JP6831168B2 - 外装部品の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フォグランプを取り付けるベゼル等の外装部品をバンパーカバー等の車体に取り付ける構造に関する。
従来、外装部品に爪部やクリップを備えておき、車体に設けられた孔部に上記爪部等を挿入すると共に孔部の開口縁に係合させることで、外装部品を車体に取り付けることがなされている。特許文献1は、メッキガーニッシュの爪部をバンパーカバーの穴部に挿入する構造を開示する。特許文献2は、サイドストーンガードに設けられたボックス部にクリップを取り付け、このクリップをボディの側部に設けられた穴部に挿入する構造を開示する。
上述の爪部を外装部品の裏面に直接設けると、意匠面である外装部品の表面にヒケが生じて、外観を損なうことがある。そのため、特許文献1に記載されるように、爪部の根元側にブラケット部を設けることがある。ブラケット部や上述のクリップを取り付けるボックス部は、外装部品の裏面との間に所定の空間をつくる箱状(有底筒状)であり、開口部を有する。
特開2014−091387号公報 特開2003−063321号公報
車体における外装部品の取付箇所から、風流れに起因した異音の発生を低減することが望まれている。
上述のブラケット部は、外装部品の周縁に開口するように設けられることがある。ここで、外装部品の爪部と車体の孔部との機械的な嵌め合いでは、外装部品の周縁と車体における外装部品の取付箇所との間に不可避的な隙間が生じる。上記隙間があると、車両の走行時、走行風、特に風速が大きい走行風が上記隙間からブラケット部の開口部を経てブラケット部内に侵入することがある。上述の走行風の侵入によって、ブラケット部の内部空間を利用して、空間共鳴による異音が生じ得る。空間共鳴による異音の発生は、上述のクリップ用のボックス部についても同様である。
例えば、特許文献2に記載されるようにボックス部の連結壁に貫通孔を設ければ、上述の隙間からボックス部内に入り込んだ風は、ボックス部内を滞留せず、通過できる。そのため、上述の空間共鳴による異音の発生を防止できる。しかし、この場合には、上記隙間から侵入した風が上記連結壁の貫通孔からボックス部内を経てボックス部の開口部に抜ける、又はその逆に抜けることで、風切り異音を生じることが考えられる。
又は、例えば、外装部品の周縁に沿って、上述の隙間をシール材等で埋めれば、上記隙間からブラケット部内等に上述の走行風が入り込むことを防止できる。しかし、この場合には、シール材の充填作業が必要であり、製造工程数の増加を招く。また、シール材等の部品点数の増加によるコストアップを招く。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、単純な形状でありながら、異音の発生を低減できる外装部品の取付構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る外装部品の取付構造は、
外装部品の裏面から突出する取付片が車体に設けられた孔部に差し込まれた外装部品の取付構造であって、
前記取付片は、
前記孔部の開口縁に係合する先端部と、
前記取付片の根元側に位置し、前記先端部を支持する台座部とを備え、
前記台座部は、
前記外装部品の裏面との間に所定の空間を形成すると共に、前記外装部品の周縁に開口する門型片を備え、
前記車体は、
前記車体の表面における前記孔部の近傍から外方に突出して、前記台座部の開口を塞ぐリブを備える。
上記の外装部品の取付構造は、以下に説明するように異音の発生を低減できる。
上記の外装部品の取付構造では、外装部品の台座部が外装部品の周縁に開口するものの、台座部の開口は車体のリブによって塞がれる。このリブによって、車両の走行時、走行風、特に風速が大きい走行風が、外装部品の周縁と車体における外装部品の取付箇所との間に生じる不可避的な隙間から台座部内に侵入することを防止できる。そのため、台座部内への走行風の侵入に起因する空間共鳴の発生を防止できる。その結果、上記空間共鳴による異音の発生を低減できる。
