JP2007201697A - 分岐コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成でありながら、波形の歪みを抑えて通信エラーを十分に低減することができ、通信線路における接続ノード数やトポロジの制約を低くすることができる分岐コネクタを提供する。
【解決手段】通信線路を構成する通信線を分岐点において複数に分岐する分岐コネクタであって、分岐点に接続される各通信線のそれぞれに介在し、各通信線内において発生する反射波の周波数帯域の信号を減衰させるフィルタ回路を有することを特徴とする分岐コネクタを提供している。
【選択図】図1

Description

本発明は、分岐コネクタに関し、特に車載多重通信用の通信線路の分岐部に配置され、分岐によって形成されるスタブ内の反射において生じるリンギングを防止することにより各通信装置間で安定した通信を行うことができる分岐コネクタを提供するものである。
従来より、FA(ファクトリーオートメーション)機器や自動車では、通信線の本数を減らすために制御ユニットやセンサおよびアクチュエータ間での多重通信が行われている。特に自動車では、安全性、快適性、経済性などの様々な要請から電装機器の数が増え続けている。車載では33kps前後の低速な多重通信では、一本の信号線と車体を用いて通信線路を構成し、数十bps〜10Mbpsの高速な多重通信では、撚り対線(ツイストペア線)が通信線(バス)として用いられる。後者の代表的な例としてはCAN(Controller Area Network)の規格に準拠した車載LAN(以下、CANに準拠する車載LANによる通信をCAN通信という)がある。
CAN通信では、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)間は例えば図10のようにバス(以下、CANバスという)のトポロジで接続される。また、CANバスを構成する各通信線路90はツイストペア線であり、CANバスの分岐点91にはコネクタを用いることもあるが、ECU92内部のプリントパターンの分岐で構成されることもある。
とりわけ近年は、ECU92の数が増加しており、これはバス負荷を増大させると共に、インピーダンス不整合の発生場所を増加させる原因ともなる。このインピーダンス不整合は反射波を発生させる原因となり、反射を繰り返して複雑な波形となる。特に、CANにおいては、CANバスに対してドミナントとレセシブの接続が行われ、レセシブではスリーステート状態である。ゆえに、図11に示すように、通信波形の歪み94が大きくなって通信エラーの発生する危険が増加する。そこで、ドミナントの時に発生する波形歪み93も含めてこれらの波形歪み93,94を取り除くために、分岐点91におけるインピーダンス不整合を無くすことが考えられてきた。
すなわち、パルストランスやインピーダンス変換回路などのインピーダンス整合回路を用いて分岐点91から見たインピーダンスを整合させることにより、原理的には反射を無くすことができ、これによって波形歪み93,94を取り除くことができるとするものである。
特開平10−126425号公報(特許文献1)にはバス分岐点での反射ノイズを低減するために、メインバスとスタブバスとの間にインピーダンスを変化させることができるMOS型トランジスタを介在させて接続点でのインピーダンス整合を図るインピーダンス整合回路を設けることが記載されている。
また、図12のように、パッシブスターネットワークを構成することにより、インピーダンス不整合をなくすことも提案されている。
特開平10−126425号公報
ところが、パルストランスやインピーダンス変換回路は大きくならざるを得ないので装置が大型化する原因となり、自動車内の狭い空間に配索されるCANバスの分岐点に大型のインピーダンス整合回路を形成することはできない。また、インピーダンス整合回路は複雑にならざるを得ないので、その製造コストを引き上げる原因となるという問題もある。加えて、前記インピーダンス不整合は、接続点91のみならず、トランシーバ、プリントパターン、コネクタ、ツイストペア線のほつれ、終端などによっても生じることがあり、全ての部分においてインピーダンスを完全に整合させて反射が全く生じないようにすることは不可能である。
