JP2007171859A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2007171859A
JP2007171859A JP2005372947A JP2005372947A JP2007171859A JP 2007171859 A JP2007171859 A JP 2007171859A JP 2005372947 A JP2005372947 A JP 2005372947A JP 2005372947 A JP2005372947 A JP 2005372947A JP 2007171859 A JP2007171859 A JP 2007171859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color wheel
light
support base
projector
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005372947A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Oshima
秀樹 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005372947A priority Critical patent/JP2007171859A/ja
Publication of JP2007171859A publication Critical patent/JP2007171859A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】経時変化により光源からカラーホイールへ集光される光のスポット径が変化した場合、又はカラーホイールの劣化を防止するためにカラーホイールを径方向へ移動させて集光位置を変化した場合等に、カラーホイールへ集光される光のスポット径を調整することができるプロジェクタを提供することにある。
【解決手段】カラーホイール10及びモータ11等を支持する第1支持台15を、モータ22及び送りねじ23により回転軸12の軸方向へ移動させることで、光源からカラーホイール10までの距離を変化させて、カラーホイール10へ集光される光のスポット径を調整する。また、第1支持台15及びモータ22等を支持する第2支持台20を、モータ32及び送りねじ33によりカラーホイール10の径方向へ移動させることで、光源からカラーホイール10へ集光される光の集光位置を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーホイールを用いて光源からの光を時分割で分離し、分離された光を光変調素子により光変調して映像を形成し、スクリーンへ投射するプロジェクタに関する。
近年、サイズの大きな映像を表示することが可能な表示装置として、プロジェクタが普及している。プロジェクタは、内部の光源からの光を赤、緑及び青の光の3原色に分離し、分離した光をDMD(Digital Micromirror Device)又は液晶パネル等の光変調素子により光変調して映像を形成し、形成された映像を投射レンズにより拡大してスクリーンへ投射するようにしてある。光源からの光を分離する方法として、赤、緑及び青のカラーフィルタを有するカラーホイールを回転させ、光源からの光を順に各カラーフィルタに通過させることで、時分割で光を分離する方法がある。
カラーホイールを備えるプロジェクタは、光源からの光を例えばレンズを用いてカラーホイールに集光するようにしてある。レンズによるカラーホイールへの集光位置は一定であり、カラーホイールのカラーフィルタには同じ位置に光が照射され続けるため、プロジェクタを使用し続けることによってカラーホイールのカラーフィルタが劣化するという問題があった。
特許文献1においては、モータの回転駆動力を駆動変換伝達機構により直線駆動力に変換してカラーホイールに伝達し、カラーホイールを径方向に所定の周期で移動させることによって、カラーホイールに設けられたフィルタへの光の入射位置を変更し、同一箇所にのみ光が集中して照射されることを回避できる色分離装置及びプロジェクタが提案されている。これにより、カラーホイールのフィルタの劣化を防止でき、色分離装置及びプロジェクタの長寿命化を実現できる。
また、カラーホイールを径方向へ移動させる機構を有する技術として、特許文献2乃至特許文献4においては、カラーホイールの内周側と外周側とでフィルタの配置を異なる配置とし、カラーホイールを径方向へ移動させることにより、テレビ番組又は映画等の動画を表示する場合、又はパーソナルコンピュータからの静止画を表示する場合等、映像の種類に応じて最適な色再現性及び明るさ等で表示を行うことができるプロジェクタが提案されている。また、特許文献4では、小型化が容易なカラーホイールの移動機構について言及されている。
一方、プロジェクタのカラーホイールは円盤状をなし、赤、緑及び青の3つの略扇型のカラーフィルタが円盤の周方向に配置された構成であるものが多く、このようなカラーホイールの場合には、カラーフィルタの境界部分にて純粋な赤、緑又は青の光が得られず、色が混在するため、表示する映像の画質を低下させるという問題がある。このため、例えばDMDを備えるプロジェクタでは、光がカラーフィルタの境界部分を通過するときには、映像の表示を行わないようにDMDを制御することで、画質の低下を防止している。このDMDが表示を行わない期間はスポークタイムと呼ばれ、スポークタイムにカラーホイールが回転する角度はスポークタイム角と呼ばれている。
図11は、カラーホイールに集光される光とスポークタイム角との関係を示す模式図である。図において10がカラーホイールであり、Aが光源からカラーホイール10への光の集光領域(スポット)であり、θがスポークタイム角である。スポークタイム角θは、スポットAのスポット径と、カラーホイール10の径方向に関するスポットAの位置とに応じて決定することができる。スポットAがスポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内に収まり、且つ、スポットAのスポット径が最大である状態(図11(a)参照)が、スポークタイム角θが最適な状態である。スポットAがスポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内に収まっていない場合(図11(b)参照)、色の混色が発生して画質を低下させる可能性がある。また、スポットAが、スポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内に収まっているが、スポット径が最大となっていない場合(図11(c)参照)、スポークタイム角θをより小さくすることが可能であり、スポット径に対してDMDが表示を行わない期間が長いため、光源からの光を無駄にする期間が存在する。よって、プロジェクタでは、スポークタイム角θが図11(a)に示す状態となるように、DMDの制御を行うようにしてある。
特開2005−156607号公報 特開2003−307705号公報 特開2004−317528号公報 特開2005−208131号公報
しかしながら、プロジェクタを継続して使用し続けた場合、光源をなすランプの発光部分の微小移動、ランプからの光を集光するためのレンズの配設位置の微小移動等の経時変化が発生し、カラーホイールに集光される光のスポット径が変化する虞がある。経時変化によりスポット径が変化した場合には、上述のように、表示される映像の画質が低下する虞があり、又は光源からの光を無駄にする虞がある。
