JP2007293048A - 光学フィルター用シート、電磁波シールド性光学フィルター用シート、及びそれらの製造方法、並びに光学フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型及び大画面のディスプレイ装置に適した光学フィルターが得られる光学フィルター用シート、それを用いた電磁波シールド性光学フィルター用シート、及びそれらの製造方法、並びに光学フィルター用シートを用いた光学フィルターを提供する。
【解決手段】多数の経繊維21と緯繊維とからなるガラスクロス4を基材とし、この基材に透明樹脂5が保持された構造を有する光学フィルター用シート1は、軽量化された場合でも優れた耐衝撃性と光学特性を有している。
【選択図】図1

Description

本発明はディスプレイデバイスにおいて用いられる光学フィルター用シート、その製造方法、及び光学フィルターに関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶表示装置(LCD)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、陰極管表示装置(CRT)、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイのような画像表示装置は、フラットパネル化が進んでおり、外光の映り込みを防止する反射防止シート、色バランスを補正するための色調補正シート、リモコン等の誤動作を防止するための近赤外線吸収シート等の各種機能を有する光学シートを備えた光学フィルターが利用されている。
一方、PDPは、その駆動原理から駆動時に強度の電磁波を外部へ漏洩させるため、ディスプレイデバイスの近傍の電子機器の誤作動を招くなどの電磁気的なノイズ妨害(EMI:Electro−Magnetic Interference)の原因になることが知られており、このため、ディスプレイデバイスからの電磁波の漏洩を抑制する電磁波シールド性フィルムを、上記各種光学シートと組み合わせた光学フィルターとして利用することが提案されている。
例えば、下記特許文献1には、透明樹脂フィルム表面に接着剤を介して導電性メッシュを貼り合わせて形成される電磁波シールド性フィルムが開示されており、また、下記特許文献2には、透明樹脂フィルムの表面にITO等からなる透明無機導電層が設けられた電磁波シールド性フィルムが開示されている。
特開平10−335885号公報 特開平5−323101号公報
しかしながら、上記のような従来の光学フィルターは、例えば、基板としてガラス基板が使用されておりこのガラス基板上に電磁波シールド性フィルム等が積層された構成を有している。
従って、このような光学フィルターを、薄型化及び大画面化の傾向があるディスプレイ装置に対応すべく、基板部分のガラスを薄型化し軽量化しようとして、ガラス基板を薄層化していった場合、充分な衝撃性を確保できなくなるという大きな問題があり、基板の軽量化には限界がある。さらに、フィルター全体に渡って均質な光学特性が要求される光学フィルターでは、ガラス基板の場合、大面積化により生産効率の低下も招くこととなる。
本発明は上記従来の光学フィルターの問題を解決するためになされたものであり、薄型及び大画面のディスプレイ装置に適した光学フィルターが得られる光学フィルター用シート、それを用いた電磁波シールド性光学フィルター用シート、及びそれらの製造方法、並びに光学フィルター用シートを用いた光学フィルターを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意検討した結果、ガラスクロスを基材とし、前記基材に透明樹脂が保持されたシートを光学フィルター用のシートとして用いることにより、光学フィルターの軽量化の要求に充分に対応できるとともに、耐衝撃性に優れた光学フィルターが得られることを見出した。
すなわち、本発明の光学フィルター用シートは、ガラス基板の代わりに、ガラスクロスを基材としてこの基材に透明樹脂が保持されたシートを用いるため、前記ガラスクロスは透明樹脂を保持するための支持体として機能するとともに、シートとした場合のシート構造を形成保持することができる。そして、ガラスクロスの基材に樹脂成分が保持されているため、シートの剛性を高めることができ、優れた耐衝撃性が付与される。また、ガラスクロスは本来的に透明であるために、透明樹脂と複合体を形成した場合においても、光学フィルターとしての光透過性を充分確保できる。
従って、本発明の光学フィルター用シートをディスプレイデバイス用の光学フィルターの基板として用いた場合には、衝撃強度が高く、軽量化された光学フィルターが得られる。
