JP2007175109A - 化粧材繰出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸方向に連結され相対的に回転自在の先軸20及び後軸30と、後軸30の内面に設けられた螺旋溝35と、先軸20内を棒状化粧材11を保持しつつ軸方向に摺動可能なチャック部材41と、チャック部材41の後端側に連設され後軸30内を軸方向に前進限34と後退限36との間を移動可能な進退部材43とを備えた化粧材繰出容器10であって、進退部材43の後端部分はより短い短腕44とより長く後端が湾曲部47となった長腕45とに分かれて可撓性を付与され、短腕44及び長腕45の外側面にはそれぞれ螺旋溝35に沿って摺動可能な摺動突起46,46が設けられる。
【選択図】図1
Description
たとえば、特許文献1に開示の技術では、押棒等においてストロークエンドに当たる位置には雄ねじ等の構造を設けないことで、ストロークエンドまで繰り出したときには空回りさせることとしている。
また、特許文献2から4までに開示の技術においては、雄ねじ等が設けられている押棒等の後端部に切欠を設けることで可撓性を付与している。そして、ストロークエンドにおいて無理な回転力が加わるとその切欠により撓みが生じ、それにより雄ねじ等が雌ねじから一時的に離脱し、それにより互いに空回りさせることとしている。
また、撓みによる雄ねじ等の雌ねじからの離脱もまた全ての部位で同時に起こる。よって、たとえば後退限界において雄ねじ等が雌ねじから離脱している状態から一転して化粧材を繰り出させようとする場合、前進の起点が存在しないこととなり、復帰動作の安定性を欠くことともなる。
そこで、本発明は、棒状の化粧材の繰出容器において、特に化粧材の繰り戻しの際におけるストロークエンドを超える回転力を付与された場合の変形負荷をできるだけ小さくするとともに、変形時からの安定な復帰動作を可能とすることを第1の課題とする。
前記第1の課題に鑑み、本発明のうち第1の発明に係る化粧材繰出容器10は、軸方向に連結され相対的に回転自在の先軸20及び後軸30と、
前記後軸30の内面に設けられた螺旋溝35と、
前記後軸30内部の前記螺旋溝35の先端側において内径を狭める段差として設けられた前進限34と、
前記後軸30内部の前記螺旋溝35の後端側において軸方向に対する壁面として設けられた後退限36と、
前記先軸20内を棒状化粧材11を保持しつつ軸方向に摺動可能であるチャック部材41と、
前記チャック部材41の後端側に連設され前記後軸30内を軸方向に前記前進限34と前記後退限36との間を移動可能な進退部材43と、
前記進退部材43の外側面に設けられるとともに前記螺旋溝35に沿って摺動可能な1対の摺動突起46,46とを備え、
前記進退部材43の後端部分はより長さの短い短腕44とより長さの長い長腕45との2つに分かれて可撓性を付与されているともに、
前記短腕44の外側面には前記摺動突起46の1つが位置し、
前記長腕45の外側面には前記摺動突起46のもう1つが位置するとともにその後端には前記短腕44方向へ湾曲した湾曲部47が設けられていることを特徴とする。
「進退部材43」は、「チャック部材41」の後方において、「チャック部材41」の前進及び後退を駆動する部材である。この進退部材43は、チャック部材41と一体に成型されていてもよいし、各々別部材として形成して接続することとしてもよい。
後軸30の内面には「螺旋溝35」が設けられている。この螺旋溝35の数には特に限定はなく、1条としてもよい。しかし、そうすると螺旋のピッチのずれにより2個の摺動突起46の位置を変える必要があるので、これらの位置を同じにしたいときには2条以上とする必要がある。
「前進限34」とは、進退部材43の先端側のストロークエンドをいい、具体的には後軸30内部の先端側に設けられた段差として形成される。この段差は、先軸20の一部として形成することも、また、後軸30の一部として形成することも可能である。この前進限34に進退部材43が当接することで進退部材43のそれ以上の前進が阻止されることとなる。
