JP2007230452A - 車両用制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 故障原因の解明が容易となるよう適切にミッシングノードが記録される車両用制御システムを提供する。
【解決手段】 複数の制御ユニットが車内ネットワーク20を介して接続された車両用制御システムであり、該車内ネットワーク20に接続される制御ユニット100〜500は、自身に電源電圧異常が生じた場合に、その旨を、自身を特定するユニット特定情報とともに車内ネットワーク20に送出した上で、車内ネットワーク20との接続を遮断する。他の制御ユニット100〜500は、通信が途絶した制御ユニットから電源電圧異常の旨が通知されていた場合には、当該制御ユニットのノードをミッシングノードとして記録しない。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数の制御ユニットが車内ネットワーク20を介して接続された車両用制御システムであり、該車内ネットワーク20に接続される制御ユニット100〜500は、自身に電源電圧異常が生じた場合に、その旨を、自身を特定するユニット特定情報とともに車内ネットワーク20に送出した上で、車内ネットワーク20との接続を遮断する。他の制御ユニット100〜500は、通信が途絶した制御ユニットから電源電圧異常の旨が通知されていた場合には、当該制御ユニットのノードをミッシングノードとして記録しない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用制御システムに関する。
車両、特に自動車においては、電子化が進み、各種車載機器を制御するために電子制御装置(ECU)の搭載が増加している。そして、各ECU間で、連係動作及び制御情報共有のためのデータ通信ができるように、各ECUをノードにより共通の多重通信線に接続し、車内ネットワークを構築している(例えば、特許文献1)。こうした車内ネットワークは、データ交換を所定の実時間条件の元で可能にする必要があるため、近年ではCAN(Controller Area Network)等の高性能のバスシステムが採用されることが多い。
このような車内ネットワークを介して複数のECUが接続される車両用制御システムでは、個々のECUに自身の動作状況を監視する監視機能を設けて、動作状況に異常があった場合には、通信によりその旨を他のECUに報知するよう構成される場合がある。具体的には、個々のECUが自身の動作電源電圧を監視する機能を備え、自身の電源電圧に異常を検出した場合には、自己を保護するために自身の機能を制限するという仕様がある。この仕様には、電源電圧異常時の信頼性の低い状態で他のECUとの通信が行われないよう、自身を車内ネットワークから切り離す機能が含まれることがある。
ところが、この場合、CANバス上の全てのECUが同時に電源電圧異常を検出して全ECUが通信停止するとは限らないため、あるECUが電源電圧異常により自らを通信途絶状態とした際に、正常に作動している他のECUが、自らを通信途絶状態停止したECUをミッシングノードとして検出し、これを故障情報として記録してしまう。その結果、通信上の異常は無いにもかかわらず、バス上に異常があるかのような故障情報がダイアグに記録されてしまうため、故障原因の解明が困難となるといった課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、故障原因の解明が容易となるよう適切にミッシングノードが記録される車両用制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用制御システムは、複数の制御ユニットが車内ネットワークを介して接続された車両用制御システムであり、該複数の制御ユニットの1以上のものが、他の制御ユニットとの通信結果に基づいて該制御ユニットとの接続状態を判定する接続状態判定手段と、該判定結果によって非接続状態と判定された制御ユニットをミッシングノードとしてミッシングノード記録部に記録するミッシングノード記録手段とを備えたミッシングノード管理機能付制御ユニットとされる一方、複数の制御ユニットの少なくとも1以上のものが電源電圧監視機能を有する電源電圧監視機能付制御ユニットとして構成されており、該電源電圧監視機能付制御ユニットが、
自身の動作電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
検出された動作電源電圧が予め定められた許容電圧範囲外である場合に電源電圧異常と判定する電源電圧異常判定手段と、
自身に電源電圧異常が生じたことを他の制御ユニットに報知する電源電圧異常報知情報を、自身を特定するユニット特定情報とともに車内ネットワークに送出する電源電圧異常報知手段と、
電源電圧異常と判定された場合に、電源電圧異常報知情報の送出後に、自身と車内ネットワークとの接続を遮断する通信遮断手段と、
を備えることを特徴とする。
自身の動作電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
検出された動作電源電圧が予め定められた許容電圧範囲外である場合に電源電圧異常と判定する電源電圧異常判定手段と、
自身に電源電圧異常が生じたことを他の制御ユニットに報知する電源電圧異常報知情報を、自身を特定するユニット特定情報とともに車内ネットワークに送出する電源電圧異常報知手段と、
電源電圧異常と判定された場合に、電源電圧異常報知情報の送出後に、自身と車内ネットワークとの接続を遮断する通信遮断手段と、
