JP2007308074A - アウターミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】笛吹き音の発生を低減することができるとともに、生産性が高く、しかも低コスト化を実現するアウターミラーを提供する。
【解決手段】後部に後方視認用のミラーが収容されるハウジング本体20と、ハウジング本体20の前部に取り付けられるハウジングカバー30と、ハウジングカバー30の前部から側部に亘って形成された湾曲横長孔状の開口部に沿って露出する湾曲横長面を有するウインカランプ50と、を含み、ウインカランプ50は、ランプ部51と、有底状のランプカバー52とを備え、ウインカランプ50とハウジングカバー30との一方に一体成形され、ハウジング本体20とハウジングカバー30との間にウインカランプ50を配置した状態において他方の表面に変形した状態で密着されることで、ハウジングカバー30とウインカランプ50との間を閉塞する弾性片54を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されるアウターミラーに関する。
従来、自動車等の車両のアウターミラーにおいて、ウインカランプをアウターミラーに内蔵させた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このアウターミラーでは、ハウジング本体とハウジングカバーとからなる2ピース構造とされており、ハウジング本体とハウジングカバーとの間にウインカランプを配置して、ハウジングカバーに形成された開口部によってウインカランプがハウジングカバーに露出するように構成されている。
ところで、ウインカランプは、開口部を通じてハウジングカバーの前部に露出しているので、開口部における隙間を通じて走行風がハウジングカバー内に流れ込み易く、耳障りな風切り音となる笛吹き音が発生し易い。
そこで、従来では、図10に示すように、ハウジングカバー1の内側の開口縁部1aに対向するウインカランプ2の周部2aに、発泡ウレタン等の材料からなるシール材3を貼付して、前記隙間をこのシール材3で塞いでいた。このようなアウターミラーでは、シール材3を介在させることによって前記隙間が塞がれることとなるので、笛吹き音の発生原因となる走行風がハウジングカバー1内に入り込むことが阻止されることとなる。なお、ウインカランプ2はハウジング本体4に取り付けられる。
特開2002−96684号公報
しかしながら、前記した従来のアウターミラーでは、笛吹き音の発生の防止をシール材を介在させることにより行っていたので、シール材の貼り付けに手間がかかり、組み立てが煩雑であるという問題があった。特に、シール材の貼り付け位置にずれを生じてしまうと、笛吹き音の発生を防止する効果が低減したり、開口部からシール材が露出したりして外観が損なわれるため、シール材の貼り付けには、慎重な作業が要求されていた。
また、シール材は、ロ字形状に裁断する必要があり、無駄な部分が出てコスト、省資源の点からも問題があった。
このことは、ハウジングカバーの開口部にウインカランプが露出するアウターミラーに限らず、アウターミラーの外観を構成する外観部材(ハウジングカバー等)に設けられた開口部に、組付部品が露出するように構成されたアウターミラーにおいても共通して当てはまることである。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ハウジングカバーの開口部にウインカランプが露出するアウターミラー、または外観を構成する外観部材に設けられた開口部に組付部品が露出するアウターミラーにおいて、笛吹き音の発生を低減することができるとともに、生産性が高く、しかも低コスト化を実現することができるアウターミラーを提供することにある。
前記課題を解決するために本発明のアウターミラーは、後部に後方視認用のミラーが収容されるハウジング本体と、前記ハウジング本体の前部に取り付けられるハウジングカバーと、前記ハウジング本体と前記ハウジングカバーとの間に配置され、前記ハウジングカバーの前部からカバー側部に亘って形成された湾曲横長孔状の開口部に沿って露出する湾曲横長面を有するウインカランプと、を含むアウターミラーであって、前記ウインカランプおよび前記ハウジングカバーの一方に一体成形された弾性片を設け、前記ハウジング本体と前記ハウジングカバーとの間に前記ウインカランプを配置した状態において、前記弾性片が前記ウインカランプおよび前記ハウジングカバーの他方の表面に変形した状態で密着されることで、前記ハウジングカバーと前記ウインカランプとの間が閉塞されることを特徴とする。