前記光学フィルター用シート中のガラスクロスの含有割合としては、40〜65質量%とすることが好ましい。前記構成によれば、適度な耐衝撃性が確保できるとともに、光学フィルター用の基板として使用する場合に充分な可視光透過性や曇価(ヘイズ)等の光学特性が得られる。
また、前記ガラスクロスの屈折率(n1)と透明樹脂の屈折率(n2)との差は0.02以下であることが好ましい。前記構成によれば、ガラスクロスの存在が視認され難く、透明性の高い光学フィルター用シートが得られる。
また、前記ガラスクロスとしては、Eガラス及び/又はNEガラスであることが好ましい。このようなガラスを用いることにより、さらに優れた耐衝撃性が得られる。
また、前記透明樹脂としては熱硬化性透明樹脂、とくに、エポキシ樹脂が好ましい。前記構成によれば、光学フィルター用シートの製造が容易であり、耐熱性にも優れた光学フィルター用シートが得られる。
また、本発明は、ガラスクロスに未硬化の熱硬化性透明樹脂を含浸させてガラスクロスと未硬化の熱硬化性透明樹脂との複合体を形成する複合体形成工程と、前記複合体を複数枚重ね合わせて加熱プレスにより圧着させる圧着工程とを備えることを特徴とする光学フィルター用シートの製造方法である。前記構成によれば、本発明の光学フィルター用シートを簡便に製造することができる。
本発明の光学フィルター用シートは、前記光学フィルター用シートの表面に導電性メッシュを形成することにより、電磁波シールド性光学フィルター用シートとして利用することができる。本発明の光学フィルター用シートは、ガラスクロスを基材とし、前記基材に透明樹脂を保持させてなるシートであるため、このシートの表面に導電性メッシュを形成することにより、軽量化された電磁波シールド性光学フィルターが得られる。
本発明において、前記導電性メッシュの配線幅は40μm以下、配線厚みは40μm以下、配線間隔は100μm以上が好ましい。前記構成によれば、高い光透過性及び視認性が得られる。
さらに、本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートは、前記導電性メッシュが形成された光学フィルター用シートの表面に前記導電性メッシュを被覆する透明樹脂層を有することが好ましい。前記構成によれば、導電性メッシュが形成されていても、透明樹脂層が形成されることにより光反射防止シート、紫外線吸収シート、近赤外吸収シートなどの光学フィルターとしての機能を発揮させる各種光学シートを容易に貼着することができる。
また、本発明は、前記光学フィルター用シートの少なくとも一方の表面に金属箔を被着する箔被着工程と、前記箔被着工程で被着された金属箔を所定の形状パターンにエッチングすることにより導電性メッシュを形成する導電性メッシュ形成工程とを備える電磁波シールド性光学フィルター用シートの製造方法である。前記構成によれば、電磁波シールド性光学フィルター用シートが簡便に得られる。
そして、本発明は、前記光学フィルター用シートと、光反射防止シート、紫外線吸収シート及び近赤外吸収シートから選ばれる少なくとも1種のシートとが積層された光学フィルターである。本発明の光学フィルター用シートは、ガラスクロスを基材とし、前記基材に透明樹脂を含浸させてなるシートであるため、このシートと上記の機能性シートを積層することによって得られる光学フィルターは軽量化が可能であるとともに、軽量化した場合でも充分な耐衝撃性を確保でき、優れた光学特性も確保できる。
本発明の光学フィルター用シートは、ガラスクロスを基材とし、この基材に透明樹脂が保持された構造を有するシートであるため、軽量化された場合でも優れた耐衝撃性と光学特性を有している。従って、本発明の光学フィルター用シートをディスプレイデバイス用の光学フィルターに用いた場合には、従来、光学フィルターの基板として用いられていたガラス基板が不要となるため、軽量化が達成され、また大型化した場合でもガラス基板に比べて生産効率も向上することができる。
また、本発明の光学フィルター用シートの製造方法によれば、ガラスクロスに透明樹脂を保持させたシートを簡便に得ることができる。
さらに、本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートは、優れた耐衝撃性と光透過性に加えて高い電磁波シールド性を有している。
また、本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートの製造方法によれば、ガラスクロスに透明樹脂を保持させたシート上に導電性メッシュが形成された電磁波シールド性光学フィルター用シートを簡便に得ることができる。
本発明の光学フィルターは、軽量で充分な耐衝撃性を有すると共に優れた透明性を有している。従って、PDP等のディスプレイデバイスに用いた場合には、軽量性、耐衝撃性及び透明性に優れた薄型の光学フィルターを構成することができる。
(実施の形態1)
