JP2007161360A - 振動式部品供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】絡み合いやすい部品の搬送・整列をスムーズに行うことができるコンパクトな振動式部品供給装置を提供することである。
【解決手段】部品Pを互いに反対方向に搬送する整列供給トラフ2とリターントラフ3を有するリターンフィーダを、互いに絡み合った部品Pを1個ずつに分離する分離機4と組み合わせて、装置全体をコンパクトなものとするとともに、両トラフ2、3間で部品Pの受け渡しを行う部位に、部品Pを渡すトラフの側から受け取るトラフの側へ空気を吹き出すパイプ20を設けることにより、部品Pが停滞することなくスムーズに搬送されるようにしたのである。
【選択図】図1
【解決手段】部品Pを互いに反対方向に搬送する整列供給トラフ2とリターントラフ3を有するリターンフィーダを、互いに絡み合った部品Pを1個ずつに分離する分離機4と組み合わせて、装置全体をコンパクトなものとするとともに、両トラフ2、3間で部品Pの受け渡しを行う部位に、部品Pを渡すトラフの側から受け取るトラフの側へ空気を吹き出すパイプ20を設けることにより、部品Pが停滞することなくスムーズに搬送されるようにしたのである。
【選択図】図1
Description
本発明は、コイルばね等の絡み合いやすい部品を1個ずつに分離した状態で整列供給する振動式部品供給装置に関する。
小形のコイルばね等、互いに重なり合って絡み合いやすい部品を1列1層に整列させて次工程に供給するのに適した振動式部品供給装置として、一般的な振動式のボウルフィーダと、互いに絡み合った部品を1個ずつに分離する分離機とを組み合わせたものがある(特許文献1参照。)。
特開2000−34015号公報
上記特許文献1に記載の部品供給装置は、ボウルフィーダの途中で互いに絡み合った状態の部品を選別してボウルフィーダの外周側に配置した分離機へ送り、分離機で1個ずつに分離してボウルフィーダに戻すことにより、部品を効率よく整列させて次工程へ供給できるようにしている。しかし、ボウルフィーダが円筒状であるうえ、その外周側に分離機を配しているため、比較的大きな設置スペースを必要とし、この装置を使用する部品検査工程や部品組立工程を効率よくレイアウトしにくいという難点があった。
これに対して、ボウルフィーダの代わりに、部品を互いに反対方向に搬送する2つのトラフを並列に配置したリターンフィーダ(例えば、特許文献2参照。)を採用すれば、装置全体のコンパクト化が可能となる。直線状のトラフで部品を搬送するリターンフィーダは、円筒状のボウルフィーダよりも小型化しやすいからである。
特開2005−35790号公報(図9〜11)
しかしながら、一般に、リターンフィーダでは、2つのトラフの一方が部品を整列させて次工程に供給する整列供給トラフ、他方が整列供給トラフの下流側から受け取った未整列の部品を整列供給トラフの上流側に戻すリターントラフとなっており、両トラフの部品の受け渡しを行う部位で部品が停滞しやすい。特に、コイルばね等、絡み合いやすい部品を処理しようとすると、部品が互いに絡み合うことにより一層停滞しやすくなって次工程への部品供給量が少なくなり、この装置を使用する工程全体の能率低下をまねくおそれがある。
本発明の課題は、絡み合いやすい部品の搬送・整列をスムーズに行うことができるコンパクトな振動式部品供給装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の振動式部品供給装置は、加振機構から伝わる振動により部品を搬送しながら整列させ、整列した部品を次工程に供給する整列供給トラフと、前記整列供給トラフと並列に配置され、整列供給トラフの下流側から受け取った未整列の部品を加振機構から伝わる振動により整列供給トラフと反対の方向に搬送して整列供給トラフの上流側に戻すリターントラフと、前記リターントラフの途中で互いに絡み合った状態の部品を選別してリターントラフから排出する手段と、前記リターントラフから排出された部品を1個ずつに分離して整列供給トラフに戻す分離機とを備え、前記両トラフ間で部品の受け渡しを行う部位に、部品を渡すトラフの側から受け取るトラフの側へ気体を吹き出す手段を設けた構成とした。
