JP2007298410A - 静電容量式センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出感度を向上させるとともに、デバイスサイズの大型化、可動電極の可動により生ずる部材の欠損、スティッキングなどを回避する。
【解決手段】半導体層2のアンカ部3にビーム部4を介して非対称な質量バランスとなるように可動支持され、半導体層2の厚み方向の物理量の変位に応じて動作する可動電極5と、半導体層2を支持する絶縁層20上に形成された固定電極6とを相互に間隙を介して対向配置し、可動電極5と固定電極6との間隙の大きさに応じて検出される静電容量に基づき物理量を検出する静電容量式センサにおいて、半導体層2を単結晶シリコン層とし、単結晶シリコン層を垂直エッチング加工することで形成されたアンカ部3、ビーム部4、可動電極5からなる当該可動電極5の可動機構を備えることで実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定電極と可動電極との間の静電容量を検出することにより所定の物理量を検出する静電容量式センサに関する。
従来より、固定部に弾性要素を介して可動電極が支持された構造を形成し、作用した外力等に応じて可動電極が固定電極に対して接離可能となるようにして、これら電極間の静電容量の変化を検出することで加速度や角速度等の種々の物理量を検出できるようにした静電容量式センサが知られている。
このような静電容量式センサとして、加速度などの物理量により変位する1個のマス部により、垂直軸方向の物理量を検出することができるように構成された静電容量式センサが開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
米国特許第4736629号明細書 米国特許第6000287号明細書
特許文献1、特許文献2は、非対称に形成されたマス部をアンカ部と呼ばれる固定部から水平方向へと対称に伸びたトーションビームにより質量バランスを崩すように支持し、垂直方向へと加わる物理量に応じたトーションビームのねじれによるマス部の位置変位により物理量を検出することができる。
このような静電容量式センサを、特許文献1では、金属材料を加工することにより形成し、特許文献2では、公知の半導体プロセスを用いてシリコンなどの半導体基板を加工することにより形成している。特許文献2のように半導体プロセスによりシリコンを加工してデバイスを形成した場合、微細な加工が可能となるため、特許文献1のように金属材料を加工した場合より小型で精度の高い静電容量式センサとすることができる。
しかしながら、特許文献2で開示されている静電容量式センサは、単結晶シリコン基板を結晶異方性エッチングにより加工することで形成しているため、アンカ部をはじめ各部がテーパーを有する形状となり、デバイスサイズの大型化や可動電極の可動により生ずる部材の欠損、スティッキングなどを招来してしまうといった問題がある。
また、結晶異方性エッチングにより加工した場合、ある程度の質量を有することで検出感度を向上させるようなマス部を形成することが困難であるといった問題もある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、検出感度を向上させるとともに、デバイスサイズの大型化や可動電極の可動により生ずる部材の欠損、スティッキングなどを回避することができる構造を有する静電容量式センサを提供することを目的とする。
本発明の静電容量式センサは、半導体層の固定部分にビーム部を介して非対称な質量バランスとなるように可動支持され、前記半導体層の厚み方向の物理量の変位に応じて動作する第1可動電極と、前記半導体層を支持する支持基板上に形成された第1固定電極とを相互に間隙を介して対向配置し、前記第1可動電極と前記第1固定電極との間隙の大きさに応じて検出される静電容量に基づき物理量を検出する第1検出部を備える静電容量式センサにおいて、前記半導体層を単結晶シリコン層とし、前記単結晶シリコン層を垂直エッチング加工することで形成された前記固定部分、前記ビーム部、前記第1可動電極からなる当該第1可動電極の可動機構を備えることにより上述の課題を解決する。
本発明によれば、検出感度を向上させるとともに、デバイスサイズの大型化や可動電極の可動により生ずる部材の欠損、スティッキングなどを回避することを可能とする。
また、垂直エッチング加工により可動機構を形成することで、一様な断面形状とすることができるため、他軸感度を大幅に低減することを可能とする。さらに、半導体層を単結晶シリコンとするため膜応力がなく容易な加工を可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
[静電容量式センサ1の構成]
図1、図2、図3を用いて、本発明の第1の実施の形態として示す静電容量式センサ1の構成について説明する。この静電容量式センサ1は、図1の紙面に向かって垂直な方向の加速度や角速度など、種々の物理量を検出することができる。
図1は、静電容量式センサの半導体層2を示した平面図である。図2は、図1のA−A線で、図3は、図1のB−B線で半導体層2を切断するように静電容量式センサ1を切断した様子を示した断面図である。半導体層2は、単結晶シリコンであり、図1乃至図3に示すように、半導体プロセスにより単結晶シリコン基板に間隙10を形成することで、アンカ部3、ビーム部4、可動電極5、フレーム部7、電位取出部8が形成されている。
図2、図3に示すように、静電容量式センサ1は、この半導体層2の表裏両面にガラス基板などの絶縁層20,21を、例えば、陽極接合などをして接合することで形成される。これら半導体層2と絶縁層20,21との接合面には、比較的浅い凹部22が形成されており、半導体層2各部の絶縁性や可動電極5の動作性の確保が図られている。なお、本発明の第1の実施の形態では、半導体層2と絶縁層20との接合面については、半導体層2側に凹部22を設ける一方、半導体層2と絶縁層21との接合面については、絶縁層21側に凹部22を設けている。
