JP2007271065A - 油圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が単純で、かつ、ピストン速度域によって減衰力変化率が異なる減衰力特性を有する油圧緩衝器を提供すること。
【解決手段】 非線形のひずみ−応力特性を有する第1の非線形弾性体(22、26)により減衰力バルブ(20、24)を付勢する。減衰力バルブ(20、24)を摺動可能に案内する減衰力バルブガイド(21、25)を設け、シリンダ上室および下室(5、6)の間の圧力差に対して減衰力バルブ(20、24)が摺動および弾性変形するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、振動を油液の流体抵抗によって緩和する油圧緩衝器、例えば自動車などの車両にサスペンションとして装着される油圧緩衝器に関し、特に、油液の流体抵抗により減衰力を発生する減衰力発生機構を有する油圧緩衝器に関する。
自動車のサスペンションの構成要素として用いられている油圧緩衝器には、一例として特開平8−177932号公報に開示されているものがある。
この油圧緩衝器は、シリンダと、このシリンダ内をシリンダ上室とシリンダ下室とに分けるピストンと、このピストンに設けられたポートと、このポートの開放側の端部に設けられ、弾性変形することによりポートを開放するリーフバルブとを有する油圧緩衝器であって、このリーフバルブは、ピストン側におけるポートの開放側の端部に配置された第1のリーフバルブと、この第1のリーフバルブに対して下流側にかつピストンの軸方向に所定の間隔をあけて配置され、かつ、スプリングにより予荷重を付与されて第1のリーフバルブ側へ弾性変形した状態で設けられた第2のリーフバルブとを含んで構成されている。このような構成とすることで、第1のリーフバルブ、第2のリーフバルブおよびスプリングの付勢力や変形量などをそれぞれ調整できるため、減衰力特性をピストン速度の極低速域、低速域、中・高速域の3段階で自由に調整可能であり、チューニングの自由度が高まる。
この油圧緩衝器の減衰力特性を図8に点線で示す。
一般に、リーフバルブで構成される減衰力バルブでは、ピストン速度に応じた圧力差の増加によりバルブの開度が増大する。圧力差に対する開度は、リーフバルブの持つひずみ−応力特性(弾性率)に依存する。通常、リーフバルブは略環状の金属板であり、そのひずみ−応力特性は線形である(1次に比例する)。リーフバルブで構成される減衰力バルブが示す減衰力特性は一般的にバルブ特性と呼ばれ、減衰力がピストン速度におおむね1次で比例する。
図8の点線で示されるように、この従来の油圧緩衝器の減衰力特性は、3つの線形の減衰力特性(バルブ特性)を組み合わせたものとなっている。なお、一般に、ピストン速度に対する減衰力の変化率(=減衰力の微小変化量/ピストン速度の微小変化量。以下、減衰力変化率と呼ぶ)は、ピストン速度に係らず常に正であり、ピストン速度が大きくなるほど減衰力は増大する。
ところで、このような構成とした場合、極低速、低速、中・高速の3つの速度域において所望の減衰力特性を発揮させるために、減衰力発生部材を3つ必要としている(ここで減衰力発生部材とは、油液の流れを制限することで減衰力を発生させる部材を指し、この油圧緩衝器においては、第1および第2リーフバルブならびにスプリングである)。これは、各減衰力発生部材の有するひずみ−応力特性が線形であるためである。上述のとおり、図8の点線で示されるような非線形の減衰力特性は、3つの線形の減衰力特性を組み合わせて形成している。したがって、ピストン速度域によって減衰力変化率が異なる減衰力特性を有する油圧緩衝器を提供しようとする場合、構造が複雑になってコストが増大するという問題がある。
特開平8−177932号公報
