JP2016215680A - 車両構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフレクタの取付安定性を好適に確保できる車両構造を提供する。
【解決手段】車両Vは、ドア開口部を開閉可能に覆う後部ドア2と、後部ドア2に設けられた長尺なデフレクタ1とを備える。デフレクタ1の上端部11aは、後部ドア2に固定される。デフレクタ1の下端部11bは、後部ドア2の後面23aに面ファスナー14,25により固定される。後部ドア2は、後面23aと交差する方向に延びる側面23cを有する。デフレクタ1は、側面23cに当接する当接部12fを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両構造に関するものである。
特許文献1には、テールゲートの上端部に設置されたスポイラと、テールゲートの側端部近傍に設置されスポイラから下方へ向けて延びるデフレクタとを備えた車両構造が開示されている。デフレクタの上端部はスポイラに固定されていて、デフレクタの下端部は弾性部材を介してテールゲートのウインドウガラスに当接している。
国際公開第2014/148526号
ところで、空力性能を高めるためには、デフレクタを大型化することが望ましいが、デフレクタの大型化に伴ってデフレクタの上端部と下端部との距離が必然的に長くなる。
このため、特許文献1の車両構造においてデフレクタを大型化した場合には、デフレクタの下端部から上端部にあるスポイラとの取付点までの距離が長くなり、またデフレクタの下端部は弾性部材を介してウインドウガラスに当接するだけなので、デフレクタの取付安定性が低下する虞がある。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、デフレクタの取付安定性を好適に確保できる車両構造を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る車両構造は、車両に設けられた開口部を開閉可能に覆うドアと、前記ドアに設けられた長尺なデフレクタと、を備えており、前記デフレクタの長手方向の一端部は、前記ドアに固定されており、前記デフレクタの長手方向の他端部は、前記ドアの第1面に接着手段により固定されており、前記ドアは、前記第1面と交差する方向に延びる第2面を有しており、前記デフレクタは、前記第2面に当接する当接部を有していることを特徴とする。
本発明によれば、デフレクタの長手方向の一端部および他端部がドアに固定されるため、デフレクタを大型化した場合であっても、デフレクタの取付安定性を好適に確保できる。特に本発明では、デフレクタの当接部がドアの第2面に当接するため、デフレクタの取付安定性を一層好適に確保できる。
また、本発明によれば、デフレクタの他端部が接着手段によりドアに固定されるため、機械締結に比べドア側に穿孔加工等を施す必要がなく、デフレクタの固定構造を簡略化できる。
また、本発明によれば、デフレクタをドアに接着する際には、デフレクタの当接部をドアの第2面に当接させることにより、ドアに対してデフレクタを位置決めできるため、接着作業を正確かつ簡便に遂行できる。
さらに、本発明によれば、デフレクタにより接着手段を目隠しできるため、意匠性を向上させることができる。
また、前記ドアは、ウインドウガラスを有しており、前記第1面は、前記ウインドウガラスのガラス面であることが好ましい。
このようにすると、平坦なガラス面に接着手段を設けることができるため、ドアに対する接着手段の取付性を向上させることができる。これにより、接着手段の取付性の向上とウインドウガラスの意匠性の確保の両立を図ることができる。
また、前記第1面と交差する方向において、前記当接部の幅寸法は、前記第2面の幅寸法よりも大きく形成されていることが好ましい。
このようにすると、当接部を第2面に当接させやすくなるため、デフレクタの位置決め時の作業性が高まる。また、当接部が比較的大きいため、接着手段を目隠しできる範囲が広くなる。これにより、別の目隠し部材を設けることなく、接着手段を目隠しできる。
また、前記第2面の一部を覆う被覆材を備えており、前記第2面は、車幅方向外側に臨む面であり、前記当接部が当接する当接領域と、前記被覆材により被覆される被覆領域とを含んでいることが好ましい。この場合、前記当接部の車外側面と前記被覆材の車外側面は、面一に形成されるとよい。
