JP2007327417A - 燃料遮断弁 - Google Patents

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健一郎 金子
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Abstract

【課題】燃料に混入した気泡の侵入を防止することで、気泡に起因する弁体の作動遅れを防止する。
【解決手段】底部材37の下端である開口部39bでもって満タン液位を定めることができるタイプの燃料遮断弁10において、開口部39bを水平方向に対して所定の角度だけ傾斜するよう形成し、この開口部39bに燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタ100を設けた構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
従来、燃料タンクの上部には、燃料の蒸発ガスをキャニスタへ逃すための接続通路が設けられており、この接続通路に、燃料遮断弁が装着されている。燃料遮断弁は、弁室内に燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートを収納しており、このフロートの上部に弁座を開閉する弁体を備えた構成が一般的である。燃料タンクの燃料液位が上昇すると、フロートが浮力を増大してフロートと一体に弁体が上昇することで接続通路が閉じて、燃料の外部への流出が防止される。
こうした燃料遮断弁では、燃料に混入したゴミ等の異物が侵入することを防止するために、燃料遮断弁全体をフィルタで覆ったり、本体下部の液孔にフィルタを設けた構成が提案されている(特許文献1、2)。
実開昭63−166656号公報 実開昭63−155728号公報
しかしながら、上記従来の燃料遮断弁では、給油時において燃料に混入した気泡のせいで弁体の作動が遅れ、接続通路より燃料が漏れ出てしまう問題が発生した。給油時においては、給油口から巻き込んだ大気やインレット(燃料注入管)中で発生した気泡が燃料タンク内の燃料中に大量に混入する。気泡は、上述したゴミ等の異物の侵入を防止するフィルタでは通過して弁室内に侵入する。気泡を多く含んだ燃料の場合、フロートに発生する浮力が低下してしまうことから、フロートは適切な大きさの浮力を発生し得ない。この結果、上記弁体の作動遅れを引き起こす。
本発明は、燃料に混入した気泡の侵入を防止することで、気泡に起因する弁体の作動遅れを防止することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の第1の燃料遮断弁は、
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内と上記接続通路とを連通する弁室を形成し、上記燃料タンク内の燃料液位が所定液位に達したときに、上記弁室から上記燃料タンク内へ開く開口部を上記燃料液位でもって塞ぐことにより、上記燃料タンク内の圧力と上記弁室内の圧力との差圧を増大させるケーシングと、
上記弁室に収納され、上記弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、
上記フロートが昇降することで上記接続通路を開閉する弁体と、
上記ケーシングの開口部に設けられ、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタと
を備えることを特徴とする。
上記構成の本発明の第1の燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給されて燃料タンク内の燃料液位が所定液位に達すると、開口部が上記燃料液位でもって塞がれることによって、燃料タンク内の圧力が上昇して、燃料タンク内の圧力と上記弁室内の圧力との差圧が増大する。この差圧により、燃料タンク内から弁室内に燃料が流れ込む。この流入した燃料により、フロートが浮力により上昇すると、フロートと一体に弁体も上昇する。そして、弁体の上昇により、接続通路を閉じることで、燃料タンクを外部に対して遮断し、燃料タンクから外部へ燃料が流出するのを防止する。
さらに、ケーシングの開口部には、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタが設けられていることから、フロートを収容する弁室への気泡の侵入を抑制することができる。特にこの種の燃料遮断弁の構成では、上述したように燃料タンク内の圧力と上記弁室内の圧力との差圧を利用して燃料タンク内から弁室内に燃料を急激に流入させるために、その急激な液体燃料の流れに巻き込まれて、周辺の気泡が大量に弁室に流れ込もうとするが、上述したフィルタにより、弁室への気泡の侵入を十分に抑制することができる。このために、気泡を原因としてフロートに発生する浮力が低下して弁体の作動が遅れることを防止することができる。したがって、接続通路から燃料が漏れ出ることを防止することができる。
上記ケーシングは、上記弁室を形成するケーシング本体と、上記ケーシング本体の下部に設けられ、下端に上記開口部を備える筒状の底部材とを備えた構成としてもよい。この構成によれば、給油時のオートストップを働かせる満タン液位を、底部材の下端である開口部でもって定めることができる。
上記底部材の下端に開口部を備えた構成において、上記フィルタは、主要な面が水平方向に対して傾斜するように設けられている構成としてもよい。この構成によれば、燃料に混入している気泡は傾斜したフィルタの表面を伝って導入通路の外側に流れていくことになる。したがって、より一層確実に、弁室への気泡の侵入を防止することができる。