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、構造が単純で、かつ、ピストン速度域によって減衰力変化率が異なる減衰力特性を有する油圧緩衝器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、油液が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に挿入されると共に前記シリンダ内をシリンダ上室とシリンダ下室とに画成するピストンと、前記ピストンに固定される第1の端部と前記シリンダの外部に延出する第2の端部とを有すると共に前記シリンダの軸方向と平行に前記シリンダに設けられたピストンロッドと、前記ピストンの摺動に伴って前記シリンダ内に進入、退出する前記ピストンロッドの体積を補償するガスが封入されたリザーバ室と、前記シリンダ上室、前記シリンダ下室および前記リザーバ室のうち少なくとも2つの室を連通する油路と、前記油路に設けられると共に前記油路を流通する前記油液の流れを制限する減衰力バルブと、前記ピストンの摺動に伴って発生する前記少なくとも2つの室の間に生じる圧力差に抗して前記油路を閉じる方向に前記減衰力バルブを付勢する弾性体とからなる油圧緩衝器において、前記弾性体が非線形のひずみ−応力特性を有する第1の非線形弾性体により構成され、前記減衰力バルブの軸方向に摺動可能に前記減衰力バルブを案内する減衰力バルブガイドが設けられ、前記減衰力バルブに前記減衰力バルブガイドと摺動する摺動部を設けることにより前記圧力差に対して前記減衰力バルブが摺動および弾性変形するように構成されたことを特徴とする油圧緩衝器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1の油圧緩衝器において、前記第1の非線形弾性体が環状部材であり、前記減衰力バルブの摺動部と前記減衰力バルブガイドとの隙間をシールするように設けられたけられたことを特徴とする油圧緩衝器である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかの油圧緩衝器において、第2の非線形弾性体が前記減衰力バルブに対して前記第1の非線形弾性体と反対側に設けられたことを特徴とする油圧緩衝器である。
請求項1に記載の発明によれば、第1の非線形弾性体が非線形のひずみ−応力特性を有するため、減衰力バルブの開度に応じて第1の非線形弾性体が発生する力が非線形となるので、ピストン速度域によって減衰力変化率が異なる減衰力特性を有する油圧緩衝器を提供することができる。例えば、ピストン速度が低速域にあるときの減衰力変化率を大きくすると共に中・高速域にあるときの減衰力変化率を小さくすることができる。また、このような減衰力特性を発揮させるためにそれぞれの速度域に対応する弾性体(ひずみ−応力特性が線形のもの)を設ける必要が無いので、構造を単純にすることができる。
また、減衰力バルブの軸方向に摺動可能にこの減衰力バルブを支持する減衰力バルブガイドを設け、また、前記減衰力バルブに前記減衰力バルブガイドと摺動する摺動部を設けることにより前記圧力差に対して前記減衰力バルブが摺動および弾性変形するように構成されているため、減衰バルブの摺動により発揮される減衰力特性、すなわち第1の非線形弾性体により発揮される減衰力特性と減衰力バルブの弾性変形により発揮される減衰力特性とを別々に調整することができるので、ピストン速度域によって減衰力変化率が異なる減衰力特性を有する油圧緩衝器を提供することができる。例えばピストン速度が超低速域にあるときの減衰力変化率を小さく、低速域にあるときの減衰力変化率を大きくすると共に中・高速域にあるときの減衰力変化率を小さくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の非線形弾性体が環状部材であり、前記減衰力バルブの摺動部と前記減衰力バルブガイドとの隙間をシールするように設けられているため、ピストンの摺動の際にこの隙間を通って油液がシリンダ上室からシリンダ下室(またはその逆)に流れることを防止できるので、例えば油液がこの隙間を通ることにより発生する減衰力を考慮する必要がなくなるために減衰力特性を高精度で設定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第2の非線形弾性体が前記減衰力バルブに対して前記第1の非線形弾性体の反対側に設けられているため、前記減衰力バルブが閉弁する場合に徐々に着座するように支持するので、例えばピストン速度の急激な変化や、着座によるバルブ振動および騒音の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の油圧緩衝器におけるピストン部の断面図であり、図7は、この油圧緩衝器の端部の断面図である。