すなわち、部品を互いに反対方向に搬送する整列供給トラフとリターントラフを有するリターンフィーダを、互いに絡み合った部品を1個ずつに分離する分離機と組み合わせることにより、コンパクトで絡み合いやすい部品を効率よく整列させることができる装置とするとともに、両トラフ間で部品の受け渡しを行う部位に、部品を渡すトラフの側から受け取るトラフの側へ気体を吹き出す手段を設けることにより、両トラフ間の部品受渡部での部品の停滞を生じにくくして、部品の搬送がスムーズに行われるようにしたのである。
本発明の振動式部品供給装置は、上述したように、リターンフィーダと絡み合った部品を分離する分離機とを組み合わせ、リターンフィーダの両トラフ間の部品受渡部で、部品を渡すトラフの側から受け取るトラフの側へ気体を吹き出すようにしたものであるから、絡み合いやすい部品の搬送・整列をスムーズに行うことができるし、ボウルフィーダと分離機とを組み合わせた従来のものに比べて装置全体がコンパクトで設置スペースが少なくてすむ。従って、この装置を使用した部品検査工程や部品組立工程は、この装置での部品の停滞に起因する能率低下の心配が少ないし、効率よくレイアウトすることができる。
以下、図1乃至図6に基づき、本発明の実施形態を説明する。この振動式部品供給装置は、図1および図2に示すように、加振機構1から伝わる振動によりコイルばね(以下、部品Pと記す。)を互いに反対方向に搬送する整列供給トラフ2とリターントラフ3を有するリターンフィーダと、互いに絡み合った部品Pを1個ずつに分離する分離機4とを組み合わせたものである。
前記加振機構1は、基台5に防振ばね6を介して取り付けられる下部振動体7と、下部振動体7に固定されたカウンターウェイト8と、整列供給トラフ2に連結される上部振動体9と、両振動体7、9の間に対向配置される電磁石および可動鉄芯(いずれも図示省略)と、両振動体7、9を連結する板ばね10と、上部振動体9とリターントラフ3を連結する板ばね11とで構成され、電磁石と可動鉄芯の作用により、整列供給トラフ2およびリターントラフ3を振動させる。
前記整列供給トラフ2は、加振機構1から伝わる振動により、2列の搬送路2a、2bで部品Pを図面左方向へ搬送する。その内側の搬送路2aは、図示省略したホッパから投入された部品Pおよびリターントラフ3下流側から受け取った部品Pをリターントラフ3の上流側へ送るためのものであり、外側の搬送路2bは、リターントラフ3および分離機4から1個ずつに分離した状態で送られてきた部品Pをその姿勢が揃うように整列して次工程に供給するものである。
また、前記リターントラフ3は、加振機構1から伝わる振動により、前記ホッパから投入された部品Pおよび整列供給トラフ2の内側搬送路2aから送られてくる部品Pを2列の搬送路3a、3bで図面右方向へ搬送するもので、その上流部の搬送面には部品Pを各搬送路3a、3bに適量に振り分けるための突条3cが設けられている。そして、内側の搬送路3aは部品Pを整列供給トラフ2の内側搬送路2aの上流側へ送り、外側の搬送路3bは、その下流側に設けた第1の選別機構12で互いに絡み合った部品Pを選別して搬送路3bから排出し、1個ずつに分離した状態の部品Pを整列供給トラフ2の外側搬送路2bの上流側へ送るようになっている。
ここで、第1の選別機構12は、リターントラフ3の外壁3dを一部だけ低く形成し、この部分に向けて水平にエアノズル13を配置して、エアノズル13から吹き出す空気により、複数の部品Pが絡み合って全体の重心が高くなったもののみがトラフ外壁3dの低い部分を乗り越えて排出されるようにしたもので、トラフ外壁3dの低い部分には排出された部品Pを分離機4に導く断面半円状の通路14が接続されている。
前記整列供給トラフ2の外側搬送路2bには、その上流部で再び絡み合った部品Pを選別して内側搬送路2aへ戻す第2の選別機構15と、圧縮空気により部品Pを1個ずつ次工程へ圧送する圧送機構16が設けられている。第2の選別機構15は、外側搬送路2bの上流側の搬送面を、内側搬送路2aとの間の斜面2cの上端縁より所定高さだけ低く形成し、この搬送面を通過する部品Pに向けてトラフ2の外側からほぼ水平に空気を吹き出すことにより、上述した第1の選別機構12と同じ仕組みで部品Pの選別を行うものである。
