JP2007303601A - ハイブリッド自動車用転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のガラス繊維強化樹脂組成物からなる保持器における機械的強度や耐摩耗性、耐疲労性等を改善し、ハイブリッド自動車の電動モータに用いても優れた信頼性及び耐久性を示すハイブリッド自動車用転がり軸受を提供する。
【解決手段】少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備え、ハイブリッド自動車の電動モータに使用される転がり軸受において、前記保持器が、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを30〜70質量%の割合で含有する芳香族ポリアミド樹脂組成物からなることを特徴とするハイブリッド自動車用転がり軸受。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備え、ハイブリッド自動車の電動モータに使用される転がり軸受において、前記保持器が、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを30〜70質量%の割合で含有する芳香族ポリアミド樹脂組成物からなることを特徴とするハイブリッド自動車用転がり軸受。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハイブリッド自動車の電動モータに使用され、樹脂製保持器を備えるハイブリッド自動車用転がり軸受に関する。
従来から、軽量化や複雑な形状に加工しやすい等の理由から、転がり軸受用の樹脂製保持器として、ポリアミド66やポリアミド46等のポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂に、補強材としてガラス繊維を配合した樹脂組成物を成形したものが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
近年、環境面からハイブリッド自動車が注目されている。このハイブリッド自動車は、通常の内燃機関と電動モータとを備え、内燃機関による駆動を電動モータがアシストする構成となっており、ガソリン消費量及び排気ガスの削減が図られている。しかしながら、電動モータは高速で回転するため、ガラス繊維強化樹脂製保持器を備える転がり軸受を使用すると、高速回転による遠心力により樹脂製保持器が徐々に外輪側に傾倒し、最悪の場合、外輪に干渉するおそれがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、従来のガラス繊維強化樹脂組成物からなる保持器における機械的強度や耐摩耗性、耐疲労性等を改善し、ハイブリッド自動車の電動モータに用いても優れた信頼性及び耐久性を示すハイブリッド自動車用転がり軸受を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は下記のハイブリッド自動車用転がり軸受を提供する。
(1)少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備え、ハイブリッド自動車の電動モータに使用される転がり軸受において、前記保持器が、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを30〜70質量%の割合で含有する芳香族ポリアミド樹脂組成物からなることを特徴とするハイブリッド自動車用転がり軸受。
(2)芳香族ポリアミド樹脂がポリアミド6T/6I、ポリアミド6T/DT、ポリアミド6T/M−5T、ポリアミド9T及びポリアミドMXD6から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記(1)記載のハイブリッド自動車用転がり軸受。
(1)少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備え、ハイブリッド自動車の電動モータに使用される転がり軸受において、前記保持器が、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを30〜70質量%の割合で含有する芳香族ポリアミド樹脂組成物からなることを特徴とするハイブリッド自動車用転がり軸受。
(2)芳香族ポリアミド樹脂がポリアミド6T/6I、ポリアミド6T/DT、ポリアミド6T/M−5T、ポリアミド9T及びポリアミドMXD6から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記(1)記載のハイブリッド自動車用転がり軸受。
本発明のハイブリッド自動車用転がり軸受では、樹脂製保持器を、耐熱性に優れる芳香族ポリアミド樹脂に、補強材としてシランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを配合したため、従来のガラス繊維を補強材とする樹脂製保持器に比べて機械的強度や耐摩耗性、耐疲労性等に優れ、耐久性及び信頼性により優れるようになる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明において、ハイブリッド自動車用転がり軸受は、樹脂製保持器を備える限り、その構造等には制限がなく、例えば図1に断面図で示す転がり軸受を例示することができる。図示される転がり軸受は、外周面に内輪軌道面1を有する内輪2と、内周面に外輪軌道面3を有する外輪4とを同心に配置し、内輪軌道面1と外輪軌道面3との間に複数個の玉5を樹脂製保持器7により転動自在に設け、内輪2と外輪4との隙間をシール6で密封して構成されている。シール6は、亜鉛メッキを施した冷延鋼板を加工した内輪非接触タイプの他、同種の鋼板を芯金としその周囲に弾性材を一体に成形したゴムシールタイプ(内輪非接触、内輪接触の両タイプ有り)とすることもできる。また、図2に斜視図で示すように、樹脂製保持器7は所謂冠形保持器であり、円環状の主部8と、この主部8の片面に設けられた複数のポケット9とを備えていて、各ポケット9、互いに間隔をあけ対向して配置された1対の弾性片10,10から形成されている。
