JP2007320523A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 コーナリング走行時における操縦安定性を向上させると同時に、高速耐久性を向上させるようにした、ネガティブキャンバー角が付与された車両に装着する空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】 ベルトコードSが層間で互いに交差する少なくとも2層のベルト層4、4を有する空気入りラジアルタイヤ1におけるベルト層4、4の剛性をタイヤ幅方向の左右で互いに異ならせると共に、ネガティブキャンバーが設定された車両に装着するに際して、ベルト層4、4の剛性の高い側が車両の外側に位置するようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】 ベルトコードSが層間で互いに交差する少なくとも2層のベルト層4、4を有する空気入りラジアルタイヤ1におけるベルト層4、4の剛性をタイヤ幅方向の左右で互いに異ならせると共に、ネガティブキャンバーが設定された車両に装着するに際して、ベルト層4、4の剛性の高い側が車両の外側に位置するようにした。
【選択図】 図2
Description
本発明は空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、コーナリング走行時における操縦安定性を向上させると同時に、高速耐久性を向上させるようにした、ネガティブキャンバーが付与された車両に装着する空気入りラジアルタイヤに関する。
高速車両の操縦安定性を確保するためには、空気入りタイヤとしてのコーナリング走行時における限界走行性能が高いことが要求される。空気入りラジアルタイヤの場合には、その限界走行性能を向上するためには、トレッド部のベルト層の剛性を高くするのが一般的である(例えば、特許文献1など)。
一方、高速車両では、車輪をネガティブキャンバーにして取り付けることで高速走行時の走行安定性を確保するようにしている。しかし、このようなネガティブキャンバーを付した車両に、ベルト層の剛性が高い空気入りラジアルタイヤを装着すると、車両の内側に位置するベルト層の端部に応力が集中して、ベルトセパレーションを誘発し、高速耐久性が低下するという問題があった。
特開平6−336102号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消するもので、コーナリング走行時における操縦安定性を向上させると同時に、高速耐久性を向上させるようにした、ネガティブキャンバーが付与された車両に装着する空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアルタイヤは、ベルトコードが層間で互いに交差する少なくとも2層のベルト層を有する空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層の剛性をタイヤ幅方向の左右両端部で互いに異ならせると共に、ネガティブキャンバー角が設定された車両に対して、前記ベルト層の剛性が高い側を車両外側に位置するように装着することを要旨とする。
さらに、上述するベルト層のうち少なくとも1層のベルト層を、以下(1)〜(4)のいずれかに記載するように構成するとよい。
(1)前記ベルト層の一方の端部Aのベルトコード打ち込み本数をベルト幅中央部C及び他方の端部Bのベルトコード打ち込み本数よりも少なくする。この場合において、前記ベルト層の一方の端部A及び他方の端部Bの幅を、それぞれ該ベルト層の幅Wの2〜25%にするとよい。さらに、前記ベルト層の一方の端部Aのベルトコード打ち込み本数をベルト幅中央部Cのベルトコード打ち込み本数の0.50〜0.85倍にするとよい。
(2)前記ベルト層の一方の端部Dのベルトコード打ち込み本数をベルト幅中央部F及び他方の端部Eのベルトコード打ち込み本数よりも少なくすると共に、前記ベルト層をタイヤ赤道線を中心としてベルトコード打ち込み本数が多い端部E側にオフセットさせて、タイヤ赤道線からベルトコード打ち込み本数が多い端部E側の端末までの幅W2とタイヤ赤道線からベルトコード打ち込み本数が少ない端部D側の端末までの幅W1との比W2/W1を1.0〜1.2にする。この場合において、前記ベルト層の一方の端部D及び他方の端部Eの幅を、それぞれ該ベルト層の幅Wの2〜25%にするとよい。さらに、前記ベルト層の一方の端部Dのベルトコード打ち込み本数をベルト幅中央部Fのベルトコード打ち込み本数の0.50〜0.85倍にするとよい。
(3)前記ベルト層におけるベルトコードのタイヤ周方向に対する鋭角側のコード角度を、該ベルト層の一方の端部Gにおいてベルト幅中央部Iよりも大きく、他方の端部Hにおいてベルト幅中央部Iと同一又は小さくする。この場合において、前記ベルト層の一方の端部G及び他方の端部Hの幅を、それぞれ該ベルト層の幅Wの10〜45%にするとよい。さらに、前記ベルト幅中央部Iにおけるコード角度αを15〜24°、前記一方の端部Gにおけるコード角度γを20〜28°、前記他方の端部Hにおけるコード角度βを13〜22°にするとよい。
