JP2007330196A - 園芸植物の表示札 - Google Patents

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豊文 牛田
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Abstract

【課題】育成ポットに簡単に取り付けることができ、そして育成ポットに固定されて外れにくくすることができ、かつ簡単な操作によって着脱することができる表示札を提供することを目的とする。
【解決手段】植物の苗又は種子を培養土とともに収容する育成ポットに形成された差込み溝に差し込まれるシート状の表示札1であって、表示シート部1aと、表示シート部の下側に該表示シート部と一体的に先細り形態で形成され、育成ポットの差込み溝に差し込まれる差込みシート部1bとを備え、その差込みシート部は、自身の幅方向において相対向する位置の両側縁に凹状切欠として形成されて育成ポットの差込み溝の両端に係止される一対のストッパ切欠2と、それらストッパ切欠よりも表示シート部側の差込みシート部又は表示シート部下部の少なくとも一方の側縁から差込みシート部の先端に向けて行き止まり形態で形成された切込みスリット3とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、植物の苗を育成するための育成ポットに取り付ける、植物のための表示札に関する。
園芸植物は、育成ポットに培養土をいれて植物の種を蒔いたり幼い苗の植え付けをして、その植物が苗として販売できるまで育成することが行われている。そして、植物の苗が育ち、出荷できるようになると、この育成ポットにその植物の表示札を差し込み、育成ポットで育てられた植物をわかるようにして、その植物の苗を育てた育成ポットごと市場に出荷して販売されている。このとき使われている従来の園芸植物の表示札は、そのまま育成ポットに差し込む単純なものであるため、出荷時の搬送などにおいて、この育成ポットの扱いが乱雑であるとせっかく差し込んだ表示札が抜け落ちて紛失し、その育成ポットの植物が何なのかわからなくなってしまうことがある。また店頭での販売時に、その植物の苗を購入しようとするお客様が、表示札の内容を見るために育成ポットから抜き取り手に取って見ることがあり、その際にどの育成ポットに差し込まれていた表示札かわからなくなることや、表示札が紛失してしまうことがある。特に植物は苗の状態では細かな種類の判断ができないため、重大な欠点となっていた。このような表示札の紛失を防ぐために、表示札を育成ポットにホッチキス留めによって取り付けており、現在ではこの方法が主流となっている。
このようにホッチキスで取り付けることによって確実に表示札の紛失を防ぐことができる。しかし、育成ポットに表示札をホッチキスで留める際には、片手で表示札を支えながらホッチキス留めを行うため、作業効率が悪く作業時間が長くなってしまう問題がある。
このため、特許文献1には、苗育成用容器に差し込まれる表示体の差込部の先端に折り目を付けて苗育成容器の孔に差し込み易くし、そして、差込部に上下方向の長さが幅長より長い舌片部を形成することによって、舌片部の溝に育成用容器の孔が引っ掛かり、抜け取れなくなる表示体が開示されている。
特開平2004−254642号公報 特許第3754062号公報
しかし、ホッチキス留めの表示札や上記特許文献1の表示体では、表示札を間違えて取り付けてしまい取替えの必要性が生じた時や、出荷後に新しい内容の表示札に変更したい場合に取り外しにくい問題がある。例えば、ホッチキス留めの表示札では、ホッチキスの針が取り外しにくく、またホッチキスの針によって怪我をしたり、育成ポット及び育成ポットの植物の根鉢を崩してしまうトラブルが発生する問題がある。また、上記特許文献1の表示体では、舌片部端のスリットが苗育成容器の孔に引っ掛かり孔の縁にくい込んでいるため、取り外す際は舌片部の先端を苗育成容器の孔の位置まで戻し、更に左右の舌片部を孔に嵌め込んで抜き取らなければならない。このため、折り目が付けられている表示体の差込部の先端によって植物の根鉢を崩してしまうだけではなく、苗育成容器に植えられている苗や充填されている土壌をいったん苗育成容器から取り出さなければ取り外すことが難しいといった問題がある。