このアウターミラーによれば、ハウジング本体とハウジングカバーとの間にウインカランプを配置した状態にすると、ウインカランプおよびハウジングカバーの一方に一体成形されて設けられた弾性片が、ウインカランプおよびハウジングカバーの他方の表面に変形した状態で密着され、ハウジングカバーとウインカランプとの間が閉塞される。したがって、開口部の隙間を通じてハウジングカバー内に走行風が入り込まず、走行風による笛吹き音の発生が低減される。
前記ウインカランプは、ランプ部と、このランプ部の背部から側部を覆う有底状のランプカバーとを備え、前記弾性片は、前記ウインカランプの前記ランプカバーの側部に設けられており、対向面となる前記ハウジングカバーの開口縁部の近傍部位に対して面状に密着するよう前記ランプカバーの側部の先端から側方へ向けて延びている構成としてもよく、また、前記弾性片は、前記ハウジングカバーの開口縁部の近傍部位に設けられており、対向面となる前記ウインカランプの側部に対して面状に密着するよう前記開口縁部の近傍部位から前記ウインカランプの側部へ向けて延びている構成としてもよい。
さらに、前記ウインカランプは、前記ハウジングカバーの開口縁部に対向する肩部を備え、前記弾性片は、前記ハウジングカバーの開口縁部の近傍部位に設けられており、対向面となる前記ウインカランプの肩部に対して面状に密着するよう前記開口縁部の近傍部位から前記ウインカランプの肩部へ向けて延びている構成としてもよい。
このアウターミラーによれば、ハウジング本体とハウジングカバーとの間にウインカランプを配置した状態で、ランプカバーの側部の先端から側方へ延びた弾性片が、対向面となるハウジングカバーの開口縁部の近傍部位に対して面状に密着し、これによって、ハウジングカバーとウインカランプとの間が閉塞される。また、ハウジング本体とハウジングカバーとの間にウインカランプを配置した状態で、ハウジングカバーの開口縁部の近傍部位からウインカランプの側部または肩部へ向けて延びた弾性片が、対向面となるウインカランプの側部または肩部に対して面状に密着し、これによって、ハウジングカバーとウインカランプとの間が閉塞される。したがって、開口部の隙間を通じてハウジングカバー内に走行風が入り込まず、走行風による笛吹き音の発生が低減される。
また、前記弾性片の厚さが、密着する部位となる前記開口縁部の近傍部位または前記ウインカランプにおける前記ランプカバーの側部の厚さよりも薄くされた構成とするのがよい。
かかるアウターミラーによれば、弾性片の厚さを、密着する部位となる開口縁部の近傍部位またはランプカバーの側部の厚さよりも薄くすれば、密着する部位に対応して弾性片が変形しやすくなり、ハウジングカバーとウインカランプとの間が良好に閉塞されやすくなる。したがって、走行風による笛吹き音の発生が効果的に低減されようになる。
また、本発明のアウターミラーは、外観を構成する外観部材と、この外観部材に設けられた開口部と、この開口部に沿って露出するように取り付けられる組付部品と、を含むアウターミラーであって、前記外観部材および前記組付部品の一方に一体成形された弾性片を設け、前記弾性片が前記外観部材および前記組付部品の他方の表面に変形した状態で密着されることで、前記外観部材と前記組付部品との間が閉塞されることを特徴とする。
このアウターミラーによれば、外観部材の開口部に沿って露出するように組付部品を取り付けると、外観部材および組付部品の一方に一体成形されて設けられた弾性片が、外観部材および組付部品の他方の表面に変形した状態で密着され、外観部材と組付部品との間が閉塞される。したがって、開口部の隙間を通じてアウターミラー内に走行風が入り込まず、走行風による笛吹き音の発生が低減される。
しかも、笛吹き音の低減を図るために、従来のようなシール材を全く必要としないので、部品点数が削減されるとともに組み立て時の煩雑さがなく、慎重な組立作業を行う必要もない。したがって、生産性が高く、低コスト化を実現することができる。