本発明の第1の燃料遮断弁において、上記開口部は、上記ケーシング(20)の側部に設けられた構成としてもよい。この構成によれば、給油時のオートストップを働かせる満タン液位を、開口部の位置でもって定めることができる。また、開口部に設けられるフィルタは、面に沿った方向が垂直となることから、気泡がフィルタの表面を伝って導入通路の外側に流れていくことになる。したがって、より一層確実に、弁室への気泡の侵入を防止することができる。
本発明の第2の燃料遮断弁は、
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内と上記接続通路とを連通する弁室を形成し、開口部でもって上記燃料タンク内と上記弁室とを連通するケーシングと、
上記弁室に収納され、燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、
上記フロートが昇降することで上記接続通路を開閉する弁体と、
上記ケーシングの開口部に設けられ、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタと
を備え、
上記フィルタは、
主要な面が水平方向に対して傾斜するように設けられている、
ことを特徴とする。
この構成によれば、給油時に燃料タンク内の燃料液位が上昇すると、開口部から燃料が流れ込みフロートが浮上する。そうしてそのフロートの上昇を受けて弁体が動作することで、燃料タンク内と外部とを連通遮断する。さらに、開口部に設けられたフィルタは、燃料に混入している気泡の侵入を抑制する。特にフィルタは、その主要な面が水平方向に対して傾斜するように設けられていることから、燃料に混入している気泡は、傾斜したフィルタの表面を伝ってケーシングの外側に流れていく。したがって、本発明の第2の燃料遮断弁によれば、弁室への気泡の侵入を確実に防止することができる。
上述した本発明の第1および第2の燃料遮断弁において、上記フィルタは、網状部材としてもよい。このとき、網状部材の網目の大きさ、すなわち隣り合う縦線(あるいは横線)間の幅は、1mm以下としてもよい。この構成によれば、気泡の侵入を十分に阻止することができる。また、上述した本発明の第1および第2の燃料遮断弁において、上記フィルタは、多孔質部材としてもよい。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
A.第1実施例
(1)燃料タンクFTの概略構成
図1は自動車の燃料タンクの給油装置を示す概略構成図である。図示するように、燃料タンクFTは、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)から形成されたバリア層と、ポリエチレン(PE)から形成された外層とを備えている。燃料タンクFTの上部には、燃料注入管IPが接続されている。この燃料注入管IPは、燃料キャップにより開閉される注入口IPaを備えており、この注入口IPaを通じて給油ガンから燃料が燃料タンクFTに供給される。また、燃料タンクFTの上部のタンク上壁FTaには、取付穴FTcが形成されており、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTcに突入した状態で取り付けられている。燃料遮断弁10は、キャニスタ連通管CPを介してキャニスタCTに接続されている。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンク内の燃料が所定液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制してオートストップを機能させるものである。以下、燃料遮断弁10の各部の構成および作用について説明する。
(2)燃料遮断弁10の各部の構成
図2は本発明の第1実施例に係る燃料遮断弁10を示す断面図である。図示するように、燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング70とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底部材37と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底部材37とにより囲まれたスペースが弁室30Sになっており、この弁室30Sにスプリング70に支持されたフロート機構50が収納されている。
図3は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング本体30は、天井壁部31と、側壁部32とにより囲まれたカップ形状であり、その下部を開口30aとしている。天井壁部31の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部31aが形成されており、この通路形成突部31aに接続通路31bが貫通形成されている。接続通路31bの弁室30S側は、シール部31cになっている。側壁部32には、燃料タンクFT内と弁室30Sとを接続する第1連通孔32aが形成されている。また、側壁部32の内壁には、フロート機構50をガイドするためのケース側ガイド部34が周方向に4カ所リブ形状で設けられている。ケース側ガイド部34は、ケーシング本体30の下部に形成された下ガイドリブ34aと、下ガイドリブ34aより軸心側へ形成された上ガイドリブ34bとを備えている。