また、特許文献1乃至特許文献4に係るプロジェクタはカラーホイールを径方向へ移動させるため、カラーホイールに集光される光のスポット径が一定であれば、カラーホイールの移動により、スポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内にスポットAが収まらなくなる、又はスポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内で、スポット径が最大とならなくなる虞がある。この場合にも、表示される映像の画質が低下する虞があり、又は光源からの光を無駄にする虞がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、回転軸方向へカラーホイールを移動させる手段を備える構成とすることにより、光源からカラーホイールに集光される光のスポット径を、スポークタイム角に対して調整することができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、径方向へカラーホイールを移動させる手段を備える構成とすることにより、カラーホイールの同じ位置に光が照射されつづけることでカラーホイールのカラーフィルタが劣化することを防止できるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、カラーホイールを支持する支持台を、送りねじ及びモータを用いて、カラーホイールの回転軸方向へ移動させる構成とすることにより、カラーホイールを簡単に、且つ、確実に回転軸方向へ移動させることができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、カラーホイールを支持する支持台を、送りねじ及びモータを用いて、カラーホイールの径方向へ移動させる構成とすることにより、カラーホイールを簡単に、且つ、確実に径方向へ移動させることができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、カラーホイールを支持する第1の支持台と、第1の支持台を支持する第2の支持台とを備えて、一方の支持台を送りねじ及びモータを用いて回転軸方向へ移動させ、他方の支持台を送りねじ及びモータを用いて径方向へ移動させる構成とすることにより、カラーホイールを簡単に、且つ、確実に回転軸方向及び径方向へ移動させることができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、光源からカラーホイールへ集光される光の集光領域が所定の範囲内に収まっているか否かを判定し、判定結果に応じてカラーホイールを回転軸方向へ移動させる構成とすることにより、スポークタイム角に合わせて光源からの光のスポット径を調整することができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、カラーホイールに対向配置される板体に、光源からの光を通過させるための径方向に長い長穴状をなす開口を形成し、開口の周縁に光センサを配して、光センサにより光の集光領域が所定の範囲内に収まっているか否かを判定する構成とすることにより、光源からの光のスポット径を簡単に判定して調整することができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、カラーホイールを径方向へ移動させた場合に、径方向への移動量に応じた移動量で、カラーホイールを回転軸方向へ移動させる構成とすることにより、径方向への移動に伴って生じる光源からの光のスポット径のスポークタイム角に対するずれを調整することができるプロジェクタを提供することにある。
本発明に係るプロジェクタは、回転手段により回転され、光源からの光を分離するカラーホイールを備え、該カラーホイールにより分離された光を光変調して映像を形成するプロジェクタにおいて、前記カラーホイールの回転軸方向へ、前記カラーホイールを移動させる軸方向移動手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを回転軸方向へ移動させる手段を設ける。カラーホイールを回転軸方向へ移動させることにより、光源からカラーホイールへ集光される光のスポット径を調整することができる。これにより、例えば経時変化によってスポット径が変化した場合に、スポット径の調整を行うことができるようになる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記カラーホイールの径方向へ、前記カラーホイールを移動させる径方向移動手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを径方向へ移動させる手段を設ける。例えば、タイマを供えてプロジェクタの使用時間を計時し、一定時間以上プロジェクタが使用された場合に、カラーホイールを径方向へ移動させ、光源からの光が集光される位置を変更する。これにより、カラーホイールのカラーフィルタが劣化しにくくなる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記カラーホイール及び前記回転手段を支持する支持台を備え、前記軸方向移動手段は、前記支持台に設けられた被螺合部に螺合する送りねじと、該送りねじを回転させるモータとを有し、前記支持台を前記カラーホイールの回転軸方向へ移動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを支持する支持台を回転軸方向へ移動可能とし、支持台に形成された被螺合部に螺合する送りねじをモータで回転させて、支持台の移動を行う。モータの制御によりカラーホイールの回転軸方向に関する位置を簡単に調整でき、支持台に螺合する送りねじを移動に用いることにより、支持台を微小な距離で確実に移動でき、モータの回転を停止させた後のカラーホイールの位置ずれが生じにくくなる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記カラーホイール及び前記回転手段を支持する支持台を備え、前記径方向移動手段は、前記支持台に設けられた被螺合部に螺合する送りねじと、該送りねじを回転させるモータとを有し、前記支持台を前記カラーホイールの径方向へ移動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを支持する支持台を径方向へ移動可能とし、支持台に形成された被螺合部に螺合する送りねじをモータで回転させて、支持台の移動を行う。モータの制御によりカラーホイールの径方向に関する位置を簡単に調整でき、支持台に螺合する送りねじを移動に用いることにより、支持台を微小な距離で確実に移動でき、モータの回転を停止させた後のカラーホイールの位置ずれが生じにくくなる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記カラーホイール及び前記回転手段を支持する第1の支持台と、該第1の支持台を支持する第2の支持台とを備え、前記軸方向移動手段は、前記第1の支持台又は前記第2の支持台のいずれか一方の支持台に設けられた被螺合部に螺合する軸方向送りねじと、該軸方向送りねじを回転させるモータとを有し、前記一方の支持台を前記カラーホイールの回転軸方向へ移動させるようにしてあり、前記径方向移動手段は、他方の支持台に設けられた被螺合部に螺合する径方向送りねじと、該径方向送りねじを回転させるモータとを有し、前記他方の支持台を前記カラーホイールの径方向へ移動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを支持する第1の支持台を回転軸方向又は径方向の一方に移動可能とし、第1の支持台を支持する第2の支持台を回転軸方向又は径方向の他方に移動可能とする。