更に、上記の外装部品の取付構造は、車体にリブを設けるという簡単な構成である。リブは、車体の成形時に同時に成形できる。そのため、リブの増設に伴う製造工程数の増加を実質的に招かない。これらの点から、上記の外装部品の取付構造は、製造性にも優れ、製造コストも低減できる。
実施形態1の外装部品の取付構造を構成する車体(バンパーカバー)と外装部品(フォグランプを取り付けるベゼル)とを示す分解斜視図である。 実施形態1の外装部品の取付構造を構成する外装部品の部分拡大斜視図である。 実施形態1の外装部品の取付構造を構成する車体の部分拡大図であり、(A)は、孔部の軸方向からみた平面図、(B)は斜視図である。 実施形態1の外装部品の取付構造について、車幅方向に平行な平面で切断した部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の外装部品の取付構造を具体的に説明する。図面において、同一符号は同一名称物を示す。
[実施形態1]
図1〜図4を参照して、実施形態1の外装部品の取付構造を説明する。
〈概要〉
実施形態1の外装部品の取付構造1(図4)は、自動車等の車両において車体3に外装部品2を装着することに利用される。ここでは、外装部品2としてフォグランプを取り付けるベゼル、車体3としてバンパーカバーを例示する。外装部品2は、裏面2bから突出する取付片21,27を備える(図1,図2)。車体3は、取付片21,27が挿入される孔部32を備える(図1,図3)。外装部品の取付構造1は、外装部品2の取付片21が車体3の孔部32に差し込まれることで構築される(図4)。
なお、図1は、実施形態1の外装部品の取付構造を構築する前において、車体3に外装部品2を取り付ける状態を説明する分解斜視図である。図1では、車体3における外装部品2の取付箇所31及びその近傍領域を部分的に示す。図1の紙面左右方向は、概ね車幅方向に相当し、紙面上下方向は車両上下方向に相当する。
図2は、外装部品2における取付片21及びその近傍領域を部分的に示す斜視図であり、裏面2b側から見た状態を示す。
図3は、車体3における外装部品2の取付箇所31のうち、孔部32及びその近傍領域を部分的に示す平面図及び斜視図である。
図4は、車体3に外装部品2が取り付けられた状態(以下、外装部品の装着状態と呼ぶ)、即ち、実施形態1の外装部品の取付構造1が構築された状態において、車幅方向に平行な平面で切断した断面図である。図4では、外装部品2の取付片21及びその近傍領域、並びに車体3を部分的に示す。図4の紙面上下方向は、車幅方向に相当する。
図2に示すように外装部品2の取付片21は、外装部品2の裏面2bとの間に所定の空間を形成する門型状の台座部23を備える。本例の台座部23は、門の一方が閉じた箱状(有底筒状)であり、門の他方は外装部品2の周縁(ここではフランジ部20f)に開口する。特に、実施形態1の外装部品の取付構造1では、車体3が、台座部23の開口235を塞ぐリブ33を備える(図3,図4)。リブ33によって台座部23の開口235を塞ぐことで台座部23内への走行風の侵入を防止する。このようなリブ33は、台座部23内への走行風の侵入に起因する空間共鳴の発生を防止することに寄与する。
以下、まず、外装部品2が装着される車体3の概要を説明する。次に、外装部品2を詳細に説明する。その後に、車体3のリブ33及びその周辺構成を詳細に説明する。
〈車体(バンパーカバー)の概要〉
主に図1を参照して、車体3の概要を説明する。
本例のバンパーカバーは、自動車等の車両において、前方かつ下方に、車幅方向に沿って設けられるフロントバンパーカバーである。フロントバンパーとは、自動車等の車両の前方かつ下方に設けられる衝撃吸収装置である。代表的には、フロントバンパーは、車幅方向に沿って配置されるリインフォース(図示せず)と、リインフォースの前面に配置されるアブソーバ(図示せず)と、リインフォース及びアブソーバを覆うバンパーカバーとを備える。フロントバンパーカバーは、車両の走行時、その前面から走行風を受ける。