一方、圧送機構16は、図3に示すように、2つのブロック17、18をそれぞれに設けた貫通孔17a、18aが外側搬送路2bの延長線上に位置するように直列に配し、上流側のブロック17にその貫通孔17aと連通する2つのエア吹込孔17bを設け、下流側ブロック18の貫通孔18aに透明のホース19を接続したものである。そして、上流側ブロック17の貫通孔17a内へ、下流側エア吹込孔17bからは常時、上流側エア吹込孔17bからは間欠的に圧縮空気を吹き込むことにより、貫通孔17aを通った部品Pはホース19を介して次工程へ圧送し、上流側ブロック17の入口部で停滞した部品Pは逆送するようになっている。逆送された部品Pは、図4に示すように、外側搬送路2bの円弧状断面の搬送面の途中に形成された切欠き2dから排出され、内側搬送路2aへと戻される。
また、前記両トラフ2、3間で部品Pの受け渡しを行う部位のうち、リターントラフ3の内側搬送路3aから整列供給トラフ2の内側搬送路2aに部品Pを送る部位では、図5に示すように、リターントラフ3の内側搬送路3aが整列供給トラフ2の内側搬送路2aより高くなっており、リターントラフ3の下面に、空気を通すパイプ20が両トラフ2、3間の隙間に沿って取り付けられている。そして、パイプ20に開けられた吹出口20aから、整列供給トラフ2の内側搬送路2aの上方に向けて空気を吹き出すことにより、部品Pがこの部位の周辺で停滞することなくスムーズに搬送されるようにしている。また、図示は省略するが、整列供給トラフ2の内側搬送路2aからリターントラフ3に部品Pを送る部位でも、両トラフ2、3の位置関係を図5と逆にして、整列供給トラフ2の下面にリターントラフ3の上方に向けて空気を吹き出すパイプ20を取り付けることにより、部品Pを停滞しにくくしている。
前記分離機4は、図1、図2および図6に示すように、リターントラフ3に接続された通路14から絡み合った状態で送られてくる部品Pを円筒状の分離容器21に投入し、1個ずつに分離した状態で整列供給トラフ2に戻すものである。分離容器21は、床に固定された支柱22に取り付けられており、その側壁に前記通路14に接続された投入パイプ23を、底部にモータ24で駆動される回転円板25を備えている。回転円板25の上面にはブレード26が取り付けられ、このブレード26で絡み合った部品Pを跳ね飛ばし、伸縮させたり曲げたりして、その絡み合いを外している。また、分離容器21の上部開口を塞ぐ上蓋27は、整列供給トラフ2の上方に張り出した部分の下面側に排出口27aが形成されており、この排出口27aから分離された部品Pが飛び出すようになっている。
次に、図1に基づいて、部品Pの流れを説明する。部品Pは、まず整列供給トラフ2およびリターントラフ3の内側搬送路2a、3aに投入され、各トラフ2、3により互いに反対の方向に搬送されて、両内側搬送路2a、3a間を循環する。そのうち、整列供給トラフ2からリターントラフ3に乗り移ったところでトラフ3の突条3cによって外側搬送路3bへ振り分けられたものは、外側搬送路3bの傾斜部を登り、第1の選別機構12で互いに絡み合ったもののみがトラフ3から排出される。リターントトラフ3から排出された部品Pは、通路14から分離機4へ投入され、1個ずつに分離されて排出口27aから整列供給トラフ2の外側搬送路2bに戻される。そして、第1の選別機構12で排出されず、直接整列供給トラフ2の外側搬送路2bに乗り移ったものとともに、第2の選別機構15へ送られ、ここで再び絡み合ったもののみが内側搬送路2aへ戻される。第2の選別機構15を通過した部品Pは圧送機構16へ送られ、そのうち圧送機構16の入口部で停滞したものは逆送されて外側搬送路2bの切欠き2dから内側搬送路2aへと戻され、圧送機構16を通ったものはホース19を介して次工程へ圧送される。
この部品供給装置は、上記の構成であり、部品を互いに反対方向に搬送する整列供給トラフ2とリターントラフ3を有するリターンフィーダを、互いに絡み合った部品を1個ずつに分離する分離機4と組み合わせたので、ボウルフィーダと分離機とを組み合わせた従来のものに比べて装置全体がコンパクトになっている。しかも、両トラフ2、3間で部品Pの受け渡しを行う部位に、部品Pを渡すトラフの側から受け取るトラフの側へ空気を吹き出すパイプ20を設けたので、部品Pが停滞しにくく、部品Pの搬送・整列をスムーズに行うことができる。
