JP2007203432A - 基板の研削装置および研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の中央部と外周部に対する研削負荷を均等にして研削仕上がりを均一にするとともに、加工タクトを短縮する。
【解決手段】まず、第2のカップホイール25により研削領域b2の研削を開始する。次いで、第1のカップホイール25により研削領域b1の研削を開始し、第1、第2のカップホイールにより研削領域b1,b2の研削を行う。研削の最終段階では、第2のカップホイールを退避させ、第1のカップホイールのみによって研削領域b1,b2の研削を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウエーハ(以下、「ウエーハ」と略称する)などの基板を研削して厚さを減じる研削装置に係り、特に、基板の中央部と外周部に対する研削負荷を均等にして研削仕上がりを均一にするとともに、加工タクトを短縮する技術に関する。
ICやLSI等の電子回路が表面に形成された半導体チップは、円盤状のウエーハ等の基板の表面に、ストリートと呼ばれる切断ラインで格子状の矩形領域を区画し、これら矩形領域に電子回路を形成した後、基板をストリートに沿って分割するといった工程で製造される。
このような製造工程において、半導体チップに分割されるに先だち、電子回路が形成されたデバイス面とは反対側の裏面を研削加工して基板の厚みを減じることにより、最終的に得られる半導体チップの厚みを薄くし、軽量かつ大容量の半導体パッケージを生産する方法が知られている(例えば特許文献1および特許文献2)。
ウエーハの裏面を研削する方法として、例えば特許文献1には、チャックテーブルにウエーハを吸着して自転させ、ウエーハの自転中心を複数の砥石部が通過するように配設した砥石をウエーハの裏面に押圧して研削する方法が開示されている。また、特許文献1では、ターンテーブルに複数のチャックテーブルを配置し、研削ユニットによってウェーハの粗研削を行った後に別の研削ユニットで仕上げ研削を行うことも開示されている。さらに、特許文献2には、相対向する両頭の研削ホイールにより、ウエーハの表裏面を同時に研削する技術が開示されている。この技術においても、ウエーハの自転中心を複数の砥石部が通過するように配設した砥石をウエーハの面に押圧して研削している。
特開平7−130692号公報 特開平10−256203号公報
上記各特許文献に記載されている技術では、ウエーハの一面は常に1つの研削ユニットで研削しているため、加工タクトの短縮には限界がある。またウェーハを自転させながら加工するので、ウェーハの中心付近と外縁部付近では、回転周速に大きな差が生じる。特に、外径の大きなウェーハでは、外周部の方が中央部よりも砥石による加工負荷がかなり高くなり、その結果、中央部と外周部とで研削加工の仕上がりに顕著な差が生じてしまうという問題がある。
よって、本発明は、基板の中央部と外周部に対する研削負荷を均等にして研削仕上がりを均一にするとともに、加工タクトを短縮することができる基板の研削装置および研削方法を提供することを目的としている。
本発明は、基板の一の面を研削加工するための加工装置であって、基板を吸着固定する回転可能な保持テーブルと、この保持テーブルの回転中心を通る軌跡に砥石部が配置され、回転可能な第1のカップホイールと、回転中心を通らずかつ基板の外周側の面と接触する位置に砥石部が配置され、第1のカップホイールとは独立して駆動および回転可能な第2のカップホイールとを備え、基板を回転させながら第1のカップホイールと第2のカップホイールを同時に基板の一の面に押圧しながら研削加工することを特徴としている。
本発明の基板の研削加工装置では、回転中心を通る軌跡に砥石部が配置された第1のカップホイールと、基板の外周側の面と接触する位置に砥石部が配置された第2のカップホイールとを備えているから、第1、第2のカップホイールに研削加工を分担させることにより、1つのカップホイールによる研削速度(基板への送り速度)を高めて加工タクトを短縮することができる。また、第2のカップホイールは、基板の外周側の面と接触するから、その加工エリアの内周側と外周側では、回転周速の差が少ない。よって、加工エリアの内周側と外周側での砥石による加工負荷の差を小さくして研削加工の仕上がりを同等にすることができる。
本発明では、第1、第2のカップホイールが互いに独立して駆動および回転可能であるから、第1、第2のカップホイールの加工負荷を状況に応じて適宜設定することができる。