本発明によれば、ハウジングカバーの開口部にウインカランプが露出するアウターミラー、または外観を構成する外観部材に設けられた開口部に組付部品が露出するアウターミラーにおいて、笛吹き音の発生を低減することができるとともに、生産性が高く、しかも低コスト化を実現することができるアウターミラーが得られる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明において、「前後」,「左右」,「上下」は、アウターミラーを自動車の車体に取り付けた状態を基準とする。また、以下の実施形態では、ハウジングカバーの開口部にウインカランプ(組付部品の一態様)が露出するアウターミラーについて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るアウターミラーを示す外観斜視図、図2は同じくハウジング本体とハウジングカバーとを展開した展開斜視図、図3(a)はハウジングカバーを後面側から見た斜視図、図3(b)(c)はハウジングカバーに対するウインカランプの取り付けを説明するための断面図である。
本実施の形態に係るアウターミラーは、自動車の車体のサイドドアに付設されるいわゆるドアミラーであり、図1に示すように、サイドドア等の側面からその側方に向かって張り出すミラーベース10と、このミラーベース10に取り付けられるミラーハウジングHとから構成されている。ミラーハウジングHの後部の後面開口部Haには、後方視認用のミラー40が収容され、また、ミラーハウジングHの前部H1から側部H2に亘る部位にはウインカランプ50が設けられている。また、ミラーハウジングHは、ハウジング本体20とハウジングカバー30とからなる2ピース構造とされ、ハウジング本体20とハウジングカバー30との間にウインカランプ50が配置されている。なお、本実施形態に係るアウターミラーは電動格納式であり、ミラーハウジングHは、ミラーベース10の張出部10aに固定された図示しないシャフトに対して回動可能に取り付けられている。
以下、各部について詳細に説明する。
ミラーベース10は、合成樹脂製であり、図示しないサイドドア等の前端部に形成された図示しない取付座等に固定される。
ミラーハウジングHは、合成樹脂製であり、前記のように、ハウジング本体20とハウジングカバー30とからなる2ピース構造とされている。ハウジング本体20は、例えば、ASA樹脂等の材料からなり、また、ハウジングカバー30は、ABS樹脂等の材料からなる。
図2に示すように、ハウジング本体20には、その前部に複数の孔部22aが形成されており、これらの複数の孔部22aに、ハウジングカバー30の内側面に突設された複数の弾性係止片32a(一部図示)がそれぞれ係止されることにより、ハウジング本体20の前部にハウジングカバー30が取り付けられるようになっている。取り付けられた状態で、ハウジングカバー30は、弾性係止片32aの弾性力によって、ハウジング本体20に対する上下左右方向の位置ずれが抑制される状態に固定される。
ハウジングカバー30には、前部31aからカバー側部31bに亘って形成された湾曲横長孔状の開口部37が形成されている。この開口部37には、ハウジング本体20とハウジングカバー30との間に配置されたウインカランプ50のランプ部51が露出するようになっている(図1参照)。つまり、ハウジングカバー30は、カバー側部31bが開口部37によって切り欠かれることがなく、一体的に繋がった構成となっている。
ウインカランプ50は、図3(b),図4(a)に示すように、ランプ部51と、このランプ部51の底面(アウターミラーを自動車の車体に取り付けた状態では後面)から側面(同じく上面、下面)を覆う有底状のランプカバー52とを備え、ハウジング本体20とハウジングカバー30(いずれも図2参照、以下同じ)との間に配置可能な湾曲形状とされている。
ランプ部51は、ランプカバー52に溶着される基部51aと、ハウジングカバー30の開口部37に沿って露出する湾曲横長部(湾曲横長面)51bとを有しており、湾曲横長部51bの周りに形成される肩部(対向部)51cがハウジングカバー30の内側における開口縁部37a(図3(a)参照)に対向するようになっている。
また、ランプ部51の基端部には、図4(a)(b)に示すように光源53が配置されている。光源53としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)が用いられている。
