JP2007261843A - 炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007261843A
JP2007261843A JP2006087076A JP2006087076A JP2007261843A JP 2007261843 A JP2007261843 A JP 2007261843A JP 2006087076 A JP2006087076 A JP 2006087076A JP 2006087076 A JP2006087076 A JP 2006087076A JP 2007261843 A JP2007261843 A JP 2007261843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melt
sic
single crystal
growth
seed crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006087076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4645499B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Kusunoki
一彦 楠
Kazuto Kamei
一人 亀井
Masanari Yashiro
将斉 矢代
Akihiro Yanai
昭博 八内
Mitsuhiro Hasebe
光弘 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2006087076A priority Critical patent/JP4645499B2/ja
Publication of JP2007261843A publication Critical patent/JP2007261843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4645499B2 publication Critical patent/JP4645499B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B17/00Single-crystal growth onto a seed which remains in the melt during growth, e.g. Nacken-Kyropoulos method
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
    • C30B29/36Carbides

Abstract

【課題】良質なSiC単結晶を高い成長速度で製造する。
【解決手段】SiC成長用の種結晶基板4を融液6に接触させ、少なくとも前記種結晶基板周辺において前記融液の過冷却により融液に溶解しているSiCを過飽和状態とすることによって前記種結晶基板上にSiC単結晶を成長させる液相成長法において、前記融液が(1)SiとCとV、または(2)SiとCとVとTiを含む。融液中のVの量は、SiとVの原子比を[V]/[Si]+[V]なる式で表して、0.1≦[V]/[Si]+[V]≦0.45を満たし、融液がさらにTiを含む場合のTiの量は、SiとTiの原子比を[Ti]/[Si]+[Ti]なる式で表して、0.1≦[Ti]/[Si]+[Ti]≦0.25を満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に光デバイスおよび電子デバイスの材料として好適な炭化珪素の良質な単結晶の製造方法に関し、特に液相成長法により炭化珪素単結晶を高い成長速度で製造することのできる炭化珪素単結晶の製造方法に関する。
炭化珪素(SiC)は、熱的および化学的に安定な化合物半導体の1種であって、シリコン(Si)に比べ、バンドギャップが約3倍、絶縁破壊電圧が約10倍、電子飽和速度が約2倍、熱伝導率が約3倍大きいという物性的特徴を有する。このような優れた特徴から、炭化珪素はSiデバイスの物性的な限界を打破するパワーデバイスや、高温動作する耐環境デバイスといった電子デバイス材料としての応用が期待されている。
一方、光デバイスにおいては、短波長化を目指した窒化物系材料(GaN,AlN)の開発が行われている。炭化珪素は窒化物系材料に対する格子不整合が他の化合物半導体材料に比べて格段に小さいので、窒化物系材料のエピタキシャル成長用の基板材料としても注目されている。
しかし、SiCは結晶多形(ポリタイプ)を呈する物質として有名である。結晶多形とは、化学量論的には同じ組成でありながら原子の積層様式がC軸方向にのみ異なる多くの結晶構造を取りうる現象である。SiCの代表的な結晶多形としては、6H型(6分子を1周期とする六方晶系)4H型(4分子を1周期とする六方晶系)3C型(3分子を1周期とする立方晶系)、15R型(15分子を1周期とする菱面晶系)などがある。ある一定の温度でSiC単結晶を成長させた場合にも2種類以上の結晶多形が発生することがあるが、結晶多形の混在はデバイスへの応用上好ましくない。
炭化珪素を電子または光デバイスに応用するには、結晶多形が単一で、欠陥が皆無または非常に少ないという意味で良質の、バルク(自立)形態または薄膜形態のSiC単結晶が必要となる。
従来より知られている炭化珪素の製造方法として、気相成長法に属する昇華再結晶化法および化学気相成長(CVD法)と、液相成長法、とが挙げられる。