底部材37は、ケーシング本体30の開口30aの一部を閉じるとともに、弁室30S内に燃料蒸気および液体燃料を導入するための部材である。底部材37は、底板38と、円筒部39とを一体に形成し、底板38の外周部でケーシング本体30の下端に溶着されている。底板38には、流通孔38a,38bが形成され、またスプリング70の下端を支持するためのスプリング支持部38cが形成されている。円筒部39は、導入通路39aを形成しており、下端の開口部39bから取り込んだ燃料蒸気および液体燃料を流通孔38aを通じて弁室30S内に導く。
図4は、底部材37の開口部39b付近を示す斜視図である。図示するように、開口部39bは、水平方向に対して所定の角度(例えば、20度)だけ傾斜して形成されており、その開口部39bには、フィルタ100が張設されている。フィルタ100は、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するものであり、この実施例では網状部材(メッシュ)である。網状部材は、樹脂製のもので、具体的にはポリエチレンを材料とするものである。網状部材の網目の大きさは、燃料に混入された気泡の侵入を抑制することのできる程度に微細なものであり、好ましくは1mm以下のものである。気泡の大きさは1〜2mmほどであることから、1mm以下の大きさとした。
なお、網状部材は、ポリエチレン製に換えて、POM、PPS、PA等の他の樹脂製とすることができ、また、樹脂製に換えて、ステンレス等の金属製とすることもできる。さらに、樹脂製、金属製に換えて、耐食性に優れた他の材料を用いた構成とすることもできる。フィルタ100である網状部材の開口部39bへの固定の方法は、開口部39bを熱カシメして固定する。なお、熱カシメによる固定方法以外にも、超音波や振動等による溶着、接着剤による接着、ハメ込み等、各種の方法に換えることもできる。
図2に戻って、蓋体40は、蓋本体41と、蓋本体41の中央から側方へ突出した管体部42と、蓋本体41の外周に形成されたフランジ43とを備え、これらを一体に形成している。管体部42には、蓋側通路42aが形成されており、この蓋側通路42aの一端は、接続通路31bを通じてケーシング本体30の弁室30Sに接続され、他端はキャニスタ連通管CPに接続される。蓋本体41の下部には、ケーシング本体30の外周部の上端を溶着する内部溶着端43aが形成されており、フランジ43の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される外側溶着部43bが形成されている。
フロート機構50は、再開弁特性を向上させた2段の弁構造であり、フロート52と、フロート52の上部に配置された弁体60とを備えている。フロート52は、第1フロート部53と、第2フロート部54とを備え、これらを一体に組み付けている。第1フロート部53は、第1フロート本体53aを備えている。第2フロート部54は、円筒形状であり、収納穴54aを有する第2フロート本体54bを備えている。この収納穴54aに第1フロート部53が嵌挿されることにより第1フロート部53と一体化している。上記第1フロート本体53aの外周部の段部は、スプリング支持部53bとなっており、スプリング70の上端を支持している。スプリング70は、第1フロート部53と第2フロート部54との間のスペースであるスプリング収納間隙52a(図2)の間に配置され、底部材37のスプリング支持部38cとの間にスプリング70を掛け渡している。
図5はフロート52、弁体60を構成する第1弁部61および第2弁部65を分解して示す斜視図、図6は弁体60の付近を示す断面図である。第1フロート本体53aの上部には、弁支持部55が突設されている。弁支持部55は、弁体60を首振り可能に支持する部位であり、円柱状の突起である支持突部56を備えている。支持突部56の上面は、平面である支持面56aになっている。また、弁支持部55の外周部には、弁体60を抜止するための環状突部57が形成されている。
弁体60は、第1弁部61と、第2弁部65とを備え、フロート52の弁支持部55に昇降可能かつ首振り可能に支持されている。第1弁部61は、有底の円筒形状である弁本体62と、弁本体62に取り付けられるシート部材64とを備えている。弁本体62は、上面部62aと、上面部62aの外周部から突設された円筒形状の側壁62bとを備え、その内側スペースが支持孔62cになっている。上面部62aの中央部には、シート部材64を取り付けるための取付部62dが形成されている。また、弁本体62の上部の外周部には、支持孔62cを外部に接続するための通気孔62eが4箇所形成されている。図6に示す側壁62bの内周壁には、リブ状のガイド部62fが周方向に等間隔で4箇所上下方向に突設されており、第2弁部65を昇降可能にガイドする。また、側壁62bの内周壁には、第2弁部65と係合するための係合爪62gが弾性変形可能に形成されている。
シート部材64は、シール部31cに着離するシート部64aと、シート部64aの中央部を貫通して支持孔62cに接続される接続孔64bと、接続孔64bの下端部に形成されたシート部64cと、接続孔64bの外周部に形成された取付部64dとを備え、ゴム材料により一体成形されている。シート部材64は、取付部64dで弁本体62の取付部62dに圧入することで装着されており、シート部64aが弁本体62の上面部62aに対して間隙を有することで、シール部31cに着座するときに弾性変形してシール性を高めている。
第2弁部65は、円筒形状の第2弁本体66を備えている。第2弁本体66には、下方を開放した有底筒となったガイド部66aが形成されている。ガイド部66aは、支持突部56に所定間隙を隔てて挿入されることによりフロート52に対して第2弁部65の大きな傾きを防止している。ガイド部66aの上面中央部に、下方に向けてわずかに湾曲した凸形状の被支持部66bが形成されている。被支持部66bは、フロート52の支持面56a上に載置されることにより、第2弁部65が支持部55aを支点として首振り可能に支持されている。