ランプカバー52は、例えば、ASA樹脂等の材料からなり、図3(b)に示すように、ランプ部51の底面から側面を覆う有底状とされて、底部52aと側部52bとを備えている。底部52aには、ランプ部51の基部51aが溶着されて固定されるようになっており、溶着時に溶けた樹脂が流れ出るのを側部52bで抑えるために、図3(c)に示すように、ランプ部51と側部52bとの間には、溶着溝52cが形成されるようになっている。
側部52bには、図3(b)に示すように、先端部に弾性片54が一体成形により設けられている。この弾性片54は、対向面となるハウジングカバー30の開口縁部37aの近傍部位37bに対して面状に密着するよう側部52bの先端から側方(外方)へ向けて延設されている。
弾性片54は、ハウジングカバー30の開口縁部37aの近傍部位37bに押圧されたときに変形して、開口縁部37aの近傍部位37bの傾斜に対応して折曲するようになっており、折曲された状態で弾力を持って開口縁部37aの近傍部位37bに密着するようになっている。
本実施形態では、弾性片54の厚さが、密着する部位となる開口縁部37aの近傍部位37bの厚さよりも薄くされており、開口縁部37aの近傍部位37bに押圧される過程で弾性片54が変形し易くされている。これによって、開口縁部37aの近傍部位37bに弾性片54が押圧される過程で、弾性片54が開口縁部37aの近傍部位37bに面接触する。したがって、開口縁部37aの近傍部位37bの狭い範囲に応力が集中することがなく、開口縁部37aの近傍部位37bが押圧される構成でありながら変形し難くなっている。これによって、ハウジングカバー30の外観が損なわれることもない。また、弾性片54は、開口縁部37aの近傍部位37bに面接触するので、ハウジングカバー30とウインカランプ50との間が良好に閉塞されることとなる。
また、弾性片54は、図3(b)に示すように、開口縁部37aの近傍部位37bに対してその先端が先に当接するように角度をもって形成されている。
さらに、弾性片54は、弾性片54がない場合に、開口部37とウインカランプ50との隙間Sを通じて走行風が入り込む範囲に設けられている。なお、弾性片54は、ランプカバー52の側部52bに沿って、全体的に設けても差し支えない。
次に、このような構成よりなるアウターミラーの組み立ておよび作用について説明する。
アウターミラーの組み立てにあたっては、まず、図2に示すように、ハウジング本体20にウインカランプ50を図示しないねじ等の固定手段を用いて固定し、続いてその上からハウジングカバー30を被せて、ハウジング本体20の複数の孔部22aに、ハウジングカバー30の複数の弾性係止片32aをそれぞれ係止することで行うことができる。
そして、ハウジング本体20にハウジングカバー30が固定されると、前記したように、ウインカランプ50に設けられた弾性片54がハウジングカバー30の開口縁部37aの近傍部位37bに密着された状態となるので、次のような作用効果が得られる。
すなわち、図5(a)に示すように、開口縁部37aの近傍部位37bに弾性片54が密着するため、開口部37とウインカランプ50との隙間Sを通じて内部に走行風が入り込まない。これによって、笛吹き音の発生が低減される。
しかも、弾性片54は、一体成形により形成されるので、組み立て時に笛吹き音を防止するための加工を別途行う必要もなく、笛吹き音の低減を図るために、従来のようなシール材も全く必要としないので、部品点数が削減されるとともに組み立て時の煩雑さがなく、慎重な組立作業を行う必要もない。したがって、生産性が高く、低コスト化を実現することができる。
また、弾性片54は、開口縁部37aの近傍部位37bに対して、その先端が先に当接するように角度をもって形成されているので、前記のようにウインカランプ50の上からハウジングカバー30が被せられる過程で、開口縁部37aの近傍部位37bに対してこれが徐々に押圧するようになり、密着度が高まるという利点が得られる。したがって、より一層笛吹き音の発生が低減されるようになる。
