JP2007252970A - 触媒表面の活性化方法及びカーボンナノチューブの成長方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 CNT成長用触媒金属又は合金の表面を活性化する方法及びCNTが成長し難い基板であっても、CNTを効率的に成長させることができる方法の提供。
【解決手段】 基板表面にラジカル種を供給して触媒表面を活性化させた後にCNTを成長せしめる。ラジカル
種は、水素原子含有ガス、炭化水素ガス及び一酸化炭素ガスから選ばれた少なくとも1種のガスをプラズマ中で
分解して得られたラジカルであることが好ましい。ラジカル種の照射は、200〜600℃で行われることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、触媒表面の活性化方法及びカーボンナノチューブの成長方法に関する。
リモートプラズマCVD法やマイクロ波CVD法等のようなCVD法によってカーボンナノチューブ(以下、「CNT」とも称す)を成長せしめる場合、金属又は合金(以下、特に断らない限り、「金属又は合金」を単に「金属」と称す)の微粒子から構成された触媒層を使用する。この触媒金属の微粒子表面は、CNT成長開始初期には活性であることが必要である。しかし、触媒金属を微粒子化した場合、(1)微粒子表面が酸化して触媒活性を低下せしめる。この(1)の要因を招く酸素は、触媒層表面が曝される大気などの雰囲気から供給されたり、触媒層の下地層が原因で供給される。また、(2)CNT成長のための基板温度昇温の過程で触媒金属微粒子同士の凝縮結合などによる触媒金属粒子径の増加が生じることがある。
上記問題を防止するために、使用する触媒金属表面の活性化を行って、CNT成長を実施することが必要となる。触媒金属表面の活性化として、上記(1)の要因を取り除く方法には、一般に知られている還元法である、触媒金属表面に水素ガスを供給しながら加熱して金属を還元する方法や、触媒金属表面にプラズマを利用して水素イオンを照射せしめて(この場合、加熱を併用しても良い)、金属を還元する方法が有効であるとされている。また、上記(2)の要因を取り除く方法としては、いまだ解決方法は知られていないが、例えば、触媒金属微粒子間へ炭素原子を介在させることで微粒子同士の凝縮結合を抑制することができると考えられる。
しかしながら、前者の還元方法においてCNT成長温度よりも高い還元温度を必要とする場合には、CNTを成長させようとする対象基板が、CNT成長温度よりも高い温度に耐えられないデバイスや配線を搭載していれば、この還元方法を適用できないという問題がある。
従って、上記した従来技術の方法では、CNTが充分に成長するほど触媒の活性化を行うことができない場合があったり、還元温度に制限があったり、また、基板に搭載されているデバイスや配線等に損傷が生じたりする場合がある。
本発明の課題は、上述の従来技術の問題点を解決することにあり、CNT成長温度以下でも有効に触媒金属表面の活性化ができるように、プラズマにより分解された反応ガス中に含まれているラジカル種のみを利用することで触媒金属表面を活性化する方法、及び触媒表面の活性化後に、カーボンナノチューブを成長せしめる方法を提供することにある。
本発明の触媒表面の活性化方法は、カーボンナノチューブ成長用触媒金属又は合金の表面にラジカル種を照射して触媒表面を活性化させることを特徴とする。
前記ラジカル種は、水素原子含有ガス、炭化水素ガス及び一酸化炭素ガスから選ばれた少なくとも1種のガスをプラズマ中で分解して得られたラジカルであることが好ましい。この水素原子含有ガスは水素ガス又はアンモニアであり、また、炭化水素ガスは、メタン、エタン、プロパン、プロピレン、アセチレン及びエチレンから選ばれた少なくとも1種の炭化水素ガスであることが好ましい。また、このラジカル種は水素ラジカル及び炭素ラジカルであることもできる。
