JP4792790B2 - カラーホイール装置及び投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特にマイクロミラー素子等と組合わせるのに好適なカラーホイール装置及びこれを用いた投影装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータと接続することで各種プレゼンテーションやデモンストレーション等を行なうことが可能なプロジェクタ装置がより一層身近になりつつある。
この種のプロジェクタ装置で、光像を形成する素子として透過型のカラー液晶パネルを用いたものに比して、マイクロミラー素子と呼ばれる光半導体素子を用いたDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のものが、より明るい画像投影が得られるために普及しつつある。
この種のDLP(登録商標)方式のプロジェクタ装置は、光源ランプからの高輝度白色光を、同一円周状にRed(赤),Green(緑),Blue(青)の各カラーフィルタを区分配置したカラーホイールと呼ばれる円盤状の部材を回転駆動して時分割で着色(正確には択一的に当該色成分の光のみを透過)させた後に、その色成分に対応した光像を形成するべく表示駆動されるマイクロミラー素子で反射させ、その反射光を投影光学系のレンズを介して投影対象のスクリーン等に投影するようになるものである。
しかるに、光源ランプは例えばアーク放電を利用した高圧水銀灯等でなり、その発光駆動によりきわめて高温となるもので、投影動作中はもとより、発光を停止した投影動作後も大型の冷却ファンにより連続した冷却が必要となる。
プロジェクタ装置全体を小型化するに当たっては、上記カラーホイールの直径を小さくする必要があり、そのためにカラーホイールを光源ランプのごく近傍に配置しなければならない。したがって、光源ランプからの光でカラーホイールのカラーフィルタに照射された光のごく一部は反射され、上記光源ランプを加熱することとなる。
この点で、投影光軸に対するカラーホイールの配設角度を、該交軸に直交する位置からあえて傾斜させることで、カラーホイールで反射された光源からの光が直接光源を照射することのないようにした技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
特開2002−277820号公報
しかしながら、上記特許文献に記載された技術は、カラーホイールが常に一定の傾斜角度で投影光軸に挿入されることになり、カラーホイールを構成する各色成分毎のカラーフィルタはそれぞれ傾斜角度に依存する分光透過率が異なるので、カラーホイールを通過した光は色バランスの崩れたものとなり、投影画像の表示品質を劣化させてしまう一因となる。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光源ランプからの光がカラーホイールで反射して光源ランプに熱的影響を与えることなく、且つカラーホイールを構成するカラーフィルタの各色成分毎の傾斜に依存する分光透過率の違いから表示品質が劣化してしまうのを確実に回避することが可能な回転式カラーフィルタ及びこれを用いた投影装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、円周に沿った分割領域に配置される複数の色成分のカラーフィルタを選択的に光路中に挿入し、透過光を時分割で着色するカラーホイール装置において、同一色成分毎にそれぞれ偶数のカラーフィルタを円周に沿って配置し、少なくとも一つの色成分のカラーフィルタの半数を透過光軸に対して一定の方向に傾斜させ、残る半数を上記一定の方向とは反対の方向に同角度で傾斜させ、上記複数の色成分中、通過周波数帯域が最も低い色成分のカラーフィルタは透過光軸に対して傾斜させず、垂直となるように設けることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記一定の方向に傾斜させたカラーフィルタ及び上記一定の方向とは反対の方向に傾斜させたカラーフィルタを円周全体で対称的に配置したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、回転円周に沿った分割領域に配置される複数の色成分のカラーフィルタを選択的に光路中に挿入し、透過光を時分割で着色するカラーホイールを用いた投影装置において、上記カラーホイールは、同一色成分毎にそれぞれ偶数のカラーフィルタを円周に沿って配置し、少なくとも一つの色成分のカラーフィルタの半数を透過光軸に対して一定の方向に傾斜させ、残る半数を上記一定の方向とは反対の方向に同角度で傾斜させ、上記複数の色成分中、通過周波数帯域が最も低い色成分のカラーフィルタは透過光軸に対して傾斜させず、垂直となるように設けたものであることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、カラーホイールを構成するカラーフィルタの各色成分毎の傾斜角度に依存する分光透過率の違いを相殺し、表示品質の劣化を確実に回避しながら、光源ランプからの光を当該光源ランプに反射させず、熱的影響を与えない。