このようにすると、当接部と被覆材との相対的な位置関係を目安として位置決めできるため、デフレクタの位置決め時の作業性が高まる。また、当接部と被覆材が連続的に見えるため、意匠性を向上させることができる。
また、前記当接部と前記第2面との間に介設された樹脂材料から成る弾性部材を備えており、前記当接部は、前記弾性部材を介して前記第2面に当接していることが好ましい。
このようにすると、樹脂材料から成る弾性部材の緩衝作用により、当接部と第2面との衝突音の発生を防止できるとともに、第2面上における当接部の振動の発生を防止できる。
本発明に係る車両構造によれば、デフレクタの取付安定性を好適に確保できる。
本発明の実施形態に係る車両構造が適用された車両の背面図である。 (a)は本発明の実施形態に係るデフレクタを後側から見た拡大斜視図、(b)はデフレクタを前側から見た拡大斜視図である。 (a)はデフレクタアウタを取り付けた状態を示す拡大斜視図、(b)は(a)のデフレクタアウタを取り外した状態を示す拡大斜視図、(c)は(b)のデフレクタインナを取り外した状態を示す拡大斜視図である。 図2(a)のIV−IV線に沿った端面図である。 図2(a)のV−V線に沿った端面図である。 (a)は図2(a)のVI−VI線に沿った端面図、(b)は(a)の拡大端面図である。 図2(a)のVII−VII線に沿った端面図である。 図2(b)のVIII−VIII線に沿った端面図である。 図2(b)のIX−IX線に沿った端面図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、各図中に矢印で示される「前後」は、車両前後方向を示し、「上下」は、車両上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)を示している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両構造が適用された車両Vは、後部ドア2と、スポイラ3と、左右一対のデフレクタ1,1とを備えている。車両Vの後部には、車内外を連通するドア開口部Vaが設けられている。
後部ドア2は、ドア開口部Vaを開閉可能に覆うものである。後部ドア2は、閉時に車内側(前側)に配置されるドアインナパネル21(図4参照)と、ドアインナパネル21の車外側(後側)に配置されるドアアウタパネル22と、ウインドウガラス23とを有している。ドアインナパネル21およびドアアウタパネル22は、例えば金属材料から成る。ドアインナパネル21およびドアアウタパネル22の上端部側には、左右に延びる略矩形状のウインドウ開口24が形成されている。ウインドウガラス23は、ウインドウ開口24を車外側から覆っている。
スポイラ3は、ルーフ8に沿って流れてきた走行風を車両Vの後部に巻き込まないように整流するものである。スポイラ3は、後部ドア2の上端部に設置されていて、車幅方向に沿って延びている。スポイラ3は、例えば樹脂材料から成る。
デフレクタ1は、車両Vの側面に沿って流れてきた走行風を車両Vの後部に巻き込まないように整流するものである。デフレクタ1は、後部ドア2の側端部の上部側に設置されていて、スポイラ3から下方へ向けて延びている。デフレクタ1は、例えば樹脂材料から成る。本実施形態のデフレクタ1は、車両後方視で略逆三角形状を呈していて、左右よりも上下に長尺な形状である。なお、デフレクタ1の形状は特段限定されるものではなく、例えば上下よりも左右に長尺な形状であってもよい。
図2(a)、(b)に示すように、デフレクタ1は、車内側(前側)に配置されるデフレクタインナ11と、デフレクタインナ11の車外側(後側)に配置されるデフレクタアウタ12とを有している。デフレクタインナ11とデフレクタアウタ12の外形形状は、略相似形状である。デフレクタアウタ12は、デフレクタインナ11よりも一回り大きく形成されている。
デフレクタインナ11の上端部11aには、デフレクタアウタ12に固定するためのネジ挿通孔11d,11dと、後部ドア2に固定するための取付孔11eが設けられている。デフレクタインナ11の下端部11bには、後部ドア2に固定するための面ファスナー14が設けられている。デフレクタインナ11と各部材との固定については、後に詳しく説明する。
デフレクタアウタ12は、水平断面視略コ字状(溝形状)を呈する。デフレクタアウタ12は、デフレクタインナ11の車幅方向内側に配置される側壁部12dと、デフレクタインナ11の後側に配置される後壁部12eと、デフレクタインナ11の車幅方向外側に配置される当接部12fと、スポイラ3に取り付けるための取付部12cとを有している。取付部12cは、後壁部12eの上端部に連続している。デフレクタアウタ12と各部材との固定については、後に詳しく説明する。