昇華再結晶化法は、原料の炭化珪素粉末を2200〜2500℃の高温で昇華させ、低温部に配置した炭化珪素単結晶からなる種結晶基板上に炭化珪素単結晶を再結晶化させる方法である。昇華再結晶化法では、バルク結晶が得られやすいことから、現在、SiC単結晶ウエハーの工業的な生産は昇華再結晶化法で行われている。しかし、昇華法で成長させたSiC単結晶は、マイクロパイプ欠陥と呼ばれる中空貫通欠陥やらせん転位、積層欠陥、などの結晶欠陥を含んでおり、結晶の品質に問題がある。
CVD法は、原料としてシラン系ガスと炭化水素系ガスとを用い、シリコンまたは炭化珪素単結晶からなる基板上に炭化珪素単結晶をエピタキシャル成長させる方法である。CVD法は、成長速度が比較的遅いことから、主として薄膜の炭化珪素結晶の成長に利用されている。薄膜の炭化珪素単結晶は基板の影響を受けるが、主に昇華再結晶化法で作製される基板が上記のように品質に問題があるため、薄膜の高品質化には制約がある。
液相成長法は、シリコンまたはシリコン含有合金融液中に炭素を溶解させ、種結晶基板を融液に浸漬し、少なくとも種結晶基板の周囲に融液の過冷却によるSiC濃度の過飽和状態を創出し、種結晶基板上に炭化珪素単結晶を成長させる方法である。融液は、Siを溶媒とするSiCの溶液である。
液相成長法には、融液に種結晶基板近傍の融液温度が他の部分よりも低温になるような温度勾配を設ける、いわゆる温度差法(種結晶基板の近傍の融液だけが過飽和となる)と、種結晶基板を浸漬した融液全体を冷却してSiCの過飽和溶液とする、いわゆる冷却法とがある。他に、溶媒を蒸発させて溶液を過飽和にする蒸発法もある。冷却法や蒸発法はバッチ式であるため、薄膜の単結晶を得る方法として好ましく、バルク単結晶を得るには連続成長とすることができる温度差法が好ましい。
液相成長法では、熱的平衡状態に近い状態で結晶成長が起こるため、気相成長に比べて格段に結晶性の良好な(SiCの異なるポリタイプの混入がない)結晶が得ることができることが知られている。従って、液相成長法によれば、昇華再結晶化法に比べて良質のSiC単結晶を製造することができる。しかし、融液への炭素の溶解度が低く、従って、融液中のSiC濃度が低いため、SiC単結晶の成長速度が遅いことが、液相成長法の実用化を阻む問題点となっていた。
下記特許文献1には、少なくとも1種の遷移金属元素とSiとCとを含む原料を加熱溶融して融液とし、この融液を冷却することによりSiC単結晶を析出成長させることが開示されている。この場合には、Siと遷移金属との合金がSiCの溶媒となる。しかし、この方法は、SiC単結晶の液相成長の原理を記述しているにすぎず、SiC単結晶の液相成長それ自体は下記非特許文献1などにあるような公知技術をそのまま利用している。
今日のSiC単結晶の液相成長における技術課題は、Si−C−M(Mは添加金属)の3元系状態図がほとんど知られていないため、SiC結晶成長に最適な融液組成を絞り込むことすらできないことである。特許文献1では、具体的に開示されている融液組成は、遷移金属がMo、Cr、Coの場合ついてそれぞれ1つずつの組成にすぎない。
本発明者等は先に、SiとCとTiまたはMnとを含む三元系の融液を用いる液相成長法により、SiCのバルク単結晶を得ることに成功した(下記特許文献2)。Siとの合金元素としてTi又はMnを選択し、かつその最適組成範囲を絞り込むことにより、Siのみを溶媒とする場合に比べて、数倍高い成長速度を実現できた。これはTi又はMnとのSi合金からなる溶媒の炭素溶解度が、Siに比べて極めて大きいためと考えられる。しかし、Si−Mnの場合は、Mnの平衡蒸気圧が高いため、成長温度を高くしすぎると融液の蒸発が激しくなるという問題があった。
SiC単結晶の量産化を実現するには、上記従来技術より更に高速成長を可能とする、即ち、炭素溶解度のより高い、溶媒系の探索が求められている。
特開2000−264790号公報 特開2004−2173号公報 J. Crystal Growth 27 (1974) p. 320-324
良質なSiC単結晶を成長させることができる液相成長法によるSiC単結晶の量産化を実現するには、高速成長を可能とするように、溶媒なるSi合金について、炭素溶解度がこれまでより大きな合金の選定が求められている。本発明は、そのような合金を見出すことにより、液相成長法による良質なSiC単結晶の量産化を実現することを目指したものである。
本発明によれば、Si合金の合金元素としてVまたはVとTiを使用し、その量を特定範囲に設定することにより、上記課題を解決することができる。
本発明は、SiとCとVまたはSiとCとVとTiとを含む融液に、SiC成長用の種結晶基板を接触させ、少なくとも前記種結晶基板周辺において前記融液の過冷却により融液に溶解しているSiCを過飽和状態とすることによって、前記種結晶基板上にSiC単結晶を成長させる、SiC単結晶の製造方法である。融液の合金元素(V又はVとTi)の量は次の通りである。
融液がSiとCとVを含む場合、Vの量は、SiとVの原子比を[V]/([Si]+[V])なる式で表して、次式を満たす:
0.1≦[V]/([Si]+[V])≦0.45。
融液がSiとCとVとTiを含む場合、SiとTiおよびSiとVの原子比をそれぞれ[Ti]/([Si]+[Ti])および[V]/([Si]+[V])なる式で表して次式を満たす:
0.1≦[Ti]/([Si]+[Ti])≦0.25、かつ
0.1≦[V]/([Si]+[V])≦0.45。