(4)前記ベルト層におけるベルトコードの撚りピッチを、該ベルト層の一方の端部Jにおいてベルト幅中央部Lよりも小さく、他方の端部Kにおいてベルト幅中央部Lよりも大きくする。この場合において、前記ベルト層の一方の端部J及び他方の端部Kの幅を、それぞれ該ベルト層の幅Wの10〜40%にするとよい。さらに、前記一方の端部Jにおける撚りピッチ長さを前記他方の端部Kにおける撚りピッチ長さの10〜80%にするとよい。さらに、前記ベルトコードの撚りピッチを前記ベルト層の一方の端末から他方の端末に向けて徐々に変化させてもよい。
本発明によれば、ベルト層の剛性をタイヤ幅方向の左右両端部で互いに異ならせ、ネガティブキャンバーが設定された車両に装着するとき、ベルト層の剛性が高い端部側を車両の外側に装着するようにしたので、車両の荷重が最も大きく負荷される車両内側ではトレッド部におけるベルト層の剛性が低くなっているため、ベルト層に対する応力が効率よく分散されて、高速耐久性を向上することができる。しかも、車両外側ではベルト層の剛性が高いために、高レベルのコーナリング限界性能が得られ、コーナリング走行時における操縦安定性を向上することができる。
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態による空気入りラジアルタイヤの一例を示す断面図である。図1において、空気入りラジアルタイヤ1はトレッド部2におけるカーカス層3の外周にベルトコードが層間で互いに交差する少なくとも2層(図では2層)のベルト層4、4を配置している。ベルトコードはスチールコード又はアラミドコードからなり、コードのタイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度を15〜30°に設定している。
図1は本発明の実施形態による空気入りラジアルタイヤの一例を示す断面図である。図1において、空気入りラジアルタイヤ1はトレッド部2におけるカーカス層3の外周にベルトコードが層間で互いに交差する少なくとも2層(図では2層)のベルト層4、4を配置している。ベルトコードはスチールコード又はアラミドコードからなり、コードのタイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度を15〜30°に設定している。
ベルト層4,4のタイヤ幅方向の左右両端部における剛性はそれぞれ互いに異なり、ベルト層4、4の剛性が高い端部側がネガティブキャンバーの設定された車両の外側に位置するように装着される。
これにより、車両の荷重が最も大きく負荷される車両内側ではトレッド部2におけるベルト層4、4の剛性が低くなっているため、ベルト層4、4に対する応力が効率よく分散されて、高速耐久性を向上することができる。しかも、車両外側ではベルト層4、4の剛性が高いために、高レベルのコーナリング限界性能が得られ、コーナリング走行時における操縦安定性を向上することができる。
本発明において、ベルト層4、4のうちの少なくとも1層のベルト層4は、左右両端部における剛性が互いに異なるように構成されている。図2は左右の剛性を異ならせたベルト層4の実施形態を示す平面図で、本実施形態ではベルト層4の一方の端部AのベルトコードSの打ち込み本数を、ベルト幅の中央部C及び他方の端部BのベルトコードSの打ち込み本数よりも少なくしている。
これにより、タイヤ赤道線CLを挟むベルト層4の左右の剛性が、端部A側では低く、端部B側では高くなっている。なお、図2の実施形態では、端部Aにおけるコード打ち込み本数を中央部Cにおけるコード打ち込み本数の半分にし、端部Bにおけるコード打ち込み本数を中央部Cにおけるコード打ち込み本数と同等にした場合を示しているが、端部Bにおけるコード打ち込み本数を中央部Cにおけるコード打ち込み本数より少なくすることができる。また、各ベルトコードSの端末は、それぞれ、両端部A及びBにおいて、ベルト層4の幅方向に対して不揃いにすることができる。
本実施形態において、両端部A及びBの幅を、それぞれベルト層4の幅Wの2〜25%、好ましくは15〜20%に設定するとよい。これにより、タイヤの諸性能を阻害することなく、ベルト層4、4における左右の剛性を効率よく異ならせることができる。
上述する実施形態において、コード打ち込み本数が少ない側の端部Aにおけるコード打ち込み本数を中央部Cにおけるコード打ち込み本数の0.50〜0.85倍に設定するとよい。これにより、ベルト層4、4における左右の剛性を一層効率よく異ならせることができる。
両端部A及びBにおけるコード打ち込み本数を中央部Cにおけるコード打ち込み本数より少なくしたベルト層4を製造するには、図3に示すように、数本のベルトコードを平行に並べて帯状体Tとなし、この帯状体Tの側辺同士を互いに連接するに際して、互いに隣接する帯状体T、Tの端部Ta、Ta間をタイヤ幅方向にオフセットするように貼り合わせるようにするとよい。
図4は、左右の剛性を異ならせたベルト層4の他の実施形態を示す平面図で、本実施形態では、ベルト層4の両端部D及びEにおけるコード打ち込み本数を互いに異ならせ、このコード打ち込み本数を中央部Fにおけるコード打ち込み本数より少なくすると共に、ベルト層4の中心線Gをタイヤ赤道線CLからコード打ち込み本数が多い側の端部E側にオフセットさせて、タイヤ赤道線CLからコード打ち込み本数が多い側の端部E側の端末4bまでの幅W2と、タイヤ赤道線CLからコード打ち込み本数が少ない側の端部D側の端末4aまでの幅W1との比W2/W1を1.0〜1.2になるように調整している。