次に、図2(a)、(b)、図4を参照して、デフレクタインナ11とデフレクタアウタ12との固定について説明する。なお、図2(b)では、説明の便宜上、後部ドア2を取り外した状態を図示している。
本実施形態のデフレクタインナ11とデフレクタアウタ12は、2本のネジ6A,6Aにより相互に固定されている。
図2(a)、(b)に示すように、デフレクタインナ11の上端部11aには、凹部11cが車内側(デフレクタアウタ12から離間する側)へ向けて凹設されている。本実施形態の凹部11cは、左右に相互に離間して2つ設けられている。凹部11c,11cの底部には、円形状のネジ挿通孔11dが1つずつ(合計2つ)形成されている。
図4に示すように、デフレクタアウタ12の後壁部12eの上部側には、円穴を有する取付ボス12bが車内側(デフレクタインナ11)へ向けて凸設されている。本実施形態の取付ボス12bは、左右に相互に離間して2つ設けられている。取付ボス12bは、凹部11c内に挿入されていて、ネジ挿通孔11dと前後に対応する位置に設置されている。ネジ挿通孔11dおよび取付ボス12bには、デフレクタインナ11とデフレクタアウタ12とを結合するためのネジ6Aが挿通される。
図示は省略するが、デフレクタインナ11には位置決め孔が形成され、デフレクタアウタ12には位置決め孔に係合する位置決め突部が形成される。これにより、デフレクタインナ11とデフレクタアウタ12の組付時の位置決めを正確かつ簡便に遂行できる。
次に、図2(a)、(b)、図5を参照して、デフレクタインナ11の長手方向の一端部である上端部11aと後部ドア2との固定について説明する。
本実施形態のデフレクタインナ11の上端部11aは、クリップ7によりドアインナパネル21およびドアアウタパネル22に固定されている。
図2(b)に示すように、左右外側の凹部11cの底部には、取付孔11eが形成されている。取付孔11eは、略矩形状を呈していて、ネジ挿通孔11dよりも下方に形成されている。図5に示すように、取付孔11e内には、円筒孔を有するクリップ受け材13が嵌め込まれている。
ドアインナパネル21には、円形状のクリップ挿通孔21aが形成されている。ドアアウタパネル22には、円形状のクリップ挿通孔22aが形成されている。クリップ挿通孔21a,22aは、取付孔11eと前後に対応する位置に設置されている。クリップ挿通孔21a,22aおよびクリップ受け材13の円筒孔内には、ドアインナパネル21とドアアウタパネル22とデフレクタインナ11とを結合するためのクリップ7が車内側から挿通される。
次に、図6(a)を参照して、デフレクタインナ11の長手方向の他端部である下端部11bと後部ドア2との固定について説明する。
本実施形態のデフレクタインナ11の下端部11bは、面ファスナー14,25が接着されることにより、ウインドウガラス23に固定されている。
デフレクタインナ11の下端部11bの前面(車内側の面)には、接着手段となる面ファスナー14が設置されている。面ファスナー14は、例えば接着剤等により下端部11bの前面に接着されている。デフレクタインナ11およびデフレクタアウタ12の車幅方向内側の端部は、シール材9aを介して、ウインドウガラス23の後面23aに当接している。
ウインドウガラス23の後面(車外側の面)23aには、接着手段となる面ファスナー25が設置されている。面ファスナー25は、例えば接着剤等により後面23aに接着されている。後面23aは、特許請求の範囲の第1面およびガラス面を構成している。ウインドウガラス23の前面(車内側の面)23bは、接着剤9bによりドアアウタパネル22に固定されている。
面ファスナー14,25は、シール材9aとウインドウガラス23の側面23cとの間に位置している。デフレクタインナ11の下端部11bは、面ファスナー14,25が接着されることにより、ウインドウガラス23の後面23aに着脱可能に固定されている。
次に、図6(a)、(b)を参照して、デフレクタインナ11の下端部11b付近の詳細な構造について説明する。
図6(a)に示すように、デフレクタインナ11の車幅方向外側の端部11fは、面ファスナー14,25よりも車幅方向外側に位置していて、車幅方向外側へ向かう程ウインドウガラス23に接近するように前方に傾斜している。デフレクタインナ11の車幅方向外側の端部11fとウインドウガラス23の後面23aとの間には、所定のクリアランスCが形成されている。