このため、特許文献2には、育成ポットに差し込まれる表示札の差し込み部の側縁に切欠部を形成し、また、差し込み部の先端に差し込み部を分割する切断部を形成することによって、表示札の分割された先端の切断部の端面が重なる方向に移動して育成ポットの取付け部に挿入され、育成ポットの取付け部に表示札の切欠部が係止する表示札が開示されている。
上記特許文献2の表示札は、表示札の差し込み部の先端が少なくとも2本に分割しているため先端の切断部が重なる方向に移動可能となり、育成ポットに差し込まれるときには、普通の差込動作によって差し込まれて表示札の切欠部が育成ポットの取付け部に固定される。また取り外す際には、表示札の分割された先端の切断部を重なる方向に移動させれば、育成ポットの取付け部に固定されている表示札の切欠部を外して抜き取ることができる。
しかしながら、上記特許文献2の表示札は、差し込み部の先端が少なくとも2本に分割しているため、育成ポットに差し込まれる際に土圧によって先端が分かれて刺さってしまうことがある。このように、育成ポットの取付け部に表示札先端の分割した差し込み部の片側しか挿入されていないと左右の両切欠部が係止されず、表示札が傾いてしまう。また、差し込み部が分割していると分割片の面積が小さいことから強度が弱くなり、土圧によって折れ曲がってしまうこともある。
さらには、表示札は紙や合成樹脂を素材として製造されており、光等が当たると反りやすい性質があることから、一度使用した表示札を再利用する際に、先端が分割していると反り分かれてしまい、育成ポットの取付け部に挿入することが困難となる問題がある。
本発明は、上記問題を鑑みて為されたものであり、育成ポットに簡単に取り付けることができ、そして育成ポットに固定されて外れにくくすることができ、かつ簡単な操作によって着脱することができる表示札を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の園芸植物の表示札は、
植物の苗又は種子を培養土とともに収容する育成ポットに形成された差込み溝に差し込まれるシート状の表示札であって、
植物に関する所定の情報を表示する表示シート部と、
表示シート部の下側に該表示シート部と一体的に先細り形態で形成され、育成ポットの差込み溝に差し込まれる差込みシート部とを備え、
その差込みシート部は、自身の幅方向において相対向する位置の両側縁に凹状切欠として形成されて育成ポットの差込み溝の両端に係止される一対のストッパ切欠と、それらストッパ切欠よりも表示シート部側の差込みシート部又は表示シート部下部の少なくとも一方の側縁から差込みシート部の先端に向けて行き止まり形態で形成された切込みスリットとを含み、
切込みスリットによって差込みシート部が分断されて一対のストッパ切欠の少なくとも一方を含む少なくとも一の弾性片が形成され、
その弾性片が差込みシート部の先端側を基点として一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形可能とされ、
差込みシート部が育成ポットの差込み溝に差し込まれたとき、弾性片の弾性変形を伴って一対のストッパ切欠が育成ポットの差込み溝の両端に係止されることを特徴とする。
上記本発明の園芸植物の表示札によると、表示札の差込みシート部に、切込みスリットによって差込みシート部が分断されて弾性片が形成されることにより、この弾性片が一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形可能となり、育成ポットの差込み溝に差込みシート部を差し込むことができる。また、育成ポットの側面に沿って普通の差込動作によって表示札を育成ポットの差込み溝に差し込むことができ、ストッパ切欠によって育成ポットの差込み溝に固定されるため、取付けが簡単になって作業効率が格段に向上する。
また、培養土と接する育成ポットの内壁に沿って表示札を差し込むことによって表示札を取り付けることができるため、育成ポットに植えられた育成中の植物に対して表示札を取り付けても、表示札の差し込み時に培養土が崩されることなく、また植物の根を傷めることもない。そして、育成ポットに差し込まれた表示札の差込みシート部は培養土の土圧によって均一に育成ポットの内側面に押し付けられ、表示札に外部から力が与えられても、ストッパ切欠と育成ポットの差込み溝との係止部分は動くことができず、係止が外れることはない。
