JP2004257507A - 油圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧緩衝器において、ピストン速度高速域における減衰力の過度の増大を効果的に抑制して適切な減衰力を得る。
【解決手段】油液が封入されたシリンダ2内にピストンロッド6が連結されたピストン5を摺動可能に嵌装する。ピストン5の摺動によって伸び側及び縮み側油路11,12に生じる油液の流動をメインディスク18,29によって制御して減衰力を発生させ、背圧室22,33の内圧によってメインディスク18,29の開弁特性を調整する。メインディスク18,29は、ピストン5の案内部15,26に対して移動可能になっており、撓みを生じることなく開閉する。このため、減衰力がディスク状のばね部材の可撓性に依存することがないので、メインディスク18,29の開度が大きくなるピストン速度高速域において、減衰力の過度の増大を効果的に抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車等の車両の懸架装置等に装着される油圧緩衝器に関し、特に、ピストン速度高速域の減衰力の過度の上昇を抑制して適切な減衰力特性を得ることができる減衰力調整式油圧緩衝器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、自動車等の車両の懸架装置に装着される筒型の油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダ内にピストンロッドが連結されたピストンを摺動可能に嵌装され、ピストン部に油液通路、オリフィス及びディスクバルブ等からなる減衰力発生機構が設けられた構造となっている。これにより、ピストンロッドのストロークに伴うシリンダ内のピストンの摺動によって油液通路に生じる油液の流れをオリフィス及びディスクバルブによって制御して減衰力を発生させる。そして、ピストン速度低速域においては、オリフィスによって減衰力を発生させ、ピストン速度高速域においては、ディスクバルブが撓んで開弁することにより、減衰力の過度の上昇を防止するようにしている。
【0003】
ところが、上記従来の油圧緩衝器では、ディスクバルブの開弁後の減衰力特性は、ディスクバルブの可撓性に依存するため、ピストン速度の上昇によって油液の流量が増大すると、ディスクバルブの撓み量が大きくなり、その反力の増大によって減衰力も増大することになる。このため、ピストン速度高速域における減衰力を低下させるべく、ディスクバルブを撓み易くすると、開弁圧力も低下するので、ピストン速度低中速域において充分な減衰力が得られなくなるという問題を生じる。
【0004】
そこで、例えば特許文献1に示されるように、ディスクバルブを移動可能に支持すると共に、ディスクバルブの背面側に背圧室を設け、油液の一部を背圧室に導入して、背圧室の内圧と共にディスク状のばね部材によってをディスクバルブを閉弁方向に付勢させるようにした油圧緩衝器が提案されている。これにより、背圧室に導入される油液の圧力によって、ディスクバルブの開弁圧力を制御することができるので、減衰力を低下させることなくディスクバルブを開弁し易くして、ピストン速度高速域における減衰力の過度上昇を抑制することができる。上記従来の背圧室を設けた油圧緩衝器の減衰力特性を図5中に破線▲2▼で示す。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−349623号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクバルブの背面側に背圧室を設けた油圧緩衝器では、次のような問題がある。ディスクバルブを閉弁位置へ付勢するばね部材は、ディスク状のばね部材であるため、そのばね力は、小径のばね部材の曲げ応力に依存し、図4中に破線▲2▼で示すように、ディスクバルブの開弁量に比例して大きくなる。よって、減衰力は、ばね部材の可撓性に依存することになる。なお、図4中の符号Sは、ディスクバルブの開閉時のストローク(0.3mm〜0.5mm程度)を示している。したがって、ピストン速度高速域において、望ましくない減衰力の増大が生じることになる。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、ピストン速度高速域における減衰力の過度の増大を効果的に抑制して、適切な減衰力を得ることができる油圧緩衝器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる油液の流れを制御して減衰力を発生させるディスク状の弁体と、該弁体の背面側に設けられ、内圧を前記弁体の閉弁方向に作用させて前記弁体の開弁を制御する背圧室とを備えた油圧緩衝器において、
前記弁体を、撓みを生じることなく移動して開閉する弁体とし、前記弁体の背面側には、前記弁体と密着して前記背圧室を画成すると共に、前記弁体を閉弁位置へ付勢する弾性シール部材を設けたことを特徴とする。