また、第2弁本体66の上面には、第2シール部66cが形成されており、この第2シール部66cは、第1弁部61のシート部64cに着離することにより接続孔64bを開閉するように形成されている。第2弁本体66の下部には、抜止爪66dが4箇所形成されており、第1弁部61の係合爪62gに係合することにより、第1弁部61を第2弁部65に対して昇降可能に支持している。第2弁本体66の内壁には、係合爪66eが形成されており、フロート52の環状突部57に係合することにより、第2弁部65がフロート52に対して昇降可能に支持および抜止されている。
また、弁体60の重心は、被支持部66bより下方に設定されている。このための構成として、第1弁部61および第2弁本体66がそれぞれ円筒形状であり、支持面56aに支持される被支持部66bより下方に延設されている。さらに、フロート52の環状突部57と弁体60の底面には、スプリング68が介在し、フロート52がスプリング68を介して弁体60を支持している。
図7はフロート機構50の作用を説明する説明図である。図7に示すように車両の傾斜などにより矢印の方向へフロート52が傾いたとする。第2弁部65は、湾曲した凸形状である被支持部66bがフロート52の平面である支持部55aにより1点支持されているので、ヤジロベーのようにバランスをとり、第1弁部61のシート部材64は、水平姿勢を維持する。
(3)燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図2に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、円筒部39の開口部39bから導入通路39aを経て、流通孔38a,38bから弁室30S内に流入する。さらに、燃料蒸気は、弁室30Sから接続通路31b、蓋側通路42aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンクFT内の燃料液位が、傾斜した開口部39bの最も高い位置(以下、この位置を「所定液位」と呼ぶ)FL1に達すると、燃料は開口部39bを完全に塞ぐことにより、燃料タンクFTのタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなり、液体燃料が導入通路39a、流通孔38a,38bを通じて、弁室30Sに流れ込み、燃料液位が弁室30S内を上昇する。
そして、図8に示すように、弁室30S内の燃料液位が高さh0に達すると、フロート52の浮力およびスプリング70の荷重による上方への力と、フロート機構50の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回りフロート機構50が一体になって上昇して、弁体60のシート部材64がシール部31cに着座して接続通路31bを閉じる。このとき、燃料注入管IP内に燃料が溜まり、給油ガンに燃料が触れると、オートストップを働かせる。これにより、燃料タンクFTへの給油の際等に、燃料タンクFTから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンクFT内の燃料が消費されて、燃料液位が低下すると、フロート52は、その浮力を減少して下降する。フロート52の下降により、図9に示すように、フロート52の環状突部57と第2弁部65の係合爪66eとの係合を介して、フロート52は、第2弁部65を引き下げる。これにより、第2シール部66cは、シート部64cから離れて、接続孔64bを開く。接続孔64bの連通により第1弁部61の下方の圧力は、接続通路31bの付近と同じ圧力になる。そして、抜止爪66dと係合爪62gとの係合を介して、第2弁部65は第1弁部61も引き下げる。そして、第1弁部61が下降することで、シート部材64がシール部31cから離れて、接続通路31bが開かれる。このように、第2弁部65および第1弁部61による2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。このとき、シート部64cが第2シール部66cから離れて通路面積を小さくした接続孔64bが最初に連通するから、第1弁部61の下部の圧力が低減されて第1弁部61の閉弁方向の力が小さくなり、よって再開弁特性に優れている。
(4)実施例の作用・効果
以上のように構成された本実施例によれば、給油により燃料タンク内の燃料液位が開口部39bを完全に塞ぐ所定液位FL1を越えると、燃料タンクFTのタンク内圧が上昇するので、オートストップを働かせることができる。すなわち、本実施例は、フロート52を収納する弁室30Sを形成するケーシング本体30の下部に円筒状の底部材37が溶着されており、この底部材37の下端である開口部39bでもって満タン液位を定めることができる。燃料液位がフロートの作動完了位置まで上がって始めて満タンを検知する古いタイプの燃料遮断弁では、給油流量の変化によりその検知位置が早くなったり遅くなったりバラツキが大きかったが、本実施例によれば、底部材37の下端である開口部39bでもって満タン液位を定めることができることから、検知精度を高めることができる。
