JP2007254346A - 油中水乳化剤形の皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温下で安定性に優れ、油中水剤形の化粧料に好適な皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】1)有機変性粘土鉱物と2)スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体とを皮膚外用剤に含有させる。該皮膚外用剤の剤形は油中水乳化剤形であって、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体がミクロエマルションの形態で含有されていることが好ましく、前記ミクロエマルションは、リン脂質によって形成されたミクロエマルションであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、低温下で安定性に優れる油中水剤形の化粧料に好適な皮膚外用剤に関する。
油中水乳化物は、連続相に油性成分が存するため、水中油乳化物に比して、閉塞効果による保湿性が高く、且つ、油性有効成分の経皮吸収性に優れる特性を有している。その反面、使用感としては、油ぽっく、重たい欠点を有する。この様な欠点を克服して、油中水乳化物の利点を生かす方法として、高内相の油中水乳化物を作る試みが種々為され、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトなどの有機変性粘土鉱物を用いた高内相の油中水乳化物製造技術が開発されてきている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)。しかしながら、この様な技術を用いても尚、シリコーンなどの非極性油を15〜30質量%含有する場合においては、0℃を下回る低温域で物理的な応力が加わった場合に、内包していた水相を遊離させる場合が存する問題点が存した。前記シリコーンは油中水乳化物の油っぽい使用時の感触を緩和するとともに、デカメチルペンタシクロシロキサンなどのシクロメチコン等、揮発性を有するものの場合においては、仕上がりの脂てかりを抑制する作用も有し、前記油中水乳化組成物における準必須成分と言えるものであった。即ち、有機変性粘土鉱物を用いた高内相の油中水乳化物において、低温域における系の安定性を向上させる手段の開発が望まれていたと言える。特に、過酷な条件として、斜面を形成させて0℃を下回る保存条件で保存した場合、斜面に不連続相である水相を遊離させるのを防ぐ手段の開発が望まれていた。取り分け、手足のあかぎれやしもやけを防ぐような化粧料においては、その使用条件は当然、冷寒な条件であるため、この様な低温域での系の安定性向上に配慮する必要が、通常の皮膚外用剤以上に存する。
一方、植物性のスフィンゴ糖脂質やステロール配糖体類は肌に対して、皮膚バリア機能を向上させたり、皮膚のセルサイクルを同調させる作用を有するなどの皮膚にとって有用な作用を有していることは知られているし、水にも油にも溶けにくいこれらの成分をリン脂質と多価アルコールを用いてミクロエマルションに加工した後に、乳化系などに配合することにより、前記有効性を高めることができることも既に知られている(例えば、特許文献4を参照)。しかしながら、かかる成分を油中水乳化剤形の水相に含有させることにより、低温保存条件で物理的な応力が乳化物にかかった場合においても、乳化系を維持させる作用を有することは全く知られていなかった。
特開2005−255623号公報 特開2004−292373号公報 特開2001−58937号公報 特開平9−301820号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、油中水乳化剤形の皮膚外用剤において、過酷な条件として、斜面を形成させて0℃を下回る保存条件で保存した場合、斜面に不連続相である水相を遊離させるのを防ぐ手段を提供することを課題とする。尚、本発明において、油中水乳化剤形とは、油相を連続相とする乳化物の総称を意味し、不連続相たる水相にエマルションを含有する形態も包含する。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、油中水乳化剤形の皮膚外用剤において、過酷な条件として、斜面を形成させて0℃を下回る保存条件で保存した場合、斜面に不連続相である水相を遊離させるのを防ぐ手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体等で内相の構造を強化することにより、この様な離水現象を防ぐことができることを見いだし、発明を完成させるに至った。
(1)1)有機変性粘土鉱物と2)スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(2)皮膚外用剤の剤形が油中水乳化剤形であって、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体がミクロエマルションの形態で含有されていることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記ミクロエマルションが、リン脂質によって形成されたミクロエマルションであることを特徴とする、(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)更に、ジメチコン乃至はシクロメチコンを15〜30質量%含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)更に、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンを1〜10質量%含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)肌荒れ用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)前記肌荒れが、手足のヒビ及び/又はあかぎれであることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、過酷な条件として、斜面を形成させて0℃を下回る保存条件で保存した場合、斜面に不連続相である水相を遊離させるのを防ぐ手段を提供することができる。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である有機変性粘土鉱物