「後退限36」とは、進退部材43の後端側のストロークエンドをいう。たとえば、後軸30を一端が閉鎖した筒として形成した場合、その閉鎖端の内面を後退限36とすることができる。また、後軸30を両端開放筒として形成した場合、その後端から尾栓13を挿入して閉鎖する時には、その尾栓13の先端面を後退限36とすることができる。この後退限36に進退部材43が当接することで進退部材43のそれ以上の後退が阻止されることとなる。
本発明に係る化粧材繰出容器10は、以下のように作用する。
棒状化粧材11が先軸20内に収納されている状態から、後軸30を先軸20に対し正回転(螺旋溝35が右ネジとして形成されている場合には先端方向に対して右回転)させると、螺旋溝35内に嵌入している摺動突起46に螺旋溝35に沿って前方への力がかかる。これにより、進退部材43が後軸30内を相対的に逆回転しながら前方へ進む。そして、この進退部材43に押し出されるように、チャック部材41が先軸20内を前方へ進む。そして、チャック部材41に保持されている棒状化粧材11が先軸20の先端から突出することとなり、所望箇所への適用が可能となる。
一方、先軸20の先端から突出している棒状化粧材11を先軸20内に収納しようとする際には、後軸30を先軸20に対し逆回転(螺旋溝35が右ネジとして形成されている場合には先端方向に対して左回転)させると、螺旋溝35内に嵌入している摺動突起46に螺旋溝35に沿って後方への力がかかる。これにより、進退部材43が後軸30内を相対的に正回転しながら後方へ進む。そして、この進退部材43に引き込まれるように、チャック部材41が先軸20内を後方へ進む。そして、チャック部材41に保持されている棒状化粧材11は先軸20の先端から引き込まれ、やがて全て収納されることとなる。
前記第2の課題に鑑み、本発明のうち第2の発明に係る化粧材繰出容器10は、前記第1の発明の特徴に加え、前記チャック部材41の外側には長手方向に沿って放射状に形成された複数個のガイド突条42が設けられるとともに、
前記先軸20の内側面には長手方向に沿って前記各突条に対応するガイド溝23が設けられていることを特徴とする。
すなわち、チャック部材41のガイド突条42は先軸20の内側面のガイド溝23に嵌入し、これに沿って進退することで、チャック部材41が軸心を保ちつつ進退することが可能となる。よって、進退に伴う軸心のぶれや落下衝撃時の軸心ぶれ、及び、加温や経時放置により棒状化粧材11が折れたり曲がったりすることを防止することができる。
なお、前記前記1対の摺動突起46,46は、回転中心軸を挟んで対称的な位置に設けられることとしてもよいが、前記1対の摺動突起46,46のうち、長腕45に設けられている方は短腕46に設けられている方よりも後方に位置することとしてもよい。後者のようにするときには、長腕45側の摺動突起46と螺旋溝35との係合が解かれた時点から、短腕44側の摺動突起46と螺旋溝35との係合が解かれるまでの時間をより長くすることができる。これにより、進退部材43と後軸30との空回りがより容易となる。
すなわち、本発明のうち第1の発明の説明によれば、棒状の化粧材の繰出容器において、特に化粧材の繰り戻しの際におけるストロークエンドを超える回転力を付与された場合の変形負荷をできるだけ小さくするとともに、変形時からの安定な復帰動作が可能となる。
また、本発明のうち第2の発明の説明によれば、上記第1の発明の効果に加え、化粧材のより安定な繰り出し及び引き込み動作を確保することが可能となる。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
第1の実施の形態に係る化粧材繰出容器10においては、先軸20の後端部分が後軸30の先端部分に挿入され、互いに回転自在となっている。また、後軸30と先軸20とを相対的に回転させることで、先軸20の先端から、棒状化粧材11として、シャープペンシルの芯状に形成されたアイブローが出入りするようになっている。