たとえば、第2のカップホイールにより基板の外周側の部分を研削しながら第1のカップホイールにより基板の全面を研削することができる。この場合には、第1、第2のカップホイールの砥石の下端位置を同一にしておけばよい。
また、第2のカップホイールの砥石の下端位置が第1のカップホイールの砥石の下端位置よりも下方になるようにすれば、基板の外周側の部分は第2のカップホイールのみによって研削され、第1のカップホイールが研削する部分は、第2のカップホイールが研削しない中央部のみとなる。したがって、第1のカップホイールが基板の全面を研削する場合のように、加工エリアの中心付近と外周側とで大きな回転周速の差が生じないから、砥石による加工負荷の差をさらに小さくして研削加工の仕上がりをより一層均一にすることができる。この場合において、第1、第2のカップホイールによる基板の表出面の研削面積をほぼ同一にすれば、理論上は従来の半分のタクトで加工することが可能となる。
上記のような態様では、第2のカップホイールの砥石が第1のカップホイールの砥石に先行しているから、第1、第2のカップホイールによる研削加工を同時に終了すると、2つの加工エリアの境界に段差が生じる。これを回避するには、研削加工の最終段階で第2のカップホイールを退避させ、表出面全面を第1のカップホイールにより研削して所定の厚みに仕上げればよい。
本発明では、加工中の基板の厚みを測定するための測定端子により、少なくとも第2のカップホイールが研削加工するエリアを測定することが望ましい。これにより、第2のカップホイールの位置制御を行いながら、第2のカップホイールを待避させるタイミングを得ることができるとともに、第1のカップホイールによる仕上げの厚みも測定することができる。測定端子は接触式や非接触式のものを使用することができ、測定端子を備えた測定手段としては、対象物に水を供給して水に超音波を通して対象物で反射させる方式のものや、内蔵したコンデンサの静電容量の値から測定端子の変位を検出する方式のものなど、任意のものを用いることができる。
本発明によれば、独立して駆動および回転可能な第1、第2のカップホイールにより基板の一の面を研削加工するので、基板の中央部と外周部に対する研削負荷を均等にして研削仕上がりを均一にするとともに、加工タクトを短縮することができる等の効果を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明を半導体ウエーハを研削して薄化する研削装置に適用した一実施形態を説明する。
[1]半導体ウエーハ
図1(a),(b)は、本実施形態で研削加工を行う基板である円盤状の半導体ウエーハ(以下、ウエーハと略称)1の斜視図および側面図をそれぞれ示している。このウエーハ1はシリコンウエーハ等であって、厚さは600〜700μm程度のものである。ウエーハ1の表面には格子状のストリート2によって多数の矩形状の半導体チップ3が区画されており、これら半導体チップ3の表面にはICやLSI等の電子回路が形成されている。また、ウエーハ1の側面には、V字状をなすオリエンテーションノッチ4が形成されている。
ウエーハ1は裏面側が研削されて目的厚さ(例えば50〜100μm程度)に薄化された後、ストリート2に沿って切断、分割され、多数の半導体チップ3に個片化される。研削加工される際には、電子回路を保護する目的で、この電子回路が形成された側の表面に保護テープ5が貼着される。この保護テープ5は研削加工終了後には剥がされる。図2は、ウエーハ1を薄化するための研削加工装置である。以下、研削加工装置10について説明する。
[2]研削装置
図2において符号11は各種機構が搭載された基台であり、この基台11は水平な上面を備えた直方体状の部分を主体とし、長手方向の一端部(図2の奥側の端部)に、上面に対して垂直に立つ壁部12を有している。図2では、基台11の長手方向、幅方向および鉛直方向を、それぞれY方向、X方向およびZ方向で示している。基台11の、長手方向のほぼ中間部分から壁部12側が研削エリア10Aとされ、この反対側が、研削エリア10Aに研削前のウエーハ1を供給し、かつ研削後のウエーハ1を回収する供給・回収エリア10Bとされている。
基台11の上面における研削エリア10Aには、回転軸がZ方向と平行で上面が水平とされた円盤状のターンテーブル13が回転自在に設けられている。このターンテーブル13は、図示せぬ回転駆動機構によって矢印R方向に回転させられる。そしてターンテーブル13上の外周部には、回転軸がターンテーブル13のそれと同一のZ方向に延び、上面が水平とされた複数(この場合は3つ)の円盤状のチャックテーブル(保持テーブル)14が、周方向に等間隔をおいて回転自在に設けられている。