また、絶縁層20の表面20a上には導体層23が成膜されており、半導体層2の各部の電位を取得するための電極として用いられる。本発明の第1の実施の形態では、絶縁層20にサンドブラスト加工等によって貫通孔24を形成して半導体層2の表面(絶縁層20側の表面)の一部を露出させておき、絶縁層20の表面上から貫通孔24の内周面上および半導体層2の表面(図2ではアンカ部3の表面)上にかけて電気的に接続された一連の導体層23を成膜するようにして、当該導体層23から半導体層2内の各部の電位を検出できるようにしてある。なお、絶縁層20の表面上は、樹脂層(図示せず)によって被覆(モールド成形)するのが好適である。
半導体層2は、図1に示すように、全体として平面視で略長方形状に形成されており、フレーム部7が、その半導体層2の四つの周縁(四辺)に沿って略一定幅で枠状に設けられている。
間隙10は、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)などにより垂直エッチング加工をすることで、間隙10の側壁面を半導体層2の表面と垂直となるように形成される。このようにして、垂直エッチング加工により形成された間隙10の側壁面同士は、互いに略平行に対向することになる。反応性イオンエッチングとしては、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を備えたエッチング装置によるICP加工を利用することができる。
フレーム部7の内側には、半導体層2の平面視略中央位置よりフレーム部7の一長辺側(図1の上側)に僅かにずれた位置に、矩形断面(本発明の第1の実施の形態では略正方形断面)を有する柱状のアンカ部3が設けられており、このアンカ部3のフレーム部7の短辺に対向する一対の側壁からビーム部4,4が、それぞれフレーム部7の長辺と略平行に延伸している。なお、本発明の第1の実施の形態では、図2および図3に示すように、アンカ部3を絶縁層20のみに当接(接合)させているが、さらにもう一方の絶縁層21に当接(接合)させるようにしてもよい。
ビーム部4は、図4に示すような一定の矩形(略長方形)断面を有する梁として構成されている。一例として、半導体層2の厚み方向に沿うビーム部4の厚みhを10μm以上(500μm以下)とし、半導体層2の表面に沿う方向であるビーム部4の幅wを3〜10μm程度とすることができる。
そして、このビーム部4は、一定の断面でフレーム部7の長辺に沿う方向に延伸し、アンカ部3側の端部4aに対して反対側となる端部4bが可動電極5に接続されている。
可動電極5は、フレーム部7の内周面7aに間隙10をもって対向する平面視で略矩形状の外周面5dを備えるとともに、アンカ部3およびビーム部4,4の外側を間隙10をもって囲むように形成されている。すなわち、可動電極5は、図1に示すように、アンカ部3およびビーム部4,4に対して、フレーム部7の一長辺側(図1の下側)には、間隙10を空けて略矩形状の大板部5aを備える一方、フレーム部7の他の長辺側(図1の上側)には、間隙10を空けて略矩形状の小板部5bを備えており、これら大板部5aと小板部5bとが、フレーム部7の短辺に沿う一対の接続部5c,5cを介して相互に接続された形状となっている。そして、ビーム部4,4はそれぞれ対応する接続部5c,5cの略中央部に接続されている。大板部5a、小板部5bは、それぞれ1枚の単結晶シリコン基板から形成されているため、小板部5bよりサイズの大きい大板部5aの質量が大きくなっている。
このように可動電極5が、静電容量式センサ1の固定部としてのアンカ部3にビーム部4,4を介して非対称な質量バランスで可動支持された構造は、半導体層2に間隙10を形成するとともに半導体層2および絶縁層20,21のうち少なくともいずれか一方に凹部22を形成することで得ることができる。よって、アンカ部3、ビーム部4,4、および可動電極5は、半導体層2の一部として一体に構成されており、それらアンカ部3、ビーム部4,4、および可動電極5の電位は、ほぼ等電位とみなすことができる。
ビーム部4,4は、フレーム部7に対して可動電極5を弾性的に可動支持するバネ要素として機能する。本発明の第1の実施の形態では、図4に示すように、ビーム部4,4は、静電容量式センサ1の厚み方向に長い断面(ビーム部4の延伸軸に垂直な断面)を有しているため、当該厚み方向には撓みにくい。また、可動電極5は、ビーム部4,4を挟んで相互に対向する質量の異なる大板部5aと小板部5bとを備えているため、静電容量式センサ1に厚み方向の加速度が生じると、大板部5aおよび小板部5bに作用する慣性力の差によるビーム部4,4のねじりにより、ビーム部4,4を中心として揺動することになる。すなわち、本発明の第1の実施の形態では、ビーム部4,4はねじりビーム(トーションビーム)として機能することになる。
そして、本実施の形態では、可動電極5の大板部5aおよび小板部5bのそれぞれに対向するように絶縁層20の下面20bに固定電極6A,6Bを設け、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量、および小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量を検出することで、これら間隙10の変化、ひいては静電容量式センサ1の固定部に対する可動電極5の揺動姿勢の変化を得ることができるようになっている。
[静電容量検出の原理]
図5(a)は、可動電極5が揺動することなく絶縁層20の下面20bに対して平行な姿勢にある状態を示している。この状態では、大板部5aと固定電極6Aとの間の間隙25aの大きさと、小板部5bと固定電極6Bとの間の間隙25bの大きさとが等しくなるため、大板部5aおよび固定電極6Aの相互対向面積と、小板部5bおよび固定電極6Bの相互対向面積とを等しくしてある場合には、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量と、小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量とは等しくなる。