ウインドウガラス23は、車幅方向外側へ向かう程前方に位置するように湾曲している。ウインドウガラス23は、車幅方向外側に臨む側面23cを有している。側面23cは、後面23aおよび前面23bの車幅方向外側の端部を繋いでいて、後面23aおよび前面23bと交差(略直交)する方向に延びている。側面23cは、面ファスナー14,25とデフレクタインナ11の車幅方向外側の端部11fよりも前側かつ車幅方向外側に位置している。側面23cは、特許請求の範囲の第2面を構成している。
デフレクタアウタ12の側壁部12dは、ウインドウガラス23の後面23aから後方へ向けて延出している。側壁部12dの前端部は、シール材9aを介して、ウインドウガラス23の後面23aに当接している。側壁部12dは、後方へ向かう程車幅方向外側に位置するように傾斜している。
後壁部12eは、側壁部12dの後端部から車幅方向外側へ向けて延出している。後壁部12eは、車幅方向外側へ向かう程ウインドウガラス23に接近するように前方に傾斜している。後壁部12eは、デフレクタインナ11の車幅方向外側の端部11fと平行に延在している。
当接部12fは、後壁部12eの車幅方向外側の端部から前方へ向けて延出していて、側面23cの車幅方向外側に位置している。この当接部12fを形成したことにより、クリアランスCを車幅方向外側から覆い隠すことが可能となるため、面ファスナー14,25を目隠しできる。当接部12fは、車幅方向内側に臨んで側面23cに対面する車内側面12gと、車幅方向外側に臨む車外側面12hとを有している。
当接部12fは、側面23cよりも前方にさらに延びていて、ドアインナパネル21およびドアアウタパネル22の端縁同士の接合部26まで延びている。当接部12fは、接合部26の車幅方向外側に位置している。これにより、ドアアウタパネル22とウインドウガラス23との間のクリアランスを車幅方向外側から覆い隠すことが可能となるため、接着剤9bを目隠しできる。
当接部12fと側面23cとの間には、樹脂材料から成る弾性部材4が介設されている。弾性部材4は、当接部12fの車内側面12gに固定されている。本実施形態の当接部12fは、弾性部材4を介して、側面23cに当接している。弾性部材4は、水平断面視矩形状を呈していて、例えばスポンジゴムから成る。弾性部材4は、スポンジゴムの他に、硬質ゴム(例えばEPDMソリッドゴム)、その他の樹脂材料でもよい。
図6(b)に示すように、後面23aと交差(略直交)する方向において、当接部12fの幅寸法W1、弾性部材4の幅寸法W2および側面23cの幅寸法W3は、W1>W2>W3の関係に設定されている。すなわち、当接部12fの幅寸法W1および弾性部材4の幅寸法W2は、側面23cの幅寸法W3よりも大きく形成されている。
次に、図3(a)〜(c)、図7を参照して、ウインドウガラス23の側面23c付近の構造について詳しく説明する。
図3(a)〜(c)に示すように、ウインドウガラス23の側面23cの上部側には、上方へ向かう程車幅方向内側に位置するように切り欠かれた切欠面23dが形成されている。切欠面23dは、当接部12fおよび接合部26に対して車幅方向内側に離間している。
ウインドウガラス23の側面23cは、切欠面23dの下方において、当接部12fが弾性部材4を介して当接する当接領域T1と、ウインドウモール5により被覆される被覆領域T2とを含んでいる。
当接領域T1は、切欠面23dの下端部付近から下方へ向けて所定範囲だけ設けられている。当接領域T1を成す弾性部材4は、当接部12fの下部側に設置されていて、側面23cの一部に当接している。
図示は省略するが、被覆領域T2は、当接領域T1の下側から側面23cの下部に亘って設けられている。被覆領域T2を成すウインドウモール5は、側面23cの一部を車幅方向外側から覆う被覆材である。ウインドウモール5は、例えば樹脂材料、ゴム材料等から成る。
図7に示すように、ウインドウモール5は、車幅方向外側に臨む車外側面51を有している。当接部12fの車外側面12hとウインドウモール5の車外側面51とは、面一に形成されている。換言すると、ウインドウガラス23の側面23cから当接部12fの車外側面12hまでの距離D1と、ウインドウガラス23の側面23cからウインドウモール5の車外側面51までの距離D2は、同一に形成されている(D1=D2)。
次に、図8、図9を参照して、デフレクタ1とスポイラ3との固定について詳しく説明する。
