JP2007186402A - 板ガラス切断方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無端状の切断線ならびに該切断線の周方向複数箇所から外方に延びる切り込み線を一面に入れた板ガラス素材を、切り込み線に対応する部分で加熱することで切断線に沿って切断するに当たり、加熱による欠けが生じるのを防止する。
【解決手段】板ガラス素材15を加熱する際に、切り込み線31に対応する部分で板ガラス素材15をその他面側から加熱する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、無端状に連なる所定形状の切断線ならびに該切断線の周方向複数箇所から外方に延びる切り込み線を板ガラス素材にその一面側から入れる第1の工程を実行した後に、複数の前記切り込み線に対応する部分で前記板ガラス素材を加熱する第2の工程を実行して板ガラス素材を前記切断線に沿って切断する板ガラス切断方法、ならびにその切断方法を実施するための板ガラス切断装置の改良に関する。
たとえば自動車用バックミラーを得るために、最終形状より大きめに形成した板ガラス素材を加熱して彎曲させた後、無端状に連なる所定形状の切断線ならびに該切断線の周方向複数箇所から外方に延びる切り込み線を板ガラス素材に入れ、各切り込み線に対応する部分で板ガラス素材を加熱することにより切り込み線から生じたクラックを切断線に沿って全周に及ぼして所定形状の板ガラスを得るようにすることで、板ガラス素材の彎曲時に外周部に残っていた内部歪みによるゆがみ部分を除去するようにした板ガラス切断方法が、たとえば特許文献1によって知られている。
特開平2−204337号公報
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、彎曲した板ガラス素材の一面である凹面側に切断線および複数の切り込み線を入れた後、各切り込み線に対応する部分で前記凹面側から板ガラス素材を加熱している。このため、切り込みが入っていることによって傷付いた弱い面が加熱されることになり、熱衝撃によって切断線の周囲に不所望な欠けが生じる不具合が発生していた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、加熱による欠けが生じるのを防止し得るようにした板ガラス切断方法、ならびに加工時間を短縮し得るようにして前記板ガラス切断方法を適切に実施し得る板ガラス切断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、無端状に連なる所定形状の切断線ならびに該切断線の周方向複数箇所から外方に延びる切り込み線を板ガラス素材にその一面側から入れる第1の工程を実行した後に、複数の前記切り込み線に対応する部分で前記板ガラス素材を加熱する第2の工程を実行することで板ガラス素材を前記切断線に沿って切断する板ガラス切断方法において、前記板ガラス素材を加熱する際に、前記切り込み線に対応する部分で板ガラス素材をその他面側から加熱することを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の板ガラス切断方法を実行するための板ガラス切断装置であって、第2の工程を実行するに当たり、第1の工程を終了した板ガラス素材の中央部を前記一面を上方にして位置決め載置するための支持台と、該支持台の周囲に固定配置されて前記板ガラス素材に下方から熱風を当てるための複数の加熱ノズルとを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記加熱ノズルの上端部には、熱風を吹き出すための熱風口が形成されるとともに、該熱風口の側縁から上方に延びて相互に対向する一対のガイド板部が設けられ、それらのガイド板部は上方に向かうにつれて幅を狭める三角形状に形成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明の構成に加えて、前記第2の工程を終了した後の前記板ガラスを保持して搬出する搬送手段に、前記切断線よりも外方で前記板ガラス素材に上方から押圧力を及ぼす破片強制排除機構が付設されることを特徴とする。
さらに請求項5記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記支持台に、該支持台に振動を加えるバイブレータが付設されることを特徴とする。
上記請求項1記載の発明によれば、彎曲した板ガラス素材に、その一面側から切断線および複数の切り込み線を入れる第1の工程を終了した後に、各切り込み線に対応する部分で板ガラス素材を他面側から加熱するので、各切り込み線に熱衝撃が直接かかることはなく、切断線の周囲に欠けが生じることはない。