また、弾性片54は、弾性片54がない場合に、開口部37とウインカランプ50との隙間Sを通じて走行風が入り込む範囲に設けられているので、笛吹き音を効率よく低減することができる。なお、図5(b)に示すように、本実施形態のアウターミラーにおいては、ハウジングカバー30の前部H1側に当たった走行風が、その後、ハウジングカバー30の側部H2側へ向けて流れるという気流の流れが形成されるようになっている。これによって、ハウジングカバー30の側部H2側に位置する隙間S1には、図示しない車両の走行速度が高速になればなるほど走行風が流れ込むことがなくなく、仮に、走行風が流れ込んだとしても笛吹き音の原因とはならない程度のごく僅かなものである。したがって、この領域に対応する部位に、弾性片54を積極的に設けなくても笛吹き音が発生することはない。なお、隙間S1に対応する部位に、弾性片54を設けて、ランプカバー52の側部52bの全体で走行風を遮断するように構成しても差し支えない。
図6は本発明の変形例を示す説明図である。図6(a)に示すように、該変形例では、ハウジングカバー30の開口縁部37aの近傍部位37bに、開口部37側へ向けて弾性片55が一体成形により設けられており、図6(b)に示すように、ウインカランプ50の肩部51cに対して弾性片55の先端側がそれぞれ面状に密着するように構成されている。これによって、開口部37とウインカランプ50との隙間Sを通じて内部に走行風が入り込まない。これによって、笛吹き音の発生が低減される。
しかも、弾性片55は、一体成形により形成されるので、組み立て時に笛吹き音を防止するための加工を別途行う必要もなく、笛吹き音の低減を図るために、従来のようなシール材も全く必要としないので、部品点数が削減されるとともに組み立て時の煩雑さがなく、慎重な組立作業を行う必要もない。したがって、生産性が高く、低コスト化を実現することができる。
また、弾性片55は、ウインカランプ50の肩部51cに対してその先端が先に当接するように、開口縁部37aの近傍部位37bから肩部51cへ向けて角度をもって形成されている。これによって、ウインカランプ50の上からハウジングカバー30が被せられる過程で、ウインカランプ50の肩部51cに対して弾性片55が徐々に押圧するようになり、密着度が高まるという利点が得られる。したがって、より一層笛吹き音の発生が低減されるようになる。
なお、弾性片55の角度は、肩部51cに対して面状に密着される角度であれば種々設定することができる。また、この例では、図6(b)に示すように、弾性片55が肩部51cに押圧された状態で、ウインカランプ50に設けられる溶着溝52cを覆うように構成したが、これに限られることはなく、溶着溝52cが開口された状態となってもよい。
また、弾性片55は、前記図5(b)に示すように、開口部37とウインカランプ50との隙間Sを通じて走行風が入り込む範囲に限定して設けてもよく、また、ランプカバー52の側部52bの全体に密着するように、開口縁部37aの近傍部位37bに設けてもよい。
また、図7(a)(b)に示すように、ウインカランプ50のランプカバー52の側部52bに対して、弾性片55’が、それぞれ面状に密着するように構成してもよい。
この例では、弾性片55’の先端部同士の間隔L1が、ランプカバー52の幅L2よりも小さくされており、これによって、弾性片55’間にウインカランプ50が配置されると、対向面となるウインカランプ50の側部52bに対して弾性片55’がそれぞれ面状に密着するようになっている。
また、弾性片55’の厚さが、密着する部位となる側部52bの厚さよりも薄くされており、弾性片55’が側部52bに押圧される過程で変形し易くされている。これによって、側部52bに弾性片55’が押圧される過程で、弾性片55’が側部52bに良好に面接触して密着する。このため、開口部37とウインカランプ50との隙間Sを通じて内部に走行風が入り込まない。これによって、笛吹き音の発生が低減される。
また、弾性片55’は、側部52bに対してその先端が先に当接するように角度をもって形成されている。この例では、弾性片55’が、側部52bに対して直交する角度となるように形成されているが、これに限られることはなく、弾性片55’が側部52bに対して面状に密着される角度であれば種々設定することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらをさらに種々変更して用いることも可能である。
例えば、弾性片54は、側部52bの先端に設けられるものに限られず、先端部以外の部位から一体的に開口縁部37aの近傍部位37bへ向けて形成してもよい。また、弾性片54,55は、片側あるいは両側に複数個設けてもよい。
