JP2007274849A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】初期診断時に三相ブラシレスモータをベクトル制御し、モータを回転させずにモータ電流検出器の異常診断を行う電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】モータをベクトル制御するときトルク電流成分であるq軸電流成分が零であれば、磁界成分であるd軸電流成分が流れていてもモータにトルクが発生しないことを利用し、モータを回転させることなしに検出したモータ電流検出値から電流検出器の異常を検出する。d軸検出電流演算器35はa相モータ電流ia、b相モータ電流ib、c相モータ電流ic、回転子位置情報θを入力として各相電流検出値ia、ib、icをd軸検出電流値idに変換、異常判定器36はd軸電流指令値Id(所定値)を判定基準値とし、d軸検出電流値idが判定基準値の許容範囲内か否かを判定する。d軸検出電流値idが許容範囲内なら電流検出器31及び32は正常、許容範囲外なら異常と判定する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電動式パワーステアリング装置に関し、特にそのモータ電流検出手段の故障を検出できる電動式パワーステアリング装置に関するものである。
車両用の電動式パワーステアリング装置は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号に基づいてモータを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助するものである。このような電動式パワーステアリング装置の制御はCPUで構成された電子制御装置で実行されるが、その制御の概要は、トルクセンサで検出された操舵トルクと車速センサで検出された車速に基づいてモータに供給する電流の大きさを演算し、その演算結果に基づいてモータに供給する電流を制御する。
即ち、電子制御装置は、操向ハンドルが操作されて操舵トルクが発生しているときに、検出された車速が零あるいは低速の場合は大きな操舵補助力を供給し、検出された車速が速い場合は小さな操舵補助力を供給するように操舵トルクと車速に応じてモータに供給する電流を制御することで、走行状態に応じた最適の操舵補助力を与えることができるものである。
この種の装置では、実際にモータに流れる電流が、操舵トルクや車速に基づいて演算されたモータ電流の制御目標値に一致するようフイードバツク制御を行なっており、このためにモータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段を備えている。
前記したモータ電流検出手段が故障した場合は正確なモータ電流を測定することができず、この結果、必要以上の電流がモータに流れて過大な操舵補助力を供給したり、或いはモータに必要なだけの電流が流れず、十分な操舵補助力を供給できないという不都合が発生することになる。
さらに、モータに電流を流してモータ電流検出手段の動作を確認するときにモータが回転してしまうと、モータ軸とステアリング機構が結合している状態では操向ハンドルが回転してしまい、不測の事故が発生するおそれがある。
この課題への対応として本出願人は、モータの電気的時定数よりも十分に大きく、且つモータの機械的時定数よりも十分に小さい時間だけ前記モータに低い電圧を印加したときに予測される電流値と、モータ電流検出手段により検出されたモータ電流値に基づいて、モータ電流検出手段の故障を判定する故障判定手段を提案した(特許文献1、特許文献2参照)。
上記故障判定手段では、イグニッションキーをONとしたエンジン始動の直後の限られた時間だけ、即ちモータの電気的時定数よりも十分に大きく、且つモータの機械的時定数よりも十分に小さい時間だけモータに低い電圧を印加して故障を判定しているが、これはエンジン始動直後にモータが回転すると、操向ハンドルが突然回転して不測の事故が発生することを防止するために必要なことである。
特許第3284785号公報 特許第3284786号公報
上記した従来のモータ電流検出手段の故障を判定する故障判定手段は、ブラシ付きモータに適用するべく開発されたものであって、三相ブラシレスモータの各相の電流検出手段に適用するには、同様の考え方により構成することは可能であるにしても、各相に対応して複数の電流検出手段を設けることが必要となり、複数の電流検出手段のうち、いずれかの電流検出手段に故障が発生すれば支障を生じるから、電流検出手段の個数に応じて故障発生の可能性が高くなるという不都合がある。
また、従来のモータ電流検出手段の故障を判定する故障判定手段は、動作の際に騒音が発生するという不都合があるが、三相ブラシレスモータの各相に対応して複数の電流検出手段を設けるときは、それだけ騒音が大きくなるという不都合がある。
この発明は、従来のモータ電流検出手段の故障を判定する故障判定手段と同様に、エンジンの始動直後に、モータを回転させることなく、三相ブラシレスモータの各相のモータ電流検出手段の故障を判定することができる上記不都合を解決する故障判定手段を提供することを目的とするものである。
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、永久磁石と界磁巻線を備えた三相ブラシレスモータと、少なくとも操舵トルクと車速とに基づいて前記モータを駆動するd軸及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記d軸及びq軸電流指令値とモータの回転角情報に基づいて前記モータ各相の相電流指令値を演算する三相電流指令値演算手段と、前記モータ各相の相電流指令値に基づいて前記モータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、前記モータの回転角度位置を検出するモータ回転角検出手段と、前記モータ電流検出手段の異常を判定する異常判定手段と、制御装置とを備え、前記制御装置は、界磁巻線による磁束方向とモータ回転角に応じた永久磁石の磁束方向とが同一方向になるようにモータを励磁したとき、検出されたモータ電流検出値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出することを特徴とする電動式パワーステアリング装置である。
そして、前記制御装置は、界磁巻線による磁束方向とモータ回転角に応じた永久磁石の磁束方向とが同一方向になるように励磁したとき、検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出する。
