JP2007265851A - ケーブル用コネクタ - Google Patents

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Kazuya Takahashi
Masami Sasao
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Abstract

【課題】アクチュエータを第1位置と第2位置との間で姿勢変化させたときの第1腕部と第2腕部との相対的角度の変化量を大きくすることができ、平板状ケーブルを容易に挿入することができるとともに確実に接続することができ、信頼性を向上させることができ、第1腕部と第2腕部との間隔を短くすることができ、背を低くすることができるようにする。
【解決手段】端子は、平板状ケーブルの挿入方向に延在する第1腕部及び第2腕部、並びに、第1腕部と第2腕部とを連結する細長い帯状の連結部を備え、第1腕部又は第2腕部における連結部との接続点を含む所定範囲及び連結部がその周囲の部分よりも幅狭に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル用コネクタに関するものである。
従来、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)、フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)等と称される平板状可撓(とう)性ケーブルを接続するためにケーブル用コネクタが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
図14は従来のケーブル用コネクタの要部を示す断面図である。
図に示されるように、ケーブル用コネクタは、合成樹脂等の絶縁性材料から成るハウジング301と、金属等の導電性材料から成り、ハウジング301に保持される複数の端子302と、合成樹脂等の絶縁性材料から成り、姿勢変化可能に取付けられたアクチュエータ303とを有する。そして、前記ケーブル用コネクタは、回路基板等の基板304上に実装され、ハウジング301の挿入口から挿入された平板状ケーブル305が接続されるようになっている。また、前記端子302は、略H字状の形状を備え、上方において平板状ケーブル305の挿入方向に延在する上部306、下方において平板状ケーブル305の挿入方向に延在する下部307、及び、前記上部306及び下部307の中間を連結する細長い帯状の連結ばね部308を備える。
そして、アクチュエータ303が図に示されるような開位置にあるときには、端子302の上部306及び下部307の先端部の間隔が開き、平板状ケーブル305のハウジング301の挿入口への挿入及び取外しが可能となっている。また、挿入口から挿入された平板状ケーブル305が前記上部306及び下部307の先端部の間に進入した状態で、アクチュエータ303を開位置から閉位置に姿勢変化させると、楕(だ)円形状の回転軸309が回転して端子302の上部306及び下部307の後端部の間隔を押広げるので、前記上部306及び下部307の前端部の間隔が狭まり平板状ケーブル305を挟込むことによって、平板状ケーブル305の図示されない導電線が端子302と電気的に接続される。この場合、連結ばね部308が弾性的に変形することによって、上部306が連結ばね部308との接続部を中心に反時計回りに回転し、上部306の前端部が下方に移動して下部307の前端部と協働して平板状ケーブル305を挟込む。
特許第3484659号公報
しかしながら、前記従来のケーブル用コネクタは、連結ばね部308が弾性的に変形することによって上部306の前端部が上下動するようになっているので、上部306の前端部が上下動する距離が短くなってしまう。これは、連結ばね部308の長さが短いので、連結ばね部308を塑性変形しない範囲内で変形させると、両端部分の変形量が不十分であり、上部306を広い範囲で回転させることができないためである。そのため、アクチュエータ303が閉位置にあるときに平板状ケーブル305を十分に挟込むようにすると、アクチュエータ303を開位置としても、上部306及び下部307の前端部の間隔が広くならず、平板状ケーブル305をスムーズに挿入することができなくなってしまう。また、アクチュエータ303が開位置にあるときに平板状ケーブル305をスムーズに挿入することができるようにすると、アクチュエータ303を閉位置としても、上部306及び下部307の前端部の間隔が狭くならず、平板状ケーブル305を確実に挟込むことができなくなってしまうという問題があった。なお、連結ばね部308をアクチェータ303寄りに設ければ、開口部の上下移動幅が大きくなるが、小型化が要求されるコネクタにおいては、連結ばね部308をアクチュエータ303寄りに設けたとしても、上下移動幅を効果的に大きくすることは難しかった。
本発明は、前記従来のケーブル用コネクタの問題点を解決して、平板状ケーブルの挿入方向に延在する第1腕部及び第2腕部、並びに、前記第1腕部と第2腕部とを連結する細長い帯状の連結部を備える端子を有し、該端子の第1腕部又は第2腕部における連結部との接続点を含む所定範囲及び連結部をその周囲の部分よりも幅狭に形成することによって、アクチュエータを第1位置と第2位置との間で姿勢変化させたときの第1腕部と第2腕部との相対的角度の変化量を大きくすることができ、平板状ケーブルを容易に挿入することができるとともに確実に接続することができ、信頼性を向上させることができ、第1腕部と第2腕部との間隔を短くすることができ、背を低くすることができるケーブル用コネクタを提供することを目的とする。
そのために、本発明のケーブル用コネクタにおいては、平板状ケーブルを挿入する挿入口を備えるハウジングと、該ハウジングに装填(てん)され、前記平板状ケーブルの導電線と電気的に接続する端子と、前記平板状ケーブルを挿入可能な第1位置と挿入された平板状ケーブルの導電線及び端子を電気的に接続させる第2位置との間を姿勢変化可能にハウジングに取付けられるアクチュエータとを有するケーブル用コネクタであって、前記端子は、前記平板状ケーブルの挿入方向に延在する第1腕部及び第2腕部、並びに、前記第1腕部と第2腕部とを連結する細長い帯状の連結部を備え、前記第1腕部又は第2腕部における前記連結部との接続点を含む所定範囲及び連結部がその周囲の部分よりも幅狭に形成されている。