本発明の皮膚外用剤は有機変性粘土鉱物を必須成分として含有することを特徴とする。ここで有機変性とは、粘土鉱物の一部に有機化合物の一部を共有結合乃至はイオン結合を介して強固乃至は緩やかな結合を生ぜしめ、有機化合物の性質の一部乃至は全部を粘土鉱物に付与させることを意味し、この様な変性としては4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法、カルボキシル基と粘土鉱物のカチオン部分を結合させる方法等が例示でき、4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法が特に好ましく例示できる。
粘土鉱物を変性させる4級アミノ基を有する化合物としては、特に限定されるわけではないが、クオタニウムと称される化合物が例示される。クオタニウムとは、低分子の置換第4級アンモニウム塩であって、国際基準化粧品原材料(INCI)に登録された化粧料原料が好ましい。さらに、粘土鉱物を変性させる4級アミノ基を有する化合物は、クオタニウム化合物のなかでも、従来の皮膚外用剤に含有されるクオタニウム化合物であることが好ましい。従来の皮膚外用剤で使用されているクオタニウム化合物としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等が好ましく例示される。ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等は、粘土鉱物とともに安定な油中水乳化構造を形成することができるので好ましい。
一方、4級アミノ基を有する化合物で変性される粘土鉱物(未変性粘土鉱物)としては、従来の皮膚外用剤に含有される粘土鉱物であれば特段の限定無く使用することができる。従来の皮膚外用剤に含有される粘土鉱物としては、スメクタイト系のヘクトライト、ベントナイトやモンモリロナイト;カオリナイト;イライト;マリーン粘土鉱物(海泥);デザートローズ粘土鉱物;パスカライトなどが好ましく挙げられる。これらのうち、油中水乳化構造を安定化させることができるベントナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト又はカオリナイトが好ましく例示される。
本発明の皮膚外用剤に含有される4級アミノ基を有する化合物で変性された粘土鉱物の製造方法の一例を以下に説明する。
前記未変性粘土鉱物を分散媒に分散させる。該分散剤は水系の溶媒であることが好ましく、水であってもよい。分散未変性粘土鉱物を含む分散液に、さらに4級アミノ基を有する化合物を加え、よく撹拌する。4級アミノ基を有する化合物は、水に溶解されて加えられてもよい。加えられる4級アミノ基を有する化合物の量は、分散未変性粘土鉱物の量に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることがより好ましい。この様な構成を取ることにより、乳化系において、好ましい使用感を呈するためである。撹拌後、分散質を濾取し、脱水、乾固することにより本発明における変性粘土鉱物を得ることができる。あるいは、分散質を濾取することなく、減圧濃縮することにより分散剤を除去して乾固させることにより、本発明における変性粘土鉱物を得ることもできる。得られた変性粘土鉱物は、好ましくは所望のサイズ(粒径が1〜1000μmであることが好ましい)に粉砕され、本発明の皮膚外用剤に含有される。
本発明における変性粘土鉱物は、前述したように調製して使用されることもできるが、市販されているものを使用することもできる。市販されている変性粘土鉱物には、化粧料などの皮膚外用剤などとして用いられているものもある。市販されている変性粘土鉱物としては、例えば、エレメンティス社より「ベントン38V」の名称で販売されている、ジメチルジステアリルアンモニウム変性ヘクトライトなどが好ましく例示される。
本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分は0.5〜10質量%好ましく含有され、より好ましくは1〜5質量%含有される。かかる成分は、前記の含有量の範囲において、乳化剤として、高内相の油中水乳化剤形を形成すべく働く。
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるスフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体