油圧緩衝器1は自動車のサスペンション装置に装着される単筒式(モノチューブ)油圧緩衝器で、油液が封入されたシリンダ2内にはフリーピストン3およびピストン4が摺動可能に挿入されている。このフリーピストン3およびピストン4によってシリンダ2内がシリンダ上室5、シリンダ下室6およびリザーバ室7(ガス室とも言う)の3室に画成されている。ピストン4には、ピストンロッド8の一端部がナット9を介して連結されており、ピストンロッド8の他端側は、シリンダ2の上端部に装着されたロッドガイド(図示しない)およびオイルシール(図示しない)に挿通されて外部へ延出されている。シリンダ上室5およびシリンダ下室6には油液が封入され、リザーバ室7にはピストンロッド8の侵入・退出を補償するためのガスが封入されている。
ピストン4には、シリンダ上室5とシリンダ下室6の間を連通させる伸び側油路12に、シリンダ上室5からシリンダ下室6への流通のみを許容し、伸び側減衰力を発生させる伸び側減衰力バルブ20が設けられている。伸び側減衰力バルブ20は、ピストンロッド8に嵌装された減衰力バルブガイド21に摺動部36を介して摺動可能に挿通されており、第1の非線形弾性体22、ケース23およびナット9を介してピストンロッド8に固定されている。第1の非線形弾性体22は、非線形のひずみ−応力特性を有する非線形弾性体であり、伸び側減衰力バルブ20を閉じる方向、すなわち図1では上方にこれを付勢している。
同様に、シリンダ上室5およびシリンダ下室6の間を連通させる縮み側油路13には、シリンダ下室6からシリンダ上室5への流通のみを許容し、縮み側減衰力を発生させる縮み側減衰力バルブ24が設けられている。縮み側減衰力バルブ24は、ピストンロッド8に嵌装された減衰力バルブガイド25に摺動部38を介して摺動可能に挿通されており、第1の非線形弾性体26、ケース27を介してピストンロッド8に固定されている。第1の非線形弾性体26は、非線形のひずみ−応力特性を有する非線形弾性体であり、縮み側減衰力バルブ24を閉じる方向、すなわち図1では下方にこれを付勢している。
第1の非線形弾性体22、26は、環状のゴムであり、摺動部36、38と減衰力バルブガイド21、25との間の隙間をシールするように設けられている。第1の非線形弾性体22、26に用いられるゴムのひずみ−応力特性は非線形であり、低ひずみ領域における微小ひずみに対する応力増加分が、高ひずみ領域における微小ひずみに対する応力増加分よりも小さい。
図2から4に基づいて第1実施形態による油圧緩衝器の作用について説明する。なお、図2から4および図6は油圧緩衝器の作用を示す図であり、一転鎖線で分けられた各図の右半分と左半分は、それぞれ縮み行程と伸び行程を示し、図中の矢印は油液の流れを示している。
ピストンロッド8の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン4の摺動に伴い、シリンダ上室5の油液がピストン4の伸び側油路12を通ってシリンダ下室6へ流れ、伸び側減衰力バルブ20によって減衰力が発生する。
シリンダ上室5からシリンダ下室6へ流れる油液の量が少ない場合には、図2に示すようにケース23内に装着された第1の非線形弾性体22の変形によって伸び側減衰力バルブ20が開弁し、この時の円周通路20Aを油液が通過する際の抵抗によって伸び側減衰力が発生する。
ピストン4の摺動が速くなり、シリンダ上室5からシリンダ下室6へ流れる油液の量が増加すると、図3に示すように、ケース23内に装着された第1の非線形弾性体22がさらに変形することによって伸び側減衰力バルブ20がさらに開弁し、この時の円周通路20Bを油液が通過する際の抵抗によって伸び側減衰力が発生する。
ピストン4の摺動がさらに速くなり、シリンダ上室5からシリンダ下室6へ流れる油液の量がさらに増加すると、図4に示すようにケース23内に装着された第1の非線形弾性体22はこれ以上変形することができず伸び側減衰力バルブ20がたわんで開弁方向に変形する。この時、円周通路20Cを油液が通過する際の抵抗によって伸び側減衰力が発生する。なお、本実施形態では伸び側減衰力バルブ20の最大摺動位置は、第1の非線形弾性体22の最大変形量(その材質により定まる)により決定される構成となっているが、ケース23の外周部に伸び側減衰力バルブ20の摺動を規制する部材を設けることで、上記の最大摺動位置を変えることができる。このような構成とすると伸び側減衰力バルブ20がたわみ始めるピストン速度を変えることができる。