前記ラジカル種の照射は、200〜600℃で行われることが好ましい。照射温度が200℃未満であると触媒表面の活性化が起こらず、一方、600℃を超えると、触媒表面に多量のカーボンが生成するので、十分な触媒効果が得られなかったり、触媒粒子が凝集してしまい触媒活性が低下する。
本発明のカーボンナノチューブの成長方法は、基板上に設けた触媒金属又は合金上にカーボンナノチューブを成長させる方法において、その基板表面にラジカル種を照射して触媒表面を活性化させ、次いでカーボンナノチューブを成長させることを特徴とする。
前記カーボンナノチューブの成長方法において、ラジカル種を、基板温度の上昇時又は上昇後に照射することが好ましい。これにより、触媒表面が効率的に活性化され得る。
前記カーボンナノチューブの成長方法において、ラジカル種は、水素原子含有ガス、炭化水素ガス及び一酸化炭素ガスから選ばれた少なくとも1種のガスをプラズマ中で分解して得られたラジカルであることが好ましい。この水素原子含有ガスは水素ガス又はアンモニアであり、炭化水素ガスは、メタン、エタン、プロパン、プロピレン、アセチレン及びエチレンから選ばれた少なくとも1種の炭化水素ガスであることが好ましい。
上記においてラジカル種は、水素ラジカル及び炭素ラジカルであることもできる。この水素ラジカルの存在は還元作用に、炭素ラジカルの存在は触媒金属の微粒子化と分散とに寄与する。
前記カーボンナノチューブの成長方法において、基板とプラズマとの間に、所定のメッシュサイズを有する網部材を設置して、所定の値のバイアス電圧若しくは磁場を印加して、又は該網部材を設置すると共に該バイアス電圧若しくは磁場を印加して、プラズマ中で発生するイオン種を除去し、ラジカル種だけを基板表面に照射して触媒表面を活性化させることが好ましい。
前記カーボンナノチューブの成長方法において、触媒表面を活性化するためのラジカル種の基板表面への照射は、基板温度が200℃以上からカーボンナノチューブを成長させる温度以下である時に行われることが好ましい。基板温度が200℃未満であると、触媒表面が活性化が起こらず、一方、CNT成長温度を超えると触媒表面に多量のカーボンが生成するので、十分な触媒効果が得られなかったり、触媒粒子が凝集してしまい触媒活性が低下する。
前記カーボンナノチューブの成長方法において、触媒表面の活性化された基板上に、300〜700℃でカーボンナノチューブを成長させることを特徴とする。カーボンナノチューブ成長温度が300℃未満であると充分にCNTが成長できず、一方、700℃を超えると基板表面で炭化水素ガスが分解してしまい、アモルファス状炭素が堆積する。
本発明によれば、触媒表面が充分に活性化できるという効果を奏すると共に、この活性化した触媒を用いると、カーボンナノチューブが成長し難い基板であっても、CNTを効率的に成長させることが可能になるという効果を奏する。そのため、CNTを成長させる際に、基板の状態により成長しないという問題を解決できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明によれば、CNT成長に使用するガスがプラズマ中で分解されて生じるラジカル種を触媒層又は触媒の形成された基板の表面に照射することにより、触媒を活性化することができる。このラジカル種は、上記したように、水素ガス及びアンモニア等から選ばれた水素原子含有ガスと、メタン、エタン、プロパン、プロピレン、アセチレン及びエチレンから選ばれた少なくとも1種の炭化水素ガスと、一酸化炭素ガスとから選ばれた少なくとも1種のガスをプラズマ中で分解して得られたラジカルであることが好ましい。また、水素ガスと炭化水素ガスとの混合ガスをプラズマ中で分解することにより発生させる水素ラジカル及び炭素ラジカルであっても良い。この場合、特に、ラジカル種の発生量の多いマイクロ波を用いて発生させることが好ましい。