さらに、表示札の差込みシート部に弾性片を形成するための切込みを、切込みスリットとしてスリット状に形成することによって、弾性片が変形するときに弾性片の端面が引っ掛かることなく弾性変形することが可能となる。また、スリット状に形成すると、表示札は外周を加工する簡単な打ち抜き金型を使って打ち抜き加工によって成形することができる。したがって、打ち抜きと切れ目や孔の抜き落としを行う金型と比べて安価に制作でき、打ち抜き加工費が安価となる。特に、孔の抜き落としを行う場合、打ち抜きと孔の抜き落とし加工ができる複雑な金型を用いるか、若しくは、金型を使って打ち抜き加工をした後に更に手作業によって切り屑を取り外さなければならず、作業に時間とコストがかかる。しかし、この構成によって低コストで製造でき、作業効率が格段に向上した。更に、切り屑は表示札の外周に一体となって回収されるため、製品である表示札に切り屑が混ざることがなく、打ち抜いた表示札は特別な点検をすることなくそのまま使用することができる。
また、差込みシート部の両側縁は、自身の先端に向かって中心線に関し対称的かつテーパ状に幅が狭くなる傾斜辺として形成されている。このように形成することで、表示札の差込みシート部の先端が育成ポットの差込み溝に挿入され、さらに続けて差し込まれる時に、差込みシート部を形成する傾斜辺が差込み溝の端に押し付けられ、差込みシート部の弾性片が、差込みシート部の両側縁に形成された一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形する。このため、育成ポットの差込み溝から突き出た差込みシート部の先端に人が手を添えることなく、表示札を差込み溝に押し込む動作だけで差込み溝に差し込むことができ、差込み溝とストッパ切欠とを係止することができるようになった。
また、差込みシート部のストッパ切欠は、各傾斜辺の中間部位の互いに対応する高さに形成され、かつ切込みスリットはその一方の傾斜辺の一方のストッパ切欠より上側部位を起点として差込みシート部の中央側へ湾曲してその差込みシート部の先端部に至る途中を終点として形成されており、これによって差込みシート部の片側にのみ弾性片を備えるように形成している。このため、差込みシート部の片側に形成された弾性片が一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形可能となる。弾性片が形成されていない側の差込みシート部は変形することなく差し込まれるため腰が強く、差込みシート部の強度が損なわれることはない。
また、差込みシート部のストッパ切欠は、各傾斜辺の中間部位の互いに対応する高さに形成され、かつ切込みスリットは双方の傾斜辺の一対のストッパ切欠より上側部位を起点としてそれぞれ差込みシート部の中央側へ寄るように湾曲してその差込みシート部の先端部に至る途中を終点として形成され、これによって差込みシート部の両側にその中心線に関して対称的に弾性片を備えるように形成することもできる。差込みシート部の両側に弾性片が形成されることによって、育成ポットの差込み溝に差し込まれる時に、両側から弾性片が差込みシート部の中央に向けて弾性変形して挿入されるため、スムーズに差し込むことができる。
また、植物の苗又は種子を培養土とともに収容する育成ポットに形成された差込み溝を使って、その育成ポットに差し込まれるシート状の表示札を取り付け取り外す方法であって、表示札は、植物に関する所定の情報を表示する表示シート部と、表示シート部の下側に該表示シート部と一体的に先細り形態で形成され育成ポットの差込み溝に差し込まれる差込みシート部とを備え、その差込みシート部は、自身の幅方向において相対向する位置の両側縁に凹状切欠として形成されて育成ポットの差込み溝の両端に係止される一対のストッパ切欠と、それらストッパ切欠よりも表示シート部側の差込みシート部又は表示シート部下部の少なくとも一方の側縁から差込みシート部の先端に向けて行き止まり形態