JP2007188974A - ダイシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断加工中の被加工材を効率良く洗浄することによって被加工材の汚染を防止するとともに、加工時のスループット及び歩留りを向上させることができるダイシング装置を提供する。
【解決手段】ブレード14を回転駆動させる切断装置10と、ウェーハWを支持し切断装置に対して相対移動されるカッティングテーブル60と、装置本体に固定され切断加工中のウェーハに向けて洗浄水を噴射する固定ウォーターカーテンノズル62と、カッティングテーブルに固定され切断加工中のウェーハに向けて洗浄水を噴射する移動ウォーターカーテンノズル66と、装置本体に固定され切断加工中のウェーハの表面に当接されながら表面を洗浄するスポンジブロック64とが設けられ、切断加工中のウェーハの全面が洗浄水で覆われるようになっている。
【選択図】 図3

Description

本発明はダイシング装置に係り、特に、半導体や電子部品材料のウェーハ等の被加工材をダイス状チップに切断する際に使用されるダイシング装置に関する。
ダイシング装置では、高速回転するブレード(切断刃)と半導体ウェーハとの間の潤滑及び冷却のために切削水をブレードに、そして冷却水をブレードや切断部に噴射しながら切断加工を実施している。このようなダイシング装置では、汚水(切断加工中に発生する切り粉を含む汚れた切削水、冷却水)でチップが汚れると、この汚れが製品不良の原因となるため、切断工程の後に高圧スプレー装置等を備えた洗浄工程を設け、この洗浄工程でチップを洗浄し、切り粉等を除去していた。
ところで、チップの表面に汚水が残留した状態で、洗浄工程の前にチップが乾燥すると、切り粉がチップの表面にこびりついてしまうので、短時間の洗浄では、切り粉を除去することができない。
そこで、従来のダイシング装置では、洗浄時間を長めに設定し、切り粉を除去するようにしていた。したがって、従来のダイシング装置では、スループットを向上させることができないという問題点があった。
この問題点を解決すべく、本出願人によりウェーハの乾燥を防ぐために複数のノズルを配したダイシング装置の提案がなされており(特許文献1参照。)、所期の効果が確認されている。
特開2000−150428号公報
しかしながら、上記従来のダイシング装置であっても、切り粉の完全な除去は困難な場合がある。ましてや、最近の半導体ウェーハは大径化(たとえば、直径が203mm(公称8インチ)以上)が進み、このような大径の半導体ウェーハは切断加工時間が長いので、汚水がチップ上に留まっている時間も長くなる。したがって、半導体ウェーハが大径になるに従って、チップが汚染される確率が高くなるという問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、切断加工中の被加工材を効率良く洗浄することによって被加工材の汚染を防止するとともに、加工時のスループット及び歩留りを向上させることができるダイシング装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、切断刃を回転駆動させる切断装置と、被加工材を支持し前記切断装置に対して相対移動される支持テーブルと、装置本体に固定され、切断加工中の被加工材に向けて洗浄水を噴射する第1の洗浄水噴射手段と、前記支持テーブルに固定され、切断加工中の被加工材に向けて洗浄水を噴射する第2の洗浄水噴射手段と、装置本体に固定され、切断加工中の被加工材の表面に当接されながら該被加工材の表面を洗浄するスクラブ洗浄手段と、が設けられ、切断加工中の被加工材の全面が洗浄水で覆われるようになっていることを特徴とするダイシング装置を提供する。
本発明によれば、装置本体に固定される第1の洗浄水噴射手段と、支持テーブルに固定される第2の洗浄水噴射手段と、が設けられ、切断加工中の被加工材の全面が洗浄水で覆われるようになっているので、ウェーハの乾燥を防ぐことができ、被加工材の汚染を防止することができる。