上記のようにしてラジカル種を発生させる際には、イオン種も一緒に発生するので、このイオン種は除去することが必要になる。イオン種は高い運動エネルギーを有するが故に、このイオン種の衝撃により触媒表面がエッチングされてしまうなどの弊害を回避するためである。例えば、触媒層又は触媒層の形成された基板とプラズマとの間に、所定のメッシュサイズを有する網部材を設置するか、所定の値のバイアス電圧や、磁場を印加することにより、イオン種を取り除くことができる。ここで、所定の値のバイアス電圧として、網部材に正の電位10〜200V程度を印加すれば、イオン種が基板表面へ入射するのを防ぐことができ、また、所定の値の磁場として、磁石やコイルへの通電等により、100ガウス程度以上の磁場を網部材に印加すれば、イオン種が基板表面へ入射するのを防ぐことができ、イオン種の衝撃により触媒表面がエッチングされることもない。また、網部材としては、イオン種が基板表面へ入射するのを防止、遮断することができるものであれば、その形状は問わない。
また、ラジカル種の照射は、基板をCNTの成長温度まで昇温する開始時から行っても、その昇温途中で行っても、また、成長温度に達してから行っても良い。このラジカル供給のタイミングは、触媒金属の種類や触媒の膜厚や、基板の状態や、使用する反応ガスの種類や、成長方法などに基づいて、適宜決めればよい。
本発明で用いることができる触媒としては、例えば、Ni、Fe及びCo等からなる遷移金属から選ばれた金属や、この遷移金属の少なくとも1種を含む合金、例えばCo−Ti、Ni−Fe、インバー合金等を挙げることができる。この金属からなる基板の場合は、その基板金属自体が触媒として機能する。また、CNTを直接気相成長せしめることができない基板を用いる場合には、この基板上の所定の箇所に上記遷移金属を各種のパターン形状で形成せしめ、その上にCNTを気相成長させればよい。
また、触媒の下地層として、触媒粒子の凝集を防ぐような機能を有する金属、又はそれら金属の酸化物、窒化物若しくは炭化物からなる層を設けてもよく、例えばAl、Si、Ta、Ti、TiN、TiC、Al、MgO等を挙げることができる。この場合、基板が上記遷移金属からなっていても、下地層がCNTを直接気相成長できない金属からなっている時には、その下地層の上に触媒金属のパターンを設けることは当然である。
上記触媒金属からなる触媒層や、下地層は、例えばEB蒸着法、反応性スパッタリング法、抵抗加熱蒸着法、メッキ法、アークプラズマガン成膜法等を用いて成膜することができる。この場合の各膜厚は、適宜決めればよい。触媒層の場合、例えばEB蒸着法でFe膜や、Co膜や、Ni膜や、Ni−Fe膜等を形成する時には、0.1〜10nm程度の膜厚であれば、また、例えばCo−Ti混合物燒結体ターゲットを用いるアークプラズマガン成膜法によりCo−Ti膜を形成する時には、0.1〜10nm程度の膜厚であれば、充分触媒としての機能を果たす。下地層の場合、例えばEB蒸着法でAl膜や、Si膜を形成する時には、10〜1000nm程度の膜厚であれば、また、例えば反応性スパッタリング法でTiN膜を形成する時には、10〜1000nm程度の膜厚であれば、充分触媒としての機能を果たす。
本発明によれば、触媒表面の活性化とその後のCNT成長とを同じCVD装置内で行うことが好ましい。すなわち、触媒表面の活性化の場合、上記ラジカル種生成用ガスの供給とプラズマ中で得られるイオン種の除去を含めて、ラジカル種の照射は、CNT成長を行うCVD装置内で行うことが好ましい。なお、CVD装置とは別個の装置内で、例えばマイクロ波発生手段を備えた石英反応管等の装置内に上記ラジカル種生成用ガスを導入し、発生させたプラズマ中でこのガスを分解した後、このイオン種やラジカル種を含んだガスを所定のメッシュサイズを有する網部材を通過せしめ、イオン種を除去した後、ラジカルを含んだガスを、CVD装置内に載置された基板に設けられた触媒表面へ照射せしめて触媒表面を活性化させてもよい。本発明の目的に沿って、適宜設計変更すればよい。
本発明によれば、上記したようにラジカル種を照射して触媒表面を活性化させた後、そのままの温度で同じラジカル種を照射しながらCNTを成長させてもよいし、また、活性化後に一度冷却してから、熱CVD法等でCNTの成長を行ってもよい。