第1の支持台及び第2の支持台は、それぞれ送りねじ及びモータにより移動されるようにする。モータの制御によりカラーホイールの回転軸方向及び径方向に関する位置を簡単に調整でき、支持台に螺合する送りねじを移動に用いることにより、支持台を微小な距離で確実に移動でき、モータの回転を停止させた後のカラーホイールの位置ずれが生じにくくなる。また、第1の支持台及び第2の支持台の一方のみを移動させることができ、両方を同時に移動させることができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記光源からの光を前記カラーホイールへ集光する集光手段と、該集光手段による前記カラーホイールへの光の集光領域が所定の範囲内に収まるか否かを判定する判定手段とを備え、前記軸方向移動手段は、前記判定手段の判定結果に応じて前記カラーホイールを移動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、光源からカラーホイールへ集光される光の集光領域が所定の範囲内に収まっているか否かを判定し、判定結果に応じてカラーホイールを回転軸方向へ移動させる。例えば、経時変化によりカラーホイールへ集光される光のスポット径が変化した場合、これを検出することが可能であり、検出結果に応じてカラーホイールを移動させ、スポット径を調整する。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記判定手段が、前記カラーホイールに対向配置される板体と、該板体に形成され、前記カラーホイールの径方向に長い長穴状をなす開口と、該開口の周縁部分に配された光センサとを有し、前記集光手段により集光された光が前記開口内を通過するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、光が通過する開口が形成された板体をカラーホイールに対向配置し、開口の周縁部分に光センサを配する。開口周縁の光センサが光を感知するか否かによって、集光された光が開口の開口面積より小さく集光されているか否かが判定できる。また、開口をカラーホイールの径方向に長い長穴状とする。これにより、カラーホイールを径方向に移動させるときに、板体がカラーホイールと共に移動する場合であっても、光源及び集光手段を移動させずにカラーホイールへ集光を行うことができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記軸方向移動手段が、前記径方向移動手段による前記カラーホイールの移動量に応じて、前記カラーホイールを所定の移動量で移動させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを径方向へ移動させた場合に、径方向への移動量に応じた移動量で、カラーホイールを回転軸方向へ移動させる。例えば、カラーホイールを径方向に移動させた場合に、光源から集光される光のスポークタイム角に対して生じるずれを予め測定しておき、測定結果に基づいてカラーホイールの径方向に関する移動量に対する回転軸方向の移動量を予め定めておく。カラーホイールを径方向に移動させる場合に、予め定められた移動量に応じて、カラーホイールを回転軸方向へ移動させ、光源から集光される光のスポークタイム角に対するずれを調整する。
本発明による場合は、回転軸方向へカラーホイールを移動させる手段を備える構成とすることにより、光源からカラーホイールへ集光される光のスポット径をスポークタイム角に対して調整することができるため、例えば経時変化によってスポット径が変化した場合にスポット径の調整を行うことができる。よって、プロジェクタがスクリーンに投射する映像の画質を高品質なものに保つことができる。
また、本発明による場合は、径方向へカラーホイールを移動させる手段を備える構成とすることにより、カラーホイールを径方向へ移動させて光源からの光が集光される位置を変更することができ、カラーホイールの同じ位置に光が照射され続けてカラーホイールのカラーフィルタが劣化することを防止できるため、プロジェクタがスクリーンに投射する映像の画質を高品質なものに保つことができる。
また、本発明による場合は、カラーホイールを支持する支持台を、送りねじ及びモータを用いて、カラーホイールの回転軸方向へ移動させる構成とすることにより、モータの制御によってカラーホイールの回転軸方向に関する位置を簡単に調整でき、支持台に螺合する送りねじを移動に用いることによって支持台を微小な距離で確実に移動できるため、簡単な構成で光源からカラーホイールに集光される光のスポット径の調整を行うことができ、調整機構を備えることによるプロジェクタの大型化を抑制できる。
また、本発明による場合は、カラーホイールを支持する支持台を、送りねじ及びモータを用いて、カラーホイールの径方向へ移動させる構成とすることにより、モータの制御によってカラーホイールの径方向に関する位置を簡単に調整でき、支持台に螺合する送りねじを移動に用いることによって支持台を微小な距離で確実に移動できるため、簡単な構成でカラーホイールの同じ位置に光が照射され続けてカラーホイールのカラーフィルタが劣化することを防止でき、この機構を備えることによるプロジェクタの大型化を抑制できる。
また、本発明による場合は、カラーホイールを支持する第1の支持台と、第1の支持台を支持する第2の支持台とを備えて、一方の支持台を送りねじ及びモータを用いて回転軸方向へ移動させ、他方の支持台を送りねじ及びモータを用いて径方向へ移動させる構成とすることにより、モータの制御によってカラーホイールの回転軸方向及び径方向に関する位置を簡単に調整でき、支持台に螺合する送りねじを移動に用いることによって支持台を微小な距離で確実に移動できるため、簡単な構成で光源からカラーホイールに集光される光のスポット径の調整を行うことができると共に、カラーホイールの同じ位置に光が照射され続けてカラーホイールのカラーフィルタが劣化することを防止でき、この機構を備えることによるプロジェクタの大型化を抑制できる。
また、本発明による場合は、光源からカラーホイールへ集光される光の集光領域が所定の範囲内に収まっているか否かを判定し、判定結果に応じてカラーホイールを回転軸方向へ移動させる構成とすることにより、カラーホイールへ集光される光のスポット径が変化した場合、これを検出することが可能であり、検出結果に応じてカラーホイールを移動させ、スポット径を調整することができるため、プロジェクタがスクリーンに投射する映像の画質を高品質なものに保つことができる。
また、本発明による場合は、カラーホイールに対向配置される板体に、径方向に長い長穴状をなし、光源からの光を通過させるための開口を形成し、開口の周縁に光センサを配して、光センサにより光の集光領域が所定の範囲内に収まっているか否かを判定する構成とすることにより、開口周縁の光センサが光を感知するか否かによって、集光された光が開口の開口面積より小さく集光されているか否かが簡単に判定できるため、光源からの光のスポット径の判定機構を備えることによるプロジェクタの大型化を抑制できる。
また、本発明による場合は、カラーホイールを径方向へ移動させた場合に、径方向への移動量に応じた移動量で、カラーホイールを回転軸方向へ移動させる構成とすることにより、径方向への移動に伴って生じる光源からの光のスポット径のスポークタイム角に対するずれを調整することができるため、プロジェクタがスクリーンに投射する映像の画質を高品質なものに保つことができる。
