JP2007254346A - 油中水乳化剤形の皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1)有機変性粘土鉱物と2)スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体とを皮膚外用剤に含有させる。該皮膚外用剤の剤形は油中水乳化剤形であって、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体がミクロエマルションの形態で含有されていることが好ましく、前記ミクロエマルションは、リン脂質によって形成されたミクロエマルションであることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
(1)1)有機変性粘土鉱物と2)スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(2)皮膚外用剤の剤形が油中水乳化剤形であって、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体がミクロエマルションの形態で含有されていることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記ミクロエマルションが、リン脂質によって形成されたミクロエマルションであることを特徴とする、(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)更に、ジメチコン乃至はシクロメチコンを15〜30質量%含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)更に、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンを1〜10質量%含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)肌荒れ用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)前記肌荒れが、手足のヒビ及び/又はあかぎれであることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明の皮膚外用剤は有機変性粘土鉱物を必須成分として含有することを特徴とする。ここで有機変性とは、粘土鉱物の一部に有機化合物の一部を共有結合乃至はイオン結合を介して強固乃至は緩やかな結合を生ぜしめ、有機化合物の性質の一部乃至は全部を粘土鉱物に付与させることを意味し、この様な変性としては4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法、カルボキシル基と粘土鉱物のカチオン部分を結合させる方法等が例示でき、4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法が特に好ましく例示できる。
前記未変性粘土鉱物を分散媒に分散させる。該分散剤は水系の溶媒であることが好ましく、水であってもよい。分散未変性粘土鉱物を含む分散液に、さらに4級アミノ基を有する化合物を加え、よく撹拌する。4級アミノ基を有する化合物は、水に溶解されて加えられてもよい。加えられる4級アミノ基を有する化合物の量は、分散未変性粘土鉱物の量に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることがより好ましい。この様な構成を取ることにより、乳化系において、好ましい使用感を呈するためである。撹拌後、分散質を濾取し、脱水、乾固することにより本発明における変性粘土鉱物を得ることができる。あるいは、分散質を濾取することなく、減圧濃縮することにより分散剤を除去して乾固させることにより、本発明における変性粘土鉱物を得ることもできる。得られた変性粘土鉱物は、好ましくは所望のサイズ(粒径が1〜1000μmであることが好ましい)に粉砕され、本発明の皮膚外用剤に含有される。
本発明の皮膚外用剤はスフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体を必須成分として含有することを特徴とする。スフィンゴ糖脂質は次に示す一般式(1)乃至は(2)に表される構造を有し、式中の糖残基としてはグルコース残基が好ましく、植物例えば米糠、ふすま(小麦胚芽)、粟、稗、大豆、高粱、トウモロコシ等に存在しており、これら植物原料を公知の方法に従って、前処理により脂肪や糖類などを除去した後、ヘキサン、石油エーテル、クロロホルムなどの有機溶媒により抽出し、更にカラムクロマトグラフィーなどの精製手段により精製することにより得ることができる。フィトステロールは、植物性ステロール類の総称であり、植物性のステロール類には、スチグマスタノール、カンペステロール、シトステロールなどが存し、これらを一括して、フィトステロールと総称している。フィトステロールとしては小麦胚芽などの植物体から、複数のフィトステロールを含有するステロール分画を取り出して用いることができる。かかるフィトステロールの配糖体、具体的には、フィトステロールグルコシドなども、植物体中に存在し、スフィンゴ糖脂質と類似の分画に存することが多いし、植物体の種類と部位もスフィンゴ糖脂質を類似している。スフィンゴ糖脂質を分画、精製する際に混入してくることが多く、本発明の皮膚外用剤では、この様なスフィンゴ糖脂質とフィトステロール配糖体との混合抽出物を使用することもできる。本発明の皮膚外用剤においては、この様なスフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体は、油性成分にも、水性成分にも溶解性が低いため、予め、多価アルコールとリン脂質とでマイクロエマルションを形成させて含有させることが好ましい。植物由来スフィンゴ糖脂質及びフィトステロール配糖体に対し、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミン、レシチン或いはこれらのリゾ体等のリン脂質を0.3〜3倍重量、エタノールなどの一価アルコールを5〜20倍重量、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールなどの二価アルコールを5〜30倍重量用い、スフィンゴ糖脂質とフィトステロール配糖体とを水系中に溶解してミクロエマルションを形成させて、これを含有させることが好ましい。