本発明の他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記連結部の長さと所定範囲の長さとがほぼ等しい。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記連結部が、前記所定範囲の長手方向の中心に接続される。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記連結部は、その長手方向の軸線が前記所定範囲の長手方向の軸線に対して傾斜する。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記アクチュエータが第1位置と第2位置との間で姿勢変化すると、前記第1腕部と第2腕部との相対的角度が変化する。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記第1腕部と第2腕部との相対的角度は、前記連結部及び所定範囲が弾性的に変形することによって変化する。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記第2腕部は、前記連結部との接続点より挿入口側に配設され、前記導電線と接触するコンタクト部、及び、前記連結部との接続点より反挿入口側に配設され、前記アクチュエータからの力を受ける作動レバー部を備え、前記アクチュエータが第1位置から第2位置に姿勢変化すると、前記作動レバー部が前記第1腕部から離間する方向に移動させられ、前記コンタクト部が前記第1腕部に接近する方向に移動させられ傾斜する。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記ハウジングに装填され、基板に固定されるコネクタ取付用補助金具を更に有し、該コネクタ取付用補助金具は、前記アクチュエータの両側方に位置する軸部を回転可能に収容する軸受溝を備える。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記軸受溝は、ハウジングの側部に形成された位置決め突起と協働して、前記軸部を位置決めする。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記端子は、基板用接続部がハウジングの挿入口側端に位置する第1端子、及び、基板用接続部がハウジングの反挿入口側端に位置する第2端子を含む。
本発明によれば、平板状ケーブルの挿入方向に延在する第1腕部及び第2腕部、並びに、前記第1腕部と第2腕部とを連結する細長い帯状の連結部を備える端子を有し、該端子の第1腕部又は第2腕部における連結部との接続点を含む所定範囲及び連結部は、その周囲の部分よりも幅狭に形成されている。これにより、アクチュエータを第1位置と第2位置との間で姿勢変化させたときの第1腕部と第2腕部との相対的角度の変化量を大きくすることができ、平板状ケーブルを容易に挿入することができるとともに確実に接続することができ、信頼性を向上させることができ、第1腕部と第2腕部との間隔を短くすることができ、背を低くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの斜視図、図2は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの正面図、図3は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの側面図、図4は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの背面図、図5は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの断面図であり図2におけるA−A矢視断面図、図6は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの断面図であり図2におけるB−B矢視断面図、図7は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの断面図であり図4におけるC−C矢視断面図である。
図において、10は本実施の形態におけるケーブル用コネクタとしてのコネクタであり、図示されない回路基板等の基板の面に実装され、フレキシブル回路基板、フレキシブルフラットケーブル等と称される後述の平板状ケーブル71を電気的に接続するために使用される。該平板状ケーブル71は、例えば、FPC、FFC等と称される平板状可撓性ケーブルであるが、導電線を備える平板状のケーブルであれば、いかなる種類のものであってもよい。なお、本実施の形態において、コネクタ10の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、コネクタ10が図に示される姿勢である場合に適切であるが、コネクタ10の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
ここで、前記コネクタ10は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたハウジング31と、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成され、前記ハウジング31に姿勢変化可能に取付けられたアクチュエータ11とを有する。すなわち、該アクチュエータ11は、姿勢変化して第1位置としての開位置及び第2位置としての閉位置になるように前記ハウジング31に取付けられている。