本例のバンパーカバーは、本体30と、グリル3gと、外装部品2の取付箇所31とを備える。図1では、バンパーカバーのうち、車幅方向の右側領域のみを部分的に示す。本例の本体30は、車幅方向に延びるように設けられる樹脂成形体である。グリル3gは、車内外の通気のための開口3aを備える。本例のグリル3gは、本体30とは独立した部品である。そのため、本体30は、その車幅方向の中央部にグリル3gの取付箇所(図示せず)を備える。グリル3gは、上記取付箇所に装着される。
本例の外装部品2の取付箇所31は、本体30における車幅方向の各端部に設けられる。取付箇所31は、本体30の表面3fにおいて、車両前方から車両後方に向かうように局所的に凹んだ箇所である。この凹みに沿って、取付箇所31に外装部品2が取り付けられる。
本例では、取付箇所31の中央部にフォグランプ4(図4)が配置されるランプ用の貫通孔3hが設けられている。また、取付箇所31の周縁近くには、取付箇所31の周方向に離間して複数の凹部3rが設けられている。図1では、5個の凹部3rを備える場合を例示する。各凹部3rは、外装部品2の取付片21,27が嵌め込まれる箇所である(図4も参照)。各凹部3rの底部に、底部を貫通する孔部32が設けられている(同)。車幅方向の外側に位置する凹部3rでは、孔部32の近くにリブ33が設けられている。リブ33の詳細は後述する。
〈外装部品〉
主に図2を参照して、外装部品2を説明する。
外装部品2は、本体20と、本体20の裏面2bから突出する複数の取付片21,27とを備える。更に、本例の外装部品2は、外装部品2の周縁から立設されるフランジ部20fを備え、取付片21の台座部23はフランジ部20fに開口する。本例の外装部品2は、本体20、取付片21,27、及びフランジ部20fが一体に成形された樹脂成形体である。本例の外装部品2であるフォグランプを取り付けるベゼルは、フロントバンパーカバーに装着されると、車両の走行時、その前面から側面に流れるように走行風を受ける。
《本体》
本例の本体20は、所定の形状(ここでは三角形状)を有する板状材である(図1も参照)。本例では、本体20の中央部にフォグランプ4が配置されるランプ用の貫通孔2hを備える(同)。貫通孔2hは、表面2f(図1,図4)から裏面2bを貫通する。本体20の表面2fは、意匠面として利用される。本体20の裏面2bは、車体3の表面3fのうち、取付箇所31を覆うように配置される。
フランジ部20fは、板状の本体20の周縁に沿って設けられている。フランジ部20fは、裏面2bから車両後方に向かって立設され、本体20の周縁に沿った概ね環状体である。環状のフランジ部20fを有することで、外装部品2の強度を高められる。また、フランジ部20fを有することで、外装部品2において、車体3の外装部品2の取付箇所31との合わせ部分から外装部品2のエッジがみえず、見栄えがよい。更に、フランジ部20fを有することで、本体20の周縁に触れても安全である。但し、フランジ部20fは、完全な環状体ではなく、フランジ部20fの周方向の一部は切り欠かれている。フランジ部20fの切欠箇所は、取付片21の台座部23の開口235を形成する。なお、フランジ部20fの切欠箇所は、取付片21の台座部23を有底筒状に形成するための金型(入れ子型)を抜き取るために形成される。
《取付片》
取付片21は、先端部22と、台座部23とを備える。先端部22は、車体3の孔部32の開口縁に係合する(図4も参照)。台座部23は、取付片21の根元側に位置し、先端部22を支持する。
本例の先端部22は、平板状であり、爪部220と、スリット221と、基部222とを備える。詳しくは、平板状の基部222の中央部に、基部222の表裏に貫通するU字状のスリット221が設けられている。スリット221によって基部222から舌片が形成される。舌片は、舌片における挿入方向の先端側の領域が基部222に連結されることで、弾性変形可能である。この舌片が爪部220に相当する。
爪部220は、車体3の孔部32の開口縁に直接係合する部分である。本例の爪部220は、孔部32の開口縁に引っ掛かる突起を備える(図4も参照)。この突起は、爪部220における挿入方向の後端側の領域に設けられ、外装部品2の外方に向かって突出する。
