JP4640471B2 - 画像記録装置、及び算出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の発光素子及び受光素子のみからなる光学センサを利用して、キャリッジに搭載されている上記光学センサからプラテン上のシートの表面までの距離、又は該シートの表面の光の反射率を得ることができる画像記録装置、及び算出方法に関する。
インクジェット記録装置では、搬送路に沿って搬送される記録用紙へ向けて記録ヘッドからインクを噴出させることによって記録用紙に画像が記録される。キャリッジには、記録ヘッドとともに光学センサが搭載されている。光学センサとしては、例えば、発光素子としてのLEDと、受光素子としてのフォトトランジスタとが一体に構成されたものが一般的である。発光素子から出射された光は、記録用紙を支持するプラテン又は記録用紙で反射し、その一部が受光素子によって受光されて電圧に変換される。プラテンは、黒色の部材で構成されており、画像が記録されていない記録用紙の表面に比べて光の反射率が低い。このため、受光素子から出力される出力電圧が急激に変化する位置を検出することにより、記録用紙の端部の位置を検出することができる。
前述の発光素子から出射された光は拡散しながら反射面に達し、さらに拡散しながらその一部が受光素子に達する。このときの受光素子の光の受光量は、発光素子の中心から光軸に沿って出た光が受光素子の中心に達する場合に最も大きく、受光素子の中心から離れた位置に達するほど小さくなる。換言すると、反射光の重心位置と受光素子の中心位置との距離により、反射光全体のうち受光素子で受光される割合が決まる。この反射光の重心位置と受光素子の中心位置との距離が一定で、且つ前述の発光素子の発光強度が一定であれば、受光素子から出力される出力電圧は、反射面の反射率によって決まる。記録用紙の表面は、白色又はその他の明るい色であるため反射率が高く、特に、光沢紙は普通紙に比べて反射率が高い。このため、発光素子から出射された光が光沢紙で反射した場合に受光素子から出力される出力電圧は、発光素子から出射された光が普通紙で反射した場合に受光素子から出力される出力電圧よりも高い。したがって、受光素子から出力される出力電圧の大きさに基づいて、記録用紙の種類を判別することができる。
また、前述の発光素子の発光強度が一定で、且つ反射面の反射率が一定であれば、受光素子から出力される出力電圧は、反射光の重心位置と受光素子の中心位置との距離によって決まる。
ところで、画像記録に使用される記録用紙の厚さが変更された場合、記録ヘッドから噴出されたインクがプラテン上の記録用紙に着弾するまでの時間が変化する。その結果、インクの着弾位置がずれて記録用紙に記録される画像が乱れるという問題があった。この問題を解決するためには、記録用紙の厚さに応じて、記録ヘッドからインクを噴出させるタイミングを変更する等の方法により、適切な画像記録を行う必要がある。このため、従来の画像記録装置には、搬送路に供給された記録用紙の厚さを検出する手段が設けられている(特許文献1〜4参照)。
特許文献1に記載の記録装置は、多目的センサを備えている。この多目的センサは、記録ヘッドとともにキャリッジに搭載されており、1つの赤外LED及び2つのフォトトランジスタを有している。赤外LEDは、測定面(プラテンの表面又は記録用紙の表面)に対して45°の角度で光を照射するように配置された発光素子である。2つのフォトトランジスタは、受光軸が赤外LEDの反射光の中心軸と平行となるように配置された受光素子である。2つのフォトトランジスタは、赤外LEDに対して光軸をずらして配置されている。このため、多目的センサから測定面までの距離に応じて、2つのフォトトランジスタから出力される出力電圧が大きく変化する。この記録装置では、フォトトランジスタの出力電圧が得られると、これら2つの出力電圧に基づいて距離係数が求められる。記録装置には、演算によって得られた距離係数と、多目的センサから測定面までの距離とを対応付けたテーブルが設けられている。このため、記録装置では、前述のように求められた距離係数と上記テーブルとに基づいて、多目的センサから測定面までの距離、すなわち、多目的センサから記録用紙の表面までの距離を求めることができる。このようにして求められた距離と、多目的センサからプラテンまでの距離との差をとることによって記録用紙の厚さが求められる。
特許文献2に記載の記録装置は、特許文献1に記載の多目的センサと同様の光学センサを備えている。赤外LEDから出射された光の反射面であるプラテンの端部には、凹凸面が形成されている。凹部及び凸部を反射面とした場合の2つのフォトトランジスタの出力電圧に基づいて、2つのフォトトランジスタの感度が校正される。このため、特許文献1に記載の記録装置に比べて、記録用紙の厚さをより正確に求めることが可能である。
特許文献3に記載の記録装置は、発光素子としてのLED及び受光素子としてのラインセンサを備えている。LED及びラインセンサは、記録用紙の搬送向きと直交する方向へ往復移動が可能なキャリッジに搭載されている。この記録装置では、搬送路に沿って搬送される記録用紙に対してLEDから光が照射される。この光の反射光は、ラインセンサによって受光される。ラインセンサの各素子から出力される出力信号に基づいて、ラインセンサにおいて上記反射光が最大となる位置が求められる。そして、この位置情報に基づいて、記録用紙とラインセンサとの距離が求められる。この距離が求められることにより、記録ヘッドと記録用紙との距離、並びに、記録用紙の厚さが求められる。
特許文献4に記載の記録装置は、発光素子としてのLED、及び受光素子を備えている。発光素子は、記録用紙の搬送領域の外側に配置されており、プラテンに対して斜めに光を出射する。受光素子は、記録用紙の搬送向きと直交する方向へ往復移動が可能なキャリッジに記録ヘッドとともに搭載されている。この記録装置では、受光素子が発光素子に近づく方向へキャリッジが移動され、発光素子から光が出射される。搬送路に供給された記録用紙がプラテン上に到達している場合、発光素子から出射された光は、プラテンではなく記録用紙の表面で反射する。記録装置の制御部は、受光素子がこの反射光を受光したときのキャリッジの位置を検出する。発光素子から出射された光の反射光を受光素子が受光したときのキャリッジの位置は、記録ヘッドと記録用紙との距離に応じて変化する。このため、上述のように検出されたキャリッジの位置に基づいて、記録ヘッドと記録用紙との距離が求められる。この記録ヘッドから記録用紙までの距離と、記録ヘッドからプラテンまでの距離とに基づいて、記録用紙の厚さを求めることが可能である。
特開2007−91467号公報 特開2007−62219号公報 特開2006−168138号公報 特開2006−305479号公報
特許文献1及び2に記載の装置には、受光素子として2つのフォトトランジスタが設けられている。また、特許文献3に記載の記録装置には、受光素子としてラインセンサが設けられている。このため、装置のコストが嵩むだけでなく、装置が大型化するといった問題点がある。また、特許文献3に記載の記録装置では、ラインセンサの各素子から出力される出力信号に基づいて記録ヘッドと記録用紙の表面との距離が求められるので、信号処理が複雑化するといった問題点がある。特許文献4に記載の装置では、キャリッジの位置によって受光素子が受光する反射光の強度が変化するが、この受光量の変化がキャリッジとプラテンとの距離の違いによって生じるのか、或いは記録用紙の表面の反射率の違いによって生じるのかを区別できない。このため、求められた記録ヘッドから記録用紙までの距離が必ずしも正確ではないという問題点がある。記録ヘッドから記録用紙までの距離を正確に求めることができる装置を安価に製造するためには、一対の発光素子及び受光素子が一体に構成された光学センサが使用されることが好ましい。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、一対の発光素子及び受光素子が一体に構成された光学センサを用いて、キャリッジに搭載された光学センサからシートの表面までの距離、又はシートの反射率を求めることができる画像記録装置、及び算出方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、プラテンと、キャリッジと、記録ヘッドと、光学センサと、切替機構と、記憶手段と、算出手段と、を備える。プラテンは、所定の搬送路に沿って搬送されるシートを支持する。キャリッジは、上記搬送路を挟んで上記プラテンと対向して配置されている。このキャリッジは、上記シートの搬送向きと交差する第1方向へ移動可能である。記録ヘッドは、上記キャリッジに搭載されており、上記プラテンに沿って搬送されるシートに画像を記録する。