そして、該ハウジング31は、下部32、上部35、左右の側部36、並びに、前記下部32、上部35及び側部36の間に形成された前方(図1における左斜め下方)から平板状ケーブル71の端部を挿入するための開口部である挿入口33を有し、該挿入口33には金属製の端子が装填される端子受入溝が複数形成されている。本実施の形態において、前記端子は第1端子41及び第2端子51を含み、前記端子受入溝は第1端子41が装填される第1端子受入溝34a及び第2端子51が装填される第2端子受入溝34bから成る。そして、前記第1端子受入溝34a及び第2端子受入溝34bは、例えば、ピッチ約0.3〔mm〕で合計15本が形成されている。なお、前記端子受入溝のピッチ及び数は適宜変更することができる。また、前記第1端子受入溝34a及び第2端子受入溝34bは、相互に隣合せとなるように、交互に配設されている。なお、必ずしもすべての第1端子受入溝34a及び第2端子受入溝34bに第1端子41及び第2端子51が装填される必要はなく、平板状ケーブル71が備える導電線の配列に対応させて、第1端子41及び第2端子51を適宜省略することができる。
また、前記ハウジング31の側部36には、図7に示されるように、平板状ケーブル71の挿入方向に延在するネイル収容凹部36bが形成され、該ネイル収容凹部36b内に金属製のコネクタ取付用補助金具としてのネイル61が収容されている。該ネイル61は、好ましくは、金属板に打抜き加工、折曲げ加工等の加工を施して形成されたものであり、本体部62、該本体部62から前方に向けて突出し、平板状ケーブル71の挿入方向に延在する上側ビーム部63及び下側ビーム部64、前記本体部62の上端に接続され水平方向に延在する上側突出部65、並びに、下側ビーム部64の下端に接続部64bを介して接続され、水平方向に延在する下側突出部66を備える。
そして、前記ネイル61は、ハウジング31の背面側(図7における右側)から左右のネイル収容凹部36b内に各々挿入されて装填される。この場合、下側ビーム部64の先端部64aがネイル収容凹部36b内の奥に圧入され、前記先端部64aの下端から下方に突出する突起64cがネイル収容凹部36bの床面に喰(くい)込むことによって、前記下側ビーム部64とハウジング31との結合状態が強化されている。そして、前記下側突出部66は、基板の面上にはんだ付等によって固定される。また、前記上側突出部65は、ハウジング31の側部36の上面の上に位置し、ハウジング31の上方への移動を規制する。これにより、コネクタ10の基板への取付が強固となり、コネクタ10が基板から離脱することが防止される。
また、前記上側ビーム部63及び下側ビーム部64は、その後端部が本体部62によって連結されて、前方に向けて開口した概略U字状の軸受溝62aを形成し、該軸受溝62a内にアクチュエータ11の両側方に位置する軸部としての第1軸部17aが収容される。なお、該第1軸部17aは、ほぼ円形の断面形状を備える。また、前記軸受溝62a内には、ハウジング31の側部36に形成された位置決め突起36aが前方から進入し、第1軸部17aが軸受溝62aの前方へ移動することを規制する。これにより、第1軸部17aは、軸受溝62a内の後端に位置決めされた状態で回転する。そのため、アクチュエータ11は、ハウジング31から離脱することなく、姿勢変化することができる。すなわち、前記ネイル61は、アクチュエータ11の支持及び抜止部材としても機能する。
そして、前記アクチュエータ11は、略方形の厚板状の部材である本体部15、該本体部15に形成された複数の端子収容孔(こう)12、及び、該端子収容孔12内に形成された軸部としての第2軸部17bを有する。図5及び6に示されるように、前記端子収容孔12には、第1端子41の上腕部44の作動レバー部44b、及び、第2端子51の上腕部54の作動レバー部54bが収容され、第2軸部17bは作動レバー部44b及び作動レバー部54bと係合する。
また、第1端子41は、図5に示されるように、略H字状の形状を有し、平板状ケーブル71の挿入方向に延在する第1腕部としての下腕部43及び第2腕部としての上腕部44、並びに、前記下腕部43と上腕部44とを連結する細長い帯状の連結部45を備える。該連結部45は、前記下腕部43における長手方向両端の間の位置に接続され、かつ、上腕部44における長手方向両端の間の位置に接続されている。なお、上腕部44は下腕部43の上方に配設されている。また、該下腕部43における連結部45との接続点を含む所定範囲としての接続範囲部46は、前記連結部45とほぼ等しい幅に形成されている。
ここで、前記下腕部43は、その先端(図5における左端)には、下方に突出して基板の面上に形成される接続パッドにはんだ付等によって接続される基板用接続部としてのテール部42が接続されている。また、先端と接続範囲部46との間には上方に突出するように形成されたケーブル支持部43aを備え、接続範囲部46の後端(図5における右端)に接続され、第2軸部17bを下方から支持する軸受部43bを備え、さらに、該軸受部43bの後端から後方へ延出する後端突出部43cを備える。なお、該後端突出部43cの上端には上方に突出する突起43dが形成されている。
そして、第1端子41は、ハウジング31の前面側(図5における左側)から第1端子受入溝34aに挿入されて装填される。この場合、下腕部43のほぼ直線状の下端部が第1端子受入溝34aの床面に当接し、後端突出部43cが第1端子受入溝34aの最奥の穴部に嵌(かん)入し、突起43dが穴部の天井面に喰込み、さらに、テール部42の突起42aがハウジング31の下部32における前端面の下端に喰込むことによって、第1端子41がハウジング31に固定される。
また、上腕部44は、平板状ケーブル71の導電線と電気的に接続するコンタクト片として機能するものであり、その先端近傍には下方に突出するコンタクト部44aが形成されている。さらに、前記上腕部44は、連結部45との接続点より後方に延在し、アクチュエータ11の端子収容孔12内に進入して第2軸部17bの上方への移動を規制する作動レバー部44bを備える。
そして、前記第2軸部17bは、略楕円形状の断面を備え、軸受部43bと作動レバー部44bとの間に位置し、回転することによってカムとして機能し、作動レバー部44bを上方に押上げるようになっている。そして、作動レバー部44bが上方に押上げられると、連結部45及び接続範囲部46が弾性的に変形し、上腕部44全体が回動して上腕部44と下腕部43との相対的角度が変化し、上腕部44の先端が下方に移動する。これにより、コンタクト部44aがケーブル支持部43aに接近するように移動して、平板状ケーブル71の導電線に押付けられる。