を備えることを特徴とする。
電源電圧監視機能付制御ユニットは、自身の動作電源電圧異常を検出した場合に、安全上、自身を車内ネットワークから遮断するが、その遮断前に、自身に電源電圧異常が生じたことを他の制御ユニットに報知することができる。これにより、電源電圧異常の検出された不安定な状況下にある制御ユニットは、車内ネットワークから切り離されるので、この不安定な制御ユニットから車内ネットワークを介して誤った情報が送出されることがなくなる。また、上記構成によると、車内ネットワーク上の他の制御ユニットは、車内ネットワークから遮断された制御ユニットと、その遮断された原因が自身の電源電圧異常にあるということとを特定可能となる。
本発明の車両用制御システムでは、ミッシングノード管理機能付制御ユニットは、電源電圧異常報知情報を、対応するユニット特定情報とともに受信する電源電圧異常報知情報受信手段と、該電源電圧異常報知情報の受信後、対応する制御ユニットからの通信が途絶した場合に、ミッシングノード記録部への当該制御ユニットに対応するミッシングノードの記録を制限するミッシングノード記録制限手段を備えることができる。これによると、電源電圧異常によって通信ネットワークから切り離された制御ユニットを特定することができる。また、そのように特定された制御ユニットについては、ミッシングノードとしてダイアグ等に記憶しないよう制限できるから、ダイアグ等を見たときに故障原因の解明が容易となる。
本発明の車両用制御システムでは、電源電圧監視機能付制御ユニットは、電源電圧異常判定手段により動作電源電圧が許容電圧範囲内に復帰して該動作電源電圧が正常と判定された時に、自身の動作電源電圧が正常に復帰したことを他の制御ユニットに報知する電源電圧復帰報知情報を、自身を特定するユニット特定情報とともに車内ネットワークに送出する電源電圧復帰報知手段と、電源電圧復帰報知情報の送出後に、自身と車内ネットワークとの接続を復帰させる通信復帰手段とを備えることができる。これによると、他の制御ユニットに電源電圧が正常に復帰したことを報知することができ、この報知に基づいて通信遮断状態からもとの通信可能状態へと容易に復帰させることができる。
本発明の車両用制御システムでは、ミッシングノード管理機能付制御ユニットは、上記の電源電圧異常報知情報受信手段とミッシングノード記録制限手段とを備え、さらに、ミッシングノード管理機能付制御ユニットのミッシングノード記録制限手段は、電源電圧復帰報知情報の受信後、対応する制御ユニットのミッシングノード記録部への記録制限を解除するミッシングノード記録制限解除手段を備えることができる。これによると、電源電圧が正常に復帰した場合には、ミッシングノードの記録制限が解除され、もとの接続監視状態に戻ることができる。
本発明の車両用制御システムでは、ミッシングノード管理機能付制御ユニットは、電源電圧異常報知情報の受信後、該電源電圧異常報知情報を、対応するユニット特定情報とともに電源電圧異常報知情報記憶部に記憶する電源電圧異常報知情報記憶手段と、電源電圧復帰情報の受信に基づいて電源電圧異常報知情報記憶部に記憶された電源電圧異常報知情報の受信記録を削除する電源電圧異常報知情報削除手段とを備え、ミッシングノード記録制限手段は該削除に基づいて記録制限を解除することができる。これによると、電源電圧異常報知情報記憶部に記憶された該電源電圧異常報知情報と、対応するユニット特定情報とに基づいて、ミッシングノードの記録制限の解除及び復帰を容易に行なうことができる。
本発明の車両用制御システムでは、複数の制御ユニットは、エアコン制御ユニット、メータ制御ユニット、エンジン制御ユニット、及びボデー制御ユニットを含み、電源電圧監視機能付制御ユニットはエアコン制御ユニットであって、メータ制御ユニット、エンジン制御ユニット、及びボデーコントロールユニットのいずれかとの間で接続状態の判定を行なうものとすることができる。これによると、エアコン制御ユニットに生じた電源電圧異常に基づいて、該エアコン制御ユニットに係るミッシングノードの記録制限を設定することができる。
本発明の車両用制御システムでは、エアコン制御ユニットは、通信遮断手段による通信遮断後に、自身を通常時よりも機能が制限されたフェールセーフモード動作で実行させるフェールセーフ実行手段を備えることができる。これによると、動作電源電圧異常時にも、フェールセーフモードに切り換えられて必要最低限の機能は実行できる。
本発明の車両用制御システムでは、フェールセーフ実行手段は、エアコン吹出口を車両のフロントガラス内面に向かって空気を吹き出すデフロスタ吹出口に固定的に切り換えるよう指令するデフ固定指令手段とすることができる。これによると、エアコン制御ユニットの電源電圧異常下においても、窓ガラスの曇り防止という車両用エアコンの必須機能は確保することができる。
本発明の車両用制御システムでは、エアコン制御ユニットの動作保証可能電圧と、電源電圧監視機能付制御ユニットに動作電源電圧を与える車載用バッテリーの許容下限電圧値との間に許容電圧範囲の下限値を定めることができる。これによると、エアコン制御ユニットが最低限の動作が保証された範囲内で、車載用バッテリーの電圧異常を監視することができるため、エアコン制御ユニットが電源電圧異常下においても、上記の電源電圧異常報知情報の報知、通信遮断、電源電圧復帰報知情報の報知、通信再開等の機能を確実に実行できる。