また、本発明によれば、切断加工中の被加工材の表面に当接されながら洗浄するスクラブ洗浄手段が設けられているので、切断加工中の被加工材を効率良く洗浄することによって被加工材の汚染を防止するとともに、加工時のスループット及び歩留りを向上させることができる。
本発明において、前記切断装置には、前記切断刃の端面に向けて切削水を供給する切削水噴射手段と、前記切断刃の両側面に設けられ、前記切断刃による被加工材の切断部に向けて冷却水を供給する冷却水噴射手段とが設けられ、前記第1の洗浄水噴射手段から噴射される洗浄水の噴射方向及び前記第2の洗浄水噴射手段から噴射される洗浄水の噴射方向が、前記切断刃によって吹き飛ばされる前記切削水及び冷却水の吹き飛び方向に対して、逆らわない方向に設定されていることが好ましい。
切断装置に、このような切削水噴射手段と冷却水噴射手段とが設けられていれば、被加工材の切断が良好に行える。また、第1及び第2の洗浄水噴射手段から噴射される洗浄水の噴射方向が、切削水及び冷却水の吹き飛び方向に対して逆らわない方向に設定されていれば、切断加工中の被加工材の全面を洗浄水で覆うのに好適である。
また、本発明において、前記第1の洗浄水噴射手段及び第2の洗浄水噴射手段が棒状の部材であり、前記切断装置と支持テーブルとの相対移動方向に対し直角方向に配され、被加工材の全幅を覆うように前記第1の洗浄水噴射手段及び第2の洗浄水噴射手段から洗浄水が供給されることが好ましい。このような棒状の第1及び第2の洗浄水噴射手段により、被加工材の全幅を覆うように洗浄水が供給されれば、切断加工中の被加工材を効率良く洗浄できる。
また、本発明において、前記スクラブ洗浄手段は前記切断装置と支持テーブルとの相対移動方向に対し直角方向に配され、被加工材の全幅を覆うようなスポンジ部材であることが好ましい。このように、スクラブ洗浄手段が被加工材の全幅を覆うようなスポンジ部材であれば、切断加工中の被加工材を効率良く洗浄できる。
また、本発明において、前記切断装置と支持テーブルとの相対移動方向における前記スクラブ洗浄手段と被加工材との接触幅が10mm以下であることが好ましい。このように、スクラブ洗浄手段と被加工材との接触幅を適正値にすることにより、洗浄性と装置レイアウトの効率化を両立できる。
以上説明したように、本発明によれば、切断加工中の被加工材を効率良く洗浄することによって被加工材の汚染を防止するとともに、加工時のスループット及び歩留りを向上させることができる。
以下、添付図面に従って、本発明に係るダイシング装置の好ましい実施の形態について詳説する。なお、各図において同一部材には同一の番号又は符号を付してある。
図1は、本発明の実施の形態のダイシング装置1の斜視図であり、図2はその平面図である。図1に示されるように、ダイシング装置1は、主として切断装置10、洗浄装置20、カセット収納部30、エレベータ装置40、及び搬送装置50等から構成されている。
このように構成されたダイシング装置1によるウェーハWの切断工程について説明する。先ず、カセット収納部30に複数枚収納されている加工前のウェーハWが、エレベータ装置40によって順次引き出され、そして、引き出されたウェーハWは、図2に示される位置P4にセットされる。
次に、このウェーハWは、搬送装置50によって位置P1のプリロードステージを介して位置P2(ロード位置、及びアンロード位置)に搬送され、この位置P2で切断装置10のカッティングテーブル60(図3参照)上に載置される。ここで、ウェーハWは支持テーブルであるカッティングテーブル60に吸着保持される。
吸着保持されたウェーハWは、図2に示されるアライメント部12によってウェーハW上のパターンが画像認識され、これに基づいてアライメントされる。そして、アライメントされたウェーハWは、切断装置10を構成するブレード14の矢印A、Bで示すY軸方向移動と、カッティングテーブル60の矢印C、Dで示すX軸方向移動(ウェーハWとカッティングテーブル60の相対移動に相当)とによって、ストリートが切断される。