本実施形態のデフレクタアウタ12は、2本のネジ6B,6Cによりスポイラ3に固定されている。スポイラ3は、車内側(下側)に配置されるスポイラインナ31と、スポイラインナ31の車外側(上側)に配置されるスポイラアウタ32と、スポイラインナ31の一部を車内側(下側)から覆うカバー部材33(図9参照)とを有している。
図8に示すように、本実施形態では一方のネジ6Bによりデフレクタアウタ12とスポイラインナ31の2部材を一体的に固定している。スポイラインナ31は、デフレクタアウタ12(下方)へ向けて凸設された凸部31aを有している。凸部31aの頂部には、円形状のネジ孔31bが形成されている。
デフレクタアウタ12の取付部12cは、スポイラインナ31およびカバー部材33の下側に位置している。取付部12cの先端には、車幅方向に沿って延在して略水平な上端フランジ12iが形成されている。上端フランジ12iには、円形状のネジ孔12jが形成されている。
ネジ孔12jは、スポイラインナ31のネジ孔31bと上下に対応する位置に設置されている。ネジ孔12j,31bには、デフレクタアウタ12とスポイラインナ31とを結合するためのネジ6Bが下方から挿通される。
図9に示すように、本実施形態では他方のネジ6Cによりデフレクタアウタ12とカバー部材33とスポイラインナ31の3部材を一体的に固定している。凸部31aの頂部の下面には、有底円筒状のボス部31cがデフレクタアウタ12(下方)へ向けて凸設されている。ボス部31cは、ネジ孔31b(図8参照)よりも車幅方向内側に位置している。
カバー部材33の前端部には、車幅方向に沿って延在し略水平な前端フランジ33aが形成されている。前端フランジ33aには、円形状のネジ孔33bが形成されている。ネジ孔33bは、ボス部31cと上下に対応する位置に設置されている。
デフレクタアウタ12の上端フランジ12iには、円形状のネジ孔12kが形成されている。ネジ孔12kは、ネジ孔12j(図8参照)よりも車幅方向内側に位置している。ネジ孔12kは、カバー部材33のネジ孔33bおよびスポイラインナ31のボス部31cと上下に対応する位置に設置されている。ネジ孔12k,33bおよびボス部31cには、デフレクタアウタ12とカバー部材33とスポイラインナ31とを結合するためのネジ6Cが下方から挿通される。
本発明の実施形態に係る車両構造が適用された車両Vは、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
本実施形態によれば、デフレクタインナ11の上端部11aおよび下端部11bが後部ドア2に固定されるため、デフレクタ1を大型化した場合であっても、デフレクタ1の取付安定性を好適に確保できる。
特に本実施形態では、デフレクタアウタ12の当接部12fが弾性部材4を介してウインドウガラス23の側面23cに当接するため、デフレクタ1の取付安定性を一層好適に確保できる。
また、本実施形態によれば、デフレクタインナ11の下端部11bが面ファスナー14,25により後部ドア2に固定されるため、機械締結に比べ後部ドア2側に穿孔加工等を施す必要がなく、デフレクタ1の固定構造を簡略化できる。
また、本実施形態によれば、デフレクタインナ11を後部ドア2に接着する際には、デフレクタアウタ12の当接部12fをウインドウガラス23の側面23cに当接させることにより、後部ドア2に対してデフレクタインナ11を位置決めできるため、接着作業を正確かつ簡便に遂行できる。
また、本実施形態によれば、後面23aと交差する方向において、弾性部材4の幅寸法W2は、側面23cの幅寸法W3よりも大きく形成されていることにより、弾性部材4を側面23cに当接させやすくなるため、デフレクタ1の位置決め時の作業性が高まる。
また、本実施形態によれば、当接部12fの車外側面12hとウインドウモール5の車外側面51が面一に形成されることにより、当接部12fとウインドウモール5との相対的な位置関係を目安として位置決めできるため、デフレクタ1の位置決め時の作業性が高まる。
さらに、当接部12fの車外側面12hとウインドウモール5の車外側面51が面一に形成されることにより、当接部12fとウインドウモール5が連続的に見えるため、意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、当接部12fと側面23cとの間に介設された樹脂材料から成る弾性部材4の緩衝作用により、当接部12fと側面23cとの衝突音の発生を防止できるとともに、側面23c上における当接部12fの振動の発生を防止できる。