これにより、タイヤ赤道線CLを挟むベルト層4の左右の剛性は、ベルト層4の端末4a側では低く、ベルト層4の端末4b側では高く保たれる。このように両端部D及びEにおけるコード打ち込み本数をベルト層4の中央部Fにおけるコード打ち込み本数より少なくすることにより、ベルト層4の両端末4a、4bにおけるセパレーションを効率よく抑制することができる。
本実施形態の場合にも、図2の実施形態と同様に、両端部D及びEの幅を、それぞれベルト層4の幅Wの2〜25%、好ましくは15〜20%に設定するとよい。さらに、端部Dにおけるコード打ち込み本数を中央部Fにおけるコード打ち込み本数の0.50〜0.85倍に設定するとよい。
図5(a)及び(b)は、それぞれ左右の剛性を異ならせたベルト層4の他の実施形態を示す平面図で、図5(a)の実施形態ではベルト層4を構成するベルトコードSのタイヤ周方向に対する鋭角側のコード角度を、ベルト層4の一方の端部Gにおいてベルト幅中央部Iよりも大きく、他方の端部Hにおいてベルト幅中央部Iと同一又は小さくしている。これにより、タイヤ赤道線CLを挟むベルト層4、4の左右の剛性は、ベルト層4の端部G側では低く、ベルト層4の端部H側では高く保たれる。
本実施形態において、両端部G及びHの幅を、それぞれベルト層4の幅Wの10〜45%に設定するとよい。さらに、上述するコード角度をベルト幅中央部Iにおいてα=15〜24°、好ましくは20〜22°とし、端部Gにおいてγ=20〜28°、好ましくは23〜25°とし、端部Hにおいてβ=13〜22°、好ましくは18〜20°とするとよい。これにより、ベルト層4、4の左右の剛性を、タイヤの他の性能に影響を及ぼすことなく、バランスよく異ならせることができる。
図5(b)の実施形態では、端部Gにおけるコード角度γを端末4aに向けて徐々に大きくすると共に、端部Hにおけるコード角度βを端末4bに向けて徐々に小さくしている。中央部Iにおけるコード角度αは、図示するように一定に保つようにするか、或いはタイヤ赤道線CLを中心として、端部G側で徐々に大きくすると共に、端部H側で徐々に小さくなるようにするとよい。
なお、上述する図5(a)及び(b)の実施形態では、両端部G及びHと中央部Iとの境界では、ベルトコードSのコード角度を急激に変化させることなく、徐々に変化するように調整するとよい。これにより、ベルト層4の耐久性が確保される。
図6は、左右の剛性を異ならせたベルト層4の他の実施形態を示す平面図で、本実施形態では、ベルト層4におけるベルトコードSの撚りピッチを、ベルト層4の一方の端部Jにおいてベルト幅方向中央部Lよりも小さく、他方の端部Kにおいてベルト幅方向中央部Lよりも大きくしている。これにより、タイヤ赤道線CLを挟むベルト層4、4の左右の剛性が、端部J側では低く、端部K側では高く保持される。
本実施形態において、両端部J及びKの幅をそれぞれベルト層4の幅Wの10〜40%、好ましくは20〜35%に設定するとよい。さらに、端部JにおけるベルトコードSの撚りピッチ長さを端部KにおけるベルトコードSの撚りピッチ長さの10〜80%に設定するとよい。これにより、ベルト層4、4の左右の剛性を、タイヤの他の性能に影響を及ぼすことなく、バランスよく異ならせることができる。
また、図6の実施形態では、端部KにおけるベルトコードSの撚りピッチ長さを中央部LにおけるベルトコードSの撚りピッチ長さと同等にすることができる。さらに、ベルトコードSの撚りピッチをベルト層4の一方の端末4a又は4bから他方の端末4b又は4aに向けて徐々に変化させてもよい。
上述するように、本発明の空気入りラジアルタイヤは、ベルト層の剛性をタイヤ幅方向の左右両端部で異ならせ、これをネガティブキャンバーが設定された車両に装着するとき、ベルト層の剛性が高い端部側を車両の外側に装着することによって、コーナリング走行時における操縦安定性を向上させると同時に、高速耐久性を向上させるようにしたもので、特にコーナリング走行を繰り返して行う競技用のFF車両などに好ましく適用される。
タイヤサイズを235/45R17 94W、タイヤ構造を図1と共通にして、2層のベルト層4、4におけるスチールコードの打ち込み本数をタイヤ幅方向の全域にわたり同等にした従来タイヤと、外側ベルト層4におけるスチールコードの打ち込み本数のみを左右両端部において図2に示すように異ならせた本発明タイヤとをそれぞれ製作した。なお、各タイヤにおいて外側ベルト層4の幅Wを210mmとし、本発明タイヤにおける端部Aの幅を40mm、スチールコードの打ち込み本数を端部Aにおいて0.75倍、端部B及び中央部Cにおいては同じにした。
これら2種類のタイヤに空気圧200kPaを充填し、以下の試験方法により操縦安定性、旋回限界、旋回制動安定性、及び高速耐久性を評価し、その結果を表1に記載した。なお、操縦安定性、旋回限界、旋回制動安定性の評価については、各タイヤを以下の要領により車両(3000cc、FR車両、ネガティブキャンバー角2°)に装着して行った。また、高速耐久性の評価については、室内における試験を行い、この室内試験結果をそれぞれ前記する実車による試験結果と同様に、従来例(従来タイヤ)と実施例(本発明タイヤ)として表示した。