光学センサは、上記キャリッジに搭載されており、発光素子及び受光素子を備える。発光素子は、上記プラテンへ向けて所定の強度の光を出射する。受光素子は、上記プラテン上のシートからの反射光を受光して当該反射光の強度に応じた電気信号を出力する。切替機構は、上記第2方向へ該プラテンに対して上記キャリッジを相対移動させることにより、上記光学センサを第1位置又は第2位置に配置する。ここで、第1位置は、上記光学センサが上記プラテンから第1距離だけ離間された位置である。第2位置は、上記光学センサが上記プラテンから上記第1距離とは異なる第2距離だけ離間された位置である。上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記受光素子から第1電気信号が出力される。また、上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記受光素子から第2電気信号が出力される。記憶手段は、上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される第1基準信号の信号レベル、及び上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される第2基準信号の信号レベルを記憶する。算出手段は、これら事前に取得されて上記記憶手段に記憶された第1基準信号及び第2基準信号、並びに第1電気信号及び第2電気信号によって表されており、且つシートの反射率に関わらない第1の関数に、上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号の各信号レベルを代入することによって、上記光学センサと上記シートの表面との離間距離を算出し、又は上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号によって表された第2の関数に、上記各信号レベルを代入することによって、当該シートの表面の光の反射率を算出する。
光学センサは、例えば、発光素子としてのLEDと、受光素子としてのフォトトランジスタとが一体に構成された反射型のものである。光学センサが第1位置に配置された状態で、発光素子から所定の強度の光がプラテン上のシートへ向けて出射される。この光は、シートの表面で反射して受光素子によって受光される。これにより、受光素子から第1電気信号が出力される。受光素子から第1電気信号が出力されると、切替機構によってキャリッジが第1位置から第2位置へ移動される。すなわち、光学センサとシートの表面との離間距離が変更される。そして、発光素子から所定の強度の光がプラテン上のシートへ向けて出射される。この光の反射光が受光素子によって受光されると、受光素子から第2電気信号が出力される。
発光素子の発光強度が一定で、且つ、シートの表面からの反射光の重心位置が一定であれば、受光素子から出力される電気信号は、光学センサとプラテン上のシートの表面との離間距離、及びシートの表面の光の反射率によって決まる。このため、上記離間距離と反射率とは、第1電気信号及び第2電気信号の関数として表される。この関数に、測定された第1電気信号及び第2電気信号の値を代入することにより、光学センサとシートの表面との離間距離、又はシートの表面の光の反射率が求められる。したがって、一対の発光素子及び受光素子が一体に構成された光学センサを用いて、上記離間距離又は反射率を求めることが可能となる。
なお、本明細書においては別段の定めがない限り、「方向」とは、例えば+,−のように相対する向きを有する直線で表されるものであり、「向き」とは、方向のうち例えば+又は−のように1個のアローヘッドを有する矢印で表されるものである。
(2) 上記算出手段によって算出された反射率から上記シートの種類を判別する判別手段を更に備えていてもよい。
シートの種類としては、例えば普通紙や光沢紙が挙げられる。光沢紙の表面は、普通紙の表面に比べて光の反射率が高い。このため、プラテン上のシートが光沢紙である場合には、算出手段によって算出された反射率は、プラテン上のシートが普通紙である場合に比べて高いものとなる。このため、算出手段によって算出された反射率からシートの種類の判別が可能である。
(3) 上記受光素子から出力される電気信号が所定の閾値となったときの上記光学センサの上記第1方向の位置を、上記シートの上記第1方向の端部として検出する検出手段を更に備えていてもよい。
画像が記録される前のシートの表面は白色又はその他の明るい色である場合が多く、反射率が比較的大きい。これに対し、プラテンを黒色又はその他の暗い色で形成して反射率を比較的小さく設定することにより、シートからの反射光とプラテンからの反射光とでは反射率が大きく異なるように構成されている場合が多い。このため、キャリッジが第1方向へ移動される過程で発光素子からの光がシートの端部付近に照射された際に、受光素子から出力される電気信号の信号レベルが大きく変化する。この位置を所定の閾値に基づいて検出することにより、シートの端部が容易に検出される。なお、所定の閾値は、シートの端部とプラテンの表面とを正確に判別できるように、適切な値に設定されている。
(4) また、本発明に係る算出方法は、一対の発光素子及び受光素子からなる光学センサを搭載するキャリッジがシートの搬送向きと交差する第1方向へ移動可能に構成された画像記録装置において、上記受光素子から出力される電気信号に基づいて、上記光学センサと上記シートの表面との離間距離、又は当該シートの表面の反射率を算出する算出方法である。第1ステップでは、上記シートの搬送路を挟んで上記キャリッジと対向するプラテンに対して上記キャリッジを該プラテンと接離する第2方向へ相対移動させることにより、上記光学センサを上記プラテンから第1距離だけ離間された第1位置に配置する。第2ステップでは、上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記受光素子から出力された第1電気信号を取得する。第3ステップでは、上記キャリッジを上記プラテンに対して上記第2方向へ相対移動させることにより、上記光学センサを上記プラテンから上記第1距離とは異なる第2距離だけ離間された第2位置に配置する。第4ステップでは、上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記受光素子から出力された第2電気信号を取得する。第5ステップでは、上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される信号であって事前に取得された第1基準信号、上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される信号であって事前に取得された第2基準信号、上記第1電気信号及び上記第2電気信号よって表されており、且つシートの反射率に関わらない第1の関数に、上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号の各信号レベルを代入することによって、上記光学センサと上記シートの表面との離間距離を算出し、又は上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号によって表された第2の関数に、上記各信号レベルを代入することによって、当該シートの表面の光の反射率を算出する。
第1ステップにおいて、プラテンに対してキャリッジが第2方向へ相対移動される。これにより、光学センサがプラテンから第1距離だけ離間された第1位置に配置される。なお、光学センサが既に第1位置に配置されている場合には、キャリッジが相対移動されることなく次の第2ステップの処理が行われる。第2ステップでは、光学センサが第1位置に配置された状態で、プラテン上のシートへ向けて発光素子から光が出射される。この光の反射光は受光素子によって受光され、当該受光素子から第1電気信号が出力される。
第3ステップでは、光学センサが第1位置に配置された状態から、キャリッジがプラテンに対して第2方向へ相対移動される。これにより、光学センサがプラテンから第2距離だけ離間された第2位置に配置される。第4ステップでは、光学センサが第2位置に配置された状態で、発光素子からプラテン上のシートへ向けて光が出射される。その光の反射光は受光素子によって受光され、当該受光素子から第2電気信号が出力される。
第5ステップでは、第2ステップで取得された第1電気信号、及び第4ステップで取得された第2電気信号に基づいて、光学センサとシートの表面との離間距離、又は当該シートの表面の反射率が算出される。