本発明の車両用制御システムでは、電源電圧監視機能付制御ユニットの電源電圧検出手段によって検出された電源電圧異常が、該電源電圧異常判定手段によって許容電圧範囲よりも高いと判定された場合には、該電源電圧監視機能付制御ユニットによる直接制御の対象となる定められた駆動対象デバイスに対し、該駆動デバイスを停止状態とする制御を行なうことができる。電源電圧監視機能付制御ユニットに対し許容電圧範囲より高い電圧が印加される場合に、電源電圧監視機能付制御ユニットが直接制御する駆動デバイスにその高電圧が印加されることを防ぐことができる。
以下に本発明の車両用制御システムの一実施例を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の車両用制御システムの全体構成を概念的に示すものである。車両用制御システム1は、自動車上の種々の被制御要素の電気的動作を制御するために、各々CPUを有した複数の制御ユニット(以下、ECUと称する)100,200,300、400、500が車内ネットワークを形成し、多重通信可能なシリアル通信ネットワークバスであるCAN(Controller Area Network)バス20を介して接続された構造を有する。なお、図1に示す本実施形態の車両用制御システム1においては、ネットワークバス20に対して、エアコンECU(エアコン制御ユニット)100、メータECU(メータ制御ユニット)200、エンジンECU(エンジン制御ユニット)300、ボデーコントロールECU(ボデー制御ユニット)400、及びこれらとは異なる他のECUが接続されて構成されるが、本発明の車両用制御システムを構成するECUは上記以外のものであってもよく、ネットワークバス(車内ネットワーク)20に対し、少なくとも2以上のECUが接続されていればよい。
図2は、ECU100の電気的構成を示すブロック図である。なお、他のECU200、300、400、500も同様の構成を有する。このECU100のハードウェア構成は、一般的なECUと同一のものであり、CPU11、ワークメモリ12aを備えるRAM12、各種プログラムを記憶するROM13、バスライン14、入出力部(図中では「I/O」と表示)15、不揮発性メモリである外部メモリ16(例えばフラッシュROMなどの不揮発性メモリで構成される)、他のECUと接続されるネットワークバス(シリアル通信バス)20に接続される通信インターフェース(図中では「I/F」と表示)17、及びシリアル通信可能なCANバス20から受信したデータを一時格納する受信バッファメモリ(以下、受信バッファともいう)17aが、バス14に接続されたマイクロプロセッサからなる。入出力部15には、スイッチ群101、センサ群102、駆動部群103、及び電源電圧検出部19が接続される。
本実施形態においては、図3に示すように、エアコンECU100には、スイッチ群101として、吹出口切替スイッチ101a、ルーバースイッチ101b、温度設定レバー(温度設定操作部)101c、A/Cスイッチ101d、及び内外気切替スイッチ101eが接続され、センサ群102として、内気センサ102a、外気センサ102b、冷媒温度センサ(エバポレータ温度センサ)102c、日射センサ102d、及び水温センサ102eが接続され、駆動部群103として、吹出口切替駆動部103a、ルーバー駆動部103b、吸込口切替駆動部103c、風量調整駆動部(ファン駆動部)103d、及び温度調整駆動部103eとが接続される。また、メータECU200には駆動部群203の一つとしてメータ表示駆動部203aが接続され、エンジンECU300には駆動部群303の一つとしてコンプレッサ駆動部303aが接続され、ボデーコントロールECU400には、スイッチ群101の一つとしてリアデフ(リアデフロスタ)スイッチ401fが接続され、駆動部群403の一つとしてリアデフ(リアデフロスタ)駆動部403aが接続されている。
本実施形態におけるエアコンECU100は、図6に示す自動車用の空調装置を制御するものである。空調装置CAはダクト111を備え、該ダクト111には、車内空気を循環させるための内気吸い込み口113と、車外の空気を取込む外気吸い込み口114とが形成され、内外気切替ダンパー130によりいずれかが切り替え使用される。これら内気吸い込み口113ないし外気吸い込み口114からの空気は、ファン116によってダクト111内に吸い込まれる。
ダクト111内は、吸い込まれた空気を冷却して冷気を発生させるためのエバポレータ117と、逆にこれを加熱して暖気を発生させるヒータコア112(エンジン冷却水の廃熱により発熱動作する)とが設けられている。そして、これら冷気と暖気とが、エアミックスダンパー110の角度位置に対応した比率にて混合され、吹出口104,105,106より吹き出される。このうち、フロントガラス曇り止め用のデフ(フロントデフロスタ)吹出口104は、フロントガラスの内面下縁に対応するインパネ上方奥に、フェイス吹出口105はインパネの正面中央に、フット吹出口106はインパネ下面奥の搭乗者足元に対向する位置にそれぞれ開口し、吹出口切替用ダンパー140,150,160により個別に開閉される。具体的には、モーター123からのダンパー制御用の回転入力位相に応じて、ダンパー駆動ギア機構120により、フロントデフ吹出口104のみを開いた状態、フェイス吹出口105のみを開いた状態、フット吹出口106のみを開いた状態、フェイス吹出口105とフロントデフ吹出口104とを開いた状態、フット吹出口106とフロントデフ吹出口104とを開いた状態、フェイス吹出口105、フロントデフ吹出口104及びフット吹出口106の全てを開いた状態の間で切り替えられる。