この様なミクロエマルションについては、この様な形態に加工した化粧料用原料が存し、かかる化粧料原料を購入して利用することができる。この様な市販の化粧料用原料としては、岡安商店株式会社から販売されている「FR−1」が存する。このものは、スフィンゴ糖脂質とフィトステロール配糖体の80:20〜90:10の質量比の混合物1質量%を0.5質量%の大豆レシチンと、10質量%の1,3−ブタンジオールと、8質量%のエタノールによって、残余の水にミクロエマルションとして分散させたものである。又、岡安商店株式会社より、フィトステロール配糖体とスフィンゴ糖脂質の80:20〜90:10の質量比の混合物である「フィトステサイド」も販売されており、かかる成分を用いても、或いは、かかる成分をリン脂質、1,3−ブタンジオール、エタノール、水でミクロエマルションを形成させ、これを用いても良い。かかる成分は、本発明の皮膚外用剤においては、油中水乳化系の非連続相である乳化粒子の構造を強化し、油中水乳化構造から水相がはみ出すのを防ぐ作用を有する。この様な効果を奏するためには、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体を総量で0.0005〜0.1質量%含有することが好ましく、0.0001〜0.01質量%含有することがより好ましい。これは少なすぎると、前記効果を奏さない場合が存し、多すぎると、系に包含されずに結晶析出する場合が存するためである。
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤では、油中水乳化剤形であることが好ましい。これは、必須成分である有機変性粘土鉱物が、油中水乳化剤形の組成物を作るのに非常に好適であるためである。ことに、高内相の油中水乳化剤形が好適である。ここで、高内相の油中水乳化剤形とは、水の質量と、エタノールの質量と、多価アルコールの質量との和が、50質量%を越えるものを意味する。又、前記の如くに、油中水乳化剤形を取る場合には、油中水乳化剤形の使用感、仕上がり感の欠点を補うために、シリコーンを含有することが好ましく、該シリコーンの含有量としては、10〜35質量%含有することが好ましく、より好ましくは、20〜30質量%である。この内、ジメチコン乃至はシクロメチコンは10〜30質量%が好ましく、15〜25質量%がより好ましい。特にジメチコン及びシクロメチコンの質量の和に対して、シクロメチコンの質量が50%以上であることが好ましい。ジメチコン、シクロメチコン以外のシリコーンとしては、POE変性メチルポリシロキサン、POP変性メチルポリシロキサン、POP・POE変性メチルポリシロキサン等のポリエーテル変性メチルポリシロキサンが好適に例示でき、かかる成分を含有することが油中水乳化系を安定化できるので好ましい。かかるポリエーテル変性メチルポリシロキサンの好ましい含有量は、0.5〜5質量%、1〜3質量%がより好ましい。
50g用のクリーム瓶に化粧料1、比較例1、比較例2及び比較例3の25gを45℃の斜面が形成されるように斜めに充填し、斜面を維持する形で40℃の恒温室に1ヶ月保存し、40℃の状態で斜面に生じた水滴をスポイドで採取し、該水滴を秤量した。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料1はエマルション粒子を強固に保持し、斜面に水滴が生じるのを抑制していることがわかる。尚、外側への物理的応力のかかりにくい、斜面を形成しない水平面を形成するような充填に於いては、何れのサンプルも40℃1ヶ月の保存条件では水滴を生じなかった。尚、比較例1については、微小な不溶物が生じていた。
Claims (7)
- 1)有機変性粘土鉱物と2)スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
- 皮膚外用剤の剤形が油中水乳化剤形であって、前記スフィンゴ糖脂質及び/又はフィトステロール配糖体がミクロエマルションの形態で含有されていることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記ミクロエマルションが、リン脂質によって形成されたミクロエマルションであることを特徴とする、請求項2に記載の皮膚外用剤。
- 更に、ジメチコン乃至はシクロメチコンを15〜30質量%含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 更に、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンを1〜10質量%含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 肌荒れ用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記肌荒れが、手足のヒビ及び/又はあかぎれであることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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JP2007308384A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Pola Chem Ind Inc | 乳化剤形の皮膚外用剤 |
JP2007308381A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Pola Chem Ind Inc | 油中水乳化剤形の皮膚外用剤 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09301820A (ja) * | 1996-05-09 | 1997-11-25 | Pola Chem Ind Inc | ミクロエマルションおよびこれを配合してなる化粧料 |
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- 2006-03-23 JP JP2006080406A patent/JP2007254346A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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