JP4375190B2 - 電動アクチュエータシステム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電動アクチュエータを電子制御装置によって多重通信して
制御する電動アクチュエータシステムに関する。
近年、車両用空調装置においては、欧米、亜細亜、阿弗利加など諸外国向けの輸出車を設定したり、マイナーチェンジなどが頻繁に行われるため、ほとんどの機能が共通で、一部の機能だけが異なる制御仕様(動作仕様)の電子制御装置が複数種類設定されている。
すなわち、電子制御装置に対して類似の動作仕様が複数種設定されており、類似の動作仕様であるにも関わらず、各種の制御仕様に合わせて電子制御装置をそれぞれ個別に製造管理する必要があり、電子制御装置の製造・管理の煩雑化を招いていた。
そこで、空調制御用の電子制御装置として、各種の制御仕様に対応可能な共通な電子制御装置を設定し、他の電子制御装置(例えば、エンジン制御用電子制御装置)から受信される制御仕様の仕様データを受信して、この受信された仕様データに基づいて該当する制御仕様を選択するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいては、空調制御用の電子制御装置は、複数種の制御仕様に対応する複数種の制御プログラムを予め記憶しておき、該当する制御プログラムを複数種の制御プログラムの中から選択してこの選択された制御プログラムを実行する。
特開平4−126625号公報
しかし、上述の電動アクチュエータシステムでは、空調制御用の電子制御装置が他の電子制御装置から動作仕様の識別データを受信するためには、空調制御用の電子制御装置に対して仕様データの受信の為の外部入力ポートが必要となり、また他の電子制御装置および空調制御用の電子制御装置の間をワイヤーハーネスで接続することも必要になる。
本発明は、上記点に鑑み、外部からデータを受信しなくても、複数の電動アクチュエータの制御仕様を判別可能である電動アクチュエータシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
可動部(4、11a…13b)を駆動する電動モータ(M)と、この電動モータを駆動する駆動回路(200)とをそれぞれ備える複数の電動アクチュエータ(100a…100e)に接続されるとともに、前記複数の駆動回路との間でワイヤーハーネス(W/H)を通して多重通信して、前記複数の電動モータをそれぞれ制御する電子制御装置(20)を備える電動アクチュエータシステムであって、
前記電子制御装置には、前記複数の電動モータを制御するための制御プログラムが前記複数の電動モータに求められる動作の違いに応じて複数種、記憶されており、
前記電子制御装置は、前記複数の電動アクチュエータからそれぞれ前記ワイヤーハーネスを通して信号を受信して、この受信される受信信号に基づいて、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択して実行することを特徴とする。
したがって、外部からデータを受信しなくても、複数の電動アクチュエータからそれぞれ受信される受信信号に応じて、該当する制御仕様を判別することが可能になる。
具体的には、請求項2に記載の発明のように、前記複数の電動アクチュエータには、その機能毎に、識別情報がそれぞれ付与されており、前記受信信号としては、前記複数の電動アクチュエータのそれぞれの識別情報を用いるようにしてよい。
特に、請求項3に記載の発明のように、前記電子制御装置は、前記複数の電動アクチュエータから受信される受信信号に基づいて前記複数の電動アクチュエータの個数を判別して、この判別された個数に基づいて、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択してもよい。
また、請求項4に記載の発明のように、前記複数の電動アクチュエータには、その機能毎に、識別情報がそれぞれ付与されており、前記受信信号は、前記複数の電動アクチュエータのそれぞれの識別情報であり、前記電子制御装置は、前記複数の電動アクチュエータから受信される受信信号に基づいて前記複数の電動アクチュエータの個数を判別して、この判別された個数、および、前記複数の電動アクチュエータのそれぞれの識別情報の組み合わせにより、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択してもよい。
また、請求項5に記載の発明では、前記電子制御装置は、初回にバッテリ(B)から電源投入されたタイミングで、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択することを特徴とする。