また、前記制御装置は、界磁巻線による磁束方向とモータ回転角に応じた永久磁石の磁束方向とが同一方向になるようにモータの各相に所定電圧を印加したとき、検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出する。
そして、前記制御装置は、予め設定された所定のd軸及びq軸電流指令値を演算する異常判定用電流指令値演算手段を備え、前記異常判定手段によりモータ電流検出手段の異常を検出するときは、前記異常判定用d軸及びq軸電流指令値を前記三相電流指令値演算手段に出力したときに検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出するものとする。
また、前記モータ電流検出手段は、前記モータを駆動制御するモータ駆動手段に流れる相電流を検出する少なくとも2個の相モータ電流検出手段である。
また、前記モータ電流検出手段は、前記モータ駆動手段に流れる全電流を検出する全モータ電流検出手段と、モータの相電流を検出する少なくとも2個の相モータ電流検出手段であってもよい。
そして、前記異常判定手段は、所定の判定基準値と検出されたd軸検出電流値とを比較してモータ電流検出手段の異常を検出するものとする。
そして、前記異常判定手段による異常判定の基準とする所定の判定基準値は、前記異常判定用電流指令値演算手段から出力される所定のd軸電流指令値である。
また、前記異常判定手段による異常判定の基準とする所定の判定基準値は、予め設定された所定のd軸電流指令値と前記モータ回転角検出手段で検出されたモータの回転角度位置に基づいて算出することができる。
また、前記異常判定手段による異常判定の基準とする所定の判定基準値は、予め設定された所定値であってもよい。
また、前記異常判定手段は、全電流検出手段で検出された全モータ電流検出値の絶対値と前記相モータ電流検出手段で検出された相モータ電流検出値の絶対値との差に基づいてモータ電流検出手段の異常を判定することもできる。
請求項12の発明は、操舵トルクと車速とに基づいて三相ブラシレスモータを制御するd軸及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記d軸及びq軸電流指令値とモータ回転角情報に基づいて前記モータ各相の相電流指令値を演算する三相電流指令値演算手段と、前記モータ各相の相電流指令値に基づいてモータを駆動制御するモータ駆動手段と、前記モータに流れる電流を検出する複数のモータ電流検出手段と、前記モータの回転角度位置を検出するモータ回転角検出手段と、予め設定された所定のd軸及びq軸電流指令値を演算する異常判定用電流指令値演算手段と、前記複数のモータ電流検出手段の異常を判定する異常判定手段と、制御装置とを備え、前記制御装置は、前記異常判定手段によりモータ電流検出手段の異常を検出するときは、前記異常判定用d軸及びq軸電流指令値を三相電流指令値演算手段に出力し、前記モータ電流検出手段により検出されたd軸検出電流値に基づいてモータ電流検出手段の異常を検出することを特徴とする電動式パワーステアリング装置である。
請求項13の発明は、操舵トルクと車速とに基づいて三相ブラシレスモータを制御するd軸及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記d軸及びq軸電流指令値とモータ回転角情報に基づいて前記モータ各相の相電流指令値を演算する三相電流指令値演算手段と、前記相電流指令値に基づいて前記モータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータに流れる電流を検出する複数のモータ電流検出手段と、前記モータの回転角度位置を検出するモータ回転角検出手段と、予め設定された所定のd軸及びq軸電圧指令値に基づいてモータ各相の電圧指令値を演算する異常判定用電圧指令値演算手段と、前記複数のモータ電流検出手段の異常を判定する異常判定手段と、制御装置とを備え、前記制御装置は、前記異常判定手段によりモータ電流検出手段の異常を検出するときは、前記異常判定用電圧指令値演算手段から出力されたモータ各相の電圧指令値を直接モータ駆動手段に出力し、前記モータ電流検出手段により検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出することを特徴とする電動式パワーステアリング装置である。
そして、前記モータ電流検出手段は、モータの2つの相電流を検出するモータ電流検出手段である。
また、前記複数のモータ電流検出手段は、電源から前記モータ駆動手段に供給される全電流を検出する全モータ電流検出手段と、前記モータの相電流を検出する少なくとも2個の相モータ電流検出手段とから構成されるものでもよい。
そして、前記異常判定手段は、所定の判定基準値と検出されたd軸検出電流値とを比較してモータ電流検出手段の異常を検出する。
そして、前記異常判定手段による異常判定の基準とする判定基準値は、前記異常判定用電流指令値演算手段から出力される所定のd軸電流指令値である。
また、前記異常判定手段による異常判定の基準とする判定基準値は、予め設定された所定のd軸電流指令値と前記モータ回転角検出手段で検出されたモータの回転角度位置に基づいて算出してもよい。
また、前記異常判定手段による異常判定の基準とする判定基準値は、予め設定された所定値であってもよい。
また、前記異常判定手段は、全電流検出手段で検出された全モータ電流検出値の絶対値と前記相モータ電流検出手段で検出された相モータ電流検出値の絶対値との差に基づいてモータ電流検出手段の異常を判定してもよい。
そして、前記制御装置は、検出された操舵トルクが所定値以下、又はモータ回転速度が所定値以下の場合、異常判定手段による異常診断を実行するものとする。
そして、前記制御装置は、エンジン起動直後の操舵補助動作の開始される前に実施される初期診断において、異常判定手段による異常診断を実行するものとする。
以上説明したとおり、この発明では、三相ブラシレスモータをベクトル制御するとき、トルク電流成分であるq軸電流成分が零であれば、磁束ベクトル成分であるd軸電流成分が流れていてもモータにトルクが発生しないことを利用し、エンジン起動直後の初期診断モードにおいて、モータを回転させることなしに検出したモータ電流検出値からモータ電流検出手段の異常を検出することができる。