言うまでもないが、上の式において[Si]、[V]、および[Ti]は、それぞれ融液中のその原子のat%での濃度(=モル濃度)を意味する。SiはSiC単結晶の成長に伴って消費されるが、その消費量は融液中のSiに比べてごくわずかであり、無視しうる量である。従って、融液中のSiとVまたはSiとVとTiの各金属の量は、融液形成時における各金属の添加量に等しい。
本発明は、SiCを液相から成長させる液相成長法によるSiC単結晶の製造方法に関する。本発明で用いる融液はSiとCとV、またはSiとCとTiとV、を含有し、固相のSiCと熱力学的に平衡状態となり得るSiC溶液である。
一般に、理論的かつ実験的に信頼できる多元系融液の平衡状態図はほとんど知られておらず、添加する遷移金属元素およびその量を選定するには、高度な知識を必要とする多元系平衡状態図計算をまず行う必要がある。
また、平衡状態図は平衡状態での種々の相の出現消滅挙動を示すのみである。液相成長法では、過飽和溶液からの結晶成長という平衡状態からのズレを利用する。そのため、仮に平衡状態図から最適の融液組成が推定できても、実際の単結晶成長では、平衡状態図から予測しえないさまざまな事態が生じ、安定してSiC単結晶が得られるとは限らない。例えば、成長のための冷却中や温度勾配下で、種々の副次的な生成物を生じて、均一な単結晶が得られなかったり、種結晶基板が溶解したり、或いは融液が坩堝と反応し、坩堝を損傷するなどの可能性がある。そのため、最適な単結晶成長条件を知るには、融液組成や他の結晶成長条件を種々に変化させた実際の成長実験を行って、いかなる現象が生じるかを子細に検討する必要がある。
つまり、液相成長法によるSiC単結晶の製造においては、従来技術からの知見はほとんど参考にならない。Si溶媒への添加元素としてVまたはVとTiを使用することにより、液相成長法で高品質SiC単結晶を高い成長速度で安定して製造することは従来技術からは容易に導き出されるものではない。
本発明者等は、Si−C−M3元系状態図を、熱力学的考察により計算で求め、溶液組成の絞り込みを行うとともに、種々の溶媒組成でのSiC結晶成長実験を行った。その結果、MとしてVを選択すると、V含有量が特定の範囲内では、MがTiである場合より融液のC溶解度が著しく高くなり、SiC単結晶の成長速度を著しく高めることができること、およびSi−C−Ti3元系にVを添加すると、融液中のC溶解度、従って、SiC成長速度は、MがVまたはTiである場合よりさらに著しく高くなることを見出し、本発明に至った。
本発明において、「少なくとも前記種結晶基板周辺において前記融液の過冷却により融液に溶解しているSiCを過飽和状態とする」手段は、特に制限されず、液相成長法において一般に利用可能な任意の手段を採用することができる。前述したように、そのような手段として下記が挙げられる。
(1)融液全体を実質的に一様に徐冷して過冷却状態(すなわち過飽和状態)とする冷却法(徐冷法)、
(2)融液に温度勾配を設けて、種結晶基板の周辺が低温部になるようにして、この部分だけを溶液の過冷却状態とする温度差法(温度勾配法)
(3)溶媒を蒸発させて全体を過飽和状態とする蒸発法。
冷却法では、融液の冷却をその融液の固相線温度より高い温度で終了した後、融液の加熱と冷却を繰り返すことにより過冷却を繰り返し行って、種結晶基板上へのSiC単結晶の成長を続けることにより、バルクの単結晶を得ることも可能である。しかし、加熱と冷却の繰り返しは熱エネルギーの消費量が多いので、バルク単結晶の成長は温度差法で行う方が有利である。冷却法は固相線よりも高い温度までの冷却を1回だけで終了して、バッチ方式でエピタキシャル成長薄膜を得るのに適している。蒸発法も冷却法と同様に、薄膜単結晶成長に適している。
温度差法は、連続的に結晶成長が行われるため、バルク単結晶を得るのに適した方法であるが、温度差法でも成長時間を短時間にすることでエピタキシャル薄膜を得ることは可能である。温度差法における融液の温度勾配は、融液の上下方向、水平方向のいずれに形成してもよく、その両方を組み合わせることも可能である。上下方向の温度勾配は通常は、種結晶基板が浸漬される融液上部を低温部、下部を高温部にする。水平方向の温度勾配は、融液の液面近傍において、種結晶基板が浸漬させる中央部を低温部とし、坩堝壁面近傍を高温部にするのが普通である。
本発明によれば、SiCの溶媒となるSi−VまたはSi−V−Ti合金系が、炭素溶解度が大きく、かつ固相のSiCと熱力学的に平衡状態となり得るSiC溶液を形成できるものであるため、副次的な生成物を生じずに、高い成長速度で、均一にSiC単結晶を安定して液相から成長させることができる。従って、本発明の方法は、電子および光デバイスにおいて求められている良質なSiCバルクおよび薄膜単結晶の効率的な製造を可能にし、その量産化を実現可能にするものである。
本発明に従ってSiC単結晶を製造するには、まず、SiとVとC、またはSiとTiとVとCとを含有する融液を調製する。この融液は、溶媒であるSi−VまたはSi−V−Ti合金系にSiCが溶解しているSiC溶液である。融液から単結晶を成長させるには、SiC濃度(溶解したC濃度)は飽和濃度か、それに近い濃度にする必要がある。
この融液は、例えば、黒鉛坩堝に所定の割合でSiとV、またはSiとTiとV、を装入し、坩堝を加熱して融液状態にし、加熱を続けて、黒鉛坩堝からCを溶解させることにより調製することができる。すなわち、黒鉛坩堝のような炭素質坩堝からCを供給する方法である。この方法は、SiC析出の核となり得る未溶解のCが融液中に残留するおそれが無い点で望ましい。但し、坩堝が消耗するので、その交換頻度が高くなる。