また、フェイス吹出口5には吹き出し空気の方向を規制するルーバー118,119が設けられている。本実施形態では、上下方向用のルーバー118と、左右方向用のルーバー119との向きをいずれも、独立したサーボモータ124,125で電動調整可能としており、また、サーボモータ124,125によるルーバー118,119の揺動も可能とされている。ただし、ルーバー118,119の向きを手動変更するようにし、サーボモータ124,125による電動調整機構を廃止してもよい。
また、内外気切り替えダンパー130はサーボモータ121により、エアミックスダンパー110はサーボモータ122により、吹出口切替用ダンパー140,150,160はサーボモータ123により、それぞれ電動駆動される。これらサーボモータ(アクチュエータ)121〜125の動作は、制御指令部であるエアコンECU100により集中制御される。
エアコンECU100は、空調制御を行なうためのアプリケーション13aを実行することにより、以下の制御を実行する。
1.吹出口切替スイッチ101aの操作入力状態に対応して、吹出口切替ダンパー140,150,160が対応する開閉状態となるように、対応するサーボモータ124の駆動ICに制御指令を行なう。
2.ルーバースイッチ102bの操作入力状態に対応して、ルーバー118,119が指示された動作状態となるように、対応するサーボモータ125,126の駆動ICに制御指令を行なう。
3.温度設定レバー102cによる設定温度の入力情報と、内気センサ101a、外気センサ101b、水温センサ302a、及び日射センサ101dの出力情報とを参照し、周知のアルゴリズムに従い、必要なエアミックスダンパー110の開度調整により車内温度が設定温度に近づくよう、対応するサーボモータ122の駆動ICに制御指令を行なう。
4.A/Cスイッチ101dの操作状態に応じて、エバポレータ117の作動をオン・オフさせる。なお、エバポレータ(蒸発器)117は、クーリングファン(送風機)、コンプレッサ(圧縮器)、コンデンサ(凝縮器)、レシーバ(受液器)、エキスパンションバルブ(膨張弁)等とともに、周知の冷凍サイクルを構成しており、該A/Cスイッチ101dの操作に基づいてエアコンECU100は、エンジンECU200にコンプレッサ(ガス状の冷媒を吸入・圧縮して高温・高圧ガスとして送り出す)駆動部303aの駆動制御を開始させる信号を送信する。
5.内外気切替スイッチ101eの操作入力状態に対応して、内気側及び外気側のいずれかに内外気切替用ダンパー130が倒れるよう、対応するサーボモータ121の駆動ICに制御指令を行なう。
1.吹出口切替スイッチ101aの操作入力状態に対応して、吹出口切替ダンパー140,150,160が対応する開閉状態となるように、対応するサーボモータ124の駆動ICに制御指令を行なう。
2.ルーバースイッチ102bの操作入力状態に対応して、ルーバー118,119が指示された動作状態となるように、対応するサーボモータ125,126の駆動ICに制御指令を行なう。
3.温度設定レバー102cによる設定温度の入力情報と、内気センサ101a、外気センサ101b、水温センサ302a、及び日射センサ101dの出力情報とを参照し、周知のアルゴリズムに従い、必要なエアミックスダンパー110の開度調整により車内温度が設定温度に近づくよう、対応するサーボモータ122の駆動ICに制御指令を行なう。
4.A/Cスイッチ101dの操作状態に応じて、エバポレータ117の作動をオン・オフさせる。なお、エバポレータ(蒸発器)117は、クーリングファン(送風機)、コンプレッサ(圧縮器)、コンデンサ(凝縮器)、レシーバ(受液器)、エキスパンションバルブ(膨張弁)等とともに、周知の冷凍サイクルを構成しており、該A/Cスイッチ101dの操作に基づいてエアコンECU100は、エンジンECU200にコンプレッサ(ガス状の冷媒を吸入・圧縮して高温・高圧ガスとして送り出す)駆動部303aの駆動制御を開始させる信号を送信する。
5.内外気切替スイッチ101eの操作入力状態に対応して、内気側及び外気側のいずれかに内外気切替用ダンパー130が倒れるよう、対応するサーボモータ121の駆動ICに制御指令を行なう。
メータECU200は、図示されない各種センサ(例えば車速センサやエンジン回転数センサ、燃料残量センサ、水温センサ等)と接続されており、これらセンサの検出値を、運転者から視認可能な位置に設けられるインストゥルメントパネル内のメータ表示部に表示するために、アプリケーション13aを実行し、メータ表示駆動部203aの駆動制御を行なう。
エンジンECU300は、図示されない各種センサ(例えば車速センサやエンジン回転数センサ、燃料残量センサ、水温センサ等)と接続されており、これらセンサの検出値を用いて車両の動力源であるエンジンに対し、エンジンの噴射制御、点火制御及び電子スロットル制御等の制御を行なう。また、A/Cスイッチ101dの操作状態に応じて、コンプレッサ駆動部303aの駆動制御を行なう。具体的には、A/Cスイッチ101dのオン/オフ操作に応じて、エンジンの回転をコンプレッサ駆動部303aに連動させ、該コンプレッサ駆動部303aの駆動の開始、停止を制御する。
ボデーコントロールECU400は、図示されない各種センサと接続されており、車両内の各部から、ブレーキペダルの踏み込み量等の操作情報や、ハンドルの切れ角等の操作情報、シフト操作に関する操作情報、車両の走行速度などを取得し、ドアロック機構やパワーウインドウ機構等の車両搭載機構を制御する。また、リアデフスイッチ401aの操作状態に応じて、リアデフ駆動部403aの駆動制御を行なう。具体的には、リアデフスイッチ401aのオン/オフ操作に応じて、リアガラス(リアウィンドウ)の熱線プリント(図示なし)に通電の開始及び停止を制御する。