これらに加えて、インピーダンス整合を行うために通信線に介在させるインピーダンスそのものによって信号が減衰するため、分岐する数が多ければ多いほど、インピーダンス整合回路によってS/N比を低下させることもあり、結果的にインピーダンス整合を行っても通信エラー率の低減につながらないこともある。
一方、車載LANはコストの関係でインピーダンス整合回路を設けることができず、通信エラー率を低くする必要があるので、スタブのケーブル長やバストポロジなどに制約を加えるなどして、波形歪みを低減することが行われているが、それだけでは接続するECU数の増加に対応することはできなくなっている。
パッシブスターネットワークによる解決法も通信線路を構成する各スタブ95の長さを同じにする必要があり、特に車載においてはワイヤハーネスの配索に大きな制約となる。さらに、インピーダンス整合のためには大きな損失となる比較的大きなインピーダンスを通信線路中に介在させる必要があるので、スタブ95の長さにも制約が生じる。
このために自動車全体のネットワーク設計が困難になり、規模によってはゲートウェイを追加してバスを分割する必要が生じ、これによってシステム全体のコストアップの原因となるという問題がある。
本発明は前記問題を考慮に入れてなされたものであり、簡素な構成でありながら、波形の歪みを抑えて通信エラーを十分に低減することができ、通信線路における接続ノード数やトポロジの制約を低くすることができる分岐コネクタを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、
通信線路を構成する通信線を分岐点において複数に分岐する分岐コネクタであって、
分岐点に接続される各通信線のそれぞれに介在し、各通信線内において発生する反射波の周波数帯域の信号を減衰させるフィルタ回路を有することを特徴とする分岐コネクタを提供している。
前記構成によれば、フィルタ回路が通信線内において発生する反射波の周波数帯域の信号を減衰させるので、通信線内において反射波が反射する度にこの反射波を減衰させる。信号の山(または谷)はフィルタ回路を1回通るだけであるのに対し、反射波の山(または谷)は反射する度にフィルタ回路を通って減衰するので、信号に対する反射波の減衰量を大きくすることができる。ゆえに、フィルタ回路を1回通過することにより得られる反射波の減衰量は小さく設定しても、反射波の影響による波形歪みの影響を通信エラーが生じない程度に小さくすることができる。
通常の通信では、フィルタ回路は信号帯域以外の信号成分を減衰させるように設計するが、車載通信においては反射によるリンギングの周波数帯域以外は、減衰量を可能な限り小さくすることができるものであることが好ましい。実際、フィルタ回路による減衰量は反射波による波形歪みの影響が論理判断の基準となる閾値に達しない程度に小さく抑えられる程度でよいので、通信線路を介して通信する信号についてはほとんど減衰させることがない。
また、本発明は、
差動伝送の平衡通信線路を構成する一対の通信線を一対の分岐点においてそれぞれ複数に分岐する分岐コネクタであって、
一方の分岐点に接続される各通信線のそれぞれに介在し、各通信線内において発生する反射波の周波数帯域の信号を減衰させるフィルタ回路を有することを特徴とする分岐コネクタを提供している。
前記構成によれば、平衡線路を不平衡線路として使用することになるが、フィルタ回路が差動伝送を行う一対の通信線のうち一方の通信線内において発生する反射波の周波数帯域の信号を減衰させるので、通信線内において反射波が反射する度にこの反射波が減衰することになり、通信する信号の減衰をほとんど生じさせることがなく、反射波の影響によるリンギングなどの波形歪みを通信エラーが生じない程度に早期に小さくすることができる。線路が不平衡となることによるジッタは、CANの信号周波数帯ではほとんど影響を考慮する必要はない。
前記フィルタ回路は、抵抗とコイルの並列接続回路であることが好ましい。前記構成によれば、信号に比べて周波数帯域が高い反射波を減衰させるために十分なインピーダンスを得ることができる。
前述したように、本発明によれば、分岐した通信線に介在させるフィルタ回路のインピーダンスを可能な限り小さく抑えられるので、フィルタ回路を介在させたことによる信号の減衰によってS/N比が大きく低下することがない。ゆえに、分岐コネクタによる分岐の数を増やしたり、スタブのケーブル長を比較的自由に引き延ばすことができ、バストポロジに加える制約を小さくすることができる。