また請求項2記載の発明によれば、板ガラス素材を支持台上に位置決め載置するのに応じて加熱ノズルによる加熱を直ちに始することが可能となり、加工時間の短縮を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、板ガラス素材が加熱によって切断線に沿って切断されたときに、破片が熱風口側に落下しても三角形状のガイド板によって破片が下方に滑り落ちることになり、熱風口が破片で塞がれてしまうことを防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、加熱によっても破片がひっかかったままとなっていたとしても、破片強制排除機構によって押圧力を作用せしめることにより、確実に破片を取り除くことができる。
さらに請求項5記載の発明によれば、切り込み線に沿って加熱される支持台上の板ガラス素材にバイブレータによって振動を加えることで、不良品が生じることをより確実に防止することができる。すなわち切り込み線が比較的長い距離にわたるため、内部応力による切断の深さにばらつきが生じ易く、加熱による強制歪みを発生させたときに切断の浸透が遅い部分では充分な自己切断が不足しているので、所謂ハマカケ(ハマグリの模様状に角が欠けた状態)が生じて不良品となってしまう可能性があるが、振動を加えることによって内部応力による自己の切断浸透が促進されて必要な自己切断浸透が得られ、上記ハマカケが生じることを防止して、不良品の発生をより確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は板ガラス切断装置の一部を示す斜視図、図2は図1の2矢視方向から見た板ガラス切断装置に板ガラスの形状変化を対応させて示す図、図3は板ガラス切断装置を図2の3−3線に沿って示す図、図4は図3の4−4線矢視図、図5は図2の5−5線に沿って示す図、図6は板ガラス切断装置を図5の6−6線に沿って示す図、図7は加熱ノズルの斜視図、図8は図6の8−8線断面図である。
先ず図1および図2において、この板ガラス切断装置は、搬入台11から一直線上に延びる基台12を有するものであり、該基台12上には、搬入台11側から順に、位置決め領域S1、形状切り領域S2、仮置き領域S3、熱外し領域S4および搬出台13が等間隔をあけて設定され、基台12の幅方向中央部には、その長手方向全長にわたるスリット14が設けられる。
前記搬入台11には、曲げ炉10からガラス素材15が搬入されるものであり、該曲げ炉10では、たとえば自動車用バックミラーを得るために、ミラーの最終形状より大きめに形成した板ガラス素材15が加熱して彎曲されるものであり、図2に示すように、4つの隅角部が丸められた四角形状にして彎曲した板ガラス素材15が曲げ炉10によって得られる。
前記位置決め領域S1で基台12上には、位置決め支持台17が設けられており、この位置決め支持台17には、中央部に位置する円形の開口部18と、前記スリット14に対応して前記開口部18から両側に延びる案内孔19とが設けられる。
また前記位置決め支持台17の周囲には、位置決め支持台17上に載せられた板ガラス素材15を周囲から押圧することで、板ガラス素材15の中心位置が前記開口部18の中心位置に合致するようにして板ガラス素材15をその凹面側を上方として位置決めするための複数の押圧部材20…が配置されており、それらの押圧部材20…は、位置決め支持台17の下面に固定配置されるシリンダ21…の伸縮作動によって移動する。
図3を併せて参照して、前記形状切り領域S2で前記基台12上には、凸面側を下方にした板ガラス素材15を載せるべく板ガラス素材15の彎曲形状に対応して彎曲しつつ凹んだ載置面23を上面に有する載置台24が設けられており、この載置台24にも、中央部に位置する円形の開口部25と、前記スリット14に対応して前記開口部25から両側に延びる案内孔26とが設けられる。
前記形状切り領域S2における載置台24の側方には、該載置台24の上方位置と、載置台24の上方から側方に退避した位置との間で移動可能な腕27を有するロボット28が配置されており、凹面側を上方にして載置台24上に位置決め載置される板ガラス素材15の一面すなわち凹面には、ロボット28の腕27の先端に取付けられた超硬カッター29によって、図4で示すように、無端状に連なる所定形状たとえば4つの隅角部を丸めた略矩形状の切断線30が入れられるとともに、該切断線30の周方向複数箇所たとえば4つの隅角部から外方に延びる切り込み線31…が入れられる。
ところで、前記搬入台11および位置決め領域S1間、ならびに位置決め領域S1および形状切り領域S2間の前記板ガラス素材15の移動は、第1搬送手段34によってなされるものであり、この第1搬送手段34は、前記搬入台11から形状切り領域S2までの間で基台12よりも下方に位置するようにして前記スリット14に沿って敷設されるレール35と、そのレール35上を往復移動可能な移動台車36と、上下に延びる軸線を有して移動台車36上に設けられるシリンダ37と、該シリンダ37から上方に突出するロッド38の先端に中央部が連設される支持腕39と、該支持腕39の長手方向両端に設けられる吸着機構40,40とを備える。