したがって、各電動モータの制御を開始する毎に不揮発性メモリに記憶されるデータを用いれば、各電動モータの制御を開始する毎に制御プログラムを選択する必要が無くなる。
この場合には、請求項6に記載の発明の如く、前記電子制御装置は、電源供給されなくてもデータの記憶を保持する不揮発性メモリ(21)を備えており、前記電子制御装置は、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択したときには、前記所定の制御プログラムを選択する際に用いるデータを前記不揮発性メモリに記憶することが必要になる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1〜図4に本発明に係る一実施形態を示す。本実施形態では、本発明に係る電動アクチュエータシステムが車両用空調装置に適用されており、以下、本実施形態の概略について説明する。
すなわち、本実施形態では、左右独立型の車両用空調装置と、シングル型の車両用空調装置とに対して共通の電子制御装置が用いられる。ここで、左右独立型の車両用空調装置と、シングル型の車両用空調装置とでは、それぞれ、室内エアコンユニットの動作仕様が異なり、電子制御装置の制御仕様が異なるものが用いられているものの、共通の電子制御装置が採用される。
そして、後述するように、室内エアコンユニットに対して電子制御装置が接続されて車載バッテリに接続されたときに、何れの制御仕様のものが該当するのか(すなわち、左右独立型なのか、或いは、シングル型の室内エアコンユニットなのか)を判別する。
先ず、制御仕様の判別処理の説明に先立ち、左右独立型の車両用空調装置、および、シングル型の車両用空調装置について説明する。
(左右独立型)
先ず、左右独立型の車両用空調装置の室内エアコンユニット1Aについて図1を参照して説明する。図1は、左右独立型のエアコンユニット1Aの概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、左右独立型の室内エアコンユニット1Aは、車室内に送風するためのダクト2を備えており、このダクト2には、車室内から内気を導入するための内気導入口3a、および、車室外から外気を導入するための外気導入口3bが設けられている。
さらに、ダクト2には、外気導入口3bおよび内気導入口3aを選択的に開閉する内外気切替ドア4が設けられており、この内外気切替ドア4には、駆動手段としての電動アクチュエータ100aが連結されている。また、ダクト2内のうち外気導入口3bおよび内気導入口3aの空気下流側には、車室内に向けて吹き出される空気流を発生させる遠心式送風機5が設けられており、遠心式送風機5は、羽根車5bおよびこの羽根車5bを回転させるブロアモータ5aを有して構成されている。
さらに、ダクト2内にて遠心式送風機5の空気下流側には、空気を冷却する空気冷却手段としてのエバポレータ6が設けられており、さらに、このエバポレータ6の空気下流側には、空気加熱手段としてのヒータコア7が設けられている。そして、ダクト2内のうちエバポレータ6の空気下流側には仕切り板8が設けられており、この仕切り板8は、ダクト2内を運転席側通路9aおよび助手席側通路9bに仕切っている。
ここで、運転席側通路9aのうちヒータコア7の側方には、バイパス通路10aが設けられ、このバイパス通路10aは、ヒータコア7に対してエバポレータ6により冷却された冷風をバイパスさせる。そして、助手席側通路9bのうちヒータコア7の側方には、バイパス通路10bが設けられ、このバイパス通路10bは、ヒータコア7に対してエバポレータ6により冷却された冷風をバイパスさせる。
ヒータコア7の空気上流側には、エアミックスドア11a、11bが設けられており、エアミックスドア11aは、その開度によって、運転席側通路9aを流通する冷風のうちヒータコア7を通る量とバイパス通路10aとを通る量との比を調整する。そして、ヒータコア7の空気下流側には、ヒータコア7を通る空気とバイパス通路10aとを通る空気とを混合する運転席側混合室が設けられている。
ここで、ヒータコア7を通る空気とバイパス通路10aとを通る空気とが混合されることにより、後述するように、混合室から運転席に着座する運転者に向けて吹き出される空気温度が制御されることになる。また、エアミックスドア11bは、その開度により、助手席側通路9bを流通する冷風のうちヒータコア7を通る量とバイパス通路10bを通る量との比を調整する。そして、ヒータコア7の空気下流側には、ヒータコア7を通る空気とバイパス通路10bとを通る空気とを混合する助手席側混合室が設けられている。