別のCの供給方法として、炭化水素ガスを所定組成のSi−VまたはSi−V−Ti合金の融液に吹き込んで融液中にCを溶解させる気相経由の方法、さらには固相のC源を融液に投入し、溶解させる方法も可能である。この場合には、非消耗性の坩堝を使用することができる。固体の炭素源としては、黒鉛のブロックや棒、顆粒、粉体の他に、黒鉛以外の非晶質の炭素原料、さらにはSiCや添加元素(V、Ti)の炭化物等も利用できる。
もちろん、これらの2以上の方法を組み合わせてCを供給することも可能である。
加熱温度は、坩堝に装入したSiとV、またはSiとTiとV、の合金の液相温度以上であれば良い。加熱は、融液中のSiC濃度が飽和濃度またはそれに近い濃度になるまで、黒鉛坩堝または添加炭素源からCが融液中に溶解するように行う。固体の炭素源、特に粉末や顆粒の炭素源を坩堝に添加した場合は、それらが未溶解で融液中に残留すると、そこにSiCが析出して、SiC単結晶の成長速度を低下させ、あるいは結晶品質を低下させることがあるので、添加した炭素源が完全に溶解するように加熱を続けることが好ましい。融液の加熱時間は、一般に1時間から10時間程度の範囲である。
融液の組成は、
SiとCとVの場合、SiとVの原子比を[V]/([Si]+[V])なる式で表して、
0.1≦[V]/([Si]+[V])≦0.4であり、
SiとCとVとTiの場合、SiとTiおよびSiとVの原子比を、それぞれ[Ti]/([Si]+[Ti])および[V]/([Si]+[V])で表して、
0.1≦[Ti]/([Si]+[Ti])≦0.25、かつ
0.1≦[V]/([Si]+[V])≦0.45である。
上記範囲よりもVまたはTiの量が少ないと、融液中のC濃度が(従ってSiC濃度)が低下し、SiC結晶成長速度が低下する。また、上記範囲よりVまたはTiの量が多くなると、VやTiの炭化物が初晶として晶出するため、安定したSiC結晶の成長に支障が生じる。
上記原子比の好ましい範囲は次の通りである;
0.2≦[V]/([Si]+[V])≦0.4
0.15≦[Ti]/([Si]+[Ti])≦0.2。
坩堝は、炭素を坩堝の溶解により供給する場合には、黒鉛坩堝に代表される炭素質坩堝を使用する。添加した炭素源から炭素を供給する場合には、SiCの成長温度域で安定な坩堝材料、例えば、Ta、W、Moなどの高融点金属からなる坩堝や、黒鉛坩堝を適当な耐火材料、例えば上記高融点金属またはセラミックスで内張りした坩堝を使用することができる。所望の融液組成を実現できるならば、コールドクルーシブルやレビテーション法など、坩堝を使用しない方法も適用可能である。
SiCが飽和濃度またはその近くまで溶解した融液(SiC溶液)が得られたら、その融液にSiC単結晶の基板を浸漬し、少なくとも種結晶基板近傍の融液を過冷却によりSiCの過飽和状態にすることによって、SiC単結晶を種結晶基板上に成長させる。
種結晶基板は、昇華再結晶化法で得られたSiC単結晶の他に、CVD法などの気相成長で得られたSiC単結晶でも、溶液成長法で得られたSiC単結晶でもよい。種結晶基板の結晶構造は、成長させたいSiC単結晶の結晶構造と同じものを使用するのが一般的である。種結晶基板はSiC単結晶に限られるものではない。その上でSiCがヘテロエピタキシャル成長することができ、融液中で安定し存在し得る、結晶構造が同じ異種の基板、例えば、シリコン基板を種結晶基板として使用することも可能である。
種結晶基板は通常は、回転可能なシード軸先端の種結晶基板支持治具に取り付けて融液に浸漬する。結晶成長を均一にするために、シード軸に加えて坩堝軸も回転させることが好ましい。この際の回転は定常回転であっても、加減速回転であっても良い。また、シード軸と坩堝軸の回転方向は互いに同方向でも、逆方向でもよい。種結晶基板の浸漬位置は、温度差法では融液の自由表面(液表面)すれすれとするのが普通である。融液全体を過飽和とする冷却法や蒸発法では、種結晶基板の浸漬位置は任意である。
SiCの過飽和状態を得る方法としては、前述したように、溶液を蒸発させて過飽和状態とする蒸発法、飽和濃度のSiC溶液に種結晶基板を浸漬後、徐冷によって過飽和状態とする冷却法、温度勾配を有するSiC溶液中に種結晶基板を浸漬し、低温部でSiC結晶を晶出させる温度差法などが可能である。
蒸発法は、加熱温度が高くなり、発生した蒸気の処理も煩雑になるので、量産には冷却法または温度差法が適している。結晶成長時の温度(冷却法では冷却終了時の温度、温度差法では結晶成長が起こる低温部の種結晶基板近傍の温度)は、その融液組成の液相線温度よりもやや低い温度とすることが好ましい。
温度差法の場合、上下方向の温度勾配は、坩堝周囲に配した加熱手段の制御により達成できるが、場合により低温部となる種結晶基板が浸漬される部分の周囲に冷却手段を配置しても良い。水平方向の温度勾配については、加熱された坩堝からの伝熱により融液を加熱すると、融液の液面からは抜熱が起こるため、坩堝壁面に接する融液の周辺部の方が、融液中央部に比べて高温になる温度勾配が自然に形成される。したがって融液中央部の液面近傍に浸漬すれば、その近傍が低温部になる。種結晶基板を取り付けたシード軸を水冷すると、この水平方向の温度勾配はさらに大きくなるので、結晶成長速度が増大する。