また、本実施例によれば、開口部39bに、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタ100が設けられていることから、フロート52を収容する弁室30Sへの気泡の侵入を抑制することができる。図1に示すように、給油時においては、給油口から巻き込んだ大気や燃料注入管IP中で発生した気泡BBが燃料タンクFT内の燃料中に大量に含まれる。特に図示するように、燃料タンクFTにおいて燃料注入管IPの接続口IPbに近い側に燃料遮断弁10が設けられている場合、その気泡BBを多く含むことになる。こうした場合にも、前述したように弁室30S内へ気泡が侵入することを防ぐことができる。このために、気泡を原因としてフロートに発生する浮力が低下して弁体60の作動が遅れることを防止することができる。したがって、接続通路31bから燃料が漏れ出ることを防止することができる。
本実施例のように、底部材37の下端である開口部39bでもって満タン液位を定めることができるタイプの燃料遮断弁10においては、燃料液位が満タン液位に達するとタンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなって、液体燃料が弁室30S内に即座に流れ込むが、こうした場合、その急激な液体燃料の流れに巻き込まれて、周辺の気泡が大量に弁室30Sに流れ込もうとする。このために、弁体60の作動遅れがより大きなものとなる虞があった。しかしながら、本実施例の場合、開口部39bに燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタ100が設けられていることから、フロート52を収容する弁室30Sへの気泡の侵入を抑制することができ、弁体60の作動遅れを十分に防止することができる。
さらにこの実施例では、開口部39bが水平方向に対して傾斜して形成されていることから、フィルタ100は水平方向に対して傾斜して設けられることになる。このために、図10に示すように、気泡BBはフィルタ100としての網状部材の網目を伝って導入通路39aの外側に流れていくことになる。したがって、より一層確実に、弁室30Sへの気泡の侵入を防止することができる。なお、本実施例では、フィルタ100の傾斜角度は前述したように水平方向に対して20度としていたが、これに限る必要はなく、0度を上回り90度を下回る範囲あるいは0度を下回り−90度を上回る範囲の角度であればいずれの角度とすることもできる。
なお、この実施例では、開口部39bにフィルタ100が設けられていることから、気泡はもとより、ゴミ等の異物の侵入も防止することができる。したがって、シール部にゴミが付着することも少なくなり、シール不良を防止することもできる。
フィルタ100としての網状部材の網目の大きさをどの程度とすることが好ましいかを実験的に調べたので次に説明する。図11は、網状部材の網目の大きさを様々に変えたときに、気泡の侵入を十分に回避できるか否かを示すグラフである。このグラフにおいては、網状部材の網目の大きさは、600μm、800μm、1000μm、1500μmの4通りが用意されており、それぞれに対して、気泡の侵入を十分に回避できるか否か、フィルタ100を設けたことにより大きな圧損は生じないか否かが示されている。なお、ここでいう網目の大きさとは、隣り合う縦線(あるいは横線)間の幅である。
このグラフに示すように、網目の大きさが600μm、800μm、1000μmの場合には、気泡の侵入を十分に回避することができ、網目の大きさが1500μmとなると、気泡の侵入を十分に回避することはできない。また、網目の大きさが600μm〜1500μmの範囲内のいずれであっても大きな圧損を生じることはない。したがって、フィルタ100の網目の大きさは、1mm以下とすることが好ましい。
(5)第1実施例の変形例
上記第1実施例の変形例について次に説明する。
〈1〉図12は、第1の変形例の燃料遮断弁に備えられる底部材37−1の開口部39b−1付近の断面図である。図13は、その開口部39b−1に装着されるフィルタ100−1の斜視図である。上記第1実施例では、底部材37の下方の開口部39bを水平方向に対して傾斜した構成としていたが、これに換えて、この変形例では、図12に示すように、底部材37−1の下方の開口部39b−1を水平方向とし、その上で、開口部39b−1に以下に示すフィルタ100−1を設けた。フィルタ100−1の開口部39b−1への固定は、熱カシメや溶着等による。両図に示すように、このフィルタ100−1は、側面100−1aが円筒形で、上端100−1bが水平方向の切断面で開口され、下方が水平方向に対して所定の角度に傾斜した面(以下、傾斜面と呼ぶ)100−1cで閉じている形状をしており、全体は第1実施例のフィルタ100と同様な材質からなる網状部材である。
この構成によれば、開口部39b−1が水平方向となっている従来の燃料遮断弁をそのまま用いて、この開口部39b−1に対してこの変形例のフィルタ100−1を装着するだけで、第1実施例と同様な効果を得ることができる。特に、この第1の変形例では、フィルタ100−1は、その主要な面である傾斜面100−1cが、水平方向に対して傾斜した構成となっていることから、第1実施例と同様に、気泡は傾斜面100−1cの網目を伝って外側に流れていくことになる。したがって、第1実施例と同様に、一層確実に、弁室への気泡の侵入を防止することができる。