ここで、ヒータコア7を通る空気とバイパス通路10bとを通る空気とが混合されることにより、後述するように、混合室から助手席に着座する乗員に向けて吹き出される空気温度が制御されることになる。
一方、エアミックスドア11a、11bには、駆動手段としての電動アクチュエータ100b、100cが、それぞれ連結されており、エアミックスドア11a、11bの開度は、電動アクチュエータ100b、100cによって、それぞれ、調整される。また、エバポレータ6は、図示しないコンプレッサ、凝縮器、受液器、減圧器とともに、周知の冷凍サイクルを構成している熱交換器であり、このエバポレータ6は、ダクト2内を流れる空気を冷却する。
ここで、コンプレッサは、当該自動車のエンジンに電磁クラッチ(図示しない)を介して連結されるものであり、このコンプレッサは、電磁クラッチを断続制御することによって駆動停止制御される。ヒータコア7は、当該自動車のエンジン冷却水(温水)を熱源とする熱交換機であり、このヒータコア7は、エバポレータ6によって冷却された冷風を加熱する。
また、ダクト2のうちヒータコア7の空気下流側には、運転席側フェイス吹出口FrDrが開口されており、この運転席側フェイス吹出口FrDrは、運転席側混合室からの空気を運転席に着座する運転者の上半身に向けて吹き出す。
ここで、ダクト2のうちフェイス吹出口1FrDrの空気上流部には、フェイス吹出口1FrDrを開閉する吹出口切換ドア12aが設けられている。
また、ダクト2には、運転席側混合室から運転者の下半身に空気を吹き出す運転席側フット吹出口FtDr、および、運転席側混合室からフロントガラスの内表面のうち運転席側領域に空気を吹き出す運転席側デフロスタ吹出口DfDrが設けられている。そして、運転席側フット吹出口FtDrおよび運転席側デフロスタ吹出口DfDrの空気上流部には、それぞれの吹出口を開閉する吹出口切換ドア13a、14aが設けられている。そして、吹出口切換ドア12a、13a、14aは電動アクチュエータ100dによって、図示しないリンク機構を介してそれぞれ独立して開閉駆動される。
一方、助手席側においても、ダクト2には、助手席側混合室から助手席者の下半身に空気を吹き出す運転席側フット吹出口FtPa、助手席側混合室から助手席者の下半身に空気を吹き出す助手席側フット吹出口FtPa、および、助手席側混合室からフロントガラスの内表面のうち助手席側領域に空気を吹き出す助手席側デフロスタ吹出口DfPaが設けられている。そして、それらの吹出口FtPa、DfPa、DfPaを開閉する吹出口切換ドア12b、13b、14bが設けられている。そして、吹出口切換ドア12b、13b、14bは電動アクチュエータ100eによって、図示しないリンク機構を介してそれぞれ独立して開閉駆動される。
また、左右独立型の車両用空調装置は、図1に示すように、電子制御装置(エアコンECU)20を備えており、電子制御装置20は、フラッシュッメモリ21、RAM22、および、マイクロコンピュータ23等から構成されている周知の装置である。
フラッシュッメモリ21は、電力供給されなくてもデータの記憶を保持する記憶回路であり、フラッシュッメモリ21には、左右独立型の室内エアコンユニットを制御する制御プログラム(以下、左右独立型の制御プログラムという。)以外に、シングル型の室内エアコンユニットを制御する制御プログラム(以下、シングル型の制御プログラムという。)が記憶されている。
RAM22は、電力供給されているときだけ、データを記憶できる記憶回路であり、このRAM22は、マイクロコンピュータ23の制御処理に伴うデータを記憶する。マイクロコンピュータ23は、後述するように、電動アクチュエータ100a〜100eからそれぞれアドレス(識別情報)を受信して、これらアドレスに基づいて該当する制御仕様を選択して、この選択される制御仕様に該当する制御プログラムを実行する。すなわち、マイクロコンピュータ23によって空調制御処理を実行する。なお、アドレスは、電動アクチュエータの機能毎の識別情報を示しているデータである。
ここで、空調制御処理について概略説明すると、マイクロコンピュータ23は、運転席側内気温センサS1aにより検出される車室内の運転席側空気温度と、運転席側日射センサS2aにより検出される車室内の運転席側日射強度と、外気温センサSにより検出される車室外の温度と、乗員により設定される運転席側温度設定器Raから出力される設定温度TestDr等とに基づいて、運転席側目標吹出温度TAODrを演算する。