チャックテーブル14は一般周知の真空チャック式であり、上面に載置されるウエーハ1がチャックテーブル14上に吸着、保持される。各チャックテーブル14は、それぞれがターンテーブル13内に設けられた図示せぬ回転駆動機構によって、一方向、または両方向に独自に回転させられる。
図2に示すように2つのチャックテーブル14が壁部12側でX方向に並んだ状態において、それらチャックテーブル14の上方には、ターンテーブル13の回転方向上流側から順に、粗研削用の一対の第1研削ユニット20Aと、仕上げ研削用の一対の第2研削ユニット20Bとが、それぞれ配されている。各チャックテーブル14は、ターンテーブル13の間欠的な回転によって、第1研削ユニット20Aの下方である粗研削位置と、第2研削ユニット20Bの下方である仕上げ研削位置と、最も供給・回収エリア10Bに近付いた着脱位置との3位置にそれぞれ位置付けられる。
第1、第2研削ユニット20A,20Bは同一構成であるから、共通の符号を付して説明する。これら第1、第2研削ユニット20A,20Bは、基台11の壁部12に、スライダ31およびガイドレール32を介してZ方向に昇降自在に取り付けられ、昇降駆動機構33によって昇降させられる。第1、第2研削ユニット20A,20Bは、図3および図4に示すように、円筒状のハウジング21内に組み込まれたスピンドル22がモータ23によって回転駆動させられると、スピンドル22の先端にフランジ24を介して固定されたカップホイール25が回転し、カップホイール25の下面の外周部に全周にわたって環状に配列されて固定された多数の砥石26が、ワークを研削するものである。砥石26の円形の研削軌跡の外径は、ウエーハ1の直径にほぼ等しい。
一対の第1研削ユニット20Aは、チャックテーブル14(ウエーハ1)に対して対称に配置されておらずオフセットされている。詳しくは図5に示すように、左側の研削ユニット20Aは、カップホイール(以下、「第1のカップホイール」と称する)25の輪郭線がチャックテーブル14の回転中心bOを通るように配置され、右側の研削ユニット20Aは、カップホイール(以下、「第2のカップホイール」と称する)25がウエーハ1の外周側の部分と接触するように配置されている。この構成により、チャックテーブル14とともにウエーハ1を回転させながら第2のカップホイール25の砥石26でウエーハ1の裏面を押圧すると、その裏面の外周側の研削領域b2のみが研削される。また、第1のカップホイール25の砥石26でウエーハ1の裏面を押圧すると、ウエーハ1の中央部分の研削領域b1あるいは研削領域b1およびb2が研削される。
第1のカップホイール25により中央部分の研削領域b1のみを研削する場合には、研削領域b1と研削領域b2とをほぼ同一にすることが望ましい。そのためには、中央部分の研削領域b1の半径をA、外周側の研削領域b2の半径方向の長さをBとしたときに、A:B=7:3を満たすようにすれば良い。
第2研削ユニット20Bも第1研削ユニット20Aと同等に構成されているので、同符号を付して説明を省略する。第1研削ユニットは粗研削を行うものであり、第2研削ユニット20Bは仕上げ研削を行うものであるので、両者に用いられる砥石26に含まれる砥粒の粒度が異なっている。第1研削ユニット20Aの砥石26は粗研削用のものが用いられ、砥粒の粒径が例えば20〜60μm程度のものが使用される。また、第2研削ユニット20Bの砥石26は仕上げ研削用のものが用いられ、砥粒の粒径が例えば0μmを超え3μm以下程度のものが用いられる。
ウエーハ1は、粗研削位置において第1研削ユニット20Aにより、また、仕上げ研削位置において第2研削ユニット20Bにより所定の厚さに研削されるが、図2に示すように、ターンテーブル13の周囲であってそれぞれの研削位置の近傍には、ウエーハ1の厚さを計測する厚さ計測装置40が配設されている。ウエーハ1は、各研削位置においてこれら厚さ計測装置40により厚さが逐一計測されながら、所定の厚さまで研削される。
厚さ計測装置40は、1つのチャックテーブル14につき2個設けられている。厚さ計測装置40は、基台11の上面に設けられた図示しないスタンドに支持され、内蔵された駆動機構により上下方向に回動する測定端子40aを備えている。そして、駆動機構により測定端子40aを下方へ回動させることにより、測定端子40aの先端部が被測定物に押圧されるようになっている。一方の厚さ計測装置の測定端子40aはターンテーブル13に上面に押圧され、他方の厚さ計測装置の測定端子40aはウエーハ1の裏面の外周側の部分、つまり、研削領域b2に押圧される。したがって、2つの厚さ測定装置40の測定値を減算することにより、ウエーハ1の厚さを算出することができる。