〈2〉図14は、第2の変形例の燃料遮断弁に備えられる底部材37−2の開口部39b−2付近の断面図である。第2の変形例の燃料遮断弁は、上記変形例(1)と同様に、底部材37−2の下方の開口部39b−2を水平方向とした上で、その開口部39b−2に円錐状のフィルタ100−2を設けた構成である。フィルタ100−2の開口部39b−2への固定は、熱カシメや溶着等による。この構成によれば、開口部39b−2が水平方向となっている従来の燃料遮断弁をそのまま用いて、この開口部39b−2に対してこの変形例のフィルタ100−2を装着するだけで、第1実施例と同様な効果を得ることができる。特に、この第2の変形例では、フィルタ100−2は、円錐形の傾斜面100−2aが、水平方向に対して傾斜した構成となっていることから、第1実施例と同様に、気泡は傾斜面100−2aの網目を伝って方向を問わずに(全周に)外側に流れていくことになる。したがって、第1実施例と同様に、一層確実に、弁室への気泡の侵入を防止することができる。
〈3〉図15は、第3の変形例の燃料遮断弁に備えられる底部材37−3の開口部39b−3付近の斜視図である。図16は、その開口部39b−3付近の断面図である。上記第1実施例では、底部材37の下方の開口部39bは、水平方向に対して所定の角度で傾斜した面で切断された形状をしているが、この変形例では、両図に示すように、底部材37−3の下方の開口部39b−3は、山形となる2つの面で切断された形状をしている。その上で、開口部39b−3の切断面に沿ってフィルタ100−3を張設した。フィルタ100−3の開口部39b−3への固定は、熱カシメや溶着等による。フィルタ100−3は、第1実施例のフィルタ100と同様な材質からなる網状部材である。
この構成によれば、第1実施例と同様な効果を得ることができる。特に、この第3の変形例では、フィルタ100−3は、その主要な面である山形の2つの面は水平方向に対して傾斜した構成となっていることから、第1実施例と同様に、気泡はフィルタ100−3の網目を伝って外側に流れていくことになる。したがって、第1実施例と同様に、一層確実に、弁室への気泡の侵入を防止することができる。
〈4〉図17は、第4の変形例に係る燃料遮断弁10−4を示す断面図である。上記第1実施例では、底部材37の下方の開口部39bを水平方向に対して傾斜した構成としていたが、これに換えて、この変形例では、図17に示すように、底部材37−4の下方の開口部39b−4を水平方向とし、その上で、開口部39b−4に平らなフィルタ100−4を張設した。フィルタ100−4の開口部39b−4への固定は、第1実施例と同様に熱カシメや溶着等による。フィルタ100−4は、第1実施例のフィルタ100と同様な材質からなる網状部材である。その他の構成は第1実施例と同様な構成である。
この構成によれば、開口部39b−4が水平方向となっている従来の燃料遮断弁をそのまま用いて、この開口部39b−4に対してこの変形例のフィルタ100−4を装着するだけで、気泡を原因としてフロートに発生する浮力が低下して弁体の作動が遅れることを防止することができる。したがって、接続通路31bから燃料が漏れ出ることを防止することができる。上記第1実施例では、傾斜したフィルタ100の傾斜面100cを伝って気泡を外側に流す作用を奏していたが、これに対して、この第4の変形例では、こうした作用を奏しない。しかしながら、この第4の変形例の燃料遮断弁10−4の構成においては、第1実施例の燃料遮断弁10と同様に、燃料液位が満タン液位(所定液位FL1)に達するとタンク内圧が上昇してタンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなって、液体燃料が弁室30S内に即座に流れ込むことから、その急激な液体燃料の流れに巻き込まれて、周辺の気泡が大量に弁室に流れ込もうとするところ、上述したように開口部39b−4にフィルタ100−4が設けられていることから、その気泡の侵入を阻止することができ、その効果は大きい。したがって、上述したように、気泡を原因としてフロートに発生する浮力が低下して弁体の作動が遅れることを防止することができる効果を奏する。
B.第2実施例
本発明の第2実施例について次に説明する。図18は本発明の第2実施例に係る燃料遮断弁10−5を示す断面図である。図19は、燃料遮断弁10−5に備えられるケーシング20−5の側部を示す斜視図である。この第2実施例の燃料遮断弁10−5は、第1実施例と同様に、燃料タンクFTの上部、特に、燃料注入管(図示せず)の接続口に近い側に設けられている。この燃料遮断弁10−5は、第1実施例の燃料遮断弁10と比較すると、第1実施例の燃料遮断弁10では、ケーシング本体30の下部に筒状の底部材37を設けて、底部材37の下方に開口部39bを備えている構成であったのに対して、この燃料遮断弁10−5では、ケーシング20−5に備えられるケーシング本体30−5の下部は皿状の底部材37−5で塞がれており、ケーシング本体30−5の側部(すなわちケーシング20−5の側部)に複数の開口部39b−5を備えた構成である。そうして、この複数の開口部39b−5にフィルタ100−5をそれぞれ張設している。フィルタ100−5の開口部39b−5への固定は、第1実施例と同様に熱カシメや溶着等による。フィルタ100−5は、第1実施例のフィルタ100と同様な材質からなる網状部材である。燃料遮断弁10−5のその他の構成は第1実施例と同様な構成であり、同一な箇所には第1実施例と同じ番号を付した。
この第2実施例の燃料遮断弁10−5では、給油により燃料タンク内の燃料液位が開口部39b−5を塞ぐ所定液位FL2を超えると、燃料タンクのタンク内圧が上昇してタンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなって、液体燃料が弁室30S−5内に即座に流れ込むことで、オートストップを働かせることができる。