なお、図5に示されるように、アクチュエータ11が開位置にあるときは、第2軸部17bが水平に近い角度になっている。すなわち、略楕円形状である第2軸部17bの断面の長軸が水平に近い角度になっている。そのため、作動レバー部44bは上方に押上げられておらず、上腕部44の先端が下方に移動していない。そのため、コンタクト部44aとケーブル支持部43aとの間隔が十分に広いので、挿入口33から挿入された平板状ケーブル71の端部は、コンタクト部44a及びケーブル支持部43aから接触圧を受けずに、又は、わずかの接触圧しか受けずに挿入されるので、実質的にZIF(Zero Insertion Force)構造が実現されている。
また、第2端子51は、図6に示されるように、略H字状の形状を有し、平板状ケーブル71の挿入方向に延在する第1腕部としての下腕部53及び第2腕部としての上腕部54、並びに、前記下腕部53と上腕部54とを連結する細長い帯状の連結部55を備える。該連結部55は、前記下腕部53における長手方向両端の間の位置に接続され、かつ、上腕部54における長手方向両端の間の位置に接続されている。なお、上腕部54は下腕部53の上方に配設されている。また、該下腕部53における連結部55との接続点を含む所定範囲としての接続範囲部56は、前記連結部55とほぼ等しい幅に形成されている。
ここで、前記下腕部53は、最先端(図6における最左端)から前方に向けて突出する先端突出部53c、先端近傍であって先端突出部53cより後方に位置し、上方に突出するケーブル支持部53a、及び、接続範囲部56の後端(図6における右端)に接続され、第2軸部17bを下方から支持する軸受部53bを備える。また、該軸受部53bの後端には、下方に突出して基板の面上に形成される接続パッドにはんだ付等によって接続される基板用接続部としてのテール部52が接続されている。なお、前記先端突出部53cの上端には上方に突出する突起53dが形成されている。
そして、第2端子51は、ハウジング31の背面側(図6における右側)から第2端子受入溝34bに挿入されて装填される。この場合、下腕部53のほぼ直線状の下端部が第2端子受入溝34bの床面に当接し、先端突出部53cが第2端子受入溝34bの最先端の穴部に嵌入し、突起53dが穴部の天井面に喰込み、さらに、テール部52の突起52aがハウジング31の下部32における後端面の下端に喰込むことによって、第2端子51がハウジング31に固定される。
また、上腕部54は、平板状ケーブル71の導電線と電気的に接続するコンタクト片として機能するものであり、その先端近傍には下方に突出するコンタクト部54aが形成されている。さらに、前記上腕部54は、連結部55との接続点より後方に延在し、アクチュエータ11の端子収容孔12内に進入して第2軸部17bの上方への移動を規制する作動レバー部54bを備える。
そして、前記第2軸部17bは、略楕円形状の断面を備え、軸受部53bと作動レバー部54bとの間に位置し、回転することによってカムとして機能し、作動レバー部54bを上方に押上げるようになっている。そして、作動レバー部54bが上方に押上げられると、連結部55及び接続範囲部56が弾性的に変形し、上腕部54全体が回動して上腕部54と下腕部53との相対的角度が変化し、上腕部54の先端が下方に移動する。これにより、コンタクト部54aがケーブル支持部53aに接近するように移動して、平板状ケーブル71の導電線に押付けられる。
なお、図6に示されるように、アクチュエータ11が開位置にあるときは、第2軸部17bが水平に近い角度になっているので、作動レバー部54bは上方に押上げられておらず、上腕部54の先端が下方に移動していない。そのため、コンタクト部54aとケーブル支持部53aとの間隔が十分に広いので、挿入口33から挿入された平板状ケーブル71の端部は、コンタクト部54a及びケーブル支持部53aから接触圧を受けずに、又は、わずかの接触圧しか受けずに挿入されるので、実質的にZIF構造が実現されている。
次に、前記第1端子41及び第2端子51の構成について詳細に説明する。
図8は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの第1端子の側面図、図9は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの第2端子の側面図である。
本実施の形態における第1端子41は、好ましくは、金属板に打抜き加工を施すことによって成形される。そして、図8に示されるように、下腕部43における連結部45との接続点を含む所定範囲としての接続範囲部46及び連結部45がその周囲の部分よりも幅狭となるように形成されている。なお、接続範囲部46はその両端をテーパ部を介して幅狭とされることが望ましい。幅狭の部分は、他の部分よりも剛性が低くなるので、第2軸部17bの回転によって作動レバー部44bが上方に押上げられる際に、弾性的に変形するばね部材として機能し、上腕部44全体が回動して上腕部44と下腕部43との相対的角度が変化することを許容する。そして、接続範囲部46及び連結部45を幅狭の部分とすることによって、アクチュエータを開位置と閉位置との間で姿勢変化させたときに、弾性的に変形する範囲を広くして該範囲の端から端までの距離を長くすることができるので、ばね部材として機能する部分の長さ、すなわち、ばね長を長くすることができる。そのため、ばね部材として機能する部分においては、単位長さ当たりの変形量が小さくても全体としての変形量が大きくなるので、塑性変形しない範囲内の変形であっても全体として大きく変形することとなる。したがって、ばね部材として機能する部分である接続範囲部46と連結部45とを合せた部分が、塑性変形することなく、大きく弾性的に変形することができるので、下腕部43と上腕部44との相対的角度の変化量を大きくすることができる。
本発明の発明者は、第1端子41についての応力解析を行った結果、必要とする接圧において連結部45の長さと接続範囲部46の長さとが等しい場合に、下腕部43と上腕部44との相対的角度の変化量を最も大きくすることができることを見出した。なお、接続範囲部46における連結部45との接続点は、接続範囲部46の長手方向の中心に位置することが望ましいが、接続範囲部46における幅狭の部分の端部に位置する場合であっても、下腕部43と上腕部44との相対的角度の変化量がさほど小さくならないことが分かった。すなわち、接続範囲部46における連結部45との接続点は、接続範囲部46のどの部位であってもよいが、接続範囲部46の中心に位置することが最も望ましい。