前記支持腕39は、前記搬入台11および位置決め領域S1間、ならびに位置決め領域S1および形状切り領域S2間の長さに対応した長さを有して前記スリット14の下方に配置されるものであり、前記吸着機構40…は、板ガラス素材15の凸面側中央部を吸着可能な吸盤41…を最上端に有し、吸盤41…および板ガラス素材15間の減圧および加圧を切り換えるためのホース42…が吸着機構40…に接続される。
而して第1搬送手段34は、両吸着機構40…の一方40を搬入台11に対応させるとともに他方の吸着機構40を位置決め領域S1に対応させた位置と、両吸着機構40…の一方40を位置決め領域S1に対応させるとともに他方の吸着機構40を形状切り領域S2に対応させた位置との間で往復移動可能であり、シリンダ37の伸縮作動および吸着機構40…の吸盤41…による吸着および吸着解除により、加熱して彎曲された板ガラス素材15が、搬入台11から位置決め領域S1の位置決め支持台17上に載置される工程と、位置決め領域S1の位置決め支持台17で位置決めされた板ガラス素材15が形状切り領域S2の載置台24上に位置決め載置される工程とが同時に実行されることになる。
図5を併せて参照して、前記仮置き領域S3で前記基台12上には、形状切り領域S2で切断線30および複数の切り込み線31…が入れられた板ガラス素材15を仮置きするための仮置き台43が設けられる。
熱外し領域S4で基台12上には、平面視でたとえば正方形状となる支持壁44が設けられており、この支持壁44内の中央部に、切断線30および複数の切り込み線31…が入れられて仮置き台43から搬送されて来た板ガラス素材15の中央部を凹面を上方にして位置決め載置するための支持台45が配置されており、この支持台45上には、板ガラス素材15の下面すなわち凸面に弾発的に当接する環状の弾性支持部46が、該弾性支持部46内に凹部47を形成するようにして突設される。しかも前記支持台45は、前記支持壁44に固定される支持筒48の先端部に固着されており、支持筒48および支持台45には、板ガラス素材15が前記弾性支持部46に当接した状態で前記凹部47内を減圧して板ガラス素材15を弾性支持部46側に吸着支持するための減圧路49が設けられる。
また支持台45の周囲で前記支持壁44には、支持台45上の板ガラス素材15に下方から熱風を当てるための複数たとえば4の加熱ノズル50…が固定されており、各加熱ノズル50…は、図6で示すように、支持台45上の板ガラス素材15の切り込み線31…に対応した位置に配置される。
図7において、加熱ノズル50は、前記切り込み線31…と直交する方向に延びて相互に対向する一対の第1側板51…と、第1側板51…に直角に連設して相互に対向する一対の第2側板52…とで角筒状に形成されるものであり、第2側板52…の上部52a…は、上方に向かうにつれて幅が狭くなるようにして三角形状に形成され、第1側板51…の上端部は、第2側板52…の上部形状に対応して傾斜する傾斜板部51a…となるように形成される。
而して加熱ノズル50の上端部には、前記第1側板51…の上部の傾斜板部51a…と第2側板52…の上部52a…とで、前記切り込み線31…と直交する方向に長い矩形状である熱風口53が形成されることになり、その熱風口53からは上方に向けて熱風が吹き出される。また加熱ノズル50の上端部には、前記熱風口53の側縁から上方に延びて相互に対向する一対のガイド板部54,54が、第1側板51…における傾斜板部51a…の上端から上方に突出するようにして設けられ、それらのガイド板部54…は上方に向かうにつれて幅を狭める三角形状に形成される。
而して彎曲した板ガラス素材15の各切り込み線31…に対応する部分で板ガラス素材15が、図8で示すように、切断線30および切り込み線31…が入れられた一面とは反対側の他面である凸面側から加熱ノズル50…によって加熱されることになる。この際、加熱されることによって各切り込み線31…から生じたクラックが切断線30の全周に及ぶことになり、図6および図8の鎖線で示すように、切断線30の周囲の部分が板ガラス素材15から破片15a…として剥離し、それによって所定形状の板ガラス16(図2参照)を得ることが可能となる。
ところで、仮置き領域S3および熱外し領域S4間、ならびに熱外し領域S4および受け台13間の前記板ガラス素材15ならびに切断後の板ガラス15の移動は、第2搬送手段56によってなされるものであり、この第2搬送手段56は、仮置き領域S3から搬出台13までの間で基台12よりも上方に位置するレール57と、該レール57上を往復移動可能な移動台車58と、上下に延びる軸線を有して移動台車58の長手方向両端に設けられるシリンダ59,59と、両シリンダ59…から下方に突出するロッド60,60の先端にそれぞれ弾性的に浮動支持される吸着機構61,61とを備える。