このように構成したことにより、弁体は、撓みを生じることなく開弁するので、減衰力が弁体の可撓性に依存することがなく、ピストン速度高速域における減衰力の過度の増大が抑制され、また、弾性シール部材によって背圧室と弁体との間を確実にシールすると共に、弁体を閉弁位置へ付勢することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る油圧緩衝器1は、複筒式油圧緩衝器であって、シリンダ2の外周に外筒3が設けられ、シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成された二重筒構造をなしている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装され、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット7によって連結されており、ピストンロッド6の他端側は、シリンダ2および外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて外部へ延出されている。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられている。そして、シリンダ上下室2A,2B内には、油液が封入され、リザーバ4内には、油液およびガスが封入されている。
【0010】
ピストン5には、シリンダ上下室2A,2B間を連通させる伸び側および縮み側油路11,12が設けられている。伸び側および縮み側油路11,12には、それぞれその油液の流動を制御して減衰力を発生させる伸び側および縮み側減衰力発生機構13,14(後述)が設けられている。また、ベースバルブ10には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる伸び側および縮み側油路10A,10Bが設けられている。伸び側油路10Aには、リザーバ4側からシリンダ下室2B側への油液の流通のみを許容する逆止弁10Cが設けられ、縮み側油路10Bには、シリンダ下室2B側からリザーバ4側への油液の流通に抵抗を付与するオリフィスおよびディスクバルブからなる減衰力発生機構10Dが設けられている。
【0011】
次に、伸び側減衰力発生機構13について説明する。
図1に示すように、ピストン5のシリンダ下室2B側の端面には、中央部に円筒状の案内部15が突出され、案内部15の外側に環状のシート部16が形成され、さらにシート部16の外側に環状のシート部17が形成されている。シート部16,17には、ディスク状のメインディスク18(弁体)が着座されて、シート部16,17間に伸び側油路11に連通する環状の油室19が形成されている。また、シート部16の周方向複数箇所には、油室19と背圧室22(後述)とを連通するオリフィス通路16aが形成されている。
【0012】
メインディスク18は、2枚のディスク18a、18bを積層して構成され、ディスク18aは、その内周部が案内部15に対して所定の微小クリアランスを持って軸方向に移動可能となっており、この微小クリアランスを介して油室19と背圧室(後述)とを連通するようになっている。なお、メインディスク18は、油室19の圧力を受けてシート部16、17から離間するように設けたため、可撓性を有する必要はない。
【0013】
ピストン5のシリンダ下室2B側の端部には、略有底円筒状のパイロット部材20が取付けられている。パイロット部材20は、底部にピストンロッド6が挿通され、ピストン5の案内部15に当接して、ナット7によって固定されている。パイロット部材20の円筒部の内周部には、環状の弾性シール部材21が嵌合されており、弾性シール部材21は、メインディスク18を構成するディスク18bに密着し、メインディスク18を閉弁位置へ押圧してシート部16,17に着座させている。そして、パイロット部材20及び弾性シール部材21によって、メインディスク18の背面側に背圧室22が形成されており、背圧室22の内圧がメインディスク18に対して閉弁方向に作用するようになっている。
【0014】
弾性シール部材21は、ゴム、合成樹脂等の軟質の弾性体からなり、図4中に実線▲1▼で示すように、メインディスク18の開閉時のストロークSにおいて、変形量に対する弾性力の変化量が充分小さくなっている。なお、メインディスク18は、2枚に積層されたものが図示されているが、これらを一体としてもよい。
【0015】
背圧室22は、シート部16に形成されたオリフィス通路16a、ディスク18aの内周部の微小クリアランス、及び、ディスク18bの内周部に形成されたオリフィス通路23(切欠)によって油室19に連通されており、また、背圧室22は、パイロット部材20の底部に設けられた油路24及びディスクバルブ25(後述)に設けられたオリフィス25Aによってシリンダ下室2bに連通されている。
【0016】
パイロット部材20の底部には、所定圧力に達した背圧室22内の油液をシリンダ下室2Bへリリーフするためのディスクバルブ25(リリーフ弁)が設けられている。ディスクバルブ25の外周部には、油路24をシリンダ下室2Bに常時連通させるオリフィス25A(切欠)が設けられている。油路19には、所定圧力に達した背圧室22内の油液をシリンダ下室2Bへリリーフするためのディスクバルブ25(リリーフ弁)が設けられている。ディスクバルブ25の外周部には、油路19をシリンダ下室2Bに常時連通させるオリフィス25Aが設けられている。