本発明では、上記樹脂製保持器7として、芳香族ポリアミド樹脂に、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを配合した樹脂組成物を成形したものを用いる。芳香族ポリアミド樹脂は、表1に示すように、樹脂製保持器用として従来使用されているポリアミド66(PA66)、ポリアミド46(PA46)等の脂肪族ポリアミドや、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等に比べてガラス転移点が高く、耐熱性及び高温剛性に優れる利点がある。芳香族ポリアミド樹脂の中でも、ガラス転移温度が100℃以上のものが好ましく、例えばポリアミド6T/6I(PA6T/6I)、ポリアミド6T/DT(PA6T/DT)、ポリアミド9T(PA9T)、ポリアミド6T/M−5T(PA6T/M−5T)、ポリアミドMXD6(PAMXD6)を好適に使用できる。尚、PA6T/6Iは、ヘキサメチレンジアミン(HMD)とテレフタル酸(TPA)との縮合体であるPA6T部分と、HMDとイソフタル酸(IPA)との縮合体であるPA6I部分とからなる。また、PA6T/DTは、前記PA6T部分と、2−メチルペンタンメチレンジアミン(2−MPMD)とTPAとの縮合体であるPADT部分とからなる。また、PA9Tは、ノナンジアミン(ND)とTPAとの縮合体である。また、PA6T/M−5Tは、前記PA6T部分と、メチレンペンタジアミン(MPD)とTPAとの縮合体であるPAM−5T部分とからなる。また、PAMXD6は、メタキシリレンジアミン(MXDA)とアジピン酸との縮合体である。
尚、PA6T/6I、PA6T/DT、PA6T/M−5Tが分類される変性PA6Tには、その他構造部分にPA66を有するPA6T/66もあるが、ガラス転移温度が85℃と低く、本発明では好ましくない。
また、芳香族ポリアミド樹脂の分子量は、生産性を考慮して、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを含有した状態で射出成形が可能となる分子量とすることが好ましい。具体的には数平均分子量で13000〜30000が好ましく、更に衝撃強度等の機械的強度を考慮すると数平均分子量で18000〜26000がより好ましい。数平均分子量が13000未満では、分子量が低すぎて機械的強度が低く、実用性が低い。これに対して数平均分子量が30000を越える場合は、表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを規定量含有した状態での溶融粘度が高すぎ、精度よく射出成形で製造することが困難になる。
上記の芳香族ポリアミド樹脂は、それぞれ単独で使用してもよく、適宜組み合わせて使用してもよい。
補強材であるホウ酸アルミニウムウィスカーは、引張強さが7.8GPa程度、弾性率が392GPa程度であり、従来のガラス繊維(一般的にはEガラス)の引張強さが最大でも3.4GPa程度、弾性率が最大でも78GPa程度であるのに比べて格段に強靭であり、微細なものを使用できる。そのため、同一含有量で比較した場合、保持器中により多数が存在することとなり、ミクロに補強され、摩耗が発生しやすい非補強部分が保持器表面で少なく、耐摩耗性が非常に高くなる。そのため、ホウ酸アルミニウムウィスカーは、繊維径0.5〜1.0μm、繊維長10〜30μmのものが好ましい。
また、ホウ酸アルミニウムウィスカーは、繊維軸方向の線膨張係数が2.6×10−6/Kであり、ガラス繊維の5〜6×10−6/Kに比べて非常に小さい。ハイブリッド自動車では転がり軸受は一般的な自動車よりも高速で回転され、高温になるが、ホウ酸アルミニウムウィスカーを含有することで熱膨張による不具合が防止されるという利点もある。
ホウ酸アルミニウムウィスカーは、芳香族ポリアミド樹脂との接着性を考慮してシランカップリング剤で表面処理される。シランカップリング剤としては、片末端にエポキシ基やアミノ基等の官能基を有するものが好ましく、これら官能基が芳香族ポリアミド樹脂のアミド結合に作用してホウ酸アルミニウムウィスカーの補強強化を向上させる。
シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーの含有量は、全体の30〜70質量%であり、より好ましくは50〜70質量%である。含有量が30質量%未満の場合は機械的強度等の改善が少なく、70質量%を超える場合は成形性が低下する可能性が高くなり、何れの場合も好ましくない。
尚、ホウ酸アルミニウムウィスカーと同等もしくは同等以上の弾性率を有する補強材として炭化ケイ素ウィスカー(弾性率480GPa)や窒化ケイ素ウィスカー(弾性率382GPa)等が知られているが、酸化物でないため、シランカプリング剤のように化学的に結合して芳香族ポリアミド樹脂のアミド結合との接着性を発現し、補強性を更に向上させる適当な表面処理剤がない。そのため、同量の添加量でホウ酸アルミニウムウィスカーと同じような強度を発現させることは難しい。但し、シランカップリング剤で表面されたホウ酸アルミニウムウィスカーの一部をこれらで代替してもよく、その他にも炭素繊維等の繊維状補強材、あるいはチタン酸カリウムウィスカー等のその他のウィスカー状補強材で代替することもできる。