(1−1)先軸20
先軸20は、熱可塑性樹脂(ABS、PMMA、PBT又はPET等)にて成形されており、その後端部分は、図1に示すように、段差を介して縮径した、後軸30の先端部分に回転自在に挿入される挿入部21となっている。先軸20の外形は、緩やかに先細となっている。挿入部21の後端部分の外周には円周状に小溝が刻まれており、ここにはNBR、シリコン樹脂又はポリウレタン等により形成されたOリング12が嵌め込まれる。このOリング12は先軸20と後軸30との摩擦抵抗を増して、任意の位置で滑らずに回転を停止することを可能とするために装着される。
先軸20の内部には、長手方向に沿って、軸心から放射状に、4本のガイド溝23が先端近傍まで等配されて設けられている(図2(A)参照)。これらのガイド溝23の中心に位置する空間内を、棒状化粧材11が進退することとなっている。
(1−2)後軸30
後軸30は、熱可塑性樹脂(ABS、PMMA、PBT又はPET等)にて成形されており、先述の先軸20の挿入部21が挿入される被挿入部31と、螺旋溝35が刻まれ後述の進退部材43が進退する範囲である移動範囲部33とからなる。被挿入部31の内径は先軸20の挿入部21の外径とほぼ同じで、互いにスムーズな回転が可能となっている。移動範囲部33は、被挿入部31より内径がやや小さくなっているとともに、右雌ねじとしての螺旋溝35が2条刻まれている。螺旋溝35は、底部から開放部へ向かって幾分幅広となるような断面形状を有している。また、移動範囲部33の後端には、中心に小孔の開いた、後端に向け縮径した傾斜面としての壁面が形成されており、この内側面が後退限36となっている。
ネジ棒40は、熱可塑性樹脂(POM、PET又はPP等)にて成形されており、図3に示すように、先端側の幅のより狭いチャック部材41と、後端側に位置し、より大径な進退部材43とが一体となった形状に成形されている。
(1−3−1)チャック部材41
チャック部材41は、長手方向に沿って、放射状に等配された4本のガイド突条42により「+」型の断面形状を呈している。各ガイド突条42は、それぞれ先述の各ガイド溝23に嵌入し、進退自在となっている。また、その先端部分の軸心部には棒状化粧材11を把持することのできる空間が設けられている(図2(B)参照)。
進退部材43は、後軸30の移動範囲部33の内径とほぼ等しいかやや小径な外径を有するとともに、その後端部分は、内部を刳り抜くようにして短腕44と長腕45とに分かれている。長腕45の外側面のほぼ中間部分には、外方へ突出する小突起である摺動突起46が設けられている。この摺動突起46の軸方向長は、螺旋溝35の軸方向に測った溝の幅にほぼ等しく、図1に示すように、螺旋溝35の中に嵌入することとなっている。また、短腕44の外側面上にも、この長腕45上の摺動突起46と軸心に対して対称な位置に、同形の摺動突起46が設けられている。これら1対の摺動突起46,46が、雌ねじとしての螺旋溝35に対して、雄ねじとして機能することとなっている。
(1−4)棒状化粧材11の繰り出し
次に、棒状化粧材11が先軸20内に収納された状態から繰り出される様子を、図1、図4及び図5を参照しつつ説明する。
まず、図1に示す状態から、先軸20の中間付近を一方の手の指先で軽くつまみ、他方の手の指先で後軸30を先端方向に対して右回りに回転させると、螺旋溝35内に嵌入している摺動突起46に螺旋溝35に沿って前方への力がかかる。これにより、進退部材43が後軸30内を相対的に先端方向に対して左回りに回転しながら前方へ進む。そして、この進退部材43に押し出されるように、チャック部材41が先軸20内を前方へ進む。このとき、チャック部材41の各ガイド突条42は各ガイド溝23に挿入された状態を保つので、棒状化粧材11は軸心からぶれることなく前進することが可能である。そして、チャック部材41に保持されている棒状化粧材11が先軸20の先端から突出することとなり、眉への描画が可能となる。