ここで、目標吹出温度TAODrは環境条件(車両熱負荷条件)の変化にかかわらず車室内の運転席側の空気温度を設定温度TestDrに維持するために必要な吹出空気温度である。
また、マイクロコンピュータ23は、助手席側内気温センサS1bにより検出される車室内の助手席側空気温度と、助手席側日射センサS2bにより検出される車室内の助手席側日射強度と、外気温センサSにより検出される車室外の温度と、乗員により設定される助手席側温度設定器Rbから出力される設定温度TestPa等とに基づいて、助手席側目標吹出温度TAOPaを演算する。
また、マイクロコンピュータ23には、ヒータコア7に流入する温水温度(エンジン冷却水)を検出する温度センサSの検出水温Tw、および、エバポレータ6から吹き出される吹出空気温度を検出する温度センサSの検出温度Teが入力され、このマイクロコンピュータ23は、目標吹出温度TAODr、TAOPa、吹出空気温度Te、検出水温Twに基づいて、電動アクチュエータ100a〜100eを制御してドア4、11a、11b、14a、14bをそれぞれ目標位置まで回転させるとともに、ブロアモータaの回転数を制御する。
また、電動アクチュエータ100a〜100eは、図2に示すように、それぞれ、ワイヤーハーネスW/Hにより直列的に接続されており、ワイヤーハーネスW/Hは、電源線、グランド線、通信線からなる。そして、電動アクチュエータ100a〜100eは、それぞれ、直流モータ(電動モータ)M、マイクロコンピュータ23との間の通信を介して直流モータMを駆動する駆動回路200、および、直流モータMの回転角度に基づいて位相のずれた2相のパルス信号を発生する摺動式のパルス発生器Pgを備えている。2相のパルス信号は、電子制御装置20による各ドア4、11a…14bの回転角度、および回転方向の検出に用いられる。
(シングル型)
シングル型の車両用空調装置の室内エアコンユニット1Bについて図3を参照して説明する。図3は、シングル型の室内エアコンユニット1Bの概略構成を示す模式図である。
に示すように、シングル型の室内エアコンユニット1Bは、室内エアコンユニット1Aと同様、内気導入口3a、および、外気導入口3bを備えるダクト2を備えており、外気導入口3bおよび内気導入口3aを選択的に開閉する内外気切替ドア4が設けられている。内外気切替ドア4には、駆動手段としての電動アクチュエータ100aが連結されている。
また、ダクト2内には遠心式送風機5が設けられており、この遠心式送風機5の空気下流側には、エバポレータ6が設けられている。さらに、このエバポレータ6の空気下流側にはヒータコア7が設けられている。ヒータコア7の側方には、バイパス通路10が設けられ、このバイパス通路10は、ヒータコア7に対してエバポレータ6により冷却された冷風をバイパスさせる。
ヒータコア7の空気上流側には、エアミックスドア11が設けられており、エアミックスドア11は、その開度によって、エバポレータ6からの冷風のうちヒータコア7を通る量とバイパス通路10とを通る量との比を調整する。そして、ヒータコア7の空気下流側には、ヒータコア7を通る空気とバイパス通路10とを通る空気とを混合する混合室が設けられている。
ここで、ヒータコア7を通る空気とバイパス通路10とを通る空気とが混合されることにより、後述するように、混合室から前席に着座する乗員に向けて吹き出される空気温度が制御されることになる。
一方、エアミックスドア11には、駆動手段としての電動アクチュエータ100bが、それぞれ連結されており、エアミックスドア11の開度は、電動アクチュエータ100bによって、それぞれ、調整される。
また、ダクト2のうちヒータコア7の空気下流側には、フェイス吹出口Frが開口されており、このフェイス吹出口Frは、混合室からの空気を前席乗員の上半身に向けて吹き出す。
ここで、フェイス吹出口Frの空気上流部には、フェイス吹出口Frを開閉する吹出口切換ドア12が設けられている。
また、ダクト2には、混合室から前席乗員の下半身に空気を吹き出すフット吹出口Ft、および、混合室からフロントガラスの内表面に空気を吹き出すデフロスタ吹出口Dfが設けられている。そして、フット吹出口Ftおよびデフロスタ吹出口Dfの空気上流部には、それぞれの吹出口を開閉する吹出口切換ドア13、14が設けられている。そして、吹出口切換ドア12、13、14は電動アクチュエータ100dによって、図示しないリンク機構を介してそれぞれ独立して開閉駆動される。