発光素子の発光強度が一定で、且つ、シートの表面からの反射光の重心位置が一定であれば、受光素子から出力される電気信号は、光学センサとシートの表面との離間距離、及びシートの表面の光の反射率によって決まる。このため、上記離間距離と反射率とは、第1電気信号及び第2電気信号の関数として表される。この関数に、測定された第1電気信号及び第2電気信号の値を代入することにより、光学センサとシートの表面との離間距離、又はシートの表面の光の反射率が求められる。したがって、一対の発光素子及び受光素子が一体に構成された光学センサを用いて、上記離間距離又は反射率を求めることが可能となる。
なお、第1ステップ及び第2ステップに先だって、第3ステップ及び第4ステップの処理が行われてもよい。この場合、初期状態で光学センサが既に第2位置に配置されている場合には、第3ステップの処理は省略できる。
本発明によれば、プラテンに対してキャリッジが相対移動される前後で、第1電気信号及び第2電気信号が取得される。光学センサとシートの表面との離間距離、及びシートの表面の光の反射率は、第1電気信号及び第2電気信号の関数として表される。したがって、この関数に第1電気信号及び第2電気信号の値を代入することにより、上記離間距離又は上記反射率を容易に求めることが可能である。
以下、適宜図面を参照して、本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更され得る。
[図面の説明]
図1は、本発明に係る画像記録装置の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。図2は、本実施形態におけるプリンタ部11の内部構造を示す模式図である。図3は、プリンタ部11の主要構成を示す平面図である。図4は、キャリッジ38及びプラテン42の模式断面図であり、(A)はプラテン42上に記録用紙50が配置されていない状態を示し、(B)はプラテン42上に記録用紙50が配置された状態を示す。図5は、キャリッジ38の外観構成を示す拡大平面図である。図6は、摺動部材86、コイルバネ87、ギャップ調整部材88の構成を示す分解斜視図である。図7は、図5におけるVII−VII断面図であり、(A)はギャップ調整部材88が当接部107に当接された状態を示し、(B)はギャップ調整部材88が当接部106に当接された状態を示す。図8は、制御部100の構成例を示すブロック図である。図9は、キャリッジ38及びプラテン42の模式断面図であり、(A)は光学センサ70が第1位置に配置された状態を示し、(B)は光学センサ70が第2位置に配置された状態を示す。図10は、プラテン42の上面から記録用紙50の上面までの距離dに対する電圧値V及び電圧値Vの変化を図示したものである。図11は、キャリッジ38が幅方向122へ移動される過程で受光素子68から出力される電圧信号の電圧値の変化を図示したものである。なお、図2においては、給紙トレイ20の一部及び排紙トレイ21が省略されている。
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、複合機10は、高さ方向121よりも幅方向122及び奥行き方向123に長い幅広薄型の概ね直方体形状に構成されている。複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12とを一体的に備え、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を有する。プリンタ部11が本発明に係る画像記録装置に相当する。なお、複合機10は、必ずしもスキャナ部12を有している必要はなく、スキャナ機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明に係る画像記録装置が実施されてもよい。
複合機10の下部にプリンタ部11が設けられている。プリンタ部11は、パーソナルコンピュータなどの外部情報機器(不図示)と通信可能に接続されている。プリンタ部11は、外部情報機器から受信した印刷データやスキャナ部12で読み取られた原稿の画像データに基づいて、記録用紙50(本発明のシートの一例、図2参照)に画像を記録するものである。後述するが、プリンタ部11では、給紙トレイ20に収容されている記録用紙50がプリンタ部11の内部へ供給される。この記録用紙50は、プリンタ部11内に設けられた記録部24(図2参照)によって画像が記録された後に排紙トレイ21上に排出される。
複合機10の上部にスキャナ部12が設けられている。スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして機能するものであり、原稿台19及び原稿カバー15を備えている。原稿カバー15は、原稿台19に対して開閉可能に構成されている。図には示されていないが、原稿台19の上面に、原稿が載置されるコンタクトガラスが設けられている。原稿台19の内部には、奥行き方向123へ延出されたラインセンサが幅方向122へ移動可能に配置されている。コンタクトガラスに載置された原稿は、このラインセンサによって画像が読み取られる。なお、スキャナ部12は、本実施形態においては任意の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
複合機10の正面上部に操作パネル14が設けられている。操作パネル14には、各種情報を表示するディスプレイや情報の入力を受け付けるボタンが設けられている。複合機10は、操作パネル14から入力された指示情報に基づいて動作する。なお、複合機10が外部情報機器と接続されている場合には、複合機10は、外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどを通じて送信される指示情報に基づいても動作する。
[プリンタ部11]
図1に示されるように、プリンタ部11の正面側に開口13が形成されている。プリンタ部11には、この開口13を通じて給紙カセット33が装着される。給紙カセット33は、給紙トレイ20及び排紙トレイ21を備えている。給紙トレイ20及び排紙トレイ21は、排紙トレイ21を給紙トレイ20の上側として上下二段に配置されている。
給紙トレイ20は、記録用紙50を積載状態で収容可能な容器形状のものである。給紙トレイ20には、定形サイズの矩形の記録用紙50が収容される。記録用紙50の種類としては、普通紙、光沢紙、インクジェット紙などが挙げられるが、本実施形態では、記録用紙50が普通紙又は光沢紙である形態について説明する。また、給紙トレイ20には、例えばA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙50を収容可能である。
給紙トレイ20の奥側(図2における右側)に傾斜板22が設けられている。傾斜板22は、装置背面側(図2における右側)へ倒れるように傾斜している。給紙カセット33がプリンタ部11に装着されると、傾斜板22が搬送路23(本発明の所定の搬送路の一例)の下方に配置される。搬送路23は、傾斜板22から上方へ向かった後、複合機10の正面側(図2における左側)へ曲げられ、排紙トレイ21まで直線的にまっすぐ延設されている。
給紙トレイ20の上側には、供給部32が配置されている。供給部32は、給紙ローラ25、アーム26、及び軸28を備えている。軸28は、幅方向122(図2の紙面に垂直な方向)を軸方向としてプリンタ部11のフレーム(不図示)に支持されている。アーム26は、軸28に回動可能に設けられている。給紙ローラ25は、このアーム26の先端側に回転可能に支持されている。アーム26は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて給紙トレイ20側へ回動付勢されている。このため、給紙ローラ25が給紙トレイ20における最上位置の記録用紙50に適切な圧力で当接する。この状態で軸28、及びアーム26に設けられた動力伝達機構(不図示)を介してLFモータ85(図8参照)の駆動力が給紙ローラ25に伝達されることにより、給紙ローラ25が回転する。給紙トレイ20上の最上位置の記録用紙50は、給紙ローラ25の回転力を受けて傾斜板22に沿って搬送路23へ送り出される。これにより、給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙50が供給される。
搬送路23の途中の位置に、搬送ローラ対59が設けられている。搬送ローラ対59は、搬送ローラ60及びピンチローラ61からなる。搬送ローラ60は、LFモータ85(図8参照)から駆動伝達されて回転する。ピンチローラ61は、搬送路23を挟んで搬送ローラ60の下側に回転自在に配置されており、搬送ローラ60へ向けてバネによって付勢されている。給紙トレイ20から搬送路23へ供給された記録用紙50は、搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持された状態で、搬送ローラ60の回転力を受けて搬送向き17(本発明の搬送向きの一例)へ搬送される。
