高さ変動により生じる出力変動とは著しく異なる値が検出される。そこで、出力値に著しい変化が発生した直前位置45までの出力値の平均値を、高さ変動の異常判定に利用する。尚、ここでは、狭い領域であれば、大きな高さ変動は生じないということを前提としている。
尚、センサの出力変動を利用して異常判定を行えるので、例えば、異常と判定された時に再度用紙を搬送し、異なる位置で再度検出を行っても良い。
[プラテンの構造]
図19はプラテンの構造を説明する図であり、(a)は用紙の搬送方向下流側から見た断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示している。
図19において、106はプラテン51のベース部材である。プラテン51は、複数の部材101〜105をベース部材106上に取り付けた構造を持つ。換言すると、プラテン51は、複数の部材101〜105をベース部材106上にプリントヘッドの走査方向に並べて配置されている。更に図19(a)ではプラテン51上に用紙53が搬送された状態が示されており、31は静的ギャップ検出位置、32はギャップ高さ基準部材である。
図19(b)において、35はレジスト調整用パターンである。
図19(b)では用紙53における部材102の上部に相当する位置であって、部材101及び103とに跨った部分を避けてレジスト調整用パターン35が記録される。このレジスト調整用パターン35が記録される位置は、静的ギャップ検出位置31が含まれる位置である。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態について具体例を用いて詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明の目的は、図示の機能ブロック及び動作において、いずれの部分をハードウェア回路により実現し、或いはコンピュータを用いたソフトウェア処理によって実現しても達成されることは言うまでもない。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給することによって達成される場合も含む。その場合、システム等のコンピュータが該プログラムコードを読み出して実行することになる。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタであって、アッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図1に示したプリンタの主要な制御構成を示すブロック図である。 本実施形態のプリンタにおけるキャリッジ周辺部を示す図である。 図3の光学式センサの概略構成図である。 本実施形態によるヘッド用紙間距離に基づく着弾位置の補正処理を示すフローチャートである。 着弾位置ずれがない場合のキャリッジと用紙の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)である。 着弾位置ずれがある場合のキャリッジと用紙の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)である。 着弾位置ずれによる色味の変化を説明する図であり、着弾位置ずれがない場合(a)、着弾位置ずれがある場合(b)のインク液滴と用紙の位置関係を示す側面図である。 着弾位置ずれを解消するためにインク液滴の吐出タイミングを補正した場合のキャリッジと用紙の位置関係を示す平面図(a)及び側面図(b)である。 本実施形態によるヘッド用紙間距離の検出処理を示すフローチャートである。 本実施形態のヘッド用紙間距離検出におけるキャリッジ、用紙、基準位置を示す図である。 ギャップ高さ基準部の断面を示す図である。 本実施形態の光学式センサのギャップ変動と出力変動の関係を示す図である。 反射率の異なる用紙の高さ変動と出力変動の関係を示す図である。 センサの出力変動から高さ変動を算出した結果を示す図である。 第2の実施形態によるヘッド用紙間距離の検出処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態による1回目及び2回の各静的ギャップ検出位置を示す図である。 予め用紙に異なる印字がされていた場合の高さ検出結果を示す図である。 プラテンの構造を説明する図であり、(a)は用紙の搬送方向下流側から見た断面図、(b)は(a)の一部を拡大した図である。
符号の説明
31 静的ギャップ検出位置
32 ギャップ高さ基準部材
33 想定高さ変動領域
34 静的ギャップ検出位置(2回目)
35 レジスト調整用パターン
41 色変換処理部
42 出力γ処理部
43 2値化処理部
47 HV変換部
48 メモリ部
49 レジ調整部
51 プラテン
52 光学式センサ
53 用紙
54 発光用LED
55 フォトトランジスタ
61 インク液滴
62 目標着弾位置
63 着弾位置ずれ量
64 ヘッド用紙間距離
70 搬送ローラ
88 手差し挿入口
89 ロール紙カセット
90 スタッカ
91 アッパカバー
93 脚部
94 装置本体
101〜105 プラテン構成部材
106 プラテンベース部材

Claims (11)

  1. 複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記キャリッジに搭載されて、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を検出する検出手段と、
    前記距離の検出結果に基づいて、前記記録媒体の記録領域における前記距離の変動量を算出する算出手段と、
    算出された前記距離の変動量に基づいて、インクの目標吐出位置からのずれを補正するように前記記録ヘッドのインク吐出タイミングを制御する制御手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドに対向配置されるプラテンとの距離が予め調整された基準部の検出結果と、前記記録媒体上の特定位置の検出結果とを用いて前記検出手段の出力を校正する校正手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記校正手段は、前記基準面の検出結果と、前記特定位置の検出結果と、当該特定位置との相対位置が予め設定された第2の特定位置の検出結果と、を用いて前記検出手段の出力を校正することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記検出手段による前記距離の検出結果を規定値と比較する手段と、
    前記規定値との比較結果に基づいて、前記検出結果が異常であるか判定する手段と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記規定値は、直前までの検出結果の平均値であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記プラテンは、複数の部材をベース部材上に取り付けた構造を有し、
    前記基準部は、ベース部材上に設けられることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. 複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記キャリッジに搭載された検出手段により前記記録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を検出する検出ステップと、
    前記距離の検出結果に基づいて、前記記録媒体の記録領域における前記距離の変動量を算出する算出ステップと、
    算出された前記距離の変動量に基づいて、インクの目標吐出位置からのずれを補正するように前記記録ヘッドのインク吐出タイミングを制御する制御ステップと、を備えることを特徴とする方法。
  8. 前記記録ヘッドに対向配置されるプラテンとの距離が予め調整された基準部の検出結果と、前記記録媒体上の特定位置の検出結果とを用いて前記検出手段の出力を校正する校正ステップを更に有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記校正ステップは、前記基準面の検出結果と、前記特定位置の検出結果と、当該特定位置との相対位置が予め設定された第2の特定位置の検出結果と、を用いて前記検出手段の出力を校正することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記検出手段による前記距離の検出結果を規定値と比較するステップと、
    前記規定値との比較結果に基づいて、前記検出結果が異常であるか判定するステップと、を更に有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記規定値は、直前までの検出結果の平均値であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
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