また、シングル型の車両用空調装置は、図に示すように、左右独立型の車両用空調装置と同様、電子制御装置20を備えている。この電子制御装置20のマイクロコンピュータ23は、後述するように、電動アクチュエータ100a、100b、100dからそれぞれアドレス(識別情報)を受信して、これらアドレスに基づいて該当する制御仕様を選択して、この選択される制御仕様に該当する制御プログラムを実行する。
この場合、マイクロコンピュータ23は、内気温センサS1により検出される車室内の空気温度と、日射センサS2により検出される車室内の日射強度と、外気温センサSにより検出される車室外の温度と、乗員により設定される温度設定器Rから出力される設定温度Test等とに基づいて、目標吹出温度TAOを演算する。
ここで、目標吹出温度TAOは環境条件(車両熱負荷条件)の変化にかかわらず車室内の空気温度を設定温度Testに維持するために必要な吹出空気温度である。
また、マイクロコンピュータ23には、ヒータコア7に流入する温水温度(エンジン冷却水)を検出する温度センサSの検出水温Tw、および、エバポレータ6から吹き出される吹出空気温度を検出する温度センサSの検出温度Teが入力され、このマイクロコンピュータ23は、目標吹出温度TAO、吹出空気温度Te、検出水温Twに基づいて、電動アクチュエータ100a、100b、100dを制御してドア4、11、12、13、14をそれぞれ目標位置まで回転させるとともに、ブロアモータ9aの回転数を制御する。
また、電動アクチュエータ100a、100b、100dは、図に示すように、それぞれ、ワイヤーハーネスW/Hにより直列的に接続されており、電動アクチュエータ100a、100b、100dは、それぞれ、直流モータM、駆動回路200、および、摺動式のパルス発生器Pgを備えている。
次に、本実施形態の作動について図5を用いて説明する。
本実施形態では、シングル型の車両用空調装置、および左右独立型の車両用空調装置に対しては異なる制御仕様が設定されているものの、上述の如く、シングル型の車両用空調装置、および左右独立型の車両用空調装置に対して共通の電子制御装置20が採用されている。そこで、次のように、該当する制御仕様を選択する。
先ず、車両用空調装置が車両に搭載されて、電子制御装置20が車載バッテリに初めて接続されて初回の電源投入が行われると、マイクロコンピュータ23は、図5に示すフローチャートにしたがって、制御用コンピュータプログラムを実行する。図5に示すフローチャートは、制御仕様を選択するための選択処理を示している。
先ず、マイクロコンピュータ23は、各電動アクチュエータのそれぞれに要求信号を送信する(ステップS100)。ここで、各電動アクチュエータの駆動回路には、機能を示すアドレスが予め設定されており、各電動アクチュエータは、要求信号を受信すると、対応するアドレスを返信する。
ここで、電動アクチュエータから受信されるアドレスと制御仕様との対応関係を示すデータがフラッシュッメモリ21に予め記憶されており、この記憶されるデータに基づいて電子制御装置20が制御仕様を選択する。
例えば、電動アクチュエータ100a〜100eのそれぞれのアドレスが受信されると(ステップS110)、左右独立型の車両用空調装置の制御仕様を選択する(ステップS120)。一方、電動アクチュエータ100a、100b、100dのそれぞれのアドレスが受信されると(ステップS110)、シングル型の車両用空調装置の制御仕様を選択する(ステップS120)。以上のように制御仕様が選択されると、この選択される制御仕様を示す仕様データをフラッシュメモリ21に記憶させる(ステップS130)。この仕様データは、空調制御処理の実行毎に、制御プログラムを選択するのに用いられる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
ドア4…13bを駆動する直流モータMと、このモータMを駆動する駆動回路200とをそれぞれ備える電動アクチュエータ100a…100eと、各駆動回路200との間でワイヤーハーネスW/Hを通して多重通信して、各直流モータMをそれぞれ制御する電子制御装置20と、を備えている。
電子制御装置20によって直流モータMを制御する制御仕様が複数種、設定されており、電子制御装置20は、各電動アクチュエータからそれぞれワイヤーハーネスW/Hを通して各アドレスを受信して、この受信されるアドレスに基づいて、複数種の制御仕様のうち、該当する制御仕様を選択することを特徴とする。したがって、外部(すなわち、他の電子制御装置)からデータを受信しなくても、該当する制御仕様を判別可能になる。