で形成された切込みスリットとを含み、切込みスリットによって差込みシート部が分断されて一対のストッパ切欠の少なくとも一方を含む少なくとも一の弾性片が形成されており、表示札は育成ポットの容器内側から差込み溝を経て容器外側に向けて差し込まれる時に、弾性片が差込みシート部の先端側を基点として一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形してストッパ切欠が育成ポットの差込み溝に係止するとともに、表示札が抜き取られる時は、育成ポットの差込み溝から露出している差込みシート部の先端を、育成ポットの壁面に沿って弾性片を一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形させる操作によって、表示札を育成ポットの上方に抜き取ることができる。
表示札の差込みシート部に切込みスリットによって弾性片が形成されており、この弾性片が一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形して育成ポットの差込み溝に係止する。一方、この表示札の差込みシート部は、育成ポットの容器の内側から容器の外側に向けて差し込まれており、育成ポットの差込み溝に表示札の差込みシート部のストッパ切欠が係止した状態では、差込みシート部の先端が育成ポットの外側に位置している。このため、育成ポットの側壁に露出している差込みシート部の端を図3の矢印A方向に押すことによって、弾性片を差込みシート部の一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形させれば、差込み溝に係止しているストッパ切欠を外すことができ、そのまま抜き取って育成ポット中の植物の根鉢を崩すことなく表示札を取り外すことができる。
また、育成ポットに差し込まれるシート状の表示札を取り外しやすいものとする表示札の構成として、切込みスリットは、表示シート部下部の相対向する側辺の少なくとも一方の側縁を起点として表示シート部の中央側に向かい差込みシート部の先端部に至る途中を終点として形成され、
その切込みスリットによって形成された弾性片の上端部は、差込みシート部が育成ポットの差込み溝に差し込まれたとき、育成ポットの上端辺と同等の高さか又はその上端辺から突出しているように形成することができる。表示札を育成ポットから取り外す際、育成ポットの差込み溝に係止している差込みシート部の一対のストッパ切欠の間隔を狭めて係止を外す必要がある。このため、弾性片の上端部を育成ポットの上端辺と同等の高さか又はその上端辺から突出するように形成すると、表示札を育成ポットに取り付けた時に、弾性片の上端部は、育成ポットに入れられている培養土に埋まることなく、培養土から突き出ている。よって、弾性片の上端部をつまんで差込みシート部の一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形させる操作によって、表示札を育成ポットの上方に抜き取ることができ、表示札を取り外すことが容易となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の表示札1の正面図である。この表示札1はその上部に植物の名前や、花が咲いたときの状態、その育て方などを記載した表示シート部1aがあり、この表示シート部1aの下側には差込みシート部1bが先細り形態で形成されている。差込みシート部1bには、自身の幅方向において相対向する位置の両側縁に凹状切欠として形成されている一対のストッパ切欠2と、それらストッパ切欠2よりも表示シート部1a側の側縁から差込みシート部1bの先端に向けて行き止まり形態で形成された切込みスリット3とが形成されている。そして、差込みシート部1bの両側縁は、自身の先端に向かって中心線に関し対称的かつテーパ状に幅が狭くなる傾斜辺5によって形成されている。
差込みシート部1bのストッパ切欠2は、傾斜辺5の中間部位の互いに対応する高さに形成されている。なお、一対のストッパ切欠2の間の差込みシート部1bの幅は、育成ポット6(図2)の差込み溝7の幅と同じとなるように設定されている。