上記のように構成された第2実施例の燃料遮断弁10−5では、開口部39b−5に、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタ100−5が設けられていることから、フロート52を収容する弁室30Sへの気泡の侵入を抑制することができる。したがって、第1実施例と同様に、気泡を原因としてフロートに発生する浮力が低下して弁体の作動が遅れることを防止することができ、この結果、接続通路31b−5から燃料が漏れ出ることを防止することができる。また、開口部に設けられるフィルタ100−5は、面に沿った方向が垂直となることから、気泡がフィルタ100−5の表面を伝って導入通路の外側に流れていくことになる。したがって、より一層確実に、弁室への気泡の侵入を防止することができる。
C.第3実施例
本発明の第3実施例について次に説明する。上記第1、第2実施例およびそれらの変形例は、燃料タンクの燃料液位が所定液位FL1,FL2に達すると、弁室から燃料タンク内へ開く開口部を上記燃料液位でもって塞ぐことにより、燃料タンク内圧が上昇してタンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧を増大させて、オートストップを働かせるタイプのものである。これに対して、この第3実施例の燃料遮断弁は、燃料液位がフロートの作動完了位置まで上がって始めてオートストップを働かせるタイプのものである。
図20は本発明の第3実施例に係る燃料遮断弁10−6を示す断面図である。図示するように、燃料遮断弁10−6は、燃料タンクFTの上部に装着され、燃料タンクFT内と外部とを接続する接続通路31b−6を開閉することで燃料タンクFTと外部とを連通遮断するものである。燃料遮断弁10−6は、燃料タンクFT内と接続通路31b−6とを連通する弁室30S−6を形成するケーシング20−6を備える。弁室30S−6には、燃料タンク内の燃料液位により浮力を増減するフロート52−6が収容されている。ケーシング20−6の底壁はおわん形状をしており、底壁には複数の開口部39b−6が設けられている。ケーシング20−6の側壁には、複数の空気孔21が設けられている。底壁に設けられた複数の開口部39b−6には、フィルタ100−6がそれぞれ張設されている。フィルタ100−6の開口部39b−6への固定は、第1実施例と同様に熱カシメや溶着等による。フィルタ100−6は、第1実施例のフィルタ100と同様な材質からなる網状部材である。
給油時に燃料タンク内の燃料液位が上昇すると、開口部39b−6から燃料が流れ込みフロート52−6が浮上する。そうしてフロート52−6が最も浮上したときである作動完了位置に達すると、そのフロート52−6の上部が弁体60−6となって接続通路31b−6に当接して、接続通路31b−6を閉じる。さらに、開口部39b−6に設けられたフィルタ100−6は、燃料に混入している気泡の侵入を抑制する。特にフィルタ100−6は、その主要な面が水平方向に対して傾斜するように設けられていることから、燃料に混入している気泡は、傾斜したフィルタ100−6の表面を伝ってケーシング20−6の外側に流れていく。したがって、本発明の第2の燃料遮断弁によれば、弁室への気泡の侵入を確実に防止することができる。
なお、フィルタ100−6の開口部39b−6に対する固定は、フィルタ100−6の表面が開口部39b−6周りと面一となるように構成されている。これは、気泡がフィルタ100−6の表面を伝ってフィルタ100−6外に流れ出し易いようにするためである。なお、上述してきた実施例およびそれらの変形例においても、気泡が傾斜しているフィルタの表面を伝ってフィルタ外に流れ出ることを阻害しないように、できるだけフィルタとそのフィルタ周りとが面一となるようにフィルタが張設されていることが好ましい。
この発明は上記第1ないし第3実施例およびそれらの変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。上記実施例、変形例では、フィルタは、網状部材であったが、これに換えて、多孔質部材としてもよい。また、上記実施例、変形例では、燃料遮断弁をタンクの上壁の上面に装着した構成について説明したが、これに限らず、燃料遮断弁を燃料タンクの上壁の内面に装着する、いわゆるインタンク式とすることができる。
本発明の第1実施例に関わる自動車の燃料タンクの給油装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施例に係る燃料遮断弁10を示す断面図である。 燃料遮断弁10を分解した断面図である。 底部材37の開口部39b付近を示す斜視図である。 フロート52、弁体60を構成する第1弁部61および第2弁部65を分解して示す斜視図である。 弁体60の付近を示す断面図である。 フロート機構50の作用を説明する説明図である。 燃料遮断弁10の動作を説明する説明図である。 図8に続く動作を説明する説明図である。 傾斜したフィルタ100の作用を説明する説明図である。 網状部材の網目の大きさを様々に変えたときに気泡の侵入を十分に回避できるか否かを示すグラフである。 第1の変形例の燃料遮断弁に備えられる底部材37−1の開口部39b−1付近の断面図である。 開口部39b−1に装着されるフィルタ100−1の斜視図である。 第2の変形例の燃料遮断弁に備えられる底部材37−2の開口部39b−2付近の断面図である。 第3の変形例の燃料遮断弁に備えられる底部材37−3の開口部39b−3付近の斜視図である。 開口部39b−3付近の断面図である。 第4の変形例に係る燃料遮断弁10−4を示す断面図である。 本発明の第2実施例に係る燃料遮断弁10−5を示す断面図である。 燃料遮断弁10−5に備えられるケーシング20−5の側部を示す斜視図である。 本発明の第3実施例に係る燃料遮断弁10−6を示す断面図である。
符号の説明