温度差法における温度勾配は、5〜100℃/cmの範囲が好ましい。5℃/cm未満では融液内の溶質であるSiCの輸送の駆動力が小さく、SiCの成長速度は小さくなる。温度勾配が、100℃/cmを越えると、種結晶基板近傍で自然核発生によるSiC結晶が生じて、種結晶基板上への均一な溶質供給を阻害する。この結果、均一層成長した結晶が得られなくなる。冷却法の場合の冷却速度は1〜6℃/minとすることが好ましい。
上述したように、本発明の方法は、SiC単結晶薄膜とバルク結晶のいずれも製造可能である。蒸発法や冷却法でバルク結晶を得るには、結晶成長すなわち、C溶解と蒸発または冷却を繰り返せばよい。温度差法では、成長時間によって、薄膜単結晶とバルク単結晶を成長時間を変えることのみで作りわけることができる。ここで、炭化珪素バルク単結晶とは、厚さ200μm以上の炭化珪素単結晶であることを意味し、薄膜単結晶とはそれより小さい厚みのものを指す。
本実施例は、図1に示した結晶成長装置を用いた温度差法によるSiC単結晶の製造を例示する。図1に示した結晶成長装置は、融液6を収容した黒鉛坩堝5を備え、この坩堝は水冷ステンレスチャンバー2内に配置されている。黒鉛坩堝5の外周は断熱材7により保温されており、さらにその外周に誘導加熱用の高周波コイル3が設けられている。結晶成長装置内の雰囲気は、ガス挿入口とガス排気口(図示せず)を利用して調整される。
図1の装置において、坩堝の底面は、中空状の坩堝軸8を通じて放射温度計9により測温されている。黒鉛坩堝と高周波コイルとの相対的な位置関係の制御により融液に温度勾配を形成される。本例では、常法に従って、融液の上部が低温部になるように温度勾配を形成した。低温部に浸漬される種結晶基板近傍の温度勾配は、成長実験とは別に予め融液内に熱電対を挿入して温度測定を行った。
黒鉛坩堝にSi:0.60−V:0.40([V]/[V+Si]=0.40)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように加熱し、合金原料を融解させた。この加熱を、生成した融液中に黒鉛坩堝からCが十分に溶解するまで2時間保持した。
その後、上記加熱を続けながら、黒鉛製の基板保持治具で保持したSiC種結晶基板[28mm×28mm 6H−SiC(0001)]を融液に浸漬した。保持治具と坩堝は、逆方向に、それぞれ10rpm、20rpmで加減速回転させた。加速・減速時間は5秒とした。種結晶基板浸漬後、5時間経過したところで基板保持治具を上昇させて種結晶基板を融液から引き上げた。坩堝を室温まで徐冷した後、種結晶基板を保持治具から回収した。種結晶基板上に新たに液相成長した炭化珪素単結晶の厚みを、結晶断面の光学顕微鏡観察から計測した。
本発明の効果を判定するため、Si−Cの液相成長法として古くから知られているSi−Cの2元系(溶媒はSi単独)からSiC単結晶を成長させる、いわゆるセルフフラックス法および、上記特許文献2に記載のSi−Ti−C3元系(溶媒はSi−Ti合金)を比較対象とした。Si−Ti−C3元系(後述する比較例4)に比べて、成長速度が同等(±30%未満)を○、30%以上増大する場合を◎、30%以上減少する場合または他結晶の析出によりSiC単結晶が得られなかった場合を×とした。
黒鉛坩堝に、Si:0.90−V:0.10([V]/[V+Si]=0.10)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
黒鉛坩堝に、Si:0.80−Ti:0.10−V:0.10([Ti]/[Ti+Si]=0.11、[V]/[V+Si]=0.11)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
黒鉛坩堝に、Si:0.70−Ti:0.23−V:0.07([Ti]/[Ti+Si]=0.24、[V]/[V+Si]=0.09)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
黒鉛坩堝に、Si:0.52−Ti:0.07−V:0.41([Ti]/[Ti+Si]=0.11、[V]/[V+Si]=0.44)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
黒鉛坩堝に、Si:0.48−Ti:0.15−V:0.37([Ti]/[Ti+Si]=0.23、[V]/[V+Si]=0.43)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
(比較例1)
黒鉛坩堝に、Si([V]/[V+Si]=0)を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
(比較例2)
黒鉛坩堝に、Si:0.95−V:0.05([V]/[V+Si]=0.05)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
(比較例3)
黒鉛坩堝に、Si:0.50−V:0.50([V]/[V+Si]=0.50)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
(比較例4)
黒鉛坩堝に、Si:0.8−Ti:0.2([Ti]/[Ti+Si]=0.20)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
(比較例5)
黒鉛坩堝に、Si:0.63−Ti:0.30−V:0.07([Ti]/[Ti+Si]=0.32、[V]/[V+Si]=0.10)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