これらECU100,200,300,400,500に接続されるセンサの検出データは、CANバス20を介し必要に応じて他のECU100,200,300,400,500に対して送信することができる。
また、各ECU100,200,300,400,500はそれぞれ電源電圧検出部19を備えた電源電圧監視機能付制御ユニットとして構成されており、この電源電圧検出部19は、車載用バッテリー電圧Vccを検出する周知の電圧検出回路であり、検出した電圧値はA/D変換されて入出力部15に入力される。変換されたデジタル値は、予め定められた電圧範囲(例えば8〜17V)内の値であるか否かをCPU11によって判定され、範囲外とされた場合に電源電圧異常、範囲内とされた場合を正常として検出される。本発明の電源電圧検出手段はこの電源電圧検出部19とCPU11とが主体となって構成される。
各ECU100,200,300,400,500が備える外部メモリ16は上記のようにフラッシュメモリとして構成され、ネットワークバス20に接続されるECU毎に、その通信可否状態が記憶される通信状態記憶部(電源電圧異常報知情報記憶部)16aと、該外部メモリ19を備えるECU自身が検知したエラー情報を記憶するダイアグ記録部(ミッシングノード記録部)16bとを備える。
また、各ECU100,200,300,400,500のROM13には、アプリケーションプログラム13aと、通常時よりも機能が制限されたフェールセーフモードを実行するフェールセーフプログラム13bと、通信機能停止・復帰プログラム13cと、ミッシングノード記録プログラム13dとが格納される。アプリケーションプログラム13aは、各ECU固有の機能を実現するために設けられたプログラムであり、これには、各ECUが検知するエラー情報をダイアグ記憶部16bに記録するエラー記憶プログラムが含まれる。記録されるエラー情報としては、上記のアプリケーション13aを実行するECU自身に生じたエラーの他に、ミッシングノード記録プログラム13dによって記録されるミッシングノードがある。
これら各ECU100,200,300,400,500は、通信機能停止・復帰プログラム13cの実行によって接続状態監視用のデータ送信を、CANバス20に接続された管理ECU(図示なし)から一定時間間隔で送信されるタイミング信号の受信をトリガーにして実行する。また、これら各ECU100,200,300,400,500は、ミッシングノード記録プログラム13dによってその接続状態監視用データの受信を検知し、その受信結果により互いの通信状態(接続状態)を監視している。この監視の中で、非接続状態と検知されたECUが存在する場合には、そのECUに対応するノードをミッシングノードとし、ダイアグ記録部16bに該ミッシングノードを、一部制限を設けた上で記録している。
また、これら各ECUは電源電圧監視機能付制御ユニットとして機能を果たすように構成されており、各ECUの電源電圧検出部19が動作電源電圧異常を検出した場合には、自身のROM13に格納された通信機能停止・復帰プログラム13cを実行することで、自身に動作電源電圧異常が生じたことを他のECUに報知する電源電圧異常報知情報を、自身を特定するECU特定情報とともに車内ネットワーク20に送出し、その上で、自身と車内ネットワーク20との接続を遮断する。動作電源電圧が正常に復帰した場合には、自身の動作電源電圧が正常に復帰したことを他のECUに報知するための電源電圧復帰報知情報を、自身を特定するECU特定情報とともに車内ネットワークに送出し、その送出後に、自身と車内ネットワークとの接続を復帰させる。
さらに、これら各ECUはミッシングノード管理機能付制御ユニットとしても機能を果たすものであり、ミッシングノード記録プログラム13dの実行により、電源電圧異常報知情報を受信したECUは、該電源電圧異常報知情報を送信したECUとの通信途絶状態をミッシングノードとして記録しないようになっている。
以下、通信機能停止・復帰プログラム13cとミッシングノード記録プログラム13dについて、図4及び図5を用いてそれぞれの流れを説明する。
通信機能停止・復帰プログラム13cは、管理ECU(図示なし)から一定時間間隔で送信されるタイミング信号の受信をトリガーとして実行される。そのタイミング信号を受信すると、図4に示すように、まずS1にて、電源電圧検出部19から自身の動作電源電圧の入力を行なう。S2で入力した動作電源電圧の異常の有無を判定する。具体的には、入力した動作電源電圧が外部メモリ16に予め記憶された許容電圧範囲内にあるか否かを、CPU11が判定することによって行なう(電源電圧異常判定機能)。許容電圧範囲は、ここではECUの動作保証可能電圧(例えば5V)と、ECUに動作電源電圧を与える車載用バッテリーの許容下限電圧値(例えば10V)との間に許容電圧範囲の下限値(例えば7Vあるいは8V)を定め、車載用バッテリーの許容上限電圧値(例えば16V)を予め定められた値だけ上回るように許容電圧範囲の上限値(例えば17V)を定める。