搬送路23における搬送ローラ対59よりも搬送向き17の下流側に、排出ローラ対64が設けられている。排出ローラ対64は、排紙ローラ62及び拍車63からなる。排紙ローラ62は、LFモータ85から駆動伝達されて搬送ローラ60と同時に回転する。拍車63は、搬送路23を挟んで排紙ローラ62の上側に回転自在に配置されており、排紙ローラ62へ向けてバネによって付勢されている。記録用紙50は、排紙ローラ62と拍車63とに挟持された状態で、排紙ローラ62の回転力を受けて搬送路23に沿って搬送され、排紙トレイ21(図1参照)に排出される。
搬送路23おける搬送ローラ対59よりも搬送向き17の上流側に、レジストセンサ71が設けられている。レジストセンサ71は、搬送路23に沿って搬送される記録用紙50の有無を検出するものである。レジストセンサ71は、記録用紙50を検出可能であれば特に限定されるものではないが、本実施形態ではメカニカルセンサとして構成されている。レジストセンサ71は、フォトインタラプタ及び検出子を備える。フォトインタラプタは、光を出射する発光部、及び光を受光する受光部を有する。検出子は、記録用紙50との当接によって回動可能に軸支されている。記録用紙50が検出子に当接していない状態では、発光部と受光部との間の光の光路が開放されている。記録用紙が検出子に当接すると、検出子によって上記光路が遮られる。このため、受光部で生成される電気信号の信号レベルが変化する。後述する制御部100(図8参照)は、この電気信号の変化に基づいて、位置P1における記録用紙50の有無を判断することができる。
[プラテン42]
搬送ローラ対59と排出ローラ対64との間に、プラテン42(本発明のプラテンの一例)が設けられている。プラテン42は、搬送路23の下側に設けられている。搬送路23に沿って搬送される記録用紙50は、記録部24の下方を通過する際にプラテン42によって下から支持される。プラテン42は黒色に形成されており、その表面の光の反射率が比較的小さい。画像が記録される前の記録用紙50の表面は、白色又はその他の明るい色である場合が多いので、光の反射率が比較的大きい。すなわち、プラテン42は、その表面の光の反射率が記録用紙50の表面の光の反射率よりも小さくなるように構成されている。なお、プラテン42の色は黒色に限定されるものではなく、黒色以外の色であってもよい。
[キャリッジ38]
図2に示されるように、プラテン42の上側に記録部24が配置されている。記録部24は、幅方向122(図2における紙面に垂直な方向)へ移動するキャリッジ38(本発明のキャリッジの一例)を備えている。このキャリッジ38には、後述するインクジェット記録方式の記録ヘッド39(本発明の記録ヘッドの一例)、及び光学センサ70(本発明の光学センサの一例)が搭載されている。ここで、幅方向122は、記録用紙50の搬送向き17と直交する方向である。
図3に示されるように、搬送路23の上側において、搬送向き17に所定の間隔を隔てて、一対のガイドフレーム43,44が設けられている。ガイドフレーム43,44は、幅方向122へ延設されている。ガイドフレーム43は、ガイドフレーム44よりも搬送向き17の上流側に設けられている。キャリッジ38は、ガイドフレーム43,44を跨ぐようにしてガイドフレーム43,44に載置されている。これにより、キャリッジ38は、搬送路23を挟んでプラテン42と対向して配置されている(図2参照)。なお、図2では、ガイドフレーム43,44は省略されている。
キャリッジ38の搬送向き17の上流側の端部は、ガイドフレーム43の上面に摺動自在に支持されている。キャリッジ38の搬送向き17の下流側の端部は、ガイドレーム44の上面に摺動自在に支持されている。ガイドフレーム44の端部45は、ガイドフレーム44が上方へ向かって略直角に曲折されたものであり、幅方向122へ延出されている。キャリッジ38は、この端部45を不図示のローラ等によって挟持している。これにより、キャリッジ38は、端部45を基準として幅方向122への移動が可能である。なお、後述するが、キャリッジ38がガイドフレーム43,44の上面と接触する部分には、摩擦を低減するための摺動部材86(図6及び図7参照)が設けられている。
ガイドフレーム44の上面には、ベルト駆動機構46が設けられている。ベルト駆動機構46は、駆動プーリ47、従動プーリ48、及び駆動ベルト49を有している。駆動プーリ47及び従動プーリ48は、幅方向122の両端付近にそれぞれ設けられている。駆動ベルト49は、内側に歯が設けられた無端環状のものであり、駆動プーリ47と従動プーリ48との間に架け渡されている。
駆動プーリ47の軸にCRモータ84(図8参照)が接続されている。駆動プーリ47は、CRモータ84の駆動力を受けて回転する。この駆動プーリ47の回転力によって駆動ベルト49が周運動する。キャリッジ38は、この駆動ベルト49に固定されているので、タイミングベルト49が周運動することによって幅方向122へ移動する。
ガイドレール44には、エンコーダストリップ51が設けられている。エンコーダストリップ51は、縁部45にわたって架設されている。エンコーダストリップ51は、透明な樹脂からなる帯状のものである。エンコーダストリップ51には、遮光部と透光部とが等ピッチで交互に並んだパターンが記されている。キャリッジ38には、このエンコーダストリップ51のパターンを検出するためのフォトインタラプタが搭載されている。
[記録ヘッド39]
プリンタ部11の内部には、インクカートリッジ40(図3参照)が配置されている。インクカートリッジ40から記録ヘッド39へインクチューブ41を通してインクが供給される。記録ヘッド39は、そのノズルがキャリッジ38の底面から下方へ露出されるようにキャリッジ38に搭載されている(図2参照)。キャリッジ38が幅方向122へ移動される間に、記録ヘッド39のノズルから微小なインク滴がプラテン42へ向けて選択的に噴出される。これにより、プラテン42に沿って搬送される記録用紙50に画像が記録される。
[光学センサ70]
光学センサ70(図2及び図4参照)は、前述のように、記録ヘッド39とともにキャリッジ38に搭載されている。このため、光学センサ70は、幅方向122への移動が可能である。光学センサ70は、記録ヘッド39よりも搬送向き17の上流側に設けられている。ただし、光学センサ70が設けられる位置はこの限りではない。すなわち、光学センサ70は、記録ヘッド39の幅方向122の横に設けられてもよいし、記録ヘッド39よりも搬送向き17の下流側に設けられてもよい。
光学センサ70は、LEDなどの発光素子67(本発明の発光素子の一例)と、フォトトランジスタなどの受光素子68(本発明の受光素子の一例)とが一体に構成された反射型のものである。発光素子67は、プラテン41へ向けて強度S(本発明の所定の強度の一例)の光を出射する。この強度Sについては後述する。
図4(A)に示されるように、プラテン42上に記録用紙50が配置されていない状態で発光素子67から光が出射される。この場合、発光素子67からの光がプラテン42の表面で反射し、その反射光の一部が受光素子68によって受光される。図4(B)に示されるように、プラテン42上に記録用紙50が配置された状態で発光素子67から光が出射される。この場合、発光素子67からの光が記録用紙50の表面で反射し、その反射光の一部が受光素子68によって受光される。受光素子68は、このようにして受光した反射光の強度に応じた電気信号(本実施形態では、光の強度に応じた電圧信号)を生成する。受光素子68で生成された電圧信号は、制御部100(図8参照)へ出力される。
[切替機構130]
切替機構130(本発明の切替機構の一例、図7参照)は、高さ方向121(本発明の第2方向の一例)へプラテン42に対してキャリッジ38を移動(上下動)させるものである。本実施形態では、この切替機構130は、ベルト駆動機構46、摺動部材86、コイルバネ87、ギャップ調整部材88、当接部106,107、及びCRモータ84によって実現されている。なお、図5に示されるように、摺動部材86、コイルバネ87、及びギャップ調整部材88は、ガイドフレーム43,44に対応して、キャリッジ本体の搬送向き17の上流側及び下流側に組み付けられているが、これらは同様の構成である。このため、以下、搬送向き17の下流側の構成を例に説明する。
図6に示されるように、摺動部材86は、摺接板89及び2つの足部90を有している。摺接板89は、その短手方向の長さがギャップ調整部材88の短手方向の長さと略等しい矩形の平板である。この摺接板89の下面が、ガイドフレーム43,44との当接面である。2つの足部90は、摺接板89の上面に設けられており、摺接板89の上面と略直交する方向へ延出されている。また、2つの足部90は、摺接板89の長手方向に所定の間隔を隔てて対向して配置されている。これにより、2つの足部90の間に案内溝92が形成されている。足部90の先端には、摺接板89の長手方向の外側へ向かって突出する係止部93が形成されている。係止部93は、摺接板89を留め板94に係止させるためのものである。
