JP4600344B2 - 静電容量式センサ - Google Patents

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Description

本発明は、固定電極と可動電極との間の静電容量を検出することにより所定の物理量を検出する静電容量式センサに関する。
従来より、公知の半導体プロセスを用いて半導体基板を加工することで可動電極が弾性要素を介して固定部に可動支持される構造を形成し、作用した外力等に応じて可動電極が固定電極に対して接離可能となるようにして、これら電極間の静電容量の変化を検出することで加速度や角速度等の種々の物理量を検出できるようにした静電容量式センサが知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1の静電容量式センサでは、弾性要素は、固定部から渦巻き状に伸びるビーム(梁)として形成されており、この弾性要素を介して固定部に可動支持された可動電極は、主として、センサ(半導体層)の表面に沿う方向に変位するように構成されている。
特開2000−28634号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、可動電極がビームを介して固定部に可動支持される構造では、可動電極の最大変位量や重さ、弾性要素としてのビームの形状、センサに作用する最大加速度等によって、ビームに生じる応力が変化することになるが、特にセンサの小型化やバネ定数の設定に伴って細長いビームを設ける場合等においては、ビームに生じる応力が大きくなりやすく、可動電極の変位量や重さ等のスペックを所望の値に設定しにくくなる場合があった。
そこで、本発明は、可動電極がビームを介して固定部に可動支持される静電容量式センサにおいて、ビームの応力を低減することを目的とする。
請求項1の発明にあっては、固定電極と、半導体層の固定部分にビームを介して可動支持された可動電極と、を備えるとともに、当該固定電極と可動電極とを間隙をもって相互に対向配置させて検出部が構成され、当該間隙の大きさに応じた静電容量を検出することで所定の物理量を検出する静電容量式センサにおいて、前記ビームの固定部分に接続される側の端部および可動電極に接続される側の端部のうち少なくともいずれか一方に、局所的な応力集中を緩和する応力緩和部を設け、前記応力緩和部は、平面視で三角形状の単位枠をトラス状に多重に重ねて前記単位枠よりも大きな三角形状の構造にしたことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、記応力緩和部を、記ビームの固定部分に接続される側の端部および可動電極に接続される側の端部の双方に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、記ビームは、可動電極の動作に伴ってねじられる矩形断面を有するねじりビームであることを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、記可動電極は、前記ねじりビームを介して揺動可能に支持され、記検出部は、揺動する可動電極の表面とそれに対向する固定電極の表面との間隙の大きさに応じた静電容量を検出することを特徴とする。
本発明によれば、ビームにおいて応力が大きくなりやすい部分、すなわち、ビームの固定部分に接続される側の端部および可動電極に接続される側の端部のうち少なくともいずれか一方に、応力を緩和する応力緩和部を設けたため、ビームに生じる応力を低減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかる静電容量式センサの半導体層の平面図、図2は、図1のA−A線における静電容量式センサの断面図、図3は、図1のB−B線における静電容量式センサの断面図、図4は、ビーム部の断面図(図2のC−C断面図)、図5は、可動電極が揺動する様子を示す模式図であって、(a)は揺動していない状態、(b)は一方側が固定電極に近付いた状態、(c)は他方側が固定電極に近付いた状態を示す図、図6は、静電容量式センサの半導体層の一部としての電位取出部を示す拡大図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D断面図、(c)は組立前の状態を示す図、図7は、応力緩和部の各例を示す平面図である。