本発明の皮膚外用剤はスフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体を必須成分として含有することを特徴とする。スフィンゴ糖脂質は次に示す一般式(1)乃至は(2)に表される構造を有し、式中の糖残基としてはグルコース残基が好ましく、植物例えば米糠、ふすま(小麦胚芽)、粟、稗、大豆、高粱、トウモロコシ等に存在しており、これら植物原料を公知の方法に従って、前処理により脂肪や糖類などを除去した後、ヘキサン、石油エーテル、クロロホルムなどの有機溶媒により抽出し、更にカラムクロマトグラフィーなどの精製手段により精製することにより得ることができる。フィトステロールは、植物性ステロール類の総称であり、植物性のステロール類には、スチグマスタノール、カンペステロール、シトステロールなどが存し、これらを一括して、フィトステロールと総称している。フィトステロールとしては小麦胚芽などの植物体から、複数のフィトステロールを含有するステロール分画を取り出して用いることができる。かかるフィトステロールの配糖体、具体的には、フィトステロールグルコシドなども、植物体中に存在し、スフィンゴ糖脂質と類似の分画に存することが多いし、植物体の種類と部位もスフィンゴ糖脂質を類似している。スフィンゴ糖脂質を分画、精製する際に混入してくることが多く、本発明の皮膚外用剤では、この様なスフィンゴ糖脂質とフィトステロール配糖体との混合抽出物を使用することもできる。本発明の皮膚外用剤においては、この様なスフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体は、油性成分にも、水性成分にも溶解性が低いため、予め、多価アルコールとリン脂質とでマイクロエマルションを形成させて含有させることが好ましい。植物由来スフィンゴ糖脂質及びフィトステロール配糖体に対し、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミン、レシチン或いはこれらのリゾ体等のリン脂質を0.3〜3倍重量、エタノールなどの一価アルコールを5〜20倍重量、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールなどの二価アルコールを5〜30倍重量用い、スフィンゴ糖脂質とフィトステロール配糖体とを水系中に溶解してミクロエマルションを形成させて、これを含有させることが好ましい。この様なミクロエマルションについては、この様な形態に加工した化粧料用原料が存し、かかる化粧料原料を購入して利用することができる。この様な市販の化粧料用原料としては、岡安商店株式会社から販売されている「FR−1」が存する。このものは、スフィンゴ糖脂質とフィトステロール配糖体の80:20〜90:10の質量比の混合物1質量%を0.5質量%の大豆レシチンと、10質量%の1,3−ブタンジオールと、8質量%のエタノールによって、残余の水にミクロエマルションとして分散させたものである。又、岡安商店株式会社より、フィトステロール配糖体とスフィンゴ糖脂質の80:20〜90:10の質量比の混合物である「フィトステサイド」も販売されており、かかる成分を用いても、或いは、かかる成分をリン脂質、1,3−ブタンジオール、エタノール、水でミクロエマルションを形成させ、これを用いても良い。かかる成分は、本発明の皮膚外用剤においては、油中水乳化系の非連続相である乳化粒子の構造を強化し、油中水乳化構造から水相がはみ出すのを防ぐ作用を有する。この様な効果を奏するためには、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体を総量で0.0005〜0.1質量%含有することが好ましく、0.0001〜0.01質量%含有することがより好ましい。これは少なすぎると、前記効果を奏さない場合が存し、多すぎると、系に包含されずに結晶析出する場合が存するためである。
Figure 2007254346
一般式(1)
(但し式中R1は糖残基を表し、R2破綻素数12〜24のアルキル基を表す。)
Figure 2007254346
一般式(2)
(但し式中R1は糖残基を表し、R2破綻素数12〜24のアルキル基を表す。)
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤では、油中水乳化剤形であることが好ましい。これは、必須成分である有機変性粘土鉱物が、油中水乳化剤形の組成物を作るのに非常に好適であるためである。ことに、高内相の油中水乳化剤形が好適である。ここで、高内相の油中水乳化剤形とは、水の質量と、エタノールの質量と、多価アルコールの質量との和が、50質量%を越えるものを意味する。又、前記の如くに、油中水乳化剤形を取る場合には、油中水乳化剤形の使用感、仕上がり感の欠点を補うために、シリコーンを含有することが好ましく、該シリコーンの含有量としては、10〜35質量%含有することが好ましく、より好ましくは、20〜30質量%である。この内、ジメチコン乃至はシクロメチコンは10〜30質量%が好ましく、15〜25質量%がより好ましい。特にジメチコン及びシクロメチコンの質量の和に対して、シクロメチコンの質量が50%以上であることが好ましい。ジメチコン、シクロメチコン以外のシリコーンとしては、POE変性メチルポリシロキサン、POP変性メチルポリシロキサン、POP・POE変性メチルポリシロキサン等のポリエーテル変性メチルポリシロキサンが好適に例示でき、かかる成分を含有することが油中水乳化系を安定化できるので好ましい。かかるポリエーテル変性メチルポリシロキサンの好ましい含有量は、0.5〜5質量%、1〜3質量%がより好ましい。
前記の成分以外に、本発明の皮膚外用剤においては、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することができる。本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