即ち、この発明では、界磁巻線による磁束方向とモータ回転角に応じた永久磁石の磁束方向とが同一方向になるようにモータを励磁したとき、検出されたモータ電流検出値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出するもので、具体的には、異常判定用d軸及びq軸電流指令値を相電流指令値演算手段に出力したときに検出されたd軸検出電流値に基づいてモータ電流検出手段の異常を検出する。
さらに、異常判定用d軸及びq軸電圧指令値に基づいて演算したモータ各相の電圧指令値を直接モータ駆動手段に出力し、検出されたd軸検出電流値に基づいてモータ電流検出手段の異常を検出するものである。
これ等の発明によれば、いずれもq軸電流成分を零とし、モータにトルクを発生させない磁束ベクトル成分であるd軸電流成分によりモータ電流検出手段の異常を検出するものであるから、モータを回転させることなしにモータ各相の電流を検出することができ、検出された電流値を判定基準値と比較することで、モータ電流検出手段の異常を検出することができる。
この発明では、三相ブラシレスモータの制御をベクトル制御により行うものである。ベクトル制御とは、三相ブラシレスモータに流れる電流をトルク電流成分であるq軸電流成分と磁界電流成分であるd軸電流成分とに分解し、トルク電流成分であるq軸電流成分が出力トルクに比例するように制御するものである。d軸電流成分である回転磁界の磁束ベクトルの振幅を一定とすれば、磁界に直交するq軸電流成分であるトルク電流ベクトルはトルクに比例することになる。
トルク電流成分であるq軸電流成分が零(0)であれば、回転磁界の磁束ベクトル成分であるd軸電流成分が零(0)でなくとも(即ち、電流が流れていても)、モータにはトルクが発生しないから、モータを回転させることなしにモータ電流検出器に流れる電流の状態からモータ電流検出器の異常を検出することができる。
そこで、この発明の実施の形態では、イグニッションキーをONとした直後のモータ電流検出器の故障を検出する初期診断モードでは、通常は操舵トルク等から演算される電流指令値のトルク電流成分であるq軸電流指令値Iqと磁界電流成分であるd軸電流指令値Idとを使用せず、d軸電流指令値Idとして定数値Id(一例としてId=20A)を使用し、トルク成分電流成分であるq軸電流指令値Iqは零とし、本発明の目的であるモータを回転させずにモータに相電流を流してモータ電流検出器の異常を検出する。
以下、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明を実施するに適した電動パワーステアリング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル1の軸2は減速ギア4、ユニバーサルジョイント5a、5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、また、操舵力を補助する三相ブラシレスモータであるモータ9が減速ギア4を介して軸2に結合している。
パワーステアリング装置を制御する制御装置10(第1実施例では20、第2実施例では40、第3実施例では60、第4実施例では70、第5実施例では80、第6実施例では90として参照される)は、バツテリ14からイグニッションキー(IGキー)11を経て、イグニッションキー信号が供給されるとともに、並列の電源ラインから電力が供給される。制御装置10(20、40、60、70、80、90)は、トルクセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で検出された車速に基づいて電流指令値の演算を行い、演算された電流指令値に基づいてモータ9に供給する電流iを制御する。
上記したとおり、制御装置10には第1実施例から第6実施例まで複数の実施例(20、40、60、70、80、90)がある。以下、これについて説明する。
[制御装置の第1実施例]
図2は、第1実施例の制御装置20の構成を説明するブロツク図である。ここでは、イグニッションキーをONとした直後の初期診断モードにおいて実行されるモータ電流検出器の異常診断を行う時の構成と動作を説明する。
トルクセンサ3(図1参照)で検出された操舵トルクT、及び車速センサ12で検出された車速Vは特性補償器21に入力され、車速Vが所定値を越えるときは操舵トルクTが一定値を出力するように特性補償される。特性補償器21には、車速Vをパラメータとして操舵トルクTに対応する電流指令値Iref がメモリに格納されている。
電流指令値演算器22では、入力された特性補償された電流指令値Iref に基づいてトルク電流成分であるq軸電流指令値Iqと、磁界電流成分であるd軸電流指令値Idとが以下の式で演算される。
d軸電流指令値Id=f(Iref 、ω)
q軸電流指令値Iq={2/3(Tref ・ω− ed・Id)}/ eq
但し.Tref =Kt ・Iref 、
Kt :モータトルク係数、ω:モータ回転数、
ed:d軸逆起電圧、 eq:q軸逆起電圧
演算されたq軸電流指令値Iqとd軸電流指令値Idは、後述する切換器SWAを経て三相電流指令値演算器23に入力される。
三相電流指令値演算器23では、入力されたq軸電流指令値Iqとd軸電流指令値Id、及び後述するモータ回転子位置検出器33から出力されるモータ回転子の回転角度位置を示す回転子位置情報θに基づいて、三相ブラシレスモータの各相に供給する電流を指令する相電流指令値Ia、Ib、Icが演算される。
通常の運転制御モードにおいては、電流指令値演算器22からトルク電流成分であるq軸電流指令値Iqと、磁界電流成分であるd軸電流指令値Idとが出力される。また、イグニッションキーをONとした直後に実行される初期診断モードにおいては、異常判定用電流指令値演算器24から、異常判定用のトルク電流成分であるq軸電流指令値Iqと、磁界電流成分であるd軸電流指令値Idが出力される。
そして通常の運転制御モードであれば、前記切換器SWAの切換えにより電流指令値演算器22から出力されたq軸電流指令値Iqとd軸電流指令値Idが三相電流指令値演算器23に入力される。
また、初期診断モードであれば、前記切換器SWAの切換えにより異常判定用電流指令値演算器24から出力された異常判定用q軸電流指令値Iqと、異常判定用d軸電流指令値Idが三相電流指令値演算器23に入力される。ここでは、異常判定用のq軸電流指令値Iqは零(Iq=0)、d軸電流指令値Idは定数値(一例としてId=20A)を使用する。q軸電流指令値Iqとして零(Iq=0)とすることで、本発明の目的であるモータを回転させずにモータに相電流を流し、モータ駆動制御手段のモータ電流検出器の異常を検出することができるのである。