本実施形態にかかる静電容量式センサ1(以下、単にセンサ1と記す)は、図2に示すように、半導体基板を処理してなる半導体層2の表裏両側に、ガラス基板等の絶縁層20,21を陽極接合等によって接合して構成されている。これら半導体層2と絶縁層20,21との接合面には、比較的浅い凹部22が形成されており、半導体層2各部の絶縁性や可動電極5の動作性の確保が図られている。なお、本実施形態では、半導体層2と絶縁層20との接合面については、半導体層2側に凹部22を設ける一方、半導体層2と絶縁層21との接合面については、絶縁層21側に凹部22を設けている。
また、絶縁層20の表面20a上には導体層23が成膜されており、半導体層2の各部の電位を取得するための電極として用いられる。本実施形態では、絶縁層20にサンドブラスト加工等によって貫通孔24を形成して半導体層2の表面(絶縁層20側の表面)の一部を露出させておき、絶縁層20の表面上から貫通孔24の内周面上および半導体層2の表面(図2ではアンカ部3の表面)上にかけて電気的に接続された一連の導体層23を成膜するようにして、当該導体層23から半導体層2内の各部の電位を検出できるようにしてある。なお、絶縁層20の表面上は、樹脂層(図示せず)によって被覆(モールド成形)するのが好適である。
そして、図1〜図3等に示すように、半導体基板に公知の半導体プロセスによって間隙10を形成することにより、半導体層2に、アンカ部3や、ビーム部4、可動電極5、フレーム部7、電位取出部8等が形成される。
半導体層2は、図1に示すように、全体として平面視で略長方形状に形成されており、フレーム部7が、その半導体層2の四つの周縁(四辺)に沿って略一定幅で枠状に設けられている。
間隙10は、例えば、垂直エッチング加工(例えば、ICP(Inductively Coupled Plasma;誘導結合プラズマ)加工等の反応性イオンエッチング)によって形成し、間隙10両側の壁面を半導体層2の表面と垂直にして、それら壁面同士を相互に略平行に対向させるのが好適である。
フレーム部7の内側には、半導体層2の平面視略中央位置よりフレーム部7の一長辺側(図1の上側)に僅かにずれた位置に、矩形断面(本実施形態では略正方形断面)を有する柱状のアンカ部3が設けられており、このアンカ部3のフレーム部7の短辺に対向する一対の側壁からビーム部4,4がフレーム部7の長辺と略平行に延伸している。なお、本実施形態では、図2および図3に示すように、アンカ部3を絶縁層20のみに当接(接合)させているが、さらにもう一方の絶縁層21に当接(接合)させるようにしてもよい。
ビーム部4は、図4に示すような一定の矩形(略長方形)断面を有する梁として構成されている。全体的な大きさにもよるが、一例としては、半導体層2の厚み方向の高さhは10マイクロメートル以上(500マイクロメートル以下)、半導体層2の表面に沿う方向の幅wは数マイクロメートル(3〜10マイクロメートル程度)とすることができる。
そして、このビーム部4は、一定の断面でフレーム部7の長辺に沿う方向に延伸し、アンカ部3側の端部4aに対して反対側となる端部4bが可動電極5に接続されている。
可動電極5は、フレーム部7の内周面7aに間隙10をもって対向する平面視略矩形状の外周面5dを備えるとともに、アンカ部3およびビーム部4,4の外側を間隙10をもって囲むように形成されている。すなわち、可動電極5は、図1に示すように、アンカ部3およびビーム部4,4に対して、フレーム部7の一長辺側(図1の下側)には、間隙10を空けて略矩形状の大板部5aを備える一方、フレーム部7の他の長辺側(図1の上側)には、間隙10を空けて略矩形状の小板部5bを備えており、これら大板部5aと小板部5bとが、フレーム部7の短辺に沿う一対の接続部5c,5cを介して相互に接続された形状となっている。そして、ビーム部4,4はそれぞれ対応する接続部5c,5cの略中央部に接続されている。なお、上記構成では、大板部5aの質量は小板部5bの質量よりも大きくなる。
このように可動電極5がセンサ1の固定部としてのアンカ部3にビーム部4,4を介して可動支持された構造は、半導体層2に適宜に間隙10を形成するとともに半導体層2および絶縁層20,21のうち少なくともいずれか一方に適宜に凹部22を形成することで得ることができる。よって、アンカ部3、ビーム部4,4、および可動電極5は、半導体層2の一部として一体に構成されており、それらアンカ部3、ビーム部4,4、および可動電極5の電位はほぼ等電位とみなすことができる。
ビーム部4,4は、フレーム部7に対して可動電極5を弾性的に可動支持するバネ要素として機能する。本実施形態では、図4に示すように、ビーム部4,4は、センサ1の厚み方向に長い断面(ビーム部4の延伸軸に垂直な断面)を有しているため、当該厚み方向には撓みにくく、また、可動電極5はビーム部4,4を挟んで相互に対向する大板部5aと小板部5bとを備えており、ビーム部4,4の両側での質量が異なっているため、センサ1に厚み方向の加速度が生じると、大板部5aおよび小板部5bに作用する慣性力の差によってビーム部4,4がねじられ、可動電極5はビーム部4,4を中心として揺動することになる。すなわち、本実施形態では、ビーム部4,4はねじりビーム(トーションビーム)として機能することになる。