本発明のCNT成長方法は、公知のリモートプラズマCVD装置やマイクロ波プラズマCVD装置等のプラズマCVD装置をそのまま又は適宜設計変更したものを使用して実施できる。例えば、真空チャンバを備え、この真空チャンバ内に基板載置用の基板ステージが設けられ、真空チャンバ側壁にはチャンバー内にプラズマを発生させるためのプラズマ発生装置が設けられたプラズマCVD装置であって、CNT成長用ガスを真空チャンバ内に導入してCNTを基板ステージ上に載置した基板の表面に気相成長させるCVD装置を使用できる。この場合、基板が真空チャンバ内に発生させるプラズマに曝されないように、プラズマを発生させる領域から離間して基板ステージを配置することが好ましい。この装置には、基板を所定温度に加熱するための加熱手段を設ける。
本発明で使用できるプラズマCVD装置はまた、上記装置であって、真空チャンバ内に発生させたプラズマに基板が曝されないように、プラズマを発生させる領域と基板ステージ上の処理基板との間に所定のメッシュサイズを有する網部材を設けても良い。このように構成することにより、プラズマ中で発生するイオン種を遮断・除去することもでき、基板表面に水素ラジカル種及び炭素ラジカル種を含むガスを照射して基板上に設けた触媒表面を活性化させることができると共に、その後に基板に対して垂直方向に揃った配向性を有するCNTを成長させることができる。
上記網部材と基板との間の距離を、20〜100mmの範囲に設定することが好ましい。距離が20mmより短いと、網部材と基板との間で放電が起こり易くなって、例えば、基板に損傷を与える虞がある。一方、距離が100mmを超えると、供給されるガス分子の衝突回数の増加によりラジカルの消滅等が起こり、基板表面へのラジカル種の到達量が減少してしまう上、基板にバイアス電圧を印加する場合に、網部材が対極としての役割を果たすことができない。
上記プラズマCVD装置において網部材を設ける代わりに、又は網部材を設けると同時に、基板に所定の値のバイアス電圧を印加することができるようにバイアス電源を設けるか、又は所定の値のバイアス電圧や磁場を印加することができるような手段を設けておけば、プラズマ中で分解されたガスを、エネルギー状態が維持されたまま基板表面に到達させることができると共に、プラズマ中で発生するイオン種を遮断・除去することができる。かくして、基板表面に水素ラジカル種及び/又は炭素ラジカル種を含むガスを照射して基板上に設けた触媒表面を活性化させ、その後に基板に対して垂直方向に揃った配向性を有するCNTを成長させることができる。
本発明のCNT成長方法で利用できるプラズマCVD装置の具体的な例として、図1に示すプラズマCVD装置について以下説明する。
図1に示すプラズマCVD装置1は、ロータリーポンプやターボ分子ポンプ等の真空排気手段11を備えた真空チャンバ12を有している。真空チャンバ12の天井部には、公知の構造を有するシャワープレートのようなガス導入手段13が設けられている。このガス導入手段13は、このガス導入手段に接続されたガス供給管14を介して図示しないガス源へと連通している。
真空チャンバ12内には、ガス導入手段13に対向して基板Sが載置される基板ステージ15が設けられ、真空チャンバーの側壁には、基板ステージ15とガス導入手段13との間にプラズマを発生させるために、プラズマ発生装置であるマイクロ波発生器16が導波管17を介して設けられている。このマイクロ波発生器16は、公知の構造を有するものであればよく、例えばスロットアンテナを用いてECRプラズマを発生させる構造のものでもよい。
基板ステージ15上に載置され、CNTを気相成長させる基板Sとしては、遷移金属、例えばNi、Fe、Co等からなる基板、及びこの遷移金属の少なくとも1種を含む合金からなる基板が好ましい。ガラスや石英やSi等からなる基板のように、CNTを直接気相成長できない基板の場合には、その表面の任意の部位に、上記遷移金属を種々の任意のパターンで形成した基板を用いればよい。この場合、ガラスや石英やSi等からなる基板表面に上記金属を形成する際には、触媒の凝集を防ぎ、また、基板との密着性を向上させ、基板表面と遷移金属との間で化合物が形成されないように、下地層としてタンタル等からなる層を設けてもよい。