〔車両への装着要領〕
従来例:従来タイヤをそのまま車両の前後輪に装着した。
実施例:本発明タイヤをベルト剛性の高い側(図2の端部B側)が車両の外側になるよう に車両の前後輪に装着した。
比較例1:従来タイヤを車両の前輪に装着し、本発明タイヤをベルト剛性の高い側が車両 の外側になるように後輪に装着した。
比較例2:本発明タイヤをベルト剛性の高い側が車両の外側になるように前輪に装着し、 従来タイヤを車両の後輪に装着した。
従来例:従来タイヤをそのまま車両の前後輪に装着した。
実施例:本発明タイヤをベルト剛性の高い側(図2の端部B側)が車両の外側になるよう に車両の前後輪に装着した。
比較例1:従来タイヤを車両の前輪に装着し、本発明タイヤをベルト剛性の高い側が車両 の外側になるように後輪に装着した。
比較例2:本発明タイヤをベルト剛性の高い側が車両の外側になるように前輪に装着し、 従来タイヤを車両の後輪に装着した。
〔操縦安定性〕
アスファルト路面からなるテストコースを60〜120km/hにて、直進及びレーンチェンジ走行させ、テストドライバーによる官能により評価した。その結果を、従来例を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは操縦安定性に差が認められる。
アスファルト路面からなるテストコースを60〜120km/hにて、直進及びレーンチェンジ走行させ、テストドライバーによる官能により評価した。その結果を、従来例を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは操縦安定性に差が認められる。
〔旋回限界〕
アスファルト路面からなる円旋回テストコース(R=60m)にて、トレースできる限界速度を測定することにより評価した。その結果を、従来例を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは旋回限界に差が認められる。
アスファルト路面からなる円旋回テストコース(R=60m)にて、トレースできる限界速度を測定することにより評価した。その結果を、従来例を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは旋回限界に差が認められる。
〔旋回制動安定性〕
アスファルト路面からなる円旋回テストコース(R=250m)にて、初速を150km/hとして旋回半径が大きく又は小さくなるまでの最大制動速度を発生させ、その最大制動速度を測定することにより評価した。その結果を、従来例を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは旋回制動安定性に差が認められる。
アスファルト路面からなる円旋回テストコース(R=250m)にて、初速を150km/hとして旋回半径が大きく又は小さくなるまでの最大制動速度を発生させ、その最大制動速度を測定することにより評価した。その結果を、従来例を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは旋回制動安定性に差が認められる。
〔高速耐久性〕
JATMA規定の最大荷重の88%に相当する荷重を負荷させて、室内耐久試験(ドラム径:1707mm、キャンバー角3°)により、ドラム回転速度を10分毎に10km/hずつ加速させてベルト端部にセパレーションが発生するまでの走行距離を測定した。その結果を、従来例(従来タイヤ)を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは高速耐久性に差が認められる。
JATMA規定の最大荷重の88%に相当する荷重を負荷させて、室内耐久試験(ドラム径:1707mm、キャンバー角3°)により、ドラム回転速度を10分毎に10km/hずつ加速させてベルト端部にセパレーションが発生するまでの走行距離を測定した。その結果を、従来例(従来タイヤ)を100とする指数により表1に記載した。数値が大きいほど優れていることを示す。なお、これらの数値に5以上の差があるときは高速耐久性に差が認められる。
表1から、本発明タイヤを適正に装着した実施例では、従来タイヤをそのまま装着した従来例及び本発明タイヤと従来タイヤとを前後輪に分けて装着した比較例1、2に比して、操縦安定性、旋回限界及び旋回制動安定性バランスよく向上していることがわかる。さらに、本発明タイヤ(実施例)は従来タイヤ(従来例)に比して高速耐久性が飛躍的に向上していることがわかる。
l 空気入りラジアルタイヤ
2 トレッド部
3 カーカス層
4 ベルト層
S ベルトコード
G ベルト中心線
CL タイヤ赤道線
2 トレッド部
3 カーカス層
4 ベルト層
S ベルトコード
G ベルト中心線
CL タイヤ赤道線
Claims (13)