加算器25a、25b、25cは、三相電流指令値演算器23から出力された各相の相電流指令値Ia、Ib、Icに、後述するa相モータ電流検出器31から出力されるa相モータ電流検出値ia、c相モータ電流検出器32から出力されるc相モータ電流検出値ic、及び減算器34から出力されるb相モータ電流検出値ibをフィードバックして、それぞれの差を演算し、比例積分演算器26に出力する。なお、減算器34は、a相モータ電流検出値iaとc相モータ電流検出値icとからb相モータ電流検出値ib(ib=−ia−ic)を演算して出力する。即ち、a相モータ電流検出値ia、b相モータ電流検出値ib、c相モータ電流検出値icの間には(ia+ib+ic=0)の関係が成立する。
比例積分演算器26は、加算器25a〜25cで演算された各相電流指令値と各相モータ電流検出値との差(Ia−ia)、(Ib−ib)、(Ic−ic)の値に対して比例値及び積分値を演算するPI操作を行い、モータ駆動回路27に出力する。
モータ駆動回路27は、比例積分演算器26からの出力に基づいてインバータ28のスイッチング素子(6個)を駆動するパルス信号(PWM信号)を出力する。入力されたパルス信号に基づいてインバータ28のスイッチング素子(6個)がON/OFF制御され、バッテリ14から供給された電力がモータ9の固定子の磁極を所定の順序で順次励磁して回転磁界を発生させ、モータ9の回転子を回転させる。
モータ9には回転子位置情報θを検出するモータ回転子位置検出器33が設けられているほか、a相の磁極を励磁するモータ電流iaを検出するa相モータ電流検出器31、c相の磁極を励磁するモータ電流icを検出するc相モータ電流検出器32が配置されており、それぞれa相モータ電流ia、c相モータ電流icが検出される。
a相のモータ電流ia、b相モータ電流ib、c相モータ電流icは、それぞれ前記加算器25a、25b、25cにフィードバックされる。
d軸検出電流演算器35は、a相モータ電流ia、b相モータ電流ib、c相モータ電流ic、及びモータ回転子位置検出器33から出力される回転子位置情報θを入力とし、各相電流検出値(a相モータ電流ia、b相モータ電流ib、c相モータ電流ic)からd軸検出電流値idに変換する演算を行う。
異常判定器36は、異常判定用電流指令値演算器24から出力されるd軸電流指令値Idを判定基準値とし、d軸検出電流演算器35で演算されたd軸検出電流値idが判定基準値であるd軸電流指令値Id(例えば20A)を中心とした所定の許容範囲内にあるか否かを判定する。
初期診断モードが設定されると、切換器SWAの切換えにより異常判定用電流指令値演算器29の出力が三相電流指令値演算器23に出力される。異常判定器36では、演算されたd軸検出電流値idが、上記判定基準値を中心とした所定の許容範囲内にあるか否かが判定される。
d軸検出電流値idが上記所定の判定基準値を中心とした許容範囲内にあるときは、a相モータ電流検出器31及びc相モータ電流検出器32は正常と判定し、また判定基準値を中心とした許容範囲外のときはa相モータ電流検出器31及び/又はc相モータ電流検出器32は異常と判定する。異常と判定されたときは、故障信号Erを図示しないフェールセーフ処理器に出力してモータ9による操舵補助を禁止するフェールセーフ処理を行う。
例えば、先に例示したように、即ち判定基準値Idが20Aの場合は、d軸検出電流値idが判定基準値の許容範囲である許容範囲18A〜22Aの内にあるときは、a相モータ電流検出器31及びc相モータ電流検出器32は正常、許容範囲18A〜22Aの外にあるときはa相モータ電流検出器31及び/又はc相モータ電流検出器32は異常と判定する。
[制御装置の第2実施例]
図3は、第2実施例の制御装置40の構成を説明するブロツク図である。ここでは、イグニッションキーをONとした直後の初期診断モードにおいて実行されるモータ電流検出器の異常診断を行う時の構成と動作を説明する。
第2実施例の制御装置40は、図2に示す第1実施例の制御装置20と類似した構成部分があり、電流検出器の異常診断に関する部分の構成が相違するだけであるから、第1実施例の制御装置20と共通する部材については同一符号を付して詳細な説明を省略し、電流検出器の異常診断に関する相違部分について説明する。
第2実施例では第1実施例のd軸検出電流演算器35に対応する構成は備えられておらず、これに代えて、異常判定値演算器37と異常判定器38が設けられている。
異常判定値演算器37は、異常判定用電流指令値演算器24から所定の定数値として出力される磁界電流成分であるd軸電流指令値Id(例えば、20A)と、モータ回転子位置検出器33から出力された回転子位置情報θを入力とし、a相モータ電流の判定基準値iae及びc相モータ電流の判定基準値iceを演算する。
異常判定器38は、a相モータ電流検出値iaと前記したa相モータ電流の判定基準値iaeとを比較し、また、c相モータ電流検出値icと前記したc相モータ電流の判定基準値iceとを比較する。
a相モータ電流検出値iaがa相モータ電流の判定基準値iaeを中心とした許容範囲内にあるときはa相モータ電流検出器31は正常、許容範囲外のときはa相モータ電流検出器31は異常と判定する。また、c相モータ電流検出値icがc相モータ電流の判定基準値iceを中心とした許容範囲内にあるときはc相モータ電流検出器32は正常、許容範囲外のときはc相モータ電流検出器32は異常と判定する。
a相モータ電流検出器31又はc相モータ電流検出器32が異常と判定されたときは、故障信号Erを図示しないフェールセーフ処理器に出力してモータ9による操舵補助を禁止するフェールセーフ処理を行う。
a相モータ電流判定基準値iae、及びc相モータ電流判定基準値iceは、以下の式で演算する。
a相モータ電流判定基準値iae=cosθ×Id
c相モータ電流判定基準値ice=cos(θ+2/3θ)×Id
但し、θ:回転子位置情報
Id:d軸電流指令値
例えば、d軸電流指令値Idが20Aで、モータ回転子の磁極位置を示す回転子位置情報θが45°の場合は
a相モータ電流の判定基準値iae=cos(45°)×20=14A
c相モータ電流の判定基準値ice=cos(45°+120°)×20=19A
となる。
判定基準値の許容範囲を±2Aとすれば、a相モータ電流検出値が12A〜16Aの範囲にあるときはa相モータ電流検出器31は正常、a相モータ電流検出値が12A〜16Aの範囲外のときはa相モータ電流検出器31は異常と判定する。同様に、c相モータ電流検出値が17A〜21Aの範囲にあるときはc相モータ電流検出器32は正常、c相モータ電流検出値が17A〜21Aの範囲外のときはc相モータ電流検出器32は異常と判定する。
[制御装置の第3実施例]