留め板94には、足部90を挿通させるための貫通孔95が形成されている。貫通孔95の内径は、各係止部93の突出端の間隔よりも小さく設定されている。このため、一対の足部90は、互いの係止部93が近づくように弾性変形されることによって貫通孔95に挿通され得る。弾性変形された足部90が元の形状に復帰することにより、係止部93が留め板94に係止される。
図7に示されるように、キャリッジ本体85には、摺動部材86を上下動可能に支持する支持部材96が設けられている。支持部材96には、コイルバネ87の外径よりも若干大きい内径の凹部が下方向へ凹むように形成されている。この凹部の底面には、貫通孔97及び支持リブ98が形成されている。貫通孔97に摺動部材86の足部90が挿通され、且つ支持リブ98が摺動部材86の案内溝92に挿入される。これにより、支持部材96は、案内溝92に沿って上下動可能に摺動部材86によって支持される。
ギャップ調整部材88は、支持部材96の支持リブ98と、摺動部材86の摺接板89との間に配置されている(図7参照)。図6に示されるように、ギャップ調整部材88は、概ね細長棒状の平板であり、その長手方向に隔てて一対の調整部位99が形成されている。各調整部位99は、その肉厚がギャップ調整部材88の長手方向へ2段階に変化している。すなわち、調整部位99は、薄肉部110、及び薄肉部110よりも厚い厚肉部111を有している。薄肉部110及び厚肉部111は、一方向(図7における左右方向)へ肉厚が変化するように隣接して形成されている。
各調整部位99には、薄肉部110及び厚肉部111にわたって厚さ方向(図7における上下方向)に貫通する長孔113が形成されている。図6に示されるように、この長孔103に足部90が挿通される。足部90は、ギャップ調整部材88の長孔103に挿通されてから支持部材96の貫通孔97に挿通され、さらに留め板94の貫通孔95に挿通されている。これにより、支持部材96の支持リブ98が案内溝92内に配置される。
留め板94と支持部材96の凹部の底面との間には、コイルバネ87が収縮された状態で配置されている。このコイルバネ87の弾性力によって、留め板94が上方へ付勢される。この付勢力が留め板94を介して摺動部材86に作用する。これにより、摺動部材86は、支持リブ98が許容する上下動範囲内で最も上側に位置するように弾性付勢されている。なお、支持リブ98と摺動部材86の摺接板89との間にギャップ調整部材88が配置されているので、ギャップ調整部材88の調整部位99の肉厚分だけ摺動部材86が付勢力に反して下側へ移動される。
ギャップ調整部材88の長孔103に摺動部材86の足部90が挿通されているので、ギャップ調整部材88は、摺動部材86に対して幅方向122へスライド移動が可能である。図3に示されるように、ガイドフレーム43,44の幅方向122の両端には、当接部106,107が設けられている。当接部106,107は、ガイドフレーム43,44の幅方向122の両端を上方へ屈曲させることによって形成されている。ギャップ調整部材88は、そのスライド方向(幅方向122)の両端がキャリッジ85からそれぞれ突出する長さのものである(図5参照)。
キャリッジ38が幅方向122へ移動されることにより、ギャップ調整部材88が当接部106又は当接部107に当接される。これにより、摺動部材86に対してギャップ調整部材88が移動して、摺接板89と支持リブ98との間に薄肉部110又は厚肉部111が配置される。すなわち、摺接板89と支持リブ98との間に位置する調整部位99の肉厚が変化する。この肉厚変化により、支持リブ98の高さ、すなわち、キャリッジ38の高さ方向121の位置が変化する。このように、キャリッジ38は、ギャップ調整部材88と当接部106,107との当接により、プラテン42と接離する方向(高さ方向121)へプラテン42に対して相対移動される。
[制御部100]
制御部100(図8参照)は、プリンタ部11のみならず、複合機10の全体動作を統括的に制御するものである。図8に示されるように、制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM104、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)109を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部100が本発明の算出手段、判別手段、及び検出手段として機能する。この制御部100により、LFモータ85、CRモータ84、プリンタ部11、及びスキャナ部12の各駆動機器などが制御される。
ROM102には、CPU101がモータ84,85や複合機10を制御するためのプログラムなどが記憶されている。このROM102には、キャリッジ38の高さを変更するためのテーブルが格納されている。このテーブルは、記録用紙50の厚みや記録用紙50に記録される画像の解像度と、キャリッジ38の高さ(後述する第1位置又は第2位置)とを対応付けたものである。制御部100は、ROM102に格納されているテーブル、及び外部情報機器から受信した情報に基づいて、切替機構130を利用してキャリッジ38の高さを変更する。
ROM102には、後述するプラテン42の上面から後述する試験用紙の上面までの距離d、試験用紙の表面の光の反射率R、ギャップ変化Δh、強度S、距離hとh(図9参照)、第1閾値(本発明の所定の閾値の一例)、第2閾値、式(1)、及び式(2)が記憶されている。式(1)は、光学センサ70とプラテン42上の記録用紙50の表面との離間距離Gを求めるための式である。式(2)は、記録用紙50の表面の反射率Rを求めるための式である。式(1)が本発明の第1の関数に相当し、式(2)が本発明の第2の関数に相当する。式(1)及び式(2)については後に詳述する。
Figure 0004640471
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RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。EEPROM104には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。このEEPROM104には、第1基準電圧(本発明の第1基準信号の一例)の電圧値V01(信号レベル)、第2基準電圧(本発明の第2基準信号の一例)の電圧値V02(信号レベル)が記憶されている。すなわち、本実施形態においては、EEPROM104が本発明の記憶手段として機能する。
ASIC109には、駆動回路81、駆動回路80、レジストセンサ71、リニアエンコーダ82、及び光学センサ70が接続されている。なお、図8には示されていないが、ASIC109には、記録ヘッド39を制御するヘッド制御回路、スキャナ部12、操作パネル14なども接続されている。
駆動回路81は、LFモータ85を駆動させるものである。LFモータ85には、図2に示される給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62が接続されている。駆動回路81は、ASIC109からの出力信号を受けてLFモータ85を駆動させる。LFモータ85の駆動力は、ギヤや駆動軸等からなる周知の駆動伝達機構を介して、給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62へ選択的に伝達される。
駆動回路80は、ASIC109から入力される相励磁信号等に基づいて、CRモータ84に駆動信号を通電する。この駆動信号を受けたCRモータ84が回転することにより、キャリッジ38が幅方向122へ移動する。
リニアエンコーダ82は、エンコーダストリップ51を、キャリッジ38に搭載されたフォトインタラプタにより検出するものである。制御部100は、このリニアエンコーダ82の検出信号に基づいて、CRモータ84の駆動を制御する。
制御部100は、レジストセンサ71から出力される電気信号の変化に基づいて、搬送路23の位置P1における記録用紙50の有無を判断する。
制御部100は、光学センサ70から出力される電圧信号に基づいて、幅方向122における記録用紙50の端部を検出する。また、制御部100は、光学センサ70から出力される電圧信号に基づいて、プラテン42上の記録用紙50の表面の反射率Rを算出する。さらに、制御部100は、光学センサ70から出力される電圧信号に基づいて、光学センサ70とプラテン42上の記録用紙50との離間距離G(図9(A)参照)を算出する。記録用紙50の端部を検出する処理、記録用紙50の反射率Rを算出する処理、及び離間距離Gを算出する処理については、後に詳述する。