1 加振機構
2 整列供給トラフ
2a、2b 搬送路
2c 斜面
2d 切欠き
3 リターントラフ
3a、3b 搬送路
3c 突条
3d 外壁
4 分離機
12 第1の選別機構
13 エアノズル
14 通路
15 第2の選別機構
16 圧送機構
20 パイプ
20a 吹出口
P 部品
2 整列供給トラフ
2a、2b 搬送路
2c 斜面
2d 切欠き
3 リターントラフ
3a、3b 搬送路
3c 突条
3d 外壁
4 分離機
12 第1の選別機構
13 エアノズル
14 通路
15 第2の選別機構
16 圧送機構
20 パイプ
20a 吹出口
P 部品
Claims (1)
- 加振機構から伝わる振動により部品を搬送しながら整列させ、整列した部品を次工程に供給する整列供給トラフと、前記整列供給トラフと並列に配置され、整列供給トラフの下流側から受け取った未整列の部品を加振機構から伝わる振動により整列供給トラフと反対の方向に搬送して整列供給トラフの上流側に戻すリターントラフと、前記リターントラフの途中で互いに絡み合った状態の部品を選別してリターントラフから排出する手段と、前記リターントラフから排出された部品を1個ずつに分離して整列供給トラフに戻す分離機とを備え、前記両トラフ間で部品の受け渡しを行う部位に、部品を渡すトラフの側から受け取るトラフの側へ気体を吹き出す手段を設けた振動式部品供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005356368A JP2007161360A (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | 振動式部品供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005356368A JP2007161360A (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | 振動式部品供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007161360A true JP2007161360A (ja) | 2007-06-28 |
Family
ID=38244701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005356368A Pending JP2007161360A (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | 振動式部品供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007161360A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011105444A (ja) * | 2009-11-17 | 2011-06-02 | Ntn Corp | 振動式部品供給装置 |
WO2013108655A1 (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Ntn株式会社 | 振動式部品供給装置 |
CN106865233A (zh) * | 2015-10-02 | 2017-06-20 | 黄镇镐 | 压缩螺旋弹簧的分离供给装置 |
CN109775313A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-05-21 | 东莞市宇讯电子科技有限公司 | 一种rfid的弹簧式天线的自动上料装置 |
CN110239940A (zh) * | 2019-07-25 | 2019-09-17 | 迈得医疗工业设备股份有限公司 | 分离装置以及分离方法 |
-
2005
- 2005-12-09 JP JP2005356368A patent/JP2007161360A/ja active Pending
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