また、あくまで一例であるが、連結部45と上腕部44とが接続される部分及び連結部45と接続範囲部46とが接続される部分にはテーパ部又は円弧状部が形成されるとともに、前記連結部45及び接続範囲部46には両側縁が直線で互いに平行な直線部が形成されることが望ましい。図8に示される例においては、接続範囲部46における直線部は、連結部45との接続点の左右両側に形成されている。そして、連結部45における直線部と接続範囲部46における直線部とは幅が互いに等しく、しかも、連結部45における直線部では、その長さ寸法がその幅寸法より大きく、接続範囲部46における左右の直線部では、その長さ寸法がその幅寸法と等しいか又はより大きくなるように設定されている。なお、直線部の長さ寸法を調整することによって、連結部45及び接続範囲部46のばね部材としての特性を調整することができる。
そして、第2軸部17bの回転によって作動レバー部44bが上方に押上げられると、その周囲の部分よりも幅狭に形成された連結部45と接続範囲部46とが弾性的に変形し、連結部45が湾曲するとともに接続範囲部46も湾曲するので、接続範囲部46の下端がわずかに上昇する。
また、図8に示される例においては、連結部45は、その長手方向の軸線が接続範囲部46の長手方向の軸線に対して傾斜するように接続され、連結部45の上に行くほど前に出るように傾いている。これは、下腕部43と上腕部44との距離が一定であっても、連結部45を傾斜させることによって、連結部45の長さを長くすることができ、ばね部材として機能する幅狭の部分を長くすることができるからである。なお、傾斜の向きは、適宜変更することができる。すなわち、図8に示される例において、連結部45は、接続範囲部46から前に向けて傾斜するようになっているが、後に向けて傾斜させることもできる。また、傾斜の角度も任意に設定することができる。
なお、本実施の形態においては、接続範囲部46が下腕部43に形成された例が示されているが、前記接続範囲部46は上腕部44に形成することもできる。この場合も、接続範囲部46を下腕部43に形成した場合と同様に、ばね部材として機能する部分である接続範囲部46と連結部45とを合せた部分が大きく弾性的に変形することができるので、下腕部43と上腕部44との相対的角度の変化量を大きくすることができる。さらに、接続範囲部46を下腕部43及び上腕部44の両方に形成することもできる。
また、第2端子51も、第1端子41と同様に、好ましくは、金属板に打抜き加工を施すことによって成形される。そして、図9に示されるように、下腕部53における連結部55との接続点を含む所定範囲としての接続範囲部56及び連結部55がその周囲の部分よりも幅狭となるように形成されている。なお、接続範囲部56はその両端をテーバ部を介して幅狭とされることが望ましい。そのため、ばね部材として機能する部分である接続範囲部56と連結部55とを合せた部分が、塑性変形することなく、大きく弾性的に変形することができるので、下腕部53と上腕部54との相対的角度の変化量を大きくすることができる。
本発明の発明者は、第1端子41と同様に、第2端子51についての応力解析を行った結果、連結部55の長さと接続範囲部56の長さとが等しい場合に、下腕部53と上腕部54との相対的角度の変化量を最も大きくすることができることを見出した。また、接続範囲部56における連結部55との接続点は、接続範囲部56のどの部位であってもよいが、接続範囲部56の中心に位置することが最も望ましい。
また、あくまで一例であるが、連結部55と上腕部54とが接続される部分及び連結部55と接続範囲部56とが接続される部分にはテーパ部又は円弧状部が形成されるとともに、前記連結部55及び接続範囲部56には両側縁が直線で互いに平行な直線部が形成されることが望ましい。図9に示される例においては、接続範囲部56における直線部は、連結部55との接続点の左右両側に形成されている。そして、連結部55における直線部と接続範囲部56における直線部とは幅が互いに等しく、しかも、連結部55における直線部では、その長さ寸法がその幅寸法より大きく、接続範囲部56における左右の直線部では、その長さ寸法がその幅寸法と等しいか又はより大きくなるように設定されている。なお、直線部の長さ寸法を調整することによって、連結部55及び接続範囲部56のばね部材としての特性を調整することができる。
そして、第2軸部17bの回転によって作動レバー部54bが上方に押上げられると、連結部55と接続範囲部56とが弾性的に変形し、連結部55が湾曲するとともに接続範囲部56も湾曲するので、該接続範囲部56の下端がわずかに上昇する。
また、図9に示される例においては、連結部55は、その長手方向の軸線が接続範囲部56の長手方向の軸線に対して傾斜するように接続され、連結部55の上に行くほど後に出るように傾いている。これは、第1端子41と同様に、下腕部53と上腕部54との距離が一定であっても、連結部55を傾斜させることによって、連結部55の長さを長くすることができ、ばね部材として機能する幅狭の部分を長くすることができるからである。なお、傾斜の向きは、適宜変更することができる。すなわち、図9に示される例において、連結部55は、接続範囲部56から後に向けて傾斜するようになっているが、前に向けて傾斜させることもできる。また、傾斜の角度も任意に設定することができる。
さらに、第1端子41と同様に、前記接続範囲部56は、上腕部54に形成することもできるし、下腕部53及び上腕部54の両方に形成することもできる。
