JP2007262643A - 塗工紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、原紙の少なくとも片面に、顔料と接着剤を主成分とする塗工層を2層以上設けた塗工紙において、原紙と接する下塗り塗工層中に、全顔料100質量部当り、下記の条件(1)及び(2)を満足する扁平顔料を50質量部以上含有し、かつ前記塗工紙は、そのCD方向のクラーク剛さが14cm以上、その表面の白紙光沢度が45%以上であることを特徴とする塗工紙を提供する:
(1)沈降方式により測定した平均粒子径:0.2〜5.0μm
(2)アスペクト比(長径/厚み):25〜120。
【選択図】なし
Description
(1)沈降方式により測定した平均粒子径:0.2〜5.0μm
(2)アスペクト比(長径/厚み):25〜120
前記扁平顔料は、エンジニアードカオリンであることが好ましい。また前記塗工紙の透気度が7000秒以下であることが好ましい。さらに前記下塗り塗工層の接着剤成分が、下塗り塗工層に含まれる顔料成分100質量部当たり5〜30質量部であることが好ましい。
前記原紙の繊維配向比は1.00〜1.50であることが好ましく、更に塗工紙の表面から測定した繊維配向比が1.00〜1.50であることが好ましい。また、前記塗工紙の坪量は35〜80g/m2であることが好ましい。さらに、前記下塗り塗工層上の上塗り塗工層中に、粒径500nm以下の微細粒子が0.5g/m2以上含有されていることが好ましい。好ましくは、前記下塗り塗工層中に平均粒子径1〜50μmの球状粒子を含有させる。
[下塗り塗被液の調製]
分散剤としてポリアクリル酸ナトリウムを、分散するエンジニアードカオリン100部に対して0.1部添加した水溶液に、扁平顔料としてエンジニアードカオリン(商品名:Contour1500、平均粒子径0.46μm、アスペクト比 59 イメリス社製)100部を添加し、コーレス分散機で分散し、顔料スラリーを調製した。このスラリーに、顔料100部に対して、酸化澱粉(商品名:エースA、王子コーンスターチ社製)4.0部、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:2531−H、JSR社製)10部(いずれも固形分換算)、助剤として消泡剤及び染料を添加し、最終的に固形分濃度50%の塗被液を調製した。
顔料として、スラリー状のプラスチックピグメント(商品名:POT7099:粒子径 60nm、日本ゼオン製)100部に、酸化澱粉(商品名:王子エースA、王子コーンスターチ社製)2部、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:2531−H、JSR社製)5部(いずれも固形分換算)、さらに、助剤として消泡剤及び染料を添加し、最終的には固形分濃度が40%の塗被液を調製した。
インレットからの原料吐出速度/ワイヤー速度の比(以下、J/Wと称す。)の調整によって繊維配向比が1.30、密度が0.75g/cm3である上質原紙(坪量50g/m2)を抄紙した。この原紙の両面に、前記下塗り塗被液を片面当たりの乾燥重量が5g/m2となるようにブレードコーターを使用して塗工し、これを乾燥して下塗り塗工層を設けた。次いで、各下塗り塗工層上に前記上塗り塗被液を片面当たりの乾燥重量が2g/m2となるようにブレードコーターを使用して塗工し、これを乾燥して上塗り塗工層を設けた。このようにして得られた塗工紙を、温度35℃、線圧80KN/mでスーパーカレンダに通紙して、緊度1.00g/cm3の塗工紙を得た。
実施例1で使用した原紙の坪量を46g/m2とし、下塗り塗被液の塗工量を7g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1で使用した原紙の坪量を54g/m2とし、下塗り塗被液の塗工量を3g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1で使用した原紙の繊維配向比をJ/Wの調整により1.50に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1で使用した上塗りの顔料をカオリン(商品名:カオグロス 0.4μm ヒューバー社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1で、上塗り塗工層の顔料に、粒子径60nmのプラスチックピグメント(商品名:POT7099:日本ゼオン製)の代わりに、粒子径250nmのバインダーピグメント(商品名:S2577A:JSR製)を使用した以外は実施例1と同様にして塗工紙を得た。