さらに、光源ランプへの反射が少ないと思われる色成分のカラーフィルタ部分は回転面に対して傾斜しない部分とすることで、高速回転するカラーホイールカラーで発生される騒音を低減できる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、高速回転するカラーホイールの回転バランスをとることで、振動や騒音の発生を抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、カラーホイールを構成するカラーフィルタの各色成分毎の傾斜角度に依存する分光透過率の違いを相殺し、表示品質の劣化を確実に回避しながら、光源ランプからの光を当該光源ランプに反射させず、熱的影響を与えない。さらに、光源ランプへの反射が少ないと思われる色成分のカラーフィルタ部分は回転面に対して傾斜しない部分とすることで、高速回転するカラーホイールカラーで発生される騒音を低減できる。
以下本発明をプロジェクタ装置に適用した場合の実施の一形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施の形態に係るプロジェクタ装置10の主として筐体前面及び上面の外観構成を示すものである。同図に示すように、直方体状の本体ケーシング11の前面に、投影レンズ12、測距センサ13、及びIr受信部14が配設される。
投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子でなる空間的光変調素子で形成された光像を拡大してスクリーン等の対象に投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)を任意に可変できるものとする。
測距センサ13は、2対の位相差センサの一方が水平方向、他方が垂直方向となるように互いに直交する方向に配置され、それぞれ被写体像に対する視差から三角測距の原理に基づいて投影対象までの距離を一次元的な検出ラインに沿って測定する。
Ir受信部14は、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光(Ir)信号を受信する。
また、本体ケーシング11の上面には、キースイッチ部15及びスピーカ16が配設される。
キースイッチ部15は、例えば電源キー、AF/AK(Automatic Focus/Automatic Key−stone correction:自動合焦/自動台形補正)キー、ズームキー、入力選択キー、カーソル(「↑」「↓」「←」「→」)キー、「Enter」キー等からなるもので、同様のキーがこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラにも配設されるものとする。
スピーカ16は、入力された音声信号及び動作時のビープ音等を拡声放音する。
また、図示はしないが本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部、Ir受信部、及びACアダプタ接続部が配設される。
入出力コネクタ部は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置との接続のためのUSB端子、映像入力用のミニD−SUB端子、S端子、及びRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
Ir受信部は、上記Ir受信部14と同様に、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光(Ir)信号を受信する。
ACアダプタ接続部は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
次に図2により上記プロジェクタ装置10の電子回路の機能構成について説明する。図中、入出力コネクタ部21より入力された各種規格の画像信号が、入出力インタフェース(I/F)22、システムバスSBを介して画像変換部23で所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、投影エンコーダ24へ送られる。
投影エンコーダ24は、送られてきた画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して投影駆動部26に出力する。
この投影駆動部26は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動で空間的光変調素子(SOM)である例えばマイクロミラー素子27を表示駆動する。