本発明の光学フィルター用シートは、ガラスクロスを基材とし、この基材に透明樹脂を保持させてなる構造を基本構造とする。
図1は本発明の光学フィルター用シートの一実施態様を示す模式的断面図である。光学フィルター用シート1は、複数の経繊維束2と複数の緯繊維束3とからなる1枚のガラスクロス4に、透明樹脂5が保持されて構成されている。経繊維束2は多数の経繊維21が束ねられたもので、緯繊維束3も経繊維束2と同様に、図示を省略した多数の緯繊維から構成されている。
なお、この図1をはじめ、各図はいずれも模式的に示したものであって、各部材の寸法比は必ずしも正確ではない。これは実際には厚みの薄い部材にも一定の厚みを持たせて図示しているからである。
ガラスクロスはある程度の剛性を有するので、樹脂を保持させてシートとしたときに支持体となるとともに、シート形状を維持し、剛性を付与することができ、また透明樹脂を保持させることにより光学フィルター用シートとしての光透明性等の光学特性も満足することができる。
本発明において、基材となるガラスクロスとしては、光学フィルターとした場合に十分な光透過性を有し、耐衝撃性を確保できるものであれば特に限定されないが、経繊維及び/又は緯繊維の直径は、耐衝撃性を高める点から5〜9μmであることが好ましい。また、繊維の重量としては、同様に十分な光透過性と耐衝撃性を確保するため、45〜220g/mが好ましい。
また、ガラスクロスを構成するガラス繊維は、耐衝撃性を高める点からEガラス及び/又はNEガラスであることが好ましい。Eガラスは無アルカリガラスとも称され、樹脂強化用ガラス繊維として汎用されるガラスであり、NEガラスはNew Eガラスのことである。なお、経繊維及び/又は緯繊維には、光学フィルター用シートの耐衝撃性を向上させる目的で、ガラス繊維処理剤として通常使用されているシランカップリング剤で表面処理しておくことが好ましい。
ガラスクロスの屈折率(n1)は、1.55〜1.57が好ましく、1.555〜1.565がさらに好ましい。前記範囲であれば、視認性に優れた光学フィルター用シートが得られる。
光学フィルター用シート1中のガラスクロス4の含有割合は、シート全体中において、40〜65質量%であることが好ましい。前記範囲であれば、適度な耐衝撃性が確保できるとともに、光学フィルター用の基板として使用する場合に充分な可視光透過性や曇価(ヘイズ)等の光学特性が得られる。
また、図1では、便宜上、ガラスクロス4を1枚有する光学フィルター用シート1を示しているが、耐衝撃性を充分に高めることができる点から、ガラスクロスは2〜20枚含有することが好ましい。
本発明において、透明樹脂5としては、ガラスクロスに保持されることによって十分な光透過性を有し、耐衝撃性を確保できるものであれば特に限定されず、例えば、熱硬化性透明樹脂あるいは紫外線硬化性樹脂が挙げられる。図1においては、ガラスクロス4の隙間に含浸・硬化されてガラスクロス4の両面に熱硬化性透明樹脂からなる層が形成されている。なお、図1では層状に透明樹脂5が形成されているが、光学フィルター用シートとしての強度及び透明性を確保できれば、ガラスクロスの繊維間にのみ透明樹脂が保持された形態のシートとすることもできる。
透明樹脂5の熱硬化性透明樹脂としては、例えば、エポキシ系樹脂、ビニルエステル系樹脂、オキセタン系樹脂、フェノキシ系の樹脂等が挙げられ、これらは、各々単独で用いてもよく、また、複数種を組み合わせて用いてもよい。上記熱硬化性樹脂の中でも、特に、屈折率の調整が容易であり、耐熱性、耐衝撃性に優れている点からエポキシ系樹脂が好ましく用いられる。また、透明樹脂5に難燃性を付与したい場合は、例えば、臭素化ビスフェノールAを原料とするエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。
本発明において、ガラスクロスに保持される透明樹脂が上記のような熱硬化性樹脂の場合、硬化剤が用いられてもよい。硬化剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、エポキシ系樹脂の場合、ジシアンジアミドやフェノールノボラック等を用いることができる。硬化剤の配合量は適宜に設定することができる。また、硬化剤が使用される場合、調製時に硬化促進剤を用いることもできる。硬化促進剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、2−エチル−4−メチルイミダゾール(2E4MZ)等のイミダゾール類やジメチルベンジルアミン等を用いることができる。硬化促進剤の配合量も適宜に設定することができる。