しかし、後軸30の正回転をさらに続行すると、摺動突起46の後端部分が、螺旋溝35の後方の壁面に押し付けられる。この押付力により、摺動突起46が位置している短腕44及び長腕45が軸心方向に弾性変形により撓むこととなる(図5参照)。この撓みにより、両摺動突起46,46は螺旋溝35を乗り越え、次に来る螺旋溝35に復元力により嵌入し、図4に示す状態に復帰する。この間、進退部材43と後軸30とは相対的に空回りしている。このとき、両摺動突起46,46が螺旋溝35に再度嵌入するときに軽いクリック音が生ずることで、使用者にストロークエンドに達したことを気付かせることとなっている。
次に、先軸20の先端から突出している棒状化粧材11が先軸20内に引き込まれる様子を、図1、図6及び図7を参照しつつ説明する。
たとえば図4に示すように先軸20の先端から突出している棒状化粧材11を再び先軸20内へ収納する際は、先軸20の中間付近を一方の手の指先で軽くつまみ、他方の手の指先で後軸30を先端方向に対して左回りに回転させると、螺旋溝35内に嵌入している摺動突起46に螺旋溝35に沿って後方への力がかかる。これにより、進退部材43が後軸30内を相対的に先端方向に対して右回りに回転しながら後方へ進む。そして、この進退部材43に引き込まれるように、チャック部材41が先軸20内を後方へ進む。そして、チャック部材41に保持されている棒状化粧材11は先軸20の先端から引き込まれ、図1に示すようにやがて全て収納されることとなる。
そしてさらに後軸30の逆回転を続けると、今度は短腕44に位置する摺動突起46の先端部分が、螺旋溝35の前方の壁面に押し付けられる。この押付により、短腕44が軸心方向に弾性変形により撓むこととなる(図7参照)。この撓みにより、短腕44の摺動突起46は螺旋溝35を乗り越える。そして、両摺動突起46,46ともに次に来る螺旋溝35に復元力により嵌入することとなる。この間、進退部材43と後軸30とは相対的に空回りしている。このとき、両摺動突起46,46が螺旋溝35に再度嵌入するときに軽いクリック音が生ずることで、使用者にストロークエンドに達したことを気付かせることとなる。
(2)第2の実施の形態
以下、本発明の第2の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
第2の実施の形態に係る化粧材繰出容器10においては、後軸30の先端部分が先軸20の後端部分に挿入され、互いに回転自在となっている。また、後軸30と先軸20とを相対的に回転させることで、先軸20の先端から、棒状化粧材11として、シャープペンシルの芯状に形成されたアイブローが出入りするようになっている。
先軸20は、熱可塑性樹脂(ABS、PMMA、PBT又はPET等)にて成形されており、その後端部分は、図8に示すように、内径を拡大した、後軸30の先端部分が回転自在に挿入される被挿入部22となっている。先軸20の外形は、緩やかに先細となっている。
先軸20の内部には、長手方向に沿って、軸心から放射状に、4本のガイド溝23が先端近傍まで等配されて設けられている(図2(A)参照)。これらのガイド溝23の中心に位置する空間内を、棒状化粧材11が進退することとなっている。
(2−2)後軸30
後軸30は、熱可塑性樹脂(ABS、PMMA、PBT又はPET等)にて成形されており、先述の先軸20の被挿入部22に挿入される挿入部32と、螺旋溝35が刻まれ後述の進退部材43が進退する範囲である移動範囲部33とからなる。また、後軸30の後端より、後軸30の後端を閉鎖するための尾栓13が圧入される。