本発明のCNT成長方法を実施する際には、上記基板Sを基板ステージ15上に載置した後、真空排気手段11を作動させて真空チャンバ12を所定の真空度まで排気し、マイクロ波発生器16を作動させてプラズマを発生させる。次いで、基板Sを所定温度まで加熱した後、例えば水素ガスと炭化水素ガスとの混合ガスを真空チャンバ11内に導入し、プラズマ中で分解され、さらに上記網部材等でイオン種の除去されたラジカル種含有ガスを基板S表面に設けた触媒金属に照射させることで、触媒金属を活性化させる。その後、同じ混合ガスを導入して基板S表面にCNTを気相成長させ、基板S全表面に又はそのパターン部分(触媒金属のパターン)の表面のみに、基板Sに対して垂直な向きに揃った配向性を有するCNTを成長させることができる。上記した触媒表面の活性化は、基板Sを所定温度まで加熱した後に行っているが、基板を加熱してCNT成長温度まで上昇せしめる間であれば、任意の時で良く、加熱開始と同時であっても、成長温度に達した後であっても良い。
ところで、従来技術のように、原料ガスを分解すべく発生させたプラズマによって基板が加熱されるのでは、基板表面にCNTを気相成長させる際に、基板温度を制御することが困難になり、また、基板温度を低温化できない。その上、プラズマによって、基板表面に気相成長させたCNTが損傷を受ける虞がある。
図1に示すCVD装置では、プラズマ発生領域Pと基板Sとの間に、基板ステージ15に対向して所定のメッシュサイズを有する金属製の網部材18を設けてある。この網部材を設けることにより、プラズマ中で分解されて発生したガスからイオン種を除き、網部材を通過してきたラジカル種のみを含む分解ガスを基板に対して照射し、CNT成長前に触媒金属を活性化させると同時に、マイクロ波発生器16を作動させて真空チャンバ12内に発生させたプラズマに基板Sが曝されないようしてある。この場合、基板ステージ15は、プラズマ発生領域Pから離間して配置されている。そして、基板Sを所定温度に加熱するために、例えば抵抗加熱式の加熱手段(図示せず)が基板ステージ15に内蔵されている。
この加熱手段により、触媒を活性化する間や、CNTを気相成長させる間、300〜700℃の範囲内の所定温度に制御される。CNT気相成長の場合、300℃より低い温度では、CNTの成長が著しく悪く、また、700℃を超えた温度では、基板S表面で原料の炭化水素ガスが分解して、アモルファス状炭素が堆積してしまう。
上記網部材18は、例えば、ステンレス製であっても良く、真空チャンバ12内に、グランドに接地するように設けられる。この場合、網部材18のメッシュサイズは、1〜3mm程度であればよい。このようなメッシュサイズであれば、網部材18によってイオンシース領域が形成され、プラズマ粒子(イオン)が基板S側に侵入することが防止され、基板上に設けられた触媒金属表面の活性化が好都合に実施されうる。これと同時に、基板ステージ15がプラズマ発生領域Pから離間して配置されているために、基板Sがプラズマに曝されることも防止できる。なお、メッシュサイズを、1mmより小さく設定すると、ガスの流れを遮ってしまい、3mmより大きく設定すると、プラズマを遮ることができず、イオン種も網部材18を通過してしまう。
また、触媒金属の活性化を好都合に実施すると共に、基板Sに対して垂直方向に揃った配向性を有するCNTの成長を達成するためには、プラズマ中で分解された原料ガスをエネルギーを維持したまま基板S上に到達させることが必要である。そのために、網部材18に加えて、網部材18と基板Sとの間に、基板Sにバイアス電圧を印加するバイアス電源19を設けても良い。これにより、プラズマで分解された原料ガスは、網部材18の各メッシュを通過して基板S方向に円滑に送られるようになる。
この場合、バイアス電圧は−400V〜200Vの範囲で設定される。−400Vより低い電圧では、放電が起こり易くなり、触媒表面の活性化が生じ難く、また、基板Sや気相成長させたCNTに損傷を与える虞がある。一方、200Vを超えた電圧では、CNTの成長速度が遅くなる。