[第1位置、第2位置]
制御部100は、CRモータ84の駆動を制御することにより、キャリッジ38を幅方向122へ移動させる。キャリッジ38が幅方向122の一方(図3における左側)へ移動されると、ギャップ調整部材88が当接部107に当接される。これにより、摺動部材86に対してギャップ調整部材88が幅方向122の他方へ移動され、ギャップ調整部材88の薄肉部110が摺接板89と支持リブ98との間に配置される(図7(A)参照)。その結果、光学センサ70は、プラテン42から第1距離hだけ離間された第1位置に配置される(図9(A)参照)。
キャリッジ38が幅方向122の他方(図3における右側)へ移動されると、ギャップ調整部材88が当接部106に当接される。これにより、摺動部材86に対してギャップ調整部材88が幅方向122の一方へ移動され、ギャップ調整部材88の厚肉部111が摺接板89と支持リブ98との間に配置される(図7(B)参照)。その結果、光学センサ70は、プラテン42から第2距離hだけ離間された第2位置に配置される(図9(B)参照)。
このように、制御部100は、プラテン42に対してキャリッジ38を高さ方向121へ相対移動させることにより、光学センサ70を第1位置又は第2位置に配置させる。光学センサ70が第1位置から第2位置へ移動され、或いは、光学センサ70が第2位置から第1位置へ移動される。これにより、光学センサ70とプラテン42との間隔が、Δhだけ変化する。このギャップ変化Δhは、第2距離hと第1距離hとの差によって決まる既知の値であり、第1距離h及び第2距離hとともにROM102に記憶されている。なお、第1距離hは、ギャップ調整部材88の薄肉部110の肉厚を変えることによって変更可能である。また、第2距離hは、ギャップ調整部材88の厚肉部111の肉厚を変えることによって変更可能である。
制御部100は、例えば外部情報機器から送信される情報に基づいて、キャリッジ38の高さを2段階に変化させる。この情報には、記録用紙50の厚みを示す情報、記録用紙50に記録される画像の解像度を示す情報等が含まれている。例えば記録用紙50が厚紙である場合、制御部100は、記録ヘッド39をプラテン42から離間させるために、キャリッジ38の高さを高くする。すなわち、制御部100は、キャリッジ38を第2位置に配置させる。これにより、記録用紙50が記録ヘッド39に接触することが防止される。また、記録用紙50に記録される画像の解像度が高解像度である場合、低解像度である場合に比べて記録ヘッド39から噴出されるインク滴が小さくなる。このため、制御部100は、記録ヘッド39をプラテン42に近付けるために、キャリッジ38の高さを低くする。すなわち、制御部100は、キャリッジ38を第1位置に配置させる。これにより、記録用紙50に着弾するインクの位置精度が向上する。
このように、プリンタ部11は、記録用紙50が記録ヘッド39に接触することを防止し、且つ記録用紙50に着弾するインクの位置精度を向上させるための切替機構130を備えている。なお、切替機構130のようにキャリッジ38の高さを変更するための機構は、従来の多くの製品に設けられている(例えば、特開2004−322515号公報)。
[第1基準電圧V01、第2基準電圧V02
第1基準電圧及び第2基準電圧の各電圧値V01,V02(信号レベル)は、複合機10の工場出荷前に予め取得されて、EEPROM104に記憶されている。以下、この作業をキャリブレーションともいう。第1基準電圧V01、及び第2基準電圧V02は、以下のように取得される。
キャリブレーションでは、まず、CRモータ84を駆動させてキャリッジ38を移動させることにより、光学センサ70を第1位置に配置させる。そして、プラテン42上に、プラテン42の上面から試験用紙(不図示)の上面までの距離がdとなるように、反射率Rの試験用紙を載置する。具体的には、例えば、厚さがdの紙をプラテン42に密着させる。この状態で、光学センサ70の発光素子67を強度Sで発光させる。発光素子67から出射された光は、試験用紙の表面で反射して受光素子68によって受光される。受光素子68は、この反射光の強度に応じた第1基準電圧を出力する。
次に、CRモータ84を駆動させてキャリッジ38を移動させることにより、光学センサ70を第2位置に配置させる。プラテン42には、前述の試験用紙が載置されている。この状態で、光学センサ70の発光素子67を強度Sで再度発光させる。発光素子67から出射された光は、試験用紙の表面で反射して受光素子68によって受光される。受光素子68は、この反射光の強度に応じた第2基準電圧を出力する。このようにして得られた第1基準電圧の電圧値V01、及び第2基準電圧の電圧値V02がEEPROM104に格納される。
[式(1)、式(2)]
式(1)及び式(2)は、以下のように導出される。
光学センサ70とプラテン42上の記録用紙50との離間距離が一定で、発光素子67の発光強度が強度Sで一定である場合、受光素子68が受け取る光の強度は、記録用紙50の表面の反射率に比例する。光学センサ70として出力が線形のセンサを用いた場合、受光素子68から出力される電圧信号の電圧値は、記録用紙50の表面の反射率にほぼ比例する。このため、光学センサ70が第1位置に配置され、且つプラテン42上に反射率Rの記録用紙50が載置されている場合、光学センサ70の受光素子68から出力される電圧信号の電圧値V01’は、以下の式(3)で表される。また、光学センサ70が第2位置に配置され、且つプラテン42上に反射率Rの記録用紙50が載置されている場合、光学センサ70の受光素子68から出力される電圧信号の電圧値V02’は、以下の式(4)で表される。なお、光学センサ70として出力が非線形のセンサが用いられる場合には、特性曲線を用いて既知の方法で線形に変換できる。このため、受光素子68から出力される電圧信号の電圧値を変換して得られる電気信号の値が、記録用紙50の表面の反射率にほぼ比例する。
Figure 0004640471
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図10には、これら電圧値V01’及び電圧値V02’が示されている。この図10において、d≦d≦d+Δhの範囲内における電圧応答曲線が直線であるとみなすと、光学センサ70が第1位置に配置された状態で受光素子68から出力される第1電圧信号(本発明の第1電気信号の一例)の電圧値Vは、以下の式(5)で表される。また、光学センサ70が第2位置に配置された状態で受光素子68から出力される第2電圧信号(本発明の第2電気信号の一例)の電圧値Vは、以下の式(6)で表される。なお、以下の式におけるdは、プラテン42の上面から記録用紙50の上面までの距離であり、式(5)及び式(6)は、d≦d≦d+Δhの範囲内で成り立つ関係式である。
Figure 0004640471
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式(5)及び式(6)におけるV01’は式(3)で表され、V01’は式(4)で表される。したがって、式(5)のV01’及びV02’に式(3)のV01’と、式(4)のV02’とを代入することにより、式(5)は、以下の式(7)のように変形することができる。また、式(6)のV01’及びV02’に式(3)のV01’と、式(4)のV02’とを代入することにより、式(6)は、以下の式(8)のように変形することができる。
Figure 0004640471
Figure 0004640471
これら式(7)及び式(8)を連立させて両辺の和をとることにより、以下の式(9)が得られる。
Figure 0004640471
また、式(7)及び式(8)を連立させて両辺の差をとることにより、以下の式(10)が得られる。
Figure 0004640471
式(9)と式(10)の連立方程式を解いてR及びRを消去することにより、以下の式(11)が得られる。
Figure 0004640471
この式(11)を、プラテン42の上面から記録用紙50の上面までの距離dを表す式として変形することにより、式(12)が得られる。光学センサ70が第1位置に配置されている場合(図9(A)参照)、光学センサ70からプラテン42の上面までの距離は第1距離hである。このため、光学センサ70とプラテン42上の記録用紙50の表面との離間距離Gは、以下の式(13)によって表される。
Figure 0004640471
Figure 0004640471
この式(13)のdに式(12)のdを代入することにより、式(1)が導出される。なお、式(2)は、記録用紙50の反射率Rを表す式として式(9)を変形することにより得られる。