この様な任意成分の内、特に好ましいものとしては、乳化状態を安定化できる、多価アルコールが例示できる。特に、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、イソプレングリコールが好適に例示できる。かかる成分は唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。好ましい含有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、10〜30質量%であり、より好ましくは15〜25質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、これらの成分を常法に従って処理することにより製造できる。本発明の皮膚外用剤としては、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定はされないが、例えば、ローション、エッセンス、乳液、クリーム、パックなどの基礎化粧料、ファンデーション、アンダーメークアップ、コントロールカラー、ハイライトなどのメークアップ化粧料、サンケアミルクやサンケアクリームなどの紫外線防護化粧料、リンス、シャンプー、ボディーシャンプーなどの洗浄料、ヘアクリーム、ヘアパックなどの毛髪用の化粧料、抗真菌皮膚外用医薬、抗炎症皮膚外用医薬、ステロイド皮膚外用医薬、皮膚外用殺菌剤、皮膚外用雑貨などが好適に例示でき、中でも化粧料が好ましく、特にハンドクリームに適用することが好ましい。これは、エマルション粒子の構造を強化する成分であるスフィンゴ糖脂質やフィトステロール配糖体に肌荒れ改善作用が存し、かかる作用が、高内相油中水乳化剤形の経皮的水分散逸抑制効果と相乗的に作用して、ヒビやあかぎれなどの重篤な肌荒れにも有効に作用するためである。
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、油中水乳化剤形である化粧料を製造した。即ち、イ、ロの成分を80℃に加温し、イを混練りしてゲルを形成させ、この中にハを加えて溶解させ、これに攪拌下徐々にロを加えて乳化し、攪拌冷却して油中水乳化剤形の化粧料1を得た。同様に操作して、「ベントン38V」を「シリコーンKF6017」に置換した比較例1、「FR−1」を水に置換した比較例2及び「ベントン38V」を「シリコーンKF6017」に、且つ、FR−1」を水に置換した比較例3も作成した。
Figure 2007254346
<試験例1>
50g用のクリーム瓶に化粧料1、比較例1、比較例2及び比較例3の25gを45℃の斜面が形成されるように斜めに充填し、斜面を維持する形で40℃の恒温室に1ヶ月保存し、40℃の状態で斜面に生じた水滴をスポイドで採取し、該水滴を秤量した。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料1はエマルション粒子を強固に保持し、斜面に水滴が生じるのを抑制していることがわかる。尚、外側への物理的応力のかかりにくい、斜面を形成しない水平面を形成するような充填に於いては、何れのサンプルも40℃1ヶ月の保存条件では水滴を生じなかった。尚、比較例1については、微小な不溶物が生じていた。
Figure 2007254346
実施例1の化粧料1と同様に、下記の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧料2を作成した。このものは試験例1の評価では水滴の遊離を観察しなかった。
Figure 2007254346
実施例1の化粧料1と同様に、下記の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧料3を作成した。このものは試験例1の評価では水滴の遊離を観察しなかった。
Figure 2007254346
パネラーを使用し、化粧料1〜3及び比較例1〜3について、テープストリッピングによって作成した肌荒れモデルでの、肌荒れ改善作用を評価した。即ち、左右の前腕に3cm×5cmの部位を4つずつ作成し、テープストリッピングを各部位15回行い、経皮的散逸水分量(TEWL)をインテグラル社製の「テヴァメーター」で計測した。その後、一日一度検体を50μl塗布し、この作業を6日間続け、7日目に再度TEWLを計測した。最初の日のTEWL値から7日目のTEWL値を減じ、最初の日のTEWL値で除し、100を乗じてTEWL改善率(%)を算出した。n数は15とした。結果を表5にしめす。これより、本発明の皮膚外用剤は肌荒れ改善作用に優れることがわかる。又、肌荒れ改善には、スフィンゴ糖脂質とフィトステロール配糖体の含有量に至適範囲が存することも推測される。
Figure 2007254346
本発明は化粧料などの皮膚外用剤に応用できる。

Claims (7)

  1. 1)有機変性粘土鉱物と2)スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 皮膚外用剤の剤形が油中水乳化剤形であって、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体がミクロエマルションの形態で含有されていることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記ミクロエマルションが、リン脂質によって形成されたミクロエマルションであることを特徴とする、請求項2に記載の皮膚外用剤。
  4. 更に、ジメチコン乃至はシクロメチコンを15〜30質量%含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 更に、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンを1〜10質量%含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 肌荒れ用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  7. 前記肌荒れが、手足のヒビ及び/又はあかぎれであることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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