また、初回の電源投入時にて制御仕様が選択されてその制御仕様を示す仕様データをフラッシュメモリ21に記憶させるため、その後、空調動作を開始する毎に、制御仕様を選択する必要がなくなる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、電子制御装置20は、各電動アクチュエータからそれぞれワイヤーハーネスW/Hを通して各アドレスを受信して、この受信されるアドレスに基づいて該当する制御仕様を選択した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、ワイヤーハーネスW/Hに接続されている電動アクチュエータの個数を判別して、その個数により、制御仕様を選択してもよい。また、個数とアドレスの組み合わせで制御仕様を選択してもよい。
上述の実施形態では、電子制御装置として車両用空調装置に適用されるものを示したが、これに代えて、給湯機器など他の産業機器に適用されるものを用いてもよい。
本発明の一実施形態に係る左右独立型の車両用空調装置の概略構成を示す模式図である。 図1における電子制御装置および電動アクチュエータの接続構成を示す模式図である。 上述の実施形態に係るシングル型の車両用空調装置の概略構成を示す模式図である。 における電子制御装置および電動アクチュエータの接続構成を示す模式図である。 上述の実施形態に係る電子制御装置による制御仕様の選択処理を示すフローチャートである。
符号の説明
4…13b…ドア、M…直流モータ、200…駆動回路、
100a…100e…電動アクチュエータ、20…電子制御装置、
W/H…ワイヤーハーネス

Claims (6)

  1. 可動部(4、11a…13b)を駆動する電動モータ(M)と、この電動モータを駆動する駆動回路(200)とをそれぞれ備える複数の電動アクチュエータ(100a…100e)に接続されるとともに、前記複数の駆動回路との間でワイヤーハーネス(W/H)を通して多重通信して、前記複数の電動モータをそれぞれ制御する電子制御装置(20)を備える電動アクチュエータシステムであって、
    前記電子制御装置には、前記複数の電動モータを制御するための制御プログラムが前記複数の電動モータに求められる動作の違いに応じて複数種、記憶されており、
    前記電子制御装置は、前記複数の電動アクチュエータからそれぞれ前記ワイヤーハーネスを通して信号を受信して、この受信される受信信号に基づいて、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択して実行することを特徴とする電動アクチュエータシステム。
  2. 前記複数の電動アクチュエータには、その機能毎に、識別情報がそれぞれ付与されており、
    前記受信信号は、前記複数の電動アクチュエータのそれぞれの識別情報であることを特徴とする請求項1に記載の電動アクチュエータシステム。
  3. 前記電子制御装置は、前記複数の電動アクチュエータから受信される受信信号に基づいて前記複数の電動アクチュエータの個数を判別して、この判別された個数に基づいて、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択することを特徴とする請求項に記載の電動アクチュエータシステム。
  4. 前記複数の電動アクチュエータには、その機能毎に、識別情報がそれぞれ付与されており、
    前記受信信号は、前記複数の電動アクチュエータのそれぞれの識別情報であり、
    前記電子制御装置は、前記複数の電動アクチュエータから受信される受信信号に基づいて前記複数の電動アクチュエータの個数を判別して、この判別された個数、および、前記複数の電動アクチュエータのそれぞれの識別情報の組み合わせにより、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択することを特徴とする請求項に記載の電動アクチュエータシステム。
  5. 前記電子制御装置は、初回にバッテリ(B)から電源投入されたタイミングで、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電動アクチュエータシステム。
  6. 前記電子制御装置は、電源供給されなくてもデータの記憶を保持する不揮発性メモリ(21)を備えており、
    前記電子制御装置は、前記複数種の制御プログラムのうちから所定の制御プログラムを選択したときには、前記所定の制御プログラムを選択する際に用いるデータを前記不揮発性メモリに記憶することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電動アクチュエータシステム。
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