樹脂組成物にはカーボンブラックやベンガラ等の着色剤等を添加してもよく、耐熱性が十分ではない芳香族ポリアミド樹脂を用いる場合には、成形時及び使用時の熱による劣化を防止するためにヨウ化物系熱安定化剤やアミン系酸化防止剤を、それぞれ単独あるいは併用して添加することが好ましい。また、耐衝撃性を改善するために、エチレンプロピレン非共役ジエンゴム(EPDM)等のゴム状物質を配合してもよい。
尚、上記の芳香族ポリアミド樹脂、シランカプリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカー及びその他の配合物を用いて樹脂製保持器を製造する方法としては、生産性から、射出成形が好ましい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
(実施例1〜3、比較例1〜3)
表2に示す如く、ポリアミド樹脂にホウ酸アルミニウムウィスカーまたはガラス繊維を配合し、混練して樹脂組成物を調製した。尚、実施例1で用いたPA9Tは(株)クラレ製「ジェネスタ N1000A」、実施例2で用いたPA6T/DTはDu Pont社製「Zytel HTN51シリーズベースポリマー」、実施例3及び比較例3で用いたPAMXD6は三菱エンジニアプラスチック(株)製「レニー6002」、比較例1で用いたPA66は宇部興産(株)製「UBEナイロン2020U(銅系熱安定剤含有)」、比較例2で用いたPA46はDJEP社製「Stanyl TW341(銅系熱安定剤含有)」である。また、ホウ酸アルミニウムウィスカーとして四国化成工業(株)製「アルボレックスYS3A(アミノ系シランカップリング剤処理品)」を用い、ガラス繊維としてシランカップリング剤で処理した直径約13μmの円形断面ガラス繊維を用いた。
表2に示す如く、ポリアミド樹脂にホウ酸アルミニウムウィスカーまたはガラス繊維を配合し、混練して樹脂組成物を調製した。尚、実施例1で用いたPA9Tは(株)クラレ製「ジェネスタ N1000A」、実施例2で用いたPA6T/DTはDu Pont社製「Zytel HTN51シリーズベースポリマー」、実施例3及び比較例3で用いたPAMXD6は三菱エンジニアプラスチック(株)製「レニー6002」、比較例1で用いたPA66は宇部興産(株)製「UBEナイロン2020U(銅系熱安定剤含有)」、比較例2で用いたPA46はDJEP社製「Stanyl TW341(銅系熱安定剤含有)」である。また、ホウ酸アルミニウムウィスカーとして四国化成工業(株)製「アルボレックスYS3A(アミノ系シランカップリング剤処理品)」を用い、ガラス繊維としてシランカップリング剤で処理した直径約13μmの円形断面ガラス繊維を用いた。
上記の樹脂組成物から試験片を作製し、引張強度及び曲げ強度を測定した。結果を表2に示す。
また、上記の樹脂組成物を用い、射出成形により、日本精工(株)製転がり軸受「6909」用の保持器を作製した。そして、作製した保持器を前記転がり軸受「6909」に組み込み、更にグリースを封入して試験軸受を作製し、高速耐久試験に供した。試験は、試験軸受を15000min−1にて1時間連続回転させた後、軸受内部を観察し、保持器が倒れて外輪と干渉しているものを不合格として表2に「×」を記し、外輪に干渉するほど倒れていないものを合格として表2に「○」を記した。
表2に示すように、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを芳香族ポリアミド樹脂に配合した樹脂組成物からなる樹脂製保持器は機械的強度に優れ、ハイブリッド自動車用として十分な性能を有することがわかる。
1 内輪軌道面
2 内輪
3 外輪軌道面
4 外輪
5 玉
6 シール
7 樹脂製保持器
8 主部
9 ポケット
10 弾性片
2 内輪
3 外輪軌道面
4 外輪
5 玉
6 シール
7 樹脂製保持器
8 主部
9 ポケット
10 弾性片
Claims (2)
- 少なくとも内輪、外輪、転動体及び保持器を備え、ハイブリッド自動車の電動モータに使用される転がり軸受において、
前記保持器が、シランカップリング剤で表面処理されたホウ酸アルミニウムウィスカーを30〜70質量%の割合で含有する芳香族ポリアミド樹脂組成物からなることを特徴とするハイブリッド自動車用転がり軸受。 - 芳香族ポリアミド樹脂がポリアミド6T/6I、ポリアミド6T/DT、ポリアミド6T/M−5T、ポリアミド9T及びポリアミドMXD6から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載のハイブリッド自動車用転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006134198A JP2007303601A (ja) | 2006-05-12 | 2006-05-12 | ハイブリッド自動車用転がり軸受 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006134198A JP2007303601A (ja) | 2006-05-12 | 2006-05-12 | ハイブリッド自動車用転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007303601A true JP2007303601A (ja) | 2007-11-22 |
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2006
- 2006-05-12 JP JP2006134198A patent/JP2007303601A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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