なお、本発明における、ガラスクロスに保持される透明樹脂とは、透明樹脂が熱可塑性樹脂の場合は樹脂そのものであってもよく、あるいは熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂の場合は、必要により配合される硬化剤や硬化促進剤などを含む樹脂組成物から得られる硬化樹脂であってもよい。
また、本発明における、ガラスクロスに保持される透明樹脂に、例えば熱硬化性透明樹脂や紫外線硬化性樹脂が使用される場合、所定の光学特性と耐衝撃性が得られれば完全硬化させる必要はない。
透明樹脂5としては、前記したガラスクロスを構成するガラスの屈折率(n1)と透明樹脂の屈折率(n2)との差が、0.02以下である屈折率を有するものが好ましい。前記範囲であれば、ガラスクロスの存在が視認しにくくなり視野を妨げず、透明性の高い光学フィルター用シートが得られる。
本発明の光学フィルター用シートの曇価(ヘイズ)は15%以下であって、可視光透過率が45%以上であることが好ましい。前記曇価(ヘイズ)及び可視光透過率の範囲であれば、従来のガラス基板からなる光学フィルターの代替として制限なく使用することができる。なお、光学フィルター用シートの曇価(ヘイズ)及び可視光透過率の測定は、JIS K7361−1(ISO 13468−1に対応)の「プラスチック透明材料の全光線透過率の試験方法」に準拠して行われる。
また、光学フィルター用シートの厚みは、適度な耐衝撃性と柔軟性を備える点から0.1〜3mmであることが好ましい。本発明の光学フィルター用シートはガラスクロスを基材とし、この基材に透明樹脂が保持されてなる構造を有するため、前記構成によれば、薄層のシートが得られる。そして、このような薄層のシートであっても、光学フィルター用シートとしての充分な耐衝撃性が得られる。また、本発明のシートは硬質のガラス基板と異なり、ガラスクロスを基材とするため、柔軟性に優れ、PDP等のディスプレイ本体のガラス基板表面にシートを充分に密着させることもできる。
また、光学フィルター用シートの単位体積当たりの重量は、耐衝撃性の維持と軽量化とを達成し得る点から0.8〜1.7g/cmであることが好ましい。
本発明の光学フィルター用シートは、例えば、上記のようなガラスクロスに、未硬化の熱硬化性透明樹脂を含浸させ、ガラスクロスと未硬化の熱硬化性透明樹脂との複合体を形成し、得られた複合体を複数枚重ね合わせて加熱プレスにより圧着させることにより製造することができる。
本発明において、透明樹脂が熱硬化性透明樹脂である場合、熱硬化性樹脂は未硬化の状態では粘度が低いのでガラスクロスに含浸させ易く、ガラスクロスとの複合体を容易に形成できる。なお、熱硬化性樹脂は、硬化剤、必要により硬化促進剤及び添加剤を溶剤に投入し、これをミキサーやブレンダー等で均一に混合することによって、ワニスとして調製することができる。
溶剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ジメチルアセトアミド(DMAC)、ジメチルフォルムアミド(DMF)、メチルエチルケトン(MEK)、メトキシプロパノール(MP)等を用いることができる。溶剤は、1種のみを用いることができるほか、2種以上を混合して用いることもできる。
複合体形成工程においては、熱硬化性透明樹脂として予め脱泡処理されたものを用いることもできる。この処理によると得られる光学フィルター用シート中の気泡を低減することができ、透明性を確保し易い点で好ましい。
上記のようにして調製された透明樹脂をガラスクロスに含浸させ、その後、例えば120〜150℃の温度で4〜8分加熱し、溶剤を除去すると共に部分硬化することによって、複合体を作製することができる。そして、得られた複合体を複数枚重ね合わせて、必要により上下両面に離型フィルムを配設し公知の加熱プレスにより圧着させることによって完全硬化して本発明の光学フィルター用シートが得られる。加熱プレス時の条件としては、特に限定されないが、例えば、温度が、150〜170℃、圧力が、1〜4MPa、時間が1時間以上である。
(実施の形態2)
次に、本発明の光学フィルター用シートの表面に導電性メッシュが形成されてなる電磁波シールド性光学フィルター用シートについて説明する。図2は本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートの一実施態様を示す模式的断面図である。
本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シート7は、図1において説明した光学フィルター用シート1の表面に金属箔などから形成され所定の配線幅Wと開口部14を有する幾何学形状の導電性メッシュ6が形成されてなるものである。光学フィルター用シート1が、ガラスクロス4に透明樹脂5が保持されてなる点などは図1と同様である。なお、この図2では一枚のガラスクロス4を有するシート1が使用されているが、複数のガラスクロスを含有する形態のシートを用いてもよい。