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るカラーホイールの構成を示す正面斜視図である。図2は同背面図であり、図3は同側面図である。また、図4は同正面図であり、図5は同上面図である。
図において10は、光源からの光を赤、緑及び青の3色に時分割で分離するカラーホイールである。カラーホイール10は、略円盤形をなし、略扇形をなす赤色フィルタ10R、緑色フィルタ10G及び青色フィルタ10Bの3つのフィルタが周方向に配置された構成にしてある。赤色フィルタ10R、緑色フィルタ10G又は青色フィルタ10Bに光を通過させることによって、白色光を赤色成分のみの光、緑色成分のみの光又は青色成分のみの光に分離することができる。カラーホイール10の中心には、モータ11の回転軸12が連結され、回転軸12がカラーホイール10の回転軸をなすようにしてある。よって、モータ11を回転させることによってカラーホイール10を回転することができ、カラーホイール10を回転させることで光を時分割で分離することができるようにしてある。
また、モータ11は、略矩形の板状の第1支持台15の上面に固定されて支持されている。第1支持台15は、第1支持台15より上面の面積が広い略矩形の板状の第2支持台20の上面に並設された2つのガイドレール21、21に支持されており、ガイドレール21、21に沿って摺動可能にしてある。なお、ガイドレール21、21は、カラーホイール10及びモータ11の回転軸12の方向に第1支持台15が摺動可能となるよう、回転軸12と略平行に設けられている。
第2支持台20の上面には、ガイドレール21、21に回転軸が略平行となるようにモータ22が固定されている。モータ22の回転軸には、第1支持台15の側面に形成されたねじ穴16に螺合する送りねじ23が連結されており、モータ22の回転により第1支持台15をガイドレール21、21に沿って摺動できるようにしてある。
また、第2支持台20は、第2支持台20より上面の面積が広い略矩形の板状の第3支持台30の上面に並設された2つのガイドレール31、31に支持されており、ガイドレール31、31に沿って摺動可能にしてある。なお、ガイドレール31、31は、第1支持台15の移動方向に略直交する方向、即ちカラーホイール10の径方向に第2の支持台が摺動可能となるよう、モータ11の回転軸12及び第2支持台20に設けられたガイドレール21、21と略直交する方向に設けられている。
第3支持台30の上面には、ガイドレール31、31に回転軸が略平行となるようにモータ32が固定されている。モータ32の回転軸には、第2支持台20の側面に形成されたねじ穴24に螺合する送りねじ33が連結されており、モータ32の回転により第2支持台20をガイドレール31、31に沿って摺動できるようにしてある。
また、第1支持台15には、略長方形の板状をなすスポット径判定部40が、カラーホイール10の正面に対向して立設されている。スポット径判定部40には、カラーホイール10の径方向、即ち第3支持台30に設けられたガイドレール31、31と略同方向に長い略小判型の長穴である光通過穴41が形成されており、光源からの光を光通過穴41を通してカラーホイール10に集光するようにしてある。
スポット径判定部40の正面、即ち光源側の面には、光通過穴41の周縁部分に4つの光センサ42、42…が配設されている。4つの光センサ42、42…は、2つの光センサ42、42が長穴の光通過穴41の両端側に配されるようにして、光通過穴41を等間隔で囲んで設けられている。例えば経時変化によりカラーホイール10に集光される光のスポット径が大きくなった場合、光通過穴41を通過する光の一部が光通過穴41の周縁部分に照射され、光センサ42、42…が光を検知するため、光源からの光がカラーホイール10の所定の領域内に集光されているか否かを判定することができるようにしてある。
図6は、本発明の実施の形態1に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。図6において1はプロジェクタであり、外部の再生装置であるDVDプレーヤ101から与えられる映像信号を基に、光源であるランプ51からの光を光変調素子であるDMD55により光変調して映像を形成し、スクリーン100へ投射するものである。
プロジェクタ1は、白色光を発するランプ51を備えており、ランプ51として例えばキセノンランプ又は水銀ランプ等のランプが用いられる。ランプ51は、ランプ駆動部57から与えられる駆動電圧により点灯して発光するようにしてあり、ランプ駆動部57は、プロジェクタ1の各部の制御を行う制御部50から与えられる駆動命令に応じてランプ51を駆動するようにしてある。
ランプ51が発する光は、コンデンサレンズ52により、スポット径判定部40の光通過穴41を通してカラーホイール10へ、所定のスポット径となるようにして集光される。カラーホイール10は、モータ11の回転軸12に接続されており、制御部50がモータ11の回転を制御することでカラーホイール10を回転させるようにしてある。カラーホイール10には赤色フィルタ10R、緑色フィルタ10G及び青色フィルタ10Bが周方向に配置されているため、モータ11によりカラーホイール10を一定の周期で回転させて、カラーホイール10に集光された光を、例えば赤色光、緑色光及び青色光の順番に分離することができるようにしてある。
カラーホイール10により3色に分離された光は、ロッドレンズ53へ入射するようにしてある。ロッドレンズ53は、入射した光を内部で多重反射させることにより、照度分布を平均化して出射するものである。ロッドレンズ53の出射先にはリレーレンズ54が配設してあり、ロッドレンズ53から出射した光は、リレーレンズ54に導かれてDMD55へ入射するようにしてある。
DMD55は、CMOS半導体上に数十万〜数百万個の微小な可動鏡を敷き詰めたものであり、可動鏡を略+10度又は略−10度の2種類の傾斜状態の間をスイッチングさせ、照射された光を2方向へ反射させることにより、光をデジタル変調することができる。プロジェクタ1はDVDプレーヤ101にケーブルを介して接続される入力端子を有する入力部58を備えており、制御部50は、DVDプレーヤ101から入力部58を介して与えられる映像信号に基づいてDMD55を制御し、光変調を行って映像を形成するようにしてある。リレーレンズ54からDMD55へ照射された光は、制御部50の制御によりスイッチングされる可動鏡によって選択的に反射され、選択された一方の光が投射レンズ56へ導かれ、投射レンズ56により拡大された映像がスクリーン100へ投射されるようにしてある。
また、制御部50は、カラーホイール10及びモータ11を支持する第1支持台15を移動させる送りねじ23に連結されたモータ22と、第1支持台15を支持する第2支持台を移動させる送りねじ33に連結されたモータ32との回転を制御するようにしてある。制御部50は内部に図示しないタイマを備えており、タイマによってプロジェクタ1の使用時間を計時し、プロジェクタの使用時間が所定の時間を超過した場合に、モータ32を回転させて第2支持台20をカラーホイール10の径方向へ移動させるようにしてある。また、スポット径判定部40の光センサ42、42…による判定結果は制御部50へ与えられ、制御部50は与えられた判定結果に応じてモータ22を回転させ、第1支持台15をカラーホイール10の回転軸方向へ移動させるようにしてある。
