JP2003209089A - ウェハの洗浄方法、洗浄装置およびダイシング装置 - Google Patents

ウェハの洗浄方法、洗浄装置およびダイシング装置

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JP2003209089A
JP2003209089A JP2002008966A JP2002008966A JP2003209089A JP 2003209089 A JP2003209089 A JP 2003209089A JP 2002008966 A JP2002008966 A JP 2002008966A JP 2002008966 A JP2002008966 A JP 2002008966A JP 2003209089 A JP2003209089 A JP 2003209089A
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Koji Kuroda
幸治 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイシングの切削屑を十分に除去できるウェハ
の洗浄方法、洗浄装置およびダイシング装置を提供す
る。 【解決手段】上面側に複数の素子が形成され、素子間を
分離するようにダイシングされたウェハ(ワーク11)
を、真空吸着(F)により上面側で固定する工程と、ウ
ェハ下面にロールブラシ23で洗浄を行う工程と、ウェ
ハ下面に下方のノズル24から洗浄液25を噴射し、ウ
ェハ上面に洗浄液が達しないようにしながらウェハ下面
に洗浄を行う工程と、下面にエアーナイフ26からエア
ーブロー27を供給し、ウェハを乾燥させる工程とを有
するウェハの洗浄方法と、それに用いる洗浄装置および
ダイシング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハの洗浄方
法、洗浄装置およびダイシング装置に関し、特に、半導
体素子が形成されたウェハをダイシングし、洗浄する工
程で用いられるウェハの洗浄方法、洗浄装置およびダイ
シング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置あるいは液晶表示装置や固体
撮像素子等に搭載される半導体素子(チップ)は、ウェ
ハ上に複数形成された後、ダイシングによって個々のチ
ップに分離される。ダイシングされたチップは、リード
フレームと接続され、プラスチック等によりパッケージ
ングされる。
【0003】ウェハのダイシング方法として、ウェハの
裏面(素子が形成されていない側)にダイシングテープ
を貼付し、ウェハの表面(素子が形成されている側)か
らウェハを切断する方法がある。この方法によれば、ダ
イシングされたチップが離散するのを防止できる。
【0004】ダイシングテープを用いるダイシング方法
には、セミ・フルカット方式とフルカット方式がある。
セミ・フルカット方式によれば、ウェハを完全に切断せ
ずにブレードで溝を形成してから、ウェハに機械的応力
を与えて割る(ブレーキング)。フルカット方式によれ
ば、ブレードでウェハを完全に切断する。
【0005】ダイシング後、ダイシングテープをチップ
から剥離する。あるいは、ダイシングテープに紫外線硬
化型樹脂が用いられている場合には、ダイシング後にテ
ープに紫外線を照射して、テープを硬化させ、テープが
チップに貼付されたままパッケージングを行うこともあ
る。
【0006】また、例えば特開平7−240452号公
報には、ウェハにダイシングテープを貼付せずにダイシ
ングを行う装置が開示されている。この装置によれば、
ウェハを例えば氷を介して冷凍固定し、高速回転するブ
レードでウェハにダイシングを行う。さらに、ダイシン
グされたチップとリードフレームとの接続(ダイボンデ
ィング)が、ダイシングと連続的に行われる。これによ
り、ダイシングからダイボンディングまでの処理時間が
短縮される。
【0007】この公報の実施例では、ダイシング後のウ
ェハを洗浄するための洗浄装置が設けられており、ダイ
ボンディングを行う前にウェハが洗浄される。洗浄装置
として、例えばブラシ洗浄、エアーブロー洗浄、純水洗
浄が好適であることが記載されているが、具体的な洗浄
方法についての説明はなく、例えば純水等の供給方向
や、これらの洗浄の組み合わせについては示されていな
い。
【0008】特開2000−21828号公報(特許第
3117132号)には、ダイシング前のウェハに裏面
研削を行い、引き続きウェハの両面を洗浄できるウェハ
の平面加工装置が開示されている。この平面加工装置
は、ウェハの裏面(研削された面)を洗浄する第1洗浄