導電性メッシュ6は、図2に示す配線幅Wが40μm以下で、配線厚みが40μm以下で、配線間隔Lが100μ以上とされている。配線幅Wが広すぎる場合は光透過性が低下するが、細すぎる場合は表面抵抗が大きくなって電磁波シールド性が低下するので、配線幅Wは好ましくは1〜40μm、より好ましくは1〜25μmとされる。また、配線厚みが厚すぎる場合は視認性が低下するが、細すぎる場合は表面抵抗が大きくなって電磁波シールド性が低下するので、配線厚みは好ましくは0.5〜40μm、より好ましくは5〜18μmとされる。配線間隔Lは、小さいほど光透過性が低下するが間隔が大きくなり過ぎると、電磁波シールド性が低下するので、前記配線間隔Lは、100μm以上で、1000μm(1mm)以下とするのが好ましい。
従って、このような構成の電磁波シールド性光学フィルター用シート7を後述する電磁波シールド性の光学フィルターに用いた場合に、基板であるシートがガラスクロスと透明樹脂からなるため、ガラス基板と比べて軽量化されているとともに、光透過性及び視認性に優れた電磁波シールド性光学フィルターを提供することができる。
本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートの製造方法は、特に限定されるものではないが、簡便な方法としては以下の方法を採用することができる。すなわち、作製した光学フィルター用シートの少なくとも1方の表面に金属箔を被着して、被着された金属箔を所定の形状パターンでエッチングすることによって導電性メッシュを形成することにより、製造することができる。
金属箔をエッチングする方法としては、例えば公知のマイクロリソグラフィの手法等を用いて、所定の形状パターンにケミカルエッチングして導電性メッシュ6を形成する方法が挙げられる。
前記金属箔としては、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、金、銀、ステンレス、タングステン、クロム、チタンなどの金属、又はこれらを含有する合金からなる、厚さ0.5〜40μm、好ましくは5〜18μmの金属箔が挙げられる。これらの中では、電磁波シールド性に優れている点や導電性メッシュを形成するためのエッチング加工が容易な点などから銅箔、アルミニウム箔またはニッケル箔が好ましい。
なお、金属箔を光学フィルター用シート1の表面に熱圧着する際の密着性を良好にするために、光学フィルター用シートに当接する側の金属箔の表面を予め粗面化しておくことが好ましい。
また、反りのない電磁波シールド性光学フィルター用シート7を作製するには、光学フィルター用シート1の両面に金属箔を熱圧着した後、一方の金属箔を、所定の形状パターンでケミカルエッチングし、他方の金属箔をケミカルエッチングにより全面除去する方法が好ましい。
形成される導電性メッシュの幾何学形状としては、例えば、正三角形、二等辺三角形、直角三角形などの三角形、正方形、長方形、ひし形、平行四辺形、台形などの四角形、(正)六角形、(正)八角形、(正)十二角形、(正)二十角形などの(正)n角形(nは正の整数)、円、楕円、星型などを組み合わせた模様があり、これらの単位の単独の繰り返し、あるいは2種類以上の組み合わせが挙げられる。
なお、図2に示した電磁波シールド性光学フィルター用シート7は、導電性メッシュ6が、その厚み分だけ透明樹脂5の表面より突出した形態とされているが、その後、導電性メッシュが形成された透明樹脂の表面に、さらに熱硬化性透明樹脂をガラスクロスに含浸させた複合体を配置し、必要により離型フィルムを挟んで加熱プレスすることにより、硬化した複合体によって導電性メッシュが埋め込まれた、表面が平坦化された形態であってもよい。
さらに、本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートは、前記導電性メッシュが形成された光学フィルター用シートの表面に前記導電性メッシュを被覆する透明樹脂層を有していることが好ましい。
図3は、本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートの他の一例を示す模式的断面図である。
図3において、光学フィルター用シート1は、ガラスクロス4と熱硬化性透明樹脂とからなる複合体が3枚重ね合わせて加熱圧着されて得られたものであり、その一表面に導電性メッシュ6が所定の形状パターンで形成されており、その導電性メッシュを覆うように透明樹脂層9が形成されている。
透明樹脂層9は、後述する光反射防止シート、紫外線吸収シート及び近赤外吸収シートなどの光学フィルターとしての機能を発揮させる光学シートとの接合を容易にするためのものである。また、上述の通り、金属箔をエッチングして導電性メッシュを形成する際、エッチングにより金属箔が除去された部分は金属箔の粗面化部分の形状が転写されて表面が荒れた状態になる場合があるので、導電性メッシュを被覆するように透明樹脂層9を設けることにより電磁波シールド性光学フィルター用シート7の透明性が確保される。