図5(b)は、可動電極5が揺動して絶縁層20の下面20bに対して傾き、大板部5aが固定電極6Aから離れるとともに、小板部5bが固定電極6Bに近接した状態を示している。この状態では、図5(a)の状態に比べて、間隙25aは大きくなり、間隙25bは小さくなるから、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量は小さくなり、小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量は大きくなる。
図5(c)は、可動電極5が揺動して絶縁層20の下面20bに対して傾き、大板部5aが固定電極6Aに近接するとともに、小板部5bが固定電極6Bから離間した状態を示している。この状態では、図5(a)の状態に比べて、間隙25aは小さくなり、間隙25bは大きくなるから、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量は大きくなり、小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量は小さくなる。
したがって、大板部5aと固定電極6Aとの間の間隙25aを検知ギャップとする静電容量と、小板部5bと固定電極6Bとの間の間隙25bを検知ギャップとする静電容量との差動出力から、C−V変換することで得られる電圧波形を求め当該静電容量式センサ1に加えられた種々の物理量を検出することができる。
このような静電容量は、可動電極5および固定電極6A,6Bの電位から取得することができる。本発明の第1の実施の形態では、図1および図2に示すように、アンカ部3上の絶縁層20には貫通孔24が形成されており、可動電極5の電位は、この貫通孔24の内面に形成した導体層23を介して取り出される。
一方、固定電極6は、絶縁層20の下面20b上に導体層(例えばアルミニウム合金の層)として形成してある。固定電極6を成膜する工程では、固定電極6と一続きの導体層として、配線パターン11および端子部9も同時に成膜される。したがって、固定電極6の電位は、配線パターン11および端子部9、半導体層2に形成された電位取出部8、ならびに電位取出部8上の絶縁層20に形成された導体層23を介して取り出されるようになっている。
[電位取出部8の構成]
ここで、図6を参照して、電位取出部8の構成について説明する。図6(a)は、電位取出部8を拡大して示した図であり、図6(b)は、図6(a)に示すC−C線で切断した様子を示す断面図であり、図6(c)は、絶縁層20と半導体層2とを接合する前段における様子を示した断面図である。
図6に示すように、電位取出部8は、半導体層2に形成した間隙10や半導体層2または絶縁層21に形成した凹部22によって、可動電極5やフレーム部7等の半導体層2の他の部分と絶縁され、略円柱状に形成されるパッド部8aと、パッド部8aからフレーム部7の短辺に沿って細長く伸びる台座部8bとを備えている。そして、この台座部8bの端子部9に対応する部分を切り欠くように平坦な底面8cを備える凹部26が形成されている。そして、この底面8c上には下敷層27(例えば、二酸化珪素(SiO)の層)が形成され、さらに、この下敷層27と隣接した位置にほぼ同じ高さの導体層28が形成されるとともに、下敷層27の上面から導体層28の上面にかけて、フレーム状の山部12aを連設してなる平面視で略梯子状の接点部12が形成される。このとき、導体層28および接点部12は、同一の導体材料(例えばアルミニウム合金等)による層として形成することができる。
ここで、本発明の第1の実施の形態では、図6(c)に示すように、接点部12の山部12aを、半導体層2の上面2aより上に高さδhだけ突出するように高く形成し、これにより、半導体層2と絶縁層20とを接合するときに、端子部9によって山部12aが押圧されて塑性変形し、山部12a(接点部12)と端子部9との間での接触および導通がより確実なものとなるようにしている。
なお、図1に示すように、大板部5aおよび小板部5bの表面上の適宜位置にはストッパ13を設け、可動電極5と固定電極6A,6Bとが直接的に接触(衝突)して損傷するのを抑制するようになっているが、このストッパ13を下敷層27と同一材料として同じ工程で形成するようにすれば、これらを別途形成する場合に比べて製造の手間が減り、製造コストを低減することができる。
[半導体層2側の凹部22の形成]
ところで、上述したように本発明の第1の実施の形態では、半導体層2と絶縁層20との接合面は、半導体層2側に凹部22を設けるようにしている。図7は、図1のB−B断面に相当する断面図である。
凹部22は、図7(a)に示すように、半導体層2を絶縁層20に接合し、間隙10を形成する前段において、ウェットエッチングやドライエッチングといった種々のエッチング処理により形成しておく。このようにして半導体層2をエッチング処理により削り取ることにより凹部22を形成した後、図7(b)に示すようにガラス基板である絶縁層20を接合させ、垂直エッチング加工をすることで、図7(c)に示すような間隙10を形成する。なお、ストッパ13は、エッチング処理により凹部22を形成した後に、酸化膜やアルミニウム合金などで形成する。
このように、単結晶シリコン基板である半導体層2をエッチング処理することで、あらかじめ凹部22を形成し、凹部22が形成された面を支持基板となる絶縁層20に対向させて接合させると、エッチング処理に伴い生成されるエッチング残渣を良好に除去することができるため、可動電極5の揺動により絶縁層20とスティッキングしてしまうことを防止することができ、静電容量式センサ1の品質を向上させることができる。
また、あらかじめ半導体層2に凹部22を形成してしまうことから、支持基板となる絶縁層20としてガラス基板などの絶縁基板を利用できるため、絶縁基板以外、例えば、可動電極5と同様のシリコン材料からなる基板などを利用した場合に発生する寄生容量を低減することができる。
さらに、エッチング処理により形成する凹部22は、凹部22の形状に応じたレジスト膜パターンを形成し、凹部22の深さに応じたエッチング時間のみを設定するだけで、容易に形成することができるという利点がある。