そして、本実施形態では、可動電極5の大板部5aおよび小板部5bのそれぞれに対向するように絶縁層20の下面20bに固定電極6A,6Bを設け、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量、および小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量を検出することで、これら間隙の変化、ひいてはセンサ1の固定部に対する可動電極5の揺動姿勢の変化を検出することができるようになっている。
図5の(a)は、可動電極5が揺動することなく絶縁層20の下面20bに対して平行な姿勢にある状態を示している。この状態では、大板部5aと固定電極6Aとの間の間隙25aの大きさと、小板部5bと固定電極6Bとの間の間隙25bの大きさとが等しくなるため、大板部5aおよび固定電極6Aの相互対向面積と、小板部5bおよび固定電極6Bの相互対向面積とを等しくしてある場合には、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量と、小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量とは等しくなる。
図5の(b)は、可動電極5が揺動して絶縁層20の下面20bに対して傾き、大板部5aが固定電極6Aから離間するとともに、小板部5bが固定電極6Bに近接した状態を示している。この状態では、図5の(a)の状態に比べて、間隙25aは大きくなり、間隙25bは小さくなるから、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量は小さくなり、小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量は大きくなる。
図5の(c)は、可動電極5が揺動して絶縁層20の下面20bに対して傾き、大板部5aが固定電極6Aに近接するとともに、小板部5bが固定電極6Bから離間した状態を示している。この状態では、図5の(a)の状態に比べて、間隙25aは小さくなり、間隙25bは大きくなるから、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量は小さくなり、小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量は大きくなる。
したがって、一例としては、大板部5aと固定電極6Aとの間の静電容量と、小板部5bと固定電極6Bとの間の静電容量との差動出力から、可動電極5の姿勢を把握することが可能となる。すなわち、これら静電容量の値から、加速度や角加速度など、種々の物理量を把握することができる。
静電容量は、可動電極5および固定電極6A,6Bの電位から取得することができる。本実施形態では、図1および図2に示すように、アンカ部3上の絶縁層20には貫通孔24が形成されており、可動電極5の電位は、この貫通孔24の内面に形成した導体層23を介して取り出される。
一方、固定電極6は、絶縁層20の下面20b上に略矩形状の導体層(例えばアルミニウム合金の層)として形成してある。固定電極6を成膜する工程では、固定電極6と一続きの導体層として、配線パターン11および端子部9も同時に成膜される。したがって、固定電極6の電位は、配線パターン11および端子部9、半導体層2に形成された電位取出部8、ならびに電位取出部8上の絶縁層20に形成された導体層23を介して取り出されるようになっている。
ここで、図6を参照して、電位取出部8の構成について説明する。電位取出部8は、半導体層2に形成した間隙10や半導体層2または絶縁層21に形成した凹部22によって、可動電極5やフレーム部7等の半導体層2の他の部分と絶縁され、略円柱状に形成されるパッド部8aと、パッド部8aからフレーム部7の短辺に沿って細長く伸びる台座部8bとを備えている。そして、この台座部8bの端子部9に対応する部分を切り欠くように平坦な底面8cを備える凹部26が形成されている。そして、この底面8c上には下敷層27(例えば、二酸化珪素(SiO)の層)が形成され、さらに、この下敷層27と隣接した位置にほぼ同じ高さの導体層28が形成されるとともに、下敷層27の上面から導体層28の上面にかけて、フレーム状の山部12aを連設してなる平面視で略梯子状の接点部12が形成される。このとき、導体層28および接点部12は、同一の導体材料(例えばアルミニウム合金等)による層として形成することができる。