S2にて、動作電源電圧の異常があった場合にはS7に進む。本実施形態においては、動作電源電圧異常を検知した場合には、安全上、他のECUとの通信を遮断するように構成されるが、その通信遮断前に自身に動作電源異常があった旨(電源電圧異常報知情報)を他のECUに対して通知し、その上で通信遮断を実行する。S7では、その電源電圧異常報知情報が既に送出されているか否かを判定し、送出されていない場合にはS8に進む。S8では、電源電圧異常報知情報を、自身を特定するECU特定情報(ユニット特定情報)に対応付ける形で通信状態記憶部16aに記憶し、その上でこれらをCANバス20上に送出して(電源電圧異常報知機能)、S9に進む。S7にて、電源電圧異常報知情報が既に送出されていた場合にはS9に進む。なお、S7における電源電圧異常報知情報が送出されているか否かの判定は、自身の通信状態記憶部16aに自身に対応する電源電圧異常報知情報が記憶されているか否かに基づいて判定を行なう。S9では、電源電圧異常を検出したECU自身とCANバス20との接続を遮断する処理を行なう(通信遮断機能)とともに、S10にてフェールセーフプログラム13bを起動して、フェールセーフモードでの制御処理を実行(フェールセーフ実行機能)し、本プログラム13cを終了する。
S2にて、動作電源電圧の異常がなかった場合にはS3に進む。本実施形態においては、動作電源電圧異常を検知した後、該動作電源電圧が正常に復帰した場合には、遮断されている他のECUとの通信を復帰させるように構成されており、該通信復帰の前には自身の動作電源異常が正常に復帰した旨(電源電圧復帰報知情報)を他のECUに対して通知(電源電圧復帰報知機能)し、その上で通信復帰を実行(通信復帰機能)し、S3に進む。
S3では、その電源電圧復帰報知情報が既に送出されているか否かを判定し、送出されていない場合にはS4に進む。S4では、自身を特定するECU特定情報(ユニット特定情報)に対応付けて通信状態記憶部16aに記憶された電源電圧異常報知情報の受信記録を抹消して、電源電圧復帰報知情報を記憶し、その上該電源電圧復帰報知情報と自身に対応するECU特定情報とをCANバス20上に送出してS5に進む。なお、S3における電源電圧復帰報知情報が送出されているか否かの判定は、自身の通信状態記憶部16aに自身に対応する電源電圧復帰報知情報が記憶されているか否かに基づいて判定を行なう。S5では、電源電圧の正常復帰が検出されたECU自身とCANバス20との接続を復帰させる処理を行なうとともに、S6にてフェールセーフプログラムを停止して、通常モードでの制御処理を実行し、本プログラム13cを終了する。
S3にて、電源電圧復帰報知情報が送出されている場合には、その前の段階で電源電圧異常が生じていない状態、すなわち、通信途絶・フェールセーフモードの実行がなされていない状態と判断してS11に進み、予め定められた通信監視用データをCANメッセージとして送出して本プログラム13cを終了する。
このプログラム13cによれば、車内ネットワーク上の各ECUは正常動作時には通信監視用データに基づいて他のECUとの通信状態(ネットワークとの接続状態)が検出可能となるとともに、電源電圧異常時にはネットワーク上に送出された電源電圧異常報知情報とECU特定情報とを、ネットワーク上のECUが受信することで、電源電圧異常を生じたECUの特定が可能となる。また、電源電圧が正常に復帰した時にはネットワーク上に送出された電源電圧復帰報知情報とECU特定情報とを、ネットワーク上のECUが受信することで、電源電圧復帰を果たしたECUの特定が可能となる。
次に、ミッシングノード記録プログラム13dは、CANバス20に接続された管理ECU(図示なし)から一定時間間隔で送信されるタイミング信号の受信をトリガーとして実行される。そのタイミング信号を受信すると、まず、S21にて他のECUから通信監視用データとしてネットワーク上に送出されるCANメッセージの受信(通信監視用データ受信機能)を行なう。S22では、その受信の有無に基づいてミッシングノードの有無を判定する。
S22にて、ミッシングノードなしと判定された場合にはS23に進み、電源電圧復帰報知情報の受信の有無を判定する(電源電圧異常報知情報受信機能)。具体的には、通信状態記憶部16aに電源電圧復帰報知情報が記憶されているか否かに基づいて判定する。S23にて、電源電圧復帰報知情報が記憶されていない場合には、そのまま本プログラム13dを終了する。S23にて、電源電圧復帰報知情報が記憶されていた場合にはS24に進み、通信状態記憶部16aに記憶されている電源電圧復帰報知情報の受信記録を抹消して(電源電圧異常報知情報削除機能)、本プログラム13dを終了する。なお、他のECUから送信された電源電圧復帰報知情報の受信は常に実行されており、その受信に基づいて通信状態記憶部16aに記憶される(電源電圧異常報知情報記憶機能)。
S22にて、ミッシングノード有りと判定された場合にはS25に進み、電源電圧復帰報知情報の受信の有無を判定する。具体的には、通信状態記憶部16aに電源電圧復帰報知情報が記憶されているか否かに基づいて判定する。S25にて、電源電圧復帰報知情報が記憶されていない場合にはS26に進み、検出されたミッシングノードをそのままダイアグ記録部16bに記録して、本プログラム13dを終了する。S25にて、電源電圧復帰報知情報が記憶されていた場合には、今回検出されたミッシングノードをダイアグ記録部16bに記録しないように制限し(ミッシングノード記録制限機能)、そのまま本プログラム13dを終了する。
このプログラム13dによれば、電源電圧異常によって通信ネットワークから切り離されたECUを特定して、特定したECUについてはミッシングノードとしてダイアグ記録部16bに記憶しないよう制限できる。即ち、通信上正しく接続されて通信上の不具合の無いECUが、自らの電源電圧異常によって自身を通信ネットワークから意図的に切り離したことで生じる他のECUとの非接続状態を、バス異常等の通信不具合(通信異常・故障)や、ECU自体の動作停止に基づく本来的なミッシングノードとしてダイアグ記録部16bに記録してしまうことを防ぐことができるので、ECU故障時の原因解明が容易となっている。