最初のストリートが切断されると、切断装置10のブレード14をストリートのピッチ分だけY軸方向に移動させ、そして、カッティングテーブル60を再びX軸方向に移動させる。これによって、次のストリートが切断される。
このような切断動作を繰り返して行い、一方向(X方向)の全てのストリートの切断が終了すると、カッティングテーブル60を90°回動させて、切断したストリートに直交する他方向(図2上でY方向)のストリートを同様な動作を繰り返して順次切断する。これにより、ウェーハWは最終的にダイス状に切断される。
切断終了したウェーハWは、カッティングテーブル60によって位置P2(アンロード位置)に戻された後、搬送装置50によって位置P3の洗浄装置20のスピナーテーブルに搬送される。ここでウェーハWは、洗浄水により洗浄された後、エアブローによって乾燥される。乾燥したウェーハWは、搬送装置50によって位置P4に搬送された後、エレベータ装置40によってカセット部30に向けて搬送され、所定のカセットに収納される。以上が前記ダイシング装置1による1枚のウェーハWの切断工程の流れである。
次に、ダイシング装置1の構成について説明する。図3は、切断装置10の形態を示す正面図であり、図4は、同じく平面図である。
ダイシング装置1の切断装置10は、図3、図4に示されるように、ブレード14、カッティングテーブル60、固定ウォーターカーテンノズル(第1の洗浄水噴射手段に相当)62、スポンジブロック(スクラブ洗浄手段に相当)64、及び移動ウォーターカーテンノズル(第2の洗浄水噴射手段に相当)66等から構成されている。
ブレード14は、図2に示されるモータ68のスピンドル70に取り付けられている。このモータ68が駆動されると、ブレード14は図3上矢印Aで示される方向に高速回転される。また、ブレード14は、図3に示されるフランジカバー72によって包囲されている。フランジカバー72は図4に示されるYキャリッジ74に固定され、このYキャリッジ74が図示しないY軸方向移動機構に連結されている。
フランジカバー(装置本体の一部)72には、図3に示されるように、切削水供給ノズル(切削水供給手段に相当)76、及び冷却水供給ノズル(冷却水供給手段に相当)78が設けられている。切削水供給ノズル76は、ブレード14に対向して配置され、この切削水供給ノズル76から図3上矢印B方向に噴射された切削水が、切断直前のブレード14に供給される。また、冷却水供給ノズル78は、ブレード14を挟んで一対設けられており、この冷却水供給ノズル78から噴射された冷却水が、切断中のブレード14及びウェーハWの切断部に供給され、ブレード14及び切断部が冷却される。
なお、フランジカバー72には、切削水供給ノズル76に切削水を供給するチューブ77が接続されるとともに、冷却水供給ノズル78に冷却水を供給するチューブ79が接続されている。また、フランジカバー72には、ブレード14の磨耗、欠け等を非接触で検出するセンサが内蔵され、このセンサからの情報がケーブル80を介して図示しない制御装置に出力されるようになっている。
ところで、固定ウォーターカーテンノズル62、及びスポンジブロック64は図4に示されるように、ブレード14のX軸移動方向のうちD方向側(一方側)に配設されている。また、固定ウォーターカーテンノズル62、及びスポンジブロック64は、上下に近接して配置されるとともにカッティングテーブル60のX軸移動方向に対して直交する方向に配設されている。
更に、固定ウォーターカーテンノズル62は、この下方を通過するウェーハW全体に洗浄水を噴射することができ、スポンジブロック64は、この下方を通過するウェーハW全面をスクラブ洗浄できる長さに設定されている。また、固定ウォーターカーテンノズル62、及びスポンジブロック64は、Yキャリッジ(装置本体の一部)74に連結されている。これによって、固定ウォーターカーテンノズル62、及びスポンジブロック64はブレード14とともにY軸方向に移動される。