切込みスリット3はその一方の傾斜辺5の一方のストッパ切欠2より上側部位を起点として差込みシート部1bの中央側へ湾曲してその差込みシート部1bの先端部に至る途中を終点として形成されている。この切込みスリット3によって、差込みシート部1bの片側にストッパ切欠2を含む弾性片4が形成される。
図2は表示札1を育成ポット6に取り付ける方法を示す図であり、育成ポット6の側壁部には、表示札1が差し込まれる、ほぼ水平の差込み溝7が設けられている。
図3は表示札1を育成ポット6に取り付けた状態を示す斜視図である。育成ポット6には培養土8と、この培養土8に植え付けられた植物9の苗とが入れられており、表示札1が、差込みシート部1bを育成ポット6の培養土8に差し込まれた状態で育成場所から出荷され販売される。この育成ポット6はその植物9の育成に使われるものであり、多数の育成ポット6を並べて培養土8を入れ、植物9の種を蒔いたり幼い苗を植え付けて使用される。この時、複数の植物9の苗を一緒に育てる場合は、その一部に表示札1をつけて育てている植物9が分かるようにしている。そして、市場等に出荷される際に、育成時の表示札1がつけられているものは取り外され、始めから表示札1がつけられていないものとともに、販売のためにその植物の特徴がよくわかる美麗な表示札1が取り付けられる。こうして、表示札1が取り付けられた育成ポット6及び植物9が店頭に並べられる。
図3に示す、表示札1が育成ポット6に取り付けられた状態では、ストッパ切欠2間の差込みシート部1bの幅が育成ポット6の差込み溝7の幅と同じになるように設定されているため、育成ポット6の差込み溝7に差込みシート部1bのストッパ切欠2が係止しており、育成ポット6を搬送する途中などで表示札1が抜け落ちることはない。
育成ポット6の差込み溝7に差込みシート部1bのストッパ切欠2を係止させるには、この差込みシート部1bの先端1cを折り曲げたり湾曲させてその横幅を差込み溝7の幅よりも狭くして挿入しなければならない。このように差込みシート部1bの端を折り曲げたり湾曲させて挿入した場合、差込みシート部1bの厚みを増加させて挿入することになり、植物9の根鉢を構成している培養土8を崩してしまう。しかし、この表示札1には、差込みシート部1bにストッパ切欠2よりも表示シート部1a側の側縁から差込みシート部1bの先端に向けて差込みシート部1bを分断する切込みスリット3によって弾性片4が形成されている。このため、差込みシート部1bの弾性片4が差込みシート部1bの先端側を基点として一対のストッパ切欠2の間隔を狭める向きに弾性変形可能になり、この変形によって差込みシート部1bの一対のストッパ切欠2の幅を育成ポット6の差込み溝7の幅より狭くして挿入することができ、差込みシート部1bのストッパ切欠2を差込み溝7に係止させることができる。そして、この弾性片4の弾性変形はほぼ同一平面上で変形するため、差込みシート部1bの端を折り曲げたり湾曲させて挿入する必要はなく、育成ポット6の側面に沿って差し込まれるため培養土8を崩すようなことはない。また、この差込みシート部1bの先端1cは差込み溝7に対応して一片であり、複数に分割していないため、表示札1を育成ポット6の差込み溝7に差し込む際、差込みシート部1bの先端が分かれて差し込まれてしまうことはない。
本実施形態では、差込みシート部1bの先端に向けて分断している切込みスリット3を、差込みシート部1bの側縁から先端に向けて差込みシート部1bの中央部に形成している。これによって、弾性片4にある程度の面積を持たせることができ、弾性片4が破れて切り取られてしまうことを防ぐことができる。なお、切込みスリット3を、弾性片4の面積が小さくなるように差込みシート部1bの側方寄りに形成することもできる。この場合は、弾性片4は他の部分に比べて面積が小さくなり、弾性片が形成されていない側の差込みシート部側の面積が大きくなることから腰が強くなり、差込みシート部1bの強度を損なうことはなく、育成ポット6に差し込みやすい表示札1となる。
表示札1のストッパ切欠2を育成ポット6の差込み溝7に係止させるための取り付け作業を簡単にするために、差込みシート部1bの、両側縁は、自身の先端に向かって中心線に関し対称的かつテーパ状に幅が狭くなる傾斜辺5として形成されており、少なくとも、ストッパ切欠2よりも先端側の差込みシート部1bの横幅がその先端に行くほど連続して狭くなる形状となっている。