以上の通り、本実施形態におけるECU100,200,300,400,500は、そのいずれもが、ミッシングノード管理機能付制御ユニット及び電源電圧監視機能付制御ユニットとして機能するものであり、それらのCPU11がROMに格納された各種プログラム13a〜13dを実行することで、接続状態判定手段、電源電圧異常判定手段、電源電圧異常報知手段、通信遮断手段、電源電圧異常報知情報受信手段、ミッシングノード記録制限手段、電源電圧復帰報知手段、通信復帰手段、ミッシングノード記録制限解除手段、電源電圧異常報知情報記憶手段、及び電源電圧異常報知情報削除手段として機能する。
また、本実施形態においては、自らを通信途絶状態としたECUはフェールセーフモードで動作することを特徴としている。具体的には、通信途絶状態となったECU、即ち動作電源電圧の異常を検知したECUがエアコンECU100であった場合には、該エアコンECU100は、吹出口切替スイッチ101aの操作を無効化するとともに、エアコン吹出口を車両のフロントガラス内面に向かって空気を吹き出すデフロスタ吹出口104に固定的に切り換えるよう、吹出口切替駆動部103aが駆動される(デフ固定指令機能)。即ち、エアコンECU100が動作電源電圧異常に基づいてフェールセーフプログラム13bを実行することにより、エアコン吹出口がデフロスタ吹出口104に固定されるよう、吹出口切替ダンパー140,150,160に対応するサーボモータ124の駆動ICに制御指令が行なわれる。これにより、エアコンECUの電源電圧異常下においても、デフロスタによる窓ガラスの曇り帽子機能は確保できる。
さらに、ボデーコントロールECU400が動作電源異常を検知した場合には、少なくともリアデフスイッチ操作401aを無効化し、リアデフ駆動部403aが常時駆動するようなフェールセーフモードを実行することもできる。
なお、リアデフスイッチ401aとリアデフ駆動部403aとがボデーコントロールECU400に接続されるのではなく、エアコンECU100に接続される場合には、エアコンECU100のフェールセーフモード実行時において、該エアコンECU100は、吹出口切替スイッチ101aとリアデフスイッチ403aと双方のデフ操作部の操作を無効化して、デフ駆動部103a、403aによるデフ動作に固定する制御を行なうようにすることも可能である。
以上、本発明の実施例を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
1 車両用制御システム
16 外部メモリ
16a 通信状態記憶部(電源電圧異常報知情報記憶部)
16b ダイアグ記録部(ミッシングノード記録部)
19 電源電圧検出部
100,200,300,400,500 ECU(制御ユニット、ミッシングノード管理機能付制御ユニット、電源電圧監視機能付制御ユニット、接続状態判定手段、電源電圧異常判定手段、電源電圧異常報知手段、通信遮断手段、電源電圧異常報知情報受信手段、ミッシングノード記録制限手段、電源電圧復帰報知手段、通信復帰手段、ミッシングノード記録制限解除手段、電源電圧異常報知情報記憶手段、電源電圧異常報知情報削除手段)
100 エアコンECU(デフ固定指令手段)
101,201,301,401,501 スイッチ群
102,202,302,402,502 センサ群
103,203,303,403,503 駆動部群(駆動デバイス)
101a 吹出口切替スイッチ
103a 吹出口切替駆動部
16 外部メモリ
16a 通信状態記憶部(電源電圧異常報知情報記憶部)
16b ダイアグ記録部(ミッシングノード記録部)
19 電源電圧検出部
100,200,300,400,500 ECU(制御ユニット、ミッシングノード管理機能付制御ユニット、電源電圧監視機能付制御ユニット、接続状態判定手段、電源電圧異常判定手段、電源電圧異常報知手段、通信遮断手段、電源電圧異常報知情報受信手段、ミッシングノード記録制限手段、電源電圧復帰報知手段、通信復帰手段、ミッシングノード記録制限解除手段、電源電圧異常報知情報記憶手段、電源電圧異常報知情報削除手段)
100 エアコンECU(デフ固定指令手段)
101,201,301,401,501 スイッチ群
102,202,302,402,502 センサ群
103,203,303,403,503 駆動部群(駆動デバイス)
101a 吹出口切替スイッチ
103a 吹出口切替駆動部
Claims (10)
- 複数の制御ユニットが車内ネットワークを介して接続された車両用制御システムであり、該複数の制御ユニットの1以上のものが、他の前記制御ユニットとの通信結果に基づいて該制御ユニットとの接続状態を判定する接続状態判定手段と、該判定結果によって非接続状態と判定された前記制御ユニットをミッシングノードとしてミッシングノード記録部に記録するミッシングノード記録手段とを備えたミッシングノード管理機能付制御ユニットとされる一方、前記複数の制御ユニットの少なくとも1以上のものが電源電圧監視機能を有する電源電圧監視機能付制御ユニットとして構成されており、該電源電圧監視機能付制御ユニットが、
自身の動作電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
検出された前記動作電源電圧が予め定められた許容電圧範囲外である場合に電源電圧異常と判定する電源電圧異常判定手段と、
自身に電源電圧異常が生じたことを他の前記制御ユニットに報知する電源電圧異常報知情報を、自身を特定するユニット特定情報とともに前記車内ネットワークに送出する電源電圧異常報知手段と、