固定ウォーターカーテンノズル62は、図示しない遮断弁を介して給水源に接続されている。また、固定ウォーターカーテンノズル62の下面には、ノズル62の軸方向に沿って多数の噴射孔(不図示)が形成されている。したがって、遮断弁が開放されると、給水源から圧送された洗浄水が噴射孔から噴射(噴霧)され、そして、噴射された洗浄水はカーテン状となってウェーハWの表面に供給される。この洗浄水によってウェーハWの表面に付着した汚水が洗い流され、汚水中の切り粉等が除去される。なお、遮断弁は、ウェーハWの切断加工中に常時開放されているので、ウェーハWは常に濡れた状態に保持される。これにより、ウェーハWの乾燥が防止されている。
固定ウォーターカーテンノズル62の噴射孔から噴射される洗浄水の噴射方向は、ブレード14によって吹き飛ばされる切削水及び冷却水の吹き飛び方向に対して逆らわない方向に設定されている。これによって、固定ウォーターカーテンノズル62から噴射された洗浄水は、切削水及び冷却水で邪魔されることなく、ウェーハWに供給される。洗浄水の噴射方向は、図3及び図5上で矢印Eで示している。この方向Eは、切削水供給ノズル76から噴射される切削水の噴射方向Bと略同方向である。
スポンジブロック64は、先端(下端)がウェーハWに接するように設けられるスクラブ洗浄手段である。スクラブ洗浄手段としてのスポンジブロック64は、ウェーハWに傷、スクラッチ等の欠陥を生じさせずに、ウェーハWの表面の汚染を除去できるものであれば、材質的な制限はないが、たとえば、PVAスポンジ(商品名:ベルクリン)のブロックが好ましく使用できる。
スポンジブロック64は、先端がウェーハWの全幅に亘ってもれなく接してスクラブ洗浄できるように、真直度が良好に形成されている、又は支持されていることが好ましい。また、スポンジブロック64の先端のウェーハWと接触する幅は、10mm以下であることが好ましい。
スポンジブロック64によるスクラブ洗浄の際には、スポンジブロック64に洗浄水が供給されていることが好ましいが、この洗浄水の供給は、後述する移動ウォーターカーテンノズル66によりなされる。
なお、スポンジブロック64の形態は、図示の例(たとえば、ベルクリンD3)に限定されるものではなく、他の形態、たとえば、PVAスポンジのシート(たとえば、ベルクリンD1)を小径のバックアップローラに巻き掛けた構成でウェーハWと接触させる等、各種の形態が採用できる。
移動ウォーターカーテンノズル66は、カッティングテーブル60の右端部の斜め上方に固定されている。すなわち、カッティングテーブル60の右端部には断面コ字状の部材であるブラケット66Aの一端部が固定され、このブラケット66Aの他端部に移動ウォーターカーテンノズル66が取り付けられている。したがって、移動ウォーターカーテンノズル66は、カッティングテーブル60とともにX軸方向に移動される。
また、移動ウォーターカーテン66は、カッティングテーブル60のX軸移動方向に対して直交する方向に配設されている。更に、移動ウォーターカーテンノズル66は、ウェーハW全体に洗浄水を噴射することができる長さに設定されている。
移動ウォーターカーテンノズル66は、図示しない遮断弁を介して給水源に接続されている。また、移動ウォーターカーテンノズル66の下面には、ノズル66の軸方向に沿って多数の噴射孔(不図示)が形成されている。したがって、遮断弁が開放されると、給水源から圧送された洗浄水が噴射孔から噴射(噴霧)され、そして、噴射された洗浄水はカーテン状となってウェーハWの表面に供給される。この洗浄水によってウェーハWの表面に付着した汚水が洗い流され、汚水中の切り粉等が除去される。なお、遮断弁は、ウェーハWの切断加工中に常時開放されているので、ウェーハWは常に濡れた状態に保持される。これにより、ウェーハWの乾燥が防止されている。