10…燃料遮断弁
20…ケーシング
30…ケーシング本体
30S…弁室
30a…開口
31…天井壁部
31a…通路形成突部
31b…接続通路
31c…シール部
32…側壁部
32a…第1連通孔
34…ケース側ガイド部
34a…下ガイドリブ
34b…上ガイドリブ
37…底部材
38…底板
38a,38b…流通孔
38c…スプリング支持部
39…円筒部
39a…導入通路
39b…開口部
40…蓋体
41…蓋本体
42…管体部
42a…蓋側通路
43…フランジ
43a…内部溶着端
43b…外側溶着部
50…フロート機構
52…フロート
52a…スプリング収納間隙
53…第1フロート部
53a…第1フロート本体
53b…スプリング支持部
54…第2フロート部
54a…収納穴
54b…第2フロート本体
55…弁支持部
55a…支持部
56…支持突部
56a…支持面
57…環状突部
60…弁体
61…第1弁部
62…弁本体
62a…上面部
62b…側壁
62c…支持孔
62d…取付部
62e…通気孔
62f…ガイド部
62g…係合爪
64…シート部材
64a…シート部
64b…接続孔
64c…シート部
64d…取付部
65…第2弁部
66…第2弁本体
66a…ガイド部
66b…被支持部
66c…第2シール部
66d…抜止爪
66e…係合爪
68…スプリング
70…スプリング
BB…気泡
IP…燃料注入管
CP…キャニスタ連通管
FT…燃料タンク
CT…キャニスタ
IPa…注入口
IPb…接続口
FTa…タンク上壁
FTc…取付穴
100…フィルタ
100−1…フィルタ
100−2…フィルタ
100−3…フィルタ
100−4…フィルタ
100−5…フィルタ
100−6…フィルタ

Claims (8)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(31b)を開閉することで燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内と上記接続通路(31b)とを連通する弁室(30S)を形成し、上記燃料タンク(FT)内の燃料液位が所定液位(FL1)に達したときに、上記弁室(30S)から上記燃料タンク(FT)内へ開く開口部(39b)を上記燃料液位でもって塞ぐことにより、上記燃料タンク(FT)内の圧力と上記弁室(30S)内の圧力との差圧を増大させるケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)に収納され、上記弁室(30S)内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロート(52)と、
    上記フロート(52)が昇降することで上記接続通路(31b)を開閉する弁体(60)と、
    上記ケーシング(20)の開口部(39b)に設けられ、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタ(100)と
    を備えることを特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記ケーシング(20)は、
    上記弁室(30S)を形成するケーシング本体(30)と、
    上記ケーシング本体(30)の下部に設けられ、下端に上記開口部(39b)を備える筒状の底部材(37)と
    を備える燃料遮断弁。
  3. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記フィルタ(100)は、
    主要な面が水平方向に対して傾斜するように設けられている、
    燃料遮断弁。
  4. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記開口部(39b−5)は、
    上記ケーシング(20)の側部に設けられた
    燃料遮断弁。
  5. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(31b)を開閉することで燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内と上記接続通路(31b)とを連通する弁室(30S)を形成し、開口部(39b)でもって上記燃料タンク(FT)内と上記弁室(30S)とを連通するケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)に収納され、燃料液位により浮力を増減して昇降するフロート(52)と、
    上記フロート(52)が昇降することで上記接続通路(31b)を開閉する弁体(60)と、
    上記ケーシング(20)の開口部(39b)に設けられ、燃料に混入している気泡の侵入を抑制するフィルタ(100)と
    を備え、
    上記フィルタ(100)は、
    主要な面が水平方向に対して傾斜するように設けられている、
    ことを特徴とする燃料遮断弁。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記フィルタ(100)は、網状部材である
    燃料遮断弁。
  7. 請求項6に記載の燃料遮断弁において、
    上記網状部材の網目の大きさは、1mm以下である
    燃料遮断弁。
  8. 請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記フィルタ(100)は、多孔質部材である
    燃料遮断弁。
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