また、プロジェクタ1は、DVDプレーヤ101から入力部58を介して入力されたデータを一時的に蓄積する、及び制御部50が演算処理を行う場合に一時的にデータを格納する等の目的に利用されるメモリ59を備えている。また、プロジェクタ1は、ユーザがプロジェクタ1に対して行う操作を受け付けるための操作部60を備えている。操作部60には、プロジェクタ1の電源のオン/オフを行う電源ボタン、プロジェクタ1が表示する映像の明度又はコントラスト等の設定メニューを表示するためのメニューボタン、及び表示されたメニューの項目を選択するためのカーソルキー等が設けられ、更に、ランプ51からカラーホイール10へ集光される光のスポット径の調整を行う指示をプロジェクタへ与えるための調整ボタン(図示せず)が設けられている。制御部50は、操作部60の調整ボタンが押下された場合に、スポット径判定部40の判定結果に基づくカラーホイール10の回転軸方向への移動を行うようにしてある。
図7は、本発明の実施の形態1に係るプロジェクタ1の制御部50がカラーホイール10へ集光される光のスポット径の調整を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。まず、制御部50は、操作部60に設けられた調整ボタンが押下されたか否かを調べ(ステップS1)、調整ボタンが押下されていない場合は(S1:NO)、調整ボタンが押下されるまで待機する。調整ボタンが押下された場合(S1:YES)、スポット径判定部40に設けられた4つの光センサ42、42…のいずれかが光を検出したか否かを調べる(ステップS2)。光センサ42、42…により光が検出されない場合(S2:NO)、モータ22を回転させて第1支持台15を移動させ、スポット径が大きくなるように、カラーホイール10をランプ51が配設されている側へ移動させる(ステップS3)。その後、ステップS2へ戻り、光センサ42、42…が光を検出するまでカラーホイールを移動させる。
ステップS2にて、光センサ42、42…により光が検出された場合(S2:YES)、モータ22をステップS3の場合と逆向きに回転させて第1支持台15を移動させ、スポット径が小さくなるように、カラーホイール10をロットレンズ53が配設されている側へ移動させる(ステップS4)。次いで、スポット径判定部40に設けられた4つの光センサ42、42…のいずれかが光を検出したか否かを調べる(ステップS5)。光センサ42、42…により光が検出された場合(S5:YES)、ステップS4へ戻り、光センサ42、42…が光を検出しなくなるまでカラーホイール10を移動させる。光センサ42、42…により光が検出されない場合(S5:NO)、制御部50は処理を終了する。
図7に示す処理手順によりカラーホイール10の移動を行うことで、コンデンサレンズ52により集光されてスポット径判定部40の光通過穴41を通過する光を、光通過穴41の外に漏れることがなく、光通過穴41を通過することができる最大の大きさに調整することができ、この場合にカラーホイール10へ集光される光のスポット径がスポークタイム角に対して最適な大きさとなるように、スポット径判定部40のカラーホイール10からの距離、及び光通過穴41の最小径を予め定めておくことで、カラーホイール10の移動によりスポークタイム角に対するスポット径の調整を行うことができる。
以上の構成のプロジェクタにおいては、カラーホイール10及びモータ11を支持する第1支持台15が、第2支持台20上に摺動可能に支持され、モータ22の回転に応じてカラーホイール10の回転軸方向へ移動可能とすることにより、ランプ51から発せられ、コンデンサレンズ52によりカラーホイール10へ集光される光のスポット径を調整することができる。更に、第2支持台20が第3支持台30上に摺動可能に支持され、モータ32の回転に応じてカラーホイール10の径方向へ移動可能とすることにより、カラーホイール10へ集光される光の位置を調整することができ、カラーホイール10の劣化を防止することができる。
また、カラーホイール10の移動は、第1支持台15及び第2支持台20をそれぞれモータ22、32及び送りねじ23、33を用いて移動させる構成であるため、構成が簡単であると共に、制御部50の制御により細かな調整を行うことができ、モータを回転させない場合には確実に第1支持台15及び第2支持台20を不動に固定できる。また、長穴状の光通過穴41の周縁に光センサ42、42…を設けたスポット径判定部40を備える構成であるため、カラーホイール10へ集光される光が所定の領域内に集光されているか否か、即ちスポークタイム角に対してスポット径が適切な大きさであるか否かを簡単に判定することができる。また、光通過穴41はカラーホイール10の径方向に長い長穴であるため、カラーホイール10を径方向へ移動させた場合であっても、コンデンサレンズ52からの光を光る通過穴41を通してカラーホイール10へ集光することができる。
なお、本実施の形態においては、ランプ51から発せられた光を、コンデンサレンズ52によりカラーホイール10へ集光する構成としたが、これに限るものではなく、コンデンサレンズ52を用いずに、楕円リフレクターを用いてランプ51から発せられた光を直接カラーホイール10へ集光する構成であってもよい。また、第1支持台15をカラーホイール10の回転軸方向へ移動可能とし、第2支持台20をカラーホイール10の径方向へ移動可能とする構成としたが、これに限るものではなく、第1支持台15をカラーホイール10の径方向へ移動可能とし、第2支持台をカラーホイール10の回転軸方向へ移動可能とする構成であってもよい。また、第1支持台15及び第2支持台20を、それぞれモータ22、32及び送りねじ23、33を用いて移動させる構成としたが、これに限るものではなく、第1支持台15及び第2支持台20のいずれか一方又は両方を、他の方法により移動させる構成であってもよい。また、第1支持台15及び第2支持台20の移動を行うために、2つのモータ22、32を備える構成としたが、これに限るものではなく、クラッチ機構及び歯車機構等を用いて1つのモータの動力を送りねじ23、33の一方に切り替えて伝達し、第1支持台15又は第2支持台20を選択的に順次移動させる構成としてもよい。また、第2支持台20が第3支持台30に支持される構成としたが、これに限るものではなく、第2支持第20がプロジェクタ1の筐体に支持される構成であってもよい。
またスポット径判定部40の光通過穴41の周縁に4つの光センサ42、42…を配設する構成としたが、これに限るものではなく、3つ以下又は5つ以上の光センサ42、42…を配設する構成であってもよい。また、光通過穴41は、カラーホイール10の径方向に長い略小判型の長穴としたが、これに限るものではなく、略長方形又は略円形等の他の形状であってもよい。更には、カラーホイール10の径方向に長く、カラーホイール10の中心側が縮幅された長穴としてもよく、この場合、カラーホイール10の中心からの距離に応じてコンデンサレンズ52により集光される光のスポット径を変化させることができる。また、スポット径判定部40をカラーホイール10及びコンデンサレンズ52の間に配設する構成としたが、これに限るものではなく、カラーホイール10及びロッドレンズ53の間に配設する構成であってもよい。
また、図7に示すフローチャートにおいては、スポット径の調整をユーザが操作部60に設けられた調整ボタンを押下することにより開始する構成としたが、これに限るものではなく、例えば制御部50内に備えられたタイマによりプロジェクタ1の使用時間を計時し、プロジェクタが一定時間使用された場合に調整を行う構成としてもよく、プロジェクタ1の電源がオンされて起動する場合に毎回調整を行う構成としてもよい。また、経時変化によりスポット径が大きくなり、光センサ42、42…が光を検出した場合には、自動的に調整を行う構成としてもよい。