このように、第1端子41及び第2端子51においては、接続範囲部46及び接続範囲部56と連結部45及び連結部55とがその周囲の部分よりも幅狭となるように形成されているので、アクチュエータ11を開位置と閉位置との間で姿勢変化させたときの下腕部43及び下腕部53と上腕部44及び上腕部54との相対的角度の変化量を大きくすることができる。これにより、アクチュエータ11が開位置にあるときのコンタクト部44a及びコンタクト部54aとケーブル支持部43a及びケーブル支持部53aとの間隔を広くすることができるので、平板状ケーブル71を容易に挿入することができる。また、コンタクト部44a及びコンタクト部54aのケーブル支持部43a及びケーブル支持部53aに対する移動量を大きくすることができるので、平板状ケーブル71を確実に接続することができ、信頼性を向上させることができる。また、下腕部43及び下腕部53と上腕部44及び上腕部54との間隔を短くしても、ばね部材として機能する部分の長さを長くすることができるので、下腕部43及び下腕部53と上腕部44及び上腕部54との間隔を短くして、コネクタ10の背を低くすることができる。
ところで、第2端子51においては、平板状ケーブル71の挿入方向に関するコンタクト部54a及びケーブル支持部53aの位置が、図6に示されるように、ハウジング31の下部32における前端面の近傍であるのに対して、第1端子41においては、平板状ケーブル71の挿入方向に関するコンタクト部44a及びケーブル支持部43aの位置が、図5に示されるように、ハウジング31の下部32における前端面から後方に離れている。これは、コンタクト部44aからテール部42までの導電路長をコンタクト部54aからテール部52までの導電路長とほぼ等しくさせて、第1端子41及び第2端子51における電気抵抗を等しくさせるためである。また、これにより、平板状ケーブル71の隣接する導電線同士が第1端子41及び第2端子51と電気的に接続する位置が離れるので、隣接する導電線間のクロストークの発生を防止することができる。
なお、平板状ケーブル71の挿入方向に関するコンタクト部44aとケーブル支持部43aとの位置関係は同一である、すなわち、コンタクト部44aとケーブル支持部43aとが対向する位置にあることが望ましい。また、コンタクト部54aとケーブル支持部53aとの位置関係も同様である。さらに、平板状ケーブル71の挿入方向に関するコンタクト部44a及びケーブル支持部43aの位置、並びに、コンタクト部54a及びケーブル支持部53aの位置は、図6〜9に示される例に限定されることなく、適宜変更することができる。
さらに、第1端子41の軸受部43bは、その前端近傍において上方に突出する突出部を備えている。該突出部は、第2軸部17bの前方への移動をある程度規制する。また、第2端子51の軸受部53bは、その後端近傍において上方に突出する突出部を備えている。該突出部は、第2軸部17bの後方への移動をある程度規制する。
次に、前記コネクタ10に平板状ケーブル71を接続する動作について説明する。
図10は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの斜視図、図11は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの正面図、図12は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの断面図であり図11におけるD−D矢視断面図、図13は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの断面図であり図11におけるE−E矢視断面図である。
ここで、平板状ケーブル71は、電気的絶縁性を示す絶縁層上に導電性を備える箔(はく)状の導電線が複数本、例えば、15本、所定のピッチ、例えば、約0.3〔mm〕で並列に配設されている。なお、前記導電線の上側は他の絶縁層によって覆われている。そして、平板状ケーブル71におけるコネクタ10の挿入口33に挿入される端部では、前記導電線の上面が所定の長さ範囲に亘(わた)って露出している。図10〜13に示される例においては、平板状ケーブル71の上側の面に前記導電線が露出しているものとする。
コネクタ10に平板状ケーブル71を接続する場合、まず、該平板状ケーブル71の長さ方向の端部をハウジング31の挿入口33に挿入する。この場合、図1〜7に示されるように、アクチュエータ11はあらかじめ開位置にされている。そして、オペレータは、平板状ケーブル71の長さ方向の端部をハウジング31の挿入口33に向けて移動させる。これにより、平板状ケーブル71の長さ方向の端部を挿入口33に挿入させることができる。なお、平板状ケーブル71は、導電線の露出した面が上を向くようにして移動させられる。
そして、平板状ケーブル71の先端は、第1端子受入溝34a内に収容された第1端子41の上腕部44と下腕部43との間、及び、第2端子受入溝34b内に収容された第2端子51の上腕部54と下腕部53との間に挿入される。このとき、図13に示されるように、平板状ケーブル71の先端が第2端子51の連結部55に当接することによって、平板状ケーブル71の長さ方向の位置決めが行われ、平板状ケーブル71の挿入が完了した状態となる。
続いて、オペレータがアクチュエータ11を手指等によって操作し、図1〜7に示されるような開位置にあるアクチュエータ11を、図10〜13に示されるような閉位置にある状態とする。この場合、図5〜7において、アクチュエータ11は時計回り方向に姿勢変化させることによって閉位置にすることができる。
これにより、アクチュエータ11の本体部15が回転し、図10〜13に示されるように、平板状ケーブル71の挿入方向とほぼ平行な状態になる。また、第2軸部17bが回転し、図12に示されるように、垂直に近い角度になる。すなわち、略楕円形状である第2軸部17bの断面の長軸が垂直に近い角度になる。
そのため、図12に示されるように、前記第2軸部17bが軸受部43bと作動レバー部44bとの間隔を押広げ、該作動レバー部44bを上方に押上げるので、連結部45及び接続範囲部46が弾性的に変形し、上腕部44全体が回動して上腕部44と下腕部43との相対的角度が変化し、上腕部44の先端が下方に移動する。そして、コンタクト部44aがケーブル支持部43aに接近するように移動して、平板状ケーブル71の導電線に押付けられる。そのため、平板状ケーブル71の上側の表面において露出している導電線がコンタクト部44aに当接して電気的接続部が形成され、前記導電線が第1端子41と電気的に接続され、テール部42が接続されている基板の面上の接続パッドを介して、基板の導電トレースと導通する。