ここで、本実施形態では、図6の(c)に示すように、接点部12の山部12aを、半導体層2の上面2aより上に高さδhだけ突出するように高く形成し、これにより、半導体層2と絶縁層20との接合により、端子部9によって山部12aを押圧して塑性変形させて密着度を高め、山部12a(接点部12)と端子部9との間での接触および導通がより確実なものとなるようにしている。
なお、図1に示すように、大板部5aおよび小板部5bの表面上の適宜位置にはストッパ13を設け、可動電極5と固定電極6A,6Bとが直接的に接触(衝突)して損傷するのを抑制するようになっているが、このストッパ13を下敷層27と同一材料として同じ工程で形成するようにすれば、これらを別途形成する場合に比べて製造の手間が減り、製造コストを低減することができる。
次に、図7を参照して、ビーム部4,4の長手方向端部に設けられる応力緩和部30,30A,30Bについて説明する。
図7の(a)は、本実施形態にかかる応力緩和部30の平面図である。この例では、ビーム部4が可動電極5の接続部5cに接続される側の端部に、平面視で矩形の枠状構造31を設けてある。具体的には、平面視でビーム部4の延伸方向に沿う短辺部32と当該延伸方向と直交する方向に伸びる長辺部33とを含む細長い枠状構造31を接続部5cに連設し、この枠状構造31の長手方向中央部にビーム部4の端部を接続してある。なお、接続部5cの端部と長辺部33とは一体化する一方、枠状構造31の高さは、ビーム部4と同じにしてある。かかる構造により、ビーム部4が接続部5cに直接に接続される場合に比べて、可動電極5の動作に伴って撓む領域を増大させることができるため、隅部(根元部分)4b,5dにおける局所的な応力集中を緩和することができる。
かかる枠状構造31は、ビーム部4の延伸方向と垂直な方向に細長く形成してあるため、本実施形態のように、ビーム部4がその延伸軸を中心にねじられるねじりビームである場合には、長辺部33で撓み代を大きくとることができる分、特に有効となる。
図7の(b)は、本実施形態の変形例にかかる応力緩和部30Aの平面図である。この例では、図7の(a)と同様の枠状構造31を、ビーム部4の延伸方向に複数段(この例では2段)並べて配置し、それら枠状構造31,31間を、ビーム部4の延長線上に設けた接続片部34によって接続してある。この例では、枠状構造31を多重に設けた分、図7の(a)の例に比べてより一層応力を緩和することができる。
図7の(c)は、本実施形態の別の変形例にかかる応力緩和部30Bの平面図である。この例では、ビーム部4と接続部5cとの間に、応力緩和部30Bとして、ビーム部4をその延伸方向と直交する方向に所定幅で反復的に複数回折り返した蛇行構造35を設けてある。このような蛇行構造35を設けることによっても、ビーム部4が接続部5cに直接に接続される場合に比べて、可動電極5の動作に伴って撓む領域が増大するため、隅部(根元部分)4b,5dにおける局所的な応力集中を緩和することができる。
なお、上記例では、いずれも、ビーム部4の可動電極5(の接続部5c)に接続される側の端部4bに応力緩和部30,30A,30Bを設けた例を示したが、これら応力緩和部30,30A,30Bは、ビーム部4の他方側の端部、すなわち、ビーム部4のアンカ部3に接続される側の端部4aにも同様に設けることができ、当該端部4aにおいて同様の効果を得ることができる。そして、ビーム部4の長手方向両端部に応力緩和部30,30A,30Bを設けるようにすれば、さらにビーム部4に生じる応力を低減することができる。なお、両端部で相異なる応力緩和部30,30A,30Bを設けてもよいし、これらを適宜に組み合わせて構成してもよい。
以上の本実施形態によれば、ビーム部4のアンカ部3に接続される側の端部4aおよび可動電極5に接続される側の端部4bのうち少なくともいずれか一方に、応力を緩和する応力緩和部30,30A,30Bを設けたため、ビーム部4に生じる応力を低減して耐久性を向上することができる上、可動電極5の変位量や重さ等のスペックの設定自由度を増大することができる。かかる応力緩和部30,30A,30Bは、ビーム部4のアンカ部3に接続される側の端部4aおよび可動電極5に接続される側の端部4bの双方に設けると、応力をより一層低減することができる。
このとき、応力緩和部30,30A,30Bは、一つの枠状構造31、枠状構造31を多段に含む構造、あるいは蛇行構造35として、容易に形成することができる。