また、カラーホイール10は、赤色フィルタ10R、緑色フィルタ10G及び青色フィルタ10Bの3つのフィルタを有する構成としたが、これに限るものではなく、2つ以下又は4つ以上のフィルタを有する構成であってもよく、更にはカラーホイール10の内周側と外周側とで各フィルタの配置が異なる構成であってもよい。また、プロジェクタ1が光変調素子としてDMD55を備える構成としたが、これに限るものではなく、光変調素子として液晶パネルを備える構成であってもよい。また、プロジェクタ1の構成は、図6に示すブロック図の構成に限るものではなく、少なくともカラーホイールにより光源からの光を分離する構成であれば本発明の構成を適用することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。実施の形態2に係るプロジェクタ1aは、図6に示す実施の形態1に係るプロジェクタ1のスポット径判定部40を備えない構成である。プロジェクタ1aの制御部50aは、内部に図示しないタイマを備えており、タイマによってプロジェクタ1aの使用時間を計時し、プロジェクタ1aの使用時間が所定の時間を超過した場合に、モータ32を回転させて第2支持台20をカラーホイール10の径方向へ移動させ、カラーホイール10の径方向への移動量に応じて、予め定められた移動量でカラーホイール10を回転軸方向へ移動させるようにしてある。このときのカラーホイール10の径方向及び回転軸方向への移動量はメモリ59に予め記憶してあり、制御部50aはこれを読み出してモータ22及びモータ32を回転させてカラーホイール10を径方向及び回転軸方向へ移動させるようにしてある。
図9は、カラーホイール10を径方向に移動させた場合のスポークタイム角及びスポット径の関係を示す模式図である。図においてAがランプ51からコンデサレンズ52によりカラーホイール10へ集光された光の集光領域(スポット)であり、θがスポークタイム角である。スポットAがスポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内に収まり、且つ、スポットAのスポット径が最大である状態(図9(a)参照)が、スポークタイム角θ及びスポットAのスポット径が最適な状態である。
(a)の状態から、スポークタイム角θ、スポットAのスポット径及びスポットAの集光位置は変化させずに、カラーホイール10の中心が集光位置に近づく方向(図9の上方向)へ、カラーホイール10を移動させた場合(図9(b)参照)、スポットAがスポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内に収まらない。このため、図9(b)に破線で示すように、スポットAのスポット径を小さくする必要がある。
また、(a)の状態から、スポークタイム角θ、スポットAのスポット径及びスポットAの集光位置は変化させずに、カラーホイール10の中心が集光位置から遠ざかる方向(図9の下方向)へ、カラーホイール10を移動させた場合(図9(c)参照)、スポットAはスポークタイム角θを中心角とする扇形の領域内に収まるが、スポット径が最大でない。このため、図9(c)に破線で示すように、スポットAのスポット径を大きくする必要がある。
カラーホイール10の中心からスポットAの集光位置までの距離と、スポットAのスポット径との最適な関係は、スポークタイム角θが一定であれば一意的に決定することができる。カラーホイール10の中心からスポットAの集光位置までの距離は、カラーホイール10の径方向への基準位置からの移動量で決定され、スポットAのスポット径は、カラーホイール10の回転軸方向への基準位置からの移動量で決定される。このため、カラーホイール10の中心からスポットAの集光位置までの距離に対して、最適なスポットAのスポット径を予め測定又は算出等することにより、カラーホイール10の径方向への移動量に対して、最適なカラーホイール10の回転軸方向への移動量を予め決定することができる。よって、カラーホイール10の径方向への移動量及び回転軸方向への移動量の対応関係を予めメモリ59に記憶しておき、制御部50aがこれを読み出してカラーホイール10の移動を行うようにしてある。
図10は、本発明の実施の形態2に係るプロジェクタ1aの制御部50aがカラーホイール10の移動を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。制御部50aは、内部に備えられたタイマによりプロジェクタ1aの使用時間を計時しており、タイマにより計時される使用時間が所定の時間を超過したか否かを調べる(ステップS21)。所定の時間を超過していない場合(S21:NO)、使用時間が所定の時間を超過するまで待機する。
使用時間が所定の時間を超過した場合(S21:YES)、まず、モータ32を回転させて第2支持台20を移動させ、カラーホイール10を予め定められた移動量で径方向へ移動させる(ステップS22)。次いで、メモリ59から予め記憶してあるカラーホイール10の径方向への移動量に対する回転軸方向への移動量を読み出して(ステップS23)、読み出した値に応じてモータ22を回転させて第1支持台15を移動させ、カラーホイール10を回転軸方向へ移動させる(ステップS24)。カラーホイール10の移動終了後、タイマをリセットして(ステップS25)、制御部50aは処理を終了する。
以上の構成のプロジェクタ1aにおいては、カラーホイール10の劣化を防止するために、カラーホイール10を径方向へ移動させた場合に、ランプ51から発せられ、コンデンサレンズ52によりカラーホイール10へ集光される光のスポット径をスポークタイム角に適するように調整できるため、プロジェクタ1aが投射する映像を高品質に保つことができる。
なお、実施の形態2においては、カラーホイール10の移動を制御部50aに備えられたタイマによる計時が所定の時間を超過した場合に行う構成としたが、これに限るものではなく、例えば操作部60に備えられたボタンを操作した場合にカラーホイール10の移動を行う構成であってもよい。また、実施の形態2に係るプロジェクタ1aは、実施の形態1に係るプロジェクタ1に備えられたスポット径判定部40を備えない構成としたが、これに限るものではなく、スポット径判定部40を備えて、カラーホイール10の回転軸方向への移動をスポット径判定部40の判定結果に応じて行う構成であってもよい。この場合、スポット径判定部40に形成される光通過穴41は、カラーホイール10の径方向に長く、カラーホイール10の中心側が縮幅された長穴としてもよい。
なお、実施の形態2に係るプロジェクタのその他の構成は、実施の形態1に係るプロジェクタの構成と同様であるため、対応する箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の実施の形態1に係るカラーホイールの構成を示す正面斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るカラーホイールの構成を示す背面図である。 本発明の実施の形態1に係るカラーホイールの構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るカラーホイールの構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係るカラーホイールの構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るプロジェクタの制御部がカラーホイールへ集光される光のスポット径の調整を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。 カラーホイールを径方向に移動させた場合のスポークタイム角及びスポット径の関係を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係るプロジェクタの制御部がカラーホイールの移動を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。 カラーホイールに集光される光とスポークタイム角との関係を示す模式図である。