このマイクロミラー素子27に対して、リフレクタ28内に配置された光源ランプ29が出射する高輝度の白色光を、カラーホイール30を介して適宜原色に着色し、ロッドインテグレータ31、ミラー32を介して照射することで、その反射光で光像が形成され、上記投影レンズ12を介してここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
しかるに、光源ランプ29の点灯駆動と、カラーホイール30を回転駆動するモータ(M)33はいずれも投影光処理部34からの供給電圧値に基づいて動作する。
モータ33によるカラーホイール30の回転軸は、光源ランプ29からの光軸に平行に配置され、且つカラーホイール30の回転面が該光軸に垂直となるように配置される。
上記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部35である。この制御部35は、CPUと、後述する投影動作の初期設定の処理を含む該CPUで実行される動作プログラムを記憶した不揮発性メモリ、及びワークメモリ等により構成される。
この制御部35にはまた、上記システムバスSBを介して測距処理部36及び音声処理部37が接続される。
測距処理部36は、上記2対の位相差センサからなる測距センサ13を制御駆動し、それらの検出出力から任意の点位置までの距離を算出するもので、算出された距離値データは上記制御部35へ送られる。
音声処理部37は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、上記スピーカ16を駆動して拡声放音し、あるいは必要によりビープ音等を発生させる。
なお、上記キースイッチ(SW)部15における各キー操作信号が直接制御部35に入力されると共に、Ir受信部38からの信号も直接制御部35に入力される。このIr受信部38は、上記Ir受信部14及び本体ケーシング11の背面側に設けられるIr受信部を含み、その赤外光受信信号をコード信号化して制御部35に送出する。
次に上記カラーホイール30の第1の具体構成について説明する。
図3(A)は、カラーホイール30及びモータ33の上面図、図3(B)はカラーホイール30及びモータ33を上記図2の紙面裏側から見た右側面図、図3(C)はカラーホイール30を上記図2のロッドインテグレータ31の方向から見た正面図、図3(D)はカラーホイール30及びモータ33を上記図2の紙面表側から見た左側面図、図3(E)はカラーホイール30及びモータ33の下面図である。
同図に示すようにカラーホイール30は、R(赤),G(緑),B(青)の各色成分のカラーフィルタ30r1,30g1,30b1,30r2,30g2,30b2が最小の偶数である2枚ずつ円周に沿った中心角60°の扇形の各分割領域に規則配置されて構成される。
ここで、図3(C)の正面図で右側に位置する3枚のカラーフィルタ30r1,30g1,30b1はそれぞれ、周側から回転中心に向かって右(時計)方向に10°〜15°程度傾斜してカラーホイール30の回転中心位置に取付けられるものであり、且つこれらとは逆に図3(C)の正面図で左側に位置する3枚のカラーフィルタ30r2,30g2,30b2はそれぞれ、周側から回転中心に向かって左(反時計)方向に10°〜15°程度傾斜してカラーホイール30の回転中心位置に取付けられる。
このような構成にあって、図4(A)は、上記カラーホイール30の各カラーフィルタ30r1,30g1,30b1,30r2,30g2,30b2中、Gフィルタ30g1が光源ランプ29からロッドインテグレータ31に至る光路中に介在する状態を示すもので、隣接するRフィルタ30r1、Bフィルタ30b1も合わせて、上述した如くこのカラーホイール30の回転中心に向かって対して右(時計)方向に傾斜している。
そのため、これらのフィルタ30r1,30g1,30b1のいずれかが上記光路中にある場合には、透過光がこれらのフィルタを介して上記ロッドインテグレータ31へ至る一方で、僅かな反射光はこの図4(A)中の下方に向けて放射され、リフレクタ28、光源側の光源ランプ29、ロッドインテグレータ31には至らない。
また、図4(B)は、上記カラーホイール30の各カラーフィルタ30r1,30g1,30b1,30r2,30g2,30b2中、Gフィルタ30g2が光源ランプ29からロッドインテグレータ31に至る光路中に介在する状態を示すもので、隣接するRフィルタ30r2、Bフィルタ30b2も合わせて、上述した如くこのカラーホイール30の回転中心に向かって対して左(反時計)方向に傾斜している。
そのため、これらのカラーフィルタ30r2,30g2,30b2のいずれかが上記光路中にある場合には、透過光がこれらのフィルタを介して上記ロッドインテグレータ31へ至る一方で、僅かな反射光はこの図4(B)中の上方に向けて放射され、リフレクタ28、光源側の光源ランプ29、ロッドインテグレータ31には至らない。