また、絶縁層20としてガラス基板を利用できるため、鏡面となる単結晶シリコンで形成された可動電極5の揺動によるビーム部4のねじれ動作を光の反射として視認できるため外観検査を容易に行うことができる。
この凹部22は、図5を用いて説明した検知ギャップである大板部5aと固定電極6Aとの間の間隙25a、小板部5bと固定電極6Bとの間の間隙25bの検知ギャップ間の距離を規定することになる。静電容量をC、対向面積をS、検知ギャップ間の距離をd、誘電率をεとした場合の静電容量Cの基本式である“C=εS/d ”からも分かるように、検知ギャップ間の距離は、高い精度で形成する必要がある。一般的には、このような半導体プロセスにより形成する静電容量式センサにおいては、製造プロセス中のスティッキングや、実使用時のスティッキングを防止するために検知ギャップ間の距離として3μm以上が必要となる。
そこで、結晶方向にエッチング速度が依存する性質を利用した結晶異方性エッチングにて、凹部22を形成するとエッチング処理の管理が容易となるため、ばらつきが少なく非常に高い精度の検知ギャップとなる間隙25a、間隙25bを形成することができる。
図8に、結晶異方性エッチングにより凹部22を形成した場合の、図1のA−A線で半導体層2を切断した様子を示す。図8の領域Pに示すように、アンカ部3、フレーム部7は、切り出した単結晶シリコン基板の結晶面に対して所定の角度の面方位となる面が現れることになる。
ところで、図6を用いて説明した電位取出部8において、台座部8bを切り欠くように形成された平坦な底面8cを備える凹部26も、凹部22を形成する際に結晶異方性エッチング処理により形成するようにする。この凹部26は、固定電極6の電位を取り出す電位取出部8において、端子部9と接点部12とを確実に接触して導通させるために高い精度で形成される必要がある。したがって、結晶異方性エッチングにより凹部22を形成するのに伴い、同じく結晶異方性エッチングにより凹部26を形成すると、ばらつきが少なく非常に高い精度の凹部26を形成することができる。
[SOI基板を利用する場合]
上述した静電容量式センサ1のアンカ部3、ビーム部4、可動電極5などを、図9に示すようなシリコン支持基板41とシリコン活性層43との間に中間酸化膜42としてSiOを挿入した構造のSOI(Silicon On Insulator)基板40から形成することもできる。図9は、図1のB−B断面に相当する断面図である。
このSOI基板40を用いる場合、まず、垂直エッチング加工により図9(a)に示すように間隙10を形成し、犠牲層エッチングにより図9(b)に示すように中間酸化膜42を除去することで凹部22を形成する。つまり、シリコン活性層43が、上述した半導体層2に相当する。このように、SOI基板40を用いる場合、半導体層2と他の基板とを接合するという工程を一つ省略できるため、容易に形成することができるという利点がある。
一方、犠牲層エッチングにより凹部22を形成するため、上述したように半導体層2を単結晶シリコン基板にて形成する際に、ガラス基板などの絶縁層20との接合の前段で凹部22をエッチング処理によりあらかじめ形成する場合と比較して、エッチング残渣の量が多くなってしまう可能性が高い。また、絶縁層20をガラス基板とすることができないため、上述したような効果を得ることができない。
[ビーム部4のサイズ]
ビーム部4は、静電容量式センサ1の厚み方向に長い断面(ビーム部4の延伸軸に垂直な断面)を有しているため、当該厚み方向には撓みにくい形状となっている。また、ビーム部4は、図4に示すような一定の矩形(略長方形)断面を有する梁として構成されており、半導体層2の厚み方向に沿った厚みhが10μm以上とされる。この厚みhの下限値である10μmは、上述した検知ギャップの一般的な検知ギャップ間の距離である3μm以上に基づき算出された値である。このように、検知ギャップ間の距離を3μm以上とした場合、静電容量式センサ1で検出された値を信号処理する信号処理回路の能力に基づく感度を確保するためには、所定の変位量だけ可動電極5を変位させる必要がある。
そこで、可動電極5の厚み、つまりビーム部4の厚みを検知ギャップ間の最低距離である3μmの約3倍である10μm以上とすることで、必要な感度を得るために充分な程度、可動電極5を変位させる質量を確保することができる。可動電極5の厚み、ビーム部4の厚みの上限値は、半導体層2を形成する単結晶シリコン基板の厚みに準じた、例えば、500μmなどとすることができる。
また、図4に示すビーム部4の厚みhは、ビーム部4の幅wに対して3.16倍以上とする。例えば、垂直方向の加速度に応じてビーム部4がねじれることで可動電極5が正常に変位する場合、可動電極5は、半導体層2を支持する絶縁層20,21に接触したとしても線接触や点接触となる。しかしながら、過大な加速度が加わった場合には、図10に示すように可動電極5がz軸方向に、表面を水平に保ちながら変位して絶縁層20,21に面接触し、スティッキングを起こしてしまう可能性がある。このようなz軸方向、つまり垂直方向への可動電極5の変位を防止するには、ねじれずにそのまま持ち上がってしまうモードを減らしてやる必要がある。
具体的には、ビーム部4の垂直方向のたわみをビーム部4の水平方向のたわみの10分の1以下にすると、上述したようなねじれずにそのまま持ち上がってしまうモードを大幅に減らすことができる。そこで、断面2次モーメントに基づく最大たわみを算出し、ビーム部4の垂直方向のたわみが、ビーム部4の水平方向のたわみの10分の1以下となるように、ビーム部4の厚みhを決定すると、ビーム部4の厚みhは、ビーム部4の幅wに対して3.16(≒101/2)倍以上とする必要がある。
これにより、可動電極5が、ねじれずにそのまま持ち上がってしまうモードを大幅に減らすことができるため、可動電極5は、絶縁層20,21に面接触してスティッキングを起こすことなく、物理量に応じてビーム部4を中心とした良好なねじれ動作をすることができる。
[固定電極6A,6Bの位置と形状]