網部材18と基板ステージ15上に載置された基板Sとの間の距離Dは、20〜100mmの範囲に設定されることが好ましい。距離が20mmより短いと、網部材18と基板Sとの間で放電が起こり易くなり、例えば、触媒表面の活性化に不都合となり、また、基板Sや気相成長させたCNTに損傷を与える虞がある。一方、距離が100mmを超えると、触媒の活性化やCNT成長が満足に行われず、また、基板Sにバイアス電圧を印加する際に、網部材18が対極としての役割を果たすことができず、さらに、基板Sにバイアス電圧を印加しない場合には、分解したガスが結合して煤になってしまう。
上記したように基板ステージ15と基板Sとの距離を設定することにより、基板ステージ15上に基板Sを載置した後、プラズマを発生させると、基板Sがプラズマに曝されず、すなわち、プラズマからのエネルギーで基板Sが加熱されず、基板Sは、基板ステージ15に内蔵した加熱手段のみによって加熱することができるようになる。このため、触媒金属表面を活性化させる際及びCNTを気相成長させる際に、基板温度の制御が容易になり、また、低温でかつ損傷を受けることなく触媒金属を活性化させ得ると共に、基板S表面に好都合にCNTを気相成長させることが可能になる。
上記では、基板ステージ15に加熱手段を内蔵したものについて説明したが、これに限定されるものではなく、基板ステージ15上の基板Sを所定温度まで加熱できるものであればその形態は問わない。
また、上記では、プラズマで分解された原料ガスをエネルギーを維持した状態で基板S上に到達させるために、網部材18と基板Sとの間で基板Sにバイアス電圧を印加したものについて説明したが、これに限定されるものではなく、網部材185と基板Sとの間にバイアス電圧を印加しない場合でも、触媒金属の活性化を満足に実施できると共に、損傷を受けることなく基板S表面にCNTを気相成長できる。また、基板S表面にSiOのような絶縁層が形成されている場合には、基板S表面へのチャージアップを防止するなどの目的で、バイアス電源19を介して基板Sに0〜200Vの範囲でバイアス電圧を印加するようにしてもよい。この場合、200Vを超えた電圧では、触媒表面の活性が効率的に実施できず、また、CNTの成長速度が遅くなる。
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に詳細に説明する。
本実施例では、触媒表面の活性化方法を以下の2種の方法で行った。
第一の活性化方法は、以下説明するように、触媒表面の活性化とCNT成長とを図1に示すプラズマCVD装置内で行った。すなわち、プラズマCVD装置内の基板ステージ15上に対象基板Sを載置し、CHとHとの混合ガス(CH:20sccm、H:80sccm)をガス導入手段13を介して供給すると共に、マイクロ波発生器16を作動させて(作動条件:周波数2.45GHz、電力500W)、装置内にプラズマを発生させ、また、基板温度を室温から600℃まで昇温させた。また、真空チャンバー12内の圧力は266Paに設定した。プラズマ中で混合ガスを分解して得られたイオン種及びラジカル種を含むガスをステンレススチール製の網(メッシュサイズ:1mm)18を通過せしめて、イオン種を取り除き、ラジカル種を含むガスを対象基板Sに対して10分間照射せしめ、触媒表面の活性化を行った。
上記対象基板としては、Si基板上に、EB蒸着法(プロセス条件:圧力1.0×10−4Pa、成膜速度5〜10Å/s)によりAlを成膜(膜厚:200nm)し、次いでAl膜上に、EB蒸着法(プロセス条件:圧力1.0×10−4Pa、成膜速度1Å/s)により触媒層としてFeを成膜(膜厚:3nm)したものを用いた。