次に、供給・回収エリア10Bについて説明する。
供給・回収エリア10Bの中央には、上下移動する2節リンク式の移送ロボット60が設置されている。そしてこの移送ロボット60の周囲には、上から見た状態で反時計回りに、供給カセット61、位置合わせ台62、旋回アーム式の供給アーム63、供給アーム63と同じ構造の回収アーム64、スピンナ式の洗浄装置65、回収カセット66が、それぞれ配置されている。
カセット61、位置合わせ台62および供給アーム63はウエーハ1をチャックテーブル14に供給する手段であり、回収アーム64、洗浄装置65およびカセット66は、裏面の研削が終了したウエーハ1をチャックテーブル14から回収する手段である。カセット61,66は複数のウエーハ1を積層状態で収容するもので、基台11上の所定位置にセットされる。
移送ロボット60によって供給カセット61内から1枚のウエーハ1が取り出されると、そのウエーハ1は保護テープ5が貼られていない裏面側を上に向けた状態で位置合わせ台62上に載置され、ここで一定の位置に決められる。次いでウエーハ1は、供給アーム63によって位置合わせ台62から吸着されて取り上げられ、着脱位置で待機しているチャックテーブル14上に載置される。
一方、第1、第2研削ユニット20A,20Bによって裏面が研削され、着脱位置に位置付けられたチャックテーブル14上のウエーハ1は回収アーム64によって吸着されて取り上げられ、洗浄装置65に移されて水洗、乾燥される。そして、洗浄装置65で洗浄処理されたウエーハ1は、移送ロボット60によって回収カセット66内に移送、収容される。
次に、上記研削装置10によってウエーハ1の裏面を研削する動作を説明する。この研削では第1のカップホイール25により研削領域b1のみを研削し、第2のカップホイール25により研削領域b2のみを研削する。まず、移送ロボット60によって、供給カセット61内に収容された1枚のウエーハ1が位置合わせ台62に移されて位置決めされ、続いて供給アーム63によって、着脱位置で待機し、かつ真空装置が運転されているチャックテーブル14上に裏面側を上に向けてウエーハ1が載置される。これによってウエーハ1はチャックテーブル14に吸着、保持される。なお、このときには粗研削側および仕上げ研削側の厚さ計測装置40の測定端子40aは上方に回動しており、移動するチャックテーブル14と干渉しないようになっている。
次に、ターンテーブル13が図2の矢印R方向に回転し、ウエーハ1を保持したチャックテーブル14が粗研削位置に停止する。そして、厚さ計測装置40の測定端子40aを下方に回動させ、一方の測定端子40aをウエーハ1の研削領域b1に、他方の測定端子40aをターンテーブル13の上面に押圧する。この時、着脱位置には、次のチャックテーブル14が位置付けられ、そのチャックテーブル14には上記のようにして次に研削するウエーハ1がセットされる。
次いで、粗研削位置のチャックテーブル14を回転させてウエーハ1を回転させ、一方、粗研削用の第1の研削ユニット20Aの第2のカップホイール25を、回転させながら所定速度でゆっくり下降させ、砥石26をウエーハ1の裏面に押圧して研削領域b2の粗研削を開始する。次いで、第1のカップホイール25を所定速度でゆっくり下降させ、砥石26をウエーハ1の裏面に押圧して研削領域b1の粗研削を開始する。
なお、カップホイール25の回転速度は3000〜6000RPMである。
第1、第2のカップホイール25によりウエーハ1の裏面の研削が進行し、厚さ計測装置40により測定されるウエーハ1の厚さが、設定された粗研削後の厚さよりも所定寸法厚い厚さとなったら、第2のカップホイール25を上昇させる。これにより、第1のカップホイール25は、ウエーハ1の全面研削を開始する。そして、ウエーハ1の厚さが設定された厚さとなったら、第1のカップホイール25を上昇させて研削を終了する。第1のカップホイール25による全面研削により、研削領域b1およびb2の境界に生じていた段差が消失する。
続いて、粗研削を終えたウエーハ1は、ターンテーブル13をR方向に回転させることによって仕上げ研削位置に移送され、ここで、上記と同様にしてチャックテーブル14を回転させるとともに仕上げ研削用の第2研削ユニット20Bを用いることにより、ウエーハ1の裏面が仕上げ研削される。このとき、仕上げ研削側の厚さ計測装置40を、上記の粗研削の場合と同様に稼働させて、ウエーハ1の厚さを逐一計測しながら仕上げ研削を行う。なお、予め着脱位置でセットされていたウエーハ1は粗研削位置に移送され、このウエーハ1は先行する仕上げ研削と並行して上記と同様に厚さが計測されながら粗研削される。さらに、着脱位置に移動させられたチャックテーブル14上には、次に処理すべきウエーハ1がセットされる。