このように、カラーホイール30の回転面自体はリフレクタ28、光源ランプ29からロッドインテグレータ31に至る光軸に垂直となる方向に配置していながら、各カラーフィルタ30r1,30g1,30b1,30r2,30g2,30b2をそれぞれ傾斜させることとしたため、反射光がリフレクタ28、光源ランプ29に至ることはなく、光源ランプ29にカラーホイール30からの反射光による熱的な影響が及ぶことはない。
加えて、光軸に対して各カラーフィルタ30r1,30g1,30b1,30r2,30g2,30b2を傾斜させる角度を、各同一の色成分毎、すなわちRフィルタ30r1と30r2、Gフィルタ30g1と30g2、Bフィルタ30b1と30b2でそれぞれ対称となるように設定した。
これにより、各フィルタの各色成分毎に、傾斜角度に依存する分光透過率の違いを相殺することができるので、表示品質の劣化を確実に回避することができる。
さらに、カラーホイール30は上記図3(C)に示す如くカラーフィルタ30r1,30g1,30b1とカラーフィルタ30r2,30g2,30b2とで線対称となっている。このように、高速回転するカラーホイール30の回転バランスをとることで、無用な振動や騒音の発生を抑えることができる。
次に上記カラーホイール30の第2の具体構成について説明する。
図5(A)は、カラーホイール30及びモータ33の上面図、図5(B)はカラーホイール30及びモータ33を上記図2の紙面裏側から見た右側面図、図5(C)はカラーホイール30を上記図2のロッドインテグレータ31の方向から見た正面図、図5(D)はカラーホイール30及びモータ33を上記図2の紙面表側から見た左側面図、図5(E)はカラーホイール30及びモータ33の下面図である。
同図に示すようにカラーホイール30は、,B(青),R(赤),G(緑)の各色成分のカラーフィルタ30b1,30r1′,30g1,30b2,30r2′,30g2が最小の偶数である2枚ずつ円周に沿った中心角60°の扇形の各分割領域に規則配置されて構成される。
ここで、図5(C)の正面図で右側に位置する3枚のカラーフィルタ30b1,30r1′,30g1中、中央のRフィルタ30r1′を除いて、隣接するフィルタ30b1,30g1はそれぞれ、周側から回転中心に向かって右(時計)方向に10°〜15°程度傾斜してカラーホイール30の回転中心位置に取付けられるものである。
これとは反対に、図5(C)の正面図で左側に位置する3枚のカラーフィルタ30b2,30r2′,30g2中、中央のRフィルタ30r2′を除いて、隣接するフィルタ30b2,30g2はそれぞれ、周側から回転中心に向かって左(反時計)方向に10°〜15°程度傾斜してカラーホイール30の回転中心位置に取付けられる。
このような構成にあって、図6は、上記カラーホイール30の各カラーフィルタ30b1,30r1′,30g1,30b2,30r2′,30g2中、Rフィルタ30r1′が光源ランプ29からロッドインテグレータ31に至る光路中に介在する状態を示すものである。
同図中、隣接するBフィルタ30b1、Gフィルタ30b1が共に上述した如くこのカラーホイール30の回転中心に向かって対して右(時計)方向に傾斜しているのに対し、中央のRフィルタ30r1′のみカラーホイール30の回転面に対して傾斜していない。
そのため、これらBフィルタ30b1またはGフィルタ30g1のいずれかが上記光路中にある場合には透過光がこれらのフィルタを介して上記ロッドインテグレータ31へ至る一方で、僅かな反射光はこの図6中の下方に向けて放射され、リフレクタ28、光源側の光源ランプ29、ロッドインテグレータ31には至らない。
反面、上記図6に示すようにRフィルタ30r1′が上記光路中にある場合には、透過光がこのフィルタを介して上記ロッドインテグレータ31へ至る一方で、僅かな反射光はリフレクタ28及び光源ランプ29側に放射される。
しかしながら、Rフィルタ30r1′は上記RGBの3原色中、最も周波数帯域が低く、赤外線領域に近いため、事実上はリフレクタ28、光源ランプ29側への反射による熱の影響はほとんど無視できるものと考えられる。
同様に、ここでは図示はしないが上記カラーホイール30の各カラーフィルタ30b1,30r1′,30g1,30b2,30r2′,30g2中、Rフィルタ30r2′が光源ランプ29からロッドインテグレータ31に至る光路中に介在する状態でも、隣接するBフィルタ30b2、Gフィルタ30b2が共に上述した如くこのカラーホイール30の回転中心に向かって対して左(時計)方向に傾斜しているのに対し、中央のRフィルタ30r2′のみカラーホイール30の回転面に対して傾斜しない。
そのため、これらBフィルタ30b2またはGフィルタ30g2のいずれかが上記光路中にある場合には透過光がこれらのフィルタを介して上記ロッドインテグレータ31へ至る一方で、僅かな反射光は図6中の上方に向けて放射され、リフレクタ28、光源側の光源ランプ29、ロッドインテグレータ31には至らない。