(比較例6)
黒鉛坩堝に、Si:0.50−Ti:0.07−V:0.43([Ti]/[Ti+Si]=0.12、[V]/[V+Si]=0.48)となる組成の合金原料を装入し、種結晶基板近傍の温度が1700℃、温度勾配が20℃/cmになるように融解させた以外は、実施例1と同様にSiC単結晶を製造した。
以上の実施例と比較例について製造条件と結晶成長速度の測定結果を表1に示す。
Figure 2007261843
実施例1、2と比較例1、2、3とを対比すると、溶媒がSi−V合金であるS−V−C3元系融液の場合、SiへのVの添加量を適正化することによって、Si−C2元系融液(Si溶媒)に比べて、SiC成長速度が1桁大きな値となることが分かる。SiCが初晶で晶出し、かつ、融液中のC溶解が増大するためと考察される。Vの添加量が多すぎた比較例3では、VCが生成するため、SiCの安定成長は見込めない。
実施例3、4、5、6と比較例4、5、6とを対比すると、溶媒がS−V−Ti合金であるSi−V−Ti−C4元系融液の場合、Si−Ti溶媒へのVの添加量を適正化することによって、Si−Ti−C3元系融液(溶媒はSi−Ti合金、比較例4)に比べてSiC成長速度が増大することが分かる。実施例5、6に示すように、VとTiを融液に添加すると、Vのみを添加した実施例1、2や、Tiのみを添加した比較例4より成長速度が著しく高まり、VとTiの添加による相乗効果が認められた。しかし、VまたはTiの量が上限を超えると、比較例5、6に示すように、TiCまたはVCが生成して、SiCの安定成長が見込めなくなる。
以上に本発明を特定の実施形態および実施例により説明したが、これらはすべての点において例示にすぎず、制限的なものではないと解すべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびそれと均等な範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施例で使用した単結晶成長装置を示す略式断面図である。
符号の説明
1:シード軸、2:チャンバー、3:高周波コイル、4:種結晶基板、5:坩堝、6:融液、7:断熱材、8:坩堝軸

Claims (2)

  1. SiとCとVとを含み、SiとVの原子比が、[V]/([Si]+[V])なる式で表して、0.1≦[V]/([Si]+[V])≦0.45の関係を満たす融液に、SiC成長用の種結晶基板を接触させ、少なくとも前記種結晶基板周辺において前記融液の過冷却により融液に溶解しているSiCを過飽和状態とすることによって、前記種結晶基板上にSiC単結晶を成長させる、SiC単結晶の製造方法。
  2. 前記融液が更にTiを含み、SiとTiの原子比が、[Ti]/([Si]+[Ti])なる式で表して、0.1≦[Ti]/([Si]+[Ti])≦0.25の関係を満たす、請求項1記載のSiC単結晶の製造方法。
JP2006087076A 2006-03-28 2006-03-28 炭化珪素単結晶の製造方法 Active JP4645499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006087076A JP4645499B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 炭化珪素単結晶の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006087076A JP4645499B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 炭化珪素単結晶の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007261843A true JP2007261843A (ja) 2007-10-11
JP4645499B2 JP4645499B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=38635206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006087076A Active JP4645499B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 炭化珪素単結晶の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4645499B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010024392A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 住友金属工業株式会社 炭化珪素単結晶の製造方法
JP2010056064A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Korea Atomic Energy Research Inst セラミック材料の高周波誘導加熱装置及びこれを利用する非加圧焼結方法
WO2011040240A1 (ja) 2009-09-29 2011-04-07 富士電機ホールディングス株式会社 SiC単結晶およびその製造方法