仮置き領域S3から搬出台13までの間で基台12よりも上方位置には複数の支柱63…で支持される支持枠62が設けられており、前記レール57は該支持枠62に設けられる。前記レール57に沿って移動可能な前記移動台車58は、前記仮置き領域S3および前記熱外し領域S4間、ならびに前記熱外し領域S4および前記搬出台13間の長さに対応した長さを有する。また前記吸着機構61…は、板ガラス素材15ならびに切断後の板ガラス16の凹面側中央部を吸着可能な吸盤64…を最下端に有し、吸盤64…と板ガラス素材15および前記板ガラス16との間の減圧および加圧を切り換えるためのホース65…が吸着機構61…に接続される。
而して第2搬送手段56は、両吸着機構61…の一方61を仮置き領域S3に対応させるとともに他方の吸着機構61を熱外し領域S4に対応させた位置と、両吸着機構61…の一方61を熱外し領域S4に対応させるとともに他方の吸着機構61を搬出台13に対応させた位置との間で往復移動可能であり、シリンダ59…の伸縮作動および吸着機構61…の吸盤64…による吸着および吸着解除により仮置き領域S3からの板ガラス素材15が熱外し領域S4の支持台45上に載置される工程と、熱外し領域S4で切断させれて残った板ガラス16を熱外し領域S4から搬出台13上に載置する工程とが同時に実行されることになる。
さらに両吸着機構61…の一方61を仮置き領域S3に対応させたときに、熱外し領域S4に対応する位置にあるシリンダ59が備えるロッド60の下端には、熱外し領域S4での加熱によっても破片15a…がひっかかったままとなっていたときに、切断線30よりも外方で前記板ガラス素材15に上方から押圧力を及ぼす破片強制排除機構66が付設される。
この破片強制排除機構66は、板ガラス素材15の周方向4箇所に対応して上下に延びる軸線を有して前記ロッド60の下端に支持されるシリンダ67…と、該シリンダ67…から下方に突出するロッド68…の先端に設けられる押圧板69…とを有するものであり、シリンダ67…の伸長作動によって、熱外し領域S4の支持台45上に在る板ガラス素材15の切断線30よりも外方に押圧板69…から押圧力が作用することにより、加熱ノズル50…による加熱後に脱落せず残っていた破片15a…が板ガラス16から分離することになる。
再び図2において、前記受け台13上にもたらされた板ガラス16は、切断後の周縁部を砥石等で磨くコバ磨り工程を経てスパッタ装置70に送られ、このスパッタ装置70で車両用ミラーが得られることになる。
なお板ガラス素材15の表面に傷がつくことを防止するために、位置決め領域S1、形状切り領域S2および仮置き領域S3では、板ガラス素材15を載置するための座面、すなわち位置決め領域S1での位置決め支持台17の上面、形状切り領域S2での載置台24の載置面23、ならびに仮置き領域S3での仮置き台43の上面に付着した塵埃を吸引除去するための吸引器(図示せず)を前記位置決め支持台17、載置台24および前記仮置き台43上に出没させることが望ましい。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、無端状に連なる所定形状の切断線30ならびに該切断線30の周方向複数箇所から外方に延びる切り込み線31…を予め彎曲成形した板ガラス素材15にその一面である凹面側から入れる第1の工程を形状切り領域S2で実行した後の熱外し領域S4で、複数の前記切り込み線31…に対応する部分で板ガラス素材15を加熱する第2の工程を実行することで板ガラスを切断線30に沿って切断するのであるが、熱外し領域S4で板ガラス素材15を加熱する際に、切り込み線31…に対応する部分で板ガラス素材15をその他面である凸面側から加熱ノズル50…で加熱するので、各切り込み線31…に熱衝撃が直接かかることはなく、切断線30の周囲に欠けが生じることはない。また板ガラス素材15を加熱するための加熱ノズル50…を板ガラス素材15の表面に近づけて加熱時間を短縮することができる。
しかも熱外し領域S4で第2の工程を実行するに当たり、板ガラス素材15の中央部は、その凹面を上方にして支持台45上に位置決め載置され、支持台45の周囲に固定配置される複数の加熱ノズル50…によって板ガラス素材15に下方から熱風が当てられるので、板ガラス素材15を支持台45上に位置決め載置したときには加熱ノズル50…による加熱を直ちに開始することが可能となるとともに、複数の加熱ノズル50…を板ガラス素材15の表面に充分に近接させた状態とすることができ、板ガラス素材15の第1搬送手段34による搬入・搬出時に加熱ノズル50…を退避移動させることが不要となるので加工時間の短縮を図ることができる。