また、本発明の分岐コネクタは分岐部に設けるだけで通信線路全体における波形歪みを低減できる。つまり、通信線やECUなどの各ノードにおける設計変更や通信線路の設計変更を行う必要が全くない。さらに、分岐コネクタに設けたフィルタ回路はインピーダンス整合をとるものではないので、ノード数や通信線路の配線トポロジによってフィルタ回路の特性を調整する必要がない。
前記通信線路が一対の通信線を用いて差動伝送を行う平衡線路であるときに、一方の通信線だけに前記フィルタ回路を介在させることにより、分岐コネクタの製造コストを削減しながら、反射波を減衰させることができる。この場合、一方の通信線だけへのフィルタ介在によって線路の平衡が崩れることになるが、信号周波数付近ではフィルタ回路のインピーダンスを十分小さくできるので、通信品質においてジッタの影響が問題になることはない。
フィルタ回路が抵抗とコイルの並列接続回路である場合は、高い周波数帯域に生じる反射波をフィルタ回路によって効率的に減衰させることができると共に、フィルタ回路を構成する部品点数が少ないので、分岐コネクタの製造コストを抑えることができる。また、抵抗とコイルは受動素子であって能動素子を含まないので、フィルタ回路を駆動するための電源が不要である。
図1は本発明の第1実施例に係る分岐コネクタ1A,1Bを用いた車載LAN網2の全体構成を示す図である。図1において、3A,3B…は特性インピーダンスZ0の通信線路であり、4A,4B…は通信線路3A,3B…を介して接続されるECU、5A,5B…は通信線路3M,3Nの先端部に取り付けられる終端である。ECU4A〜4Fは通信線路3A〜3Fを介して分岐コネクタ1Aに接続され、ECU4G〜4Lは通信線路3G〜3Lを介して分岐コネクタ1Bに接続されており、両分岐コネクタ1A,1Bは通信線路3Oによって接続されている。なお、以下の説明において、特に区別が必要でないときは、分岐コネクタ1A,1B…、通信線路3A,3B…、ECU4a,4b…をそれぞれ符号1,3,4を用いて表す。
前記車載LAN網2は例えばビットレートが500kbpsであるCANの規格に準拠するものであり、通信線路3はCANバスを構成し、その特性インピーダンスは例えば120Ωである。また、通信線路3を構成する一対の通信線は互いに撚りあわしてなるツイストペアケーブルである。
前記ECU4には図示を省略するが通信線路3を介して通信を行うCAN通信手段が形成されており、一つのECU4が通信線路3に対して信号を送信し、他のECU4が通信線路3を介して受信し、必要なデータを受けとることにより送受信を行うことができる。終端5は通信線路3の解放端における反射を防止するために通信線路3M,3Nの特性インピーダンスに合わせて取り付けられる終端抵抗である。
図2は、図1における分岐コネクタ1Aの内部回路の構成を示す図である。図2に示すように、分岐コネクタ1Aは通信線路3を構成する各通信線3Aa〜3Oa,3Ab〜3Obを分岐点10a,10bにおいて分岐するものであり、この分岐点10a,10bに接続される各通信線3Aa〜3Oa,3Ab〜3Obのそれぞれに同じフィルタ11…を介在させている。また、各通信線3Aa〜3Oa,3Ab〜3Obはそれぞれコネクタ12によって接続される。なお、図2では分岐コネクタ1Aを例示しているが、図1に示す分岐コネクタ1Bも同様の構成であるから、その詳細な構成の説明を省略する。
前記分岐点10a,10bは図2において幾らかの長さを有する導体であるように記載しており、幾らかの長さの導体によって形成されるが、分岐点10a,10bを構成する導体は、事実上一点において分岐していると見なせるように、分岐点10a,10bとフィルタ回路11をできる限り近接させて接続することが好ましい。
前記フィルタ回路11は何れも受動素子である抵抗RとコイルLを並列に接続してなる並列接続回路であり、このフィルタ回路11を構成する各素子R,Lの大きさは通信線路3の長さLsの最大値や、その特性インピーダンスZ0によって定められる。
そこで、まずリンギングの発生原因について考慮するために、図3を用いて、前記分岐点10a,10bにおいて、各通信線3Aa〜3Oa,3Ab〜3Obがフィルタ回路11を介することなく直接的に接続された場合を考慮する。このとき、通信線路3Aの方向から内部抵抗rを有するバスドライバ13が電圧振幅V0で特性インピーダンスZ0の通信線路3Aを駆動すると、駆動端の電圧レベルV1はV0×Z0/(Z0+r)まで上昇する。そして、その信号は通信線路3A内を進行波として進み、分岐点10a,10bまで到達する。