これに対し、第二の活性化方法として、まず、マイクロ波発生器を備えた石英反応管を用い、この反応管内へマイクロ波を導入してプラズマを発生せしめるようにした。圧力が0.2Torr(26.6Pa)になるまで排気した石英反応管内へ、その一方の端より反応ガスとして、CHとHとの混合ガス(CH:20sccm、H:80sccm)を供給すると共に、反応管内の温度を室温から600℃まで上昇せしめ、管内に発生したプラズマにより混合ガスを分解せしめた。反応管のもう一方の端から出てきた分解されたガスを、図1示すプラズマCVD装置内に供給し、上記と同様に、イオン種を取り除いた後、ラジカル種を含むガスを、載置された上記と同様な対象基板Sに対して、10分間、600℃で照射せしめ、触媒表面を活性化せしめた。
次いで、上記のようにして触媒表面を活性化せしめた対象基板Sに対して、それぞれ、上記と同じプラズマCVD装置を用いてリモートプラズマ法によりCNTを成長せしめた。このCNT成長プロセス条件は、対象基板Sの温度を600℃に維持した以外は、ガス種、ガス流量、プラズマ発生条件、装置内圧力を上記触媒表面の活性化条件と同様にして行った。
上記第一の活性化方法を用いた後に成長せしめたCNTのSEM写真を図1に示す。図1から明らかなように、十分なCNTが成長していた。このようにCNTが成長した基板は、例えば半導体デバイスとして有効に利用できる。第二の活性化方法を用いた場合も同様の結果が得られた。しかし、触媒表面の活性化を行わずに、CNTを成長せしめた場合には、図1と比べて、その成長の仕方は悪かった。また、上記したようにラジカル種を生成させながら昇温させずに、通常の昇温後にプラズマを発生させてラジカル種を生成させた場合には、触媒の活性化はできなかった。
実施例1と同様の方法で作製したFe(膜厚:3nm)/Si(膜厚:200nm)/Cu基板を図1に示すプラズマCVD装置1内の基板ステージ15上へ載置した。次いで、実施例1の場合と同様に、真空チャンバー12内の圧力が266Paになるまで排気し、反応ガスとして、CHとHとの混合ガス(CH:20sccm、H:80sccm)を、ガス導入手段14を介して真空チャンバー12内へ供給すると共に、マイクロ波発生器16を作動させて装置内にプラズマを発生させ、また、基板温度を室温から600℃まで昇温させた。プラズマ中で混合ガスを分解して得られたイオン種及びラジカル種を含むガスをステンレススチール製の網18を通過せしめて、イオン種を取り除き、ラジカル種を含むガスを対象基板Sに対して照射せしめ、触媒表面の活性化を行った。次いで実施例1のプロセス条件と同様にしてCNT成長方法を実施した。
かくして得られたCNTのSEM写真は図1の場合と同様であり、十分なCNTが成長していたことが確認できた。このようにCNTが成長した基板は、例えば電子部品の放熱部材として有効に利用できる。
CNTを成長せしめる触媒金属を設けた基板として、Co−Ti(膜厚:3nm)/TiN(膜厚:200nm)/Si基板を用いたことを除いて、実施例2記載の触媒の活性化方法及びCNT成長方法を繰り返した。このCo−Tiからなる触媒層は、Co−Ti混合物燒結体ターゲットを用いて、通常の条件(圧力5×10−5Torr、8800μA、60V)でアークプラズマガン成膜を行って形成した。また、TiN膜は反応性スパッタにより、通常の条件(圧力0.5PaのNガス雰囲気、Tiターゲットを用い、放電電圧300V、基板温度500℃)で成膜した。
かくして得られたCNTのSEM写真は図1の場合と同様であり、十分なCNTが成長していたことが確認できた。このようにCNTが成長した基板は、例えば半導体デバイスとして有効に利用できる。
(比較例1)
処理対象基板として、実施例2記載の方法に従ってSi単結晶基板の上にEB蒸着法によりFe膜(膜厚:3nm)を形成したものを用いて、触媒の活性化を行わずに、実施例2記載のCNT成長方法を繰り返した。その結果、CNT成長前に、ラジカル照射によるアモルファスカーボンの生成が低温側で開始してしまい、所望のCNTの成長ができなかった。
本発明によれば、CNT用触媒の効率的な活性化が図れるので、CNTが成長し難い基板であっても、CNTを充分に成長させることができるので、CNTを利用する各種技術分野、例えば半導体デバイス、電子部品の放熱部材等の分野に適用可能である。