反面、Rフィルタ30r2′が上記光路中にある場合には、透過光がこのフィルタを介して上記ロッドインテグレータ31へ至る一方で、僅かな反射光はリフレクタ28及び光源ランプ29側に放射される。
しかしながら、Rフィルタ30r2′はRGBの3原色中で最も周波数帯域が低く、赤外線領域に近いため、事実上はリフレクタ28、光源ランプ29側への反射による熱の影響はほとんど無視できるものと考えられる。
このように、リフレクタ28内に設けられた光源ランプ29への反射が少ないと思われる色成分、ここではRフィルタ30r1′,30r2′の部分はカラーホイール30の回転面に対して傾斜しないものとすることで、高速回転するカラーホイール30で発生される騒音をある程度までは低減できる。
なお、上記図3乃至図6はいずれもRGBの原色系のフィルタが最小の偶数である数値「2」に基づいて1円周中に2つずつ配置されるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば補色系のY(黄),Mg(マゼンタ),Cy(シアン)を用いたカラーホイールを用いるものとしてもよく、同一の色成分が円周上に4つずつ、あるいはそれ以上の偶数配列されたものとすることも可能である。
また、カラーホイール30を構成する各カラーフィルタの傾斜の方向は上記図3及び図5に示したものに限るものではなく、その傾斜角も10°〜15°程度と限定するものではない。
さらに、このようなカラーホイールを透過して着色した光を、マイクロミラー素子27ではなく、モノクロ表示の透過型液晶表示パネルを透過させることで構造を形成して投影させることも考えられる。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の実施の一形態に係るプロジェクタ装置の外観構成を示す斜視図。 同実施の形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。 同実施の形態に係るカラーホイールの第1の具体構成を例示する図。 同実施の形態に係る図3のカラーホイールの回転状態と透過光の関係を示す図。 同実施の形態に係るカラーホイールの第2の具体構成を例示する図。 同実施の形態に係る図5のカラーホイールの回転状態と透過光の関係を示す図。
符号の説明
10…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ、13…測距センサ、14…Ir受信部、15…キースイッチ部、16…スピーカ、21…入出力コネクタ部、22…入出力インタフェース、23…画像変換部、24…投影エンコーダ、25…ビデオRAM、26…投影駆動部、27…マイクロミラー素子(SOM)、28…リフレクタ、29…光源ランプ、30…カラーホイール、30b1,30b2…Bフィルタ、30g1,30g2…Gフィルタ、30r1,30r1′,30r2,30r2′…Rフィルタ、31…ロッドインテグレータ、32…ミラー、33…モータ(M)、34…投影光処理部、35…制御部、36…測距処理部、37…音声処理部、38…Ir受信部、SB…システムバス。

Claims (3)

  1. 円周に沿った分割領域に配置される複数の色成分のカラーフィルタを選択的に光路中に挿入し、透過光を時分割で着色するカラーホイール装置において、
    同一色成分毎にそれぞれ偶数のカラーフィルタを円周に沿って配置し、少なくとも一つの色成分のカラーフィルタの半数を透過光軸に対して一定の方向に傾斜させ、残る半数を上記一定の方向とは反対の方向に同角度で傾斜させ
    上記複数の色成分中、通過周波数帯域が最も低い色成分のカラーフィルタは透過光軸に対して傾斜させず、垂直となるように設ける
    ことを特徴とするカラーホイール装置。
  2. 上記一定の方向に傾斜させたカラーフィルタ及び上記一定の方向とは反対の方向に傾斜させたカラーフィルタを円周全体で対称的に配置したことを特徴とする請求項1記載のカラーホイール装置。
  3. 円周に沿った分割領域に配置される複数の色成分のカラーフィルタを選択的に光路中に挿入し、透過光を時分割で着色するカラーホイールを用いた投影装置において、
    上記カラーホイールは、同一色成分毎にそれぞれ偶数のカラーフィルタを円周に沿って配置し、少なくとも一つの色成分のカラーフィルタの半数を透過光軸に対して一定の方向に傾斜させ、残る半数を上記一定の方向とは反対の方向に同角度で傾斜させ、上記複数の色成分中、通過周波数帯域が最も低い色成分のカラーフィルタは透過光軸に対して傾斜させず、垂直となるように設けたものであることを特徴とする投影装置。
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