特に、ビーム部4をねじりビームとして用いる場合、応力緩和部30,30A,30Bを、本実施形態で例示したような、一つの枠状構造31、枠状構造31を多段に含む構造、あるいは蛇行構造35として構成すると、軸方向と直交する部分を比較的長く設けることができる分、ビーム部4(および応力緩和部30,30A,30B)の単位長さあたりの撓み量を小さくすることができて、より一層効果的な応力低減が可能となる。
また、本実施形態では、ビーム部4の断面を略矩形断面とすることで、ビーム部4の曲がりやすい方向および曲がりにくい方向を規定して、可動電極5を所望のモードで動作させ、不本意なモードでの動作による不具合を抑制することができる。
特に、本実施形態のように、可動電極5を揺動させビーム部4をねじりビームとして構成する場合、図4に示すように、ビーム部4の延伸軸に垂直な断面形状について、センサ1の厚み方向の長さ(高さh)を、センサ1の表面に沿う方向の長さ(幅w)より長くすることで、可動電極5が全体的にセンサ1の厚み方向(図2の上下方向)に撓んで大板部5aおよび小板部5bともに固定電極6A,6B側に近接するように動作して検出精度が低下するのを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ビームをねじりビームとして用いる場合を例示したが、曲げビームとして用いる場合にも本発明は同様に実施することが可能であるし、渦巻き形状や折り返し形状など種々の形状のビームに対しても同様に実施可能である。
また、枠状構造や蛇行構造のスペック(例えば枠状構造の段数や、蛇行構造の折り返し数、各部の大きさ、形状等)も種々に変形可能である。例えば、枠状構造を、図8のように、平面視で三角形状(例えば、正三角形状や二等辺三角形状)としてもよいし、(b)のように、当該三角形状の単位枠をトラス状に多重に重ねてもよい。かかる構成によれば、平面視矩形状の枠状構造に比べて、応力集中をより一層低減することができる。
本発明の実施形態にかかる静電容量式センサの半導体層の平面図。 図1のA−A線における静電容量式センサの断面図。 図1のB−B線における静電容量式センサの断面図。 本発明の実施形態にかかる静電容量式センサのビーム部の断面図(図2のC−C断面図)。 本発明の実施形態にかかる静電容量式センサの可動電極が揺動する様子を示す模式図であって、(a)は揺動していない状態、(b)は一方側が固定電極に近付いた状態、(c)は他方側が固定電極に近付いた状態を示す図。 本発明の実施形態にかかる静電容量式センサの半導体層の一部としての電位取出部を示す拡大図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D断面図、(c)は組立前の状態を示す図。 本発明の実施形態にかかる静電容量式センサの応力緩和部の各実施例を示す平面図((a)〜(c))。 本発明の実施形態にかかる静電容量式センサの応力緩和部の別の実施例を示す平面図((a)および(b))。
符号の説明
1 静電容量式センサ
2 半導体層
4 ビーム部(ビーム)
5 可動電極
6A,6B 固定電極
25a,25b 間隙
30,30A,30B 応力緩和部
31 枠状構造
35 蛇行構造

Claims (4)

  1. 固定電極と、半導体層の固定部分にビームを介して可動支持された可動電極と、を備えるとともに、当該固定電極と可動電極とを間隙をもって相互に対向配置させて検出部が構成され、当該間隙の大きさに応じた静電容量を検出することで所定の物理量を検出する静電容量式センサにおいて、
    前記ビームの固定部分に接続される側の端部および可動電極に接続される側の端部のうち少なくともいずれか一方に、局所的な応力集中を緩和する応力緩和部を設け、前記応力緩和部は、平面視で三角形状の単位枠をトラス状に多重に重ねて前記単位枠よりも大きな三角形状の構造にしたことを特徴とする静電容量式センサ。
  2. 前記応力緩和部を、前記ビームの固定部分に接続される側の端部および可動電極に接続される側の端部の双方に設けたことを特徴とする請求項1に記載の静電容量式センサ。
  3. 前記ビームは、可動電極の動作に伴ってねじられる矩形断面を有するねじりビームであることを特徴とする請求項1または2に記載の静電容量式センサ。
  4. 前記可動電極は、前記ねじりビームを介して揺動可能に支持され、
    前記検出部は、揺動する可動電極の表面とそれに対向する固定電極の表面との間隙の大きさに応じた静電容量を検出することを特徴とする請求項3に記載の静電容量式センサ。
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