本例の基部222は、その挿入方向の先端側の領域が三角形状である。そのため、取付片21を車体3の孔部32に挿入し易い。また、本例の基部222は、その挿入方向の後端側の領域、つまり台座部23との連結箇所近くの領域の表裏面、及び側面にそれぞれ、補強リブを備える。補強リブを備えることで、先端部22が比較的薄い板材であっても強度に優れる。そのため、先端部22全体を厚板とする場合に比較して、所定の強度を有しつつ、軽量化、材料の削減が可能である。
台座部23は、外装部品2の裏面2bとの間に所定の空間を形成すると共に、外装部品2の周縁(ここではフランジ部20f)に開口する門型片を有する。本例の台座部23は、外装部品2の裏面2bから立設される一対の側壁部230、及び両側壁部230を繋ぐ連結壁部231(図4)と、側壁部230の周縁及び連結壁部231の周縁に接続され、外装部品2の裏面2bに対向して配置される天井部232とを備える。
両側壁部230と天井部232とで門を形成する。上記門の一方の開口部は、フランジ部20fの切欠箇所に配置される。上記門の他方の開口部は、連結壁部231によって塞がれる。従って、本例の台座部23は、一方が開口し、他方が開口しない門型片、いわば有底筒状である。台座部23の開口235は、主として、両側壁部230の周縁と、天井部232の周縁と、外装部品2の裏面2bの周縁とによって形成される。
連結壁部231を備えて有底筒状である台座部23は、連結壁部231を備えていない場合に比較して、強度に優れる。但し、有底筒状の台座部23では、走行風が開口235から台座部23内に侵入すると、台座部23内に滞留し得る。
その他、本例の外装部品2は取付片27を備える。取付片27は、上述の取付片21と同様に先端部22と台座部28とを備える。但し、取付片27の台座部28は、外装部品2の周縁(ここではフランジ部20f)に開口しない門型片である。このように外装部品2は、台座部28が外装部品2の周縁に開口しない取付片27を備えてもよい。
台座部28は、台座部23と同様に、一対の側壁部230と、連結壁部と、天井部232とを備える。台座部28では、両側壁部230がフランジ部20fに対向するように設けられる。両側壁部230と天井部232とで形成する門の一方が外装部品2の内部空間に開口し、上記門の他方が連結壁部によって塞がれる。外装部品の装着状態では、上述の台座部28の開口は、車体3の凹部3rを形成する内側壁に塞がれる(図示せず)。
本例の外装部品2では、外装部品2の車幅方向の外側に配置される三つの取付片を、外装部品2の周縁に開口する台座部23を備える取付片21とする。上記車幅方向の内側に配置される二つの取付片を、外装部品2の周縁に開口しない台座部23を備える取付片27とする。取付片21については、外装部品2の周縁に沿った風の流れに対して、台座部23が開口するといえる。しかし、上述のように車体3のリブ33によって台座部23内への風の流入を防止できる。また、上述のフランジ部20fによっても、台座部23内への風の流入を低減できる。その結果、台座部23は、上記風の流れに起因する空間共鳴の発生を低減し易い。取付片27については、外装部品2の周縁に沿った風の流れに対して、台座部27が開口していないといえる。そのため、取付片27は、上記風の流れに起因する空間共鳴が実質的に発生しない。この配置は例示であり、適宜変更できる。
〈リブ及びその周辺構成〉
主に図3を参照して、リブ33及びその周辺構成を説明する。
車体3は、上述のように外装部品2の取付箇所31に、取付片21,27がそれぞれ嵌め込まれる凹部3rを備える。各凹部3rの形状、大きさは、各取付片21,27の台座部23の形状、大きさに応じて設けられる。図3(A)に示すように各凹部3rの底部には、上述のように孔部32が設けられる。外装部品の装着状態では、各孔部32に、各取付片21,27の先端部22が挿入される。各凹部3rを形成する内壁部は、各取付片21の台座部23の側壁部230及び連結壁部231、各取付片27の側壁部230及び上述の開口部を覆う。
特に、取付片21は、外装部品2の周縁に開口する台座部23を備える。そのため、この取付片21が配置される凹部3rには、車体3の表面3fにおいて孔部32の近傍から外方に突出して、台座部23の開口235を塞ぐリブ33を備える。