このため、表示札1の差込みシート部1bが培養土8を崩さないように、育成ポット6の側面に沿って差し込まれるときに、差込みシート部1bが変形しない状態で差込みシート部1bの先端1cが育成ポット6の差込み溝7に差し込まれる。さらに表示札1を押し込むと、差込みシート部1bが育成ポット6の差込み溝7の両端を押し広げる力を加えながら差し込まれ、切込みスリット3によって分断された弾性片4が差込みシート部1bの先端側を基点として一対のストッパ切欠2の間隔を狭める向きに弾性変形して差込みシート部1bの横幅が狭められる。そして、ストッパ切欠2が育成ポット6の差込み溝7に位置するまで差し込まれると、差込みシート部1bの一対のストッパ切欠2の間隔を狭める向きに変形していた弾性片4が最初の状態に復帰するため、ストッパ切欠2を差込み溝7に係止することができる。この間の操作は表示札1を差し込む動作だけであり、差込みシート部1bの端を人が手で狭める操作や、あらかじめ差込みシート部1bを折り曲げたり湾曲させておく必要がなく、取り付け作業は大幅な時間短縮が可能となった。また、表示札1を差し込む際の差込みシート部1bの端の動きは育成ポット6の側面に沿った動きであるので、育成ポット6の植物の根鉢を崩す恐れはない。
この種の表示札1は所定の面積からなる紙や合成樹脂を素材とする薄板に表示シート部1aが印刷された後、その外形を打ち抜き金型を使って打ち抜き加工によって切り取られて製造されている。図1に示す表示札1は、育成ポット6の差込み溝7に係止するためのストッパ切欠2や、差込みシート部1bの端を分断する切込みスリット3の形状として、それぞれ所定の幅を持ったスリット状に形成している。このため、表示札1は、複雑な金型や手作業によらなくても、外周を加工する簡単な打ち抜き金型を使う打ち抜き加工によって成形することができ、金型費及び打ち抜き加工費が節減できるようになった。また、打ち抜き加工によって多数の表示札1が作られた残りの切り屑は、孔の抜き落とし加工をしたときのような細片の切り屑はなく一体となって回収されるから、非常に取り扱いやすいものである。なお、スリット状に切断している切断線を、差込みシート部1bの側縁から中央方向に向かってアール状に形成し、さらに、差込みシート部1bの先端に向けて湾曲させた形態で形成すると、切り屑を一体として回収し易くなる。
上記の説明のように、この表示札1の構造によれば、表示札1は育成ポット6に簡単に取り付けることができ、また、育成ポット6に完全に固定されて抜けなくなる構造であるが、この固定された表示札1に、簡単な操作を行うことで取り外しが可能となる特徴がある。
即ち、表示札1が育成ポット6に取り付けられた状態では、図3に示すように表示札1の差込みシート部1bの先端1cは育成ポット6の外側に露出している。この露出している差込みシート部1bの先端1cを取扱者は手で図3の矢印Aの方向に動かして、弾性片4を差込みシート部1bの一対のストッパ切欠2の間隔を狭める向きに弾性変形させる。これによって、差込みシート部1bの横幅を育成ポット6の差込み溝7の横幅よりも狭くして差込み溝7に係止しているストッパ切欠2を外すことができ、表示札1はそのまま育成ポット6の上方に抜き取ることができる。このときも表示札1は育成ポット6の側壁に沿って抜き取られるため、育成ポット6の植物9に与える影響はほとんどない。
次に、本発明の別の実施形態について説明する。ここで、上記実施形態と同様の部材は、同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、第2実施形態における正面図である。この構成では、差込みシート部1bの切込みスリット30は双方の傾斜辺5の一対のストッパ切欠2より上側部位を起点としてそれぞれ差込みシート部1bの中央側へ寄るように湾曲してその差込みシート部1bの先端部に至る途中を終点として形成されている。これによって差込みシート部1bの両側にその中心線に関して対称的に弾性片40を備えている。このように、切込みスリット30を差込みシート部1bの両側部に2箇所形成することによって、弾性片40が差込みシート部1bの両側に2箇所形成される。