図4は、第3実施例の制御装置60の構成を説明するブロツク図である。ここでは、イグニッションキーをONとした直後の初期診断モードにおいて実行されるモータ電流検出器の異常診断を行う時の構成と動作を説明する。
第3実施例の制御装置60は、図2に示す第1実施例の制御装置20と類似した構成部分があり、電流検出器の異常診断に関する部分の構成が相違するだけであるから、第1実施例の制御装置20と共通する部材については同一符号を付して詳細な説明を省略し、電流検出器の異常診断に関する相違部分について説明する。
第3実施例では第1実施例のd軸電流検出器35に対応する構成は備えられておらず、異常判定器50が設けられており、また、第1及び第2実施例には設けられていないモータ9に流れる全電流idcを検出する全モータ電流検出器30が、バッテリ14とインバータ28との間に配置されている。
図5は、第3実施例の異常検出器50の構成を説明するブロツク図である。異常検出器50には、a相モータ電流検出器31で検出されたa相モータ電流検出値ia、c相モータ電流検出器32で検出されたc相モータ電流検出値ic、及び全モータ電流検出器30で検出された全電流検出値idcが入力される。そして、減算器34は、a相モータ電流検出値iaとc相モータ電流検出値icとからb相モータ電流検出値ib(ib=−ia−ic)を演算して出力する。
次に、絶対値算出部52、53、54、55において、それぞれa相モータ電流検出値iaの絶対値|ia|、b相モータ電流検出値ibの絶対値|ib|、c相モータ電流検出値icの絶対値|ic|、及び全モータ電流検出値idcの絶対値|idc|が算出される。
算出されたa相モータ電流検出値iaの絶対値、b相モータ電流検出値ibの絶対値、c相モータ電流検出値icの絶対値は、最大値検出部56に入力され、相電流検出値の絶対値の中の最大値|imax |( |ia|、|ib|、|ic|の中の最大値)が出力される。
減算器57では、最大値検出部56から出力された相電流絶対値の最大値|imax |と全電流検出値の絶対値|idc|との偏差Δi(=|idc|−|imax |)が演算され、さらに絶対値算出部58でその偏差の絶対値|Δi|が算出される。
次に、比較器59aにおいて、偏差の絶対値|Δi|と、メモリ59bに格納されている予め設定された判定基準値Sr と比較される。偏差の絶対値|Δi|が判定基準値Srより大きい場合は、全モータ電流検出器30、a相モータ電流を検出するa相モータ電流検出器31、c相モータ電流を検出するc相モータ電流検出器32の少なくともいずれか1つの電流検出器が異常であると判定し、偏差の絶対値|Δi|が判定基準値Sr より小さい場合は全てのモータ電流検出器が正常であると判定する。
全モータ電流検出器30、a相モータ電流検出器31又はc相モータ電流検出器32が異常と判定されたときは、故障信号Erを図示しないフェールセーフ処理器に出力してモータ9による操舵補助を禁止するフェールセーフ処理を行う。
判定基準値Sr は、制御装置、モータ、ハーネス等の製造上のバラツキを考慮し、モータ電流検出器の異常を確実に検出でき、誤検出がないようにするため、モータ回転子の角度位置(回転子位置情報θ)に関係なく一定値とする。例えば、判定基準値Sr =10Aとし、偏差の絶対値|Δi|が10Aより小さい場合は、全てのモータ電流検出器30、31、32が正常であると判定する。
[制御装置の第4実施例]
図6は、第4実施例の制御装置70の構成を説明するブロツク図である。ここでは、イグニッションキーをONとした直後の初期診断モードにおいて実行されるモータ電流検出器の異常診断を行う時の構成と動作を説明する。
第4実施例の制御装置70は、図2に示す第1実施例の制御装置20と類似した構成部分があり、第1実施例の切換器SWAがなく、第1実施例の異常判定用電流指令値演算器24に代えて異常判定用電圧指令値演算器29を配置し、比例積分演算器26の出力側に切換器SWBを配置し、初期診断モードの場合には、異常判定用電圧指令値演算器29の出力を切換器SWBを経てモータ駆動回路27に入力するように構成されている。
その他の構成は、第1実施例の制御装置20と同様であるから、第1実施例の制御装置20と共通する部材については同一符号を付して詳細な説明を省略し、相違部分について説明する。
トルクセンサ3(図1参照)で検出された操舵トルクT、及び車速センサ12で検出された車速Vは特性補償器21に入力され、車速Vが所定値を越えるときは操舵トルクTが一定値を出力するように特性補償される。特性補償器21には、車速Vをパラメータとして操舵トルクTに対応する電流指令値Iref がメモリに格納されている。
電流指令値演算器22では、入力された特性補償された電流指令値Iref に基づいてトルク電流成分であるq軸電流指令値Iqと、磁界電流成分であるd軸電流指令値Idとが演算され、演算されたq軸電流指令値Iqとd軸電流指令値Idは、三相電流指令値演算器23に入力される。
三相電流指令値演算器23では、入力されたq軸電流指令値Iqとd軸電流指令値Id、及び後述するモータ回転子位置検出器33から出力されるモータ回転子の回転角度位置を示す回転子位置情報θに基づいて、三相ブラシレスモータの各相に供給する電流を指令する相電流指令値Ia、Ib、Icが演算される。
加算器25a、25b、25cは、三相電流指令値演算器23から出力された各相の相電流指令値Ia、Ib、Icに、後述するa相モータ電流検出器31、c相モータ電流検出器32、及びb相電流値を演算する減算器34から出力されるa相、b相、c相の各相の相モータ電流検出値ia、ib、icをフィードバックして両者の差を演算し、比例積分演算器26に出力する。減算器34はa相モータ電流検出値iaとc相モータ電流検出値icとからb相モータ電流検出値ib(ib=−ia−ic)を演算して出力する。
比例積分演算器26は、加算器25a〜25cで演算された各相電流指令値と各相モータ電流検出値との差(Ia−ia)、(Ib−ib)、(Ic−ic)の値に対して比例値及び積分値を演算するPI操作を行い、得られた各相電圧制御値を後述する切換器SWBを経てモータ駆動回路27に出力する。
異常判定用電圧指令値演算器29は、異常判定用に使用されるq軸電流指令値Iqと、異常判定用d軸電流指令値Id及び回転子位置情報θに基づいて、異常判定用に使用されるa相モータ電圧指令値、b相モータ電圧指令値、c相モータ電圧指令値を演算して切換器SWBを経てモータ駆動回路27に出力するほか、異常判定用d軸電流指令値Idを判定基準値として異常判定器36に出力する。ここでは、異常判定用d軸電流指令値Idは定数値(一例としてId=20A)である。