JP2011098871A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Toyota Motor Corp 溶液法による単結晶の製造方法
KR101152857B1 (ko) 2008-01-15 2012-06-12 도요타 지도샤(주) 탄화규소 단결정의 성장방법
WO2014192573A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 新日鐵住金株式会社 SiC単結晶の製造装置及び当該製造装置を用いるSiC単結晶の製造方法
KR20160114101A (ko) 2014-02-12 2016-10-04 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 SiC 단결정의 제조 방법
JPWO2014189010A1 (ja) * 2013-05-20 2017-02-23 国立研究開発法人産業技術総合研究所 炭化珪素単結晶及びその製造方法
US11193217B2 (en) 2017-11-03 2021-12-07 Lg Chem, Ltd. Silicon-based molten composition and method for manufacturing silicon carbide single crystal using the same

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000264790A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Hitachi Ltd 炭化珪素単結晶の製造方法
JP2002356397A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 炭化珪素(SiC)単結晶の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000264790A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Hitachi Ltd 炭化珪素単結晶の製造方法
JP2002356397A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 炭化珪素(SiC)単結晶の製造方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101152857B1 (ko) 2008-01-15 2012-06-12 도요타 지도샤(주) 탄화규소 단결정의 성장방법
JP2010056064A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Korea Atomic Energy Research Inst セラミック材料の高周波誘導加熱装置及びこれを利用する非加圧焼結方法
US8388752B2 (en) 2008-08-29 2013-03-05 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method of manufacturing a silicon carbide single crystal
JP5304793B2 (ja) * 2008-08-29 2013-10-02 新日鐵住金株式会社 炭化珪素単結晶の製造方法
KR101310546B1 (ko) 2008-08-29 2013-09-23 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 탄화규소 단결정의 제조 방법
WO2010024392A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 住友金属工業株式会社 炭化珪素単結晶の製造方法
EP2484815A1 (en) * 2009-09-29 2012-08-08 Fuji Electric Holdings Co., Ltd. Sic single crystal and method for producing same
US9856582B2 (en) 2009-09-29 2018-01-02 Fuji Electric Co., Ltd. SiC single crystal and production method thereof
EP2484815A4 (en) * 2009-09-29 2013-04-17 Fuji Electric Co Ltd SIC-EINKRISTALL AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
KR20120091054A (ko) 2009-09-29 2012-08-17 후지 덴키 가부시키가이샤 SiC 단결정 및 그 제조 방법
WO2011040240A1 (ja) 2009-09-29 2011-04-07 富士電機ホールディングス株式会社 SiC単結晶およびその製造方法
JP2011098871A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Toyota Motor Corp 溶液法による単結晶の製造方法
JPWO2014189010A1 (ja) * 2013-05-20 2017-02-23 国立研究開発法人産業技術総合研究所 炭化珪素単結晶及びその製造方法