ちなみに、デフレクタ1の取付時には、当接部12fと側面23cとの間に弾性部材4が挟み込まれて縮まるように弾性変形する。この弾性変形したときの弾性部材4の厚さ(変形量)を、当接部12fの車外側面12hとウインドウモール5の車外側面51が面一となる厚さに予め設定しておくと、弾性部材4を利用してデフレクタ1の取付位置決めを正確かつ簡便に遂行できる。
つまり、弾性部材4により、衝突音および振動の発生防止と取付位置決めの向上の両立を図ることができる。
また、本実施形態によれば、デフレクタアウタ12の当接部12fにより面ファスナー14,25を目隠しできるため、意匠性を向上させることができる。
特に本実施形態では、当接部12fが比較的大きいため、別の目隠し部材を設けることなく、面ファスナー14,25を目隠しできる。
また、本実施形態によれば、デフレクタインナ11の下端部11bの固定位置をウインドウガラス23にすることにより、平坦なガラス面に面ファスナー25を設けることができるため、後部ドア2に対する面ファスナー25の取付性(接着性)を向上させることができる。これにより、面ファスナー25の取付性の向上とウインドウガラス23の意匠性の確保の両立を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、デフレクタインナ11の下端部11bと後部ドア2との接着手段として面ファスナー14,25を用いたが、例えば両面テープや接着剤等を用いてもよい。
本実施形態では、デフレクタインナ11の下端部11bをウインドウガラス23に固定したが、例えばドアアウタパネル22に固定してもよい。
本実施形態では、弾性部材4を介して当接部12fが側面23cに当接したが、弾性部材4を省略して当接部12fが側面23cに直に当接してもよい。
本実施形態では、デフレクタ1をデフレクタインナ11とデフレクタアウタ12の2部品構造としたが、デフレクタアウタ12に面ファスナー貼付け面を設定してデフレクタインナ11を省略して1部品構造としてもよい。
V 車両(車両構造)
Va ドア開口部(開口部)
1 デフレクタ
11 デフレクタインナ
11a 上端部(長手方向の一端部)
11b 下端部(長手方向の他端部)
12 デフレクタアウタ
12f 当接部
12h 車外側面
14 面ファスナー(接着手段)
2 後部ドア(ドア)
21 ドアインナパネル
22 ドアアウタパネル
23 ウインドウガラス
23a 後面(第1面)
23c 側面(第2面)
25 面ファスナー(接着手段)
3 スポイラ
4 弾性部材
5 ウインドウモール
51 車外側面
T1 当接領域
T2 被覆領域
W1、W2、W3 幅寸法

Claims (5)

  1. 車両に設けられた開口部を開閉可能に覆うドアと、
    前記ドアに設けられた長尺なデフレクタと、
    を備えた車両構造であって、
    前記デフレクタの長手方向の一端部は、前記ドアに固定されており、
    前記デフレクタの長手方向の他端部は、前記ドアの第1面に接着手段により固定されており、
    前記ドアは、前記第1面と交差する方向に延びる第2面を有しており、
    前記デフレクタは、前記第2面に当接する当接部を有していることを特徴とする車両構造。
  2. 前記ドアは、ウインドウガラスを有しており、
    前記第1面は、前記ウインドウガラスのガラス面であることを特徴とする請求項1に記載の車両構造。
  3. 前記第1面と交差する方向において、前記当接部の幅寸法は、前記第2面の幅寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両構造。
  4. 前記第2面の一部を覆う被覆材を備えており、
    前記第2面は、車幅方向外側に臨む面であり、前記当接部が当接する当接領域と、前記被覆材により被覆される被覆領域とを含んでおり、
    前記当接部の車外側面と前記被覆材の車外側面は、面一に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両構造。
  5. 前記当接部と前記第2面との間に介設された樹脂材料から成る弾性部材を備えており、
    前記当接部は、前記弾性部材を介して前記第2面に当接していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両構造。
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