移動範囲部33には、右雌ねじとしての螺旋溝35が2条刻まれている。螺旋溝35は、底部から開放部へ向かって幾分幅広となるような断面形状を有している。また、移動範囲部33の先端には、軸に対して垂直な壁面が形成されており、この壁面が後述の進退部材43が当接する前進限34となっている。さらに、移動範囲部33の後端には、尾栓13の先端により内径を縮小する段差が形成されており、この段差が後退限36となっている。
ネジ棒40は、熱可塑性樹脂(POM、PET又はPP等)にて成形されており、図9に示すように、先端側の幅のより狭いチャック部材41と、後端側に位置し、より大径な進退部材43とが一体となった形状に成形されている。
(2−3−1)チャック部材41
チャック部材41は、長手方向に沿って、放射状に等配された4本のガイド突条42により「+」型の断面形状を呈している。各ガイド突条42は、それぞれ先述の各ガイド溝23に嵌入し、進退自在となっている。また、その先端部分の軸心部には棒状化粧材11を把持することのできる空間が設けられている(図2(B)参照)。
進退部材43は、後軸30の移動範囲部33の内径とほぼ等しいかやや小径な外径を有するとともに、その後端部分は、内部を刳り抜くようにして短腕44と長腕45とに分かれている。長腕45の外側面のほぼ中間部分には、外方へ突出する小突起である摺動突起46が設けられている。この摺動突起46の軸方向長は、螺旋溝35の軸方向に測った溝の幅にほぼ等しく、図8に示すように、螺旋溝35の中に嵌入することとなっている。また、短腕44の外側面上にも、この長腕45上の摺動突起46と軸心に対して対称な位置に、同形の摺動突起46が設けられている。これら1対の摺動突起46,46が、雌ねじとしての螺旋溝35に対して、雄ねじとして機能することとなっている。
(2−4)棒状化粧材11の繰り出し
次に、棒状化粧材11が先軸20内に収納された状態から繰り出される様子を、図8、図10及び図11を参照しつつ説明する。
まず、図8に示す状態から、先軸20の中間付近を一方の手の指先で軽くつまみ、他方の手の指先で後軸30を先端方向に対して右回りに回転させると、螺旋溝35内に嵌入している摺動突起46に螺旋溝35に沿って前方への力がかかる。これにより、進退部材43が後軸30内を相対的に先端方向に対して左回りに回転しながら前方へ進む。そして、この進退部材43に押し出されるように、チャック部材41が先軸20内を前方へ進む。このとき、チャック部材41の各ガイド突条42は各ガイド溝23に挿入された状態を保つので、棒状化粧材11は軸心からぶれることなく前進することが可能である。そして、チャック部材41に保持されている棒状化粧材11が先軸20の先端から突出することとなり、眉への描画が可能となる。
しかし、後軸30の正回転をさらに続行すると、摺動突起46の後端部分が、螺旋溝35の後方の壁面に押し付けられる。この押付力により、摺動突起46が位置している短腕44及び長腕45が軸心方向に弾性変形により撓むこととなる(図11参照)。この撓みにより、両摺動突起46,46は螺旋溝35を乗り越え、次に来る螺旋溝35に復元力により嵌入し、図10に示す状態に復帰する。この間、進退部材43と後軸30とは相対的に空回りしている。このとき、両摺動突起46,46が螺旋溝35に再度嵌入するときに軽いクリック音が生ずることで、使用者にストロークエンドに達したことを気付かせることとなっている。
次に、先軸20の先端から突出している棒状化粧材11が先軸20内に引き込まれる様子を、図8、図12及び図13を参照しつつ説明する。
たとえば図10に示すように先軸20の先端から突出している棒状化粧材11を再び先軸20内へ収納する際は、先軸20の中間付近を一方の手の指先で軽くつまみ、他方の手の指先で後軸30を先端方向に対して左回りに回転させると、螺旋溝35内に嵌入している摺動突起46に螺旋溝35に沿って後方への力がかかる。これにより、進退部材43が後軸30内を相対的に先端方向に対して右回りに回転しながら後方へ進む。そして、この進退部材43に引き込まれるように、チャック部材41が先軸20内を後方へ進む。そして、チャック部材41に保持されている棒状化粧材11は先軸20の先端から引き込まれ、図8に示すようにやがて全て収納されることとなる。