[記録用紙50の端部の検出]
プリンタ部11では、以下のように記録用紙50の幅方向122の端部が検出される。前述のように、プラテン42は、その表面の反射率が記録用紙50の表面の反射率Rよりも小さくなるように構成されている。このため、キャリッジ38が幅方向122へ移動される過程で発光素子67から出射された光が記録用紙50の端部付近に照射された際に、受光素子68から出力される電圧信号の電圧値が大きく変化する。具体的には、図11に示されるように、発光素子67から出射された光が記録用紙50の表面で反射していた状態からプラテン42の表面で反射する状態へと移行したときに、受光素子68から出力される電圧信号の電圧値が大きく減少する。制御部100は、受光素子68から出力される電圧信号の電圧値がROM102の第1閾値となったときの光学センサ70の位置を、記録用紙50の幅方向122の端部として検出する。なお、第1閾値は、記録用紙50の端部とプラテン42の表面とを正確に判別できるように、適切な値に設定されている。
なお、記録用紙50が普通紙である場合と光沢紙である場合とでは、記録用紙50の表面の反射率が異なる。このため、第1閾値は、記録用紙50の種類に応じて適宜変更されてもよい。すなわち、記録用紙50が普通紙である場合と光沢紙である場合とで、異なる第1閾値を使用して記録用紙50の端部が検出されてもよい。
[算出方法]
以下、光学センサ70と記録用紙50の表面との離間距離G、又は記録用紙50の表面の光の反射率Rを算出する方法について説明する。
第1ステップでは、制御部100は、LFモータ85の駆動を制御して、給紙ローラ25を回転させる。これにより、給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙50が供給される。制御部100は、レジストセンサ71から出力される電気信号に基づいて、記録用紙50の先端が位置P1に到達したか否かを判断する。制御部100は、記録用紙50の先端が位置P1に到達したと判断した場合、LFモータ85の駆動力を搬送ローラ60及び排紙ローラ62に伝達させる。これにより、記録用紙50が搬送ローラ60の回転力を受けてプラテン42上へ送られる。
光学センサ70によって記録用紙50の先端が検出されると、制御部100は、LFモータ85を停止させる。そして、制御部100は、光学センサ70を第1位置に配置する。具体的には、制御部100は、CRモータ84の駆動を制御してキャリッジ38を幅方向122へ移動させてギャップ調整部材88を当接部107(図3参照)に当接させる。これにより、光学センサ70がプラテン42から第1距離hだけ離間された状態となる(図9(A)参照)。制御部100は、ギャップ調整部材88が当接部106に当接しないようにキャリッジ38を幅方向122へ移動させて、幅方向122の略中央に配置させる。これにより、光学センサ70が第1位置に配置された状態で記録用紙50の上方に配置される。なお、光学センサ70が既に第1位置に配置されている場合には、ギャップ調整部材88を当接部107へ当接させる動作は不要である。すなわち、第1ステップの処理は不要である。
第2ステップでは、光学センサ70が第1位置に配置された状態において、制御部100は、発光素子67から強度Sの光を出射させる。すなわち、制御部100は、キャリブレーション時と同じ強度の光を発光素子67から出射させる。この光は、記録用紙50の表面で反射して受光素子68によって受光される。受光素子68は、この受光した光の強度に応じた第1電圧信号を制御部100へ出力する。制御部100は、このようにして取得した第1電圧信号の電圧値VをRAM103に一時的に格納する。
第3ステップでは、光学センサ70が第1位置から第2位置へ移動される。制御部100は、CRモータ84の駆動を制御してキャリッジ38を幅方向122へ移動させることにより、ギャップ調整部材88を当接部106(図3参照)に当接させる。これによりキャリッジ38が上昇して、光学センサ70がプラテン42から第2距離hだけ離間された状態となる(図9(B)参照)。制御部100は、ギャップ調整部材88が当接部107に当接しないようにキャリッジ38を幅方向122へ移動させて、幅方向122の略中央に配置させる。これにより、光学センサ70が第2位置に配置された状態で記録用紙50の上方に配置される。
第4ステップでは、光学センサ70が第2位置に配置された状態で、制御部100は、光学センサ70の発光素子67からキャリブレーション時と同じ強度Sの光を出射させる。この光は、記録用紙50の表面で反射して受光素子68によって受光される。受光素子68は、この受光した光の強度に応じた第2電圧信号を制御部100へ出力する。制御部100は、このようにして取得した第2電圧信号の電圧値VをRAM103に一時的に格納する。
第5ステップでは、第2ステップ及び第4ステップで得られた電圧値V及び電圧値Vに基づいて、光学センサ70とプラテン42上の記録用紙50との離間距離G、又は記録用紙50の反射率Rを算出する。離間距離Gを算出する場合、制御部100は、ROM102から式(1)、第1距離h、距離d、ギャップ変化Δhを読み出し、EEPROM104から第1基準電圧の電圧値V01、及び第2基準電圧の電圧値V02を読み出す。そして、制御部100は、第1距離h、距離d、ギャップ変化Δh、電圧値V01、電圧値V02、RAM103に格納されている第1電圧信号の電圧値V、及び第2電圧信号の電圧値V を式(1)に代入する。これにより、光学センサ70と記録用紙50との離間距離Gが得られる。
このように、制御部100は、第1電圧信号の電圧値V、第2電圧信号の電圧値V 、第1基準電圧の電圧値V01、第2基準電圧の電圧値V02に基づいて、離間距離Gを算出する。なお、離間距離Gは、記録用紙50の厚さだけでなく、プラテン42からの記録用紙50の浮きによっても変動する。
記録用紙50の表面の反射率Rを算出する場合、制御部100は、ROM102から式(2)及び反射率R を読み出し、EEPROM104から第1基準電圧の電圧値V01、第2基準電圧の電圧値V02を読み出す。そして、制御部100は、電圧値V01、電圧値V02、反射率R 、RAM103に格納されている第1電圧信号の電圧値V及び第2電圧信号の電圧値V を式(2)に代入する。これにより、記録用紙50の表面の反射率Rが求められる。
ところで、本実施形態では、記録用紙50として、給紙トレイ20に普通紙又は光沢紙が収容される。光沢紙の表面は、普通紙に比べて光の反射率が高い。このため、プラテン42上の記録用紙50が光沢紙である場合、反射率Rは、記録用紙50が普通紙である場合に比べて高いものとなる。制御部100は、反射率Rを算出した後、ROM102から第2閾値を読み出す。そして、制御部100は、反射率Rが第2閾値以上であるか否かを判別する。反射率Rが第2閾値以上であると制御部100が判別した場合、記録用紙50が光沢紙であると判断することができる。逆に、反射率Rが第2閾値未満であると制御部100が判別した場合、記録用紙50が普通紙であると判断することができる。このように、制御部100は、算出した反射率Rから記録用紙50の種類を判別し、その判別結果に基づいて画像記録を制御する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、発光素子67から一定の強度Sの光が出射される。このため、受光素子68から出力される電圧信号は、光学センサ70と記録用紙50の表面との離間距離G、及び記録用紙50の表面の反射率Rによって決まる。このため、離間距離Gと反射率Rとは、第1電圧信号及び第2電圧信号の関数(式(1)、式(2))として表される。これらの式(1)と式(2)に対して測定された第1電圧信号の電圧値V、及び第2電圧信号の電圧値Vを代入することにより、離間距離Gと反射率Rが求められる。したがって、一対の発光素子67及び受光素子68が一体に構成された光学センサ70を用いて、離間距離G又は反射率Rを容易に求めることが可能である。
光学センサ70は、プラテン42上の記録用紙50を検出する目的で、従来からある多くの製品に搭載されている。また、切替機構130は、記録用紙50が記録ヘッド39に接触することを防止し、且つ記録用紙50に着弾するインクの位置精度を向上させることを目的として、従来からある多くの製品に搭載されている。本発明の一実施形態に係る複合機10によれば、これらの従来からある構成(光学センサ70及び切替機構130)を利用することにより、コストアップを伴うことなく離間距離G及び反射率Rを正確に求めることができる。
なお、本実施形態では、光学センサ70とプラテン42との離間距離を変化させるために、プラテン42に対してキャリッジ38が上下動される態様について説明した。これに代えて、キャリッジ38に対してプラテン42が接離するように、プラテン42が上下動可能に構成されてもよい。