前記電源電圧異常と判定された場合に、前記電源電圧異常報知情報の送出後に、自身と前記車内ネットワークとの接続を遮断する通信遮断手段と、
を備えることを特徴とする車両用制御システム。 - 前記ミッシングノード管理機能付制御ユニットは、
前記電源電圧異常報知情報を、対応する前記ユニット特定情報とともに受信する電源電圧異常報知情報受信手段と、
該電源電圧異常報知情報の受信後、対応する制御ユニットからの通信が途絶した場合に、前記ミッシングノード記録部への当該制御ユニットに対応する前記ミッシングノードの記録を制限するミッシングノード記録制限手段を備える請求項1記載の車両用制御システム。 - 前記電源電圧監視機能付制御ユニットは、前記電源電圧異常判定手段により前記動作電源電圧が前記許容電圧範囲内に復帰して該動作電源電圧が正常と判定された時に、自身の前記動作電源電圧が正常に復帰したことを他の前記制御ユニットに報知する電源電圧復帰報知情報を、自身を特定するユニット特定情報とともに前記車内ネットワークに送出する電源電圧正常報知手段と、前記電源電圧復帰報知情報の送出後に、自身と前記車内ネットワークとの接続を復帰させる通信復帰手段とを備える請求項1又は請求項2記載の車両用制御システム。
- 請求項2記載の要件を備え、
前記ミッシングノード管理機能付制御ユニットの前記ミッシングノード記録制限手段は、前記電源電圧復帰報知情報の受信後、対応する制御ユニットの前記ミッシングノード記録部への記録制限を解除するミッシングノード記録制限解除手段を備える請求項3記載の車両用制御システム。 - 前記ミッシングノード管理機能付制御ユニットは、前記電源電圧異常報知情報の受信後、該電源電圧異常報知情報を、対応する前記ユニット特定情報とともに電源電圧異常報知情報記憶部に記憶する電源電圧異常報知情報記憶手段と、前記電源電圧復帰情報の受信に基づいて前記電源電圧異常報知情報記憶部に記憶された前記電源電圧異常報知情報の受信記録を削除する電源電圧異常報知情報削除手段とを備え、前記ミッシングノード記録制限手段は該削除に基づいて前記記録制限を解除する請求項4記載の車両用制御システム。
- 前記複数の制御ユニットは、エアコン制御ユニット、メータ制御ユニット、エンジン制御ユニット、及びボデー制御ユニットを含み、前記電源電圧監視機能付制御ユニットは前記エアコン制御ユニットであって、前記メータ制御ユニット、エンジン制御ユニット、及びボデーコントロール制御ユニットのいずれかとの間で前記接続状態の判定を行なうものである請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用制御システム。
- 前記エアコン制御ユニットは、前記通信遮断手段による通信遮断後に、自身を通常時よりも機能が制限されたフェールセーフモード動作で実行させるフェールセーフ実行手段を備える請求項6記載の車両用制御システム。
- 前記フェールセーフ実行手段は、エアコン吹出口を車両のフロントガラス内面に向かって空気を吹き出すデフロスタ吹出口に固定的に切り換えるよう指令するデフ固定指令手段である請求項7記載の車両用制御システム。
- 前記エアコン制御ユニットの動作保証可能電圧と、前記電源電圧監視機能付制御ユニットに前記動作電源電圧を与える車載用バッテリーの許容下限電圧値との間に前記許容電圧範囲の下限値を定める請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の車両用制御システム。
- 前記電源電圧監視機能付制御ユニットの前記電源電圧検出手段によって検出された電源電圧異常が、該電源電圧異常判定手段によって前記許容電圧範囲よりも高いと判定された場合には、該電源電圧監視機能付制御ユニットによる直接制御の対象となる定められた駆動対象デバイスに対し、該駆動デバイスを停止状態とする制御を行なう請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の車両用制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006056868A JP2007230452A (ja) | 2006-03-02 | 2006-03-02 | 車両用制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006056868A JP2007230452A (ja) | 2006-03-02 | 2006-03-02 | 車両用制御システム |
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JP2006056868A Pending JP2007230452A (ja) | 2006-03-02 | 2006-03-02 | 車両用制御システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-03-02 JP JP2006056868A patent/JP2007230452A/ja active Pending
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JP7246002B2 (ja) | 2018-09-20 | 2023-03-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 制御ユニットおよび制御システム |
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