また、前記実施形態では、ハウジングカバー30の開口部37にウインカランプ50が露出するアウターミラーについて説明したが、これに限られることはなく、外観を構成するハウジング本体20やハウジングカバー30等の外観部材と、この外観部材に設けられた開口部と、この開口部に沿って露出するように取り付けられる組付部品と、を含むアウターミラーであって、外観部材および組付部品の一方に一体成形された弾性片を設け、この弾性片が外観部材および組付部品の他方の表面に変形した状態で密着されることで、外観部材と組付部品との間が閉塞されるように構成してもよい。
ここで、組付部品としては、アウターミラーに対して適用される部品を言い、例えば、アウターミラーに組み込まれて車体側方や車体側方の前方を映し出すカメラ装置や、アウターミラーに組み込まれて、乗車時や後車時に、アウターミラーの下方の路面における足元周りを照明するための照明装置等が挙げられ、また、一つの部材からなるものも含まれる。そして、これらの組付部品をアウターミラーに対して組み付けた場合にも、外観部材および組付部品の一方に一体成形されて設けられた弾性片が、外観部材および組付部品の他方の表面に変形した状態で密着され、外観部材および組付部品のハウジングカバーとの間が閉塞される。したがって、開口部の隙間を通じてアウターミラー内に走行風が入り込まず、走行風による笛吹き音の発生が低減されるという利点が得られる。
発明者らは前記した実施形態に関し、実際に笛吹き音が低減するかについて以下に示す方法で風洞実験を行った。すなわち、ウインカランプ50の側部52bに張り出し長さ5mmの弾性片54を形成したアウターミラーと、このような弾性片54が形成されていない点を除いて実施例のアウターミラーと同様に構成されたアウターミラーを比較例として、これらを同一車種の自動車のフロントサイドドアに装着して自動車走行中に発生する走行風を模した風を当てて風切り音を測定した。
また、併せてフロントサイドドアに対するアウターミラーの取付角度を変更して風切り音を測定する実験を行った。取付角度は、図8(a)に示すように、フロントサイドドアに対するアウターミラーの所定の取付角度から左右方向および上下方向に、それぞれ、以下の各表中に示すように、±5度、±10度、±15度変更したときの笛吹き音を測定した。なお、以下の表中における数値は、笛吹き音の発生の程度を示しており、数値「0」が笛吹き音が発生していない状態を表し、数値が次第に大きくなるにつれて、笛吹き音の発生が顕著となる状態を表している。ここで、数値「0」は笛吹き音が発生しないので「良好」な状態を示しており、数値「1」〜「2.5」未満は笛吹き音が若干発生するが、比較例よりも低減されて「可」である状態を示しており、また、数値「2.5」以上が笛吹き音が発生して比較例よりもあまり低減されず「不可」である状態を示している。
この実験の測定結果は、図8(b)に示し、比較例の測定結果は図8(c)に示す。図8(b)から明らかなように、実施例では、いずれの角度に変更しても状態は良好であり、所謂「ピー」という感じの風切り音(笛吹き音)が発生していないことを確認した。一方、図8(c)から明らかなように、比較例では、所定の取付状態はもとより、角度を変更した状態のいずれの状態においても不可であった。
また、図9(a)に示す測定結果は、図8(b)で測定した実施形態のアウターミラーにおいて、このアウターミラーよりもウインカランプ50の肩部51cとハウジングカバー30の開口縁部37aとの間隔を広げた構成としたものである。図9(a)から明らかなように、取付角度を上方向に+10度変更した場合を除き、ほぼ全域で状態は良好であり、所謂「ピー」という甲高い風切り音(笛吹き音)が発生していないことを確認した。
ここで、前記した図6(a)(b)に示す変形例のアウターミラーにおける測定結果を図9(b)に示す。このアウターミラーでは、前記したように、ハウジングカバー30の開口縁部37aの近傍部位37bに弾性片55が設けられており、この弾性片55でハウジングカバー30とウインカランプ50との間を閉塞したものである。図9(b)から明らかなように、いずれの角度に変更しても状態は良好であり、所謂「ピー」という甲高い風切り音(笛吹き音)が発生していないことを確認した。