ピストンロッド8の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン4の摺動に伴い、シリンダ下室6の油液がピストン4に縮み側油路13を通ってシリンダ上室5へ流れ、縮み側減衰力バルブ24によって減衰力が発生する。縮み減衰力バルブ24の作用は伸び側減衰力バルブ20と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような構造の伸び減衰力バルブ20で発生する減衰力特性は、伸び減衰力バルブ20が第1の非線形弾性体22の初期の変形特性(低ひずみ領域における微小ひずみに対する応力増加特性)によって開弁する第1減衰力特性域と、伸び減衰力バルブ20が第1の非線形弾性体22の次期の変形特性(高ひずみ領域における微小ひずみに対する応力増加特性)によって開弁する第2減衰力特性域と、第1の非線形弾性体22がこれ以上変形することができず、伸び減衰力バルブ20がたわんで開弁方向に変形する第3減衰力特性域とがこの順番に組み合わされた減衰力特性となる。
第1の非線形弾性体22は、上記のように低ひずみ領域における微小ひずみに対する応力増加分が高ひずみ領域における微小ひずみに対する応力増加分よりも小さいという非線形のひずみ−応力特性を有している。そして、伸び側減衰力バルブ20のひずみ−応力特性における微小ひずみに対する応力増加分は、第1の非線形弾性体22の高ひずみ領域におけるそれよりも小さい。このように構成されているので、ピストン速度が極低速域(第1減衰力特性域)にある場合の減衰力変化率を低く、低速域(第2減衰力特性域)にある場合の減衰力変化率を高く、中・高速域(第3減衰力特性域)にある場合の減衰力変化率を低くすることができる。
縮み側減衰力バルブ24で発生する減衰力特性は、伸び減衰力バルブ20で発生する減衰力特性と同様であるので説明は省略する。
本実施形態の減衰力特性を図8に実践で示す。従来の油圧緩衝器の減衰力特性と比較すると、極低速域の減衰力変化率が小さく、低速域の減衰力変化率が大きく、中・高速域の減衰力変化率が小さくなっている。
一般に、自動車に装着されるショックアブソーバとしての油圧緩衝器では、路面の細かい振動を吸収するためにピストン速度の極低速域の減衰力変化率を小さく、コーナリング時のロールを抑えるためにピストン速度の低速域の減衰力変化率を大きく、高速道路の継ぎ目を乗り越す場合などの乗り心地を向上させるためにピストン速度の中・高速域の減衰力変化率を小さくすることが望まれており、本実施形態の油圧緩衝器を用いることで、操縦安定性と乗り心地を共に向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図5および6は、本発明の第2の実施形態の油圧緩衝器におけるピストン部の断面図である。第1の実施形態との違いは、第2の非線形弾性体28が伸び側減衰力バルブ20に対して第1の非線形弾性体22と反対側に設けられ、第2の非線形弾性体29が縮み側減衰力バルブ24に対して第1の非線形弾性体26と反対側に設けられている点である。
このような構成とすることで、伸び側減衰力バルブ20および縮み側減衰力バルブ24が閉弁する場合に徐々に着座するように支持するので、ピストン速度の急激な変化や、着座によるバルブ振動および騒音の発生を防止することができる。
なお、上記実施形態では、減衰力バルブおよび油路がピストンに設けられているが、これらをピストンに設ける必要はなく、シリンダ外部に減衰力バルブと油路とを有する減衰力発生機構を設けても良い。
また、上記実施形態の油圧緩衝器は単筒式であるが、複筒式(ツインチューブ)油圧緩衝器であっても良い。この場合、ボトムバルブを有するボディ部(シリンダ下室とリザーバ室とを連通する)に本発明の減衰力バルブ、非線形弾性体、減衰力バルブガイド、などを組み込むことができる。この場合、ボディ部に形成される油路は本発明の油路である。なお、複筒式油圧緩衝器では通常ピストン部とボディ部にそれぞれ減衰力バルブが設けられるが、一方の減衰力バルブだけが本発明の減衰力バルブであってもよい。この場合、伸び側(あるいは縮み側)の減衰力特性だけに本発明の効果が現れる。