WO2014192573A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 新日鐵住金株式会社 SiC単結晶の製造装置及び当該製造装置を用いるSiC単結晶の製造方法
JP6062045B2 (ja) * 2013-05-31 2017-01-18 新日鐵住金株式会社 SiC単結晶の製造装置及び当該製造装置を用いるSiC単結晶の製造方法
JPWO2014192573A1 (ja) * 2013-05-31 2017-02-23 新日鐵住金株式会社 SiC単結晶の製造装置及び当該製造装置を用いるSiC単結晶の製造方法
US9896778B2 (en) 2013-05-31 2018-02-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for producing SiC single crystals and method of producing SiC single crystals using said production apparatus
KR20160114101A (ko) 2014-02-12 2016-10-04 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 SiC 단결정의 제조 방법
US9920449B2 (en) 2014-02-12 2018-03-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Production method of SiC single crystal
US11193217B2 (en) 2017-11-03 2021-12-07 Lg Chem, Ltd. Silicon-based molten composition and method for manufacturing silicon carbide single crystal using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4645499B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4645499B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
TWI657170B (zh) 碳化矽之結晶成長方法
JP4419937B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
JP2007261844A (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
JP4736401B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
JP5218348B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
WO2006025420A1 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
KR101085690B1 (ko) 탄화규소 단결정의 성장법
JP4561000B2 (ja) 炭化珪素(SiC)単結晶の製造方法
JP2008100890A (ja) SiC単結晶の製造方法
JP2004002173A (ja) 炭化珪素単結晶とその製造方法
JP4934958B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
WO2016039415A1 (ja) 炭化ケイ素の結晶の製造方法及び結晶製造装置
JP4475091B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
TWI809003B (zh) 碳化矽單晶之製造方法
JP6181534B2 (ja) 炭化珪素の結晶成長方法
WO2009090535A1 (en) Method for growing silicon carbide single crystal
JP6177676B2 (ja) 炭化珪素の結晶成長方法
JP6129064B2 (ja) 炭化珪素の結晶成長方法
JP6129065B2 (ja) 炭化珪素の結晶成長方法
JP4466293B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
JP6178227B2 (ja) 炭化珪素の結晶成長方法
JP6180910B2 (ja) 炭化珪素の結晶成長方法
WO2003087440A1 (fr) Monocristal de carbure de silicium et procede de fabrication correspondant
JP2008239371A (ja) 炭化珪素単結晶基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S801 Written request for registration of abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801

ABAN Cancellation of abandonment
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350