本発明の一実施形態に係るアウターミラーを示す外観斜視図である。 同じくハウジング本体とハウジングカバーとを展開した展開斜視図である。 (a)はハウジングカバーを後面側から見た斜視図、(b)(c)はハウジングカバーに対するウインカランプの取り付けを説明するための断面図である。 (a)はウインカランプの斜視図、(b)は同じく平面図、(c)は図4(b)における矢印方向からの側面図である。 (a)は要部の拡大断面図、(b)はハウジングカバーに当る走行風の様子を示した模式図である。 (a)(b)は変形例のハウジングカバーに対するウインカランプの取り付けを説明するための断面図である。 (a)(b)は変形例を示す断面図である。 (a)はミラーハウジングの取付角度の変更方向を示す説明図、(b)は風切り音の測定結果を示す表およびグラフ、(c)は比較例における風切り音の測定結果を示す表およびグラフである。 (a)(b)は変形例における風切り音の測定結果を示す表およびグラフである。 従来技術の説明図である。
符号の説明
10 ミラーベース
20 ハウジング本体
30 ハウジングカバー
37 開口部
37a 開口縁部
37b 近傍部位
40 ミラー
50 ウインカランプ
51 ランプ部
51b 湾曲横長部
51c 肩部
52 ランプカバー
52a 底部
52b 側部
52c 溶着溝
54 弾性片
55 弾性片
H ミラーハウジング
S 隙間

Claims (6)

  1. 後部に後方視認用のミラーが収容されるハウジング本体と、前記ハウジング本体の前部に取り付けられるハウジングカバーと、前記ハウジング本体と前記ハウジングカバーとの間に配置され、前記ハウジングカバーの前部からカバー側部に亘って形成された湾曲横長孔状の開口部に沿って露出する湾曲横長面を有するウインカランプと、を含むアウターミラーであって、
    前記ウインカランプおよび前記ハウジングカバーの一方に一体成形された弾性片を設け、前記ハウジング本体と前記ハウジングカバーとの間に前記ウインカランプを配置した状態において、前記弾性片が前記ウインカランプおよび前記ハウジングカバーの他方の表面に変形した状態で密着されることで、前記ハウジングカバーと前記ウインカランプとの間が閉塞されることを特徴とするアウターミラー。
  2. 前記ウインカランプは、ランプ部と、このランプ部の背部から側部を覆う有底状のランプカバーとを備え、
    前記弾性片は、前記ウインカランプの前記ランプカバーの側部に設けられており、対向面となる前記ハウジングカバーの開口縁部の近傍部位に対して面状に密着するよう前記ランプカバーの側部の先端から側方へ向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載のアウターミラー。
  3. 前記ウインカランプは、ランプ部と、このランプ部の背部から側部を覆う有底状のランプカバーとを備え、
    前記弾性片は、前記ハウジングカバーの開口縁部の近傍部位に設けられており、対向面となる前記ウインカランプの側部に対して面状に密着するよう前記開口縁部の近傍部位から前記ウインカランプの側部へ向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載のアウターミラー。
  4. 前記弾性片の厚さが、密着する部位となる前記開口縁部の近傍部位または前記ウインカランプにおける前記ランプカバーの側部の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のアウターミラー。
  5. 前記ウインカランプは、前記ハウジングカバーの開口縁部に対向する肩部を備え、
    前記弾性片は、前記ハウジングカバーの開口縁部の近傍部位に設けられており、対向面となる前記ウインカランプの肩部に対して面状に密着するよう前記開口縁部の近傍部位から前記ウインカランプの肩部へ向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載のアウターミラー。
  6. 外観を構成する外観部材と、この外観部材に設けられた開口部と、この開口部に沿って露出するように取り付けられる組付部品と、を含むアウターミラーであって、
    前記外観部材および前記組付部品の一方に一体成形された弾性片を設け、前記弾性片が前記外観部材および前記組付部品の他方の表面に変形した状態で密着されることで、前記外観部材と前記組付部品との間が閉塞されることを特徴とするアウターミラー。
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