符号の説明
1、1a プロジェクタ
10 カラーホイール
11 モータ(回転手段)
12 回転軸
15 第1支持台
16 ねじ穴(被螺合部)
20 第2支持台
21 ガイドレール
22 モータ
23 送りねじ
24 ねじ穴(被螺合部)
30 第3支持台
31 ガイドレール
32 モータ
33 送りねじ
40 スポット径判定部
41 光通過穴(開口)
42 光センサ
50、50a 制御部
51 ランプ(光源)
52 コンデンサレンズ(集光手段)
53 ロッドレンズ
54 リレーレンズ
55 DMD
56 投射レンズ
A スポット
θ スポークタイム角

Claims (8)

  1. 回転手段により回転され、光源からの光を分離するカラーホイールを備え、該カラーホイールにより分離された光を光変調して映像を形成するプロジェクタにおいて、
    前記カラーホイールの回転軸方向へ、前記カラーホイールを移動させる軸方向移動手段を備えること
    を特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記カラーホイールの径方向へ、前記カラーホイールを移動させる径方向移動手段を備える請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記カラーホイール及び前記回転手段を支持する支持台を備え、
    前記軸方向移動手段は、
    前記支持台に設けられた被螺合部に螺合する送りねじと、
    該送りねじを回転させるモータと
    を有し、
    前記支持台を前記カラーホイールの回転軸方向へ移動させるようにしてある
    請求項1又は請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記カラーホイール及び前記回転手段を支持する支持台を備え、
    前記径方向移動手段は、
    前記支持台に設けられた被螺合部に螺合する送りねじと、
    該送りねじを回転させるモータと
    を有し、
    前記支持台を前記カラーホイールの径方向へ移動させるようにしてある
    請求項2に記載のプロジェクタ。
  5. 前記カラーホイール及び前記回転手段を支持する第1の支持台と、
    該第1の支持台を支持する第2の支持台と
    を備え、
    前記軸方向移動手段は、
    前記第1の支持台又は前記第2の支持台のいずれか一方の支持台に設けられた被螺合部に螺合する軸方向送りねじと、
    該軸方向送りねじを回転させるモータと
    を有し、
    前記一方の支持台を前記カラーホイールの回転軸方向へ移動させるようにしてあり、
    前記径方向移動手段は、
    他方の支持台に設けられた被螺合部に螺合する径方向送りねじと、
    該径方向送りねじを回転させるモータと
    を有し、
    前記他方の支持台を前記カラーホイールの径方向へ移動させるようにしてある請求項2に記載のプロジェクタ。
  6. 前記光源からの光を前記カラーホイールへ集光する集光手段と、
    該集光手段による前記カラーホイールへの光の集光領域が所定の範囲内に収まるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記軸方向移動手段は、前記判定手段の判定結果に応じて前記カラーホイールを移動させるようにしてある請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のプロジェクタ。
  7. 前記判定手段は、
    前記カラーホイールに対向配置される板体と、
    該板体に形成され、前記カラーホイールの径方向に長い長穴状をなす開口と、
    該開口の周縁部分に配された光センサと
    を有し、
    前記集光手段により集光された光が前記開口内を通過するようにしてある請求項6に記載のプロジェクタ。
  8. 前記軸方向移動手段は、前記径方向移動手段による前記カラーホイールの移動量に応じて、前記カラーホイールを所定の移動量で移動させるようにしてある請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のプロジェクタ。
JP2005372947A 2005-12-26 2005-12-26 プロジェクタ Pending JP2007171859A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372947A JP2007171859A (ja) 2005-12-26 2005-12-26 プロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372947A JP2007171859A (ja) 2005-12-26 2005-12-26 プロジェクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007171859A true JP2007171859A (ja) 2007-07-05

Family

ID=38298461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005372947A Pending JP2007171859A (ja) 2005-12-26 2005-12-26 プロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007171859A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010211152A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Sanyo Electric Co Ltd プロジェクタ
JP2011209555A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Casio Computer Co Ltd 発光ユニット及びプロジェクタ
CN102243350A (zh) * 2010-05-14 2011-11-16 中强光电股份有限公司 色轮模组及具有色轮模组的投影装置
JP2012027106A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2013025215A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP2013057850A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Seiko Epson Corp 波長変換素子、光源装置、及びプロジェクター
JP2014528096A (ja) * 2011-09-22 2014-10-23 深▲せん▼市繹立鋭光科技開発有限公司Appotronics(China)Corporation 光源システムおよびこれを用いた投影システム