固定電極6A,6Bは、図11に示すように、可動電極5のねじれ動作の中心となるビーム部4を対称軸として上下対称となるように設けるのではなく、可動電極5の小板部5b側へとずらすように設けられている。
図12(a),(b)に、図11に示す矢印L方向から静電容量式センサ1を見た場合の加速度Gを垂直下方より加える前後においてねじれ動作の中心がずれる様子を示す。このねじれ動作の中心がずれる現象は、マスとして機能する可動電極5を、大板部5a、小板部5bという質量の異なる部材をねじれ動作の中心となるビーム部4に対して非対称となるように形成していることに起因していると考えられる。
そこで、固定電極6A,6Bをビーム部4を対称軸とし対称に配置した状態を基準として、このようなねじれ動作の中心がずれる量を考慮し、図12(a)に示すように、固定電極6Aは、ビーム部4へと近付ける方向に、一方、固定電極6Bは、ビーム部4から遠ざける方向に、それぞれ絶縁層20の下面20bに設けるようにする。
このとき、固定電極6A,6Bのずれ量、つまり、固定電極6A,6Bの絶縁層20の下面20bにおける設置位置は、静電容量式センサ1で保証されている加速度の検知範囲に応じて決定される。
このように、物理量を加えた場合に変化する可動電極5のねじれ動作の中心位置に応じて、固定電極6A,6Bの位置を決定すると、加えられる物理量に応じて検出される静電容量の直線性を高めることができるため精度よく物理量を検出することができる。
また、絶縁層20に設ける固定電極6と可動電極5との対向面積が増えれば、静電容量式センサ1で検出する物理量の検出感度を上げることができるため、図13(a)に示すように、単純に可動電極5の大板部5a、小板部5bの長辺に沿った短冊形状とするのではなく、図13(b)に示すように、アンカ部3、ビーム部4を形成するにあたり設けた間隙10を避けながら、この間隙10の形状に沿うように固定電極6A,6Bを、大板部5a、小板部5bに対向する絶縁層20の下面20b上に形成して対向面積を稼ぐようにする。
これにより、固定電極6A,6Bにより規定される可動電極5との対向面積を最大限確保することができるため、当該静電容量式センサ1に加えられる物理量を非常に感度よく検出することができる。
[第1の実施の形態の効果]
上述したように、本発明の第1の実施の形態として示す静電容量式センサ1は、単結晶シリコン基板である半導体層2を垂直エッチング加工することでアンカ部3、ビーム部4、可動電極5からなる当該可動電極5の可動機構を形成している。したがって、充分な厚みがある半導体層2を用いて可動電極5を形成することができる。
これにより、可動電極5の質量を十分確保できることから、物理量に応じて大きく可動電極5が変位するため、静電容量の検出感度を向上させることができる。また、可動電極5の変位量が大きいことから検知ギャップを広く確保できるため可動電極5と、固定電極6が設けられた絶縁層20とのスティッキングの発生を防止することができる。
また、ICPを搭載したエッチング装置による垂直エッチング加工であることから、半導体層2を加工した加工面にテーパーが形成されるといったことがないため、デバイスサイズを小型化することができる。また、加工面にテーパーが形成されていないため、過大な物理量によりビーム部4と可動電極5とが接触したとしても必ず面接触となるため構造が欠けてしまうことなどを防止することができる。さらに、垂直エッチング加工されたエッチング面は、鏡面ではないため、面接触したとしてもスティッキングを発生してしまうこともない。
垂直エッチング加工をした場合には、エッチング処理された部位の断面形状が上下においてほぼ対称形状となるため、検出方向である主軸方向に対する他軸方向に感度を発生してしまうことを回避することができる。
さらに、本発明の第1の実施形態として示す静電容量式センサ1は、半導体層2を膜応力の少ない単結晶シリコン基板としているため容易な加工処理を実現することができる。
[第2の実施の形態]
続いて、図14,図15を用いて、本発明の第2の実施の形態として示す静電容量式センサ30の構成について説明する。第2の実施の形態として示す静電容量式センサ30は、上述した第1の実施の形態として示す半導体層2の厚み方向である垂直方向の物理量を検出する静電容量式センサ1に、さらに半導体層2の面方向である水平方向の物理量を検出することができるように構成したものである。
図14は、静電容量式センサ30の半導体層2を示した平面図である。図14に示すように、半導体層2は、半導体基板に公知の半導体プロセスにより間隙10を形成することで、垂直方向の物理量を検出する垂直方向検出部30Aと、水平方向の物理量を検出する水平方向検出部30Bと、これらを囲むフレーム部7とが形成されている。なお、垂直方向検出部30Aは、静電容量式センサ1と全く同一の構成であるため、必要に応じて適宜説明をするものとし詳細な説明を省略する。
間隙10は、第1の実施の形態として示す静電容量式センサ1における間隙10と同様に、反応性イオンエッチングなどにより垂直エッチング加工をすることで、間隙10の側壁面を半導体層2の表面と垂直となるように形成される。このようにして、垂直エッチング加工により形成された間隙10の側壁面同士は、互いに略平行に対向することになる。反応性イオンエッチングとしては、例えば、誘導結合型プラズマを備えたエッチング装置によるICP加工を利用することができる。
図14に示すように、水平方向検出部30Bの半導体層2は、支持部33、ビーム部34、可動電極35、固定電極36とが形成されている。
図15は、図14のD−D線で半導体層2を切断するように静電容量式センサ30を切断した様子を示した断面図である。図15に示すように、静電容量式センサ30は、この半導体層2の表裏両面にガラス基板などの絶縁層20,21を、例えば、陽極接合などをして接合することで形成される。これら半導体層2と絶縁層20,21との接合面には、比較的浅い凹部42が形成されており、半導体層2各部の絶縁性や可動電極35の動作性の確保が図られている。なお、本発明の第2の実施の形態では、水平方向検出部30Bの半導体層2と絶縁層20との接合面については、半導体層2側に凹部42を設ける一方、水平方向検出部30Bの半導体層2と絶縁層21との接合面については、絶縁層21側に凹部42を設けている。