また、本実施形態では、光学センサ70が幅方向122の一点(幅方向122の略中央)に配置された状態で1つの離間距離G及び反射率Rを算出する形態について説明した。これに代えて、幅方向122へ光学センサ70の位置(キャリッジ38の位置)をずらしながら複数の電圧値V,Vを取得し、各位置についてそれぞれ離間距離G及び反射率Rを算出するようにしてもよい。これにより、記録用紙50の撓みを検出することができる。
また、本実施形態では、式(1)における変数のうち、ROM102に記憶されている第1距離h、距離d、ギャップ変化Δh、EEPROM104に記憶されている電圧値V01、及び電圧値V02は、既知の値である。このため、これらの既知の値を式(1)に予め代入しておくことにより、離間距離Gは、光学センサ70の受光素子68から出力される第1電圧信号の電圧値V、及び第2電圧信号の電圧値Vのみを変数とする関数として表すことも可能である。すなわち、式(1)に代えて、この関数がROM102(或いはEEPROM104)に記憶されていてもよい。
また、本実施形態では、第1電圧信号が取得されてから第2電圧信号が取得される形態について説明したが、第2電圧信号が取得されてから第1電圧信号が取得されてもよい。すなわち、本発明の第1ステップ及び第2ステップの処理に先だって、第3ステップ及び第4ステップの処理を行ってもよい。この場合、初期状態で光学センサ70が既に第2位置に配置されているときには、第3ステップの処理は省略することができる。
図1は、本発明に係る画像記録装置の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。 図2は、本実施形態におけるプリンタ部11の内部構造を示す模式図である。 図3は、プリンタ部11の主要構成を示す平面図である。 図4は、キャリッジ38及びプラテン42の模式断面図であり、(A)はプラテン42上に記録用紙50が配置されていない状態を示し、(B)はプラテン42上に記録用紙50が配置された状態を示す。 図5は、キャリッジ38の外観構成を示す拡大平面図である。 図6は、摺動部材86、コイルバネ87、ギャップ調整部材88の構成を示す分解斜視図である。 図7は、図5におけるVII−VII断面図であり、(A)はギャップ調整部材88が当接部107に当接された状態を示し、(B)はギャップ調整部材88が当接部106に当接された状態を示す。 図8は、制御部100の構成例を示すブロック図である。 図9は、キャリッジ38及びプラテン42の模式断面図であり、(A)は光学センサ70が第1位置に配置された状態を示し、(B)は光学センサ70が第2位置に配置された状態を示す。 図10は、プラテン42の上面から記録用紙50の上面までの距離dに対する電圧値V及び電圧値Vの変化を図示したものである。 図11は、キャリッジ38が幅方向122へ移動される過程で受光素子68から出力される電圧信号の電圧値の変化を図示したものである。
10・・・プリンタ部(本発明の画像記録装置の一例)
17・・・搬送向き
23・・・搬送路
38・・・キャリッジ
39・・・記録ヘッド
42・・・プラテン
50・・・記録用紙(本発明のシートの一例)
67・・・発光素子
68・・・受光素子
70・・・光学センサ
100・・・制御部(本発明の算出手段、判別手段、検出手段の一例)
104・・・EEPROM(本発明の記憶手段の一例)
121・・・高さ方向(本発明の第2方向の一例)
122・・・幅方向(本発明の第1方向の一例)
130・・・切替機構

Claims (4)

  1. 所定の搬送路に沿って搬送されるシートを支持するプラテンと、
    上記搬送路を挟んで上記プラテンと対向して配置され、上記シートの搬送向きと交差する第1方向へ移動可能なキャリッジと、
    上記キャリッジに搭載され、上記プラテンに沿って搬送されるシートに画像を記録する記録ヘッドと、
    上記キャリッジに搭載され、上記プラテンへ向けて所定の強度の光を出射する発光素子と、上記プラテン上のシートからの反射光を受光して当該反射光の強度に応じた電気信号を出力する受光素子とからなる光学センサと、
    上記キャリッジを上記プラテンと接離する第2方向へ該プラテンに対して相対移動させることにより、上記プラテンから第1距離だけ離間された第1位置、又は上記プラテンから上記第1距離とは異なる第2距離だけ離間された第2位置に上記光学センサを配置する切替機構と、
    上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される第1基準信号の信号レベル、及び上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される第2基準信号の信号レベルを記憶する記憶手段と、
    事前に取得されて上記記憶手段に記憶された上記第1基準信号及び上記第2基準信号、並びに上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記受光素子から出力された第1電気信号、及び上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記受光素子から出力された第2電気信号によって表されており、且つシートの反射率に関わらない第1の関数に、上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号の各信号レベルを代入することによって、上記光学センサと上記シートの表面との離間距離を算出し、又は上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号によって表された第2の関数に、上記各信号レベルを代入することによって、当該シートの表面の光の反射率を算出する算出手段と、を備える画像記録装置。
  2. 上記算出手段によって算出された反射率から上記シートの種類を判別する判別手段を更に備える請求項に記載の画像記録装置。
  3. 上記受光素子から出力される電気信号が所定の閾値となったときの上記光学センサの上記第1方向の位置を、上記シートの上記第1方向の端部として検出する検出手段を更に備える請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 一対の発光素子及び受光素子からなる光学センサを搭載するキャリッジがシートの搬送向きと交差する第1方向へ移動可能に構成された画像記録装置において、上記受光素子から出力される電気信号に基づいて、上記光学センサと上記シートの表面との離間距離、又は当該シートの表面の反射率を算出する算出方法であって、
    上記シートの搬送路を挟んで上記キャリッジと対向するプラテンに対して上記キャリッジを該プラテンと接離する第2方向へ相対移動させることにより、上記光学センサを上記プラテンから第1距離だけ離間された第1位置に配置する第1ステップと、
    上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記受光素子から出力された第1電気信号を取得する第2ステップと、
    上記キャリッジを上記プラテンに対して上記第2方向へ相対移動させることにより、上記光学センサを上記プラテンから上記第1距離とは異なる第2距離だけ離間された第2位置に配置する第3ステップと、
    上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記受光素子から出力された第2電気信号を取得する第4ステップと、
    上記光学センサが上記第1位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される信号であって事前に取得された第1基準信号、上記光学センサが上記第2位置に配置された状態で上記発光素子から上記所定の強度の光が出射されたときに上記受光素子から出力される信号であって事前に取得された第2基準信号、上記第1電気信号及び上記第2電気信号よって表されており、且つシートの反射率に関わらない第1の関数に、上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号の各信号レベルを代入することによって、上記光学センサと上記シートの表面との離間距離を算出し、又は上記第1基準信号、上記第2基準信号、上記第1電気信号、及び上記第2電気信号によって表された第2の関数に、上記各信号レベルを代入することによって、当該シートの表面の光の反射率を算出する第5ステップと、を含む算出方法。
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