そして育成ポット6の差込み溝7に差し込んでストッパ切欠2を係止させる際、この差込みシート部1bの左右に形成された弾性片40の端面が左右から中央に向かって一対のストッパ切欠2の間隔を狭める向きに弾性変形する。育成ポット6の差込み溝7の幅は、表示札1のストッパ切欠2の間の幅と同じとなるように設定されているため、ストッパ切欠2を差込み溝7に係止させるためには差込みシート部1bの幅を狭くして挿入する必要がある。しかし、弾性片40の端面が差込みシート部1b左右から中央方向に向かって弾性変形することによって、弾性片40の移動が少ない動きで幅を狭くすることができ、少ない力で表示札1を差込み溝7に差し込むことができる。
また、第3実施形態として、図5に示すように、切込みスリット31は、表示シート部1a下部の相対向する側辺の一方の側縁を起点として表示シート部1aの中央側に向かいさらに差込みシート部1bの先端部に至る途中を終点として形成され、その切込みスリット31によって形成された弾性片41の上端部41aは、差込みシート部1bが育成ポット6の差込み溝7に差し込まれたとき、育成ポット6の上端辺6aから突出しているように形成されている。この構成によれば、表示札1を育成ポット6に取り付けた時に、弾性片41の上端部41aは、育成ポット6に入れられている培養土8に埋まることなく、培養土8から突き出ている。このため、表示札1を育成ポット6から取り外す際、この弾性片41の上端部41aをつまんで差込みシート部1bの一対のストッパ切欠2の間隔を狭める向き、すなわち図5に示すBの方向に押すことによって、この部分がレバーの役割を果たし、弾性片41を弾性変形させてストッパ切欠2の係止を容易に外すことができる。そして、表示札1を育成ポット6の上方に抜き取ることができる。
育成ポット6で苗や種から育成された植物9は、時期がくれば大量に出荷される。この大量の出荷にともなう表示札1の差込作業が手作業で行われる現況において、人為的なミスで表示札1の付け間違いが起こることはやむを得ないことである。このため、間違えて取り付けられた表示札1の取替えの必要性が時々発生している。また、従来では育成時の判別のための情報が記載された表示札1が差し込まれたまま出荷待ち状態や出荷された際に、表示札1の内容を、より購入者にアピールできる内容の表示札1に変更したい要求もある。しかし、このような表示札1の取替えは、植物9の苗に与える影響を心配して細心の注意をはらって行わなければならなかった。しかし、この表示札1であれば育成ポット6に植えられた植物9の苗に影響を与えることなく、極めて簡単に表示札1の取替えができるようになり、生産者にも販売者にも取り扱いやすい園芸植物の表示札を提供できるようになった。
また、この表示札1が取り付けられた育成ポット6を購入した消費者においては、購入後、この表示札1を取り外すことが行われる。この時、ホッチキス留めによって取り付けられた表示札では、無理に引っ張って、表示札や育成ポット6を壊したり、植物9の培養土8を崩してしまい、更にはホッチキスの針を外すときに怪我をする心配もあった。また、舌片部を有し折り曲げて取り付けられる従来の表示札では、折り目が付けられている先端によって植物の根鉢を崩してしまうだけでなく、土壌をいったん取り出さなければ表示札を取り外すことが難しい。しかし、本発明の表示札1であれば少し手を沿えるだけで簡単に取り外すことができ、非常に取り扱い易いものとなった。
さらに、表示札1の先端1cが分割していないために、差し込む際に先端が分かれて差し込まれることはなく、スムーズに育成ポット6の差込み溝7に取り付けることができるものとなった。すなわち、表示札1は紙や合成樹脂を素材として製造されており光等が当たると反りやすい性質から、表示札1の先端1cが複数片に分割していると反り分かれてしまうことがある。このように分割した先端が反り分かれていると、表示札1を再利用して育成ポット6に取り付ける際、育成ポットに係止するための切欠を有する分割片を揃えて育成ポット6の差込み溝7に挿入することが困難となる。そして、切欠を有する片のうち一片しか差込み溝7に挿入されないと表示札1を育成ポット6の差し込み溝7に係止することができない。しかし、本発明の表示札1によれば、表示札1の先端1cを分割させることなく育成ポットの差込み溝7の幅に合わせて表示札1の差込みシート部1bの幅を狭めて差し込むことができる構成となっており、差込み溝7に対応して一片の差込みシート部1bとして挿入するため、簡単な操作で着脱可能な表示札となった。