前記分岐点10a,10bにおける分岐がn本(図3の例の場合はn=4)であるとすると、前記進行波は分岐点10a,10bに到達すると、突然線路インピーダンスがZ0/nに低下するため、電圧レベルが(n−2)/n倍に低下する。このため、分岐点10a,10bにおいて、下記の式(1)に示す電圧V2の大きさの反射波が通信線路3Aをバスドライバ13の方向に戻っていく。
V2=−V0×Z0/(Z0+r)×(1−(n−2)/n) … 式(1)
つまり、通信線路3Aによる減衰が無視できるとすれば、駆動端ではオーバーシュートの山の高さはV0×Z0/(Z0+r)×(1−(n−2)/n)であり、また、ピーク点の位置は駆動端での波形立ち上がりの位置から、駆動波形の立ち上がり時間の2倍のところになる。
同じく、図3において、電源振幅V0でバスを駆動していた1の方向のバスドライバ13が電圧V0を0に駆動した場合、−V0の電圧振幅を持つ進行波が内部抵抗rを通って特性インピーダンスZ0の通信線路3Aへと出て行くことになる。したがって、アンダーシュートの波形はオーバーシュートと対照的になる(但し、CANの場合は、信号は立ち下がり駆動ではなく、バスドライバがカットオフされるだけであるため、送信端の入力インピーダンスが高くなり、波形はオーバーシュートと非対称的になる。)
このようにして生じた反射波は通信線3A内を往復してオーバーシュートおよびアンダーシュートの繰り返しとなり、リンギングが発生する。
本発明の分岐コネクタ1は前記リンギングの発生原因を考慮して通信線路3A,3B…にフィルタ回路11を挿入するものであり、このフィルタ回路11を通信線3Aa,3Ba…,3Ab、3Bb…に介在させることにより、反射によって生じる波形歪みだけを効果的に減衰させることができるようにフィルタ回路11を構成する抵抗RおよびコイルLの大きさ(説明を簡単にするために、それぞれ、符号R,Lを用いて表す)。
再び、図2に戻り、分岐部に本発明の分岐コネクタ1を設けた場合の動作を考慮する。図2において、通信線路3Aの方向から内部抵抗rのバスドライバ13が電圧振幅V0で特性インピーダンスZ0の線路を駆動すると、その進行波はコネクタ1との接続点に到達し、まず通信線路3Aに介在させた抵抗RとコイルLの並列接続回路にぶつかる。ここで、抵抗RとコイルLの並列接続回路からなるフィルタ回路11は、実際のLがDC抵抗成分を持つため図4(A)のような等価回路で模擬でき、図4(B)に示すような周波数特性を持つローパスフィルタである。
ここで、線路インピーダンスZ0は、本来の通信線路3AのインピーダンスZ0にローパスフィルタ回路11のインピーダンスを直列に合成した大きさになるが、フィルタ回路11のインピーダンスの値が十分に小さいため、信号帯域ではほとんど反射は発生しない。インピーダンス不整合となるのは、フィルタ回路11を通った後のスタブ合流点においてである。
図4(B)に示すAは通信する信号の周波数帯域を示しており、Bは反射波の周波数帯域を示している。本実施例の場合、CAN通信手段による通信データのビットレートを500kbpsとする例を示しているので、前記信号の周波数帯域Aはビットレート周波数の1〜5倍に相当する250kHz〜1.25MHzである。一方、反射波の周波数帯域Bは通信線路3の長さLsの最大値から下限が求められる。
以下、前記フィルタ回路の定数(抵抗RとコイルLの大きさ)を定める方法の一例を説明する。しかしながら、本発明は以下の実施例の説明において示す具体的な数値に限定されるものでないことはいうまでもない。
本実施例に示す通信線路3は特性インピーダンスZ0が120Ωであるツイストペア線であるから、その信号伝搬速度はおよそ5ns/mである。したがって、通信線路3A,3B…(以下、分岐点10a,10bから分岐する部分の通信線路3A,3B…をスタブ3A,3B…という)の長さLsを4mとすると往復で8mとなるので、前記反射波によるリンギングが生じる1/4波長は8×5=40nsとなる。一般式で書けば、最低リンギング周波数fは通信線路3の長さをLsとするときに、下記の式(2)に示すように求められる。
f=25/Ls … 式(2)
つまり、スタブ3A,3B…の長さLsを4mとするとき最低リンギング周波数fは6.25MHzとなり、前記反射波の周波数帯域Bは6.25MHz以上となる。