なお、上腕部44は、ある程度のばね性を有し、平板状ケーブル71に押付けられることによって弾性的に変形するので、導電線とコンタクト部44aとの接続が良好に維持される。また、下腕部43のケーブル支持部43aがコンタクト部44aと対向する位置にあるので、平板状ケーブル71がケーブル支持部43aによって確実に支持され、導電線とコンタクト部44aとの接続が確実に維持される。
また、第2端子51についても同様に、前記第2軸部17bは、図13に示されるように、軸受部53bと作動レバー部54bとの間隔を押広げ、該作動レバー部54bを上方に押上げる。そのため、連結部55及び接続範囲部56が弾性的に変形し、上腕部54全体が回動して上腕部54と下腕部53との相対的角度が変化し、上腕部54の先端が下方に移動する。そして、コンタクト部54aがケーブル支持部53aに接近するように移動して、平板状ケーブル71の導電線に押付けられる。そのため、平板状ケーブル71の上側の表面において露出している導電線がコンタクト部54aに当接して電気的接続部が形成され、前記導電線が第2端子51と電気的に接続され、テール部52が接続されている基板の面上の接続パッドを介して、基板の導電トレースと導通する。
なお、上腕部54は、ある程度のばね性を有し、平板状ケーブル71に押付けられることによって弾性的に変形するので、導電線とコンタクト部54aとの接続が良好に維持される。また、下腕部53のケーブル支持部53aがコンタクト部54aと対向する位置にあるので、平板状ケーブル71がケーブル支持部53aによって確実に支持され、導電線とコンタクト部54aとの接続が確実に維持される。
このように、本実施の形態において、第1端子41は、平板状ケーブル71の挿入方向に延在する下腕部43及び上腕部44、並びに、前記下腕部43と上腕部44とを連結する細長い帯状の連結部45を備え、接続範囲部46及び連結部45がその周囲の部分よりも幅狭に形成されている。また、第2端子51も、同様に、平板状ケーブル71の挿入方向に延在する下腕部53及び上腕部54、並びに、前記下腕部53と上腕部54とを連結する細長い帯状の連結部55を備え、接続範囲部56及び連結部55がその周囲の部分よりも幅狭に形成されている。
これにより、ばね部材として機能する部分である接続範囲部46と連結部45とを合せた部分及び接続範囲部56と連結部55とを合せた部分が、塑性変形することなく、大きく弾性的に変形することができるので、アクチュエータ11を開位置と閉位置との間で姿勢変化させたときの下腕部43と上腕部44との相対的角度及び下腕部53と上腕部54との相対的角度の変化量を大きくすることができる。そのため、平板状ケーブル71を容易に挿入することができ、かつ、平板状ケーブル71を確実に接続することができ、信頼性を向上させることができる。そして、下腕部43及び下腕部53と上腕部44及び上腕部54との間隔を短くしても、ばね部材として機能する部分の長さを長くすることができるので、下腕部43及び下腕部53と上腕部44及び上腕部54との間隔を短くして、コネクタ10の背を低くすることができる。
また、連結部45の長さと接続範囲部46の長さとがほぼ等しく、連結部55の長さと接続範囲部56の長さとがほぼ等しいことが望ましい。これにより、下腕部43と上腕部44との相対的角度及び下腕部53と上腕部54との相対的角度の変化量を最も大きくすることができる。
さらに、連結部45はその長手方向の軸線が接続範囲部46の長手方向の軸線に対して傾斜するように接続され、連結部55はその長手方向の軸線が接続範囲部56の長手方向の軸線に対して傾斜するように接続されることが望ましい。これにより、下腕部43と上腕部44との距離及び下腕部53と上腕部54との距離が一定であっても、連結部45及び連結部55の長さを長くすることができる。
さらに、コネクタ10は、ハウジング31に装填され、基板に固定されるネイル61を有し、該ネイル61は、アクチュエータ11の両側方に位置する第1軸部17aを回転可能に収容する軸受溝62aを備える。この場合、ネイル61は、コネクタ10が基板から離脱することを防止するだけでなく、アクチュエータ11の支持及び抜止部材としても機能する。これにより、コネクタ10に接続された平板状ケーブル71が引回され、各方向の外力を受けたときでも、コネクタ10が基板から離脱したり、アクチュエータ11がハウジング31から離脱したり、アクチュエータ11が姿勢変化したりすることがなく、平板状ケーブル71の接続が確実に維持される。
さらに、前記軸受溝62aは、ハウジング31の側部36に形成された位置決め突起36aと協働して、第1軸部17aを位置決めする。これにより、アクチュエータ11は、ハウジング31から離脱することなく、姿勢変化することができる。
さらに、第1端子41のテール部42はハウジング31の挿入口33側端に位置し、第2端子51のテール部52はハウジング31の反挿入口33側端に位置する。これにより、隣接する第1端子41と第2端子51とのピッチが狭い場合であっても、テール部42に対応して基板の面上に形成される接続パッド同士の間隔、及び、テール部52に対応して基板の面上に形成される接続パッド同士の間隔を広くすることができる。そのため、接続パッドを容易に製作することができるとともに、はんだ付等によるテール部42及びテール部52の接続パッドへの接続も容易に、隣接する接続パッド間で短絡が生じることなく、確実に行うことができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの正面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの側面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの背面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの断面図であり図2におけるA−A矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの断面図であり図2におけるB−B矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが開位置にあるときの断面図であり図4におけるC−C矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの第1端子の側面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの第2端子の側面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの正面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの断面図であり図11におけるD−D矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタのアクチュエータが閉位置にあるときの断面図であり図11におけるE−E矢視断面図である。 従来のケーブル用コネクタの要部を示す断面図である。