図14に示すように、支持部33は、可動電極35を介して可動電極35の長辺側にそれぞれ1つずつ設けられ、可動電極35の長辺に沿って平行に略一定幅で延設されている。このように設けられた1対の支持部33は、一方が他方に較べ細く長くなっている。
各支持部33には、可動電極35に対向する側から、当該支持部33の長辺と平行に、かつ中途で蛇行するように折れ曲がりながら中心に向けて伸びるビーム部34が、それぞれ2本ずつ設けられている。図14に示すように、ビーム部4の他端は、可動電極35の隅部に接続されており、支持部33に対して可動電極35を弾性的に可動支持するバネ要素として機能する。
これにより、水平方向検出部30Bでは、可動電極35に対し、バネ要素としてのビーム部34、ビーム部34に接続された支持部33により支持される質量要素(マス)としての機能を与え、これらバネ要素と質量要素とによってバネ−マス系を構成している。このような水平方向検出部30Bは、質量要素としての可動電極35の位置変位による可動電極35、固定電極36間の静電容量の変化を検出する。そして、水平方向検出部30Bは、検出された静電容量の変化をC−V変換することで得られる電圧波形から当該静電容量式センサ1に加えられた加速度を検出することができる。
具体的には、この静電容量の変化は、可動電極35、固定電極36にそれぞれ形成された櫛歯状の複数の検出可動電極35a、検出固定電極36aからなる検出部38A,38B(以下、総称する場合は、単に検出部38と呼ぶ。)によって検出される。
例えば、図14に示すY軸方向に加速度が与えられると、可動電極5がY軸方向に変位し、検出部38Aの検出可動電極35a、検出固定電極36aで検出される静電容量と、検出部38Bの検出可動電極35a、検出固定電極36aで検出される静電容量に差が生じる。この静電容量の差からY軸方向の加速度を検出することができる。
図14に示す固定電極36の隅部36b上には、絶縁層20をサンドブラスト加工等によって貫通させた貫通孔24を形成する。そして、貫通孔24を介して露出された半導体層2、貫通孔24の内周面、絶縁層20の表面20aにかけて金属薄膜などを成膜することで固定電極36の電位を絶縁層20上で取り出せるようにしている。
なお、絶縁層20の表面上は、樹脂層(図示せず)によって被覆(モールド成形)するのが好適である。
一方、可動電極35の電位は、当該可動電極35をビーム部34を介して支持する支持部33から取り出すようにする。図14に示す可動電極35に対して上側に配置された支持部33には、絶縁層20をサンドブラスト加工等によって貫通させた貫通孔を形成する。そして、貫通孔24を介して露出された半導体層2、貫通孔24の内周面、絶縁層20の表面20aにかけて金属薄膜などを成膜することで可動電極35の電位を絶縁層20上で取り出せるようにしている。
[検出部38の構成]
続いて、図16に示す水平方向検出部30Bの検出部38を中心に可動電極35、固定電極36を拡大した平面図を用いて、検出部38の詳細な構成について説明をする。
図16に示すように、可動電極35には、その中央部から固定電極36の電極支持部36cに向けてその辺と略垂直に細長く伸びる帯状の検出可動電極35aが形成されている。検出可動電極35aは、所定のピッチで、互いに平行となるように櫛歯状に複数形成される。また、各検出可動電極35aは、先端部が互いに平行に、同一の長さとなるように揃えられている。
一方、固定電極36には、電極支持部36cから可動電極35の中央部に向けて、検出可動電極35aと平行に細長く伸びる帯状の検出固定電極36aが形成されている。検出固定電極36aは、上述した櫛歯状の複数の検出可動電極35aの間に、検出可動電極35aと1対1で平行に対向するように、所定のピッチ(例えば、検出可動電極35aと同一のピッチ)で櫛歯状に複数形成される。また、各検出固定電極36aは、検出可動電極35aに対応させて同一の長さとなるように揃えられ、検出可動電極35a、検出固定電極36a同士が相互に対向する対向面の対向面積をできるだけ広く確保できるようにしてある。
図16に示すように、検出可動電極35a、検出固定電極36aを形成する上で設けられた間隙10は、一方側で狭い間隙10a、他方側で広い間隙10bとなっている。検出部38は、狭い側の間隙10aを検知ギャップ(電極ギャップ)として検出可動電極35a、検出固定電極36a間の静電容量を検出する。
なお、図14に示すように、可動電極35の表面上の適宜位置には、垂直方向検出部30Aの可動電極5に設けたストッパ13と全く同一のストッパ13を設け、可動電極35が絶縁層20に直接的に接触(衝突)して損傷するのを抑制するようになっているが、このストッパ13を電位取出部8の下敷層27と同一材料として同じ工程で形成するようにすれば、これらを別途形成する場合に比べて製造の手間が減り、製造コストを低減することができる。
[半導体層2側の凹部42の形成]
ところで、図14を用いて説明したように、水平方向検出部30Bでは、半導体層2と絶縁層20との接合面は、半導体層2側に凹部42を設けるようにしている。
凹部42は、半導体層2を絶縁層20に接合し、間隙10を形成する前段において、ウェットエッチングやドライエッチングといった種々のエッチング処理により形成しておく。このようにして半導体層2をエッチング処理により削り取ることにより凹部42を形成した後、ガラス基板である絶縁層20を接合させ、垂直エッチング加工をすることで、間隙10を形成する。
このとき、図15に示すように、垂直方向検出部30Aのアンカ部3、ビーム部4、可動電極5が形成された半導体層2の厚みh1と、水平方向検出部30Bのビーム部34、可動電極35、固定電極36が形成された半導体層2の厚みh2とを全て同一にする。