装置と、ウェハの表面を洗浄する第2洗浄装置を含む。
【0009】図6に示すように、第1洗浄装置31は吸
着パッド32と、吸着パッド32の下面に連結されたス
ピンドル33と、吸着パッド32の上方に設けられたノ
ズル34を有する。ウェハ35は吸着パッド32上に固
定され、スピンドル33がモータ36によって回転す
る。ノズル34から洗浄水37を噴射しながら、ウェハ
35を回転させて洗浄を行う。
【0010】ウェハの裏面に洗浄を行った後、ウェハ裏
面側を第2洗浄装置の吸着パッドに吸着させ、この吸着
パッドをモータに接続されたスピンドルで回転させる。
ウェハをこのように回転させながら、ウェハの表面側
(素子が形成されている側)にブラシを押し当て、ウェ
ハの表面側を洗浄する。この公報には、ウェハの裏面を
研削する平面研削装置のかわりに、ダイシング装置にこ
の発明を適用してもよいことが記載されている。
【0011】上記の特開平7−240452号公報ある
いは特開2000−21828号公報に記載されている
ように、ウェハにダイシングテープを貼付せずにダイシ
ングを行った場合、ダイシングテープの貼付工程と剥離
工程(あるいは硬化工程)を省略できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−21828号公報に記載されているように、ウ
ェハを吸着パッド上に吸着させ、ウェハに対して上方か
ら洗浄水を供給した場合(図6参照)、ダイシングの切
削屑が洗浄水によって流され、ウェハ裏面側にまわり込
むという問題が起こる。図2にダイシングの概略図を示
す。
【0013】ダイシングされるウェハと、ダイシングさ
れたチップは、ワークと総称される。図2に示すよう
に、ワーク11は吸着パッド12に真空吸着された状態
で、ブレード13によってダイシングされる。ダイシン
グテープを貼付せずにフルカットを行うと、ダイシング
されたチップが離散するため、各チップは個別に吸着パ
ッド12に固定される。ワーク11には吸着パッド12
により矢印Fで示す吸引力が働く。
【0014】ダイシングは切削液14を供給しながら行
われる。ワーク11の上方から供給される切削液14
は、ワーク11の切削屑15とともにワーク11の裏面
側に流れる。切削液14の比抵抗が高く、ワーク11と
してシリコンウェハが用いられている場合には、研削屑
15が静電気を帯びて、ワーク11に特に付着し易くな
る。
【0015】図2に示すようにダイシングされた複数の
チップ(ワーク11)には、例えば図6に示すように洗
浄が行われる。この場合、複数の吸着パッドが用いら
れ、各チップがそれぞれ吸着パッド上に固定される。図
6に示すウェハ35と同様に、図2のワーク11に対し
て上方から洗浄水を供給して洗浄した場合、ダイシング
工程でワーク11の裏面にまわり込んだ切削屑15を十
分に除去できない。
【0016】図2の切削屑15は、図6の洗浄水37に
よってワークの側面または切断面からワークの裏面を伝
わり、吸着パッドに沿って流れるが、ワークと吸着パッ
ドとの吸着面には浸入しない。したがって、図3に示す
ように、ワーク11の裏面16には、吸着面17の外縁
に沿って切削屑15が付着する。
【0017】このように、ワーク11の吸着面17の境
界に付着した切削屑15は、主に酸化物からなる洗浄シ
ミ(ウォーターマーク)の要因となる。また、切削屑1
5が電極表面に付着して、ボンディングの接合不良を起
こすこともある。また、チップに付着した切削屑15が
原因で、配線の切断やチップの損傷が起こることもあ
る。
【0018】なお、例えば特開2000−21828号
公報には、ダイシングの際にウェハの表面側(素子が形
成されている側)に保護膜を形成することが記載されて
いる。保護膜はダイシング後に除去されるため、保護膜
を形成する場合には、保護膜形成工程と剥離工程が必要
となり、工程数が増加する。また、保護膜の剥離には有
機溶剤が用いられるため、作業の安全性と環境への影響
の両方を配慮する必要がある。
【0019】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、ダイシングの切削屑を
十分に除去できるウェハの洗浄方法、洗浄装置およびダ
イシング装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のウェハの洗浄方法は、ウェハを真空吸着に
より上面側で固定する工程と、前記ウェハの下面にスク
ラブ洗浄を行う工程と、前記下面に下方から洗浄液を噴
射し、前記上面に前記洗浄液が達しないようにしながら
前記下面に洗浄を行う工程とを有することを特徴とす
る。
【0021】上記の目的を達成するため、本発明のウェ
ハの洗浄方法は、上面側に複数の素子が形成され、かつ