透明樹脂層9としては、好ましくは、厚さ25〜100μmの透明熱可塑性樹脂フィルムが用いられる。その具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート系樹脂,ポリエチレンナフタレート系樹脂,ポリブチレンテレフタレート系樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂,ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチレンメタクリレート系樹脂等の(メタ)アクリル系樹脂等の樹脂からなるフィルムであって、可視光透過率が70%以上のフィルムが挙げられ、好ましくは可視光透過率が90%以上のフィルムが用いられる。
これらの中では、透明性及び金属箔との密着性の点から、ポリエチレンテレフタレート系樹脂が好ましく、特に非晶性のポリエチレンテレフタレート系樹脂が、圧着強度が高く、また、熱圧着後に除冷しても結晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂のような白化が起こらず透明性を維持することができる点で、好ましい。
このような非晶性のポリエチレンテレフタレート系樹脂の具体例としては、例えば、大倉工業(株)製のオースター(登録商標)、リケンテクノス(株)製のRIVESTAR(登録商標)、三菱樹脂(株)製のペテルス(登録商標),ディアフィクス(登録商標)、筒中プラスチック工業(株)製のペットエース(登録商標)、タマポリ(株)製のハイトロンPG、太平化学製品(株)製のPETGフィルムシート、等が挙げられる。
また、ガラスクロスに保持された上述の透明樹脂の屈折率(n2)と、透明樹脂層9の屈折率(n3)と差が0.02以下であることが好ましい。この範囲であれば、透明樹脂層9の存在が視認しにくくなり視野を妨げず、透明性の高い電磁波シールド性光学フィルター用シートが得られる。
透明樹脂層9は、導電性メッシュ6上に上記の樹脂溶液を塗布することにより形成してもよいし、予め作製した透明樹脂層を貼着することによって形成してもよい。工業的生産性の点から、予め作製した上記透明熱可塑性樹脂フィルムを熱圧着する方法が好ましく採用される。
本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートは、光透過性と高い電磁波シールド性とを備えるために、導電性メッシュ6が形成する開口部14の領域に導電性メッシュ6と接するように形成された透明導電薄膜8を備えてもよい。
図4において、電磁波シールド性光学フィルター用シート7は、ガラスクロス4と熱硬化性透明樹脂5とからなる複合体が加熱圧着されて得られた光学フィルター用シート1の表面に導電性メッシュ6が形成されており、導電性メッシュ6が形成する開口部14における光学フィルター用シート1の表面及び導電性メッシュ6の表面には透明導電薄膜8が形成されている。そして、導電性メッシュ6と透明導電薄膜8とは接触するように形成されている。このような薄膜が形成されることによって透明性と電磁波シールド性のバランスの両立を図ることができる。
この透明導電薄膜8としては、例えば、ITO(酸化インジウム−酸化錫)薄膜等の透明性の金属酸化物膜や、透明導電樹脂等からなる薄膜が挙げられる。このような薄膜は、スパッタリング法、イオンプレーティング法、化学蒸着法、真空蒸着法、スプレー熱分解法、化学めっき法、電気めっき法、コーティング法またはこれらを組み合わせた方法などの方法により形成することができる。
透明導電薄膜8の膜厚は、薄過ぎると表面抵抗が大きくなり電磁波シールド性が低下し、厚過ぎると光透過性が低下することとなる。透明導電薄膜の表面抵抗は、好ましくは、105Ω/sq以下であり、さらに好ましくは4000Ω/sq以下である。従って、その膜厚は、前記範囲の表面抵抗値を示すような範囲で形成することが好ましい。
このような構成の電磁波シールド性光学フィルター用シートを使用した光学フィルター用シートをディスプレイ装置前面に配設することにより、良好な光透過性と幅広い周波数領域での高い電磁波シールド性とを実現することができる。
図5は、本発明の電磁波シールド性光学フィルターの一例を示す模式的断面図である。図5において、光学フィルター13は、図3に示した光学フィルター用シート7の表面に設けられたポリエチレンテレフタレート樹脂からなる透明樹脂層9を介して、反射防止シート10、紫外線吸収シート11及び近赤外線吸収シート12が順次積層された構造を有している。上記各シートとしては、従来から公知の光反射防止シート、紫外線吸収シート及び近赤外吸収シートを使用することができる。