このように、厚みh1と、厚みh2とを同一の厚さとすると、凹部42を形成する工程と、垂直方向検出部30Aにおいて検知ギャップを規定する凹部22を形成する工程とを同一工程にて形成することができる。また、厚みh1と、厚みh2とを同一の厚さとすると、間隙10を形成する際の垂直エッチング加工において、貫通エッチング量を一定に保つことができるためエッチング時間が同じになりオーバーエッチングを防止することができる。
[間隙10の幅]
また、図14に示す垂直方向検出部30Aのビーム部4を形成するために貫通させる間隙10の幅w1と、図16に示す水平方向検出部30Bの検出部38の検知ギャップである間隙10aの幅w2とを同一にする。
このように、間隙10の幅w1と、間隙10aの幅w2とを同一の幅とすると、垂直エッチング加工時のエッチング速度を均一化することができる。したがって、垂直エッチング加工によるエッチング処理後に形成される各部位の形状ばらつきを大幅に低減させることができる。
特に、垂直方向検出部30Aのビーム部4は、ねじれ動作を伴うため当該ビーム部4の幅のばらつきが検出感度に悪影響を与えてしまう。したがって、間隙10の幅w1と、間隙10aの幅w2とを同一の幅とし、形状ばらつきを低減させることで、垂直方向検出部30Aの検出感度を向上させることができる。
[ビーム部4、ビーム部34の幅]
さらに、図15に示す垂直方向検出部30Aのビーム部4の幅w3と、水平方向検出部30Bのビーム部34の幅w4とを同一にする。
このように、ビーム部4の幅w3と、ビーム部34の幅w4とを同一の幅とすると、垂直エッチング加工をする際のオーバーエッチングの管理が容易になる。また、ビーム部4の幅w3と、ビーム部34の幅w4とを同一の幅とすると、半導体プロセスが終了した後に行われるデバイスの画像認識などによる外観検査を容易なものとすることができる。
[第2の実施の形態の別な構成]
第2の実施の形態として示す静電容量式センサ30は、図17に示すような構成とすることもできる。図17に示す静電容量式センサ30は、垂直方向検出部30Aの可動電極5を、水平方向検出部30Bを囲むような枠形状としている。
具体的には、可動電極5の大板部5aを縮小し質量を減らし、この縮小した大板部5aから水平方向検出部30Bの固定電極36の電極支持部36cの長手方向に沿って平行に伸びる2本の腕部5dと、腕部5dとを接続する接続部5eによって水平方向検出部30Bが囲まれることになる。
このように、水平方向検出部30Bを囲むように可動電極5を形成すると、ねじれ動作の中心となるビーム部4から遠い質量成分である腕部5d、接続部5eにより慣性モーメントを稼ぐことができるため、大板部5aを縮小して質量を減らしたとしても充分な検出感度を確保、さらには検出感度を向上させることができる。また、垂直方向検出部30A、水平方向検出部30Bとを効率的に配置することができるため、静電容量式センサ30を小型化することができるという利点もある。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本発明の第2の実施の形態として示す静電容量式センサ30は、同一の半導体層2に、半導体層2の厚み方向の物理量を検出する垂直方向検出部30Aと、半導体層2の面方向の物理量を検出する水平方向検出部30Bとが、垂直エッチング加工により形成されている。
例えば、それぞれ1軸方向の物理量を検出するセンサを単純に2つ配置するなどして互いに垂直な他軸方向の物理量を検出するようにしたセンサなどでは、実装時の位置ずれや、実装浮きなどにより2軸間の直角性を損なってしまうが、本発明の第2の実施の形態として示す静電容量式センサ30では、互いの検知軸の直角性を高い精度で確保できるため、非常に高い精度で双方の物理量を検出することができる。
また、同一のプロセスで垂直方向検出部30Aと、水平方向検出部30Bとを形成できるため、製造プロセスの削減から製造コストを低減することができるとともに、形状を小型化することもできる。
また、垂直方向検出部30Aのアンカ部3、ビーム部4、可動電極5が形成された半導体層2の厚みh1と、水平方向検出部30Bのビーム部34、可動電極35、固定電極36が形成された半導体層2の厚みh2とを全て同一にしているため、製造された静電容量式センサ30の垂直方向検出部30A、水平方向検出部30Bの感度などの特性にばらつきがあった場合には、単結晶シリコン基板を切り出す前の単結晶シリコンウェハそのものにばらつきが存在すると判断することができる。
したがって、製造された静電容量式センサ30の性能から、単結晶シリコンウェハの製造ばらつきなどの特性をつかみやすく、単結晶シリコンウェハの製造プロセスに異常が発生した場合には迅速に発見することができ品質向上を実現できる。
また、垂直方向検出部30A、水平方向検出部30Bを一体で形成し、厚みを一定とすることで、全体的な重量バランスを確保できるため、垂直方向、水平方向の物理量を混在して検出するセンサでありながら、実装浮きを大幅に低減することができるため、他軸感度を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施の形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態として示す静電容量式センサの半導体層の構成について説明するための図である。 前記静電容量式センサを図1に示すA−A線で切断した様子について説明するための断面図である。 前記静電容量式センサを図1に示すB−B線で切断した様子について説明するための断面図である。 前記静電容量式センサのビーム部の断面形状について説明するための断面図である。 前記静電容量式センサにおける静電容量の検出原理について説明するための図である。 前記静電容量式センサが備える固定電極の電位取出部の構成について説明するための図である。 前記静電容量式センサの半導体層に形成する凹部について説明するための断面図である。 前記静電容量式センサの半導体層の凹部を結晶異方性エッチングにより形成した様子を示した断面図である。 前記静電容量式センサをSOI(Silicon On Insulator)基板を用いて形成することについて説明するための図である。 前記静電容量式センサの可動電極がねじれ動作をせずに垂直方向へと位置変位した様子を示した図である。 前記静電容量式センサの固定電極の設置位置について説明するための図である。 前記静電容量式センサの可動電極を動作させるねじれ動作の中心がずれることについて示した図である。 前記静電容量式センサの固定電極の形状について説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態として示す静電容量式センサの半導体層の構成について説明するための図である。 前記静電容量式センサを図14に示すD−D線で切断した様子について説明するための断面図である。 前記静電容量式センサの水平方向検出部が備える検出部の詳細な構成について説明するための図である。 前記静電容量式センサの可動電極の別な形状について説明するための図である。