前記素子間を分離するようにダイシングされたウェハ
を、真空吸着により前記上面側で固定する工程と、前記
ウェハの下面にスクラブ洗浄、好適にはブラシ洗浄を行
う工程と、前記下面に下方から洗浄液を噴射し、前記上
面に前記洗浄液が達しないようにしながら前記下面に洗
浄を行う工程と、前記下面にエアーブローを供給し、前
記ウェハを乾燥させる工程とを有することを特徴とす
る。
【0022】これにより、ウェハの裏面(素子が形成さ
れていない側)にダイシングの切削屑が残留するのを防
止できる。したがって、ウェハ裏面の洗浄シミの発生
や、ウェハ裏面に付着した切削屑に起因する不良が抑制
される。また、本発明のウェハの洗浄方法は、保護膜が
形成されていないウェハにも適用可能であり、保護膜の
形成・剥離工程が不要である。したがって、保護膜の剥
離のための有機溶剤の使用も不要となる。
【0023】上記の目的を達成するため、本発明の洗浄
装置は、ウェハの上面側を上方から真空吸着により固定
する真空吸着手段と、前記真空吸着手段の下方に設けら
れ、前記真空吸着手段に固定されたウェハの下面をスク
ラブ洗浄する洗浄手段と、前記真空吸着手段の下方に設
けられ、前記下面に下方から洗浄液を噴射し、かつ前記
上面に前記洗浄液が達しないように前記下面を洗浄する
洗浄液噴射手段と、前記下面にエアーブローを供給し
て、前記下面を乾燥させる乾燥手段とを有することを特
徴とする。
【0024】上記の目的を達成するため、本発明のダイ
シング装置は、上面側に複数の素子が形成されたウェハ
の下面側を下方から真空吸着により固定する第1の吸着
パッドと、前記第1の吸着パッド上に固定されたウェハ
を、前記素子間で前記上面側から切断するブレードと、
前記上面に上方から切削液を供給し、前記切断で発生す
る切削屑を洗浄する切削液供給手段と、切断されたウェ
ハを移動させる搬送手段と、切断され、移動されたウェ
ハの上面側を上方から真空吸着により固定する第2の吸
着パッドと、前記第2の吸着パッドの下方に設けられ、
前記第2の吸着パッドに固定されたウェハの下面をブラ
シ洗浄するロールブラシと、前記第2の吸着パッドの下
方に設けられ、前記下面に下方から洗浄液を噴射し、か
つ前記上面に前記洗浄液が達しないように前記下面を洗
浄するノズルと、前記下面にエアーブローを供給して、
前記下面を乾燥させるエアーナイフとを有することを特
徴とする。
【0025】これにより、ダイシングによりウェハの裏
面(素子が形成されていない側)にダイシングの切削屑
が残留するのを防止できる。したがって、ウェハ裏面の
洗浄シミの発生や、ウェハ裏面に付着した切削屑に起因
する不良が抑制される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のウェハの洗浄方
法、洗浄装置およびダイシング装置の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のダ
イシング装置の概略を示す平面図である。図1のダイシ
ング装置1はローダー2、アライメントステージ3、カ
ッティングテーブル4および洗浄装置5を含む。
【0027】ローダー2には、ダイシングされる複数の
ウェハ(ワーク)が搬入される。ローダー2から搬送用
ロボットによりワークが1枚ずつ取り出され、例えば、
搬送径路6、7を経由してアライメントステージ3に搬
送される。アライメントステージ3上では、通常、オリ
エンテーション・フラットを含むウェハの外形を利用し
て、アライメントが行われる。
【0028】アライメントが終了したワークは、アライ
メントステージ3からカッティングテーブル4に移動さ
れる。カッティングテーブル4では、例えばオリエンテ
ーション・フラットに平行な方向と、それに直交する方
向にダイシングが行われる。図2にダイシングの概略図
を示す。
【0029】図2に示すように、ワーク11は吸着パッ
ド12に真空吸着された状態で、ブレード13によって
ダイシングされる。ダイシングテープを貼付せずにフル
カットを行うと、ダイシングされたチップが離散するた
め、各チップは個別に吸着パッド12に固定される。ワ
ーク11には吸着パッド12により矢印Fで示す吸引力
が働く。ブレード13としては、例えばダイヤモンド砥
粒を薄い円盤状のボンド材に埋め込んだものが用いられ
る。ブレード13を例えば30,000rpm程度で高
速回転させ、ワーク11を切削する。
【0030】ダイシングは切削液14を供給しながら行
われ、ダイヤモンドブレードでダイシングを行う場合に
は、切削液14として純水が用いられる。ワーク11の
上方から供給される切削液14は、ワーク11の切削屑
15とともにワーク11の裏面側に流れる。切削液14