光学フィルター13の製造方法としては、特に限定されず従来から公知の方法を使用することができる。本発明の透明樹脂層9を有する電磁波シールド性光学フィルター用シートと、反射防止シート10、紫外線吸収シート11及び近赤外線吸収シート12の3種の光学シートを積層して、加熱プレスする方法によって作製してもよく、電磁波シールド性光学フィルター用シート7と、透明樹脂層9と、前記3種の光学シートとを同時に加熱プレスする方法によって作製してもよい。さらに、これらの方法において、前記3種の光学シートを予め積層した予備積層体を用いてもよい。
また、本発明の電磁波シールド性光学フィルターは、図6に示すように、導電性メッシュを形成した光学フィルター用シートの両面に、さらにガラスクロスに透明樹脂が保持された本発明の光学フィルター用シート1’及び1’’が配置され、その一面側に上記と同様に透明樹脂層9、反射防止シート10、紫外線吸収シート11及び近赤外線吸収シート12が順次積層された構造であってもよい。このような構造の光学フィルター15とすることにより、耐衝撃性をさらに向上することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、単に「部」とあるのは「質量部」を意味する。
(実施例1)
所定の容器に、エポキシ樹脂100部(ジャパンエポキシレジン(株)製、「エピコート1006」44部、大日本インキ化学工業(株)製、「830S」10部、及びダイセル化学工業(株)製、「EHPE3150」46部)、硬化剤(三新化学工業(株)製、「SI−150L」)0.9部及び溶剤100部(トルエン50部、メチルエチルケトン50部)を入れて、温度70℃で撹拌溶解し、ガラスクロス含浸用のエポキシ樹脂組成物を調製した。
次いで、幅500mmのガラスクロス(旭シェーベル社製、3313タイプ、繊維径6μm、重量80.0g/m2、Eガラス、屈折率1.562)に前記エポキシ樹脂組成物を含浸させ、温度120℃で3分間加熱した後、さらに温度150℃で3分間加熱乾燥して溶剤を除去すると共に部分硬化させてガラスクロス複合体を作製した。
この複合体を3枚重ね合わせ、且つその上下両面に厚さ12μmの電解銅箔(古河電気工業(株)製BH−WS)を、その粗化面が複合体と対向するように配置した。
その後、プレス機にて170℃、3MPa、15分の条件でプレス加工することにより3枚の複合体と2枚の銅箔とを圧着し、ガラスクロスに透明のエポキシ樹脂が保持された積層板を得た。なお、ガラスクロスに保持された透明のエポキシ樹脂と同じ樹脂を、別途、ガラスクロスを用いない点を除いて、同条件で硬化させたところ、その屈折率は1.562であった。
次に得られた積層板の片面にガラスマスクを配して、フォトリソグラフィ法によって、銅箔から、配線幅25μm、配線格子間隔300μmの格子パターンの導電性メッシュを形成し、もう一方の面は銅箔を全面エッチング除去して、導電性メッシュを一表面に有する透明なプリント配線板を得た。
次にこのプリント配線板の両面に、上述のガラスクロス複合体を各1枚配置し、さらにその表面に離型フィルムを配設しプレス機で150℃、3MPa、10分の条件で再度、プレス加工することによって銅メッシュ配線部が埋め込まれて表面が平坦化された、厚みが500μmの電磁波シールド性光学フィルター用シートを得た。この電磁波シールド性光学フィルター用シート中のガラスクロスの割合は55質量%であり、単位体積当たりの重量は1.5g/cmであった。
更に、この電磁波シールド性光学フィルター用シートの一表面に非晶性PETフィルム(大倉工業(株)製、「オースター」、厚み100μm、軟化温度120℃、屈折率1.567)を配置し、公知の反射防止フィルム及び近赤外遮断フィルムをプレスにて貼り合わせて、プラズマディスプレィ用の厚みが800μmのガラスレス光学フィルターを作製した。
前記電磁波シールド性光学フィルター用シートに用いたガラスクロスなどの屈折率や、得られた光学フィルター用シートの特性を次の方法によって評価した。
<物性測定、評価方法>
(屈折率)
株式会社アタゴ製のデジタル式アッベ屈折計「DR−A1」を用いて測定した。
(可視光透過率及び曇価(ヘイズ))
日本電色工業(株)製のヘイズメーターNDH2000を用いて、JIS K7361−1(ISO 13468−1に対応)の「プラスチック透明材料の全光線透過率の試験方法」に準じて、透過率及び曇価(ヘイズ)を測定した。
(衝撃強度)
電気用品安全法(S−JQA)に準ずる落球試験によった。すなわち、光学フィルターを備えていないプラズマディスプレイパネル(PDP)前面側の表面に、電磁波シールド性光学フィルター用シートを載置し、9cmの高さから重量500gのおもりを落下させて、PDP表面に損傷のない場合を、衝撃エネルギーが0.5J以上であると判定した。