本例のリブ33は、図3(B)に示すように凹部3rを形成する内壁部の一部から延設される。リブ33の形状、大きさは、外装部品の装着状態において、取付片21の開口235を適切に塞ぐことができる範囲で適宜調整できる。本例では、長方形状の開口235に対応して(図2参照)、リブ33を長方形状の平板材とする。このようなリブ33は単純な形状であり、成形し易い。
〈構成材料〉
外装部品2及び車体3を構成する樹脂は、公知のものを利用できる。また、外装部品2及び車体3は、射出成形といった公知の成形法によって製造できる。
〈その他〉
外装部品2の取付片21,27の形成位置、個数、大きさ、形状等は適宜変更できる。車体3の外装部品2の取付箇所31における凹部3r、孔部32の形成位置、個数、大きさ、形状等は、外装部品2の取付片21,27の形成位置、個数、大きさ、形状等に応じて調整するとよい。リブ33の形成位置、個数、大きさ、形状等は、外装部品2の取付片21の形成位置、個数、台座部23の開口235の大きさ、形状等に応じて調整するとよい。
[作用・効果]
実施形態1の外装部品の取付構造1は、図2に示すように外装部品2の台座部23が外装部品2の周縁(ここではフランジ部20f)に開口する取付片21を備える。しかし、外装部品の取付構造1では、車体3がリブ33を備えており、リブ33が取付片21の台座部23の開口235を塞ぐ。そのため、図4に示すように、車両の走行時、走行風、特に風速が大きい走行風が、外装部品2の周縁と車体3における外装部品2の取付箇所31との間に生じる不可避的な隙間から、取付片21の台座部23内に侵入しようとしても、リブ33によって台座部23内への走行風の侵入を阻止できる。なお、図4の細線矢印は走行風の流れを模式的に示す。
従って、実施形態1の外装部品の取付構造1は、車両の走行時、上述の走行風が取付片21の台座部23内に侵入することに起因する空間共鳴の発生を防止できる。このような外装部品の取付構造1は、上記空間共鳴による異音の発生を低減できる。
本例の取付片21に備えられる台座部23は、連結壁部231を有する有底筒状である。そのため、上述の隙間から侵入した風が外装部品2と車体3の取付箇所31との間の空間に侵入し、再び上記隙間から抜けようとしても、リブ33によってこの通り抜けを阻止することが期待できる。このような外装部品の取付構造1は、上述の走行風の通り抜けに起因する風切り異音の発生も低減できると期待される。
更に、本例の取付片21は連結壁部231を有することで、フォグランプ4からの光が上述の隙間から漏れ出ることも防止できる。そのため、見栄えが良く、商品価値を高められる。
更に、本例の外装部品の取付構造1では、フロントバンパーカバーが受けた走行風は、図4の細線矢印に示すように、主としてフロントバンパーカバーの表面に沿って流れる。特に、上記走行風は、バンパーコーナー部においても車両表面から剥離し難く、車両表面に沿って流れる。この点から、空力特性(Cd値)の向上が期待される。
また、実施形態1の外装部品の取付構造1は、車体3にリブ33を設けるという簡単な構成でありながら、上述のように異音の発生を低減できる。本例のように車体3が樹脂成形体であれば、リブ33は、車体3の成形時に同時に成形できる。本例のリブ33は、上述のように長方形の平板状という単純な形状であることからも、成形性に優れる。これらのことから、リブ33の増設に伴う製造工程数の増加を招かず、製造性にも優れる。また、上述の隙間をシール材で埋める必要も無いことからも、製造性に優れる。更に、製造コストも低減できる。
[変形例]
上述した実施形態1の外装部品の取付構造1に対して、以下の少なくとも一つの変更が可能である。
(1)車体を変更する。
ここでの車体とは、走行風を受ける箇所を構成するものとする。走行風を受ける箇所として、例えば、フロントフェンダー、ボンネット、ルーフ、フロントドア、リアドア、リアフェンダー、アッパーレール、リアバンパー、フロントピラー、センターピラー、バックドア、トランクリッド、フロアパネル、ロッカーパネル等が挙げられる。かつ、ここでの車体とは、外装部品の取付箇所を有するものとする。外装部品の取付箇所を有するものとして、代表的には、上述の各部位におけるアウタパネルやカバー等が挙げられる。