の比抵抗が高い場合、研削屑15が静電気を帯びて、シ
リコンウェハ等のワーク11に特に付着し易くなる。
【0031】切削液14は、ワーク11の側面からワー
ク11の裏面を伝わり、吸着パッド12に沿って流れる
が、ワーク11と吸着パッド12との吸着面には浸入し
ない。したがって、ワーク11の裏面16には、図3に
示すように、吸着面17の外縁に沿って切削屑15が付
着する。
【0032】以上のようにダイシングが行われたワーク
は、図1のカッティングテーブル4から洗浄装置5に搬
送される。図4は、本実施形態のダイシング装置1に設
けられる洗浄装置5の斜視図である。図5は、この洗浄
装置5の上面図であり、図4は図5のA部分に対応す
る。
【0033】図4に示すように、洗浄装置5において
は、ワーク11が吸着パッド21の下方に真空吸着によ
って固定される。ワーク11には吸着パッド21により
矢印Fで示す吸引力が働く。図4および図5に示すよう
に、吸着ステージ22はダイシングされるウェハと同程
度の大きさであり、少なくともチップと同数の吸着パッ
ド21を備える。吸着ステージ22の下方に、ロールブ
ラシ23とノズル24が設けられている。
【0034】ノズル24から上方のワーク11に向けて
洗浄水25を供給しながら、ロールブラシ23をワーク
11に接触させて回転させる。ロールブラシ23は回転
しながら矢印Mの方向に移動する。洗浄水25としては
純水を用いるが、純水の比抵抗を下げて、切削屑の帯電
を防止する目的で、純水に炭酸ガスを溶解してもよい。
これにより、切削屑のワークへの付着量を削減すること
ができる。
【0035】図5に示すように、ロールブラシ23の幅
b は吸着ステージ22の幅Ws と同程度以上とするこ
とが望ましい。これにより、ロールブラシ23を矢印M
で示す方向と直交する方向に移動させる必要がなく、複
数のワーク11に同時にブラシ洗浄を行うことができ
る。
【0036】ノズル24については、吸着ステージ22
の下方に複数の固定式のノズルが均等に配置されていて
も、あるいは、ロールブラシ23の移動と連動して移動
するような可動式のノズルであっても、いずれでもよ
い。但し、ノズル24から供給される洗浄水25が、ワ
ーク11と吸着パッド21との間に入り込まないよう
に、水流を調節する。水流は、例えば洗浄水の流量やノ
ズル形状等によって調節できる。
【0037】本実施形態のダイシング装置に設けられる
洗浄装置によれば、ブラシ洗浄を行うことにより、ダイ
シングで付着した切削屑を機械的に効率よく除去でき
る。また、洗浄水をワークに対して下方から供給し、ワ
ークと吸着パッドとの間に洗浄水を流さないため、吸着
面の周囲に切削屑が付着するのを防止できる。
【0038】図4および図5に示すように、吸着ステー
ジ22の下方にはエアーナイフ26も設けられる。エア
ーナイフ26はロールブラシ23を追従するように、矢
印Mの方向に移動する。エアーナイフ26から上方のワ
ーク11に向けてエアーブロー27を供給し、ワーク1
1を乾燥させる。
【0039】図1の洗浄装置5において、以上のように
洗浄および乾燥が行われたワーク(チップ)は、ピック
アップ8を介して、ダイシング装置1から搬出される。
ダイシング装置1から搬出されたワークには、ボンディ
ングが行われる。本実施形態のダイシング装置1によれ
ば、ワークに付着する切削屑が低減されるため、ボンデ
ィング時の接合不良や配線の切断等が防止される。
【0040】上記の本発明の実施形態のウェハの洗浄方
法、洗浄装置およびダイシング装置によれば、ダイシン
グで発生し、ワークに付着した切削屑を、ワークと吸着
パッドとの吸着面に残さずに除去することができる。し
たがって、洗浄後のワークに洗浄シミが発生せず、切削
屑に起因する不良も防止できる。
【0041】また、上記の本発明の実施形態のウェハの
洗浄方法またはダイシング装置によれば、ウェハの表面
(素子が形成されている側)に保護膜を形成しなくて
も、ウェハにダイシングとその後の洗浄を行うことがで
きる。したがって、保護膜の形成・剥離工程を削減で
き、剥離工程での有機溶剤の使用も不要となる。これに
より、作業の安全性が向上し、環境負荷も軽減できる。
【0042】本発明のウェハの洗浄方法、洗浄装置およ
びダイシング装置の実施形態は、上記の説明に限定され
ない。例えば、シリコンウェハ以外のワークに本発明を
適用することも可能であり、洗浄液を純水以外に変更す
ることもできる。ブラシ洗浄を例えばスポンジ洗浄等、
摩擦を利用する他のスクラブ洗浄に変更することもでき
る。また、本発明のウェハの洗浄方法や洗浄装置を、ダ
イシング以外のウェハ加工、例えばダイシング前の裏面