異常判定用電圧指令値演算器29でa相モータ電圧指令値、b相モータ電圧指令値、c相モータ電圧指令値を演算するとき、q軸電流指令値Iqとして零(Iq=0)を使用することで、本発明の目的であるモータを回転させずにモータに相電流を流し、モータ駆動制御手段のモータ電流検出器の異常を検出することができる。
切換器SWBは、通常の運転制御モードであれば前記切換器SWBの切換えにより比例積分演算器26の出力をモータ駆動回路27に出力するが、初期診断モードの場合は、前記切換器SWBの切換えにより異常判定用電圧指令値演算器29の出力を直接モータ駆動回路27に出力する。
モータ駆動回路27は、入力されたa相モータ電圧指令値、b相モータ電圧指令値、c相モータ電圧指令値に基づいてインバータ28のスイッチング素子(6個)を駆動するパルス信号(PWM信号)を出力する。入力されたパルス信号に基づいてインバータ28のスイッチング素子(6個)がON/OFF制御され、バッテリ14から供給された電力がモータ9の固定子の磁極を所定の順序で順次励磁して回転磁界を発生させ、モータ9の回転子を回転させる。
モータ9には回転子位置情報θを検出するモータ回転子位置検出器33が設けられているほか、a相の磁極を励磁するモータ電流iaを検出するa相モータ電流検出器31、c相の磁極を励磁するモータ電流icを検出するc相モータ電流検出器32が配置されており、それぞれa相モータ電流ia、c相モータ電流icが検出される。
a相のモータ電流ia、b相モータ電流ib、c相モータ電流icは、それぞれ前記加算器25a、25b、25cにフィードバックされる。
d軸検出電流演算器35は、a相モータ電流ia、b相モータ電流ib、c相モータ電流ic及び回転子位置情報θを入力として各相電流検出値(a相モータ電流ia、b相モータ電流ib、c相モータ電流ic)からd軸検出電流値idに変換する演算を行う。
異常判定器36は、異常判定用電圧指令値演算器29から出力されるd軸電流指令値Idを判定基準値とし、d軸検出電流演算器35で演算されたd軸検出電流値idが判定基準値であるd軸電流指令値Id(例えば20A)を中心とした所定の許容範囲内にあるか否かを判定する。
初期診断モードが設定されると、切換器SWBの切換えにより異常判定用電圧指令値演算器29の出力が直接モータ駆動回路27に出力される。異常判定器36では、演算されたd軸検出電流値idが、上記判定基準値を中心とした所定の許容範囲内にあるか否かが判定される。
d軸検出電流値idが所定の許容範囲内にあるときは、a相モータ電流検出器31及びc相モータ電流検出器32は正常と判定し、また所定の許容範囲外のときはa相モータ電流検出器31及び/又はc相モータ電流検出器32は異常と判定する。異常と判定されたときは、故障信号Erを図示しないフェールセーフ処理器に出力してモータ9による操舵補助を禁止するフェールセーフ処理を行う。
例えば、先に例示したように、即ち判定基準値Idが20Aの場合は、d軸検出電流値idが許容範囲である許容範囲18A〜22Aの内にあるときは、a相モータ電流検出器31及びc相モータ電流検出器32は正常、許容範囲18A〜22Aの外にあるときはa相モータ電流検出器31及び/又はc相モータ電流検出器32は異常と判定する。
[制御装置の第5実施例]
図7は、第5実施例の制御装置80の構成を説明するブロツク図である。ここでは、イグニッションキーをONとした直後の初期診断モードにおいて実行されるモータ電流検出器の異常診断を行う時の構成と動作を説明する。
第5実施例の制御装置80は、図6に示す第4実施例の制御装置70と類似した構成部分があり、電流検出器の異常診断に関する部分の構成が相違するだけである。そして、電流検出器の異常診断に関する部分の構成は、第2実施例の構成と同様であるから、共通する部材については同一符号を付して詳細な説明を省略し、電流検出器の異常診断に関する相違部分について説明する。
第5実施例では第4実施例のd軸検出電流演算器35に対応する構成は備えられておらず、これに代えて、異常判定値演算器37と異常判定器38が設けられている。
異常判定値演算器37は、異常判定用電圧指令値演算器29から所定の定数値として出力される磁界電流成分であるd軸電流指令値Id(例えば、20A)と、モータ回転子位置検出器33から出力された回転子位置情報θを入力とし、a相モータ電流の判定基準値iae及びc相モータ電流の判定基準値iceを演算する。
異常判定器38は、a相モータ電流検出値iaと前記したa相モータ電流の判定基準値iaeとを比較し、また、c相モータ電流検出値icと前記したc相モータ電流の判定基準値iceとを比較する。
a相モータ電流検出値iaがa相モータ電流の判定基準値iaeを中心とした許容範囲内にあるときはa相モータ電流検出器31は正常、許容範囲外のときはa相モータ電流検出器31は異常と判定する。また、c相モータ電流検出値icがc相モータ電流の判定基準値iceを中心とした許容範囲内にあるときはc相モータ電流検出器32は正常、許容範囲外のときはc相モータ電流検出器32は異常と判定する。
a相モータ電流検出器31又はc相モータ電流検出器32が異常と判定されたときは、故障信号Erを図示しないフェールセーフ処理器に出力してモータ9による操舵補助を禁止するフェールセーフ処理を行う。
a相モータ電流判定基準値iae、及びc相モータ電流判定基準値iceは、第2実施例で説明したものと同じであるから、ここでは説明を省略する。
[制御装置の第6実施例]
図8は、第6実施例の制御装置90の構成を説明するブロツク図である。ここでは、イグニッションキーをONとした直後の初期診断モードにおいて実行されるモータ電流検出器の異常診断を行う時の構成と動作を説明する。
第6実施例の制御装置90は、図6に示す第4実施例の制御装置70と類似した構成部分があり、電流検出器の異常診断に関する部分の構成が相違するだけである。そして、電流検出器の異常診断に関する部分の構成は、第3実施例の構成と同様であるから、共通する部材については同一符号を付して詳細な説明を省略し、電流検出器の異常診断に関する相違部分について説明する。
第6実施例では第4実施例のd軸電流検出器35に対応する構成は備えられておらず、異常判定器50が設けられており、また、第4実施例には設けられていないモータ9に流れる全電流idcを検出する全モータ電流検出器30がバッテリ14とインバータ28との間に配置されている。
第6実施例の異常検出器50の構成と動作は、先に図5を参照して説明した第3実施例の異常検出器50の構成と動作と同じであるから、ここでは説明を省略する。