(2)外装部品を変更する。
例えば、バンパーカバーに取り付けられる外装部品として、上述のグリル3g、その他、ヘッドライトやイルミネーションランプ、各種センサ等を取り付けるベゼル、ガーニッシュ、フロントスポイラー等が挙げられる。
例えば、フロントドアやリアドアのアウタパネルに取り付けられる外装部品として、サイドストーンガード等が挙げられる。
その他の外装部品として、サイドモール、リヤスポイラー、ルーフレール、アンテナカバー、フェンダーアーチモール、エンジンアンダーカバー、フロアアンダーカバー等が挙げられる。
(3)取付片の先端部と台座部とが独立した部材である。
この形態の具体例として、台座部は外装部品の裏面に一体成形されており、先端部は台座部に対して着脱自在なクリップであることが挙げられる。
この形態の台座部、及びクリップは公知の構成を利用できる(例、特許文献2の図1参照)。台座部は、例えば、実施形態1で説明した台座部23と同様に、一対の側壁部、連結壁部、天井部を備える有底筒状であることが挙げられる。台座部の天井部には、クリップの首部が嵌め込まれる切欠を有する。台座部にクリップが取り付けられた状態では、天井部の切欠がクリップで塞がれるものの、側壁部の周縁等で形成される開口は塞がれず、開口したままである。この台座部の開口を車体のリブで塞ぐことで、実施形態1と同様に、台座部内への走行風の侵入に起因する空間共鳴の発生を防止できる。その結果、上記空間共鳴に起因する異音の発生を低減できる。
(4)台座部が内外に抜ける貫通孔を備える。
台座部の貫通孔は、例えば連結壁部等に設けたり(類似の構成として、特許文献2の図1参照)、連結壁部の周縁と外装部品の裏面との間に隙間を設けたりすることで形成することが挙げられる。貫通孔を備えることで、取付片の軽量化及び材料の低減、ひいては外装部品の軽量化、材料コストの低減を図れる。但し、台座部の内外に抜ける貫通孔を備えると、上述の外装部品の周縁と車体との隙間から侵入した風が貫通孔から台座部内を経て台座部の開口に抜ける、又はその逆に抜けることが考えられる。車体にリブを備えることで、このような走行風の通り抜けを防止できる。また、上記隙間から侵入した風が台座部内を通過する際に、流速を低減できる。これらのことから、台座部に貫通孔がある場合には、走行風の通り抜けに起因する風切り異音の発生を低減できると期待される。更に、上述の走行風の通り抜けを防止することで、走行風の通り抜け(吹き出し)に起因する車両表面からの走行風の剥離を防止できる。特に、車体がフロントバンパーカバーであれば、上記走行風の車両表面からの剥離防止によって、空力特性(Cd値)の向上が期待できる。上述のフォグランプ4等の光源からの光漏れも防止できる。
1 外装部品の取付構造
2 外装部品、20 本体、21,27 取付片、22 先端部、23,28 台座部
2f 表面、2b 裏面、2h 貫通孔、20f フランジ部
220 爪部、221 スリット、222 基部
230 側壁部、231 連結壁部、232 天井部、235 開口
3 車体、30 本体、31 取付箇所、32 孔部、33 リブ
3h 貫通孔、3a 開口、3f 表面、3g グリル、3r 凹部
4 フォグランプ

Claims (1)

  1. 外装部品の裏面から突出する取付片が車体に設けられた孔部に差し込まれた外装部品の取付構造であって、
    前記取付片は、
    前記孔部の開口縁に係合する先端部と、
    前記取付片の根元側に位置し、前記先端部を支持する台座部とを備え、
    前記台座部は、
    前記外装部品の裏面との間に所定の空間を形成すると共に、前記外装部品の周縁に開口する門型片を備え、
    前記車体は、
    前記車体の表面における前記孔部の近傍から外方に突出して、前記台座部の開口を塞ぐリブを備える外装部品の取付構造。
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