【0017】
次に、縮み側減衰力発生機構14について説明する。なお、縮み側減衰力発生機構14は、上記伸び側減衰力発生機構13に対して、縮み側油路12に設けられていること以外は、ほぼ同様の構造であるから、詳しい説明は省略する。
【0018】
ピストン5のシリンダ上室2A側の端部に、上記伸び側減衰力発生機構13と同様、案内部26、シート部27,28が形成され、シート部27,28にメインディスク29(弁体)が着座されて、縮み側油路12に連通する油室30が形成されている。また、パイロット部材31が取付けられ、パイロット部材31に嵌合された弾性シール部材32がメインディスク29に密着して背圧室33が形成されており、背圧室33の内圧がメインディスク29に対して閉弁方向に作用するようになっている。
【0019】
背圧室33は、シート部27に形成されたオリフィス通路27a、ディスク29aの内周部の微小クリアランス、及び、ディスク29bの内周部に形成されたオリフィス通路34(切欠)によって油室30に連通されており、また、背圧室33は、パイロット部材31の底部に設けられた油路35及びディスクバルブ36(後述)に設けられたオリフィス36Aによってシリンダ上室2Aに連通されている。
【0020】
パイロット部材31の底部には、所定圧力に達した背圧室33内の油液をシリンダ上室2Aへリリーフするためのディスクバルブ36(リリーフ弁)が設けられている。ディスクバルブ36の外周部には、油路35をシリンダ上室2Aに常時連通させるオリフィス36A(切欠)が設けられている。
【0021】
なお、通常、油圧緩衝器は、伸び側の減衰力に対して縮み側の減衰力を低く設定するようにしており、後述するピストン速度低速域におけるオリフィス特性を決定する、オリフィス36A(面積S1)の方がオリフィス25A(面積S2)よりも流路面積が大きく設定されている(S1>S2)。
【0022】
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の摺動にともない、シリンダ上室2A側の油液が主にピストン5の伸び側油路11を通ってシリンダ下室2B側へ流れ、伸び側減衰力発生機構13によって減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド6がシリンダ2から退出した分の油液がリザーバ4からベースバルブ10の逆止弁10Cを開いてシリンダ下室2Bへ流れ、リザーバ4内のガスが膨張することによって、シリンダ2内の容積変化を補償する。
【0023】
また、縮み行程時には、シリンダ2内のピストン5の摺動にともない、シリンダ下室2Bの油液が主にピストン5の縮み側油路12を通ってシリンダ上室2Aへ流れ、縮み側減衰力発生機構14によって減衰力が発生し、また、ピストンロッド6がシリンダ2内へ侵入することによって、シリンダ下室2Bの油液がベースバルブ10の縮み側油路10Bを通ってリザーバ4へ流れ、減衰力発生機構10Dによって減衰力が発生し、これらの減衰力の合計が縮み行程時の減衰力となる。このとき、ピストンロッド6がシリンダ2内に侵入した分だけリザーバ4内のガスが圧縮されることによって、シリンダ2内の容積変化を補償する。
【0024】
伸び側減衰力発生機構13では、メインディスク18の開弁前のピストン速度低速域においては、油液が伸び側油路11(油室19)からシート部16のオリフィス通路16a、ディスク18aの微小クリアランス、ディスク18bのオリフィス通路23、背圧室22、油路24及びディスクバルブ25のオリフィス25Aを流通することにより、オリフィス特性(減衰力がピストン速度の2乗にほぼ比例する)の減衰力が発生する。
【0025】
ピストン速度高速域においては、シリンダ上室2A側の圧力が上昇して、メインディスク18が開弁してバルブ特性(減衰力がピストン速度にほぼ比例する)の減衰力が発生する。メインディスク18は、開弁時に撓まないので、その開弁圧力は、メインディスク18の可撓性によらず、背圧室22の圧力及び弾性シール部材21の弾性力によって決定される。したがって、背圧室22の上流側のオリフィス通路23、下流側のディスクバルブ25及びオリフィス25Aの設定によって背圧室22の圧力を制御することにより、メインディスク18の開弁特性を調整することができる。
【0026】
このとき、減衰力は、メインディスク18の撓みに依存せず、また、弾性シール部材21の弾性力は、メインディスク18の開閉時のストロークSの範囲で殆ど変化しないので(図4▲1▼参照)、メインディスク18は、その開度が大きくなっても、開弁に対する抵抗力が過度に増大することがなく、減衰力が過度に上昇することがない。
【0027】
また、縮み側減衰力発生機構14では、上記伸び側減衰力発生機構13の場合と同様、メインディスク29の開弁前のピストン速度低速域においては、油液が縮み側油路12(油室30)からシート部27のオリフィス通路27a、ディスク29aの微小クリアランス、ディスク29bのオリフィス通路34、背圧室33、油路34及びディスクバルブ36のオリフィス36Aを流通することにより、オリフィス特性の減衰力が発生する。
【0028】