また、上記実施形態のゴムは一般的なゴムであるが、ひずみ−応力特性が非線形の材料であれば他の材料であっても良い。例えば、フッ素系ゴム、天然ゴム、樹脂などを用いることができる。
また、上記実施形態では、減衰力バルブは中央に摺動部を有しているが、周辺部に摺動部を有するものとしてもよく、この場合、減衰力バルブの中央部に設けた穴を通って油液が流通する。
また、上記実施形態では、第1および第2の非線形弾性体22、26、28、29ならびにケース23、27の形状はそれぞれ1種類であるが、これらの形状を変えることにより(例えば非線形弾性体を支持するケースの底面を径方向に傾斜させる)、減衰力変化率を調整することができる。
本発明の第1の実施形態における、静止時の油圧緩衝器の断面図である。 本発明の第1の実施形態における、ピストン速度が極低速域のときの伸び・縮み行程時の油圧緩衝器の断面図である。 本発明の第1の実施形態における、ピストン速度が低速域のときの伸び・縮み行程時の油圧緩衝器の断面図である。 本発明の第1の実施形態における、ピストン速度が中・高速域のときの伸び・縮み行程時の油圧緩衝器の断面図である。 本発明の第2の実施形態における、静止時の油圧緩衝器の断面図である。 本発明の第2の実施形態における、伸び・縮み行程時の油圧緩衝器の断面図である。 本発明の第1の実施形態における、油圧緩衝器の端部断面図である。 従来の油圧緩衝器の減衰力特性(点線)および本発明の第1の実施形態の油圧緩衝器の減衰力特性(実践)を示すグラフである。
符号の説明
2 シリンダ
4 ピストン
5 シリンダ上室
6 シリンダ下室
7 リザーバ室
8 ピストンロッド
12 伸び側油路
13 縮み側油路
20 伸び側減衰力バルブ
24 縮み側減衰力バルブ
22、26 第1の非線形弾性体
21、25 減衰力バルブガイド
36、38 摺動部
28、29 第2の非線形弾性体

Claims (3)

  1. 油液が封入されたシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に挿入されると共に前記シリンダ内をシリンダ上室とシリンダ下室とに画成するピストンと、
    前記ピストンに固定される第1の端部と前記シリンダの外部に延出する第2の端部とを有すると共に前記シリンダの軸方向と平行に前記シリンダに設けられたピストンロッドと、
    前記ピストンの摺動に伴って前記シリンダ内に進入、退出する前記ピストンロッドの体積を補償するガスが封入されたリザーバ室と、
    前記シリンダ上室、前記シリンダ下室および前記リザーバ室のうち少なくとも2つの室を連通する油路と、
    前記油路に設けられると共に前記油路を流通する前記油液の流れを制限する減衰力バルブと、
    前記ピストンの摺動に伴って発生する前記少なくとも2つの室の間に生じる圧力差に抗して前記油路を閉じる方向に前記減衰力バルブを付勢する弾性体とからなる油圧緩衝器において、
    前記弾性体を非線形のひずみ−応力特性を有する第1の非線形弾性体により構成し、
    前記減衰力バルブの軸方向に摺動可能に前記減衰力バルブを案内する減衰力バルブガイドが設けられ、
    前記減衰力バルブに前記減衰力バルブガイドと摺動する摺動部を設けることにより前記圧力差に対して前記減衰力バルブが摺動および弾性変形するように構成されたことを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 請求項1の油圧緩衝器において、
    前記第1の非線形弾性体が環状部材であり、前記減衰力バルブの摺動部と前記減衰力バルブガイドとの隙間をシールするように設けられたけられたことを特徴とする油圧緩衝器。
  3. 請求項1または2のいずれかの油圧緩衝器において、
    第2の非線形弾性体が前記減衰力バルブに対して前記第1の非線形弾性体と反対側に設けられたことを特徴とする油圧緩衝器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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