研削工程の後に適用してもよい。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明のウェハの洗浄方法によれば、工
程数を増加させずに、ダイシングの切削屑をウェハから
十分に除去できる。本発明の洗浄装置によれば、真空吸
着でウェハを固定して洗浄を行う場合に、吸着面に洗浄
シミが発生するのを防止できる。本発明のダイシング装
置によれば、ダイシングとその後の洗浄を連続して行う
ことができ、ダイシングの切削屑がワークに残留するの
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のダイシング装置の概略図であ
る。
【図2】図2は本発明のダイシング装置におけるダイシ
ングを示す概略図である。
【図3】図3はダイシング後のワークに研削屑が付着し
た状態を示す図である。
【図4】図4は本発明の洗浄装置の斜視図である。
【図5】図5は本発明の洗浄装置の上面図である。
【図6】図6は従来の洗浄装置の概略図である。
【符号の説明】
1…ダイシング装置、2…ローダー、3…アライメント
ステージ、4…カッティングテーブル、5…洗浄装置、
6、7…搬送径路、8…ピックアップ、11…ワーク、
12…吸着パッド、13…ブレード、14…切削液、1
5…切削屑、16…ワーク裏面、17…吸着面、21…
吸着パッド、22…吸着ステージ、23…ロールブラ
シ、24…ノズル、25…洗浄水、26…エアーナイ
フ、27…エアーブロー、31…第1洗浄装置、32…
吸着パッド、33…スピンドル、34…ノズル、35…
ウェハ、36…モータ、37…洗浄水。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェハを真空吸着により上面側で固定する
    工程と、 前記ウェハの下面にスクラブ洗浄を行う工程と、 前記下面に下方から洗浄液を噴射し、前記上面に前記洗
    浄液が達しないようにしながら前記下面に洗浄を行う工
    程とを有するウェハの洗浄方法。
  2. 【請求項2】前記洗浄液で洗浄を行った後、前記下面に
    エアーブローを供給し、前記ウェハを乾燥させる工程を
    さらに有する請求項1記載のウェハの洗浄方法。
  3. 【請求項3】上面側に複数の素子が形成され、かつ前記
    素子間を分離するようにダイシングされたウェハを、真
    空吸着により前記上面側で固定する工程と、 前記ウェハの下面にスクラブ洗浄を行う工程と、 前記下面に下方から洗浄液を噴射し、前記上面に前記洗
    浄液が達しないようにしながら前記下面に洗浄を行う工
    程と、 前記下面にエアーブローを供給し、前記ウェハを乾燥さ
    せる工程とを有するウェハの洗浄方法。
  4. 【請求項4】前記スクラブ洗浄は、ロールブラシを前記
    下面に接触させて回転させ、前記ロールブラシを前記ウ
    ェハに対して相対的に移動させる工程を含む請求項3記
    載のウェハの洗浄方法。
  5. 【請求項5】前記エアーブローの供給にエアーナイフを
    用いる請求項3記載のウェハの洗浄方法。
  6. 【請求項6】ウェハの上面側を上方から真空吸着により
    固定する真空吸着手段と、 前記真空吸着手段の下方に設けられ、前記真空吸着手段
    に固定されたウェハの下面をスクラブ洗浄する洗浄手段
    と、 前記真空吸着手段の下方に設けられ、前記下面に下方か
    ら洗浄液を噴射し、かつ前記上面に前記洗浄液が達しな
    いように前記下面を洗浄する洗浄液噴射手段と、 前記下面にエアーブローを供給して、前記下面を乾燥さ
    せる乾燥手段とを有する洗浄装置。
  7. 【請求項7】上面側に複数の素子が形成されたウェハの
    下面側を下方から真空吸着により固定する第1の吸着パ
    ッドと、 前記第1の吸着パッド上に固定されたウェハを、前記素
    子間で前記上面側から切断するブレードと、 前記上面に上方から切削液を供給し、前記切断で発生す
    る切削屑を洗浄する切削液供給手段と、 切断されたウェハを移動させる搬送手段と、 切断され、移動されたウェハの上面側を上方から真空吸
    着により固定する第2の吸着パッドと、 前記第2の吸着パッドの下方に設けられ、前記第2の吸
    着パッドに固定されたウェハの下面をブラシ洗浄するロ
    ールブラシと、 前記第2の吸着パッドの下方に設けられ、前記下面に下
    方から洗浄液を噴射し、かつ前記上面に前記洗浄液が達
    しないように前記下面を洗浄するノズルと、 前記下面にエアーブローを供給して、前記下面を乾燥さ
    せるエアーナイフとを有するダイシング装置。
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