移動ウォーターカーテンノズル66の噴射孔から噴射される洗浄水の噴射方向は、ブレード14によって吹き飛ばされる切削水及び冷却水の吹き飛び方向に対して逆らわない方向に設定されている。これによって、移動ウォーターカーテンノズル66から噴射された洗浄水は、切削水及び冷却水で邪魔されることなく、ウェーハWに供給される。洗浄水の噴射方向は、図3及び図5上で矢印Fで示している。この方向Fは、切削水供給ノズル76から噴射される切削水の噴射方向Bと略同方向である。
次に、前記の如く構成された切断装置10の作用について説明する。先ず、図2の位置P2でウェーハWを吸着保持したカッティングテーブル60は、図3に示される切断開始位置まで移動され、その位置に待機される。そして、カッティングテーブル60を図3上矢印C方向に移動させることにより、ウェーハWの切断が開始される。図5は、切断中間の位置であり、図6は切断が終了したブレード14とカッティングテーブルと60の相対位置である。
ウェーハWの切断時において、切削水供給ノズル76からブレード14に向けて切削水が常時供給され、また、冷却水供給ノズル78からブレード14に、そして切断部に冷却水が常時供給されている。そして、固定ウォーターカーテンノズル62、及び移動ウォーターカーテンノズル66から、切断加工中のウェーハWに洗浄液が常時噴射されている。これにより、ウェーハWに付着した汚水が直ぐに洗い流されるとともにウェーハWの乾燥が防止されている。
この際、固定ウォーターカーテンノズル62から、切断加工中のウェーハWに洗浄液が噴射された場合、カッティングテーブル60の位置により、洗浄液が噴射されるウェーハWの部位が時々刻々異なり、たとえば、図6の状態では、ウェーハWの左端部近傍への洗浄液の噴射量が不足気味になる。
一方、移動ウォーターカーテンノズル66とウェーハWとの相対位置は常に一定であり、移動ウォーターカーテンノズル66から、切断加工中のウェーハWに洗浄液が噴射された場合、カッティングテーブル60の位置に拘らず洗浄液が噴射されるウェーハWの部位に変化はない。したがって、あらかじめ移動ウォーターカーテンノズル66の洗浄液の噴射方向Fを適正にセットしておくことにより、ウェーハWに洗浄液が常時噴射されている状態を維持できる。
以上説明した本実施の形態によれば、汚水によるウェーハW及びチップの汚染を防止することができる。また、ウェーハWの乾燥が防止されているので、切断加工後の洗浄装置20(図2参照)における洗浄時間を短縮することができる。よって、ウェーハWのスループットを向上させることができる。特に、本実施の形態の切断装置10は、大径のウェーハWに好適となる。
以上、本発明に係るダイシング装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
たとえば、本実施形態においては、スクラブ洗浄手段としてのスポンジブロック64として、棒状の固定部材が採用されているが、これに代えてローラ状のスポンジ部材を使用してもよく、本実施形態と同様の効果が得られる。この場合、ローラ状スポンジ部材は、回転駆動させてもよく、従動状態に支持してもよい。
また、本実施形態においては、洗浄水を噴射(噴霧)してウェーハWに供給したが、シャワー状、又はスプレー状にして供給してもよい。
更に、本実施形態においては、半導体ウェーハを切断するダイシング装置について説明したが、被加工材の適用対象は半導体ウェーハに限定されるものではなく、切断しながら洗浄することを必要とする被加工材(たとえば、液晶セル等)であれば、本発明を適用することができる。
図1等に示されるダイシング装置1を使用してシリコンウェーハのダイシング処理を行った。
ワークWとしては、外径が100mm(公称4インチサイズ)のシリコンウェーハ(厚さ2mm)を使用した。ブレード14の外径は56mmであり、回転数は3000rpmである。X方向の研削送り速度は5mm/秒とした。洗浄・乾燥後のシリコンウェーハ(チップ)の表面を光学顕微鏡(倍率:50倍及び200倍)により観察(撮像)し、汚染の状態を評価した。測定箇所は、図7に示される5箇所(1〜5)である。