- ベルトコードが層間で互いに交差する少なくとも2層のベルト層を有する空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記ベルト層の剛性をタイヤ幅方向の左右両端部で互いに異ならせると共に、ネガティブキャンバー角が設定された車両に対して、前記ベルト層の剛性が高い側を車両外側に位置するように装着する空気入りラジアルタイヤ。 - 前記ベルト層のうちの少なくとも1層のベルト層において、該ベルト層の一方の端部のベルトコード打ち込み本数をベルト幅中央部及び他方の端部のベルトコード打ち込み本数よりも少なくした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層の一方の端部及び他方の端部の幅が、それぞれ該ベルト層の幅の2〜25%である請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層の一方の端部のベルトコード打ち込み本数をベルト幅中央部のベルトコード打ち込み本数の0.50〜0.85倍にした請求項2又は3に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層をタイヤ赤道線を中心としてベルトコード打ち込み本数が多い端部側にオフセットさせて、タイヤ赤道線からベルトコード打ち込み本数が多い端部側の端末までの幅W2とタイヤ赤道線からベルトコード打ち込み本数が少ない端部側の端末までの幅W1との比W2/W1を1.0〜1.2にした請求項2、3又は4に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層を、複数本のベルトコードが平行に配列した帯状体の側辺同士を互いに連接すると共に、互いに隣接する前記帯状体の端部間をタイヤ幅方向にオフセットするように形成した請求項2、3、4又は5に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層のうちの少なくとも1層のベルト層において、該ベルト層におけるベルトコードのタイヤ周方向に対する鋭角側のコード角度を、該ベルト層の一方の端部においてベルト幅中央部よりも大きく、他方の端部においてベルト幅中央部と同一又は小さくした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層の一方の端部及び他方の端部の幅が、それぞれ該ベルト層の幅の10〜45%である請求項7に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト幅中央部におけるコード角度αが15〜24°、前記一方の端部におけるコード角度γが20〜28°、前記他方の端部におけるコード角度βが13〜22°である請求項7又は8に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層のうちの少なくとも1層のベルト層において、該ベルト層におけるベルトコードの撚りピッチを、該ベルト層の一方の端部においてベルト幅中央部よりも小さく、他方の端部においてベルト幅中央部よりも大きくした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルト層の一方の端部及び他方の端部の幅が、それぞれ該ベルト層の幅の10〜40%である請求項10に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記一方の端部における撚りピッチ長さが前記他方の端部における撚りピッチ長さの10〜80%である請求項10又は11に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ベルトコードの撚りピッチが前記ベルト層の一方の端末から他方の端末に向けて徐々に変化する請求項10、11又は12に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012183862A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-27 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
KR101375379B1 (ko) * | 2012-10-30 | 2014-03-17 | 금호타이어 주식회사 | 듀얼 벨트 코드 각을 갖는 공기입 타이어 |
-
2006
- 2006-06-05 JP JP2006156007A patent/JP2007320523A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012183862A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-27 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
KR101375379B1 (ko) * | 2012-10-30 | 2014-03-17 | 금호타이어 주식회사 | 듀얼 벨트 코드 각을 갖는 공기입 타이어 |
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