ピストン速度高速域においては、シリンダ下室2B側の圧力が上昇して、メインディスク29が開弁してバルブ特性の減衰力が発生する。そして、背圧室33の上流側のオリフィス通路34、下流側のディスクバルブ36及びオリフィス36Aの設定によって背圧室33の圧力を制御することにより、メインディスク29の開弁特性を調整することができる。
【0029】
このとき、減衰力は、メインディスク29の撓みに依存せず、また、弾性シール部材32の弾性力は、メインディスク29の開閉時のストロークSの範囲で殆ど変化しないので(図4▲1▼参照)、メインディスク29は、その開度が大きくなっても、開弁に対する抵抗力が過度に増大することがなく、減衰力が過度に上昇することがない。
【0030】
このようにして、図5中に実線▲1▼で示すように、ピストン速度高速域において、伸び側及び縮み側の減衰力の過度の増大を抑制して適切な減衰力を得ることができる。なお、背圧室22,33の圧力をリリーフするディスクバルブ25,36は、その撓みによって開弁する通常のディスクバルブであるが、背圧室22,33の上流側のオリフィス通路23,34によって油液の流量が絞られて、開度が充分小さく押さえられるので、その弾性力による流通抵抗の増大によって減衰力を過度に増大させることはない。
【0031】
ここで、ディスクバルブ25のオリフィス25Aは、縮み行程時において、シリンダ下室2Bの油液を背圧室22へ流通させて、メインディスク18を閉弁位置に確実に位置させ、また、ディスクバルブ36のオリフィス36Aは、伸び行程時において、シリンダ上室2Aの油液を背圧室33へ流通させて、メインディスク29を閉弁位置に確実に位置させるようになっており、弾性シール部材21、32やメインディスク18、29等の製品間におけるバラツキを吸収する。
【0032】
上記実施形態の変形例として、図3に示すように、弾性部材21,32の代りに、メインディスク18,29をシート部17,28に着座させる弁ばね37,38及び、メインディスク18,29とパイロット部材20,31の円筒部との間をシールするオイルシール39,40を設けるようにしてもよい。ここで、弁ばね37,38は、上記弾性シール部材21,32と同様、メインディスク18,29の開閉時のストロークSにおいて、変形量に対する弾性力の変化量が充分小さく、メインディスク18,29をシート部17,28に着座させるため最小限のばね力を発生させるものである。これにより、上記実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0033】
なお、上記実施形態においては、油室19、30から背圧室22、33への油液を、ディスク18b、29bのオリフィス通路23、34において絞るようにしたものを示したが、本発明は別段これに限らず、ディスク18a、29aの内周側の微小クリアランスによって絞るようにしても良い。また、ディスク18a、29aの微小クリアランスに変えて、ディスク18a、29aの周方向所定箇所に、複数の切欠を設けるようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1の発明に係る油圧緩衝器によれば、ディスク状の弁体を移動可能に支持して、撓みを生じることなく開閉可能としたことにより、減衰力が弁体の可撓性に依存することがないので、ピストン速度高速域における減衰力の過度の増大を効果的に抑制することができ、適切な減衰力を得ることができる。また、弾性シール部材によって、背圧室と弁体との間を確実にシールするとともに、弁体を閉弁位置へ付勢することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る油圧緩衝器の縦断面図である。
【図2】図1に示す油圧緩衝器の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】図1の油圧緩衝器の変形例を示す伸び側及び縮み側減衰力発生機構の拡大縦断面図である。
【図4】図1に示す油圧緩衝器及び従来の油圧緩衝器におけるディスクバルブの開弁量と弾性力との関係を示す図である。
【図5】図1に示す油圧緩衝器及び従来の背圧室を有する油圧緩衝器の減衰力特性を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器
2 シリンダ
5 ピストン
6 ピストンロッド
18,29 メインディスク(弁体)
22,33 背圧室
21,32 弾性シール部材

Claims (1)

  1. 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる油液の流れを制御して減衰力を発生させるディスク状の弁体と、該弁体の背面側に設けられ、内圧を前記弁体の閉弁方向に作用させて前記弁体の開弁を制御する背圧室とを備えた油圧緩衝器において、
    前記弁体を、撓みを生じることなく移動して開閉する弁体とし、前記弁体の背面側には、前記弁体と密着して前記背圧室を画成すると共に、前記弁体を閉弁位置へ付勢する弾性シール部材を設けたことを特徴とする油圧緩衝器。
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