実施例として、固定ウォーターカーテンノズル62、スポンジブロック64、及び移動ウォーターカーテンノズル66の全てを使用してダイシング処理を行った。
比較例1として、固定ウォーターカーテンノズル62のみを使用してダイシング処理を行った。
比較例2として、移動ウォーターカーテンノズル66のみを使用してダイシング処理を行った。
比較例3として、スポンジブロック64のみを使用してダイシング処理を行った。
実施例においては、乾燥後のシリコンウェーハ(N=5点)の表面に汚染は認められなかった。
比較例1においては、乾燥後のシリコンウェーハ(N=5点)の表面のほぼ全面に汚染が認められた。
比較例2においては、乾燥後のシリコンウェーハ(N=5点)の表面の汚染状態は比較例1より良好であったものの、実施例より明らかに劣っていた。
比較例3においては、乾燥後のシリコンウェーハ(N=5点)の表面の汚染状態は比較例1より良好であったものの、局所的に点状の汚染が認められ、実施例より明らかに劣っていた。
以上の結果より、本実施例の顕著な効果が確認できた。
本発明の実施の形態のダイシング装置を示す斜視図 図1に示したダイシング装置の平面図 図1に示したダイシング装置の切断装置の構造図 図3に示した切断装置の平面図 図3に示した切断装置の動作説明図 図3に示した切断装置の動作説明図 実施例におけるウェーハの測定箇所を示す平面図
符号の説明
1…ダイシング装置、10…切断装置、14…ブレード、60…カッティングテーブル、62…固定ウォーターカーテンノズル、64…スポンジブロック、66…移動ウォーターカーテンノズル、72…フランジカバー、76…切削水供給ノズル、78…冷却水供給ノズル

Claims (5)

  1. 切断刃を回転駆動させる切断装置と、
    被加工材を支持し前記切断装置に対して相対移動される支持テーブルと、
    装置本体に固定され、切断加工中の被加工材に向けて洗浄水を噴射する第1の洗浄水噴射手段と、
    前記支持テーブルに固定され、切断加工中の被加工材に向けて洗浄水を噴射する第2の洗浄水噴射手段と、
    装置本体に固定され、切断加工中の被加工材の表面に当接されながら該被加工材の表面を洗浄するスクラブ洗浄手段と、が設けられ、
    切断加工中の被加工材の全面が洗浄水で覆われるようになっていることを特徴とするダイシング装置。
  2. 前記切断装置には、前記切断刃の端面に向けて切削水を供給する切削水噴射手段と、前記切断刃の両側面に設けられ、前記切断刃による被加工材の切断部に向けて冷却水を供給する冷却水噴射手段とが設けられ、
    前記第1の洗浄水噴射手段から噴射される洗浄水の噴射方向及び前記第2の洗浄水噴射手段から噴射される洗浄水の噴射方向が、前記切断刃によって吹き飛ばされる前記切削水及び冷却水の吹き飛び方向に対して、逆らわない方向に設定されている請求項1に記載のダイシング装置。
  3. 前記第1の洗浄水噴射手段及び第2の洗浄水噴射手段が棒状の部材であり、前記切断装置と支持テーブルとの相対移動方向に対し直角方向に配され、被加工材の全幅を覆うように前記第1の洗浄水噴射手段及び第2の洗浄水噴射手段から洗浄水が供給される請求項1又は2に記載のダイシング装置。
  4. 前記スクラブ洗浄手段は前記切断装置と支持テーブルとの相対移動方向に対し直角方向に配され、被加工材の全幅を覆うようなスポンジ部材である請求項1〜3のいずれか1項に記載のダイシング装置。
  5. 前記切断装置と支持テーブルとの相対移動方向における前記スクラブ洗浄手段と被加工材との接触幅が10mm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載のダイシング装置。

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