符号の説明
10 コネクタ
11、303 アクチュエータ
12 端子収容孔
15、62 本体部
17a 第1軸部
17b 第2軸部
31、301 ハウジング
32、307 下部
33 挿入口
34a 第1端子受入溝
34b 第2端子受入溝
35、306 上部
36 側部
36a 位置決め突起
36b ネイル収容凹部
41 第1端子
42、52 テール部
42a、43d、52a、53d、64c 突起
43、53 下腕部
43a、53a ケーブル支持部
43b、53b 軸受部
43c 後端突出部
44、54 上腕部
44a、54a コンタクト部
44b、54b 作動レバー部
45、55 連結部
46、56 接続範囲部
51 第2端子
53c 先端突出部
61 ネイル
62a 軸受溝
63 上側ビーム部
64 下側ビーム部
64a 先端部
64b 接続部
65 上側突出部
66 下側突出部
71、305 平板状ケーブル
302 端子
304 基板
308 連結ばね部
309 回転軸

Claims (10)

  1. (a)平板状ケーブル(71)を挿入する挿入口(33)を備えるハウジング(31)と、
    (b)該ハウジング(31)に装填され、前記平板状ケーブル(71)の導電線と電気的に接続する端子(41、51)と、
    (c)前記平板状ケーブル(71)を挿入可能な第1位置と挿入された平板状ケーブル(71)の導電線及び端子(41、51)を電気的に接続させる第2位置との間を姿勢変化可能にハウジング(31)に取付けられるアクチュエータ(11)とを有するケーブル用コネクタ(10)であって、
    (d)前記端子(41、51)は、前記平板状ケーブル(71)の挿入方向に延在する第1腕部(43、53)及び第2腕部(44、54)、並びに、前記第1腕部(43、53)と第2腕部(44、54)とを連結する細長い帯状の連結部(45、55)を備え、
    (e)前記第1腕部(43、53)又は第2腕部(44、54)における前記連結部(45、55)との接続点を含む所定範囲(46、56)及び連結部(45、55)がその周囲の部分よりも幅狭に形成されていることを特徴とするケーブル用コネクタ(10)。
  2. 前記連結部(45、55)の長さと所定範囲(46、56)の長さとがほぼ等しい請求項1に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  3. 前記連結部(45、55)が、前記所定範囲(46、56)の長手方向の中心に接続される請求項2に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  4. 前記連結部(45、55)は、その長手方向の軸線が前記所定範囲(46、56)の長手方向の軸線に対して傾斜する請求項1に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  5. 前記アクチュエータ(11)が第1位置と第2位置との間で姿勢変化すると、前記第1腕部(43、53)と第2腕部(44、54)との相対的角度が変化する請求項1に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  6. 前記第1腕部(43、53)と第2腕部(44、54)との相対的角度は、前記連結部(45、55)及び所定範囲(46、56)が弾性的に変形することによって変化する請求項5に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  7. (a)前記第2腕部(44、54)は、前記連結部(45、55)との接続点より挿入口(33)側に配設され、前記導電線と接触するコンタクト部(44a、54a)、及び、前記連結部(45、55)との接続点より反挿入口(33)側に配設され、前記アクチュエータ(11)からの力を受ける作動レバー部(44b、54b)を備え、
    (b)前記アクチュエータ(11)が第1位置から第2位置に姿勢変化すると、前記作動レバー部(44b、54b)が前記第1腕部(43、53)から離間する方向に移動させられ、前記コンタクト部(44a、54a)が前記第1腕部(43、53)に接近する方向に移動させられ傾斜する請求項5に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  8. (a)前記ハウジング(31)に装填され、基板に固定されるコネクタ取付用補助金具(61)を更に有し、
    (b)該コネクタ取付用補助金具(61)は、前記アクチュエータ(11)の両側方に位置する軸部(17a)を回転可能に収容する軸受溝(62a)を備える請求項1に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  9. 前記軸受溝(62a)は、ハウジング(31)の側部(36)に形成された位置決め突起(36a)と協働して、前記軸部(17a)を位置決めする請求項8に記載のケーブル用コネクタ(10)。
  10. 前記端子(41、51)は、基板用接続部(42)がハウジング(31)の挿入口(33)側端に位置する第1端子(41)、及び、基板用接続部(52)がハウジング(31)の反挿入口(33)側端に位置する第2端子(51)を含む請求項1に記載のケーブル用コネクタ(10)。
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