さらに、ビットレートが500kbpsのCAN通信の場合、1ビットの幅bが2μsであるから、4mのスタブ3A,3B…内の反射波によるリンギングは、1ビットの通信中に12.5波入ることになる。すなわち、スタブ3A,3B…の接続点10a,10bとバス駆動点の間の反射波は4×12.5=50回のフィルタ回路11による減衰を受けることになる。
したがって、反射波の周波数帯域Bでは、スタブ3A,3B…上で分岐点10a,10bの直前に入れられたフィルタ回路11を往復で2×50=100回通り、これによる減衰を受ける。
全体としての減衰が−6dB得られれば、反射波の電圧振幅を1桁下げることができるため、フィルタ回路11を1回通過する時に得られる減衰を−xとして、1/10の減衰を得るためのxの最大値を式(3)のように求めることができる。
(1+x)^(4×25×b/Ls)<1/10 … 式(3)
但し、前記式(3)および以下の各式において、^は、べき乗を表している。
式(3)の両辺の対数をとって、式(4)となり、この式(4)を整理すると式(5)〜式(7)に示すように必要な減衰xの大きさを求めることができる。
(100×b/Ls)×log(1+x)<−1 … 式(4)
log(1+x)<−Ls/(100×b) … 式(5)
x<<1のときlog(1+x)=xの近似が成り立つから
x<−Ls/(100×b) … 式(6)
x<−20×log(1+Ls/(100×b)) [dB] … 式(7)
式(7)を図示すると、図5に示すようになる。図5はスタブ3A,3B…が短ければ反射波の周波数は大きくなるため、フィルタ回路11の減衰量を少なく設定でき、逆にスタブ3A,3B…が5m以上である場合はフィルタ回路11の減衰量を上げなければならないことを示している。しかしながら、車載LANでは5m以上のスタブ3A,3B…が必要となることはまずないので、ここではスタブ3A,3B…の長さを4mまでで十分であるとして設計する例を示す。したがって、周波数帯域Bにおける必要減衰量Xを−0.172dBとする。
一方、通信信号の周波数帯域Aでは、例えば分岐ユニット1が直列に接続できる個数を最大3個とすると、通信信号は最大で合計6つのフィルタ回路11を通ることになる。ゆえに、一つのフィルタ回路を通すときの減衰−yがあまりにも大きいとノイズマージンが取れなくなる。許容される減衰を−xとすれば、一般式は式(8)のようになる。例えば減衰xを15%以下とすると、式(9)のようになる。
(1+y)^6>1−x … 式(8)
y>0.01176(−0.1028[dB]) … 式(9)
従って、スタブ3A,3B…の長さLsが4mであり、分岐ユニット1を直列に最大3個並べる場合には、図4(B)に示すフィルタ回路11の周波数特性を、通信信号の周波数帯域Aにおいては上限となる減衰量Y(−0.1028dB)以下の減衰に留め、周波数帯域Bにおいては反射波を少なくとも必要な減衰量X(−0.172dB)以上減衰させるように、抵抗RとコイルLの大きさを設定する。これにより、最も効率的に反射波だけを取り除くことができるフィルタ回路11を設計することができる。
図6,7は本発明の分岐ユニット1を用いて分岐することによって得られる効果を比較して示す図である。また、図6は図3に示すように分岐点10a,10bにおいて、スタブ3A,3B…を直接的に接続した場合に生じる波形を示しており、図7は図4(B)に示すように分岐点10a,10bにおいて各スタブ3A,3B…に抵抗R=10Ω、コイルL=0.3μHの並列接続回路からなるフィルタ回路11を介在させて接続した場合に生じる波形を示している。
図6,7を比較すると明らかであるように、スタブ3A,3B…を分岐点10a,10bに直接的に接続した状態では信号Sのレベルが切り替わる時点において信号波に生じるリンギングR1は次に信号Sのレベルが切り替わるまで影響を与えているので、これによって通信不良が生じることが分かる。一方、反射波の周波数帯域Bにおいて前記必要減衰量X以上減衰させる特性を有するフィルタ回路11を介在させた場合には、リンギングR2は早期に減衰するので、信号Sの伝搬に悪影響を及ぼすことがない。