本発明のCNT成長方法を実施するためのプラズマCVD装置の一構成例を模式的に示す構成図。 実施例1で得られたCNTのSEM写真。
符号の説明
1 ラズマCVD装置 11 真空排気手段
12 真空チャンバ 13 ガス導入手段
14 ガス供給管 15 基板ステージ
16 マイクロ波発生器 17 導波管
18 網部材 19 バイアス電源
S 基板

Claims (13)

  1. カーボンナノチューブ成長用触媒金属又は合金の表面にラジカル種を照射して触媒表面を活性化させることを特徴とする触媒表面の活性化方法。
  2. 前記ラジカル種が、水素原子含有ガス、炭化水素ガス及び一酸化炭素ガスから選ばれた少なくとも1種のガスをプラズマ中で分解して得られたラジカルであることを特徴とする請求項1記載の触媒表面の活性化方法。
  3. 前記水素原子含有ガスが水素ガス又はアンモニアであり、前記炭化水素ガスが、メタン、エタン、プロパン、プロピレン、アセチレン及びエチレンから選ばれた少なくとも1種の炭化水素ガスであることを特徴とする請求項2記載のカーボンナノチューブの成長方法。
  4. 前記ラジカル種が水素ラジカル及び炭素ラジカルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の触媒表面の活性化方法。
  5. 前記ラジカル種の照射が、200〜600℃で行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の触媒表面の活性化方法。
  6. 基板上に設けた触媒金属又は合金上にカーボンナノチューブを成長させる方法において、その基板表面にラジカル種を照射して触媒表面を活性化させ、次いでカーボンナノチューブを成長させることを特徴とするカーボンナノチューブの成長方法。
  7. 前記ラジカル種を、基板温度の上昇時又は上昇後に照射することを特徴とする請求項6記載のカーボンナノチューブの成長方法。
  8. 前記ラジカル種が、水素原子含有ガス、炭化水素ガス及び一酸化炭素ガスから選ばれた少なくとも1種のガスをプラズマ中で分解して得られたラジカルであることを特徴とする請求項6又は7に記載のカーボンナノチューブの成長方法。
  9. 前記水素原子含有ガスが水素ガス又はアンモニアであり、前記炭化水素ガスが、メタン、エタン、プロパン、プロピレン、アセチレン及びエチレンから選ばれた少なくとも1種の炭化水素ガスであることを特徴とする請求項8記載のカーボンナノチューブの成長方法。
  10. 前記ラジカル種が、水素ラジカル及び炭素ラジカルであることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のカーボンナノチューブの成長方法。
  11. 前記基板とプラズマとの間に、所定のメッシュサイズを有する網部材を設置して、所定の値のバイアス電圧若しくは磁場を印加して、又は該網部材を設置すると共に該バイアス電圧若しくは磁場を印加して、プラズマ中で発生するイオン種を除去し、ラジカル種だけを基板表面に照射して触媒表面を活性化させることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載のカーボンナノチューブの成長方法。
  12. 前記ラジカル種の基板表面への照射が、基板温度が200℃以上からカーボンナノチューブを成長させる温度以下である時に行われることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載のカーボンナノチューブの成長方法。
  13. 前記触媒表面の活性化された基板上に、300〜700℃でカーボンナノチューブを成長させることを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載のカーボンナノチューブの成長方法。
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