そしてさらに後軸30の逆回転を続けると、今度は短腕44に位置する摺動突起46の先端部分が、螺旋溝35の前方の壁面に押し付けられる。この押付により、短腕44が軸心方向に弾性変形により撓むこととなる(図13参照)。この撓みにより、短腕44の摺動突起46は螺旋溝35を乗り越える。そして、両摺動突起46,46ともに次に来る螺旋溝35に復元力により嵌入することとなる。この間、進退部材43と後軸30とは相対的に空回りしている。このとき、両摺動突起46,46が螺旋溝35に再度嵌入するときに軽いクリック音が生ずることで、使用者にストロークエンドに達したことを気付かせることとなる。
(3)その他の実施の形態
ネジ棒40における進退部材43の形状は、図14のように形成することもできる。すなわち、長腕45側の摺動突起46が、短腕44側の摺動突起46よりも後方に位置している。これにより、湾曲部47が後退限36に当接してさらに長腕45が短腕44方向に撓んだ際に、長腕45側の摺動突起46が螺旋溝35から離れるのが、前記各実施の形態における場合よりも早くなる。よって、長腕45側の摺動突起46と螺旋溝35との係合が解かれた時点から、短腕44側の摺動突起46と螺旋溝35との係合が解かれるまでの時間をより長くすることができる。これにより、進退部材43と後軸30との空回りがより容易となる。それとともに、短腕44の方の摺動突起46が前進の起点となり、再度の使用の際の繰り出しがスムーズに開始されることとなるのは前記実施の形態と同様である。
13 尾栓
20 先軸 21 挿入部(先軸側) 22 被挿入部(先軸側)
23 ガイド溝
30 後軸 31 被挿入部(後軸側) 32 挿入部(後軸側)
33 移動範囲部 34 前進限 35 螺旋溝
36 後退限
40 ネジ棒 41 チャック部材 42 ガイド突条
43 進退部材 44 短腕 45 長腕
46 摺動突起 47 湾曲部
Claims (4)
- 軸方向に連結され相対的に回転自在の先軸及び後軸と、
前記後軸の内面に設けられた螺旋溝と、
前記後軸内部の前記螺旋溝の先端側において内径を狭める段差として設けられた前進限と、
前記後軸内部の前記螺旋溝の後端側において軸方向に対する壁面として設けられた後退限と、
前記先軸内を棒状化粧材を保持しつつ軸方向に摺動可能であるチャック部材と、
前記チャック部材の後端側に連設され前記後軸内を軸方向に前記前進限と前記後退限との間を移動可能な進退部材と、
前記進退部材の外側面に設けられるとともに前記螺旋溝に沿って摺動可能な1対の摺動突起とを備え、
前記進退部材の後端部分はより長さの短い短腕とより長さの長い長腕との2つに分かれて可撓性を付与されているともに、
前記短腕の外側面には前記摺動突起の1つが位置し、
前記長腕の外側面には前記摺動突起のもう1つが位置するとともにその後端には前記短腕方向へ湾曲した湾曲部が設けられていることを特徴とする化粧材繰出容器。 - 前記チャック部材の外側には長手方向に沿って放射状に形成された複数個のガイド突条が設けられるとともに、
前記先軸の内側面には長手方向に沿って前記各突条に対応するガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項1記載の化粧材繰出容器。 - 前記1対の摺動突起は、回転中心軸を挟んで対称的な位置に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧材繰出容器。
- 前記1対の摺動突起のうち、長腕に設けられている方は短腕に設けられている方よりも後方に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の化粧材繰出容器。
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