(電磁波シールド性)
KEC(Kansai Electronic Industry Development Center)法に準じて、30〜1000MHzにおける電磁波シールド性を測定した。
電磁波シールド性光学フィルター用シートの可視光透過率は50%であり、曇り価(ヘイズ)は4.5%であった。また、衝撃エネルギーは0.5J以上で、30〜1000MHzにおけるシールド効果(dB)の最大値は45dB以上であった。
(参考例1)
重量6.8kg/m2のガラス表面に、厚み25μmの透明樹脂フィルムを介して、厚み12μm、配線幅25μm、配線格子間隔300μmの格子パターンの電解銅箔からなる導電性メッシュが形成されてなる全厚2.8mm、単位体積当たり重量2.5g/cmの、電磁波シールド性光学フィルター用シートを得た。この光学フィルター用シートについて、実施例1と同様にして上記特性を評価した。
その結果は、可視光透過率は約50%、曇り価(ヘイズ)は4〜5%、衝撃エネルギーは0.5J以上、30〜1000MHzにおけるシールド効果(dB)の最大値は45dB以上であった。
本発明の光学フィルター用シートの一例を示す模式的断面図である。 本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートの一例を示す模式的断面図である。 本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートの他の一例を示す模式的断面図である。 本発明の電磁波シールド性光学フィルター用シートの更に他の一例を示す模式的断面図である。 本発明の光学フィルターの一例を示す模式的断面図である。 本発明の光学フィルターの他の一例を示す模式的断面図である。
符号の説明
1、1’、1’’ 光学フィルター用シート
2 経繊維束
3 緯繊維束
4 ガラスクロス
5 透明樹脂
6 導電性メッシュ
7 電磁波シールド性光学フィルター用シート
8 透明導電薄膜
9 透明樹脂層(フィルム)
10 反射防止シート
11 紫外線吸収シート
12 近赤外線吸収シート
13、15 光学フィルター
14 導電性メッシュの開口部
21 経繊維

Claims (12)

  1. ガラスクロスを基材とし、前記基材に透明樹脂が保持されてなることを特徴とする光学フィルター用シート。
  2. 前記光学フィルター用シート中のガラスクロスの割合が40〜65質量%である請求項1に記載の光学フィルター用シート。
  3. 前記ガラスクロスの屈折率(n1)と透明樹脂の屈折率(n2)との差が0.02以下である請求項1又は請求項2に記載の光学フィルター用シート。
  4. 前記ガラスクロスがEガラス及び/又はNEガラスである請求項1〜3の何れか1項に記載の光学フィルター用シート。
  5. 前記透明樹脂が熱硬化性透明樹脂である請求項1〜4の何れか1項に記載の光学フィルター用シート。
  6. 前記熱硬化性透明樹脂がエポキシ樹脂である請求項5に記載の光学フィルター用シート。
  7. ガラスクロスに未硬化の熱硬化性透明樹脂を含浸させてガラスクロスと未硬化の熱硬化性透明樹脂との複合体を形成する複合体形成工程と、前記複合体を複数枚重ね合わせて加熱プレスにより圧着させる圧着工程とを備えることを特徴とする光学フィルター用シートの製造方法。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の光学フィルター用シートの表面に導電性メッシュが形成されてなることを特徴とする電磁波シールド性光学フィルター用シート。
  9. 前記導電性メッシュは配線幅が40μm以下、配線厚みが40μm以下、配線間隔が100μm以上である請求項8に記載の電磁波シールド性光学フィルター用シート。
  10. 前記導電性メッシュが形成された光学フィルター用シートの表面に、前記導電性メッシュを被覆する透明樹脂層を有する請求項8または9に記載の電磁波シールド性光学フィルター用シート。
  11. 請求項1〜6の何れか1項に記載の光学フィルター用シートの少なくとも一方の表面に金属箔を被着する箔被着工程と、前記箔被着工程で被着された金属箔を所定の形状パターンにエッチングすることにより導電性メッシュを形成する導電性メッシュ形成工程とを備えることを特徴とする電磁波シールド性光学フィルター用シートの製造方法。
  12. 請求項1〜6の何れか1項に記載の光学フィルター用シートと、光反射防止シート、紫外線吸収シート及び近赤外吸収シートから選ばれる少なくとも1種のシートとが積層された光学フィルター。
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