並行して行っていた仕上げ研削と粗研削をともに終えたら、ターンテーブル13を回転させて仕上げ研削が終了したウエーハ1を着脱位置まで移送する。これにより、後続のウエーハ1は粗研削位置と仕上げ研削位置にそれぞれ移送される。着脱位置に位置付けられたチャックテーブル14上のウエーハ1は回収アーム64によって洗浄装置65に移されて水洗、乾燥される。そして、洗浄装置65で洗浄処理されたウエーハ1は移送ロボット60によって回収カセット66内に移送、収容される。
以上が1枚のウエーハ1を、厚さ計測装置40によって厚さを計測しつつ、所望の厚さに仕上げて洗浄、回収するサイクルである。本実施形態の研削装置10によれば、上記のようにターンテーブル13を間欠的に回転させながら、ウエーハ1に対して粗研削位置で粗研削を、また、仕上げ研削位置で仕上げ研削を並行して行うことにより、複数のウエーハ1の研削処理が効率よく行われる。
上記構成の研削加工装置では、チャックテーブル14の回転中心bOを通る軌跡に砥石26が配置された第1のカップホイール25により中央部の研削領域b1を研削し、第2のカップホイール25により外周側の研削領域b2を研削するから、研削加工が第1、第2のカップホイール25に分担される。したがって、第1、第2のカップホイール25による研削速度を高めて加工タクトを短縮することができる。特に、上記実施形態では、終始1つのカップホイールがウエーハ1の全面を研削する場合のように、加工エリアの中心付近と外周側とで大きな回転周速の差が生じないから、砥石26による加工負荷の差をさらに小さくして研削加工の仕上がりをより一層均一にすることができる。
本発明の一実施形態によって裏面が研削される半導体ウエーハの(a)斜視図、(b)側面図である。 一実施形態に係る研削加工装置の全体斜視図である。 図1に示した研削加工装置が具備する研削ユニットの斜視図である。、(b)側面図である。 図1に示した研削加工装置が具備する研削ユニットの側面図である。 第1、第2のカップホイールによる研削領域を示す平面図である。 ターンテーブルに対する第1、第2のカップホイールの配置を示す平面図である。
符号の説明
1…ウエーハ(基板)
10…研削装置
14…チャックテーブル(保持テーブル)
40…厚さ計測装置
40a…測定端子
25…第1、第2のカップホイール
26…砥石(砥石部)
bO…回転中心

Claims (6)

  1. 基板の一の面を研削加工するための加工装置であって、前記基板を吸着固定する回転可能な保持テーブルと、この保持テーブルの回転中心を通る軌跡に砥石部が配置され、回転可能な第1のカップホイールと、前記回転中心を通らずかつ前記基板の外周側の面と接触する位置に砥石部が配置され、前記第1のカップホイールとは独立して駆動および回転可能な第2のカップホイールとを備え、前記基板を回転させながら前記第1のカップホイールと前記第2のカップホイールを同時に前記基板の一の面に押圧しながら加工することを特徴とする基板の研削加工装置。
  2. 加工中の前記基板の厚みを測定するための測定端子が、少なくとも前記基板の前記第2のカップホイールが研削加工するエリアを測定することを特徴とする請求項1に記載の基板の研削加工装置
  3. 基板を回転可能な保持テーブルに吸着固定し、基板の表出面を研削加工する基板の研削加工方法であって、前記保持テーブルの回転中心を通る軌跡に砥石部が配置される回転可能な第1のカップホイールと、前記回転中心を通らずかつ前記表出面のうち外周側の部分と接触する位置に砥石部が配置された回転可能な第2のカップホイールとを用い、前記基板を回転させながら前記第1のカップホイールと第2のカップホイールを同時に前記基板の表出面に押圧しながら研削加工することを特徴とする基板の研削加工方法
  4. 前記第2のカップホイールを退避させ、前記表出面全面を前記第1のカップホイールにより所定の厚みに仕上げることを特徴とする請求項3に記載の基板の研削加工方法。
  5. 前記第2のカップホイールを前記第1のカップホイールに対して先行して前記基板側へ送ることにより、第1のカップホイールにより前記表出面の中央部を研削し、前記第2のカップホイールにより前記表出面の前記外周側の部分を研削することを特徴とする請求項3または4に記載の基板の研削加工方法。
  6. 前記第2のカップホイールによる前記基板の前記表出面の研削面積を、全研削面積のほぼ半分にすることを特徴とする請求項5に記載の基板の加工方法。
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