CN107688275A (zh) * 2016-08-06 2018-02-13 深圳市光峰光电技术有限公司 照明装置及显示***
JP2018067015A (ja) * 2018-01-17 2018-04-26 ソニー株式会社 光源装置及び画像投影装置
JP2018120174A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 回転体保持装置、及び投写型映像表示装置
JP2020030314A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 マクセル株式会社 光源装置、プロジェクタ、及び照明装置
WO2021121299A1 (zh) * 2019-12-18 2021-06-24 深圳光峰科技股份有限公司 一种色轮调节组件及光学装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003167297A (ja) * 2001-12-04 2003-06-13 Nec Viewtechnology Ltd 時分割色分離装置およびカラー画像表示装置
JP2005107400A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Nec Viewtechnology Ltd カラーホイール、フィルタ装置およびプロジェクタ
JP2005156607A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Nec Viewtechnology Ltd 色分離装置及びプロジェクタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003167297A (ja) * 2001-12-04 2003-06-13 Nec Viewtechnology Ltd 時分割色分離装置およびカラー画像表示装置
JP2005107400A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Nec Viewtechnology Ltd カラーホイール、フィルタ装置およびプロジェクタ
JP2005156607A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Nec Viewtechnology Ltd 色分離装置及びプロジェクタ

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010211152A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Sanyo Electric Co Ltd プロジェクタ
JP2011209555A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Casio Computer Co Ltd 発光ユニット及びプロジェクタ
CN102243350A (zh) * 2010-05-14 2011-11-16 中强光电股份有限公司 色轮模组及具有色轮模组的投影装置
JP2012027106A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2013025215A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP2013057850A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Seiko Epson Corp 波長変換素子、光源装置、及びプロジェクター
JP2014528096A (ja) * 2011-09-22 2014-10-23 深▲せん▼市繹立鋭光科技開発有限公司Appotronics(China)Corporation 光源システムおよびこれを用いた投影システム
KR101816768B1 (ko) * 2011-09-22 2018-01-10 아포트로닉스 코포레이션 리미티드 광원 시스템 및 이를 이용한 프로젝션 시스템
CN107688275A (zh) * 2016-08-06 2018-02-13 深圳市光峰光电技术有限公司 照明装置及显示***
CN107688275B (zh) * 2016-08-06 2023-10-13 深圳光峰科技股份有限公司 照明装置及显示***
JP2018120174A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 回転体保持装置、及び投写型映像表示装置
JP2018067015A (ja) * 2018-01-17 2018-04-26 ソニー株式会社 光源装置及び画像投影装置
JP2020030314A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 マクセル株式会社 光源装置、プロジェクタ、及び照明装置
WO2021121299A1 (zh) * 2019-12-18 2021-06-24 深圳光峰科技股份有限公司 一种色轮调节组件及光学装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007171859A (ja) プロジェクタ
JP5488908B2 (ja) プロジェクタ
JP4609734B2 (ja) 距離測定装置及びこの距離測定装置を備えたプロジェクタ
US20050212980A1 (en) Display and display method
US7559658B2 (en) Auto focus projector with short focus adjustment time
KR100604481B1 (ko) 투사형 영상 표시 기기용 칼라 휠의 회전 감지 장치 및방법
US11323672B2 (en) Control method for projector and projector
JP5504781B2 (ja) プロジェクタ
US7980703B2 (en) Projector
JP2001188196A (ja) 投射型表示装置
JP2011027799A5 (ja)
JP2006201328A (ja) プロジェクタ
US11019314B2 (en) Projector and method for controlling projector
JP2007187702A (ja) プロジェクタ及びプロジェクタの色合い調整方法と、この方法に使用するカラーホイール
JP2010039047A (ja) プロジェクタ、プロジェクタの制御方法及び制御プログラム
JP2017146433A (ja) 画像投射装置
US11397375B2 (en) Image projection apparatus
JP7494635B2 (ja) 画像投射装置
JP2003167296A (ja) プロジェクタ装置
JP4792790B2 (ja) カラーホイール装置及び投影装置
JP2007310277A (ja) 画像投影装置
JP2020057509A (ja) 光源装置及び光源装置の制御方法
JP2007233003A (ja) プロジェクタ
JP4797425B2 (ja) 光源ユニット及び投影装置
JP2014053844A (ja) プロジェクタ及び投影制御方法と投影制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110712