全モータ電流検出器30、a相モータ電流検出器31又はc相モータ電流検出器32が異常と判定されたときは、故障信号Erを図示しないフェールセーフ処理器に出力してモータ9による操舵補助を禁止するフェールセーフ処理を行う。
以上説明した第4乃至第6実施例では、異常判定用電圧指令値演算器29において、異常判定用に使用されるq軸電流指令値Iqと、異常判定用d軸電流指令値Id及びモータ9の回転子位置情報θに基づいて、異常判定用に使用されるa相モータ電圧指令値Ea、b相モータ電圧指令値Eb、c相モータ電圧指令値Ecを演算して切換器SWBを経てモータ駆動回路27に直接出力する構成を備えている。
第1乃至第3実施例の構成では、比例積分演算器26がd軸電流を所定値になるように制御するので、例えばモータの抵抗が半分になる相間短絡などの故障が発生した場合でも、モータ電流検出器では所定値の電流が検出されることになり、異常を検出することができない。しかし、第4乃至第6実施例では、異常判定用電圧指令値演算器29から出力された各相モータ電圧指令値(a相モータ電圧指令値Ea、b相モータ電圧指令値Eb、c相モータ電圧指令値Ec)が直接モータ駆動回路に入力されるので、例えばモータの抵抗が半分になる相間短絡などの故障が発生した場合では、モータ電流は正常な場合の2倍流れ、異常を検出することができる。但し、この構成では、モータ電流の異常を判定する判定基準値の許容範囲を広く設定しないと誤判定するおそれがあるから、適切な判定基準値を設定するものとする。
イグニッシンキーをONとした直後の初期診断モードにおいて、モータ電流検出器の異常診断を行う車両用の電動パワーステアリング装置であって、三相ブラシレスモータをベクトル制御するとき、トルク電流成分であるq軸電流成分が零であれば、磁界成分であるd軸電流成分が流れていてもモータにトルクが発生しないことを利用し、モータを回転させることなしに、検出したモータ電流検出値から電流検出器の異常診断を行うようにした電動パワーステアリング装置である。
発明を実施するに適した電動パワーステアリング装置の構成の概略を説明する図。 第1実施例の制御装置の構成を説明するブロツク図。 第2実施例の制御装置の構成を説明するブロツク図。 第3実施例の制御装置の構成を説明するブロツク図。 第3実施例の異常検出器の構成を説明するブロツク図。 第4実施例の制御装置の構成を説明するブロツク図。 第5実施例の制御装置の構成を説明するブロツク図。 第6実施例の制御装置の構成を説明するブロツク図。
符号の説明
1 操向ハンドル
2 軸
3 トルクセンサ
4 減速ギア
5a、5b ユニバーサルジョイント
7 ピニオンラツク機構
8 タイロツド
9 モータ(三相ブラシレスモータ)
10、20、40、60、70、80、90 制御装置
11 イグニッシヨンキー(IGキー)
12 車速センサ
14 バツテリ
21 特性補償器
22 電流指令値演算器
23 三相電流指令値演算器
24 異常判定用電流指令値演算器
25a、25b、25c 加算器
26 比例積分演算器
27 モータ駆動回路
28 インバータ
29 異常判定用電圧指令値演算器
31 a相モータ電流検出器
32 c相モータ電流検出器
33 モータ回転子位置検出器
35 d軸検出電流演算器
36 異常判定器
37 異常判定値演算器
38 異常判定器
50 異常判定器
51 減算器
52、53、54、55 絶対値算出部
56 最大値検出部
57 減算器
58 絶対値算出部
59a 比較器
59b メモリ
SWA、SWB 切換器

Claims (22)

  1. 永久磁石と界磁巻線を備えた三相ブラシレスモータと、
    少なくとも操舵トルクと車速とに基づいて前記モータを駆動するd軸及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、
    前記d軸及びq軸電流指令値とモータの回転角情報に基づいて前記モータ各相の相電流指令値を演算する三相電流指令値演算手段と、
    前記モータ各相の相電流指令値に基づいて前記モータを駆動するモータ駆動手段と、
    前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、
    前記モータの回転角度位置を検出するモータ回転角検出手段と、
    前記モータ電流検出手段の異常を判定する異常判定手段と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、界磁巻線による磁束方向とモータ回転角に応じた永久磁石の磁束方向とが同一方向になるようにモータを励磁したとき、検出されたモータ電流検出値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 前記制御装置は、界磁巻線による磁束方向とモータ回転角に応じた永久磁石の磁束方向とが同一方向になるように励磁したとき、検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
  3. 前記制御装置は、界磁巻線による磁束方向とモータ回転角に応じた永久磁石の磁束方向とが同一方向になるようにモータの各相に所定電圧を印加したとき、検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 前記制御装置は、予め設定された所定のd軸及びq軸電流指令値を演算する異常判定用電流指令値演算手段を備え、前記異常判定手段によりモータ電流検出手段の異常を検出するときは、前記異常判定用d軸及びq軸電流指令値を前記三相電流指令値演算手段に出力したときに検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
  5. 前記モータ電流検出手段は、前記モータを駆動制御するモータ駆動手段に流れる相電流を検出する少なくとも2個の相モータ電流検出手段であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電動式パワーステアリング装置。
  6. 前記モータ電流検出手段は、前記モータ駆動手段に流れる全電流を検出する全モータ電流検出手段と、モータの相電流を検出する少なくとも2個の相モータ電流検出手段であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電動式パワーステアリング装置。
  7. 前記異常判定手段は、所定の判定基準値と検出されたd軸検出電流値とを比較してモータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする請求項1乃至4に記載の電動式パワーステアリング装置。