また加熱ノズル50の上端部には、熱風を吹き出すための熱風口53が形成されるとともに、該熱風口53の側縁から上方に延びて相互に対向する一対のガイド板部54,54が設けられ、それらのガイド板部54…は上方に向かうにつれて幅を狭める三角形状に形成されるので、板ガラス素材15が加熱によって切断線30に沿って切断されたときに、破片15aが熱風口53側に落下しても三角形状のガイド板54…によって破片15aが下方に滑り落ちることになり、熱風口53が破片15aで塞がれてしまうことを防止することができる。
さらに加熱による切断が終了した後の板ガラス16を保持して搬出する第2搬送手段56に、前記切断線30よりも外方で板ガラス素材15に上方から押圧力を及ぼす破片強制排除機構66が付設されるので、加熱によっても破片15aがひっかかったままとなっていたとしても、破片強制排除機構66によって押圧力を作用せしめることにより、確実に破片15aを取り除くことができる。
図9は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみで詳細な説明は省略する。
支持壁44に固定される支持筒48の先端部に固着されるようにして熱外し領域S4に配置される支持台45には、バイブレータ74が付設されるものであり、この第2実施例では、前記支持筒48上にバイブレータ74が取付けられる。
この第2実施例によれば、切り込み線31に沿って加熱される支持台45上の板ガラス素材15にバイブレータ74によって振動を加えることで、不良品が生じることをより確実に防止することができる。すなわち切り込み線31が比較的長い距離にわたるため、内部応力による切断の深さにばらつきが生じ易く、加熱による強制歪みを発生させたときに切断の浸透が遅い部分では充分な自己切断が不足しているので、所謂ハマカケ(ハマグリの模様状に角が欠けた状態)が生じて不良品となってしまう可能性があるが、バイブレータ74による振動を加えることによって内部応力による自己の切断浸透が促進されて必要な自己切断浸透が得られ、上記ハマカケが生じることを防止して、不良品の発生をより確実に防止することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
板ガラス切断装置の一部を示す斜視図である。 図1の2矢視方向から見た板ガラス切断装置に板ガラスの形状変化を対応させて示す図である。 板ガラス切断装置を図2の3−3線に沿って示す図である。 図3の4−4線矢視図である。 図2の5−5線に沿って示す図である。 板ガラス切断装置を図5の6−6線に沿って示す図である。 加熱ノズルの斜視図である。 図6の8−8線断面図である。 第2実施例の図5に対応した図である。
符号の説明
15・・・板ガラス素材
16・・・板ガラス
30・・・切断線
31・・・切り込み線
45・・・支持台
50・・・加熱ノズル
53・・・熱風口
54・・・ガイド板部
56・・・搬送手段
66・・・破片強制排除機構
74・・・バイブレータ

Claims (5)

  1. 無端状に連なる所定形状の切断線(30)ならびに該切断線(30)の周方向複数箇所から外方に延びる切り込み線(31)を板ガラス素材(15)にその一面側から入れる第1の工程を実行した後に、複数の前記切り込み線(31)に対応する部分で前記板ガラス素材(15)を加熱する第2の工程を実行することで板ガラス素材(15)を前記切断線(30)に沿って切断する板ガラス切断方法において、前記板ガラス素材(15)を加熱する際に、前記切り込み線(31)に対応する部分で板ガラス素材(15)をその他面側から加熱することを特徴とする板ガラス切断方法。
  2. 請求項1記載の板ガラス切断方法を実行するための板ガラス切断装置であって、第2の工程を実行するに当たり、第1の工程を終了した板ガラス素材(15)の中央部を前記一面を上方にして位置決め載置するための支持台(45)と、該支持台(45)の周囲に固定配置されて前記板ガラス素材(15)に下方から熱風を当てるための複数の加熱ノズル(50)とを備えることを特徴とする板ガラス切断装置。
  3. 前記加熱ノズル(50)の上端部には、熱風を吹き出すための熱風口(53)が形成されるとともに、該熱風口(53)の側縁から上方に延びて相互に対向する一対のガイド板部(54)が設けられ、それらのガイド板部(54)は上方に向かうにつれて幅を狭める三角形状に形成されることを特徴とする請求項2記載の板ガラス切断装置。
  4. 前記第2の工程を終了した後の前記板ガラス(16)を保持して搬出する搬送手段(56)に、前記切断線(30)よりも外方で前記板ガラス素材(15)に上方から押圧力を及ぼす破片強制排除機構(66)が付設されることを特徴とする請求項2または3記載の板ガラス切断装置。
  5. 前記支持台(45)に、該支持台(45)に振動を加えるバイブレータ(74)が付設されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の板ガラス切断装置。
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