符号の説明
1 静電容量式センサ
2 半導体層
3 アンカ部
4 ビーム部
5 可動電極
5a 大板部
5b 小板部
6 固定電極
6A 固定電極
6B 固定電極
10 間隙
10a 間隙
10b 間隙
20 絶縁層
21 絶縁層
22 凹部
30 静電容量式センサ
30A 垂直方向検出部
30B 水平方向検出部
35 可動電極
35a 検出可動電極
36 固定電極
36a 検出固定電極
40 基板
40 SOI(Silicon On Insulator)基板
42 凹部

Claims (15)

  1. 半導体層の固定部分にビーム部を介して非対称な質量バランスとなるように可動支持され、前記半導体層の厚み方向の物理量の変位に応じて動作する第1可動電極と、前記半導体層を支持する支持基板上に形成された第1固定電極とを相互に間隙を介して対向配置し、前記第1可動電極と前記第1固定電極との間隙の大きさに応じて検出される静電容量に基づき物理量を検出する第1検出部を備える静電容量式センサにおいて、
    前記半導体層を単結晶シリコン層とし、
    前記単結晶シリコン層を垂直エッチング加工することで形成された前記固定部分、前記ビーム部、前記第1可動電極からなる当該第1可動電極の可動機構を備えること
    を特徴とする静電容量式センサ。
  2. 前記支持基板上に形成された前記第1固定電極と対向する領域を含む、前記半導体層の前記支持基板との対向面に凹部が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  3. 前記凹部が結晶異方性エッチングにより形成されていること
    を特徴とする請求項2記載の静電容量式センサ。
  4. シリコン支持基板とシリコン活性層との間に中間酸化膜を挿入した構造のSOI(Silicon On Insulator)基板を用い、
    前記半導体層を前記SOI基板のシリコン活性層とすること
    を特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  5. 前記ビーム部の厚みが、当該ビーム部の幅よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  6. 前記第1可動電極の厚み、前記ビーム部の厚みがそれぞれ10μm以上であること
    を特徴とする請求項5記載の静電容量式センサ。
  7. 前記ビーム部の厚みが、当該ビーム部の幅の3.16倍以上であること
    を特徴とする請求項5記載の静電容量式センサ。
  8. 前記第1固定電極は、前記ビーム部を介して非対称な質量バランスとされた前記第1可動電極の質量の小さい部材である小板部と、質量の大きい部材である大板部にそれぞれ独立して対向配置され、
    さらに、前記小板部と対向する前記第1固定電極は、前記ビーム部から遠ざけるように配置され、前記大板部と対向する前記第1固定電極は、前記ビーム部に近付けるように前記支持基板上に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  9. 前記第1固定電極は、前記ビーム部を介して非対称な質量バランスとされた前記第1可動電極の質量の小さい部材である小板部と、質量の大きい部材である大板部にそれぞれ独立して対向配置され、
    さらに、前記第1固定電極は、垂直エッチング加工によって前記固定部、前記ビーム部を形成するにあたり設けられた間隙と対向することを避けながら、一部が前記間隙の形状に沿うように前記支持基板上に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  10. 前記半導体層の固定部分にビーム部を介して可動支持され、前記半導体層の面方向の物理量の変位に応じて動作する第2可動電極と、前記半導体層によって形成された第2固定電極とを相互に間隙を介して対向配置し、前記第2可動電極と前記第2可動電極との間隙の大きさに応じて検出される静電容量に基づき物理量を検出する第2検出部を備えること
    を特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  11. 前記第1検出部の半導体層の厚みと、前記第2検出部の半導体層の厚みとが略同一であること
    を特徴とする請求項10記載の静電容量式センサ。
  12. 前記第1検出部のビーム部の厚みと、前記第2検出部のビーム部の厚みが略同一であること
    を特徴とする請求項10記載の静電容量式センサ。
  13. 前記第1検出部のビーム部の幅と、前記第2検出部のビーム部の幅とが略同一であること
    を特徴とする請求項10記載の静電容量式センサ。
  14. 前記第1検出部の前記ビーム部を形成するにあたり垂直エッチング加工によって設けられた間隙と、
    前記第2検出部の第2可動電極と第2固定電極とを相互に対向配置させる際に設けた間隙とが略同一であること
    を特徴とする請求項10記載の静電容量式センサ。
  15. 前記第1検出部の前記第1可動電極は、前記第2検出部の周囲を囲む形状であること
    を特徴とする請求項10記載の静電容量式センサ。
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