  8. 前記異常判定手段による異常判定の基準とする所定の判定基準値は、前記異常判定用電流指令値演算手段から出力される所定のd軸電流指令値であること
    を特徴とする請求項7に記載の電動式パワーステアリング装置。
  9. 前記異常判定手段による異常判定の基準とする所定の判定基準値は、予め設定された所定のd軸電流指令値と前記モータ回転角検出手段で検出されたモータの回転角度位置に基づいて算出されること
    を特徴とする請求項7に記載の電動式パワーステアリング装置。
  10. 前記異常判定手段による異常判定の基準とする所定の判定基準値は、予め設定された所定値であること
    を特徴とする請求項7に記載の電動式パワーステアリング装置。
  11. 前記異常判定手段は、全電流検出手段で検出された全モータ電流検出値の絶対値と前記相モータ電流検出手段で検出された相モータ電流検出値の絶対値との差に基づいてモータ電流検出手段の異常を判定すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電動式パワーステアリング装置。
  12. 操舵トルクと車速とに基づいて三相ブラシレスモータを制御するd軸及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、
    前記d軸及びq軸電流指令値とモータ回転角情報に基づいて前記モータ各相の相電流指令値を演算する三相電流指令値演算手段と、
    前記モータ各相の相電流指令値に基づいてモータを駆動制御するモータ駆動手段と、
    前記モータに流れる電流を検出する複数のモータ電流検出手段と、
    前記モータの回転角度位置を検出するモータ回転角検出手段と、
    予め設定された所定のd軸及びq軸電流指令値を演算する異常判定用電流指令値演算手段と、
    前記複数のモータ電流検出手段の異常を判定する異常判定手段と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記異常判定手段によりモータ電流検出手段の異常を検出するときは、前記異常判定用d軸及びq軸電流指令値を三相電流指令値演算手段に出力し、前記モータ電流検出手段により検出されたd軸検出電流値に基づいてモータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  13. 操舵トルクと車速とに基づいて三相ブラシレスモータを制御するd軸及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、
    前記d軸及びq軸電流指令値とモータ回転角情報に基づいて前記モータ各相の相電流指令値を演算する三相電流指令値演算手段と、
    前記相電流指令値に基づいて前記モータを駆動するモータ駆動手段と、
    前記モータに流れる電流を検出する複数のモータ電流検出手段と、
    前記モータの回転角度位置を検出するモータ回転角検出手段と、
    予め設定された所定のd軸及びq軸電圧指令値に基づいてモータ各相の電圧指令値を演算する異常判定用電圧指令値演算手段と、
    前記複数のモータ電流検出手段の異常を判定する異常判定手段と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記異常判定手段によりモータ電流検出手段の異常を検出するときは、前記異常判定用電圧指令値演算手段から出力されたモータ各相の電圧指令値を直接モータ駆動手段に出力し、前記モータ電流検出手段により検出されたd軸検出電流値に基づいて前記モータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  14. 前記モータ電流検出手段は、モータの2つの相電流を検出するモータ電流検出手段であること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の電動式パワーステアリング装置。
  15. 前記複数のモータ電流検出手段は、電源から前記モータ駆動手段に供給される全電流を検出する全モータ電流検出手段と、前記モータの相電流を検出する少なくとも2個の相モータ電流検出手段とから構成されること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の電動式パワーステアリング装置。
  16. 前記異常判定手段は、所定の判定基準値と検出されたd軸検出電流値とを比較してモータ電流検出手段の異常を検出すること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の電動式パワーステアリング装置。
  17. 前記異常判定手段による異常判定の基準とする判定基準値は、前記異常判定用電流指令値演算手段から出力される所定のd軸電流指令値であること
    を特徴とする請求項16に記載の電動式パワーステアリング装置。
  18. 前記異常判定手段による異常判定の基準とする判定基準値は、予め設定された所定のd軸電流指令値と前記モータ回転角検出手段で検出されたモータの回転角度位置に基づいて算出されること
    を特徴とする請求項16に記載の電動式パワーステアリング装置。
  19. 前記異常判定手段による異常判定の基準とする判定基準値は、予め設定された所定値であること
    を特徴とする請求項16に記載の電動式パワーステアリング装置。
  20. 前記異常判定手段は、全電流検出手段で検出された全モータ電流検出値の絶対値と前記相モータ電流検出手段で検出された相モータ電流検出値の絶対値との差に基づいてモータ電流検出手段の異常を判定すること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の電動式パワーステアリング装置。
  21. 前記制御装置は、検出された操舵トルクが所定値以下、又はモータ回転速度が所定値以下の場合、異常判定手段による異常診断を実行すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれかに記載の電動式パワーステアリング装置。
  22. 前記制御装置は、エンジン起動直後の操舵補助動作の開始される前に実施される初期診断において、異常判定手段による異常診断を実行すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれかに記載の電動式パワーステアリング装置。

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