一方、信号Sの振幅は図6に示す、フィルタ回路11を設けない場合と、図7に示すフィルタ回路11を介在させた場合においてほとんど変化がなく、信号Sがフィルタ回路11を通ることによる減衰量はS/N比を低下させるものではないことが分かる。したがって、前記フィルタ回路11を分岐点10a,10bにおいて各スタブ3A,3B…に介在させることにより、リンギングなど、反射波の影響によるノイズだけを効果的に取り除くことができる。
また、本実施例に示すフィルタ回路11は抵抗RとコイルLの並列接続回路であるから、フェライトコアをフィルタとして用いる場合のようにインピーダンスの実効成分と無効成分の大きさに相関関係がないので、各素子R,Lの大きさを自在に設定して必要な周波数特性を有するフィルタ回路11を容易に形成することができ、かつ、フィルタ回路11への電源供給が不要であるから、分岐コネクタ1の小型化に寄与する。しかしながら、本発明はこのフィルタ回路11の構成に限定されるものではなく、増幅器などの能動素子を組み合わせてさらに効果的に反射波を減衰させるように構成されていてもよい。さらに、フィルタ回路11を構成する素子として抵抗RやコイルL以外の受動素子を組み合わせて用いてもよい。
図8は本発明の第2実施例に係る分岐コネクタ20の構成を示す図である。図8に示す分岐コネクタ20が図2に示す第1実施例の分岐コネクタ1と異なる点はスタブ3A,3B…を構成する通信線3Aa…,3Ab…のうち一方の通信線3Aa…(3Ab…であってもよい)のみにフィルタ回路11を介在させた点である。
すなわち、本発明の分岐コネクタ20は分岐点10a,10bにおけるインピーダンス整合をとるものではなく、分岐点10a,10bに生じる反射波を減衰させるフィルタ回路11を介在させるものであるから、とりわけ差動伝搬の通信線路3A,3B…においては、一方の通信線3Aa…(または3Ab…)だけにフィルタ回路11を介在させただけであっても、反射波を効率的に減衰させることができる。
また、一対の通信線3Aa…,3Ab…の両方にフィルタ回路11を介在させる場合に比べて、分岐コネクタ20の製造コストを削減できるという利点もある。
図9は本実施例の分岐ユニット20を用いて分岐することによって得られる効果を比較して示す図である。図9に示すように、図7と同じ条件のフィルタ回路11を用いて形成された第2実施例の分岐コネクタ20を用いた場合に、図7と比較してほぼ遜色がない程度にリンギングR3は早期に減衰するので、信号Sの伝搬に悪影響を及ぼすことがないことが分かる。
線路が不平衡になることによるジッタは、位相特性から起こる群遅延により発生するが、CANの周波数帯域ではほとんど問題にならない。
本発明の分岐コネクタを用いる車載LAN網の全体構成を示す図である。 第1実施例の分岐コネクタの構成を示す図である。 反射波が生じる過程を説明するための図である。 (A)はフィルタ回路の等価回路を示す図であり、(B)はフィルタ回路の周波数特性を示す図である。 通信線路の長さと必要な減衰量の関係を示す図である。 反射波によって生じるリンギングの例を示す図である。 第1実施例の分岐コネクタによって減衰する反射波を示す図である。 第2実施例の分岐コネクタの構成を示す図である。 第2実施例の分岐コネクタによって減衰する反射波を示す図である。 バス型の車載LAN網の構成を示す図である。 通信波形に生じる歪みの影響を説明する図である。 スター接続した車載LAN網の構成を説明する図である。
符号の説明
1、20 分岐コネクタ
3 通信線路
11 フィルタ回路
R 抵抗
L コイル
S 信号
R1,R2,R3 リンギング(反射波)

Claims (3)

  1. 通信線路を構成する通信線を分岐点において複数に分岐する分岐コネクタであって、
    分岐点に接続される各通信線のそれぞれに介在し、各通信線内において発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路を有することを特徴とする分岐コネクタ。
  2. 差動伝送の平衡通信線路を構成する一対の通信線を一対の分岐点においてそれぞれ複数に分岐する分岐コネクタであって、
    一方の分岐点に接続される各通信線のそれぞれに介在し、通信路内において発生する反射波の周波数帯域の信号成分を減衰させるフィルタ回路を有することを特徴とする分岐コネクタ。
  3. 前記フィルタ回路は、抵抗とコイルの並列接続回路である請求項1または請求項2に記載の分岐コネクタ。
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