上塗り塗工層の塗工量を0.5g/m2にし、原紙の坪量を53g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1において、原紙の坪量を48g/m2、上塗り塗工層の塗工量を3.0g/m2、下塗りの顔料をエンジニアードカオリン(商品名:Contour Xtreme、平均粒子径0.26μm、アスペクト比 33 イメリス社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1で使用したエンジニアードカオリン(商品名:Contour1500、平均粒子径0.46μm、アスペクト比 59 イメリス社製)90部と球状粒子(粒子径10μm軽質炭酸カルシウム、米庄石灰工業製)を10部に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1の下塗り塗被液の顔料成分を、デラミカオリン(商品名:CapimNP:平均粒子径0.75μm: アスペクト比 20、イメリス社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1の下塗り塗被液の顔料成分を、カオリン(商品名:Capim DG:平均粒子径0.6μm:アスペクト比 11、イメリス社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1の上塗り塗被液の顔料成分を粒子径60nmのプラスチックピグメント(商品名:POT7099)の代わりに、粒子径1μmのプラスチックピグメント(商品名:AE851)に変更した以外は実施例1と同様にして塗工紙を得た。
実施例1〜9及び比較例1〜3で得た各塗工紙の品質を、下記の項目で評価した。評価は、特に記載ない限り、23℃、50RH%の環境下で行った。結果を表1〜表3に示す。
米国 マイクロメリテックス社製のセディグラフ5100を使用して、顔料の粒度分布を測定し、50累積質量%に該当する平均粒子径を求めた。なお、測定に供した顔料分散液は、分散剤(ポリアクリル酸ナトリウム)を対顔料0.05%添加して調製した顔料スラリーを、燐酸塩系分散剤(ナンカリン)の0.1%水溶液で、顔料固形分濃度が5%になるように希釈して得た。
電子顕微鏡で15000倍に拡大して、アスペクト比の測定と形状の観察を行った。
カレンダ処理後の塗工紙および原紙の緊度は、ISO 534:1988の規定に従って測定した。
TAPPI試験法:T 480 om−92に準じて、光沢度を入射角と受光角が75度の条件で測定した。測定器:商品名GLOSS METER MODEL GM−26D(村上色彩研究所社製)を用いた。
王研式透気度測定器によって測定した。
TAPPI T451に従って、用紙の横手方向(CD)の剛さをクラーク測定器によって測定した。
繊維配向性測定装置として、超音波伝播速度測定装置(装置形式名SST:ソニックシートテスター、野村商事社製)を用いて測定した。
電子顕微鏡で100倍に拡大して、塗工層表面の凸部の計測を行ない、1平方mm当たりの個数で換算した。
三菱製平版印刷機(型式:ダイヤ4E4型)により、印刷インキ(商品名:Values−G 墨 Sタイプ、大日本インキ化学工業社製)を用いて、印刷速度:8000枚/時間で印刷した。
優:ブランケットへの貼り付き発生0回。実用上問題なく、優れている。
良:ブランケットへの貼り付き発生1〜3回。実用上問題ない。
可:ブランケットへの貼り付き発生4回〜10回。実用上問題ある。
不可:ブランケットへの貼り付き発生11回以上。実用上問題あり、著しく劣っている。
印刷後 1時間後に印刷面に上質紙をあててインキの転写を下記の評価基準で評価した。
優:インキ転写が観られない。実用上問題なく、優れている。
良:インキ転写がやや観られる。実用上問題ない。
可:インキ転写が頻繁に観られる。実用上問題ある。
不可:インキ転写が著しく観られた。実用上問題あり、著しく劣っている。
優:皺の発生なく、優れている。
良:皺の発生が若干観られるが、実用上問題ない。
可:皺の発生が観られ、実用上問題ある。
不可:皺の発生が著しく観られ、実用上問題あり。
Claims (9)
- 原紙の少なくとも片面に、顔料と接着剤を主成分とする塗工層を2層以上設けた塗工紙において、原紙と接する下塗り塗工層中に、全顔料100質量部当り、下記の条件(1)及び(2)を満足する扁平顔料を50質量部以上含有し、かつ前記塗工紙は、そのCD方向のクラーク剛さが14cm以上、その表面の白紙光沢度が45%以上であることを特徴とする塗工紙:
(1)沈降方式により測定した平均粒子径:0.2〜5.0μm
(2)アスペクト比(長径/厚み):25〜120。 - 前記扁平顔料が、エンジニアードカオリンである請求項1に記載の塗工紙。
- 前記塗工紙の透気度が7000秒以下である請求項1又は2記載の塗工紙。
- 前記下塗り塗工層の接着剤成分が、下塗り塗工層に含まれる顔料成分100質量部当たり5〜30質量部である請求項1〜3のいずれか1項記載の塗工紙。
- 前記原紙の繊維配向比が1.00〜1.50である請求項1〜4のいずれか1項記載の塗工紙。
- 前記塗工紙の表面から測定した繊維配向比が1.00〜1.50である請求項1〜5のいずれか1項記載の塗工紙。
- 前記塗工紙の坪量が35〜80g/m2である請求項1〜6のいずれか1項に記載の塗工紙。
- 前記下塗り塗工層上の上塗り塗工層中に、粒径500nm以下の微細粒子が0.5g/m2以上含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の塗工紙。
- 前記下塗り塗工層中に平均粒子径1〜50μmの球状粒子を含有する請求項1〜8のいずれか1項記載の塗工紙。
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