この発明の表示札の正面図。 表示札を育成ポットに取り付ける方法を示す図。 表示札を育成ポットに取り付けた状態を示す斜視図。 第2実施形態の表示札の正面図。 第3実施形態の表示札を育成ポットに取り付けた状態を示す正面図。
符号の説明
1 表示札
1a 表示シート部
1b 差込みシート部
1c 差込みシート部の先端
2 ストッパ切欠
3 切込みスリット
4 弾性片
5 傾斜辺
6 育成ポット
7 差込み溝
8 培養土
9 植物

Claims (5)

  1. 植物の苗又は種子を培養土とともに収容する育成ポットに形成された差込み溝に差し込まれるシート状の表示札であって、
    前記植物に関する所定の情報を表示する表示シート部と、
    前記表示シート部の下側に該表示シート部と一体的に先細り形態で形成され、前記育成ポットの差込み溝に差し込まれる差込みシート部とを備え、
    その差込みシート部は、自身の幅方向において相対向する位置の両側縁に凹状切欠として形成されて前記育成ポットの差込み溝の両端に係止される一対のストッパ切欠と、それらストッパ切欠よりも前記表示シート部側の差込みシート部又は前記表示シート部下部の少なくとも一方の側縁から前記差込みシート部の先端に向けて行き止まり形態で形成された切込みスリットとを含み、
    前記切込みスリットによって前記差込みシート部が分断されて前記一対のストッパ切欠の少なくとも一方を含む少なくとも一の弾性片が形成され、
    その弾性片が前記差込みシート部の先端側を基点として前記一対のストッパ切欠の間隔を狭める向きに弾性変形可能とされ、
    前記差込みシート部が前記育成ポットの差込み溝に差し込まれたとき、前記弾性片の弾性変形を伴って前記一対のストッパ切欠が前記育成ポットの差込み溝の両端に係止されることを特徴とする園芸植物の表示札。
  2. 前記差込みシート部の両側縁は、自身の先端に向かって中心線に関し対称的かつテーパ状に幅が狭くなる傾斜辺として形成されている請求項1に記載の園芸植物の表示札。
  3. 前記差込みシート部のストッパ切欠は、前記各傾斜辺の中間部位の互いに対応する高さに形成され、かつ前記切込みスリットはその一方の傾斜辺の前記一方のストッパ切欠より上側部位を起点として前記差込みシート部の中央側へ湾曲してその差込みシート部の先端部に至る途中を終点として形成されており、これによって前記差込みシート部の片側にのみ前記弾性片を備える請求項1又は2に記載の園芸植物の表示札。
  4. 前記差込みシート部のストッパ切欠は、前記各傾斜辺の中間部位の互いに対応する高さに形成され、かつ前記切込みスリットは双方の傾斜辺の前記一対のストッパ切欠より上側部位を起点としてそれぞれ前記差込みシート部の中央側へ寄るように湾曲してその差込みシート部の先端部に至る途中を終点として形成され、これによって前記差込みシート部の両側にその中心線に関して対称的に前記弾性片を備える請求項1又は2に記載の園芸植物の表示札。
  5. 前記切込みスリットは、前記表示シート部下部の相対向する側辺の少なくとも一方の側縁を起点として表示シート部の中央側に向かい前記差込みシート部の先端部に至る途中を終点として形成され、
    その切込みスリットによって形成された前記弾性片の上端部は、前記差込みシート部が前記育成ポットの差込み溝に差し込まれたとき、前記育成ポットの上端辺と同等の高さか又はその上端辺から突出している請求項1又は2に記載の園芸植物の表示札。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015019602A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 株式会社東海化成 育苗ポット

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